I really appreciate Mr.Happy
福島第一原発(1F)の事故発生当初から現場で収束作業に当たってきたハッピーさんが、100mSv/5年の法令被曝線量限度に達してしまい、現場での作業を終了されるようです。2年9ヶ月間、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。最後の報告を転写させていただきました。多少( )内に言葉の説明などを挿入しました。
ハッピーさんのツイッター:http://satoshi.blogs.com/life/2013/08/icpp.html
写真のような本も出版されています (こちら)
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今月(2013年12月)14日には、中間貯蔵施設建設の要請が行われ双葉、大熊、富岡、楢葉のいずれか、若しくは全ての地域に建設される動きがスタートする。地域除染も未だになかなか進まず、目標の1mSv/年はとうとう諦め、20mSv/年で住民を帰還させようとしている。(管理人:そうするとこのまま5年経過すると100mSvの被曝となり、そのまま住み続ければ原発専門家や作業員の法令被曝線量限度を超えることになります これはまずいでしょう)
http://satoshi.blogs.com/life/2013/08/icpp.html
帰宅困難区域に於いては、膨らみ続ける心配の長期賠償を一括賠償を切り替え、土地も買い上げ国有化する動きも出始めた。1F収束作業の方は、先月18日から4号機使用済み燃料取出しが開始され、今日までに88体の燃料移動が共用プールに移動されている頃(多分…)、1号機は既存のカバーを来年取り外し、新たに燃料取り出しに向けた準備作業に入った。その作業エリア近傍にある1・2号機スタックは25Sv/hと発表された。2号機は主だった現場作業は今のところないが、炉内調査やトーラス(ドーナツ型の部屋)調査に向けて機器開発や検討、モックアップ(模型の制作)をやっている。
3号機は使用済み燃料取出しに向け、いよいよオペフロ上の本格除染や燃料プール内の瓦礫撤去が始まるが、大型重機による遠隔操作での作業のためリスクも高いし、今までに世界でも類なき難しい作業になると思う。また、3号機原子炉建屋内の瓦礫撤去もロボットを使い作業が進んでいるが、一番激しく爆発した3号機原子炉建屋一階の状況証拠は現場検証もされず、誰の目にも触れないまま、このまま進み、瓦礫はいつの間にか綺麗に無くなるだろう。
汚染水タンクの方は地下水に加え、雨水や海側汲み上げ量も重なり、更にタンクの残容量が逼迫しているが増設計画が見えてこない。そんな中、タンクエリア雨水対策の雨樋設置工事や堰の嵩上げ工事、タンクの水位計設置工事は日々実施されている。地下水汚染の海側の状況は未だ解明されず、日々手探り状態で作業しているのが現状。来年予定のサブドレンピット汲み上げ工事やトレンチ内凍結工事の準備作業として海側トレンチはじめ、建屋海側の作業をしているが、作業員の被ばく量もハンパない状況で作業が進められている。
時事通信:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131227-00000146-jij-soci
福島第1原発2号機の海側にある観測用井戸で26日に採取した地下水から、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり210万ベクレル検出された(管理人:線量のすごさにまじびびる この水がしみこんだ土が乾燥して風でとぶとか、そのまま海に出るということを考えるとぞっとします ベータ線は内部被曝がこわい)
アルプスの状況は、12月に本格稼働を目標としていたはずだが、ホット試験で様々な改善しなければならない状況が続き、今のところ本格稼働の目処はまだまだ立ってないように思う。
あれから二年九ヶ月が経過したが、1Fの状況は、未だ燃料デブリ状況も格納容器の破損箇所や建屋への地下水流入箇所も把握出来てない。連日、汚染水の問題で世間を騒がせているが、本来の廃炉に向けた作業は未だ調査も進んでないのが現状。ロードマップでは、10年後からの燃料デブリ(沈殿)取出しを明記しているが、この現状では無理だと思う。来年には、東電分社化はじめ1Fの体制も大きく変わりスピードアップしそうな気配ではあるが、いい方向に向かえば良いのだけど…。まだまだ収束には、ほど遠い道のりが続く。
いよいよオイラの第三章も今月で終わる。二年九ヶ月の間、多くの皆さんに応援され励まされコツコツ頑張ってきたけど…。現場を離れても、何らかの形で1F収束作業や浜通り復興に携わっていきたい。やるべき事は沢山ある。もし、次の第四章が始まるとしたら、収束作業六年目以降からかな…? 今日も様々な想いを頭に浮かべ、東日本大震災で亡くなられた多くの方々に対し現状の報告を兼ねて、2013年12月11日14時46分、33回目の黙祷を捧げます。
オイラ以前から心配してて気になってたんだけど、1Fの現場は車が頻繁に走る道路際に、結構配管あるんだ。今回は浄化水だからまだよかったけど、濃縮汚染水の配管だったら大変だよね。まだまだ対策してない場所は沢山あるし、対策も置き型ガードレールだけじゃ車がぶつかったら根こそぎだろうし…。
おはようでし(^O^)
今日の浜通りは雨模様。年内最終日で仕事納めとともに、オイラにとって第三章の終わりの日。お世話になった方々の挨拶廻りと3.11以降からオイラも頑張ってコツコツと施工に携わった場所をぐるっと当時の想いを振り返りながら見てきます。線量高い場所は行けないけど…。
この二年九ヶ月、途中二回抜けたけど被ばくも100mSv/5年の上限に近づいちゃったし…、自分のできる限りの事は前を向いて精一杯やってきました。日々励ましや応援してくれた方々に感謝でし。ありがとうございました。次は六年目になるけど、でわでわ、最後の現場に行ってきま~す(^O^)
沢山の人から、「お疲れさま」ってありがたい言葉を貰うけど、なんかオイラにはもったいない気がするでし。オイラと同じく3.11からずっと頑張ってきた色んな企業のベテラン作業員30人以上が線量の上限が近づき、今年度で1Fの現場最前線から離れてしまうでし。それでも3.11からずっと1Fで作業している1Fを熟知したベテラン作業員は200人以上はいるはずだけど 、この人達がいるうちに上手くバトンタッチできるといいんだけどね。
来年の1Fの仕事量は、今の計画だと今年と比べ物にならないほど物量は多い。24時間交代制の勤務も増える。たぶん一日の作業員は5000人を越えるはず。ただ今のところ、個々の計画はあってもその作業量に見合う具体的な総合的計画がない。それぞれの個々の計画は縦割りであって、横の繋がりが全然ないし情報共有もない。東電独自の工事に加え、来年は国のプロジェクト工事も本格的に始まる。でも総合的に纏めるような体制になってないんだよね。このままだと個々の作業がガチガチに干渉して絶対に工程通りには進まない気がするでし。
今の段階でロードマップにあるように工程の完了日が決まってたり発表してるものがいっぱいあるけど、実はほとんどの工事が現段階で本契約してないのが現状。契約が遅れれば遅れるほど、調査も設計も遅れて工事の開始が遅れるんだけど、なぜか完了日だけはそのまま。だから現場が大変なんだ。
先日、作業員アンケートの結果が出たんだけどオイラはその中の小さな意見が気になった。それは最近、東電社員の態度が変わったって思う作業員がいて、挨拶もしないし態度も横柄に感じる作業員がいるって事。オイラも同感。聞くところによると、特に本店の人は事故前の態度に戻ってるみたい。確かに、現場も古くからいる地元出身の東電社員も減ったし、今は他の部署から配属される人が多い。 でもその人たちには浜通りへの愛着心はなく、地元出身の東電社員とは作業に対する姿勢が全然違う。オイラが接して思うのは、この人たちには事故の当事者意識がないんだなあって事。
この人たちの中には、きっと頭の中の片隅に「原発は国が進めてきたことであり、自分達はそれを押し付けられてやって来たし、安全対策も基準も国が決めた事はやって来たし国も問題ないと認めた上であの事故が起きた」って思ってるんだろうな。だから原発事故の責任が未だに曖昧なんだよね。
堰内のコンクリートのひび割れは、目視で見れますよ。ただ、今は対策中で上からエポキシ塗装してますので、そのうち見えなくなります。本来なら現状のひび割れ箇所を細かく調査してからやった方がいいんですが…。議員さんや規制委員会や自治体の方々も沢山現場に来てますが、細かい場所までは見ませんからね。最近は特にひび割れが目立つようになってます。約2年が経ちコンクリート自体の水分も蒸発し、ここ最近の寒さも手伝ってかの影響だと思いますが…。
今年も多くの方々に応援、励ましの言葉をいっぱい頂き感謝でし。オイラの日記も書籍化され沢山の方々に購入して頂き、いっぱい寄付する事も出来ました。まだまだ1F収束にはほど遠いけど、来年は浜通り含め復興が大きく前進し、いい方向に向いてくれればと願い、思います。
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