都響 チャイコフスキー 作曲家の肖像@東京芸術劇場2013年8月24日
土曜日の東京は異常に暑く感じました。特に池袋は暑かったのでしょうか? 東武デパートの地下ではローストビーフの特売に30人くらい並んでいました。私は買い物はそこそこに芸術劇場へ。芸術劇場では相変わらず冷房代わりの巨大扇風機が回っていました。
チャイコフスキー作曲家の肖像ですが、チケットはほぼ完売だそうで大盛況でした。コンマスは山本さん。サブはマキロンです。山本さんはスタイリッシュな方で、団員が全員席に着いてからおもむろに登場して、拍手→礼→音合わせ という儀式をきちんとすませます。指揮者はリュウ・シャオチャという台湾の方で、非常に独特なスタイル。例えればまるでピエロのような感じの動きです。よく言えば曲想を全身で表現ということになるでしょうか。個人的にはこういうのはちょっと?で、前回のオリカイネンのようなスタイルが好きですが・・・。
前半のバイオリン協奏曲のソリストはコリア・ブラッハー。多数のCDを出版している方ではないようで、特に国内盤はバッハのバイオリン協奏曲集しかみつかりませんでした。しかしベルリンフィルのコンマスまでつとめた方だけあって演奏はすごいものがありました。特に第二楽章の仄暗い雰囲気には、すっかりはまりましたね。こういう感じの演奏には初めて接しました。都響も特にクラリネットは渋い演奏で、うまくこの演奏の雰囲気をサポートしていました。ただブラッハーさん、指揮者に接近しすぎじゃないでしょうか? アンコールはバッハの無伴奏パルティータ第3番からガヴォットでした。最近アンコールはバッハが多いような気がします。
後半のオーケストラスーツ第3番は大熱演で、都響もノリノリでしたが、曲はいまいちでした。チャイコフスキーらしい美しい曲で、部分的には聴き所がたくさんあるのですが、さっぱりまとまりがなくて散漫な感じです。バレエ音楽だとあれだけすごい音楽が書けるチャイコフスキーが、どうしてこうなってしまうのか謎です。まあ最後だけは盛り上がりましたが。
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