千葉ニュータウンの草原
私たちが住んでいる千葉ニュータウン(北総線の西白井-白井ー小室ー千葉ニュータウン中央ー印西牧の原ー印旛日本医大の地域)は、計画当初は人口34万人と大規模な開発が予定され、10年間で完成させる予定でしたが、オイルショックやバブル崩壊、また少子高齢化の影響もあり、数回にわたり開発規模が縮小されました。予定期間を延長しても造成した土地の売却が進まず、事業区域内に多くの未利用地を残したまま、2014年(平成26年)3月で事業を完了する予定です。開発を担当しているUR都市機構も、間近に開発期限がせまってきて、あせっている感じです。
印西牧の原の駅の近くにジョイフル本田という巨大なスーパーマーケットがあるのですが、その裏側の広大な土地が未開発のまま残ってしまいました。永年原っぱだったのでウサギが繁殖して、なんとホンドギツネまで住み着いてしまいました。いまでは日本では有数の貴重な自然状態の原っぱになっています。この自然を何とか残そうという運動が行われていますが、UR都市機構は何が何でも期限までに開発してしまおうという強硬な姿勢です。
(ホンドギツネ ウィキペディアより)
開発すると言っても、マンションは供給過剰、スーパーマーケットはもう飽和状態、病院は医師会につぶされるという状況で、結局赤字覚悟でも一戸建ての住宅地にして、ともかく「期限までに開発しましたよ」というアリバイ成立の官僚的な結論になるのでしょう。 UR都市機構(そして後ろ盾の政府も)は官僚的な対応をやめて、思い切って放置したままにするというような革命的な発想にはならないのでしょうか? これだけの広大な原っぱがあれば、ウサギとキツネだけではなく、さまざまな生物が生きていけます。例えば昆虫、昆虫を食べる鳥、そしてハヤブサなどの猛禽類も生きていけるかもしれません。ただこれを守るとなると、レンジャーを常駐させることは必要でしょうね。自治体や国の力が必要です。犬猫を捨てに来る人が出そうなのは、人間という種属の情けないところです。
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コメント
原っぱ を そのまま公園にってのは、草刈りの事を考えると気が遠くなるかも。雑木林だとしても、間伐・下草狩りが必要。大変だ!
投稿: あ | 2013年7月 7日 (日) 11:21