リシッツァのショパンDVD
YouTube でお馴染みの魔女風ピアニスト、ヴァレンティーナ・リシッツァですが、のぞき見だけでは申し訳ないということで、DVDを購入しました。ショパンのエチュードです。
リシッツァはピアノを弾いているのではなく、触れている・・・いやまさぐっているという感じです。天才とは言っても、ここにいたるまでには自らに無茶苦茶にハードな練習を課したのでしょうが、ピアノと奏者の一体感がすごい。
このエチュード (Op.25)について言えば、終曲(No.12) で少しブーストする感じですが、他のすべての曲では特別に気合いを入れるとか、ルバートなどでみせびらかすというパフォーマンスはなく、日常の出来事のように演奏しています。彼女なりに流れが自然です。
それでもいつも聴き手である私は、彼女の大きな手で心臓をまさぐられているような感じがします。No.10 などでは心臓をつかんで激しく揺すぶられるイメージです。この曲はすごい曲ですね。人間のやるせない思いが凝縮されています。No.7 の深い情緒も印象的です。Op.10 についても、新鮮でさわやかな風が吹き渡っています。
Cisco Music Inc. VCD-2057 (2005)
Chopin Etude Op 25 No.7
http://www.youtube.com/watch?v=sRrduXWh0Ag
Chopin Etude Op 25 No.10
http://www.youtube.com/watch?v=gHz4OjARK88
Chopin Etude Op 25 No.11
http://www.youtube.com/watch?v=tx6-Z0nsWnw
Chopin Etude Op 25 No.12
http://www.youtube.com/watch?v=RFPcy2h-H9E
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