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2013年2月 9日 (土)

都響メンバーによる室内楽トークコンサート@東京文化会館小ホール 2013年2月9日

今日は大変寒い日でしたが、マキロンこと吉岡麻貴子さんの室内楽とあって完全武装で上野まででかけました。多少時間があったので、公園口の C's Cafe でランチ。ここのサンドイッチはおすすめです。ただいつも込んでいるのが難点です。

Imgcafe


寒いとはいえ天気が良いので、公園口はすごい人混みです。動物園なのか、ラファエロなのか、エル・グレコなのか、マキロンなのか?

Imgueno


東京文化会館小ホールでは都響メンバーによる室内楽トークコンサート Vol.14 「シシリエンヌーフランスの薫り」が開催されます。紹介動画(↓)なのですが、なぜかインタビューに雑音がはいっていて、聞きづらいのなんのって。
http://www.youtube.com/watch?v=qrbuWZuaQzc&feature=youtu.be

Imgmaki


2列目に座ったのですが、なんと私の前がいつも最前列でおなじみの四つ足ステッキのおじさんでした (orz・・・)。マキロンは赤で登場。第2ヴァイオリンは美人奏者の横山さん、チェロは名古屋大学経済学部卒の長谷部さん、ヴィオラはカルテット・ローエにも参加の小林さん。
http://morph.way-nifty.com/grey/2012/08/post-5fa2.html

このカルテットは練習よりもおしゃべりが好きだそうで、矢部ちゃんに「君たちはパウゼ(お休み)・カルテットだねえ」と嫌みを言われたのをそのまま受け入れて「パウゼ弦楽四重奏団」と称しているそうです。瓢箪から駒というか、なかなか良い名前ですね。

まずドビュッシー唯一の弦楽四重奏曲ですが、予想通りマキロンの情熱的で豊穣な演奏で、はじめて眠らずに全曲完聴。家でCD聴いてると必ず途中で意識不明になりますが、今日は最後まで結構楽しめました。

次のラヴェルのピアノ・トリオは素晴らしい名曲です。フランス音楽というよりスペイン音楽という感じです。ピアノに児玉桃さんが加わります。ヴァイオリンはマキロン、チェロは長谷部さん。冒頭の上品な中にも憂愁な雰囲気のテーマからひきこまれてしまいます。第一次世界大戦直前の不安な雰囲気のなかで作られた曲だそうで、いかにもそんな感じがします。第3楽章の暗く重々しい雰囲気の音楽には特に心を打たれました。マキロンはぐいぐいとダイナミックな演奏、長谷部さんは音色重視の上品な演奏というなかで、児玉さんがまとめ役という感じでした。

こんな音楽です
http://www.youtube.com/watch?v=YYS1vzklPvg
http://www.youtube.com/watch?v=4mJF55j5WnY
http://www.youtube.com/watch?v=dmjdKhn3YgM

ブレイクの後はショーソンの「ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のために協奏曲」です。私はCD・実演も含めてはじめての曲でした。マキロンは立ってソロ。弦楽四重奏の第一ヴァイオリンは横山さん、第二ヴァイオリンに新たに及川さんが参加。アンコールでフォーレのシチリアーノを演奏したときにびっくりしたのですが、及川さんのヴァイオリンの音はオンリーワンです。オケで弾いているのがもったいないような、角のないやわらかな音色でした。ショーソンの曲は部分的にいろいろ聴き所があると思いましたが、まだ私が曲になれていないせいか、全体像をつかめなかった感じがしました。

マキロンの演奏はさすがに都響のダイナモだけあって、体型と同様豊満かつ骨太の演奏で、瞬発力も強力。圧倒的な存在感で文句なしでした。ただ感興が高まると口呼吸になるようですが・・・。パウゼカルテットのバンマスは長谷部さんらしく、トークコンサートのトークの部分をすべて引き受けていましたが、マキロンにしゃべらせると暴言・失言のおそれがあるのか??? それとも坂口杏里のような・・・いややめとこう。それにしてもバンマスやっているからには、メンバー紹介くらいちゃんと(どんなキャラなのかイメージわくくらいは)やってよと言いたくなります。彼以外ひとこともしゃべらせないのですから。まだまだこのシリーズはトークの部分が準備不足ですね。

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前都響常任指揮者ジェームス・デプリースト氏が逝去されたそうです。
ご冥福をお祈りします。

http://www.asahi.com/obituaries/update/0209/TKY201302090167.html
http://www.artsjournal.com/slippeddisc/2013/02/sad-news-an-ice-breaking-american-conductor-has-died.html

デプリーストさん都響最後の演奏会です

http://morph.way-nifty.com/grey/2008/04/post_8f1a.html

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コメント

3連休初日の午後に相応しい、なんだか穏やかな気分になる素敵な演奏会でしたね。特にショーソンが、吉岡さんのパワフルさと児玉さんの気品とがうまく融合していて、面白かったです。唯一残念だったのは、長谷部さん以外の肉声が聞けなかったこと。聴衆の気持を理解してほしいですよね。

投稿: 黒猫 | 2013年2月10日 (日) 22:05

>黒猫 様

>唯一残念だったのは、長谷部さん以外の肉声が聞けなかったこと

やっぱりマキロンがヤバかったのだろうか・・・?
なにしろひとこともですからね。
横山さん、小林さんはキャラ的に全然大丈夫でしょうから。

投稿: monchan | 2013年2月10日 (日) 23:10

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