BBワークス第2回しびれる「大公」三重奏@浜離宮朝日ホール2012.11.07
もう一昨日の話になってしまいましたが、田部京子氏が主催するBBワークス第2回に行ってきました。場所は朝日新聞本社内の浜離宮朝日ホール。出撃前に隣のビルの地下1Fにある「多か浜」で腹ごしらえ。「サンマ定食」を食べましたが、おでんと味噌汁がついて大変おいしいお店でした。壁には年代物の色紙がたくさん飾ってあり、筑紫哲也の「多事争論」というのもありました。何度か来たので、おかみさんと知り合いになってしまいました。
今日はベートーヴェンのピアノ三重奏「大公」がメインということで、ゲストは都響のコンマス我らが「矢部ちゃん」と、同じく都響のチェロトップである古川展生氏です。矢部・田部コンビは音楽性も息もぴったりで、昔からコンビでやっていたのではないかと思うくらいです。ブラームスの「雨の歌」は実に親密で格調高く、デュオの模範的演奏のように感じました。
田部氏は濃いめのモスグリーンのビロード風のドレスで、実にシックな感じ。矢部ちゃんと古川氏は主役を引き立てるためか、上下黒の出で立ちです。ところが実際に目立っていたのは、なんといっても古川氏でした。まるでジプシーバイオリンのように自在にチェロを操る怪しい演奏の独壇場。姫(田部)と家老(矢部)が自在に踊りまくる殿(古川)に合わせて大奮闘の図です。特に矢部ちゃんはまず楽譜を見つつ、左の田部、右の古川をもチラチラみながらきっちりとまとめていく手際はお見事。実に躍動的でビビッドな「大公」でした。
古川展生氏のサイト
http://furukawanobuo.com/
古川展生氏の演奏
http://www.youtube.com/watch?v=kRv8eXnDmac&feature=related
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