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2012年10月29日 (月)

インバル都響 マーラ-交響曲第3番 堂々たる名演@東京芸術劇場

Photo新装開店した東京芸術劇場は2回目です。インバル都響の新マーラーチクルスはここがメインとなるようです。今回は前から4列目の端の方で聴きましたが、音は私程度の耳では問題なく良好で、東京文化会館とも差は感じませんでした。前が広いし椅子も座り心地がよく、なかなか快適です。この席の難点は管楽器や打楽器奏者が全く見えないことです。

写真上は前回発見した「でぶねこ」。猫と音楽のアクセサリーなどを販売しているお店です。店長らしき人が外で必死の売り込みをかけていましたが、こういうお店は細々とでも長く続けて欲しいと思います。建物の中で大道芸人ががんばっていたのは、休日の午後にふさわしいなかなか良い雰囲気だと思いました(写真中)。山田奈緒子か?

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さてマーラーチクルスですが(写真下)、インバル都響のマーラーチクルスはもう早々とチケット完売していて、基本的には当日券はありません。ただアクシデンタルに出たチケットは、整理券を配って若干は当日販売もしているようです。

本日の交響曲第3番はすでにエクストンからCDも販売されていて(OVCX-00050)、インバル都響にとっては自家薬籠中のナンバーです。それでもなにしろ1時間半以上かかる大曲ですから、大変なエネルギーを要する作品です。

今日のコンマスは四方さん。サブは矢部ちゃんです。4管編成ですが、ホルンは9本、第一ヴァイオリンは横4列というすごさ。そのほかソリストとしてメゾの池田香織氏、および少数精鋭の二期会合唱団と東京少年少女合唱隊が参加。それでもステージはぎっしりです。

交響曲第2番はキリスト教徒にとっては解釈しやすい作品ですが、この交響曲第3番はとてつもなく複雑な作品です。特に第一部は吹きすさぶ風、葬送行進曲、鼓笛隊、鳥のさえずり、悩める心、愛のさえずりなどのごった煮にような音楽。マーラーは後に自分が制作した音楽をあらためて聴いてみて、自分は精神病ではないかと心配になってフロイトに相談したという有名な逸話もあります。第二部ではキリスト教を否定するニーチェの言葉が採用されていますし、逆にペテロの免罪という聖書のエピソードも採用されています。
http://www.chibaphil.jp/archive/program-document/151-mahler-sinphonie-3?start=2

しかしこの曲の心髄は第2部第6楽章にあります。そこにはそれまでの混乱をすべて包含して救済する音楽が鳴り響き、果てしなく高揚してしていく音達が私たちを祝福し、はげましてくれるのです。

インバル都響は圧倒的な技術と合奏力で、マーラーの意図を完全に表現したと思います。第6楽章の弦楽合奏の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものでした。あの大編成の弦楽の音がまるで室内楽のような統一感と、深い情緒で奏でられ、圧倒されました。ホルンの合奏をはじめ、管楽器や打楽器、合唱、独唱も十分な準備で最高のパフォーマンスでした。

こんなすごい音楽を聴かせてくれたインバル都響に心から感謝したいと思います。終わった後田口さん泣きそうだったけど、私も泣きそうでした。

グスタフ・マーラー 交響曲第3番ニ短調

第一部

第1楽章 「森が私に語ること 夏が行進してやってくる」

第二部

第2楽章 「草原の花たちが私に語ること」
第3楽章 「夕暮れが私に語ること 森の獣たちが私に語ること」
第4楽章 「夜が私に語ること 人間が私に語ること」
第5楽章 「カッコウが私に語ること 朝の鐘が私に語ること 天使達が私に語ること」
第6楽章 「愛が私に語ること」

こんな音楽です
http://www.youtube.com/watch?v=DIEpDzgMvPI
http://www.youtube.com/watch?v=FQ_AU_6Y4u0

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コメント

交響曲第3番は、私はCDでしか聞いたことがないので、コンサートホールで一度、聞いてみたいと思ってます★この曲は確か、一番長かったと思いますが、第1楽章冒頭のホルンのユニゾンと、第6楽章で管楽器の全合奏で終わるところが、私は一番気にいってます♪

投稿: フランクリンプランナーに挑戦中 | 2012年12月 6日 (木) 23:33

>フランクリンプランナーに挑戦中 様

はじめまして!

この曲の都響実演は感動的でした。
是非ともおすすめしたいです。
(次回がいつかはわかりませんが・・・)

投稿: monchan | 2012年12月 7日 (金) 00:20

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