高山植物7(千枚岳から悪沢岳)
チョウノスケソウは想像されるとおり、発見者である須川長之助(1842-1925)の名前からつけられたものです。須川長之助はロシアの植物学者マクシモヴィッチの採集人として活躍した人物です。岩手県の紫波町に石碑があるそうです。
チョウノスケソウ (Dryas octopetala) バラ科
地球の歴史の中で、この植物の名前がつけられた寒冷期があり、多くの土地がツンドラだった頃には、この花がそこいらじゅうに咲き乱れていたのでしょう。この花をみると、3000メートルの稜線を歩いているんだなという実感がわいてくる花です。
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コイワカガミ (Schizocodon soldanelloides) イワウメ科
この写真ではよくわかりませんが、葉に光沢があるのでカガミという名前になったようです。山歩きをする人にとってはおなじみの植物。ピンク色でうつむいて咲いているのが、可憐で謙虚な雰囲気です。
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イワウメ (Diapensia lapponica) イワウメ科
草ではなく木だそうです。枝が横に伸びて大木になるものもあるようです。葉が小さくまるっこくてかわいい。花が梅花に似ているのでこのような名前になりましたが、分類学的には梅とは何の関係もない植物です。
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