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2012年7月31日 (火)

高山植物6(千枚岳から悪沢岳)

千枚岳から悪沢岳へは3000メートルの稜線で、高山植物も小型で地面にへばりついているようなものが多くなります。悪沢岳は荒川東岳ということもあります。日本で6番目の高峰です。ちなみにベストテンは下記のとおりです。2,4,6,7位が南アルプスの山です。

1 富士山 ふじさん 3,776m 山梨県・静岡県
2 北岳 きただけ 3,193m 山梨県
3 奥穂高岳 おくほたかだけ 3,190m 長野県・岐阜県
4 間ノ岳 あいのだけ 3,189m 山梨県・静岡県
5 槍ヶ岳 やりがたけ 3,180m 長野県
6 悪沢岳 わるさわだけ 3,141m 静岡県
7 赤石岳 あかいしだけ 3,120m 長野県・静岡県
8 涸沢岳 からさわだけ 3,110m 長野県・岐阜県
9 北穂高岳 きたほたかだけ 3,106m 長野県・岐阜県
10 大喰岳 おおばみだけ 3,101m 長野県・岐阜県

Photo

ミヤマミミナグサ (Cerastium schizopetalum) ナデシコ科

南アルプスに多い植物だそうです。葉がネズミの耳に似ていることからつけられた名前だという説があります。菜というからには、昔の人はこれを野菜として食べたのかもしれません。
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Photo_2

イワツメクサ (Stellaria nipponica) ナデシコ科

ミヤマミミナグサもそうですが、5弁花なのに花弁に深い切れ目がひとつはいっていて、一見10弁花のように見えます。葉が鳥の爪に似ていることから、こんな名前がついたようです。シロツメクサ(クローバー)はマメ科の植物で、何の関係もありません。ミヤマミミナグサの可憐な感じとは違って、小さくても凜とした花です。
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Photo_7

タカネツメクサ (Minuartia arctica) ナデシコ科

前2種のような深い切れ目が花弁にはいっていません。
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Photo_10

タカネビランジ (Silene keiskei var akaisialpinum ) ナデシコ科

千枚小屋周辺のものは枯れかけていましたが、ここまで上るとまだつぼみで、ひとつだけ咲いていました。変種名として赤石がつけられているように、南アルプスの代表的な高山植物です。

今日はすべてナデシコ科の植物。ナデシコ科の植物は地球上の隅から隅まで、あらゆる場所にはびこっている大変成功したグループで、3000メートルの稜線でも全然大丈夫ですよってことですね。

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