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2012年5月30日 (水)

ドスパラのPrime Magnate GEを買う

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6年間使用したフロンティアのパソコンが、さすがにへたってきたので買い換えることにしました。ハードディスクは交換しているとはいえ、よく6年間保ったものだと思います。最初きたものは中でバチバチ音がしているというあぶないもので、交換してもらったのですが、それが当たりのマシンでした。

今回もまたフロンティアにしようかと思っていましたが、フロンティアはヤマダ電機に買収されて製品はヤマダ電機でも販売しているはずなのですが、渋谷のヤマダ電機に行くと1台も置いてありませんでした。これは切り捨てられる恐れもあると思い、他の店で買うことにしました。

あれこれ比較してドスパラの商品に決定。ウェブサイトではあまり評判の良くないお店ですが、彼らは結局組み立てとハードウェアの相性判定のプロであって、それ以上のことを期待するのは無理でしょう。とはいえ輸送中に部品が外れたりするリスクはあります。前回のフロンティアの件も輸送中の事故なのでしょう。

さすがにはじめてのお店なので、通販はやめて秋葉原に出かけて店員にいろいろ聞きながら購入しました。換気ファンに静音装置をつけたり、電源を huntkey のものにしたりとカスタマイズできるのがメーカー品と異なるいいところ。最近流行のSSDもつけました。OSはウィンドウズ7professional の64ビット版。組み立ててから送ってくるので4日後に届きました。

動かしてみると、これが速くて仰天。VISTAの時は遅くてXPに戻しましたが、64ビットのウィンドウズ7は素晴らしい速さです。SSDの効用もあるのでしょう。

これでいい気分になっていると思わぬ落とし穴が・・・。なんとバックアップをとっていたハードディスク(写真のパソコン本体の左隣のもの)をOSが認識しません。この古いハードディスクのデバイスドライバーがウィンドウズ7に対応していないため認識できないらしいのです。これにはガッカリです。善後策を考えないと・・・。

ウィンドウズ7は速度は問題ないのですが、デスクトップなど細かい設定の仕方については洗練されてなくて、わかりにくい点もあり、かなり改良の余地があるのではないかと思いました。例えば画面を右クリックすると「個人の設定」などという意味不明な項目がでてきますが、アイコンのタイトルテキストの色などはこれで設定するようです。これができないとフォルダーやファイルが識別できなくなる場合があって、壁紙にフィットした色に設定する必要があります。解像度をこのディスプレイに最適だとOSが推奨するものにすると、なんとすべて横長に変形されてしまいます。マイクロソフトOSのユーザーインターフェイス開発担当者はどこまで頭が悪いのかと感心します。

写真の壁紙はドスパラがプレゼントしてくれたもの。アニメのキャラなのだそうです。アニメについては全く無知なので有難味がわかりませんが、当分これでいきますか。

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2012年5月27日 (日)

結婚式@グランドハイアット

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結婚式に出席するため、昨日は六本木ヒルズのグランドハイアットに出かけました。

新郎は学生時代にはあの元ヤクルト、現在はトロント・ブルージェイズに所属する五十嵐亮太の球を受けていた捕手でした。挨拶が選手宣誓風で受けていました。体育会系の気質がすっかり身についています。新婦は銀行にお勤めだそうで、家計の管理は万全なのでしょう。末永くお幸せに。

グランドハイアットは非常に手慣れている感じの運営でした。お料理や飲み物も万全。強いて言えば手慣れすぎているという感じでしょうか。久しぶりで賛美歌を歌いました。

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2012年5月26日 (土)

バルサ スペイン国王杯決勝戦に勝利 ペップ退団に花を添える

Braugrana_2これから夏だというのに、秋風が吹き抜けているようなバルサです。しかしあとひとつ大事なゲームが残っています。コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の決勝戦。一発勝負なのでホーム/アウェイはなし。本来はサンチャゴ・ベルナベウでやる予定が、工事中ということで断られ、結局ビセンテ・カルデロンでやることになりました。一週間前にライヴがあったと言うことで、芝の張り替えが3分の2しか終わってなくて、これは嫌みとしか思えません。まあバスクとカタルーニャの決戦をマドリードでやるわけですから、致し方ありません。

あれれ、あっという間に国歌が終了しました。特別に編集されたショートバージョンだそうで、ブーイングできこえなくなる前に終了するという作戦だそうです。バスクやカタルーニャではスペイン国歌対する反感が強く、斉唱するどころかブーイングがおきるのです。橋下大阪市長のような指示を出したら、それこそ暴動が起きてしまいます。

今シーズンのバルサはスケジュールに負けたと言えます。週に2回のゲームに耐えるようなローテーションを考慮したチーム編成と練習をしておかないと、また同じことの繰り返しです。今日のバルサは休養十分でみんな元気。特にペドロなどはスペイン代表に選ばれるかどうかのボーダーラインなので、やる気満々です。

ビルバオはジョレンテの1トップで、2列目はイバイ・ムニアイン・デ=マルコス・スサエタ、ボランチはハビ=マルティネス、DFはアウルテネチェ・アロレビエタ・エキソ・イラオラ、GKはイライソス。4141です。バルサはペドロ・メッシ・サンチェスの3トップ、中盤はイニエスタ・チャビ、底はブスケツ、DFはアドリアーノ・マスチェラーノ・ピケ・モントーヤ、GKはピント。ダニが練習中に鎖骨を骨折したということで、右SBはモントーヤです。

早くも3分、CKからピケが頭でそらした球がハビに当たってペドロの前に。これにペドロがうまく合わせてグラウンダーでゴール。メッシも16分にシュートしますが、GKが片手パンチで逃れます。しかし20分、中央を進出したイニエスタが右へ抜け出すメッシに絶妙のスルーパス。これをメッシが右足で決めて2点目。さらに25分、チャビがヒールで戻した球を、ペドロが左足でまたもやグラウンダーで決めて3点目。

ビルバオが最も残念だったのは、27分ジョレンテがエリア内でシャツを引っ張られて転倒。PKが妥当なファウルでしたが、転倒のしかたがわざとらしい感じだったので何事も無し。後半でしたが、決まったかと思ったイバイのループが外れたのも残念でした。後半20分のジョレンテのヘディングもはずれました。というわけで3:0のまま終了。国王杯はバルサの手に。ペップの退団に花を添えることができました。

ダニの代役で出たモントーヤは、やっぱり物足りないですねえ。すべてが平均点の選手で、これといったアピールポイントがありません。せめて1:1で負けないようなフィジカルと技術を磨いて欲しいと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=kRpurWO9lsc
http://www.youtube.com/watch?annotation_id=annotation_776583&src_vid=jFLDQygXSL8&feature=iv&v=G-RqpZ74KNo

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2012年5月24日 (木)

サラとミーナ139: 爪研ぎ板を新調

Img_1853b 爪研ぎ板(段ボール製)を新調しました。横幅の広いタイプをチョイス。早速サラが発見してガリガリとやっています。幅が広いということは、とても気分良く爪研ぎができる感じです。多少またたびをふりかけてあるということで、さらに興味津々。

Img_1855b

そのうちミーナも気がついて、爪研ぎ開始。サラはすっかり終わった後なので、もめごとはありません。

さてネコの親玉である虎の話ですが、阪神タイガースは多分凄いと思われる記録を達成しました。4月26日から5月6日まで、スコアボードに0と1しか書き込まれませんでした。まさしくデジタルタイガースです。

4/26 対広島○ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1
4/28 対巨人● 1 0 0 0 0 0 1 0 0
4/29 対巨人● 0 0 0 0 0 0 0 0 0
4/30 対巨人△ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
5/01 対中日● 0 0 0 0 0 0 0 0 0
5/02 対中日△ 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
5/03 対中日● 0 0 0 0 0 0 0 0 0
5/04 対巨人● 0 0 0 0 0 0 0 0 0
5/05 対巨人○ 1 0 0  1 0 0  0 0 x
5/06 対巨人● 0 0 0  0 0 0  0 0 1

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2012年5月22日 (火)

都響のフランク交響曲@東京文化会館2012/5/21

1今シーズンの都響のプログラムの中で一番期待していたコンサート。東京文化会館大ホールですが、90%くらいの入りでした。本日の指揮者はイオン・マリン。ルーマニア人で、歌劇場育ちの方だそうです。コンマスは四方さんで、サブが矢部ちゃんという豪華版。

まずワーグナーの「リエンツィ」序曲。冒頭のトランペットで若干アレでしたが、以後同じ編曲でまあいいか。堂々として押し出しのきいた立派な演奏でした。指揮者の経歴からみて、自家薬籠中の曲なのでしょう。都響は今日も好調。

2曲目はシューマンのチェロ協奏曲。ソリストは巨匠メネセスです。こんな名人の演奏を上野で聴けるだけでも幸せです。内省的な曲で、メネセス氏は自分の世界に浸りきっているという演奏でした。都響もそのプライベートな雰囲気を壊さないよう、控えめなノリでサポートしていたと思います。私はこの曲は理解が不十分なので、かなり緊張して聴きましたが、何度か聴いているうちにきっと次第に分かってくるような予感はします。

アンコールはバッハの無伴奏チェロ組曲第1番からサラバンド。メネセス氏はとても親密な感じで、ペットのネコを抱いているような感じで弾いていました。そしてその間指揮者は退場せず、バイオリンの後ろで聴いていました。これは演出かもしれませんが、なかなか良い印象ですし、ソリストとしては正直嬉しいのではないでしょうか。

休憩後はいよいよフランクの交響曲。かなり濃い味付けで、やりすぎという感じのところもありましたが、決して重い演奏ではなく、弦楽器などむしろ非常にさわやかな感じがしました。木管の美しさも、イングリッシュホルンをはじめとして文句なし。予習でマルティノン=フランス国立放送管弦楽団の演奏を聴いてきたのですが、今晩の都響はアンサンブル・ニュアンス・盛り上がり、すべての点において圧勝していると思いました。重厚なハーモニーが売りの曲ですが、今夜は少し違った美しさをこの曲に発見できました。指揮者も思い通りの新機軸の演奏が実現できて、満足したのではないでしょうか。

メネセスさん: http://www.youtube.com/watch?v=yyiT0k3ApcQ

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2012年5月21日 (月)

サラとミーナ138: ベランダでリラックスするサラ&日食

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ベランダや縁側は家猫がもっともリラックスできるスペースです。ただうちのベランダは毎日のように巨大なスズメバチが飛んでくるので、ちょっと心配です。今までに二匹部屋の中にまで入ってきて大変でした。さすがに「ナイス蚊っち」で感電させても死なないので、原始的な「叩き」で落として退治しました。かなり緊張しました。人に比べればネコは刺されにくいとは思いますが、興味を持って戦おうとするのが気になります。

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金環食を撮影するのは雲の動きの関係で失敗。少し時間がずれましたが、やっとこさこの写真が撮影できました。

(スズメバチの写真はウィキペディアより)

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2012年5月19日 (土)

JPOP名曲徒然草96:「Smile again」 by d-trance この異常な盛り上がりは!?

びっくり

Smile again:

Live
http://www.youtube.com/watch?v=wG-RCXrf_9U&feature=related

PV
http://www.youtube.com/watch?v=JZMt6tZuHUA&feature=related

地下なのかい?
http://idol-idol.jp/ta/d-trance.html

解散したらしいです

残党のブログ:
希ノ瀬あやな http://ameblo.jp/kinose-ayana/ (ダンスは抜群 歌は?)
よしみ http://ameblo.jp/sugimoto-yoshimi/ (よしみの歌は素晴らしい)
りあ http://ameblo.jp/ria-no-blog/
ちえ http://ameblo.jp/d-trance-chie/

51axd15njhl マキシシングルですが、アマゾンを覗いてみると¥13,000でした。中古盤もかなり高価。なかなか入手は困難です。

「Smile again」は最後のCDで、PVには解散を示唆するようなシーンがあります。

Smile again (作詞:yoshimi, 作曲:denchu)

Happy go go
http://www.youtube.com/watch?v=gYzGWix7yiU

あやなの歌は何とかして欲しいが、ここまで盛り上がればもうどうでもいいという感じ

Stay
http://www.youtube.com/watch?v=9uwumqpumWM
http://www.youtube.com/watch?v=UbQkPKW-aqU
http://www.youtube.com/watch?v=UbQkPKW-aqU&list=PLA7197D8B8DA5D571
http://www.youtube.com/watch?v=TFpm5_AHfP0&feature=related

Dreamer
http://www.youtube.com/watch?v=flBpPIxFmyw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=qbojJNwbccM&feature=related

Platinum party
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=lV9ssngCHy0

With smile
http://www.youtube.com/watch?v=R10DIAcmWMU

See you again
http://www.youtube.com/watch?v=-Lfpgl9KxD8&list=PL8A3E3B6CAFF3ED2F

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2012年5月17日 (木)

真山仁の「マグマ」がテレビドラマ化

Photo_1以前にこのブログで 真山仁著「マグマ 小説エネルギー戦争」を紹介したことがあります。
http://morph.way-nifty.com/grey/2007/02/post_2f0f.html

内容は地熱発電はなぜ日本で普及しないかという疑問を、ハゲタカファンドの社員の目を通して明らかにしていくという、大変面白いものでした。ストーリーを追っていくうちに、この国の意志決定のメカニズムが次第に明らかになってきます。この本は朝日新聞社が刊行したものですが、なんとWOWOWでテレビドラマ化されるそうです(6月1日スタート)。
http://www.wowow.co.jp/dramaw/magma/

福島第一原発の事故以来、原子力村・電力会社・電事連・御用学者・核兵器保有を狙う政治勢力・あぶない原発やさらにあぶない幻の核燃料サイクルなどにしがみついて生活している多くの人々・・・などの姿がみえてきて、今の時代「マグマ」という小説の存在感がさらに増していると思います。6年前に出版された小説ですが、WOWOWがこの小説を今とりあげてドラマ化したというのは時宜を得ています。是非視聴してみたいですし、多くの方が関心を持ってくださることを期待したいと思います。

さらにTBSのニュース23をとりあげた同じ著者の「虚像の砦」までテレビドラマ化したら、WOWOWは凄い放送局だと思いますが、さすがにそこまではちょっと無理かな?http://morph.way-nifty.com/grey/2008/03/index.html

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2012年5月15日 (火)

都響の「ダフニスとクロエ」@サントリーホール2012/05/14

114日(月)はもう夏が来たかというような暑い日で、昼間に20分ほど歩く用がありましたが、汗だくになってしまいました。さすがに夜は涼しくなり、サントリーホールへ都響の定期演奏会に出かけました。本日の指揮者はレジデントの小泉さん、コンマスは四方さん、サブはマキロン。

ブラームスのピアノ協奏曲第1番はやや退屈な曲ですが、ソリストのルケシーニさんが特異なピアニズムで、曲を楽しむと言うよりそちらの方に妙な興味が行ってしまって、普通に聴くことができませんでした。小泉さんは整理の行き届いた晴朗な演奏をめざしていたと思いますが、それは実現できていたと思います。ルケシーニさんが何をやりたいかは、アンコールではっきりわかりました。曲目はシューベルトの即興曲(作品90の2)で、現代の1音1音の粒立ちのクリアネスを基本とした演奏を否定し、まるで蛇がくねくねと踊るような(1音は埋もれた蛇の1体節にすぎない)演奏で、大変面白いと思いました。しかしこういうやり方がブラームスのコンチェルトにフィットしているとは思えません。

後半はラヴェルの「ダフニスとクロエ」第1・第2組曲。これは鳥肌が立つような素晴らしい演奏でした。管楽器もここぞと名人芸を披露していましたし、弦楽器・打楽器も文句なしです。都響は本当に良いオケになりましたね。第1組曲では、はじめてウィンドマシーン(エオリフォン)という楽器を見て興味深く感じました。大きなドラムを右手で回しながら、左手で布がつないである棒(固定した旗のようなもの)をあやつって、ドラムに布を接触させて風のような音を出します。ドラムを回す速度で風の強さの変化を表現することができます。第2組曲は曲自体が超A級の名曲ですし、都響もラヴェルらしいめくるめくオーケストレーションで楽しませてくれました。

パリオペラ座管弦楽団の演奏
http://www.youtube.com/watch?v=ibiK6in55hY&feature=related

もともとはバレエの音楽です
http://www.youtube.com/watch?v=i6u2_RmcWZU&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=gGmQhcJLdNE&feature=related

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2012年5月12日 (土)

奪われた国歌「君が代」 by 古田武彦

Photo 「漢字」は中国人が発明したものであり、私たち日本人は昔から適当な当て字として利用して、そんな中から「かな」が生まれたのでしょう。簡略化された文字が用いられている現代においても、多くの中国人インテリは煩雑な漢字を多数知っていると聞きます。まして昔の中国人は外国語の当て字を使うときも、例えば周辺の国家や首班の名前には極力卑しく醜悪な意味を持つ漢字を当てるというこだわりを持っています。例えば匈奴・鮮卑・東夷などです。卑弥呼や倭というのもそれにあてはまるのでしょう。

魏志倭人伝は西晋の陳寿の著書「三国志」の東夷伝の倭人に関する記述をさします。「三国志」というのは魏の直後の王朝である西晋の国家プロジェクトで製作された正史で、陳寿は当時最高のインテリだったと思われます。時代的にも卑弥呼の娘である壱与が西晋に使者を送っているという、きわめて卑弥呼の時代に近い時代に書かれたものです。

私は東夷伝を読んだことはありませんが、その冒頭には魏が東方に送った使節団の業績を、西域情報をもたらした中国の英雄である張騫の業績と比較して讃えているそうで、当時最も東方の朝貢国家であった倭を重視していたことが伺えます。他の周辺国家についての記述と比べて、倭に関する記述が特に詳しいのは興味深く感じられます。当時植民地にしていた朝鮮半島に倭が干渉してくると困ったことになるという政治的な思惑もあったのでしょう。

この本の著者である古田氏は魏志倭人伝の記述が細部にわたって正しいものと考えています。その手始めとして、魏志倭人伝には「邪馬壹国」と記載されているのに、いつのまにか「邪馬臺国=邪馬台国」ということになってしまったという問題があります。その「壹」と「臺」ですが、前者は専一という意味、後者は天子という意味で、著者は魏志倭人伝のなかにでてくる「壹」86個、「臺」58個の文字を解析し、混同して用いられている箇所が一カ所もないということを確認し、「邪馬壹国」は正しい記述であり、邪馬臺国の間違いではないとしています。そもそも臺という字が国家の最高権力者のことを指すことから、そんな文字を東夷の1国の字にあてるはずがないというのは大いに納得できる意見です。つまり邪馬台国というのは、後世の御用学者が邪馬台=ヤマトという牽強付会のためにおこなった意図的な誘導なのでしょう。

古田氏は様々な中国の文献を解析して、魏志倭人伝に記載されている里という距離の単位が里=約80メートルと考えています。これは周の時代から用いられていた単位で、秦の始皇帝によって変えられたものです。魏や西晋では古い単位を復活したのでしょう。このあたりの科学的な解析はこの本の、そして古田氏の研究の白眉でしょう。その結果古田氏は現在の博多駅近辺に「邪馬壹国」があったと結論しています。さらに「邪馬壹国」を中心とした九州王朝は紀元前から7世紀まで続いていて、7世紀末から8世紀に近畿王朝に最高権力が移行したのだろうと考えています。

さてここからが本題なのですが、その九州王朝の王をまつった神社が細石(さざれいし)神社であり、その裏側に古田氏が王家の谷と呼ぶ、当時の王の墳墓が集中しているそうです。細石が岩穂になりてという君が代の一節は、弥生時代から続く巨石信仰のなごりなのでしょう。千代に八千代にの千代は博多の海に「千代の松原」というのが存在します。そして驚きは、海の中道を通っていく志賀の島の志賀海神社に古くから伝わる神事のなかで「君が代は千代に八千代にさざれいしのいわおとなりてこけのむすまで」という祝詞がのべられ、その後「あれはやあれこそはめしのみふねかや」という言葉がつづくそうです。つまりわが国歌「君が代」は、志賀海神社の祭事に招かれて、博多から船に乗ってやってくる九州王朝の君主を迎える歌として、遙か昔から歌われていたということになります。

従来「君が代」の歌詞は古今和歌集で詠み人知らず・題知らずの歌として収録されているものとされているわけですが、ここでは上記の祝詞と少し違っていて「君が代は→わがきみは」と改変されています。この歌は古今和歌集の中でも「賀歌」の先頭に置かれている重要な歌で、常識的には○○天皇の長寿を祝って歌われたもののはずですが、その天皇名も不明、作者も不明です。賀歌22首のうち冒頭の4首以外は、誰に対して歌われたものかがはっきりしているそうです。古田氏によれば編纂した紀貫之がこの歌(あるいは冒頭の4首)が九州王朝の出自だということを知っていて、あえて作者を隠蔽したのだそうですが、まあ常識的に考えれば、当時すでに近畿の一部の神社で祭事にこの歌が祝詞として用いられていて、作者は不明だけれど知る人ぞ知る歌だったのではないでしょうか。そうであるなら、紀貫之が賀歌の冒頭にこの歌をおいたというのも理解できます。

そう考えるとこの本のタイトル「奪われた国歌 君が代」というのは、ちょっとニュアンスが違うのではないかと思いますが、もともとは近畿王朝の王ではなく、卑弥呼の系譜である九州王朝の王にささげられたものという説については納得できます。

ここまでの話は古代の話なので、いろいろな説が出てくるのは当然でもありますが、さてメロディについては明治時代の話なので、話がはっきりしていると思いきや、そこにも問題があるようです。作者は奥好義なのですが、発表の時は林廣守にすりかわっていたというのです。これは奥氏の了承の上だったとのことで「奪われた」とは言えないと思いますが、釈然としない話です。奥氏の家系は奈良時代から朝廷において雅楽を奏する家系で、その祖先は高麗王だそうです。日本国歌がもともと大和朝廷と覇権を争った九州王朝の祝詞に朝鮮系の作曲家がメロディをつけたものだというのは皮肉な因縁ですね。

メロディについては下記のサイトに詳しい記載があります。

http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-247.html
http://gagaku.blog.ocn.ne.jp/gagaku/2006/02/post_9905.html

1999年に国旗・国歌法が制定されてから「君が代」は正式な国歌になりましたが、制定当時衆議院の民主党では枝野幸男・菅直人・前原誠司・海江田万里・横路孝弘氏らは反対で、党議拘束がないなかで反対票が1票多かったそうです。このように議論の多い国歌であるにもかかわらず、橋下大阪市長(前大阪府知事)が学校で口のあけかたまでチェックという、ゲシュタポのようなことまでやって歌わせるというやり方を支持しているのは言語道断で、こんな人をトップに選ぶのは不幸なことだと思います。

私は「さくら」を国歌にしてはどうかと思いますね。国旗・国歌法も必要ありません。法律なんかなくても歌は歌えます。どうしても歌いたくない人は歌う必要はありません。

古田武彦著「奪われた国歌「君が代」」 情報センター出版局 2008年刊

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2012年5月 9日 (水)

サラとミーナ137: ミツバとサラ

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サラはベランダのミツバをムシャムシャ食べます。ミーナがワイヤープラント好きなのと対照的です。ネギ類(ネギ・タマネギ・ニンニクなど)が犬猫に禁忌であることはよく知られています。ミツバはセリ類なので大丈夫でしょう。

ネギ類が犬猫に有毒なのは、アリルプロピルジスルフィド(↓)という物質が溶血性貧血をひきおこすからだとされています。しかし個体や系統によってその感受性がかなり異なることや、人にはなぜ無害なのかなど不明な点も多く、科学的にきちんと説明できているとは言えないと思います。なかには貧血自体が致命的なのではなく、赤血球からカリウムが出てくるのがいけないという学説や、消化管内の細菌が関与しているという学説もあるそうです(こちら)。

Allyl_propyl_disulfide

この物質は熱処理によっても分解しないので、ハンバーグなどの調理したものを与えるのも犬猫には禁忌です。なかにはひとかけらだけ食べても死んでしまう場合もあるようです。

ネコが植物の形態で好き嫌いを決めているとは思えないので、臭いに好みがあるのでしょうが、これは人には理解できない、まさしくネコ独自の世界ですね。ただミツバの香りをナイスと感じるのが人とサラで同じというのは興味深い符合です。ミーナが好きなワイヤープラントは、人間には臭いがよくわかりません。

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2012年5月 7日 (月)

熊木杏里コンサート@渋谷公会堂2012年5月6日

連休の最後の日に、熊木杏里のデビュー10周年記念コンサートに出かけました。場所は渋谷公会堂。地下鉄から地上に出ると、なんと豪雨で空には稲妻も走っていました。幸いにしばらく雨宿りしていると小降りになったので、渋谷の街をぶらぶらしながらNHKの方に進みます。

熊木杏里さんとはこんな方です(オリックスのファンなのね)
http://www.youtube.com/watch?v=qbTJ_38gkBc&feature=related

渋谷は少し見ていないとどんどん変わって、いつきてもまるで異邦人のように感じます。昔とかわらないのは西武デパートと教会があることくらいでしょうか。坂の上まで登ると左に渋谷公会堂が見えてきます。4時25分くらいに着いたのですが、もうかなり人が広場に集まっていました。

Img_1830a

ところがこの後アクシデント発生。開場予定の午後4時30分になってもドアが開きません。会場の準備がととのわないというアナウンス。そのうちまた雨も降ってきて、皆さん大変です。結局5時少し前にホールにはいれましたが、ロビーにはいれただけで、会場は閉鎖。トイレは使用禁止。

いったいどうなっているのか?5時過ぎてやっと会場の扉が開きましたが、状況を観察すると、どうも座席の前の2列をとりはずすという作業が遅れてしまったようです。主催者とホールが打ち合わせることなんてそんなにたくさんないはずですから、これは凡ミスですねえ。そして5時15分にはコンサートがはじまりました。

「光の通り道~プロローグ~」

あれれピアノの音が変 その後修正されたようです。

「シグナル」

「心の友~WiLSON~」
とても私的な雰囲気がただよっていて異色の曲です
 
「私をたどる物語」
http://www.youtube.com/watch?v=YVrSUdUS5_4


「春の風」
http://www.youtube.com/watch?v=4FGB-3J9GzM
http://www.youtube.com/watch?v=w6b9FWKZwQg
http://v.youku.com/v_show/id_XNDEwNjEwMTY=.html
熊木ワールド全開の曲 この曲いいですね

「一期一会 」

「やっぱり」
http://www.youtube.com/watch?v=lF0Aa-1Htkc

「君の名前」
http://www.youtube.com/watch?v=goRVnSLxkGM&ob=av2e
http://www.youtube.com/watch?v=tk4WqowNIUI
YouTube  60万アクセス
こういうささやく感じで歌うのがいい感じ

「今日になるから」
http://www.youtube.com/watch?v=jMXRoYNI3EM
http://www.youtube.com/watch?v=l7SJdjbQi1E
http://v.youku.com/v_show/id_XMzQzNjI2MDgw.html
テレビ朝日「土曜ワイド劇場」のエンディングテーマ
JPOPの歴史に残る超名曲だと思います
バラードシンガーとして頂点に立ちましたね
だからといって武道館とかNHKホールとかの巨大ホールへとは進んで欲しくない

「がんばります」
http://www.youtube.com/watch?v=qJZvWsmfKxc

「羽」
http://www.youtube.com/watch?v=4F04b3CEq1w
最近の力作で聴き応えあります。

「君まではあともう少し」
http://www.1ting.com/player/6e/player_299355.html
熊木ワールドからは逸脱していて、あれこんな曲も作曲できるのかと思いました
自分の世界を広げるきっかけにしてほしい
私たちの知らない新しい熊木ワールドができるのを期待しています

「A day in my life」
ここからクマッキーの指示により「ムーンスター」までオールスタンディング

「モウイチド」
http://www.youtube.com/watch?v=2ExQE67gczU
http://www.youtube.com/watch?v=_D0ZJi0UoXI&feature=related

「ムーンスター」

再度クマッキーの(せーの)のかけ声の指示でオール着席

「こと」
http://www.youtube.com/watch?v=SvhEjWvKPQg
http://www.youtube.com/watch?v=CVQ_FvCyBuY
このPV(上)をはじめてみたときはびっくりしました。ホームレスのPVとは・・・。
代表曲の一つでしょう。

「長い話」
http://v.youku.com/v_show/id_XMjY4OTc3MTA4.html
http://www.youtube.com/watch?v=1ZHi4cl1fbE
自分がワルだった頃の告白風

「ふるさと」

「Love letter~桜~」
http://www.youtube.com/watch?v=fsDQH97hbsg&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=KNmNITPIJYE&feature=related

「心のまま」

アンコール1 「窓絵」
http://www.youtube.com/watch?v=kF8jUqpibqc
デビュー曲 

    「新しい私になって」
http://www.youtube.com/watch?v=NqiFxyNmOKU
この曲は吉田拓郎を彷彿させますが、影響をうけたのかな?

アンコール2 「お祝い」
http://www.youtube.com/watch?v=4I56wo7XR_I
http://www.youtube.com/watch?v=HWWIhBwnPys
今日一番聴きたかった曲。最新アルバムのなかでも畢生の傑作だと思っていたので、どうして歌わないのかなと思っていたところ、なんと2度目のアンコールで・・・。もう力尽きていた感じで、声もかすれていましたが、ちゃんと最後まで歌ってくれました。結婚式で歌ってもらおうというような商業的思惑をはるかに超越した素晴らしい作品だと思います。

今回のプロデューサーは永年JPOPの中心人物のひとりだった武部聡志翁で、若い人たちにひとりだけ年配者がまじって、大奮闘でピアノやピアニカを弾いていました。それだけクマッキーを高く評価しているのでしょう。彼女は弦カルテットとグランドピアノでもコンサートをやりたいそうです。これは是非実現して欲しいですね。

Img_1832a

帰りに振り返ると、公会堂がライトアップされていました。

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hotexpress: http://www.hotexpress.co.jp/news/120507_kumakianri/

オフィシャルサイト: http://kumakianri.jp/news.html

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2012年5月 5日 (土)

スカイアクセスの功罪

北総線が成田空港までつながり、かっこいいスカイライナーが日暮里から成田空港までノンストップでびゅんびゅん走るようになりました。成田湯川・印旛日本医大・千葉ニュータウン中央・新鎌ヶ谷等に停車するアクセス特急も、本数は少ないですが走行するようになり、北総もとても便利な地域になりました・・・と言いたいところですが、必ずしもそうは言えないところが残念。

白井市には白井駅と西白井駅がありますが、いずれもスカイライナーやアクセス特急は停車しません。そのほか印西牧の原駅や小室駅にも停車しません。これらの駅の利用者にとっては、ほぼ各駅停車で移動することになり、高速列車は無用の長物ということになります。いや、それどころかスカイライナーやアクセス特急に追い越されるたびに駅で待機する時間の分だけ、従来より時間がかかることになりました。アクセス特急停車駅の利用者も、途中駅で抜かれることが多いので、結局青砥駅や高砂駅で20分くらい後続のアクセス特急を待つことになる場合も少なくありません。

各駅停車は北総線の車両のほか、京成線、京浜急行の車両も使われています。なかには窓枠がリベットで打ち付けられているような古い車両も使われています(写真)。

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Img_1804a

このように不便になったにもかかわらず、白井市を含む沿線の都市は北総鉄道に補助金を出して、運賃を下げてもらうことになりました。おかしな話です。そもそもスカイライナーやアクセス特急は京成電鉄が運行していて、運賃は京成電鉄に召し上げられ、北総鉄道は線路使用料を支払ってもらうという従属的な形になっています。

それもそのはず、北総鉄道の役員はほとんど京成電鉄と国土交通省(運輸省)の天下りで、あとURと千葉県庁出身者が少々という構成で、こういう連中が連めばやりたい放題だというのは容易に理解できます(一番下のサイトを参照)。日本社会の縮図ですね。こういう社会構造を変革するには、公共性の強い会社については会社を監視するオンブズマンの制度を確立して、住民の利益を守る立場から指示を出せるようにしてほしいと思います。

北総線運賃はなぜ下がらない
http://hokujitsukai.org/20100405_nesagewohabamumono.pdf
http://hokujitsukai.org/20100220_siryou.pdf
http://brothert.web.fc2.com/st2.htm
http://hokujitsukai.org/20100220_appeal.pdf

北総鉄道への天下り
http://hokujitsukai.org/100629/kougi-chirasi.pdf

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2012年5月 3日 (木)

ブログ6周年記念読者プレゼント

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このブログ「渋めのダージリンはいかが」は5月5日で、かれこれ6年間続いたことになります。最近姉妹ブログである「渋めのダージリンはいかが アネックス」を極く少部数ですが印刷しました。109ページの小冊子ですが、日頃のご愛読に感謝しまして読者プレゼント(先着3名様)したいと思います。ご希望の方は morph99*nifty.com (* を @ に変えてください) までご一報ください。内容は公開しておりますので、特に冊子を入手しなくてもサイドバー(ヴィレッジ)から選んで閲覧できます。
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☆このブログについて☆

このブログは単一のテーマについて書いているものではありませんので、サイドバーのカテゴリーからテーマを選択してごらんになることをおすすめします。

ただし今困っていることがひとつありまして、デフォルトでココログが用意しているカテゴリー名は変更できないというのがその原因です。「心と体」と「音楽」というカテゴリーは変更できません。これでは英文をくっつけられないので、外国の方には不親切です。新しく「音楽(music)」というカテゴリーをつくって、そこに音楽を入れようとしておりますが、なかなか入れ替えがままならず、苦慮しております。とりあえず音楽関係は複数、すなはち「音楽」と「音楽(music)」の両者のカテゴリーに入れることにしております。ただし古い記事は「音楽」のみに入っております。当分の間ご容赦ください。

このブログの内容を検索するときは、サイドバーにある検索ウインドの上窓で「このブログ内で検索」を選び、下窓のウインドにキーワードを入力して検索してください。

最近サイエンス関係の記事は書いておりませんが、今後は徐々に書いていこうと計画しております。これからもどうぞ宜しくお願いします。

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