この激しい放射線攻撃にミミズは何を思う・・・
日経新聞の記事に恐るべき事実が・・・。福島県川内村で採集されたミミズから、1キログラム当たり約2万ベクレルの放射性セシウムが検出されたそうです。ミミズは重金属や農薬に強い耐性を持つことが知られている生物なので、この程度の放射性物質を抱え込んでも平気で生きているのでしょう。しかしこれを鳥が食べると、生物濃縮が行われるためかなり危険です。生態系が変わってしまうかもしれません。
さらに驚いたのは、そのミミズが住んでいた土壌の放射性セシウム汚染がなんと1平方メートルあたり138万ベクレルだったそうで、これはひどい値です。このような猛烈な外部被曝をくらう場所に平気で住んでいるミミズは研究対象として(特に彼らのDNA修復システムについて)非常に興味深いと感じるくらいです。ミミズは普段紫外線には当たらないような場所である地中に住んでいるので、特にγ線などにターゲットを定めた特異なDNA保護システムを持っているのかもしれません。土壌の微生物や線虫にどのような影響が及んでいるかも興味深い課題です。
このような地域は政府がきちんと放射線管理区域として指定し、人がはいらないようにバリヤを作って隔離する必要があります。住民の移住をきちんと政府がサポートするべきです。土地を事故前の値段で買ってあげるのがベストでしょう。
写真:ウィキペディアより
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