イラン・ヴォルコフ指揮・都響のブラームス交響曲第3番@サントリーホール(2012年2月18日)
都響のプロムナードコンサートに行ってきました。寒々しい日々ですが、休日の昼間ということで街はのんびりしていますし日差しもあります。指揮者のイラン・ヴォルコフ氏はUFOクラブ好きなようですが(http://d.hatena.ne.jp/veno/20120211)、アイスランド交響楽団の音楽監督です。
アイスランド交響楽団を辺境のオケと馬鹿にしてはいけません。ペトリ・サカリと録音したシベリウスの交響曲全集など素晴らしい演奏です。
私は2008年に一度ヴォルコフ&都響の演奏を聴いています。そのときはブラ2でしたが、今日もメインはブラームスで交響曲第3番です。
http://morph.way-nifty.com/grey/2008/10/post-678c.html
このポスターはどうみても昨年見てきたノイシュバンシュタイン城ですね。
http://morph.way-nifty.com/grey/2011/09/post-3647.html
今日の都響はコンマス四方さん、サブが矢部ちゃんという豪華版。特任の店村さんも見えます。最初の曲は武満徹の「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」。CD持っているくらいで好きな曲です。弦がとても微妙で難しそうですが、都響頑張りました。ただ管楽器はこれでいいのだろうかという疑問は少し残りました。途中でグラッときました。千葉では震度4だったようですが、東京は震度2。何事もなかったかのように演奏は続きました。
シューマンのピアノ協奏曲は、いつもながら清水さんのピアノが超高分解能で美しい音で素晴らしかったと思います。オーケストラパートはB級の作品で、部分的に美しい割にはまとまりがなく、まあ大したものではありません。
休憩後いよいよブラ3。これはすごい演奏でした。多分マエストロ・ヴォルコフの18番なのではないでしょうか。ブラームスの躍動感と寂寥感が横溢していて、非常に楽しめました。特に第2楽章冒頭のクラリネットの憂愁の旋律がいいですね。第3楽章の弦の流麗なメロディー・第4楽章の有機的躍動感などにもアドレナリン全開です。
ヴォルコフさんの指揮は、どうすればスタイリッシュに格好良く見えるかというようなことは考えず、ひたすらアクション大きめで分かりやすさをめざしていると思いました。ただ指揮しているときは常に口呼吸というのは直した方がいいと思いますねえ。口呼吸は扁桃腺がダメージを受けるので健康に良くないそうですよ。
ヴォルコフさんのご挨拶
http://www.youtube.com/watch?v=a7NGCv11LbE
ヴォルコフさんの演奏
イタリアのハロルド:http://www.youtube.com/watch?v=roy0IWYnccQ
第9:http://www.youtube.com/watch?v=9s6reoXx3hc&feature=related
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