2011/2012 リーガ・エスパニョーラ第24節 どうしたバレンシア?
リーガ優勝の夢は遙か遠くになってしまったバルサですが、3位に転落するわけにはいかないので、現在3位のバレンシアには負けられません。しかもカンプノウでの戦いです。アウェイでレバークーゼンに勝ったので、どん底は脱したと信じたいところです。それにしてもJスポがバルサテレビから撤退したのは残念。スカパーのサッカーセットに加入するのはやはり二の足を踏みます。
バルサはダニとマスチェラーノがカード累積で出場停止。チャビがベンチで休養です。FW:ペドロ・メッシ・サンチェス、中盤:イニエスタ・セスク、底:ブスケツ、DF:アビダル・プヨール・ピケ・モントヤ、GK:バルデス。バレンシアは昔は意図的ファウルばかりで、非常にうざいチームでしたが、最近はイメージ一変のスマートなチームに生まれ変わりました。アルベルダあたりにしか昔の面影はありません。1トップ:ソルダード、2列目:ピアッッティ・ジョナス・フェグーリ、ボランチ:ディノ=コスタ・アルベルダ、DF:マチュー・ビクトル=ルイス・ラミ・ミゲル、GK:ジエゴ=アウヴェス。
早速5分にメッシが中央突破を試みますが、アルベルダにイエローカードのプレイで止められ、FKも壁に当たって失敗。このあたりから一気にバレンシアペースで、バルサは押し込まれます。そして9分に右サイドからフェグーリにロングクロスを出され、ピアッッティに合わされて失点。これはモントヤの守備が甘いというバルサの今日の弱点をつかれました。こればかりでなくモントヤはパスも甘くて、まだまだトップチームでプレイするレベルにはないと感じました。
15分くらいでバレンシアが失速して、バルサペースの試合になってきました。22分にペドロが左を深く突破し、メッシにパス。メッシが左の角度のないところから、うまくGKの脇をぬいてゴール。やっと同点。このあとバレンシアのCBミゲルが故障発生でリカルド=コスタに交代しました。27分にはイニエスタが、左サイドをフルスピードで疾走するアビダルに絶妙のタイミングでパスを出し、アビダルが中央のメッシにリフレクトしてメッシがシュート。ジエゴ=アウヴェスがセーヴした球がポストに当たり、跳ね返りをメッシが打ち直してゴール。
このあとサンチェスとセスクのシュート失敗合戦で、まあうまくGKにはじかれたというものもありましたが、5点は入っていても不思議ではありません。後半になってもこの傾向は変わらず、イニエスタのミドルやメッシのヘディングも入らず、逆にフェグーリに強烈なシュートを打たれるなど、危ないゲームだなと感じたのはペップも同じなのでしょう。ペドロを下げてテージョを投入。これがムードを変えました。31分にテージョの左からのシュートをGKがはじいたところをメッシが押し込んで3点目。
ここでセスクが下がりますが、「今日は厄日だ」とでも言ったのでしょうか、ペップに強烈に気合いを入れられていました。チアゴが交代で出場。テージョは「またぎ」ですべって自滅とか笑わせてもくれますが、一瞬のスピードは一流でリーガで十分通用します。40分にはカウンター攻撃で、ブスケツからのパスをメッシが受けて中央を疾走。GKが出てきたところをループでゴール。終了直前にイニエスタと交代したチャビが、ロスタイムに右足アウトサイドでループシュートを決めて締めました。
終わってみれば5:1の勝利ですが、あまりにもシュートミスが多すぎてやれやれという試合。それにしてもバレンシアは余り見たことがないくらい不調で動けず、ミッドウィークの疲労残りなのかもしれません。
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