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2011年12月 8日 (木)

2011.12.7 都響スターバト・マーテル

1本日のマエストロ、ヤクブ・フルシャ氏は1981年生まれの若手。しかししかしです、左のポスターではわからないと思いますが、実演に接するとその風格に圧倒されます。マエストロ・インバルはケレン味たっぷりな方ですが、フルシャさんはそれとは対照的な超まじめな本格派。こういうタイプの指揮者に接していると、都響もワンステップグレードアップできるかも知れません。きっと30才台でウィーンフィルの常任に就任などという芸当をやってしまいそうな感じです。

ドボルジャークのスターバト・マーテルは、ブレイクなしで1曲だけの演奏会という超大作。CDもほとんどないという知名度の低い曲ですが、都響は2003年にも一度とりあげたことがあるそうです。かなりプロモーションに力をいれたようですが、それでも結構空席が目立ちました。8割くらいの入りか。

ところがいざ演奏がはじまると、すぐ素晴らしい曲だと言うことがわかりました。この曲はオケよりもむしろ合唱団が主役なのですが、晋友会合唱団は特に弱音が美しく、ニュアンスも豊富でしっとり聴かせてくれました。特に第4曲や第7曲には感動しました。

独唱の4人はフルシャさんがご指名でチェコから連れてきたらしく、4人ともその声質の素晴らしさには感動しました。特にソプラノのシモナ・シャトゥロヴァさんの、ソプラノらしからぬ深くて艶のある声が好きですね。メゾのヤナ・ヴァリンゲロヴァさんはまたマーラーで聴いてみたいと思いました。

都響のコンマスは矢部ちゃんでサブはまきろん。皆さん年末の忙しい中でよくぞここまでと拍手を送りたいです。フルシャさんってどんな音楽が一番はまるのか考えてみたのですが、ワグナーじゃないかと私は思いました。地味な曲だと思って今日パスした人は損しましたよ、ほんと。

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コメント

春に、はるばる札幌まで師匠のエリシュカのスターバト・マーテルを聴きに行きましたが、当時は震災の記憶がさめない時期で、静かに淡々と進めるエリシュカの指揮が非常に心に沁みた印象がありました。
今回は、演奏が都響、合唱が晋友会ということもありますが、それよりももう少し彫りの深い演奏だったように思います。(淡々と進むあたりは曲想なんでしょうが)
会場は超満員とはいきませんでしたが、その分、演奏後の余韻を乱すこともなく、静粛も含めて楽しめる極めて満足度の高い演奏会でしたね。
しかし、今でもスケジュールがいっぱいそうなフルシャさん、いつまで客演で呼べるのでしょうね。そのうち、パーヴォ・ヤルヴィのようにスーパーオケの来日公演でしか聴けなくなる日が来るような気がします。

投稿: PIYO | 2011年12月 8日 (木) 09:07

ところで、つぶやきを見ていて気付いたのですが、当日、マエストロ・インバルも会場に居られたとのこと。
現チェコフィルの音楽監督ですし、面識がないはずもないですが、どう思われたか、聞いてみたい気がします。

投稿: PIYO | 2011年12月 9日 (金) 11:22

>PIYO 様

確認はできなかったのですが、最前列にそれらしき人がいたことには気がつきました。やっぱりそうだったのですか。滅多に聴けない曲なので来たのでしょうね。

投稿: monchan | 2011年12月10日 (土) 17:55

来日初日にご夫妻で聞きにこられたそうです。

都響サイトに楽屋に終演後に来られた時の写真が掲載されました。

投稿: PIYO | 2011年12月11日 (日) 11:03

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