村治佳織のアランフェス with 都響@東京文化会館2011
昨夜は東京文化会館大ホールに出かけました。音響はサントリーホールに劣ると思いますが、ここは近いので9時に終わると10時半には帰宅できるので便利です。サントリーホールだと、どうしても11時を過ぎてしまいます。
村治佳織がアランフェスをやるというので、会場は5Fまでぎっしりです。本日のマエストロ、アラン・ブリバエフ(カザフスタン人)はとってもお茶目な人で、コンマスの山本さんも苦笑していました。そんな人ですが、お仕事はきっちり手堅くまとめていました。最初のグリンカ「ホタ・アラゴネーサ」は都響のアンサンブルもよくて「おおっ」と思いました。
そしてロドリーゴのアランフェス協奏曲。村治佳織が赤いドレスで登場です。昔彼女がもう寝たきりになっていたロドリーゴの自宅を訪ねるというテレビ番組をみましたが、そのような想い出もある曲で、最初の数秒で吸い込まれてしまいました。彼女のギターは情緒たっぷりなのに、わざとらしくない感じがいいですね。ファンが多いのも納得できます。
エッセンスは You Tube でも聴けます。
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)作曲 アランフェス協奏曲
http://www.youtube.com/watch?v=zGT83feJTQI
さらに聴衆の拍手に答えてアンコールまでやってくれましたが、これがまたすばらしい演奏でした。ディアンス自身は、この曲は下品に演奏しろなどと言っていますが、村治さんの上品な演奏も、この演奏会にはフィットしていて素晴らしかったと思います。
アンコール:ローラン・ディアンス作曲 タンゴ・アン・スカイ
http://www.youtube.com/watch?v=BZJwZYjh4bY
作曲者本人の解説
http://www.kayatsuri.co.uk/guitar/report/tango.htm
最後はスクリャービンの交響曲第2番。良くも悪くもロシアらしい金管大咆哮の爆音シンフォニーです。普通指揮者が演奏効果を高めるためにためたりするのでしょうが、それがあらかじめ楽譜に書いてあるようなえぐい感じもします。こんなのを年中やっていると、都響が下品になってしまいそうで不安ですが、まあ年に1~2度はこんな曲も良いのではないでしょうか。それに第3楽章(アンダンテ)は弦や木管が美しくて、また聴いてみたいと思いました。
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