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2011年10月15日 (土)

生物大絶滅の今

Photo 地球46億年の歴史の中で、最初の生物大絶滅は22億年前頃にシアノバクテリアがはじめた光合成が引き起こしたと考えられます。光合成によって大気中に酸素が充満し、それまで細胞が「錆びる」ということを経験しなかった嫌気性バクテリアの大部分が死滅したと想像されます。ただしバクテリアは化石にはなりにくいので、証拠はありません。またその後地球が寒冷化し全球凍結となったときにも、当然大絶滅がおこったと思われます。

しかし生物大絶滅のはっきりとした証拠があるのは原生代と古生代の間、古生代と中生代の間、中生代と新生代の間です(図)。地殻の大変動により火山活動が活発になったのが原因として考えられていますが、白亜紀末の大絶滅については巨大隕石の落下が引き金になったという説が有力です。

しかし地球がはじまって以来最大の生物大絶滅は現在進行中のものです。これは人間の活動によって引き起こされたもので、例えばボルネオでは多様な生物が生活する熱帯雨林が猛烈な勢いでアブラヤシの農園に変わっており、アブラヤシの林ではほとんどの生物が生きていけないので、大絶滅が進行します(こちら)。

肉を食べる人が世界で増加しており、畜産物の飼肥料のための大豆需要が急増したため、ブラジルでは熱帯雨林の伐採が進んで大豆プランテーションになっています。日本で問題なのは住宅に用いる杉や檜で、昆虫採集をやっている人や野鳥観察者でなくても、杉林や檜林には生物がほとんどいないことはすぐわかるでしょう。地球温暖化もますます進行しているようです。日本はほぼ亜熱帯性気候になったように思われます。

もともと人間がこんなに爆発的な活動をはじめる前は、生態系にバランスが保たれ、何千万年もの間、ゆっくりとしか変化しない自然環境が保たれていました。しかし人間の破壊活動によって、想像を絶するような環境や気候の変化がもたらされる恐れがあり、それに対処するだけの知恵を人間は持ち合わせていません。ましてや地球環境を人間の手でコントロールをするという科学力はありません。タイの洪水も人の知恵と言えば土嚢を積むくらいです。

この生物大絶滅、ひいては人類の破滅を避けるためには、人間の経済活動の徹底的な規制が必要で、まず世界レベルでの資本主義の廃止からはじめる必要があるでしょう。ウォール街のデモはその先駆けだと思いますが、支配階層が持っている強大な既得権益や浸透している社会常識をひっくり返すのは大変な作業でしょう。

例えば私の住んでいる北総でも、ありとあらゆる山林原野の草木が取り払われ、住宅・道路が建設されています。ほんの一部でも原野として残しておくということは不可能なようです。土地がある限りなんとか「活用」して「金」に変えようとするというのが当たり前という社会通念を変えることは、政府がもっと積極的に動かないとなかなか困難でしょう。環境省だけがあれこれやっていても(下記リンク)ダメで、経済産業省や民主党がリードしていかないといけないと思います。

レッドリスト:http://www.wwf.or.jp/activities/wildlife/cat1014/cat1085/

絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律:(こちら

環境省の対策:http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h22/pdf/3-5.pdf

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