蓼科: 坪庭の危機1
昨年夏に訪れた蓼科の滝の湯旅館が秋に倒産し、会社更生法が適用されて再建をめざしているということでびっくりしました。
http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1207877_1588.html
昨年あまりにも坪庭の高山植物が少なかったので、気候変動のためだろうかといぶかしく思ったので、もう一度滝の湯に泊って、坪庭に行ってみることにしました。
写真は談合坂SAのトイレに営巣したツバメの子供達。今年は震災の影響なのでしょうか、ツバメやイワツバメの飛来が少ないそうで、うちの団地でも例年に比べて大変少なく感じます。それにしても、これ以上人通りの多いところはなさそうなSAトイレの壁で子育てする親たちの努力には頭が下がります。
坪庭に来てみて、やっぱり今年も花がかなり少ないということを確認しました。どうしても納得できなかったので、縞枯山荘の管理人さんに聞いてみました。そうするとなんと、みんな鹿に食べられてしまうそうです。夜になると群れでやってきて小屋の前で遊んでいるそうです。車山や美ヶ原もまるで鹿牧場のようになってしまったと聞いてのけぞってしまいました。
本来坪庭周辺は2300mくらいの標高があるので、以前はカモシカの世界だったのですが、地球温暖化によって鹿が上がってきてわが物顔で生活しているそうです。鹿はカモシカと比べて食べられる植物の種類が多いことがわかっています。そういうわけで、高山植物も鹿のきらいな植物(バイケイソウなど)以外は絶滅の危機に瀕しています。バイケイソウはまだ咲いていませんでしたが、生き残って咲いていた植物(+α)をいくつか撮影しました(↓)。
まずはコケモモ。
ゴゼンタチバナ。
ツマトリソウ。
縞枯山荘。
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