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2011年6月 4日 (土)

ウォルフ都響のメンデルスゾーン@サントリーホール 2011/06/04

Photo今までサントリーホールでの都響にがっかりしたことはありませんが、今回もなかなか素晴らしい演奏でした。本日のマエストロ、ジョセフ・ウォルフ氏は芸名で仕事をしている珍しい方で、その理由が親父さんが有名な指揮者サー・コリン・デイヴィスだからだそうです。確かに親父があまりに有名で、息子が同じ職業につくとすると、いちいち比較されるのがウザイのはよくわかります。ただ指揮界ではマリス・ヤンソンスやカルロス・クライバーのように、父を越えるような仕事をした人も多いので、彼も頑張って欲しいです。本日のコンマスは四方さんですが、サブに矢部ちゃんがすわるという豪華版。

ウォルフ氏は小柄で、英国人というよりイタリア人のように洒脱な感じの人とお見受けしました。最初に「フィンガルの洞窟」をやったのですが、実に丁寧にオケをコントロールして(特にバランス重視か)、この絵画的音楽の雰囲気を繊細に表現していました。2曲目のドヴォルジャークのチェロ協奏曲は、ソリストがフランシス・グトン氏でしたが、そのチェロ(ドメニコ・モンタニアーナ)の音色が素晴らしいものでした。この清潔感があって素晴らしく鳴る楽器を使って、グトン氏は情熱的な演奏を聴かせてくれました。ただ私はP席だったので、その真価を堪能できなかったのはちょっと残念でした。ホルンの有馬さんやクラリネットの佐藤さんの渋くて味わい深い音が好きですが、こちらの方は今回もたっぷり間近で聴かせてもらいました。

http://www.kojimacm.com/artist/gouton/gouton.html

後半の「スコットランド」交響曲ですが、この曲は久しぶりで聴きました。天才メンデルスゾーンの最後の交響曲とあって、分厚い響きで、特に管楽器が大活躍する思いの外激しい音楽でした。ウォルフ都響は深遠な雰囲気の第1楽章、リズムで乗せてくれる第2楽章、情緒たっぷりの第3楽章、激しく盛り上げる第4楽章と、間然とするところ無く演奏し、聴衆も絶大な拍手で彼らを讃えました。

ウォルフ&都響は6月15日の定期でもシベリウスの第7交響曲を演奏しますが、これも楽しみになりました。ただ私としてはモーツァルトのオペラとかシンフォニーを聴いてみたいなと思いました。マエストロ・ウォルフも父君を凌駕する日が来るのではないかと予感させる演奏会でした。

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コメント

I hoped. "No-know he is safe and will get back!" I shouted out loud to build my morale a bit. Went and let myself back into the building. Igor was still out and still snoring. I pulled the blanket over my head and tried to emulate his good example.

投稿: Baskets louboutin beige nouvelle collection | 2014年6月29日 (日) 10:30

"Of course! Many magic tricks occur well before the trick is seen to be happening. The audience was looking at you and him. And not looking at the boxes. That was when the illusion occurred."

投稿: nike pas cher | 2014年7月 2日 (水) 19:49

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