リーガ第32節(クラシコ): バルサ余裕のドローで優勝は間近
サンチャゴ・ベルナベウでのクラシコ。18日間にバルサとマドリーが4戦するという信じられないクアトロクラシコの第1弾。モウリーニョがまたかましてくれました。前日の記者会見で一言も発しない・・・というパフォーマンスを断行する度胸には感服します。単なる奇行家かもしれませんが。
試合はトリプルボランチ(アロンソ・ペペ・ケディラ)というあっと驚く作戦を採用しました。イグアイン・エジル・カカをベンチに置くという奇策ですが、バルサも攻撃には苦労しそうな感じです。ただベンゼマが貧乏神のような雰囲気の人なので安心感はあります。
FW:ベンゼマ(フランス)、ディマリア(アルゼンチン)、C.ロナウド(ポルトガル)、MF:シャビ・アロンソ(スペイン)、ケディラ(ドイツ)、ペペ(ポルトガル)、DF:マルセロ(ブラジル)、カルバーリョ(ポルトガル)、アルビオル(スペイン)、ラモス(スペイン)、GK:カシージャス(スペイン)。
というのをみるとマドリーも本当にインターナショナルなチーム構成です。ベンチの上記3人もアルゼンチン・ドイツ・ブラジルという外国人選手です。サンチャゴ・ベルナベウはものすごい数の白旗がはためき、バルサにとってはまさしく吐き気を催すようなアウェイです。ただゴール裏には少数のバルセロニスタが集結していました。
対するバルサはFW:ビジャ・メッシ・ペドロ、中盤:イニエスタ・チャビ、底:ブスケツ、DF:アドリアーノ・ピケ・プヨール・ダニ、GK:バルデス。故障で長期休養していたプヨールが突然登場というのがサプライズでした(大丈夫か?)。
試合が始まると、マドリーは割とバルサに球は持たせてくれる感じで、パスカットからのカウンターで急襲し、ロナウドかディマリアの一発で得点を狙う作戦のようです。実際序盤からパスミスをつかれて何度かなだれ込まれ、ロナウドのFKなどもありました(バルデスがうまくキャッチ)。しかし19分、イニエスタがメッシと呼吸を合わせてDFの裏に放り込んで、メッシがループを狙いましたが、カシージャスに読まれて得点ならず。
23分にはFKからロナウドがヘディングを狙いますが、なんとベンゼマが邪魔して失敗。まさしく貧乏神の面目躍如です。34分にはロナウドのドリブルにDFがつきそこねて、一瞬前が完全に開いてしまいますが、シュートを打たれる寸前にアドリアーノがクリア。素晴らしい守備でした。さらに45分にFKからロナウドがヘディングでゴールか・・・と思った瞬間、またアドリアーノが頭でクリア。バルデスが間に合わなかったので、完全にやられたところだったので、すごいスーパーセーヴでした。これでブレイク。
後半はロナウドのゴール正面からのFKで始まりました。さすがのFKでしたが、ゴールポストが守ってくれました。そして6分、ビジャがアルビオルに倒され・・・というか、ハンドした後、うしろから肩をつかんで引きずり倒すという荒っぽいプレイで一発退場のPK。メッシがいつになくまずいPKでしたが、ちょっと上がった分カシージャスがつかめずゴール。先制点はバルサでした。
さすがに10人になったマドリーですが、人数の少なさは感じさせません。マドリーの得点は35分。マルセロが左サイドに突入するところをダニが倒したとしてPK。これはちょっと厳しいんじゃないのというプレーでしたが、仕方ありません。ロナウドに軽く決められて同点です。マドリーはエジルやアデバヨルを出してゴールを狙いますが、バルサも太ももを痛めたプヨールに代わってケイタを投入。必死の守りで切り抜けドロー。第一ラウンドを無難に切り抜けることができました。これでリーガ優勝が見えてきました。
本日のヒーローはもちろんアドリアーノ。彼がいなければ3:1の敗戦でした。ビジャもシュートはさびついていますが、不調にあってもPKをとるところはさすが。バルデスは何度かファンブルしないできっちりキャッチしたプレイが目立ちました。
さてクアトロクラシコ第2ラウンド、コパ・デル・レイ決勝は4月21日AM4:15からWOWOW191chで生中継するようです。
http://www.wowow.co.jp/pg_new/pg_search.php?enc=sjis&serchProgramText=%83X%83y%83C%83%93%8D%91%89%A4%94t&x=41&y=15
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