サラとミーナ104: サボテン・猫・インバル都響の「運命」交響曲
サボテンについては何にも知らないのに二鉢も買ってはや2年。あとで調べると花を観賞するためのサボテンもあるそうで、まさしく右の方がそうらしくて、実際毎年花をつけます。それはいいのですが、実に育てるのが難しい品種で、ほとんど枯れる寸前になったり、ささえていないとすぐ倒れたり、水をやりすぎると根腐れで駄目だし、かといって水を切らすとすぐへたばるという気むずかしさです。よくまあ今まで生きていたものです。
それに対して左の方は花は全く咲きませんが、どんな育て方でも少しづつ大きくなっていく、愚鈍だけれど健康な植物です。鉢いっぱいに育ったらサイズの大きな鉢に植え替えるというのを繰り返していくと、永遠に大きくなっていきそうです。
さてサラとミーナですが、トップはサラ、二段目がミーナの正常状態。平和な状況ですがミーナは少し不満顔かも。お詫びの印にもうワンショット、ミーナのものを追加しました。
今日はもう一題。インバル-都響の「ベートーヴェン交響曲第5番・交響曲第7番」
エクストンOVCL-00430です。
とにかくあまりに精緻なアンサンブルに圧倒されました。マエストロ・インバルはマーラーの場合のように、自分の意図するところにオケを強引に引っ張っていくという感じがまったくなく、音楽が自然に流れています。あまりに自然なので、精緻なアンサンブルといっても人工美の極地である京都の寺院の庭のような感じではなく、もっとリラックスした雰囲気です。インバル-都響はある頂点を極めた感じがします。もっと野蛮・獰猛なベートーヴェンもあり得るかもしれないし、そういう音楽も必要でしょう。しかしこのCDの明晰・晴朗・気持ちよさは別次元のものです。
これから「運命」交響曲を聴くとすれば、この驚異的な完成度のCDか、そうでない気分の時はテンシュテット-キール管弦楽団の重厚でエモーショナルな演奏かということになりそうです。カップリングされている「第7交響曲」も同じ傾向で、聞き飽きない演奏になりそうです。特に第二楽章の美しさにうたれました。
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コメント
はじめまして。私も昨日レコ芸で評価の高かったインバルの運命買って聞きました。確かにすごいアンサンブルですね。一糸乱れぬとはこのことをいうのだなと納得しました。
でも、運命はテンシュテットのようにエモーショナルなものがどちらというといいですね。ロンドンフィルとテンシュテットの運命も僕は好きです。
投稿: M上 | 2011年3月 2日 (水) 09:14
>M上 様
ようこそ。インバル-都響は4月7日に東京文化会館50周年バースデイに「運命」を演奏します。収録を目的とはしてないでしょうから、ライヴらしい白熱の演奏が聴けるかもしれません。私はチケットを確保しているので、行く予定です。
お気に入りのCDがありましたら、また教えて下さい。
投稿: monchan | 2011年3月 2日 (水) 14:42