リーガ第23節: バルサ ヒホンと激烈な白兵戦 ようやくビジャのループでドロー
大西洋に面したスペイン北部の港町ヒホンで、スポルティング・ヒホンとの対戦です。スタジアムはエル・モリノン。ヒホンがあるアストゥリアス州はドルメンという巨石墓があることで知られており、先史時代から多くの人が住み着いていた所なのでしょう。バスク語、ポルトガル語、スペイン語のいずれとも異なるアストゥリアス語が話されているようです。フランコ時代にはカタルーニャと同様弾圧を受けたところです。
代表戦の疲労が回復する間もない遠征なので、バルサにとっては非常にきつい試合です。そうでなくてもイニエスタなどはバテが目立つので心配です。スタメンではペドロ・ブスケツ・アビダルを休ませました。イニエスタ・チャビ・メッシ・ビジャはやはり休めないんですね。きついと思います。まあ鉄人ダニは別ですが。
FW:ビジャ・メッシ・アフェライ、中盤:イニエスタ・チャビ、底:マスチェラーノ、DF:マクスウェル・ミリート・ピケ・ダニ、GK:バルデス。ヒホンはディエゴ・カストロ、バラルあたりが攻撃の主力です。カンプノウの対戦では捨てゲームのスタメン(例によってモウリーニョに皮肉られて物議をかもしました)で、それでも0:1の試合だったので、油断はできません。ホームということもあって、意外に攻撃的にきました。
17分にはディエゴ・カストロが左サイドを走るバラルにパス。バラルに走られて、ピケが切り返しで置き去りにされ、ミリートも交わされてシュートを打たれ失点。やはりバルサはいつものパフォーマンスは発揮できず、パスミスが目立って不調です。それでも元気なダニが切り返して、ゴール前のイニエスタにパスを出しますが、イニエスタがシュート失敗。イニエスタはその後ドリブルシュートなども打ちますがやはり失敗。そのまま0:1でブレイクになりました。
アフェライはいい選手なのですが、まだバルサの緩急リズムに合っていませんし、エストレーモという感じの選手でもありません。後半はペドロと交代です。後半はヒホンも1点を守りに入ったのか、バルサ攻勢です。8分にはダニが突破してチャビに返しシュートを打たせますが、GKクエジャルに止められます。11分にはまたダニからメッシにパスが渡りますが、メッシのシュートが、またもやクエジャルまで。ダニは本当に元気です。
バルサはミリートを引っ込めてケイタに代えるという超攻撃的な布陣で攻めまくります。69分にはイニエスタがエリア内で明らかなレイトチャージで倒されますが、PKならず残念。しかしついに80分メッシが囲まれながらもなんとか振り切ってビジャにスルーパス。ビジャはクエジャルが前に出てきたのを見逃さず、ワザアリのループ、空中浮遊シュートで見事に1:1に追いつきました。しかし追加点はならず。かえって自陣エリア前でFKをもらったりする危険な終盤でした。
バルサの体調は全体に不良でしたが、後半は非常に激しい戦いで見応えがありました。ペップもかなり興奮していて、後半ボヤンを送り出すときには思い切りピッチに突き飛ばしていました。こういうのは始めてみましたね(ボヤンもびっくり)。まあ負けなかっただけよかったとしましょう、いよいよチャンピオンズリーグに突入です。これから4月いっぱいまで厳しい日程です。いつチャビやイニエスタを休ませるのかが鍵です。
第23節 2月12日:スポルティング・ヒホン (A)
CLベスト16 2月16日:アーセナル(A)
第24節 2月20日:アスレティック・ビルバオ (H)
第25節 2月27日:マヨルカ(A)
第26節 3月02日:バレンシア(A)
第27節 3月06日:サラゴサ (H)
CLベスト16 3月08日:アーセナル(H)
第28節 3月13日:セビージャ(A)
第29節 3月20日:ヘタフェ(H)
| 固定リンク | 0
「バルサ(FC Barcelona)」カテゴリの記事
- パリオリンピック:なでしこジャパン4(2024.08.04)
- パリオリンピック:なでしこジャパン3(2024.08.01)
- 全盛期のバルサと日産スタジアム(2024.07.12)
- ある日のバルサ(2024.05.16)
- あり得ない快挙(2023.10.23)
コメント