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2011年1月17日 (月)

ミオシン

人間肉を食べないと生きていくのは難しい。私もなるべく下等な生物の肉を食べるようにはしていますが、ときには餃子とか、ホットドックとか、肉じゃがとかを食べてしまいます。もしもう少し科学が進歩して、動物を殺さなくても美味な食事ができるようになれば、人間はもう少し高尚な生物になれると思いますが、なかなか実現しそうにありません。どんな肉を食べても、タンパク質レベルで言えば、大部分はアクチンとミオシンを食べているということになります。

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アクチンとミオシンはいわゆるパワーの源で、物を持ち上げるというマクロなレベルから、細胞の中でミクロな物質を運搬するというレベルまで、力のいる場面にはしばしば登場します。ミオシンは特に面白いタンパク質で、代表的なものは短いロープの先端がふたつにわかれて、それぞれボールがくっついてるような構造を持っています。植物を含めてほとんどの生物がもっていて、15以上のグループに分かれていますが(上図 ウィキペディアより)、グループ1とグループ2はアメーバ・粘菌・酵母・線虫・昆虫・脊椎動物などがみんな持っているタンパク質です。実はグループ1、グループ2のなかでも多くの種類に分かれていて、分子の種類としては非常に多い部類にはいります。たとえば心臓にあるミオシンと腸にあるミオシンとはかなり違います。

ミオシンは片端が二つにわかれていると書きましたが、それがまるで2本の足のようにアクチンが作ったロープの上を歩くことによって力が発生します。ミオシンの足とは反対側の端が固定されている場合、足でアクチンのロープを動かすことになり、ダイナミックな構造変化がみられます。その様子が YouTube に出ていました。

ミオシンのウォーキング
http://www.youtube.com/watch?v=InIha7bCTjM&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=vJ9ffKeUCvE&feature=related

筋収縮  http://www.youtube.com/watch?v=U2TSaz8-yNQ&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=83yNoEJyP6g&feature=related

最後に私が撮影した筋肉の写真を掲載します↓ YouTube の画像と比較してご鑑賞ください。

Kinnniku

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