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2010年12月11日 (土)

UEFAチャンピオンズリーグ予選: バルサBチームでルビンを葬る

Photoバルサにとっては消化ゲームとなったチャンピオンズリーグのルビン・カザン戦。カンプノウもさすがに満員とはいきませんが、思ったより人ははいっています。今日のスタメンはかなり2軍に近い感じです。FW:アドリアーノ・ジェフレン・ボヤン、中盤:マクスウェル・チアゴ・ジョナタン、底:マスチェラーノ、DF:フォンタス・ブスケツ・ピケ、GK:ピント。いつものバルサとは人もシステムも全く異なる別のチームです。

ルビン・カザンは2年連続でロシアリーグを制し、今シーズンも現在3位の強豪チーム。昨年バルサはカンプノウでこのチームに敗れています。試合が始まってみると、バルサの選手は全く足が動いていません。球をもっている選手以外の選手がみんな「カカシ」みたいに動かないので、さっぱり生きたパスができず、ただただなんとか球をキープしているという状態が続きます。個人のキープ力とバックパスだけでポゼッションしている感じで、これではチャンスは作れません。思うにここでいいところを見せないと、出るチャンスが巡ってこないという変な緊張感が動きを堅くしていたのかもしれません。

これに輪をかけてひどいのがルビン。この2軍を相手にカウンター狙いに徹している感じで、数珠をもつ Kurban Berdyev 監督だけが目立っています。バルサの変な緊張感が伝染したのかもしれません。バルサがルビンの選手にパスを出すという失態も何度かありましたが、ルビンは得点できません。どうしてなのか、彼らにとっては決して消化試合ではないのに、あまり気迫が感じられません。今期最悪の低調な試合。

そんななかではじまったばかりの12分にジェフレンが故障。多分肉離れでしょう。クラシコで得点したばかりなのに、好事魔多しとはこのことか・・・バスケスと交代。さらに32分にはボヤンがヒジ打ちにあって昏倒。鼻骨骨折か歯が折れたか??・・・で交代。代わって出てきたのはDFのバルトラ。これでマクスウェル・フォンタス・ピケ・バルトラの4バックになってブスケツが前に出たので、怪我の功名で少し流れが良くなりました。しかし得点はならずハーフタイム。

後半になってペップにヤキを入れられたのか、前半のプレーでチームがなごんできたのか、少しですがパスの受け手が動き始めました。そのうち後半5分にゴール前のごちゃごちゃの中でチアゴがフォンタスにパスを出し、センターバックのフォンタスが相手DFに当てて(ハンド気味)ゴール。チアゴは実力のある選手ですが、プレースタイルが完全にトップ下タイプなのでチャビの代わりはできませんし、今はメッシがトップ下をやっているのでかぶります。どう使うのかが難しい。メッシかイニエスタが休むときに出すしかないでしょうね。この試合ではジョナタンを引っ込めてメッシを交代出場させました。

82分にはアドリアーノからバスケスにスルーパスが通り、バスケスが慎重に狙ってゴールを勝ち取りました。ボヤンとジェフレンが故障してしまったので、彼らの故障が長引けば、国王杯などでバスケスにも出番があるかもしれません。このあとカンプノウではペットショップボーイズの「ゴーウェスト」の大合唱。ウェンブリーに行くぞという意味なのでしょう。あのクラシコで全力を出し切ったバルサなので、今日はそこそこ休めてよかったなという試合でした。

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