ドボルジャーク「交響曲第8番」 by 都響@サントリーホール
都響のプロムナードコンサート@サントリーホールに出動。今日はドボルジャークです。最初の曲目は序曲「謝肉祭」。初めて聴きましたが、なかなか良い曲でした。カーニバルらしい熱狂で、オープニングにふさわしい感じです。2曲目は退屈なバイオリン協奏曲。バイオリニストのシルヴィア・マルコビッチが故障で出演できなくなり、急遽ラチャ・アヴァネシアンというアルメリア出身の若いバイオリニストが代役を務めましたが、これが思わぬ収穫。熱いテクニシャンで将来の巨匠を予想させます。曲はB級なのに演奏者の力で感動しました。
YouTube に投稿がありました。素晴らしさの片鱗がみえます。
Hrachya Avanesyan :
http://www.youtube.com/watch?v=sRn8u3IEdwY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=u2pE5cspzPs&feature=related
拍手が鳴り止まず、マエストロ・インバルの耳打ちでアヴァネシアンは独奏でアンコールを演奏しました。アルメニアン・メロディという曲でしたが、これがまた素晴らしい演奏でした。そして休憩をはさんで、メインは「交響曲第8番」。美しく懐かしい感じのメロディーと激しい舞踏的情熱が交錯する名曲です。ベルティーニ時代の都響は、精緻で完璧なアンサンブルと微細なニュアンス変化の表現をめざしていたと感じましたが、インバル時代になって、むしろ熱い血の脈動のような躍動感や喜怒哀楽のメリハリをめざしているように変化したと感じられます。リスナーとしてはそれに合わせて楽しませてもらうしかありません。このシンフォニーはまさしくインバル好みの曲でしょう。そして都響もそのインバル先生のタクト通りに(非常にわかりやすい)、バッチリと鮮烈な演奏を完成しました。
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