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2010年4月29日 (木)

立毛筋

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立毛筋の絵はいろいろなウェブサイトにも描いてありますし、もちろん教科書にも図があります。しかし実際に顕微鏡で立毛筋を見た人はなかなかいません。とても目立たない筋肉なのです。立毛筋は不随意筋で、思い通りに収縮させることはできません。立毛筋は交感神経に支配されており、脳が寒さを感知すると交感神経に命令が伝わって立毛筋を収縮させます。

この図はラットの立毛筋を免疫組織化学の手法で染色したもので、焦げ茶色に染まって見えます。先端部が枝分かれしているのがわかります。枝分かれさきが毛包の外側にくっついていて、立毛筋が収縮すると毛が直立し、厚手の着物に着替えたような状態になります。これで寒さに耐えようというわけです。毛穴の回りの皮膚が盛り上がって毛穴が閉じられたような状態になることも、保温に有効かも知れません。

私自身は確かめたことがありませんが、体毛で保温することのなくなったヒトにも立毛筋は存在し、収縮すると鳥肌が立つという状況になるようです。これは進化の名残なのでしょう。

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コメント

大変美しい免疫染色を見せて頂きありがとうございます。私たちは、組織工学的な皮膚再生後に、立毛筋の神経支配回復を指標とした研究を行っています。移植物をGFP標識するとある程度筋組織を見分けることができるのですが、見せて頂いた写真のような免疫染色もぜひ行いたいと思っております。もしお差し支えなければ、抗体名などをお教え頂けませんでしょうか。

投稿: 児玉源史郎 | 2010年8月19日 (木) 10:43

コメント有難うございます。

9月4-5日に秋葉原コンベンションホールで、立毛筋についてポスター発表致しますので、よろしければお越しください。
4日、5日とも午後4時半から5時半くらいには会場(一部屋だとおもうのですぐわかると思います)に詰めている予定です。
http://www.nacos.com/jshc_2010/index.html

先生のメールアドレスにメールしたのですが、エラーで返ってきました。ブログ上なので、ハンドルネームでの失礼をお許しください。

投稿: monchan | 2010年8月19日 (木) 13:48

早速のお返事ありがとうございます。
秋葉原まで行けるように教授と相談してみます。論文の構成上、洞毛の発生学について現在いろいろ調べております。お伺いできましたら、ご指導いただけましたら幸いです。

投稿: 児玉源史郎 | 2010年8月20日 (金) 10:49

>児玉源史郎 様

私のメールアドレスをお知らせしておきます。
お気軽にメールください。
morph99@nifty.com

ご発展をお祈りしております。

from monchan

投稿: monchan | 2010年8月20日 (金) 15:00

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