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2009年1月31日 (土)

都響:グルーバー狂熱の「田園」と菊池洋子のモーツァルト

Photo 昨日はシモン・ボリバルに仰天したばかりなのですが、今日は冷たい風雨の中サントリーホールに遠征しました。

菊池洋子さんは2002年にザルツブルグのモーツアルト国際コンクールで優勝した方だそうで、さすがにモーツアルトのコンチェルトは堂に入ってました。万全の設計で演奏しているのでしょうが、それでも自然な感じがするところがすごい。音が本当に美しいです。美人だけれど、無骨な雰囲気もある人なので、裾を引きずるイヴニングは似合ってませんでしたね。パンツスーツが似合う人とみました。下記などのようなCDが発売されています。

1.モーツァルト:ピアノ・ソナタ集(第1・12・17番) piano: 菊池洋子
エイベックス B001JI47OM

2.モーツアルト・アルバム
1. ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467 
2. ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付」 
piano: 菊池洋子
orchestra: オーケストラアンサンブル金沢(指揮:沼尻竜典)
エイベックス B0009VEC9A

3.モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番etc.
piano: 菊池洋子
orchestra: オーケストラアンサンブル金沢(指揮:井上道義)
エイベックス B000ICLYIW

後半の田園交響曲がまた驚きでした。指揮者グルーバーはのどかな田園風景という標題音楽のイメージではなく、速いテンポで丁々発止のアンサンブルを楽しむという、かなりアグレッシヴなイメージでスタートしました。非常に筋肉質で男性的な音楽です。今日の都響の第一バイオリンは男性が二人なのに、よくもまあこんな音楽ができたものです。

第二楽章はさすがに管楽器(うまい)の掛け合いが楽しい雰囲気。そこからにぎやかな第3楽章、怒濤の第4楽章になだれこみます。嵐の場面はすごい迫力でした。第5楽章もグルーバー爺がノリノリで素晴らしいフィナーレでした。指揮者のリクエストによっては、都響はこんなマッチョな演奏もできるんだというのが驚き。ともかく世の中にはちょっとないような田園交響曲なので、CDが出版されたら買いたいですね。

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シモン・ボリバル・ユース管弦楽団とドゥダメルの驚異

Bolivar ベネズエラ・シモン・ボリバル・ユース管弦楽団は、カラカスを本拠地とするオケで、ホセ・アントニオ・アブレオによって1975年に設立されたそうです。ストリートで暴れていた若者を集めて作ったそうで、目的は青少年の非行防止をめざしていたらしいですが、実際これで非行が減ったようです。今日ではベネズエラには約220もの青少年オーケストラがあり、このオケはその頂点に立つものだそうです(ウィキペディアより)。

DVDにはまずカラカスの貧民街が映し出され、メンバーのインタビューがあって、楽器やバス代をオケが供給してくれるのでやっていけるなどという貧乏話が出てきます。今でもネックレスなどをつけてカラカスの街を歩くのは自殺行為のようです。

このオケの現在の指揮者はグスタボ・ドゥダメルで、なんと17才のときから音楽監督をやっているそうです。現在でもまだ20才台です。うわさはアリアCDなどで聴いていましたが、このDVDを見てぶっ飛びました。実に優雅・流麗・ロマンティックな演奏ですが、バイタリティーの噴出にまかせるところもあって、自由闊達な雰囲気がたまりません。欧米や日本のオーケストラにないものがありますねえ。フィジカルには、メンバーが体全体を駆使して演奏しています。ドゥダメルも笑顔で指揮。いいんじゃないでしょうか。

このドイツグラモフォンから出版されているDVDに収録されている演奏は、ボンでエロイカを中心として開催された演奏会です。最後のヒナステラをみると、うーん「のだめ」はこれのパクリかい? このオケのはじめての欧州遠征だったようですが、ブラボーの声がかかり、オールスタンディングで賞賛されていました。当然です。昨年日本にやってきたらしいですが、無理しても聴きにいけばよかったと後悔しました。ドゥダメルは来年からロスフィルの音楽監督を引き受けるらしいですが、一生今のシモン・ボリバル・ユースのメンバーとやっていって欲しいと思いますね。

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2009年1月28日 (水)

しわをのばす幹細胞

1 脂肪組織に由来する幹細胞ADSC(adipose-derived stem cells)は様々なサイトカインを分泌し、真皮の繊維芽細胞を刺激してコラーゲンの産生を促す作用を持っています。W-S Kim 博士らはこの細胞を培養し、紫外線で皮膚にシワが出来た無毛マウス(毛があると紫外線のダメージが防御される)の皮下に注入するという実験を行いました。

その結果、細胞を注入したマウスの皮膚のシワが目立たなくなることを見いだしました。コラーゲンの分泌が促進される他、繊維芽細胞の増殖も促進されるようです。当然皮膚の厚みも増加します。顕著な実験結果だと思いますが、著者らは注入した細胞の生存を2週間しか追跡していないので、どのくらい効率的な治療に結びつくのかはわかりません。もし長期間効果が持続するなら、紫外線被爆のみならず、老化による皮膚の見栄えの悪化も改善できると思われ、期待は大きくなりそうです。

写真はこの仕事と直接の関係はありませんが、脂肪細胞の電子顕微鏡写真です。成熟した脂肪細胞は巨大な脂肪滴を含み、細胞質はそのまわりに遠慮がちに(薄皮のような感じで)あります。この様な細胞が集合して脂肪組織を形成します。

Won-Serk Kim et al: Antiwrinkle effect of adipose-derived stem cell: Activation of dermal fibroblast by secretory factors. J. Dermatol. Sci. 53, 96-102 (2009)

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2009年1月26日 (月)

ノーベル賞にかみつく人々

2008年のノーベル医学生理学賞はエイズの原因ウィルスである HIV-I の発見者であるバレ・シヌーシ博士とモンタニエ博士らに授与されました。ギャロ博士は長年彼らと発見者の地位を争いましたが、ギャロ博士のウィルスが実はモンタニエ博士らから供与されたものであることが調査委員会によって明らかとなり、発見者はバレ・シヌーシ博士とモンタニエ博士であることが国際的コンセンサスになっています。ですからこのノーベル賞選定委員会の決定は妥当なものであると受け止められました。

しかし今年になって、サイエンス誌に多くの科学者の連名で、「Unsung Hero Robert C. Gallo」というタイトル(賛美されない英雄ロバート・ギャロ)のノーベル賞選定委員会に対する抗議文が掲載されました (1)。これは異例なことです。サイエンス誌は米国政府に近い雑誌なので、メンツをつぶされた米国政府の意思表示とも受け取れます。内容は、確かに発見者はバレ-シヌーシ博士とモンタニエ博士だが、エイズの原因ウィルスであることを確かめたのはギャロ博士であり、彼がいなければ多くの患者が死んでいたというというものです。

しかし常識的に考えて、他人から貰ったウィルスを新規のものとして発表したというのは致命的な失敗であり、そのような人物にノーベル賞を授与できないことぐらいわかりそうなものです。にもかかわらず、このような意見広告まがいの記事が、堂々とサイエンス誌に掲載されるというはいかがなものか?

大まかな経緯は文献 2) に、もっとうがった見方は 3) にあります。
日本のウィキペディアにはロバート・ギャロの記事がありません。多分毀誉褒貶が激しすぎて、記事に出来ないものと推測します。世話になった人が多い一方で、学会でも平気で発表者をどなりつけるという人だそうですから。

文献:

1) Science Vol 323, Issue 5911, 9 January 2009: 206-207
著者:Giovanni Abbadessa, Roberto Accolla, Fernando Aiuti, Adriana Albini, Anna Aldovini, Massimo Alfano, Guido Antonelli, Courtenay Bartholomew, Zvi Bentwich, Umberto Bertazzoni, Jay A. Berzofsky, Peter Biberfeld, Enzo Boeri, Luigi Buonaguro, Franco M. Buonaguro, Michael Bukrinsky, Arsène Burny, Arnaldo Caruso, Sharon Cassol, Prakash Chandra, Luca Ceccherini-Nelli, Luigi Chieco-Bianchi, Mario Clerici, Sandra Colombini-Hatch, Carlo de Giuli Morghen, Andrea de Maria, Anita de Rossi, Manfred Dierich, Riccardo Dalla-Favera, Antonina Dolei, Daniel Douek, Volker Erfle, Barbara Felber, Simona Fiorentini, Genoveffa Franchini, Jonathan M. Gershoni, Frances Gotch, Patrick Green, Warner C. Greene, William Hall, William Haseltine, Stephens Jacobson, Lars O. Kallings, Vaniambadi S. Kalyanaraman, Hermann Katinger, Kamel Khalili, George Klein, Eva Klein, Mary Klotman, Paul Klotman, Moshe Kotler, Reinhard Kurth, Alain Lafeuillade, Michelangelo La Placa, Jonathan Lewis, Flavia Lillo, Julianna Lisziewicz, Anita Lomonico, Lucia Lopalco, Franco Lori, Paolo Lusso, Beatrice Macchi, Michael Malim, Leonid Margolis, Phillip D. Markham, Myra Mcclure, Nancy Miller, Maria C. Mingari, Lorenzo Moretta, Douglas Noonan, Steve O'Brien, Takashi Okamoto, Ranajit Pal, Peter Palese, Amos Panet, Giuseppe Pantaleo, George Pavlakis, Mauro Pistello, Stanley Plotkin, Guido Poli, Roger Pomerantz, Antonia Radaelli, Marjorie Robertguroff, Mario Roederer, Mangalasseril G. Sarngadharan, Dominique Schols, Paola Secchiero, Gene Shearer, Antonio Siccardi, Mario Stevenson, Jan Svoboda, Jim Tartaglia, Giuseppe Torelli, Maria Lina Tornesello, Erwin Tschachler, Mauro Vaccarezza, Angelika Vallbracht, Jan van Lunzen, Oliviero Varnier, Elisa Vicenzi, Harald von Melchner, Isaac Witz, Daniel Zagury, Jean-Francois Zagury, Giorgio Zauli, and Donato Zipeto

2) http://www.botanical.jp/lib_id1-081009071706.php

3) http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/aids_genocide1.html

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2009年1月25日 (日)

バルサ ヌマンシアにキツーイ返礼

Braugrana リーガ第20節は、今期唯一バルサに土をつけているヌマンシアをカンプノウに迎えます。バルサはほぼベストメンバーで戦います。FW:アンリ・エトオ・メッシ、中盤:イニエスタ・チャビ、底:ヤヤ、DF:アビダル・プヨール・ピケ・ダニです。

ヌマンシアは4-5-1の布陣で固い守備からのカウンター狙いです。デポルのような覇気のない守備ではなく、非常に粘り強く、かつ人数も十分なので、さすがのバルサもままなりません。そのうちカウンターをくらって、ヘディングで決められたかと思いましたが、幸運にもファウルで失点を逃れました。イニエスタがきちんと守備に戻っていたのがよかったのですがヒヤヒヤです。

後半この堅古な守備を崩壊させたのは、ダニとメッシのコンビでした。ダニがヘッドでゴール前に落とした球を、メッシが軽くさわってそらしたゴールでした。立て続けに、今度はイニエスタからエトオにスルーパスが通って、エトオが独特の技術でDFを交わしてゴール。

その後、FKをダイレクトで一発返されましたが、左サイドに進入したメッシから中央アンリへのパスで、アンリがゴールして問題なし。仕上げはエトオからメッシにパスが通り、メッシがピシピシDFを交わして気分のいいゴール。ヌマンシアにたっぷり返礼して終了。文句なしのゲームでした。

モンジュイックでのコパ・デル・レイは、控えメンバー主体でエスパニョールと0:0で引き分け。つまらない試合でしたが、結果オーライでした。カンプノウでは勝てるでしょう。

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はじめてのブックオフ

近所にブックオフができたので、段ボール一杯の本を持って売りに行きました。何千円かで売れたのですが、査定を待っている間店の中をじっくりひとめぐりして、大カルチャーショックを受けました(遅い!)。

ほとんどの単行本が105円で売っているではありませんか! が、新書は結構高い。これは新刊買うのはバカげてますかね? 人より1年遅れで人生を過ごすと、すごく安上がりで贅沢な生活が送れます。映画もWOWOWや映画専門チャンネルでみれば、ほとんどタダ同然ですから・・・。同じ1年遅れペースで過ごしている友人が2-3人いれば、話も合って楽しいと思うのですが、そこが問題ですね。

CDはアマゾンなどで結構1円で売っていたりするのですが、ブックオフではあまり安いという感じはありませんでした。JPOPの1年遅れもので950円位というのが多かったです。しかし、もう亡くなってかなり経つ村下孝蔵のCDが数枚置いてあるように、品揃えはすごくて、古めのものではHMVなど問題にならないくらいです。

ただクラシックは品揃えが非常にプアでした。あれだけ広大なスペースを使っているわけですから、たった数十センチ幅くらいしか置いていないというのは納得いきませんねえ。従業員が若者中心なので、査定が難しいのかもしれません。

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2009年1月24日 (土)

清武氏の話で思い出した昔話

読売巨人軍の清武代表がビデオによる判定を強く主張しています。昔の巨人の試合を知る者にとって、これには苦笑せざるをえません。なにしろ審判が巨人からタダ券をもらっていたこともマスコミで報道されたわけですから。やるんならボール・ストライクもちゃんとセンサーで判定してよね。斉藤の外角低めなんて、ボールふたつくらいはずれていてもストライクだったんですから。ヤクルトのロジャーなんて、ボックスのかなり外寄りに立っていても、ユニホームかすりそうな球がストライクですから。Y夫人に再アクティベートされるまで、あまりにばかばかしいので、しばらくあまり野球をみなかった時代がありました。

これはあまりしゃべりたくないんですが、私は幼少時スタンカの娘と同じ絵画教室に通っていました。絵画教室に通っていた(親の趣味)のは、私の人生でも特大級の失敗で、あまりの絵の才能のなさに、いまでもがっかりします。

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下記は
http://plaza.rakuten.co.jp/imus0216/diary/200809150000/
からの引用です

1529821961年の巨人-南海の日本シリーズは、巨人の2勝1敗で第4戦(後楽園、10月29日)まで進んだ。この試合は9回表に南海が広瀬叔功の2ランで逆転し3対2でリード、9回裏巨人の攻撃を迎えた。南海は3番手・祓川がいきなり死球を出すと、すかさず鶴岡一人監督は、この年終盤、血行障害で戦列を離れたエース杉浦忠に代って大活躍したスタンカ(写真)を投入、スタンカは期待通り2死を取って、代打・藤尾茂も一塁への飛球に打ち取った。これで試合終了・・・と誰しもが思ったその直後、何と一塁手・寺田陽介がポロリと落球したのである。続く長嶋茂雄のサードゴロを、今度は小池兼司がファンブル、内野安打となり、これで二死満塁。巨人、1打逆転サラヨラの大チャンス、逆に南海は負ければ巨人王手を許す大ピンチに追い込まれた。バッターは、シリーズ好調のエンディ宮本。スタンカ-野村克也のバッテリーは、宮本を2-1と追い詰めた。そして野村は外角低めのフォークを要求、スタンカが自信を持って投げこんだその1球は注文通り外角低めに決まって宮本のバットは動かない。勝利を確信した野村が踊り上がって立ちあがるのと、円城寺球審の判定のコールが響くのと、ほぼ同時だった。「ボール!」。驚愕した野村は振り向いて円城寺に抗議する。スタンカもマウンドを駆け降り、円城寺に猛然と詰め寄る。鶴岡監督も出てくる。しかし判定は覆らない。やむなく南海勢が引き下がり試合再開。そしてスタンカが投じた次の1球、前の球と同じコースに入った5球目を宮本は叩き、ライト前に弾き返した。2者が帰る、サヨナラヒットである。この時、ホームカバーに走ったと見えたスタンカは、円城寺に怒りの体当たりを食らわせ暴行、試合後も南海の選手たちは円城寺に詰め寄って執拗に抗議を繰り返したが、あとの祭りであった。この後シリーズは結局、巨人が4勝2敗で日本一になった。問題のスタンカの投球は、実際にはボールだったのか、ストライクのだったのか。スタンカは、自分のフォークを見慣れたパリーグの審判だったら間違いなくストライクだっただろうと言っている(円城寺はセの審判)。当時の映像を見ると、野村は捕球するや否や、ミットを静止もせずに立ち上がっている。野村は、今でもあれはストライクだったと確信しているが、ただ、自分の未熟な捕球動作が誤審を招く元になったかもしれないと述懐している。ちなみに円城寺審判はその後、亡くなる直前、死の床でのうわ言に「あれはボールだ」と言ったとか、言わないとか。
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ある南海ファンが下記の川柳を色紙に書いてスタンカに送ったそうです。

円城寺 あれがボールか 秋の空

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2009年1月21日 (水)

メンデルとヤナーチェク 草かげの小径にて

1メンデルの法則で有名なグレゴール・メンデルが、エンドウマメの交配実験を行ったのは、ブルノ修道院の庭でした。その頃同じ修道院の聖歌隊で歌っていて、後に指揮者をやっていたのがレオシュ・ヤナーチェクです。チェコの西の方はボヘミア、ブルノなどがある東の方はモラヴィアで、かなり言葉とか文化には違いがあるようです。それにしてもこのような偉大な人物を輩出したブルノ修道院は偉大です。もっとも、永年ここはモラヴィアの宗教の中心であるばかりでなく、農業技術・科学・音楽・文化の中心だったそうです。

私がヤナーチェクの音楽に目覚めたのは、このCDの最後に収録されている「草かげの小径にて」というピアノ曲集を聴いたときでした。20世紀初頭にヤナーチェクは娘を亡くして、その悲しみがこめられた曲想に感動しました。各曲には表題がついています。まず2曲目「落ち葉」のメロディの美しさにうたれます。3曲目の「一緒においで」はシューマンの「謝肉祭」などの曲想に似ています。4曲目以下も深い悲しみにつつまれた美しい曲が次々と続きます。

「霧の中で」は表題の通り霧に包まれているような曲想で、新しい音楽的な試みもいろいろためされている曲だそうです。ピアノソナタ「1905年10月1日」は、大学の設立を目指してブルノの市民が暴動を起こし、死者が出たことを悼む曲。ヤナーチェク自身も民族運動には熱心だったそうです。ヤナーチェクも生きているうちは、メンデルと同様ほとんど評価されなかった悲劇の天才ですが、きちんと仕事ができる環境にあったし、少数ながらちゃんと認めていた人もいて、後に大ブレークしたというのも似ていますね。

このCDでピアノを弾いているパーレニーチェクはもう亡くなりましたが、モラヴィア音楽の大家で、とても濃厚な表情の演奏です。私は大好きで、同じ1972年の演奏のCDを、これ以外にもう1枚持っています(ジャケットは異なるが多分中味は同じ)。

スプラフォン ヴィンテージコレクション19 COCQ83826
パーレニーチェク ヤナーチェク:ピアノ作品集 \1,260

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2009年1月18日 (日)

バルサ: リーガ第19節 デポルに何もさせず

Braugranaデポルティーボ・ラ・コルーニャをカンプノウに迎えての対戦。最近のバルサの好調ぶりからでしょう、スタジアムはお客さんで一杯。今日のスタメンはFW:アンリ・エトオ・メッシ、中盤:ケイタ・チャビ、底:ヤヤ、DF:アビダル・プヨール、ピケ、ダニです(GKはいつものようにバルデス)。イニエスタは中間の国王杯に出たのでベンチです。

デポルはやはり守備的でした。しかしメッシがするする中央突破して、右隅のポストに当てるコロコロシュートで先制点。エトオもフリーだったし、DFが何をやっているのかよくわからない感じでした。

2点目はダニが右サイドからふわっとアウトサイドで上げたセンタリングを、アンリが頭でたいしたチャージもなく楽々とゴール。さらにまたダニが右サイドからセンタリングをあげ、今度はケイタがまたフリーでヘディング。GKがなんとかはじくところをエトオがつめてゴール。デポルの守備が破綻しています。

後半はさすがにダレましたが、イニエスタを投入するとまた活性化。DFのウラに飛び出すチャビにぴったりのスルーパスがイニエスタから出てDFを突破。折り返しをアンリが蹴りこんで4点目。極めつけはプヨールが中央突破したところ、GKに足をはじかれて、PK(GKは退場)。お互いここまでやりますか? エトオがビシッと決めて5点目。

国王杯も控え軍団でアトレチコを撃破したそうで、だんだん3冠も現実味を帯びてきました。リーガがあまりにうまくいっているので、個人的にはチャンピオンズリーグで、体力・ガタイのあるチームにひっかかりそうな感じがしますが。

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2009年1月15日 (木)

毛断面の電子顕微鏡写真

1毛包の斜断面を電子顕微鏡で見る

サンプル:生後0日のラット背部体毛毛包
スケール:2μm
方向:ななめ切り(右が上)

Cx:毛皮質、Ce:毛小皮(キューティクル)、Ci:内毛根鞘小皮、Hx:ハクスレイ層、He:ヘンレ層

体表面から外に出てくるのは毛皮質と毛小皮のみ。
Ci・Hx・Heをまとめて内毛根鞘という。内毛根鞘は体表ではフケとなり排出される。

解説:毛皮質とキューティクルはほぼ角質化しています。内毛根鞘小皮はかなり角質化していますが、まだ完全ではありません。ハクスレイ層はまだ角質化していませんが、右側(つまり高さで言えば上の方)には角質化がはじまっている細胞が見えます。ヘンレ層はほぼ完全に角質化しています。ヘンレ層の外側にはコンパニオン層という基本的に角質化しない組織がみえています。ヘンレ層より内側の細胞群は毛が伸びるにつれて、エスカレーター式に皮膚の中を上昇していきますが、コンパニオン層より外側の細胞は動きません。コンパニオン層の外側には外毛根鞘、その外側に結合組織性毛包があります。このように1本の毛をつくるにはとんでもなく複雑な、バウムクーヘン型のしかけが必要です。ヒゲの場合はさらにこの数倍の複雑な仕組みが必要になります。

詳細は Hair follicle.  Differentiation under the electron microscpe. K Morioka 著 Springer 刊 ISBN 4-431-22429-7 などをご覧下さい

http://www.amazon.com/Hair-Follicle-Differentiation-Electron-Microscope/dp/4431224297/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1251500656&sr=1-3

または

http://www.amazon.co.jp/Hair-Follicle-Differentiation-Electron-Microscope/dp/4431224297/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=english-books&qid=1251363681&sr=8-2

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2009年1月13日 (火)

>yellow submarine 様

サッカーの観戦記がポエムになるなんて すごい!

http://blog.goo.ne.jp/matsunoyamaonsen/d/20090112

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サラとミーナ47: 寒い日は暖かい部屋で

1920 1, 2: ミーナ さて頭を出すのと尻を出すのと、どっちが気持ちいい??

3:サラ ソファーでくつろぐ

私 風邪でエネルギー消滅中

1924

1927

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2009年1月12日 (月)

バルサ: オサスナに苦戦も、なんとか勝利

Braugrana_2国王杯でアトレチコに圧勝して意気上がるバルサ。パンプローナのレイノ・デ・ナバーラで最下位オサスナとの対戦です。FW:アンリ・エトオ・メッシ、中盤:ケイタ・チャビ、底:ブスケツ、DF:アビダル、プヨール、ピケ、ダニのほぼベストメンバーで試合開始。前半は相手も守備的で球は持てましたが、非常に厳しいチェックであまりチャンスはつくれません。彼らも転落の危機なので必死です。

この沈滞した状況を突破したのはメッシとエトオ。メッシの突破から中央のエトオに球が渡り、これをエトオがミドルシュートすると、球は地上10cm位を弾丸のように直進し、目の覚めるようなゴール。こんなシュート見たことありません。

後半はさすがにオサスナも攻めてきました。これにバルサがうまく対応できませんでした。まずCKからファーサイドのフラーニョに頭で合わされて失点。ペップもあわててアンリに替えてイニエスタを投入。しかしファンフランに走られ、ファンディアーニにたたき込まれまたもや失点。これはヌマンシア戦以来の敗戦か・・・。

この危機を救ったのはチャビ。ダニからのセンタリングをDFとの激突を承知でシュートを決めました。足が無事だったのは何よりです。さらにメッシが技ありのミドルシュートを決めて、ようやく勝ち越し。なんとか勝利になだれこみました。とても最下位との対戦とは思えない厳しい試合でした。オサスナも国王杯では勝ち残っているように、こんなところにいるチームではないようです。

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西島三重子バルセロナライヴ

Braugrana池上線でお馴染みの西島三重子さんが、バルセロナにてライブを開催するそうです。ヌマンシア戦(カンプノウ)や 国王杯を観戦にスペインに行かれるバルサファンの皆さん、ちょっと寄って行かれてはいかがでしょうか。カタラ語で「おひさまのたね」を歌うそうですが、彼女のレパートリーは多彩なのでその他の曲は想像つきません(まあニューミュージックの範囲だと思いますが、ラテンとかシャンソンもひょっとしたらあるかも)。私はあいにく重要なお仕事がはいっていて、いけなくてすみません。残念! 黒木さんはスペインのオケのメンバーでありながら、ポップスのライヴ出演が好きなお方です。ビオラってみーちゃんの音楽にとても合っていると思います。

公 演 日: 2009年1月23日(金)
開演時間: 18:00/19:00/20:00
会  場 Sala de cambra de la Fundacio Mas i Mas
(Maria Cubi 199 Barcelona)
料  金 6ユーロ(各回ごと)
出 演 者 西島三重子(Vo.)・礒部のぞみ(Piano)・黒木潤(Viola)
問合せ先
http://fundaciomasimas.org/ 

西島さんのHP:http://www.aoistudio.co.jp/SP/nishijima/index.html

-------

国王杯はメッシのハットトリックでアトレチコに圧勝でしたね。あれだけバルサがメンバー落としているのに、歯が立たなかったアトレチコの心中察するにあまりあります。ご愁傷様。ペップの偉大なところは、リーガ先発と10人も選手を替えておきながら、「バルサには素晴らしい選手しかいない」と平然と断行できる点です。リカーにはできませんでした(選手の層が薄かったということも多少はありますが)。選手に疲労がなければ、練習もきちんとできるし、うまく回転します。このまま独走でリーガはバルサ圧勝でしょう。

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2009年1月10日 (土)

山崎ハコ ベストコレクション

Hako 先月はワーナーの「西島三重子 スーパベスト・コレクション」を聴きましたが、今月はポニー・キャニオンの「山崎ハコ ベスト・コレクション」を入手しました。1975年の「飛・び・ま・す」から(みーちゃんと同じ年のデビュー)、1984年の「てっせんの花」までのアルバムからのベストです。

セレクションというとベストヒット集という響きですが、コレクションというと、コレクターというのはめずらしいものを集めるのが常ですから、ややカルトな感じがします。ハコちゃんのルーツは民謡・ブルース・ロック・ファドなど、みーちゃんはクラシック・映画音楽・シャンソン・ラテンなどがルーツだと思いますが、二人とも日本人なので、日本の歌謡曲やデビュー当時全盛だったフォークなどは共通の基盤で、はじめた頃は二人ともフォーク歌手に分類されていました。

さてこの懐かしい曲満載のCDですが、「白い花」は今井美樹の「半袖」と並ぶ不倫の名曲です。前者はエンヤトットとブルースが入り交じったような土俗的な雰囲気の曲で、「できることなら この指で お前を摘んでしまいたい」というような刺激的な歌詞もありますが、結論的には負け組のぼやき。後者は洗練された美しいバラードですが、結論的には「正妻には負けないぞ」というがんばれソング。

でもなぜか私が一番好きなのは、最も山崎ハコらしくない曲「何度めかのグッバイ」。この曲の編曲はコンピュータ音楽の大家喜多郎で、ギター一本アコースティックが売りだった山崎ハコがよく思い切ったなという美しい曲です。このアルバムのプロデューサーの名前は書いてありませんが、「何度めかのグッバイ」をラストにもってくるあたり、趣味が一致しているんでしょうかね。ベストアルバムだといっても、ちゃんと制作責任者の名前は記載して欲しいです。

暮れに石丸電気に行って、ヘッドフォンを片っ端から試聴して、結局AKGの3万円くらいのものを買ったのですが、他のメーカーのもので、びっくりするくらい耳に悪そうな刺激的なものがありました。全般的に鋭くうるさい感じの音の製品が増えていてびっくりしました(モニタータイプというのか)。AKGの製品はどれもベースやボーカル中心の落ち着いた音で安心できます(リスニングタイプと言うらしい)。これでこのCDに収録されているライヴの「気分を変えて」を聴くと、何かライヴの空気感まで伝わって来るような熱い音で感動しました。

今若かったら彼女はラップをやっていたのではないだろうか?
ハコちゃんの歌詞は刺激的で文学的なので、彼女について語る人は多くて、関連サイトはたくさんあります(下記など)。

http://www31.ocn.ne.jp/~hako/
http://www.jisin-blog2.jp/utahime/cat3521908/index.html
http://www.wombat.zaq.ne.jp/ben/hako3.html

山崎ハコ:ベストコレクション History 1975-1984 PONY CANYON PCCS-00046

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2009年1月 8日 (木)

約束の地 by 樋口明雄

1

「約束の地」 樋口明雄著 光文社刊(2008)

環境省のキャリア役人である七倉は、長らく東京で仕事をしていましたが、山梨県の野生動物保護管理センターに出向することになりました。妻を亡くし、一人娘と共に赴任した七倉は、赴任地で様々な難問に直面します。

鉄砲が普及するまでは、日本の山野に君臨していたのはオオカミで、彼らによって生態系のバランスが保たれていました。そして彼らが絶滅した後は、猟師達が不十分ながらもオオカミの代役を果たしていました。しかし近年はレジャー狩猟がメインとなり、野生動物のプロである本物の猟師は絶滅しつつあります。

杉やひのきという生物を育てる力がない人工林、野生動物の生息域まで遠慮なく開発された農地や別荘地、どうして作られたかわからない深山を横断する林道、開発により失われつつある野生動物と人間の緩衝地帯としての里山などの影響で、人間と野生動物が接触する機会も増え、レジャー狩猟家もからんで事故は絶えません。私の故郷の神戸でも、イノシシが幹線道路の信号を渡っていたりします。

昔山の中でイノシシの親子に出会ったり、クマが木の皮を剥いでいるすぐ横を通りすぎたりしましたが、当時向こうはあまり人間に感心がなく、無視してくれました。しかし人間の食料のうまさに気がついた野生動物は、大変危険です。農家や別荘の人々はともかく野生動物がいなくなることを望んで、どんどん殺してくれと言ってきますし、一方で動物保護団体はその前にヒステリックに立ちはだかります。

七倉の困難はそればかりではなく、上司である自分を無視して勝手に行動する元猟師の部下達、どうせキャリアの腰掛けでしょうと面と向かって非難する部下の研究者、人手不足でボランティアの少年に電話番をさせる出先機関など難問山積です。そして追い詰められた山の主「稲妻」や「影」という野生動物の復讐がはじまります。そこに殺人事件などがからんで物語は激しく盛り上がるという仕掛けです。

この小説は人間と野生動物の関わり方について深く考えさせる内容を含んでいます。日本にはまだちゃんとした野生鳥獣保全管理法がなく、またこの小説の主人公である七倉が勤務しているWLP(ワイルドライフパトロール)という組織もないそうです。オオカミは絶滅し、ハンターにも問題があるとすれば、山や野生動物のプロの集団であるWLPのような組織はどうしても必要でしょう。政府が決断する必要があります。

というわけで志とメインのストーリーは素晴らしいのですが、細部が・・・です。作者がとても生真面目で丁寧な性格なのか、くりかえされる主張、丁寧すぎる情景描写などが、せっかくの物語にひきこまれる力を奪っています。内容的にもいろいろな問題を盛り込みすぎでしょう。私は1日に30ページくらいしか読めず、読了するのに多大な労力と時間を使いました。こんなに読むのに疲れた小説は最近ありませんでした。このあたりを次作では考えて欲しいと思いますが、まあ人間の性格というのは変わりませんから、この作者はずっとこういうスタイルでやっていくのでしょう。

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2009年1月 5日 (月)

期待される地熱発電

経済産業省がついに重い腰を上げて、地熱発電開発を支援するスキームを提示したようです。私は読んでいませんが、お正月の日経新聞のトップにも、地熱発電所新設の記事が出ていたようです。

http://www.enecho.meti.go.jp/energy/ground/engrgr07.htm

このブログでも以前に真山仁氏の「マグマ」という、地熱発電をめぐる出来事を描いた小説を紹介しました。これは面白い小説ですし、読めば地熱発電に関する基礎知識が得られます。

http://morph.way-nifty.com/grey/2007/02/post_2f0f.html

政府は4月までに初期投資への資金支援や、国立公園内で事業化時の規制緩和策をまとめる方針にあるそうです。どんどんトライしなければ技術も向上しないので、大変喜ばしいことです。地熱発電の優れた点は、枯渇しないということです。開発技術が向上しコストが下がれば、石油なんてなくても電力はふんだんに使えることになるので期待は大です。また発電時に放出する炭酸ガスも非常に少ないので、原発にかわるものとしても有用です。

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2009年1月 4日 (日)

バルサ: 祝イニエスタ復帰 自ら祝砲を発射

Braugrana12月の厳しいリーガの戦いを乗り切ったバルサですが、1月は毎週国王杯があり、スケジュールとの戦いが厳しくなります。ここでイニエスタが復帰したのは大朗報です。さすがにまだスタメンには起用されませんでした。

カンプノウにマジョルカを迎えての今年緒戦。FW:アンリ・エトオ・フレブ、中盤:グジョンセン・チャビ、底:ヤヤ、DF:アビダル・サンチェス・マルケス・プヨール、GK:バルデス。CBのサンチェスがちょっと不安な布陣でスタートです。

休暇ボケがやっぱりありました。もたもたしているうちに、ヤヤが自陣で狭いところを通そうとしたパスがカットされて、アドゥリスの独走を許してしまいます。サンチェスの足が遅くて、ドリブルしているアドゥリスにどんどん離されるようではどうしようもなく、先制点をたたきこまれてしまいました。

しかしバルサもCKからアンリがうまくコントロールして、ポストに当たる巧妙なシュートで同点。前半はこのまま1:1で終了します。

後半はダニ、イニエスタを投入して点を取りに行きます。イニエスタはやはりすごい!攻撃陣に安定感とするどさができて、ショートパスで相手DFを突破できる感じが出てきます。グジョンセンが自分でもシュートできそうでしたが、イニエスタに復帰祝いのプレゼント。これをイニエスタが決めて勝ち越し。さらに自らの失敗で先制されたヤヤが、得意のドリブル突破で雪辱の一発。3:1の勝利で、めでたしめでたしでした。

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2009年1月 1日 (木)

本年もよろしく

Img_1907jpeg 明けましておめでとうございます。
昨年はご愛読有り難うございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

大晦日と元日は神戸に帰省しておりました。
大晦日になればさすがに空いているだろうと思いきや、
東京駅は相変わらずの大混雑(1)。
八重洲地下街ではおみやげのかりんとうを買うのに50分の行列でした。
新幹線は数分おきに発車しますが、どれも満員。
本当に人の移動はすごいです。
それもこれも東京への一極集中が原因でしょう。
JRばかり儲かって困ったものです。

大晦日の夜はサンテレビで掛布・岡田・真弓の対談というめずらしい企画があったので、見ていたら、なんとカウントダウンなど関係なく話が続いていて、気がついたら0時15分でびっくりしました。

Img_1910jpegP1000686jpeg 帰りです。元日の関ヶ原は大雪でした(2)。
一転富士山は見事に全景が見えました(3)。

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