南紫音@都響&ヴォルコフ
昨日はすごいバイオリニストと遭遇しました。その名は南紫音。名前からして生まれながらに親の期待を背負ってきて、その重圧に耐えることだけでも大変だったでしょう。2004年に、ロン・ティボー国際音楽コンクールで第2位を受賞したと言うことで名前は聞いていたものの、実演はやはり圧倒的でした。
曲目はチャイコフスキーのコンチェルト。まだ19才だというのに、落ち着いてじっくりとした取り組みで、堂々たる演奏。カデンツァも技術をひけらかすというのではなく、注意深く存分に愛器を鳴らしきっていました。このバイオリンいい音ですねえ。
指揮者のイラン・ヴォルコフとの息もぴったりで、激しい第3楽章も好調に乗り切りました。風格すら感じさせる19才。末恐ろしい才女です。あえて難を言えば、すこしステージ衣装(白)が地味だったかな。このスケールの大きな演奏なら、濃紺とか濃緑が似合うと思います。CD(図)もすでに発売されているようです。
後半のブラームス交響曲第2番も、マエストロ・ヴォルコフの客演とは思われない都響との相性の良さが感じられ、非常に楽しめました。
| 固定リンク | 0
「音楽」カテゴリの記事
- Under construction のお知らせ(2012.10.07)
- JPOP名曲徒然草105: 「Dear」 by lecca(2012.10.04)
- インバル都響新マーラーツィクルス「交響曲第2番」@東京芸術劇場(2012.09.29)
- JPOP名曲徒然草104: 「ねこ曜日」 by 岩男潤子(2012.09.22)
- インバル都響新マーラ-ツィクルス爆演で開幕: 交響曲第1番@東京文化会館 (2012.09.21)
コメント