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2008年8月21日 (木)

真夜中の発信

Grahami ガマの油が傷に効くというのは有名なお話ですが、実際カエルは皮膚に傷を負っても化膿しにくいことが知られています。これはカエルの皮膚などに抗菌ペプチドがあり、細菌の細胞膜に穴をあけて殺すことができるからのようです。抗菌ペプチドは体液中のリンパ球・抗体などによる免疫システムが作動する以前に、直接細菌を攻撃する優れたメカニズムです。中国のヒラユビニオイガエル(図 エンドレス・ゾーンのHPより借用しました)は何と数百種類にも及ぶ抗菌ペプチドを持っているらいいです。

最近話題になっているのは、このニオイガエルの仲間に超音波を発するものがいることの発見です。このカエルはヒラユビニオイガエルと同じく中国の奥地に生息し、樹上で生活する夜行性のカエルです。カエルのオスがメスを呼ぶ声は田舎に行けばどこでもゲコゲコとうるさいくらい聞こえますが、この超音波を発するのはメスで、夜中にオスを呼び寄せて生殖行動を行うためです。オスはこれを聴くことができ、しかも方向を正確に知ることが出来ます。

彼らは水流の音がうるさい渓流の近くに住んでいるので、この超音波を選択的に聴くために、耳にはいる空気の流れを調節する機構を持っており、まあ多くのサイトで騒いでいるように、ラジオのような周波数のチューニングが出来るというのは大げさにしても、人間にはない高度な聴覚を持つことは確かなようです(参考文献参照)。

参照:Gridi-Papp M et al. Active control of ultrasonic hearing in frogs. Proc Natl Acad Sci USA 105, 11014-11019 (2008)

エンドレス・ゾーンのHP:http://www.enzou.net/ 爬虫類・両生類販売のお店

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