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2008年8月31日 (日)

300年保証

300pxorion 目覚めると、目の前にはスクリーンがあった。しかしいつものようなニュースではなく映画が放映されていた。しばらくすると、アナウンスが流れてきた。

「皆様 申し訳ありません。ニュースを放映する予定が映画に変更になっておりますが、これは地球からの送信が途絶えているからで、まだ回復の見込みはたっておりません。もうひとつお詫びしなくてはいけません。今回、前回のお目覚めから8年経過してしまいました。週に一回の契約になっておりますところ、誠に申し訳ありません。これは太陽電池システムの故障によるもので、本社に修理を依頼しておりますが連絡がございません。恐縮でございますが、しばらくお待ちくださいませ。またお目覚めのインターバルの件につきましては、本社に連絡いたしまして契約金の返却について検討する予定でございますが、実は本社と連絡がつかない状況になっております。改善に努めてまいりますので、いましばらくお待ちくださいませ」

8年??? それは無茶苦茶だ。だいたいスペースライフ社との契約だと「最低300年間のシステム維持を保証します」ってことになっていたはずだ。毎週一日は目覚めて、ニュース、ドラマ、サッカーなど、あらかじめ希望した番組を満喫できるはずだった。これが最低300年続かないと契約違反だ。私と同様こんな300年+αの人生を選んだ人間が、ここには100人いるはずだ。すでにもう人間とは言えないわけだが・・・。私には手足がないので、こんなとんでもない事態になっても何もすることができない。

がっかりしていると、管理人の女がやってきて、腹からコードを引き出して私にプラグを差し込んだ。彼女はアンドロイドのようだ。これで話ができるのか。

「高田俊夫さん。あなたは昔パイロットをやっていたんですね」
「はい ブルーパシフィックエアラインに勤務しておりました」と私は答えた。
といっても音声で答えたわけではないが、なぜか意味は伝わったようだ。
管理人は「では今からあなたに運動装置を装着します」と言って私を棚からおろし、プラスチックの手足を装着した。これで私もインテリジェントボックス(スペースライフ社はそう呼んでいた)から一人前のアンドロイドに昇格だ。10年前にはアンドロイドは稀少で高嶺の花だった。

動けるというのはなかなかいいことだ。動くのは10年ぶりだ。しかしそれを楽しむまもなく、すぐに管理人の部屋に案内された。管理人はさっきより少し親密な感じで話しかけてきた。

「実は事態は深刻なのよ。太陽電池システムの故障で、あなた方にもなかなか目覚めてもらえる余裕がないし、修理の技術者がこないのよ。8年も! それどころか補給の船もここ5年くらい来ていないの。トラブルがあるという話なんだけど、だいたいその連絡もとれなくなって、私の充電もままならなくなってきたの。もうどうしようもないわね。高田さん、私と地球の様子を見に行ってくれませんか?」
「それは困りましたね。地球に行くのはいいとして、船はあるんですか?」
「一台緊急用の宇宙船があります。私は操縦できないのであなたにお願いしたいのよ」

宇宙船の英文マニュアルを渡されて読むと、内容はほぼ理解できた。月から地球へはプリセットプログラムによる自動操縦で行けるようだったが、そのことは管理人には伏せておいた。

「大丈夫みたいです。私でも操縦できるでしょう」
「そう よかったわ じゃあ早速乗り込みましょう」

やはり起動スイッチをいれて、成田空港にプリセットすると自動飛行を開始したようだ。地球への軌道に乗ると、彼女は私に話しかけてきた。
「どうして人間をやめて、こんな話にのっかったの」
「パイロットという仕事は家をあけることが多くて・・・。早い話 女房がよその男と出て行ったことがきっかけってことかなあ」

嘘をつく気にはならなかった。

「あらら・・・。 ところでまだ名前も言ってなかったわね。私は岡田洋子。スペースライフ社の社員だけどアンドロイドよ。こんな退屈な仕事をOKする人間がいなかったので、私が志願してアンドロイドになって、月で働くことになったわけよ」
彼女はさらにスペースライフ社や上司の悪口をしゃべりまくった。しかし私は彼女の話はあまり聴いていなかった。地球に帰ると、いつか出て行った女房と、驚いたことに女房について行ってしまった(つまり私から去っていった)娘に会うことになるだろう・・・・・。何とも言えない嫌な気分、そしてそれでも会いたいという気分とがないまぜになって混乱していた。

成田空港上空には、不思議なことに全く航空機がいなかった。レーダーにも全く機影がみえない。岡田と名乗るスペースライフ社のアンドロイドに管制塔と話をさせると、以外にもすんなりと着陸できた。おそらく管制官が彼女のことを知っていたのだろう。

空港に着陸して外に出てみると異様な雰囲気だった。周りはアンドロイドらしき兵士ばかりだった。私たちはいまや兵舎となっている北ウィングの小部屋に連行され、事情を訊かれた。きちんと説明すると、彼らは少しの間コンピュータで調査し、納得したようだった。

「ここにいるのはみんなアンドロイドの兵士だ。人間の過激派がプラスチックを食うバクテリアを撒いたために、アンドロイドは空港の外には出られない。過激派とわれわれは戦闘状態に入った。おまえ達はここで用が済んだら、さっさと月に帰ることだ」と司令官らしき男が指示した。

せっかく10年ぶりに地球に帰ってきたのに娘に会えないのかとがっかりしていると、岡田が「手がないわけじゃないんだけど・・・。電話がつながらないので、私もどうしても本社に行って、いったいどうなっているのか確認しないとお話にならないし。少し待っていてください」と言って姿を消した。しばらくすると彼女は戻ってきて笑顔で「会社のヘリがあったわ。ラッキー」と言って、私に手招きして車で空港の片隅に捨てられたように置かれてあるヘリのところに案内した。

しかしいくらなんでも、戦時下(?)に勝手に発着するのは危険すぎるということで、二人で司令官に話しに行った。司令官は最初は渋っていたが、結局東京の状況を偵察してくるという条件で、軍事用のヘリと兵士一人を貸してくれた。さらに消毒用のスプレーと自動小銃まで持たせてくれた。兵士に打ち方を教えてもらい、さらに軍事用ヘリの操縦法を教えてもらって、私たちは東京に飛び立った。兵士によると、過激派は異常にアンドロイドを嫌っているということだった。彼らの司令部は地下にあるそうだ。驚いたことに、東京の中心部は廃墟のようになっていた。かなり激しい戦闘があったようだ。スペースライフ社の本社ビルも倒壊していた。岡田は呆然としていた。

次にヘリは娘が住んでいる(ハズ)の世田谷に向かった。私が地球を離れたとき10才だったので、今年成人になったはずだ。会いたい。世田谷は比較的家屋がそのままの形で残っていた。目的地の近くの広場で集会が行われていた。兵士に双眼鏡を借りてのぞいてみると、どうも演壇でわめいているのは元女房らしく、その隣に娘らしい人物が寄り添っていた。確かめたくなって、兵士の反対を押し切り、少し離れた場所に着陸した。

私一人で地面に降り立ち、拡声器の音をたよりに集会場に近づいた。聴衆のはるか後ろから双眼鏡で壇上を見ると、拡声器を持ってわめいているのはやはり元女房だった。軍服のような服装だ。隣の若い女はやはり女房とよく似ている。年格好からして、私の娘だろう。

「本来の生命体を否定するアンドロイドを絶滅しよう」などとアジっている。娘らしい女がシュプレヒコールの音頭をとっている。彼女たちは私がアンドロイドになっていることは知るよしもない。少し近づいてみたが、あまり接近すると聴衆に気づかれて殺されるかも知れないので、長居はぜずヘリにとって返して早々に離陸した。

成田空港に帰る途中で、地上で倒壊したビルの蔭での撃ち合いを目撃した。念入りに消毒して北ウィングに戻りゲストルームに案内された。私は頭が混乱して立ち直ることができなかったが、岡田はもう冷静になっていた。

「こんなにひどいことになっているとは・・・。これじゃあ何も連絡が来ないのも当然ね」
彼女はアンドロイド用の携帯電話と社員名簿を出して、次々と電話をかけ始めた。なかなかつながらなかったが、何十回か目に知り合いの社員につながったらしい。携帯電話用に発する声ではじめて岡田の声を聴いた。といってもコンピュータの音声ではあるが。

「ダニエル どうなってるの。私は月に置き去りよ」
・・・・・
「ええ うちはアンドロイドへの転換を仕事にしている会社でしょう。そんな連中なんて、すぐにクビにしてたたき出せばよかったのに」
・・・・・
「ええ うちのコンピュータシステムをぐちゃぐちゃにされたって? 信じられなーい」
・・・・・
「ええ 会社そのものがもうないの? アメリカ支店でも撃ち合い?」
・・・・・
「わかったわ 元気で頑張ってね。私もなんとか生きていくから」

「高田さん 大変よ。世界規模で抗争が起こっているみたい。これは国と国との戦争じゃなくて、アンドロイド派とアンチ・アンドロイド派の抗争で、人間にも両派あるし、アンドロイドにも人間絶滅派と人間保存派があるそうよ。人間の過激派が細菌兵器でアンドロイドの絶滅を計ったのがきっかけで、一部のアンドロイドが武器をとって立ち上がったのが抗争のはじまりだとダニエルが言っていたわ。兵士にはかなりアンドロイドがいるのよ。ああ ダニエルって言うのは昔日本で働いていたアメリカ人の社員よ。ってもう会社はないみたいだけど」

「会社がないってことは、ボクが支払った3000万円もボツってこと? マンションを売り払い、退職金もつぎ込んだのに? 300年保証はどうなるのって言っても意味ないわけね」
「まあ そういうことね・・・」

さすがの岡田も言葉が出なくなり、しばらく沈黙が続いた。

・・・・・
・・・・・
・・・・・

私が切り出した。

「で これからどうする?」
「お金なし、会社なし、家なし、知り合いなしよ」
「帰るしかないってこと」
「まだあそこには99人いるしね」
「ボクも地球にはもう居場所がないし、帰るしかないでしょう」

私たちは船に積めるだけのものをかき集めて司令官に礼を言い、また重い気分で船に乗り込んだ。そのときに近くで爆発音がした。空港の兵士達があわてて持ち場に走っている。ここでも戦闘がはじまったようだ。私はあわてて起動スイッチを入れ、地球から飛び立った。

もとの倉庫のような場所にもどって棚を見上げると、99個のボックスが並んでいた。それぞれいろいろな理由があって、こんな人生を送ることになったのだろう。彼らにも運動装置を持ってきてあげたかったが、空港のスペースライフ社の倉庫には2個しかなかったので、空港で戦っている兵士達のために残してきた。地球では営業している放送局をみつけられなかったので、地球から持ってきたビデオ装置を使って、岡田と私で番組をつくるしかない。私たちもそれしかやることがなかった。

ここ月世界の小さな建物は静寂と絶望の地だが、地球よりは好ましい場所だ。私たち101人はここで朽ち果てるまで、静かに、意味もなく、ほんの少しだけ楽しみをみつけて暮らす。地球の連中は勝手に何でもやってろってことさ。

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2008年8月30日 (土)

バルサCLに参戦

Braugrana カンプノウの1st レグで4:0で勝っているので、今日の2nd レグは楽です。FW:アンリ、エトオ、イニ、中盤:ケイタ、チャビ、底:ヤヤ、DF:アビ、ピケ、プヨール、ダニ。イニエスタが右、ケイタとヤヤの併用というのがテスト。

ウィスワはしゃかりきに来るは、バルサはモチベーション低いわで押し込まれる低調な試合。しかしこれで双方無得点のまま前半終了で、バルサとしてはウハウハの展開。しかしエトオには疲労も見られました。テストマッチに出すぎてましたね。今日は休ませてもよかったと思います。

後半にはついにCKからクレベルにヘッドで決められる。ここでペップが切れて(るぞということを示すため)、チャビをグジョンセンに、イニエスタをフレブに交代。最後はエトオもボヤンに交代。ペップもわかっているのかな。

それにしてもマイクであおりまくるこのスタンドの応援はエグい。「蛍の光」の大合唱もありましたが、この曲が応援歌とは??? タイガースのように選手交代のときでもなかったので??? 最後はウィスワの連呼連呼 参りました。

シュートミス(特にボヤン、なにやっとんねん)なども多々ありましたが、ともかく0:1で終了して、無事にチャンピオンズリーグ参戦を確定しました。グループリーグの相手はスポルティング・リスボン、バーゼル、シャフタール・ドネツクで結構恵まれました。リーガの最初の1ヶ月といい、ペップにはツキがありますね。

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バルサ・エズ・バルサでのチャビのインタビューがなかなか面白かったです。チャビはペップに、守備より攻撃中心で行くように指示されたというのです。ロナウジーニョがチームを出て、一番得をしたのはチャビかもしれません。ここでイニエスタをどう使うかというのが、ペップも悩むところなのでしょう。中盤はチャビとイニで(疲労したときはフレブ)、底はヤヤとケイタが交代でというので問題ないのでは?

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2008年8月29日 (金)

リーガエスパニョーラ開幕 

Braugrana夏休みも終わり、忙しさにかまけているうちに、終末からリーガ開幕です。開幕戦はソリアに遠征でCDヌマンシアと対戦します。昨年まで福田選手がいたチームです。彼もバルサと対戦したかったと思うので、残念なことです。今はラスパルマスを経てギリシャの2部チームでやっているようです。

ロス・パハリートスは9,500人収容のスタジアムで、日本ではJ2の基準にも達しません。しかし昨期は2部で優勝ですから、J1に入れば優勝できる実力のあるチームでしょう。日本の基準というのは、全くバカげたものです。ソリアの人口は37,200人だそうで、それでリーガの1部リーグでやっていけるわけですから、素晴らしいですね。福田はヌマンシア40試合出場で10点、J1で202試合出場で49点ですから、スペイン2部リーグと日本J1がほぼ同じレベルなのでしょう。

WOWOW 191ch
ライヴ:9月1日(日)午前1:55~
再放送:9月2日(月)午前2:00~

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2008年8月27日 (水)

ポーラ美術館のシャガール

Photo 夏休みはもう終わったのですが、半日休暇をもらって箱根のポーラ美術館に行ってきました。シャガールの特集だったので、どうしても見ておきたかったのです。1時間半くらい時間があったので、結構ゆっくり見ることが出来ました。

それにしても特にシャガールが売りの美術館でもないのに、これだけの作品を集めているとは空恐ろしい気がします。交通は不便です。仙郷楼のバス停で、雨の中ボーっと循環バスを待つはめになりました。森に囲まれた実に美しい美術館で、設計も素晴らしいものがあります(写真上)。

Photo_2 シャガールの絵には、よく生命力に満ちた動物や鳥が出てきます。一見人を描いているような絵も、実はそれは静的なオブジェで、主役が動物や鳥のことすらあります。この「ヴィテブスクの冬の夜」も、赤い馬の迫力に圧倒されます。暗さ、寒さ、寂しさを吹っ飛ばして、独善的・圧倒的に夜空を駆け抜けるのです。

ポーラ美術館のHP:http://www.polamuseum.or.jp/index.php

「シャガール 私の物語」は9月7日まで

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2008年8月26日 (火)

ショーウィンドウのダースベイダー

Photo近所の銀製アクセサリー店のショーウィンドウに立つ純銀のダースベイダー。 売り物じゃないみたいです。隣でスケルトンの子供が物思いにふけっています。

話は変わりますが、私が北京オリンピックで感動したシーンがひとつあります。卓球の福岡春菜選手がシングルスの3回戦で敗退した試合中に起こったことです。福岡選手の打った球がオーバーしたのですが、審判はエッジだとして福岡選手の得点と判定しました。これを対戦相手の金環娥(韓国)選手と共に、福岡選手が審判を説得して判定をくつがえしたのです。なかなかできないフェアプレーだと思いました。

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2008年8月23日 (土)

バルサ: ガンペール杯 ロスタイムに逆転勝利

Braugranaアルゼンチンのボカ・ジュニオールズをカンプノウに迎えてガンペール杯。先週ピカピカの背広の評判が悪かったのか、ペップはなんと薄紫(色が気になる)のセーターで登場。しかし似合うかというとやはりいまいち。彼にどんなファッションが似合うか、よく考えないと。

今期最後のテストマッチということで、ペップも思い切ったスタメン。FW:アンリ、ボヤン、フレブ。MF:ブスケツ、グジョンセン、ヤヤ(底)。DF:シウビーニョ、マルケス、ピケ、コルコレス。GK:ピント。これでいけるのか?

やはりダメでした。フレブも何やったらいいのかわかりません状態で、まだまだフィットしていません。グジョンセンがやたらと動き回って、なんとかボカの攻撃を切っていましたが、攻撃の起点にはならず、ブスケツもまだまだ。これでは点が入りそうな予感もありません。

後半はアンリ、シウビーニョ、マルケス、コルコレスを下げて、ペドロ、ジェフレン、アビダル、プヨールを投入。さらに62分にブスケツ、フレブ、ボヤン、グジョンセンを下げてチャビ、バスケス、イニエスタ、エトオを投入。バルサらしくなりましたが、3バックです。まあダニが攻め上がると、実質3バックの事も多くなると思うので、これはよい練習になるとは思いますが、やはり相手の攻撃陣がフリーになることも多くなり、ついにヴィアトリに先制点を許してしまいます。

若い選手の中では、ジェフレンのスピードと、バスケスの技術がちょっといいかなと思いました。試合は点をとられたまま終わりかと思ったのですが、何とサービスで5分間のロスタイム(そんなにあるとは思えませんでした)。怒濤の攻撃で、チャビのFKを得て、プヨールがきっちり頭であわせて同点。さらにチャビの長い浮き球に、エトオがぴったり合わせて逆転。すごい盛り上がりでした。

どうもエトオがラポルタの救世主になったようです。

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2008年8月21日 (木)

真夜中の発信

Grahami ガマの油が傷に効くというのは有名なお話ですが、実際カエルは皮膚に傷を負っても化膿しにくいことが知られています。これはカエルの皮膚などに抗菌ペプチドがあり、細菌の細胞膜に穴をあけて殺すことができるからのようです。抗菌ペプチドは体液中のリンパ球・抗体などによる免疫システムが作動する以前に、直接細菌を攻撃する優れたメカニズムです。中国のヒラユビニオイガエル(図 エンドレス・ゾーンのHPより借用しました)は何と数百種類にも及ぶ抗菌ペプチドを持っているらいいです。

最近話題になっているのは、このニオイガエルの仲間に超音波を発するものがいることの発見です。このカエルはヒラユビニオイガエルと同じく中国の奥地に生息し、樹上で生活する夜行性のカエルです。カエルのオスがメスを呼ぶ声は田舎に行けばどこでもゲコゲコとうるさいくらい聞こえますが、この超音波を発するのはメスで、夜中にオスを呼び寄せて生殖行動を行うためです。オスはこれを聴くことができ、しかも方向を正確に知ることが出来ます。

彼らは水流の音がうるさい渓流の近くに住んでいるので、この超音波を選択的に聴くために、耳にはいる空気の流れを調節する機構を持っており、まあ多くのサイトで騒いでいるように、ラジオのような周波数のチューニングが出来るというのは大げさにしても、人間にはない高度な聴覚を持つことは確かなようです(参考文献参照)。

参照:Gridi-Papp M et al. Active control of ultrasonic hearing in frogs. Proc Natl Acad Sci USA 105, 11014-11019 (2008)

エンドレス・ゾーンのHP:http://www.enzou.net/ 爬虫類・両生類販売のお店

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2008年8月20日 (水)

サラとミーナ37: ひとり&ふたり

Hitori うちのネコ達ももう2年になりますので、お互いの性格も明らかになってきました。サラは頭が良く、非常に注意深く時間をかけて、いろいろな事物を観察します。最初の一匹の写真では就寝中です。人間・ネコ・おもちゃのいずれともあまり遊びません。ブラッシングをして欲しいときとストレスがたまったときにだけ(多分)、短くニーっと泣きます。一日に一度か、多くても二度くらいでしょうか。見たこともない物、人物などは強く警戒します。

Futari ミーナは人なつこく、すぐ新しい人にもなれます。おもちゃでよく遊びます。あまり深く物事を考えている様子はなく、直情径行が基本です。ミーナにとってはサラもおもちゃのひとつなのかもしれません。ちょっかいを出してはケンカになってしまいます。ここではめずらしくサラをかわいがっています。長続きはしないのが残念。顔の作りをよくみてみると、どうもスコッティッシュフォールドの血が入っているようです。

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2008年8月16日 (土)

バルサ:緒戦圧勝 

Braugranaバルサ今シーズン初の公式戦。ポーランドから遠征してきたウィスワ・クラクフをカンプノウへ迎えて、あれれ黄色のゲームシャツってなぜ。非常に違和感がありますが、デザインはとてもいいものなので、見ているうち慣れてきました。エトオなどは非常に似合っています。

それにくらべてあのペップのピカピカ光る背広はなんですか? 金子がおかまスタイルだと言ってましたが、確かに試合中の手メガホンがおかまスタイル(甲が内側)でした。金子は何か知っているのでしょうか?味は確かにあるが、品格は全くなし。

スタメンはFWアンリ・エトオ・ペドロ。ボヤンではなくペドロだったのには驚きました。クラクフをなめてる感じですかね。中盤はチャビとイニエスタ。底はヤヤではなくケイタ。ヤヤより行動範囲が広い感じがしました。DFはアビダル、マルケス、プヨール、ダニ。さすがにダニは56億円ですから、平凡なディフェンサではありません。攻撃のときにはたいていペドロより前にいます。

エトオとペップは冷戦のまま開幕のようです。そのエトオにマルケスから絵に描いたようなスルーパスが決まってGKと1:1。楽勝のシュートで1点目。アンリから中央にもどしたパスを、チャビがミドルシュートでポストにあてて2点目。後半はまずエトオからアンリへのスルーパスを受け、アンリが決める。最後はイニエスタからのパスをエトオが受けてゴール。4:0でバルサの勝利。ちょっと技術に開きがありました。

ペドロは存在感なかったですね。もう使ってもらえないかもしれません。当然メッシが帰ってくるまではボヤンが出るべきでしょう(ボヤンはひょっとして不調なのか?)。イニエスタはどちらかと言えば引き気味。チャビが上がり気味の中盤でした。もっともペドロが引っ込んでからは、イニがエストレーモで便利な人です。ダニが負傷で、ピケに替わったのがちょっと心配です。フレブもちょっと出ましたが、目立ったプレイはありませんでした。

倉敷と金子のコンビは毎度の事ながら、もう何言ってもダメですねこいつらは。ゴッホのひまわりの話しているうちに点がはいっちゃうじゃないですか(喝)。それとフレブをハムカツと呼ぶのはよしてくれ。

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2008年8月14日 (木)

タイガース爆勝と非売品グッズ

Img1 私たちの今夏最大のイベント、東京ドームでの巨人vs阪神です。内海と岩田のシビアな投げ合いで、典型的な投手戦。これだけ投手が好調だと打てません。タイガースも二岡のまずい守備で1点取るのがやっと。1:1のまま延長戦へなだれ込みます。

Img2 巨人も同点でクルーンを投入してきましたが、これが裏目。フォアボール連発で打席には金本。ドームはタイガースファンの応援で膨張しそうなほどです。ここで3ランを打ちますか??? 打ちました!!! 狂喜乱舞でタイガース爆勝。最高の夏でした。

Img3 試合終了後六甲颪を3番まで歌い。選手の応援歌メドレー、もう一度六甲颪、そして万歳三唱です。それにしても不思議なのは、ライトスタンドの巨人ファンのかなりの人が、スタンドに座ったまま、この定番のセレモニーをじっと眺めていることです。どういう心境なのでしょうかねえ。私たちの御一行は帰りにみんなで後楽橋のデニーズに寄って、スイーツと(渋めの)ダージリンで乾杯しました。

写真は上が高橋光信、下が林威助(リン・ウェイツー)。おまけで市販されていない佐藤製薬ゾウさんの販促用タイガースグッズ。P教授のプレゼントです。真ん中はY夫人からのプレゼントです(ネコ? それとも虎?)。

それにしても高橋と林のバッティングフォームの違いには驚かされます。高橋の場合、グリップがヘルメットよりも高い位置にあります。こんなバッターは多分他にいないでしょう。それに対して林はヒジと手首を結ぶ線が地面に平行です。

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2008年8月12日 (火)

バルサ CL&Gamper cup 放映予定

Braugrana_2

8/13 チャンピオンズリーグ予選  バルサ:ヴィスワ・クラクフ

8/16(土)AM 0:00-2:00 J sports plus;
8/18(月)AM 0:00-2:00 J sports plus;
8/19(火)AM 2:00-4:00 J sports 2
8/22(金)PM 2:30-4:30 J sports 2
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8/16 ガンペール杯  バルサ:ボカ・ジュニオールズ

8/23(土)AM 0:00-2:00 J sports 2
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8/25 チャンピオンズリーグ予選  ヴィスワ・クラクフ:バルサ

8/30(土)AM 0:00-2:00 J sports plus
8/31(日)AM 9:00-11:00 J sports plus
9/6 (土)AM 0:00-2:00 J sports 2
9/8 (月)AM 12:00- PM 2:00 J sports 2

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2008年8月11日 (月)

「夢見るアリゼ」 by アリゼ

Photoナポレオンの出身地であるコルシカ島の美少女アリゼのセカンドアルバム「夢見るアリゼ」。デビューシングル「Moi...Lolita」がフランス国内だけで130万枚のミリオンセラーを記録したそうです。日本でも数年前にブルボンのCMが放映されていました。私も何度か見たことがあります。そのCMを見て、この曲はなんだろうと思って関心を持ったのが、私にとってのアリゼとの出会いでした。確かに写真のように美人ですが、どうしてこれがロリータなのかよくわかりません。日本人とはちょっと感覚が違うのかも知れません。ハスキーでもウィスパーでもなく、伝統的なフレンチアイドルっぽくない明確な発声です。

ファーストアルバムは「わたしはロリータ」というタイトルでかなり売れたそうですが、内容から言えば圧倒的にこの「夢見るアリゼ」が素晴らしいものがあります。アリゼも18才になっています。原題は「Mes courants electriques...」で Electric current=電流ってことでしょうか。服部のり子氏の解説によると、作曲担当のローラン・ブトナが手持ちのメロディーをアリゼに聴かせて、アリゼがそのなかから好きなものを選ぶ→アリゼとミレーヌ・ファルメが相談しながらつける歌詞の内容を決める→ミレーヌが歌詞をつけ、とりあえずできあがったものをアリゼに聴かせて、どんな印象を持ったかを確認し、自分のイメージと似ていればOK、違っていればやり直しというプロセスで制作したそうです。

ミレーヌ・ファルメの歌詞は相当ひねりがきいていて面白いらしいですが、フランス語はからっきしなので残念ながらパス。といっても英語やスペイン語で歌っている曲もあります。バルセロナも歌詞に登場します。何と言っても素晴らしいのはローラン・ブトナのメロディーです。ブルボンのCMにも使われていた1曲目の「恋するアリゼ」も素晴らしい早口言葉のようなアップテンポで、脳のくせになるような曲なのですが、スローな曲目「アメリ」「タンペット」「他の人のもの」なども美しい余韻のあるメロディーで、ローランの天才ぶりが発揮されています。その他も駄曲なしです。

ファーストアルバム:「わたしはロリータ」ユニバーサルミュージック発売 UICO-1015
セカンドアルバム:「夢見るアリゼ」同上 UICO-1050
現役盤です。

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2008年8月 9日 (土)

バルサ いよいよ開幕

Braugrana サッカーバカのペップ監督が率いるバルサ。不要と言ったエトオを使うならどう落とし前をつけるのか気になりますが、もう公式戦開幕はそこまできてしまいました。

8/13 チャンピオンズリーグ予選  バルサ:ヴィスワ・クラクフ  カンプノウ
8/16 ガンペール杯        バルサ:ボカ・ジュニオールズ  カンプノウ
8/25 チャンピオンズリーグ予選  ヴィスワ・クラクフ:バルサ  スタディオン・ヴィスリ
8/31 リーガ開幕戦   ヌマンシア:バルサ      ロス・パハリートス

9/14 リーガ第2節   バルサ:ラシン・サンタンデール カンプノウ
9/16 チャンピオンズリーグ    ?
9/21 リーガ第3節  スポルティング・ヒホン:バルサ  エル・モリノン
9/24 リーガ第4節   バルサ:ベティス  カンプノウ
9/28 リーガ代5節   エスパニョール:バルサ オリンピコ・デ・モンジュイック
9/30 チャンピオンズリーグ    ?

ここまでは難敵はエスパニョールくらいなので、比較的恵まれたスタートを切れそうです。ただしチャンピオンズリーグの予選は、前回あたったときに4:3,1:0の接戦だったようなので侮れません。ヴィスワに勝てば、9月からチャンピオンズリーグに参戦できますが、この相手は未定。

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2008年8月 5日 (火)

サラとミーナ36 夏バテ中

Img_1691 夏バテ中とはいっても、一日中おとなしくしているわけではなくそこそこ元気ですが、さすがに鬼ごっこは控えめです。摂氏30度くらいになると、実験動物のラットなどはひっくりかえってほとんど眠っています。こんな動物は実験には使えません。さすがにワイルドタイプのうちの猫たちは、そこまではいかないようです。あんな毛皮をかぶっていて30度でも大丈夫というのは、あらImg_1693 ためて野生動物の素晴らしさを感じます。上がサラ、下がミーナの近況です。

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2008年8月 3日 (日)

パンドラ

240pxpandora 「パンドラ」ってジェームズ・メイソンとエヴァ・ガードナーの昔の映画もあるらしいですが、ここはWOWOWで放映したテレビドラマ「パンドラ」の話。井上由美子氏の大傑作。本も幻冬舎文庫で出版されています。

パンドラはギリシャの神ゼウスが人間に災いを与えるためによこした女性で、もっていたパンドラの箱をあけて、疫病、貧困、罪などの厄災が飛び出し、あわてて閉めたときには箱の中に希望しか残っていなかったという神話が有名です。図はウィキペディアにあったパンドラの絵です。手にパンドラの箱を持っています。

このドラマでのパンドラの箱とは、病院の片隅で人にバカにされながら、18年もがんの特効薬の研究をしていたある医師がついに発明したその薬です。その薬をめぐって大学、病院、警察、政府、製薬会社などが暗闘を繰り広げる医療サスペンスですが、実にストーリーがエキサイティングで引き込まれます。

俳優陣も脚本がいいので思い切り感情移入してみんな大熱演。とくに主役の医師をやっている三上博史は壮絶な名演で胸をかきむしられるようなシーンの連続です。厚生労働大臣役の小野武彦も、ものすごいエネルギーで心をゆすぶってくれます。この人こんなすごい俳優だっけ? 殺人犯として追われながら、最初の治験患者となるのは谷村美月、三上の友人女医は小西真奈美。彼女たちもなかなかの熱演です。刑事役の柳葉敏郎のクサい演技もそれなりにはまっていて、そんなに気になりませんでした。

評判非常に良いみたいなのでDVDもそのうち出るでしょう。

遺伝子を細胞内に運ぶベクターの研究はなかなか大変です。それが遺伝子治療には最も重要なのはだれでもわかるのですが、すこしずつ成果を小出しにして研究室の維持をはかるということができないので、研究費切れで終了することになりがちで、大学など日々成果を上げていかないと生き残れないようなところではもたないのです。十分な設備と研究費があって数年間はほっといてくれるようなところでないと、うまくいく可能性は少ないでしょう。

番組ホームページは↓
http://www.wowow.co.jp/dramaw/pandora/

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2008年8月 1日 (金)

毛=hair?

Fox 欧米ではもともと牧畜が盛んだったせいか、英語には毛を意味する単語がたくさんあります。

hair, lanugo(産毛)、vellus(軟毛)、beard(あごひげ)、mustache(口ひげ、鳥のくちばしのまわりの毛)、whisker(ほおひげ、ネコやねずみのひげ)、cilia(まつ毛、繊毛)、flagella(鞭毛)、tragi(耳毛)、vibrissa(鼻毛、動物のひげ)、hirci(わき毛)、eyelash(まつ毛)、eyebrow(まゆ毛)、barba(ひげ)、capillus(頭髪)、pubes(陰毛)、pelage(哺乳動物の体毛)、fur(ヒト以外の哺乳類の体毛)、wool(羊、ヤギなどの体毛)、coat(イヌやネコの体毛)、bristle(豚の毛)、fleece(アルパカ、羊の体毛)、feather(鳥の羽毛)、down(鳥の綿毛)・・・まだまだありそうです。そうそう無精髭は stubble ですね。

こうしてみると漢語というのは欧米言語に比べて、毛の前にいろいろな漢字をくっつけて言葉を作ってしまうので、システマティックで合理的なのかも知れません。写真はキツネ(黒ヒゲです)。

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