応挙と芦雪の虎
東京国立博物館の展覧会の中吊り広告が目につきます。円山応挙と長沢芦雪の虎の絵なんですが、なんとそのヒゲが両者の絵共に黒いんです。確か上野動物園の虎は白いヒゲだったのですが(写真)。
果たして黒いヒゲの虎はいるのか? 黒ヒゲの黒猫はペットショップで見たことがあります。ということは多分1つの遺伝子の変異でヒゲが黒くなるということはあり得ることだと思われます。
そういえば(ヒゲじゃなく体毛が)黒いジャガーは、昔当時の円山動物園@札幌で見たことがあります。黒い虎は見たことがありません。白・黒じゃなくてフェオメラニン系の茶色のヒゲなんてあるのでしょうか? 茶色いヒゲの三毛猫なんて見たことがありません。いろいろ疑問はつきません。もっとも応挙も芦雪も正確に描写したのではなく、黒の方が格好いいから勝手に改変したのかもしれません(爆)。
動物のヒゲは普通の体毛がまだ1本も生えていないときに、先に生えてくるのです。もちろん母親のおなかの中、胎仔の頃の話です。ですから進化の観点からみても、先にヒゲが進化して後で体毛ができたという説もあります。
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