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2008年2月29日 (金)

ミーアキャット

Photo ミーアキャットは英語で書くと Meerkat で cat ではなく、また分類学上もネコではなくマングースの仲間です(食肉目マングース科)。一見似ているプレーリードッグは犬の仲間ではなく、ネズミ目リス科です。写真は上野動物園のミーアキャットで、見張りをしています。

ミーアキャットの群れには一組の優位オスと優位メスがいて、このペアのみが繁殖活動をおこない、他のメンバーは繁殖をしないで、ヘルパーとして子守や授乳を行うそうです。彼らも以前にとりあげたモールラット(デバネズミ)と同様、哺乳類としてはめずらしい真性社会性動物のようです。

またヘルパーが幼い子供達に餌の捕り方を教育するという行動が観察されています。意外にもこのような明確な教育行動は、人間以外の動物ではじめて科学的に認められたもののようです。

個人的な興味としては、この動物には明確なヒゲ=洞毛・感覚毛が認められないように思うのですが、どうしてそうなったのかが分かりません。むむう・・・。

参考文献: Teaching in Wild Meerkats:Alex Thornton and Katherine McAuliffe, Science 313, 227-229 (2006)

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2008年2月28日 (木)

バルサ 放映予定

Braugrana_2 リーガエスパニョーラ第26節

アトレチコ・マドリードSAD vs FCバルセロナ@ビセンテ・カルデロン

WOWOW 191ch
3月1日(日) 早朝5:55~
3月4日(火) 午後5:00~

フェルナンド・トーレスがリバプールに移籍してから一発の怖さがなくなりましたが、フォルランも調子が出てくると手が付けられないので、マークが重要です。フエラですが、ここで引導を渡しておくと楽ですね。

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UEFAチャンピオンズリーグ
決勝トーナメント1回戦セカンドレグ

FCバルセロナvsセルティックFC@カンプノウ

スカパー

ライヴ:3月5日 (水) 早朝4:30 Ch.181
再放送(1) 3月5日 (水) 08:15 Ch.184
再放送(2) 3月5日 (水) 22:00 Ch.182
再放送(3) 3月6日 (木) 09:00 Ch.184
再放送(4) 3月6日 (木) 15:30 Ch.182 
再放送(5) 3月7日 (金) 12:00 Ch.184
再放送(6) 3月7日 (金) 21:45 Ch.181
以下略

フジテレビ 3月6日(木・・・番組表は水) 午前1時38分より

アウェイゴールの3点が効いて楽な試合。あえて守備的にやる必要もないでしょう。普通にやっていれば負けるわけがない相手。むしろ守備的にやっていると、CKからヘディングを決められたりして、あわてる羽目になりかねません。

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2008年2月27日 (水)

サラとミーナ23: 冬の日

Photo冬は暖かい部屋で

まったりと・・・。

最近サラが私のおなかの上のふとんで眠るようになって困っています。サラといえども4kgありますから、結構存在感があってこっちはなかなか寝つけないんですよね。ミーナはなぜか体の上には上がらず、足と足の間におさまります。ミーナに上がられた日には腹痛起こしちゃいますから。

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2008年2月26日 (火)

バルサ: 久しぶりのフィエスタ

Braugrana カンプノウで最下位のレバンテとの一戦ですが、ロニー、エトオ、メッシのそろい踏みは本当に久しぶり(開幕戦以来か)。中盤はイニエスタとチャビ。底はヤヤ、左シウビーニョ、右ザンブロッタ、CBはミリートとプヨール。

まずイニエスタからエトオに、そしてエトオがつぶれながらチャビに流して、チャビのゴール。さい先良い出だし。しかしザンビーがエリア内でハンド。リガにPKを決められる。このほかにも結構あぶないシーンも多くありましたが、なんとかツキもあってPKだけでくいとめる。このまま前半終了かとおもったら、最後にチャビのエリア内からのヒールパスをメッシが持ち込み、非常に狭いところに絶妙のゴール。

後半は全くバルサフィエスタでした。メッシから飛び出したエトオにパスが通り、エトオがGKを交わしてゴール。次はヤヤの浮き球がメッシに通り、エトオにパスしてお気楽なゴール。こういう小器用さがヤヤの特徴です。エトオのハットトリック目に至っては、トラップミスがそのままゴールになり唖然。5:1の勝利でした。

終了数秒前のジョバニはあと数センチ足が届かなくて、リーガ初ゴールならなかったのは残念でした。少しでもガブちゃんを休ませることが出来たのはよかったと思います。ロナウジーニョはまだ少し遠慮しているようなところがあって、もっと思い切りプレーして欲しいですね。さて次は国王杯のバレンシア戦です。

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2008年2月23日 (土)

バルサ: いよいよ佳境の季節です

Braugrana リーガ・エスパニョーラ第25節
WOWOW191ch 放映予定

FCバルセロナ vs レバンテUD@カンプノウ

ライヴ:2月25日(月)  早朝2:55~
再放送:2月26日(火) 午後5:00~

レバンテはバレンシアCFより歴史が古いバレンシアのチームですが、現在最下位に低迷。久しぶりにバルサフェスタといきたいものです。ジョバニのリーガ初ゴールも狙いたいところです。

28日早朝にはバレンシアとのコパ・デル・レイ準決勝1stレグが行われます。ここまでくれば、ラッキーなことにそれほど強敵も残っていないので、当然優勝をねらわなければいけません

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2008年2月22日 (金)

「夜想曲」 by Fairchild

1 YOUさんといえばバラエティー番組やミラのCMでお馴染みですが、昔は「FAIRCHILD」というグループのボーカリストだったそうです。私がそれを知ったのはグループが解散した後でした。さんまのまんまのエンディングテーマなどやっていたようです。YOUさんによれば川口浩和氏が戸田誠司氏をなぐって解散したということです。結構本当かもしれません。

ともかく私が知っているのは、ほとぼりがさめた頃またみんなで集まって作ったというベストアルバム「夜想曲」だけです。全曲リミックスだそうですが、これが結構いけます。戸田誠司という人はなかなかの才人です。どの曲にもはっとさせられますが、私が好きなのは「アウラ」という、睡眠を誘うようなゆったりとした静かな曲。

アウラというのはラテン語で「物体から発する微妙な雰囲気」という意味だそうで、オーラと似たような意味ですね。戸田さんは凝り性らしく「小さな星」という曲はリミックスに2ヶ月かかったそうです。これもなかなか良い曲です。全体にメロディーが心に残るものが多いアルバムでした。

FAIRCHILD 「夜想曲」ポニーキャニオン PCCAX00002
ダウンロード: 
http://listen.jp/store/cddetail_4988013754034.htm

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バルサ: 技術でセルティックを圧倒

Braugrana チャンピオンズリーグが再開されました。まずはセルティックパークに遠征してのアウェイ戦。中村俊輔のいるセルティックとの対戦です。ロニーが復調してきたので先発に復帰し、アンリ・メッシとFWを構成。中盤はデコとイニエスタ、底はヤヤ、左アビダル、右プヨール、CBマルケスとミリート。もちろんゴールを守るのはバルデスです。

寒さからか、立ち上がりはメッシ、イニエスタも固い感じでしたが、しだいにほぐれてきます。ロニーは体が軽い感じで、次々とスルーパスを放ちますが得点には結びつきません。先取点はフェネホアオブヘッセルリンクにドンピシャのヘディングでいかれました。

しかしバルサもメッシ→デコ→メッシのワンツーが決まってメッシのゴールでお返しします。今日のメッシは強引なドリブル突破を控えて、ワンツーを狙っていたようです(ベンチの指示か?)。やはりロナウジーニョが元気だと攻撃のプランが明確になり、メリハリが出ます。

このまま前半終了かと思っていたら、なんとロブソンの当たりの悪いヘディングがふわりとバルデスの上空を通過し、わずかな間隙からゴールへすいこまれて、えらいことになりました。

しかし、後半になってロニーからアンリへのパスが決まって、アンリ得意の左サイド突破から右足で芸術的なシュートが決まり、やっと同点。とはいえゲームは完全にバルサが支配し、セルティックはめったに球にもさわれない状態になりました。ここでそれまで活躍してきたデコとロニーはお役ご免で、チャビとエトオにそれぞれ交代。代わったエトオが中央のメッシに出したパスが相手に当たって、都合良くメッシの前に跳ね返り、これをゴール。これでやっと3:2で勝てました。

今日はアビダルもどんどん上がってくるし、ロニーとのコンビも問題なく、全体に球離れも良くて、パスもビシバシ決まり、かなりバルサらしさが出ていました。セルティックとは技術の差がありました。次は3月4日にカンプノウでセカンドレグですが、慢心しなければ大丈夫でしょう。中村に関して言えば、ちょっと動きが少ないかなと思いました。スタミナつけることが課題でしょうね。

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2008年2月20日 (水)

バルサと俊輔が地上波でみられます

Braugrana 2月22日(金) 午前1時45分から(番組表では21日(木)の夜)、フジテレビでバルサとセルティックの試合を見ることができます。

白熱した素晴らしい試合がみられると思います。バルサもやっとエトオが復帰し、ロナウジーニョも復調してきたので恥ずかしい試合はしないでしょう。中村俊輔も、もともとリーガ・エスパニョーラ志望で、心ならずもセリエAやスコットランドでやっているわけですから、相当気合いがはいっていると思われます。

バルサとしては、バルサ側から見て左サイドのエリア周辺でのファウルは禁忌です。俊輔のFKは侮れません。非常に気をつけないといけません。

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2008年2月18日 (月)

バルサ: ホームで自爆のサラゴサ

Braugrana ラ・ロマレダでの一戦。バルサのサポーターもバスツァーなどで少しは来ているようですが、まあ代表的なフエラ。FWはアンリ、メッシ、ジョバニで、今日はアンリが中央でワントップ気味です。中盤はデコ、チャビのちょっと懐かしいコンビ。イニエスタはチャンピオンズリーグに備えてお休みです。底はエジ、左アビダル、右プヨール、CBガブリエル・ミリート、マルケスの布陣です。サラゴサのFWは、かっこよさではリーガ随一のオリベイラとガブの弟のディエゴ・ミリートのコンビであなどれません。

結構攻め込まれますが、サラゴサも詰めが甘く、CBやバルデスの活躍で得点は許さず。そのうちにデコからアンリへの浮き球がきまり、胸トラップをそのまま蹴りこんで芸術的得点。しかし前半終了間際、オリベイラをマルケスが倒してPK。あいたたと思った瞬間、なんとディエゴが打ち上げて胸をなでおろす。

後半早々、PKをディエゴに消滅させられたオリベイラが怒りのドリブルで突破、強烈なシュートを決められてしまいました。その後エジミウソンをヤヤに交代。さらにジョバニをロナウジーニョに、メッシをボヤンに交代してリカーは勝ちを狙いに行きます。ここでファンフランが自陣エリア内で軽率なハンド。満場のブーイングの中で、ロナウジーニョがこれ以上ないという右隅へのナイスなPKで勝ち越し。3ポイントを獲得しました。今日はバルデスとガブリエル・ミリートが非常に頑張った勝利だと思います。ロニーもこれをきっかけに爆発を期待したいところです。

そしてなんとメレンゲがベティスに破れるという波乱。うれしい誤算でポイント差は5に。まだまだシーズンは続くのであきらめずにじっくりといきましょう。

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2008年2月17日 (日)

サラとミーナ22: ごぶさたしました

Img_1283 ミーナ(縞三毛)は偉そうな顔をしていますが、甘えん坊です。私のふとももで爪研ぎをしたりするので、生傷が絶えません。もうちょっとIQをあげよう(って無理か)。

Img_1281 サラ(ラグドール風)はコソコソしているくせに、妙に剛胆なところもあります。あまりこちらにも絡んでこないで、顔色をうかがったりもしません。しかし布団の上で寝るし、ブラッシングして欲しいときは寄り添ってきます。

もう少し暖かくなったらベランダに出してあげようかなと思っています。

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2008年2月16日 (土)

北総:珍名奇名

北総にはびっくりするような地名がたくさんあります。成田線に乗った人なら木下、下総松崎などの駅に聞き覚えがあるでしょう。

木下(きおろし):印西市
下総松崎(しもうさまんざき):成田市

印西市にはこのほか
草深(そうふけ)、発作(ほっさく)、武西(むざい)
などがあります。

白井市には
神々廻(ししば)、復(ふく)、木(き)、根(ね)
などがあるのですが、茎とか葉はありません。

沼南(柏市)には
若白毛(わかしらが)、曙橋、水道橋

鎌ヶ谷市には軽井沢まであります。

○○戸とか○○木戸という地名がやたらと多いのですが、これはこのあたりに昔から野生の馬が多く、農業をやるためには柵か土塁で畑を囲って踏み荒らされないないようにしなければならなかったからのようです。それでも馬を捕まえて軍馬や乗馬用に殿様に献上しなければいけない場合があって、そのために出入り口の戸を作る必要があって、その場所が現在の地名になったそうです。うちの近所にもごく最近まで、馬よけの土塁が残っていました。2-3年前にとりこわされたのは残念でした。

アフリカでも本当に怖いのはライオンやヒョウじゃなくて、象なのだそうです。彼らは畑や家を踏み荒らして進むので、現地の住民にとっては大変な害獣です。

水戸街道と国道16号の交差点は呼塚(よばつか)という怖い名前ですが、これは実はここから名馬池月を呼んだことが来歴なのだそうです(ホンマかいな?)。

このあたりは昔は平和に暮らしていたのが、鎌倉の北条一族が攻め込んできて、やむなく土地を守るために戦い戦死者が多数出たそうです。北条に滅ばされた豪族の氏神様をまつる神社は、さすがに焼き払うのははばかられたのか、あちこちに移されて、他の神社の境内の片隅などにひっそりと残されています。

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2008年2月14日 (木)

バルサ: 試練のウィーク

Braugrana リーガエスパニョーラ第24節 WOWOW放映予定

レアル・サラゴサ vs FCバルセロナ@ラ・ロマレダ

ラ・ロマレダはエトオに対する人種差別コールで有名なスタジアムエトオはアフリカ選手権で負傷したこともあり、出場しないほうがいいでしょう。

こういうスタジアムはプレーで黙らせないといけません。

ライヴ:2月17日(日) 早朝5:55~   

再放送:2月18日(月) 午後6:00~

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UEFAチャンピオンズリーグ スカパー!放映予定

セルティックFC vs FCバルセロナ@セルティック・パーク

よもやセルティックにやられることはないと思いますが・・・

2月21日 (木) ライヴ 早朝4:30~  Ch.184 

再放送(1) 2月21日 (木) 07:15 Ch.181
再放送(2) 2月21日 (木) 22:00 Ch.184
再放送(3) 2月22日 (金) 09:00 Ch.180
再放送(4) 2月22日 (金) 24:30 Ch.184
再放送(5) 2月23日 (土) 14:30 Ch.186
再放送(6) 2月23日 (土) 25:00 Ch.186
以下略

まだリーガエスパニョーラもチャンピオンズリーグもやっている最中なのに、監督の去就が嫌になるくらいさわがれていますが、まったくうざったいことです。首都のメディアが騒ぐのは勝手ですが、地元メディアまでチームを引っかき回すのはやめてほしい。リーガは2位だし、チャンピオンズリーグは勝ち残っているわけですから。

結局いろいろなことをする連中がチームの内部にいるというのが、大問題です。エトオが言ったように対立するグループがあって、お互いに足をひっぱりあっているとすると、なさけない話です。

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2008年2月13日 (水)

献血にかわるもの

1輸血に必要な血液細胞を施設で培養して供給することができると、献血に頼らずに輸血ができます。私も若い頃は赤血球関係の仕事をしていて、これはひとつの夢でした。当時私が撮影したハムスター胎仔の A:赤芽球(幼若な赤血球)と B:赤血球の写真です。

理研のバイオリソースセンターのグループはその夢の第一歩を踏み出す成果を報告しました。彼らはマウスES細胞(胚から得られる万能細胞)から、培養系のなかで次々と赤血球を生み出す細胞系を確立しました。この細胞を貧血のマウスに投与すると症状は顕著に改善され、しかも癌の発生もまったくなかったということで、もしヒトでも同様な細胞系ができれば輸血に必要な赤血球を供給できることになります。そしてその日も遠くない感じがします。

培養初期以外は、SCF、EPO、IL-3、デキサメタゾンの4因子を加えて培養することがポイントだそうです。学術的にはいわゆる造血幹細胞のように、さまざまな血液細胞やその他の細胞のもとになる細胞ではなく、赤血球だけつくるという単能性細胞であるにもかかわらず自己複製能力があって、長期間培養で維持できるというのが興味深いところです。彼らはこの細胞系をMEDEP(mouse ES cell-derived erythroid progenitor line) と呼んでいます。

論文:Establishment of mouse embryonic stem cell-derived erythroid progenitor cell lines able to produce functional red blood cells. T. Hiroyama et al., PLoS One vol.3, no.2, e1544 (2008)

余談:哺乳類が生み出した核のない赤血球はひとつの芸術作品です。核つまりDNAがなくても100日以上機能を遂行できて、脳の微細な毛細血管でもつまりにくいコンパクトな細胞にデザインされています。しかも白血病はしばしば発生しますが、赤血球の癌(赤血病)は極めてまれな病気です。細胞分化のお手本のような細胞系なわけです。しかし私がデザインを任されたら、鞭毛を持って自分で泳いで移動できる赤血球にしたいですね。そうすれば心臓がバクバク動いて高速血流を発生させる必要もありません。ずいぶんのんびりした生物になりそうですが、みんなそうなら問題ありません。

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2008年2月10日 (日)

ホメオボックス・ストーリー

1 ホメオティック遺伝子群の構造と機能は動物発生学の基本となるものですが、これらの基盤になっているのは、英国の遺伝学・形態学者であるウィリアム・ベイトソン(William Bateson 1861-1926)の形態変異動物の収集と記載です。彼の本を私は読んでおりませんが、体節や足の数の変化、触覚が肢に、眼が触覚に変わるなど多数の記載をおこなって、これらをホメオーシスという言葉でまとめたとされています。

Photo この本「ホメオボックス・ストーリー」の著者ゲーリング博士は、ベイトソンは遺伝的変化と発生異常を区別しなかったという批判はしておりますが、やはりベイトソンの仕事についてはきちんと触れています。ホメオボックスという言葉もベイトソンの上記ホメオーシスという造語に由来するものです。ベイトソンは造語のセンスがある人で、genetics (遺伝学)という言葉も彼が作ったものですし、gene (遺伝子)という言葉も実は彼が学会で使用したのが最初だと言われています。

表紙の8本足の蝶は奈良の大仏殿にあるもので、ゲーリング(以下敬称略)が日本に来たときにこれを見て驚いたようです。日本には変わり揚羽蝶という8本足の蝶をあしらった家紋(図)もあり、ひょっとすると古代の日本にはこの8本足のホメオティック変異をもつ蝶が飛び交っていたのかもしれません。昆虫は胸からしか足は生えませんが、この蝶は腹の体節がひとつ胸の体節に変わって、足が増えるというホメオティック変異をもつものです。

ゲーリングはこのような変異を生み出す遺伝子のいくつかが共通の遺伝子配列(ホメオボックス)をもっていることを発見した方で、この研究には当初からの黒岩厚博士をはじめとして多くのゲーリング研究室に留学していた日本人研究者がかかわっています。この本の翻訳も彼らによっておこなわれています。共通の遺伝子配列がわかったということは、それを手がかりに類似遺伝子をいもづる式に検索することができるわけで、生物の形を決める基盤となる遺伝子群の発見にブレイクスルーをもたらしたという意味でゲーリング一派の研究は大きな意義を持っています。

ただし、ホメオティック遺伝子のひとつのグループであるバイソラックス遺伝子複合体の長期間にわたる広汎な遺伝子解析を行って、ホメオティック遺伝子の機能に関するモデルを提出したのはエドワード・ルイス博士です。23ページにホメオーシス研究関連分野での重要な出来事の年表がありますが、この本のオリジナル版が出たのは1999年であるにもかかわらず、年表は1989年まででおしまいで、1995年にルイス達がノーベル賞を獲得したことは記載してありません。おそらくゲーリングは自分たちがノーベル賞をもらえなかったことが非常に悔しかったのではないでしょうか。

ゲーリングはこの本を書くに際して、ホメオティック遺伝子の構造と機能、ひいては発生生物学についての教科書的なものにするか、自分の研究室の歴史を中心にするかで迷ったのではないでしょうか。結果的には後者でありながら、基礎生物学の教科書としても十分な内容になっています。

1.卵の成分のなかで発生に関与する物質(モルフォーゲン)が卵という一個の細胞の中で不均一に分布していること。これが卵に縦横の座標軸を与えていること.

2.モルフォーゲンの指示にもとづいて、ギャップ遺伝子群の働きで大まかな領域分割、下位のペア・ルール遺伝子に対する指示などがおこなわれる.

3.ペア・ルール遺伝子群の働きで体節が決められる.

4.セグメント・ポラリティー遺伝子群の働きで各体節の前後別に運命が決められる.

などがかなり順不同ではありますが、いろいろと詳細に述べられてあります。また遺伝学、分子生物学、発生生物学、細胞生物学、生物の進化の基礎についても、これまた順不同ですがそこここに述べられています。このようにきっちりと手を伸ばして記述したことが、この本の長所であり、また弱点にもなっています。丁寧に読めば教科書としても使用できる本ではありますが、整理が行き届いていないのでかなり根気が必要です。それでも実際大学でこの本を教科書に使っているところもあるようです。

ホメオティック遺伝子の生物の形を決めるという作用は、節足動物のようにはっきりとした体節のある生物だけではなく、人などの哺乳動物(椎間板があることが体節のなごり)や、全く体節がない線虫などでも重要な役割を果たしていることが明らかになっており、この観点からみると生物学に関心がある学生にはすべからく一読(というより根気が必要なのでお勉強としてじっくり取り組む)をおすすめしたい本です。

「ホメオボックス・ストーリー 形づくりの遺伝子と発生・進化」  著者:ワルター・J・ゲーリング  淺島誠 監訳  辻村秀信・黒岩厚・倉田祥一郎・古久保ー徳永克男・新美輝幸 訳

東京大学出版会 ISBN978-4-13-060211-2

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バルサ: よく引き分けですんだもの

Braugranaセビーリャは現在得点王でセレソンのルイス・ファビアーノ、アフリカ最優秀選手のカヌーテのツートップで、リーガ最強のコンビを擁する攻撃的なチームです。右サイドバックのダニエル・アウヴェスがどんどん上がってくるので、バルサとしてはこの裏を狙うアンリに期待したいところ。今日はメッシがセンターで右にジョバニ、イニエスタとチャビの中盤、底はメキシコにいっていたマルケスの疲労を考慮してエジミウソン。左アビダル、右久しぶりのウラゲー、CBはミリートとテュラムです。

前半15分くらいまで、激しく攻撃しますがゴールは奪えず、その後は一方的に攻められてしまいました。DFがカペルやヘスス・ナバス、FW2人についていけません。バルデスがつま先でクリアなどという危ない橋をわたりながら、何とか耐えていましたが、ついにカペルに決められてしまいました。ウラゲーついていけてませんでしたね。

後半はテュラムに代わってマルケス、エジミウソンを下げてロナウジーニョを投入。さらにアンリを下げてグジョンセンを投入。主導権を取り戻します。そしてついに後半30分グジョンセンから、飛び出したチャビにパスが通ってゴール。1:1となります。さらにケイタがメッシをひっかけて2枚目イエローで退場。ロニーのFKは腕で止められて(ノーファウル)残念でした。

その後ファウルが多くなってイエローカードが乱舞する泥試合になるも、結局守りきられてエンパテ。やれやれまあこんなもんです。

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2008年2月 7日 (木)

バルサ: 嵐の遠征 セビーリャとの激戦放映予定

Braugrana_2 リーガエスパニョーラ第23節

セビーリャFC vs FCバルセロナ@サンチェス・ピスファン

WOWOW191ch 放映予定

ライヴ:2月10日(日) 朝5:55~ 
再放送:2月11日(月・祝))午後6:00~ 

アフリカ選手権でマリがコートジボワールにボロ負けしたおかげで、カヌーテとケイタという主力が復帰したセビーリャ。しかも地元と言うことで非常に手強い相手です。サンチェス・ピスファンは規模や立地、素晴らしい応援、選手と一体化した熱い雰囲気など理想的なスタジアムで、ここで対戦する相手は大変です。

しかしバルサも調子は上がっているので、良い試合になるのではないでしょうか。ここで勝てれば、またリーガの戦いにも光が見えてくるでしょう。そろそろロニーの美しいスルーパスをみてみたいものです。目の負傷が心配ですが、それでもそろそろスタメンで出てきそうな予感はあります。どうなるでしょうか。

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2008年2月 5日 (火)

東京文化会館のダブルブッキング

1 図のような奇妙なお知らせが東京文化会館から届きました。もう新聞で報道されていますが、東京文化会館のダブルブッキングで、都響の10月23日の定期公演が中止になったというものです。これは前代未聞です。これが単純なエラーであるわけがありません。

東京文化会館は東京都の上層部との軋轢が昔からあって、三善晃館長が辞職するというような実績があります。現在は(財)東京都歴史文化財団が運営していますが、この財団は東京都関係者と民間有識者が理事になっていて、理事長は日テレ・読売新聞の有名な氏家氏で、まあ石原都知事とはツーカーなのでしょう。

今回は先に都響が23日を押さえていたのに、あとでウィーン国立歌劇場が割り込んできて都響をはじき出したというもので、とんでもないことです。書面には「(都響の)10月23日の定期演奏会をやむを得ず中止することにしました」とありますが、やむを得ず中止するのはウィーン国立歌劇場公演の方でしょう。そもそも設立当時からオペラ、バレエ、オーケストラの公演のためにつくられた施設なので、他からの情報では舞台装置の撤去がどうのこうの言っているなんて素人じゃあるまいし、何をごちゃごちゃ言っているのかとあきれてしまいます。

そもそもウィーン国立歌劇場の公演ともなれば3-4年前から万全の準備を進めるのが当たり前なのですから、今回のようなことはおこるはずがないのです。トップのほうでポンポンと事を決めて、都響なんてゴミみたいに考えている都上層部の考え方がはっきりと露見しました。

それでも謝るのなら(お詫びと銘打っているわりには、謝っているとも思えないような訳のわからない文章で、最低の日本語)、ちゃんと責任者の名前を出して謝るのが筋でしょう。館長か理事長の名前が出ていないのは不可解です。ウィーン国立歌劇場の小澤征爾氏も、この件についてはおそらく配慮がたりなかったと思われ、全く責任がないとは言えないのではないでしょうか。

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2008年2月 4日 (月)

バルサ: 雨中の難戦を制す

Braugrana 国王杯勝利の余勢をかってオサスナも粉砕したいところですが、試合前の豪雨でピッチはびちょびちょで、ディフェンサがすべると簡単に点が入りそうな危険なゲームになりました。

アンリ、ボヤン、メッシのFW、中盤はチャビを温存し、デコ、イニエスタの先発。底はマルケス、左アビダル、右ザンブロッタ、CBミリート、テュラムです。21節とちがって、意識してアンリを使う、縦のミドルパスを多用という作戦が目立ちました。デコの調子が明らかにあがってきていて、バルサらしい動きも復活の兆しがありました。

しかしピッチがすべって、お互いに後一歩で攻撃がうまくいきません。そのまま0:0で前半終了。後半はアンリに替わってジョバニ、メッシに替わってロナウジーニョを投入。なんとか得点をねらいますが、またもや土砂降りになり、すべりまくりで時間がたつばかりです。ただジョバニはそんななかで何度も左サイドを突破して良い動きです。

81分になって3枚目のカード、デコを下げてチャビを投入。ここでジョバニの突破が功を奏します。折り返しをイニエスタがシュートし、リカルドがパンチで逃れた球が、ピッチに入ったばかりのチャビの前にころがり、チャビが千金のシュートを蹴りこみました。同じような場面でデコが失敗していたこともあり、これはバルサの命をつなぐ貴重な得点でした。

ついに土曜日の試合でマドリーがアルメリアに負けたそうなので、なんとポイントが6点差に・・・。

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2008年2月 3日 (日)

雪が降る: 都響好調

Img_1280_2 雪がしんしんと降っています。 団地もすっかり雪景色。しかし会員としては都響のコンサートをさぼるわけには行かず、完全装備で東京に出かけました。駅まで結構危険な道のりでした。たどりついたサントリーホールも雪でした。

今日のプログラムは、メンデルスゾーンの序曲「ルイ・ブラス」、バイオリン協奏曲、チャイコフスキーの交響曲第4番です。協奏曲のソリストはコンマスの山本友重さん。五分刈りのヘヤースタイルとは裏腹に、清楚でロマンティックな演奏。指揮者の下野さんは豪快でダイナミックな芸風と見ましたが、ここはソリストに合わせてチャーミングにまとめていました。

このコンチェルトの第2楽章の冒頭が好きなのですが、山本さんは新鮮で清楚な感じで、実にすがすがしい演奏を聴かせてくれました。一方チャイコフスキーのシンフォニーはマエストロ下野の本領発揮でした。彼の芸風とこの曲の相性がぴったり合っていて、都響を大音響で、しかし一糸乱れぬアンサンブルで熱く鳴らしまくっていました。

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2008年2月 1日 (金)

バルサ: オサスナ戦へ リーガ放映予定

Braugrana リーガエスパニョーラ第22節WOWOW放映予定

FCバルセロナ vs CAオサスナ@カンプノウ

ライヴ:2月4日(月)  早朝2:55~(191ch)

再放送:2月5日(火) 午後5:00~(191ch)

コパデルレイセミファイナルのビジャレアルとの対戦@カンプノウは、アンリのゴールで1:0で勝利したようです。後半途中からロナウジーニョも出場したようで、2試合後くらいにはフルスペックのロナウジーニョが見られそうで楽しみが出来ました。だたしカメルーンはアフリカ選手権で勝ち残っていて、活躍中のエトオはまだ合流できません。フルスペックのバルサはまだまだのようです。

ホームでのオサスナ戦では、何か吹っ切れたバルサがみられそうな気がします。リラックスして戦えばきっと良い結果が見えてくるでしょう。最近のマドリーのFWは非常にリラックスして動いているような、そしてそれがいい結果を出してという好循環になっているように感じます。ともかくリーガはしばらく死んだふりです。

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