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2007年7月 6日 (金)

コーンバーグ ファミリーシンポジウム

300pxsany0037 コーンバーグという名前を聞くと、どうしてもちょっとした感慨にふけってしまいます。哺乳動物の細胞の抽出物で、難しい酵素の精製や、わけのわからない研究に精をだしていたかけだしの頃、コーンバーグ博士は大腸菌でも実験系が複雑すぎるということで、全ての実験を中止して大腸菌に感染するファージ(ウィルス)の研究に全精力を傾注することに転換し、これが大正解で、相補性テストというエレガントな実験系を使って次々とDNA合成に必要な因子を発見し、素晴らしい成果をあげていました。まさにあこがれの人だったといってもいいでしょう。

年月を経て彼の子供達も成長し、ロジャーは父につづいてノーベル賞を授与されました。トムもその道では高名な研究者です。かくしてコーンバーグファミリーシンポジウムなるものが開催されることになりました。どなたでも無料で聴講可能だそうです。ファミリーコンサートなどは聴衆がファミリーなんですが、今回は壇上の人がファミリーというわけです。父アーサーは今年89才。今なお現役で興味深い仕事をされています。

開催期日:7月23日(月)午後1時ー午後3時20分
開催場所:東京大学安田講堂(丸の内線または大江戸線 本郷3丁目駅より本郷通りを駒込方面に5分、東大正門から正面に見える建物)

関連サイト:
http://www.lse.u-tokyo.ac.jp/seminar/kornbergs/
http://www.brh.co.jp/s_library/j_site/scientistweb/no44/index.html

コーンバーグ博士は次のように述べています。私はこの考え方を支持します。しかし多くの臨床系・薬学系研究者、医師、役人、政治家、一般市民に100万回言ってもなかなか同意してもらえない永遠のテーマです。

「科学の進歩には長い時間がかかります。NIHが議会に「これだけの予算が欲しい」と陳情に行くと、議会は「この研究は糖尿病に役立つ、これは動脈硬化、これはアルツハイマー病、これは役立たない... 」と返事をしてくるでしょう。しかし、何か問題に対処する場合、薬の開発でもワクチンの作成でも、その問題に直接挑むのがよいのではないということを我々は学んできました。時にはそれも必要ですが、基本的な情報や、深い知識が重要なのです。例えば幹細胞研究について、それがパーキンソン病やアルツハイマー病の治療に役立つかどうか、私には分からない。しかし幹細胞がどのように働き、どう分化していくかを知ることは重要だということははっきりしています」(赤字は管理人)

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