ねこのひげ
ネコのヒゲは白いものと思っていました。黒猫でもヒゲは白い場合が多いと思います(写真)。中にはすこし色素がはいっている場合も確かにあります。しかし、帰宅途中にあるペットショップにいるエキゾチックショートヘヤーの黒猫は、ヒゲが完全に黒いのです。これをはじめて見たときには驚きました。
このペットショップだけなのか、一般的にそうなのかよくわかりませんが、ネコの割合が犬にくらべて10%くらいなのですが、ほとんどネコは売れなくて、1ヶ月くらいでいなくなってしまいます。このめずらしいネコも20万円以上するので、まあ売れないのでしょうね。残念なことです。
ネコ以外の哺乳動物のヒゲも、たいてい色素はうすくて白いと思いますが、人のヒゲはヒゲの機能を失って、普通の毛と同じだと思うので黒くても驚きません。どうしてヒゲに色素が入りにくいのかというのは、結構難しいテーマだと思います。
動物のヒゲは大事な感覚器官で、非常に高度で特殊な毛根周辺の構造ができています。血洞、筋肉、神経などがまわりをとりまき、自分の意志で動かすことができますし、ヒトが暗闇を手探りで進むようにヒゲで安全を確認できて、しかもヒゲでさわったものの形がわかるようになっているようです。1本1本のヒゲについて、脳の特定の部位で情報処理が行われます。
このような構造と色素細胞の関係がどうなっているのかが問題ですが、なかには機能的なのに黒いヒゲをもっている動物もいるのがまた不思議。フェネックやカンムリキツネザルは、TVを見る限りでは黒いヒゲを持っているようです。はてさて。
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