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2006年11月29日 (水)

肺炎とコレステロール

Kif_0459 明後日から師走。いよいよ冬本番で、インフルエンザの流行が怖いですね。肺炎の併発も怖いです。肺炎というのはもちろん肺炎菌がひきおこす病気で、肺炎菌はふだんから喉や鼻の穴に平和的に住んでいますが、免疫抑制剤や抗ガン剤でホストの治療をおこなったり、インフルエンザに感染したときなどに増殖して病気をひこおこすとされています。ほかにもマイコプラズマなどが原因となるものなどがありますが、とりあえずここではおいておきましょう。

ニューモリシンという毒素を持たない肺炎菌は無害なことがわかっているので、ニューモリシンが悪者であることは確からしいのですが、その毒性発揮のメカニズムについては、いまいちわからないことも多いようです。現在わかっているのは、ニューモリシンは分子量が5万3千のタンパク質で、細胞膜のコレステロールと結合して溶血(すなわち赤血球の破壊)を引き起こすことと、補体系を直接活性化して炎症を引き起こすことです。

このことで逆に、細胞膜のコレステロールが細胞の構造維持に重要な役割をはたしていることが証明されたようなものですが(コレステロールは細胞膜で情報伝達に関与する因子が集結するラフトという構造に集まっているようです)、よくわからないのはニューモリシンはもともと細菌の細胞質にあるもので、細菌が死んで崩壊し、中身が細胞膜の外に出てこない限りわるさはしないということです。

これはもともとこの物質が、ひょっとするとホストを攻撃するために細菌がつくりだしたものではないのではないかと思わせます。肺炎菌はホストが健康でも、喉や鼻の穴でひっそり暮らすことができる細菌なので、ホストが死亡してしまったら元も子もないわけです。免疫系の一翼をになう補体系を活性化するというのも、ある意味ホストに手を貸しているとも考えられなくもありません。

もうひとつ不思議なのは、この細菌は増殖してコロニーをつくると、必ず多くの細胞が死んでしまうことです(ある意味、コロニーを作ること自体が自殺行為とも言えるでしょう)。危機(あるいは好機)を感知すると、こういう特殊なやり方で死んだ細胞に含まれる毒素をあたりにまき散らし、生き残りを図っているのでしょうか? そもそも毒素をまきちらすことに意味があるのでしょうか?

いずれにしても、ホストが弱って死にかかったときが、細菌にとっても大きな危機で、ここで生き残って他のホストに乗り移るために、一発勝負するのかもしれません。

参照: http://www.tmig.or.jp/J_TMIG/books/rj_pdf/rj_no205.pdf (アクロバットリーダーが必要です)、Gilbert et al.: Structural basis of pore formation by cholesterol-binding toxins. Int. J. Med. Microbiol. 290 pp.389-394 (2000)

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2006年11月27日 (月)

のだめと都響

Photo_53 「のだめカンタービレ」は結構評判みたいです。Mora をちょっとのぞいたら、「Orchestra de Nodame Live」 が売り上げトップになっていたのでびっくりしました。2枚組¥3,675というちょっと強気な商売だなと思ったのですが、ものともせずという感じですね。R☆Sオーケストラには都響がかなりかんでいることが、パンフに書いてありました(図 クリックで拡大可)。

実は都響は石原都知事に陰湿な攻撃を受けていて、待遇が非常に悪くなっています。都響が日本を代表する素晴らしいオケであることは、上記のCDを一聴すればすぐにわかります。のだめオケもいいのですが、同じ曲を都響がやっているものも収録されていて、都響のよさがよく分かります。世界のどこに出しても自慢できるようなオケの素晴らしさを、都知事やとりまきが全然わかっていないということは、本当に恥ずかしいことだと思います。

都知事は東京文化会館の経営に関与し、すでに予約していたお客に強制的にキャンセルさせるなど横暴な横やりを入れて、当時の三善晃館長が辞任するというような事件も起きています。だいたいケネディ家をめざして、家族で日本の政治を動かそうと考えているような男を都知事に選任する都民の感覚を私は疑います。公務出張に何億使ったなどという話はまだかわいいほうで、信じられないようなお金を、医療や福祉を犠牲にしてオリンピックのためにためこんでいるのです。

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2006年11月26日 (日)

バルサ絶好調

Braugrana_9  マジョルカ戦からトップギアにはいった感じのバルサ。今日はカンプノウにビジャレアルを迎えての一戦です。ビジャレアルの中心選手リケルメが出産立ち会いのため、アルゼンチンに帰国ということで、バルサにとっては非常にラッキーな試合。勝たなければいけないゲームです。

どちらも足もとの技術で勝負するタイプのチームなので、サッカーの面白さを満喫させてくれるゲームが期待できます。今日のバルサはいつになく左サイドのジオががんがんあがっていく作戦で、これはおそらく調子のあがってきたロナウジーニョとからませて攻撃しようという意図でしょう。

前半33分にグジョンセンがエリア内で引き倒されてPK。ロナウジーニョが左スミに決めてゴール。この後完全にバルサペースとなりますが、GKバルボサの攻守もあって1;0で前半終了。

後半TVも余裕かデコの美人妻を紹介。WOWOWアナも負けずに、彼女が「デコ愛してるわ」という入れ墨をしているという知識を披露。そのうちにロナウジーニョのFKのこぼれ球をイニエスタがゴール左スミに上げて、これをグジョンセンガ頭で押し込んでゴール。このあとビジャレアルは攻撃にかかりますが、逆にカウンターのチャンス。ザンブロッタが激しく右サイドから中に切り込みイニエスタにラストパス。これをかっこよくジャンピングボレーでたたきこみゴォォォール。

そして最後のスーパープレイ。チャビのふわっとした浮きパスをロナウジーニョが胸トラップ、そのままバイシクルが決まってゴォォォール。ロニーの魔術全開の圧勝でした。高らかに響き渡るイムノが気持ちいい、今期のベストゲームでした。

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2006年11月25日 (土)

相馬裕子のアダム

Adam 相馬裕子が昔の曲をアコースティックリメイクして、新録音のベストアルバムを出版しました。タイトルは「アダム」。後に続編の「イブ」も出るようです。演奏は古川昌義さんのギターを中心とした、ちょっぴりアイリッシュ風味のサウンドで、ご本人のプロデュースです。

私がこのアルバムを購入したのは、何といっても大好きな「夕なぎ」が、どういう感じにリメイクされたか聴いてみたかったからです。聴いてみて、オリジナルにはそれなりの良さがあるのですが、アコギ中心のアレンジもなかなか良い雰囲気で、控えめなバックコーラスとか、途中から参加するオーボエもそっと盛り上げてくれていました。ふむふむ これならリメイクの意義もあるなあ と感じました。

「夕なぎ」はこれ以上スローテンポな曲はないだろうというくらい、スローで静かなナンバーです。しかも天国的な美しさ! 散文で内容を紹介すると・・・

長い間アドレスにはさんでいた写真が砂浜に滑り落ちる。
穏やかな晩夏の午後。海辺のバス停。
写真についた砂を払いのけていると、思い出が一気にわき上がってくる。
しばらくしてもバスはやってこない。
海沿いのバス停で、打ち寄せる波の数を数えながら、私はいつまでもあてもなくバスを待っている。

といったシーンがピュアで繊細なボーカルで浮かび上がります。

「夕なぎ」から「愛が教えてくれたもの」までの後半5曲は、実に心地よく聴けました。「風の祭日」については、この新バージョンを聴いていると、昔はずいぶん力ずくで歌っていたんだなあと思いましたね(笑)。「愛が教えてくれたもの」など他の曲も、オリジナルより、もっとじっくりと浸透してくる感じでなかなかのものでした。

彼女のホームページは↓ですが、ちょっとしたパズルみたいなホームページです。昔あったオリジナルイラストのページがなくなったのは残念です。

http://www.hirokosohma.com/

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2006年11月24日 (金)

鼻の穴の話 その2

さて、では肺魚はどうなのか? 現存の肺魚は皆立派な内鼻孔を持っていて鼻で呼吸することができます。ダーウィンの仇敵であるリチャード・オーエンは、レピドシレン・パラドクサの標本を手に入れたときに、この内鼻孔を見逃して大失敗したことが、カール・ジンマー著「水辺で起きた大進化」(早川書房)に詳しく書いてあります。シーラカンスは内鼻孔を持っていなくて、これがシーラカンスが我々のご先祖様でないことの重要な根拠になっています。

250pxpleaisaideszica 肺魚の祖先が四つ足動物のもっとも原始的なイクチオステガ(←)やアカントステガに進化する過程は、やっとあきらかになりつつあります。特に化石から明らかになった、胸びれが手に変化していく過程の骨の変化は見事なものです(1)。しかし、内鼻孔の形成は手足の形成よりも先行していて、ケニクチスという非常に原始的な肺魚の段階で、すでに原始的な内鼻孔が認められています(2)。

東京タワー水族館の話題の項で書きましたが、鼻の穴と肺を使って呼吸するためには、肺魚は頻繁に(種類によって異なりますが)水面に出ては潜るといる面倒な活動を強いられます。彼らがこのようなつらい生活をしなければならなくなったのには何らかの理由があるはずです。

海の酸素濃度が落ち込んだ時代があったのでしょうか? 海岸近くで生きていたため、引き潮で取り残されることがよくあったためでしょうか? 川や池で生きていたときに、乾期に干上がるため、内鼻孔と肺を使って呼吸せざるを得なかったのでしょうか? 現存の肺魚の中には、乾期に繭のようなものを作って、その中で乾眠するものがいますが、昔の(デボン紀の)肺魚もそうしていたのでしょうか? 乾眠するには肺呼吸は必須です。しかし現存の肺魚はすべて淡水魚ですが、昔は海水魚もいたのです。海水魚が乾眠するとは信じられません。

参照 1) JA Long et al.: An exceptional Devonian fish from Australian sheds light on tetrapod origins. Nature 444, pp199-202 (2006)  2) M Zhu & PE Ahlberg: The origin of the internal nostril of tetrapods. Nature 432, pp94-97 (2004)

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鼻の穴の話 その1

Photo_48 鼻の穴は何のためにあるのか?もちろん鼻をかむためではありません。犬などは最低でも人の百万倍の感度の嗅覚を持っているとされており、しかもそれで得た情報を3次元的に再構築できる能力があることがわかってきています。犬を散歩に連れて行ったことがある人なら、彼らは景色よりにおいに強い関心があることはすぐわかるでしょう。

しかし、鼻の穴にはもうひとつ空気を吸うという重要な役割があります。魚にも鼻の穴があって、その嗅覚は、サケの場合など生まれた川のにおいを覚えているくらいすごい場合もあるのですが、彼らはもちろん鼻の穴から空気は吸いません。

魚が四つ足の動物になって陸に上がる過程で、ひれが手足になることは非常に重要であり、またこの変化は化石に残っているので詳しく研究されています。そしてもうひとつ重要なのが鼻の穴です。魚の鼻はにおいをかぐだけなので、鼻の穴は口の中に開口していません。それに対して両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類などはすべて、鼻の穴が口の中に開口しています。すなわち内鼻孔があります。これはまさしく鼻で空気を吸うために必須の体の構造です。

特に哺乳類では、鼻の穴と口の間に立派な隔壁があって、鼻の穴はかなりのどに近い奥の方に開口しています。これは哺乳類というのは体温を維持するために、餌を食べている最中でも呼吸する必要があって、餌が内鼻孔を塞がないように奥の方に開口していると言われています。

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2006年11月23日 (木)

ブレーメンとの決戦へ

Braugrana_7 グループリーグ敗退の危機で、もう負けられないバルサ。今日はソフィアでレフスキソフィアとの対戦です。開始早々ザンブロッタが右サイドに深く侵入し、グジョンセンにクロス。こぼれたところをジュリが、ゴール正面から低空飛行の気持ちの良いシュートでゴール。

ところが、相手が無名の若い選手が多いためでしょうか、この後さっぱりアドレナリンが出ず、なかだるみしてしまいます。レフスキソフィアはバルサと同様、ショートパス中心のポゼッションサッカーでやりにくかったことも確かです。危なくなるとすぐバックパスを繰り返して、球を渡してくれないので、どうしてもタルくなってしまいます。バルサに勝つのはこの手かなという感じでした。結局前半はバルサのポゼッションが48%という(最終的にも49%)、多分だいぶ前のビジャレアル戦以来の屈辱です。

後半早々にジュリを下げてチャビを投入して主導権をねらいます。これが功を奏したのか、デコのミドルシュートをGKがはじいたところをイニエスタが押し込んで2点目。やっと勝利を確保しました。予想通りチェルシーがブレーメンに負けたので、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント出場をかけ、2週間後カンプノウでブレーメンと最終決戦になりました。

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2006年11月20日 (月)

バルサ久々の快勝

Braugrana_6 去年までソンモッシュというのどかな感じのスタジアムだったのが、立派なオノ・エスタディに衣替えしたマジョルカの本拠地に乗り込んだバルサ。相手のワントップは、バルサからレンタルのマキシ・ロペス。これが良いこととは、私には思えません。私がマキシだったら、遠慮してやっていると見られるのが嫌で、意識的に無理な激しいプレーをやってしまいそうです。

スタンドではリハビリ中のエトオが子連れで観戦。どこかで犬の吠える声が聞こえるというのどかさも残っていますが、チケットが2万円ということもあって、試合はなかなか厳しいものがあります。きょうは左はジオ、右はオレゲール、中央守備はマルケスとプジョル、中盤はイニエスタ・モッタ・デコです。マジョルカに大久保がいないのはちょっと淋しい。

序盤はやはりマジョルカが、右からヤンコビッチのクロスで攻めてきますが、バルデスの攻守もあってなんとか切り抜けます。バルサはグジョンセンとロナウジーニョが中央と左を入れ替わりながらチャンスをうかがいます。マジョルカのヌネスとバジェステロスのセンターバックは、現在までのリーガで最少失点という強力なコンビですが、ついに42分にバルサが打ち破ります。ロナウジーニョのパスをデコが絶妙の壁パスでグジョンセンの前に。グジョンセンはうまくGKをかわし流し込みました。実に息のあったバルサらしいレガントなゴールでした。グディーその調子で頼むよ。

後半13分、一瞬のスキを狙ってイニエスタからグジョンセンにスルーパスが決まって、グジョンセンは流し込むだけというエレガントなゴール。スタンドのエトオもだんだん不安になってくるようなナイスコンビネーションです。しかし18分にプジョルが交代するアクシデント。大丈夫でしょうか(歩いてはいた)?このあとすぐに、マキシに替わって出たビクトルにすれすれの強引な突破で1点とられてしまいました(ファウルだろう!)。

ここでグジョンセンはお役御免で、エスケーロの登場。このあとバレイラがデコを引っかけて2枚目イエローで退場。バルセロナはここでジュりに替わってチャビを投入。この直後ロナウジーニョからイニエスタへの絶妙のパスで、またもや流し込みの脱力シュートでゴール。3:1となり勝負あり。しかし今日はデザートもありで、エレガントなパスをつぎつぎつないで、最後はまたロナウジーニョからエスケーロに絶妙のパスが出てもう1点。バルサらしいゴールの連発で、久々の快勝でした。

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2006年11月19日 (日)

東京タワー水族館 その2

東京タワー水族館では、多くの展示魚を購入することができます。普通の熱帯魚はもちろん、たとえばプロトプテルス・エチオピクスのアルビノ(色素のない個体)も100万円という値段がついていました。ある種の肺魚は養殖に成功していて、10万円くらいで売っているものもあります。ただすぐに体長1-2メートルになったりするので注意が必要です。マニアの中には家の床を補強して、巨大な水槽を置いている人もいます。

Photo_41 写真1 まずこれはレピドシレン・パラドクサという、ダーウィンの時代から 魚なのか、両生類なのか、全く別の生物なのか学者が論争にあけくれた種で有名です(写真1)。なぜかおおあくび?。肺魚はかわいい魚ですが、分類学上は肉鰭類(にくきるい)という名前です。

Photo_43 のんびりまったりしているようですが、肺魚はときどき水面に出て肺で呼吸しないと溺れてしまうので、眠るひまもなく結構多忙なのです。息つぎしている写真もお見せしましょう(写真2)。

Photo_44 次にプロトプテルス・エチオピクスのアルビノ(写真3)。長く伸びているのはナマズのヒゲではありません。将来私たちの手足となるものの原型です。結構器用に動かしていました。

Photo_45 最後にネオケラドトゥス・フォルステリ(写真4)。張り紙(左下写真5)のとおり貴重な生物です。館長すごい。慣れてくると、からだをなでると喜んだりするそうです?。

Photo_46 クリックすると拡大できますので、ゆっくり鑑賞していってください。

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東京タワー水族館 その1

あまり有名な水族館ではありませんが、今日東京タワー水族館に行ってきました。この水族館には肺魚がいて、マニアの間では有名だそうです。肺魚は生きた化石ともいわれる魚類で、この仲間から両生類が進化したとされています。系統学的な地位は下のようになっています。
┏━━━━━━━━━━サメ・エイ          ・軟骨魚類
┫    ┏━━━━━━━その他大半の硬骨魚   ・硬骨魚類↓
┗━┳┻━━━━━━━ポリプテルス         
    ┗┳━━━━━━━シーラカンス  
      ┗┳━━━━━━肺魚    
        ┗━━━━━━イモリ・カエル
早い話が私たちのご先祖様というわけです(厳密に言うと、肺魚の先祖と両生類の先祖が同じ仲間という意味ですが)。今肺魚で生き残っているのは、南米のレピドシレン、アフリカのプロトプテルス、オーストラリアのネオケラドトゥスだけですが、この水族館にはそれらすべてがいるのです(すごい!)。
Photo_39 Photo_40 東京タワーに着くと、みんな展望室に行こうと並びますが、その奥にひっそりと水族館の入り口があります。進んでいくとこじんまりした売店があります。

Photo_47 肺魚のTシャツを買ってしまいました。
(つづく・・・・・)  

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2006年11月18日 (土)

タスマニアデビルの奇病

Tasmanian_devil タスマニアデビルは肉食性の有袋類で、オーストラリアのタスマニア島だけに生息しています。この動物が最近急激に減少しています。その原因はデビル顔面腫瘍性疾患(Devil Facial Tumor Disease=DFTD)という奇病で、まず口や顔面に腫瘍ができて、それが首や内臓に転移し、罹患した個体は半年くらいで命を落としてしまうという恐ろしい病気です。

この病気は1996年以前に調査された個体約2000頭には全くその兆候はみられておらず、それ以降に発生した病気とみられています。1996年以降、この病気が原因で個体数が30-40%に減少したようです。

さてこの病気の原因ですが、ウィルス性ではないようです。なんと細胞自体が個体から個体へと感染することが明らかになってきました。鼻をくっつけて挨拶したときなどに細胞がうつるようです。普通このような場合、拒絶反応がおこって、ほかの個体由来の細胞が生き延び、ましてや増殖するなどということはあり得ないのですが、この腫瘍は拒絶反応をうけつけない特殊な能力を身につけているようです。

通常の感染症ではないのでワクチンは効かず、治療法もまだ開発されていません。したがって対策としては健康な個体を囲い込んで保護することと、病気の動物を隔離するぐらいです。しかしオーストラリアの政府機関が本腰を入れて対策を遂行しているようなので、なんとか絶滅はまぬがれそうな状況です。

学術的には、どうしてこの細胞が拒絶反応を回避できたのかというのが、臓器移植などとの関連で興味をそそられるところです。

参照

http://www.dpiw.tas.gov.au/inter.nsf/WebPages/LBUN-5QF86G?open

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2006年11月16日 (木)

FCバルセロナTV放送予定

Braugrana_4今週・来週のバルサ放送予定です

(WOWOW と スカパー・パーフェクトチョイスでは時間の表示方法が異なるので、注意してください)

マジョルカvsバルセロナ(リーガ・エスパニョーラ)

11月19日(日)深夜2:55 WOWOW(191ch/BS-5ch) 
再放送 11月20日(月)午後6:00 WOWOW(191ch/BS-5ch)

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レフスキソフィアvsバルセロナ (UEFAチャンピオンズリーグ)
【解説】原 博実【実況】倉敷保雄

初回 11月22日 (水) 生中継 28:30 Ch.183 パーフェクト チョイス
再放送(1) 11月23日 (木) 再放送 07:15 Ch.182 パーフェクト チョイス
再放送(2) 11月23日 (木) 再放送 19:30 Ch.184 パーフェクト チョイス
再放送(3) 11月23日 (木) 再放送 24:30 Ch.184 パーフェクト チョイス
再放送(4) 11月25日 (土) 再放送 24:00 Ch.182 パーフェクト チョイス
再放送(5) 11月26日 (日) 再放送 18:00 Ch.184 パーフェクト チョイス
再放送(6) 11月28日 (火) 再放送 10:30 Ch.184 パーフェクト チョイス
再放送(7) 11月30日 (木) 再放送 13:00 Ch.184 パーフェクト チョイス
再放送(8) 11月30日 (木) 再放送 22:00 Ch.184 パーフェクト チョイス
再放送(9) 12月3日 (日) 再放送 18:00 Ch.184 パーフェクト チョイス
再放送(10) 12月5日 (火) 再放送 10:30 Ch.184 パーフェクト チョイス

この他にも Jスポーツでバルサエスバルサなど バルサ関連番組を放送しています

http://www.jsports.co.jp/search/sys/kensaku.cgi?Genre2=022202

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2006年11月13日 (月)

イムノはやっぱりカタラ語で?

Braugrana_2_1 イムノはやっぱりカタラ語じゃなくっちゃという方が多いようですね。特にクラブワールドチャンピオンシップでカテゴリー4のチケットとれたひとには頑張って合唱してほしいです。歌詞を覚えることプラス 1)声を出す度胸と 2)テンポを合わせること が大事でしょう。

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ロナウジーニョ怒りの一発

Braugrana_2 サラゴサをカンプノウに迎えてのゲーム。今日はチャビに替わってイニエスタが先発。右はザンブロッタ、左はシウビーニョです。とりあえずサラゴサは慎重なスタートで、バルサペースで何本かシュートも打ちますが決まらず。メッシに対するきつい当たりが目立ちました。ロナウジーニョとアイマールは互いに好調でいい試合の予感です。

しかし先制点はCKからサラゴサに。ガブリエル・ミリートがゴール前にするする出てきてボレーを決められました。 しかもこの後メッシとエジミウソンがケガで退場。ジュリとモッタに早くも交代です。メッシは「骨折かも」との情報が流されます。非常に心配です。暗雲をはらったのはロナウジーニョ。デコのCKをきれいに頭で合わせて同点ゴォォォール。

ハーフタイムのあとは少し膠着状態。これを打開するため、リカーはグジョンセンに替えてサビオラを投入。しかしなんとわけのわからない理由でモッタが一発退場。ディエゴ・ミリートのサル芝居にひっかかるとは困ったレフェリ-です。ところがサラゴサもガブリエル・ミリートがサビオラの突破を押さえて一発退場。もうぐちゃぐちゃの試合になりました。

最後にやってくれたのは、その人ロニー。見事にFKで右上隅いっぱいに決めてくれました。気合いの入った一発でした。そしてアンコールにもう一発FKを枠に当てて、サビオラが押し込んでくれました。ま、終わりよければすべてよしって感じですが、メッシが心配。

PS メッシはやはり骨折で3ヶ月の重傷だそうです。横浜でみられると思ったのに残念です。

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2006年11月12日 (日)

イムノを日本語で 私家版イムノ

Braugrana_3 Himno de FC Balcelona はいい歌なんですが、なにせ早口言葉のようで、日本人には歌いにくくて困ります。そこで私はこの歌詞でイムノを歌ってみたいのですが、どんなもんでしょうか。

1.

声を あげよう

われら ブラウグラナ

地の涯からも 集いし友よ

掲げる旗のもと 拳(こぶし)を合わせよう

ブラウグラナは 嵐を呼ぶ

叫べ われらの名

バルサ バルサ バルサ

2.

嬉しい日 悲しい日

どんなときも

心ひとつに 合わせし友よ

掲げる旗のもと 勝利を信じよう

ブラウグラナは 嵐を呼ぶ

叫べ われらの名

バルサ バルサ バルサ

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2006年11月10日 (金)

タランチュラ

Tarantula_aphonopelma タランチュラとはオオツチグモ科に属するクモの俗称で、800種類くらいが確認されています。あまり寒いところにはいないようですが、砂漠、草原から森林、山岳地帯まで結構幅広く生きているようです。大きく分けて、地面に穴を掘って生活するタイプと、樹上に巣を作って生活をするタイプがあります。樹上タイプのはビルの梁などで生活することも可能です。なかにはベネズエラやブラジルにいるゴライアストリクイグモのように、足を広げると30cm以上、体重90グラムなんて奴もいます。

タランチュラは猛毒(多数の成分の複合体、種類やオスメスによっても異なる)を持つことでも有名ですが、実はこの毒自体によって大人が死んだという例はないそうで、スズメバチの毒よりは弱いらしいです。ただ毒とともにいろいろなクモのタンパク質も注入されるので、アレルギー反応が起きる可能性があり、こちらの方が危険だという説もあります。

彼らは足の先に鈎状のツメを持ち、また無数の毛先がへら状になった毛が生えていて、これらを使って樹皮やツルツルした岩を登るのですが、さすがに垂直のガラス面などでは滑り落ちそうになることもあるようです。クモは一般におなかに紡績器官があり、そこから糸を出して餌をひっかけるわけですから、転落して糸を出すノズルを損傷したりすると、それは死を意味します。

最近 Gorb 博士らは、コスタリカのゼブラタランチュラは、滑りそうになったときに足にあるノズルから糸を出して、その粘着力を利用して墜落を免れることを発見しました。もちろんこのタランチュラが特異な進化をとげたのかもしれませんが、実はクモの糸というのはもともとクライミングを楽にするアイテムだったのかもしれません。足の糸とおなかの糸が同じタンパク質でできているかどうかにも興味が持たれます。違っているなら、それらのタンパク質の遺伝子を調べれば、進化の様子が見えてくるかもしれません。

世の中にはこれをペットとして飼っている人もいるから驚きです。無臭でおとなしいところがいいそうです。驚かせたりしなければ、噛みつかれることもないようです。ゴキブリ退治もしてくれるようですし。

参照: Stanislav N Gorb et al: Biomaterials: Silk-like secretion from tarantula feet. Nature 443 p.407 (28 September 2006)

http://en.wikipedia.org/wiki/Tarantulas

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2006年11月 7日 (火)

日米野球

Photo 井川の日本最後の投球ということで、日米野球を見ようとしたのですが、昨夜の嵐でベランダの鉢が被害を受けたので土を買って帰ったら、福盛が出ていてボコボコにされていました。

それにしてもMLBが日本人も含めていい選手をそろえているのに、ジャパンのひどさは目に余ります。なんでやねん? 当然 3番福留 4番タイロン・ウッズ (5番小笠原) 6番イ・スンヨプ(セギノール)でしょ。 みんな何やってんの。家でテレビみてるのかい??? 

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ベストイレブン

Photo_1 国際プロサッカー選手協会は11月6日、2005-06年の表彰選手を発表し、ロナウジーニョ(ブラジル)が2季連続で最優秀選手となりました。世界各国のプロサッカー選手の投票で選ばれたベストイレブンも発表され、引退したジダン(フランス)も選ばれました。

GKはブフォン(イタリア)。DFはカンナバロ、ザンブロッタ(以上イタリア)チュラム(フランス)テリー(イングランド)。MFはロナウジーニョ(ブラジル)ジダン(フランス)ピルロ(イタリア)カカ(ブラジル)。FWはエトー(カメルーン)アンリ(フランス)。

新聞記者などとちがって、プロ選手が選ぶ賞なので信頼性は高いのでしょうね。しかし、エトーが故障とはいえ、ザンブロッタ、チュラム、ロナウジーニョと、世界のベストイレブンが4人もいるバルサの停滞ぶりは納得がいきません。

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2006年11月 5日 (日)

スカボロー・フェア

弥勒さん(プラザでリンク)がサイモンとガーファンクルの「スカボロー・フェア」をネタにしていたので、私も少し調べてみました。これはもともと英国の民謡で、イギリスの民謡歌手マーチン・カーシーのアレンジした「スカボロー・フェア」を、サイモンとガーファンクルが自分たちのヒット曲にしたという由来らしいです。

 

縫い目のない服をつくれとか、海と浜辺の間の1エーカーの土地で耕作しろとか、無理難題が並べられる不可解な歌詞なのですが、ウィキペディアを見るとこの歌にはデュエット版があって、その最後には 「できないと言うのなら、私はこう答える、ああ、せめてやってみると知らせてくれ、でなければあなたは決して恋人ではない」 というオチがあるみたいです。なんとなく聴いていたのですが、みろくはんのお蔭で勉強してしまいました。  

あとパセリ・セージ・ローズマリー&タイムという呪文のような歌詞ですが、サイモンとガーファンクルは多分最後のタイムが意味する 「タイムは度胸の象徴であり、歌が書かれた時代、騎士達は戦いに赴く際に楯にタイムの像を付けた」 にヒントを得て、出征のため恋人に会えない兵士が奇跡を願う歌(もう忘れられた理由のために、将軍は兵士に戦えと命じる などという歌詞が挿入されています)に改変したのではないでしょうか。

それにしても彼らが歌うパセリ・セージ・ローズマリー&タイムというフレーズは美しいですね。メッセージソングであっても、あくまでメッセージはバックグラウンドに埋め込んで、メロディやハーモニーの美しさを重視するところがサイモンとガーファンクルの真骨頂です。

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参照

歌詞
BOTH

Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Remember me to one who lives there,
For she once was a true love of mine.

MAN

Tell her to make me a cambric shirt,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Without no seam nor fine needlework,
And then she'll be a true love of mine.

Tell her to wash it in yonder dry well,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Which never sprung water nor rain ever fell,
And then she'll be a true love of mine.

Tell her to dry it on yonder thorn,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Which never bore blossom since Adam was born,
And then she'll be a true love of mine.

Ask her to do me this courtesy,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
And ask for a like favour from me,
And then she'll be a true love of mine.

BOTH

Have you been to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Remember me from one who lives there,
For he once was a true love of mine.

WOMAN

Ask him to find me an acre of land,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Between the salt water and the sea-sand,
For then he'll be a true love of mine.

Ask him to plough it with a sheep's horn,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
And sow it all over with one peppercorn,
For then he'll be a true love of mine.

Ask him to reap it with a sickle of leather,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
And gather it up with a rope made of heather,
For then he'll be a true love of mine.

When he has done and finished his work,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Ask him to come for his cambric shirt,
For then he'll be a true love of mine.

BOTH

If you say that you can't, then I shall reply,
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Oh, Let me know that at least you will try,
Or you'll never be a true love of mine.

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冴えないバルサ

Braugrana_1 プジョルの父君が不慮の事故で急逝されたということで、テュラムがセンターバック。グジョンセンは重傷ではなかったものの、間に合わず今週はお休みで代わりにサビオラがフォワード。シャビもケガで、イニエスタが先発です。今日はリアソールでデポルティボ・ラコルーニャとの対戦ですが、相手もロナウジーニョつぶし要員を特別に指名するなど、バルサ用の布陣で対抗します。

前半30分くらいまでは、デポルの厳しい中盤チェックでバルサはいいところなし。攻められっぱなしで耐えるのみでしたが、30分くらいからチャンスができはじめ、サビオラがエリア内で倒されてPK。ロナウジーニョがそろそろ右かなという予想通り、慎重に右に決めてゴール。 p/p 後半はデポルのチェックもゆるくなって、攻撃も可能になりましたが、今度は相手のPKとなり、バルデスが止めるもこぼれ球をファン・ロドリゲスに決められ1:1。このあと攻めるも、イエローカードトータル10枚の厳しい守備で何とか守りきられ、また守りきってドロー。やれやれでした。デポルのがんばりが目立った試合でした。

後半はデコがスタミナ切れでした。そろそろ一試合くらい休んだ方がいいと思いますね。一方イニエスタは最後まで元気いっぱいで大活躍でした。8日のカンプノウからはグジョンセンも帰ってくるらしいので、このもたつきから抜け出して欲しいものです。

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2006年11月 3日 (金)

山崎ハコの横浜ホンキートンクブルース

Photo_38 山崎ハコの30周年コンサートがあるというので、横浜の赤レンガ倉庫まで出かけてきました。なかなかおしゃれな店がたくさんテナントになっているショッピングモールで、ホールも後ろ半分が階段式で、大変見やすい構造になっていて好感がもてました。

30周年といえばみーちゃんと同期なんですね。彼女のブルースが好きで(ですからアルバムは「メンフィスまで」がお気に入り)、30年のうちに5-6回はコンサートに行っていると思います。彼女の場合、恐れ多くてとても近くでは聴けず(オーラがすごくて焼かれそう)、いつも後ろの方でひそかに聴かせてもらっています。

今回は横浜なので「ヨコハマ」とか「横浜ホンキートンクブルース」なんかやってて、はまらせてもらいました。「横浜ホンキートンクブルース」なんて女性が唄えるの? なんて考えてしまいますが、彼女の歌を聴いてしまうと、松田優作のなんてへたくそであざとくて、とても聴いちゃいられないって感じなんですよね。彼女の歌は、詞も曲も社会の底辺の臭いがします。内臓の慢性疾患をかかえながら、ここまでやってこられた精神力には感服します。人生のマイナスを歌でプラスに転化するというのは、凡人にはできません。

昔はオールインワンでやっていたのが、いつからか旦那さんがしっかり伴奏してくれるようになって、悲壮感がうすらいだのは救いですね。これからも健康に留意して、マイペースの活動を末永く継続していかれることを祈りたいと思います。

HP:http://www31.ocn.ne.jp/~hako/

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2006年11月 1日 (水)

バルサまずいよ!

Barca_logo_12 特報:以下のバルセロナvsチェルシーの試合が、11月5日(日)の夜0:15ー2:15(日付は6日)にフジテレビで放映されるようです。スカパーに加入していない人も、世界最高のサッカーを見ることができます。といっても名人戦に名局なしといわれるように、本当に勝ちたい試合というのはベストゲームにはならないという好例とも言えます。それでも結構すごいと思いますよ。

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今日はカンプノウでのチェルシー戦。スタンフォードブリッジで苦敗を喫しているだけに、どうしても勝たなければならない一戦です。

開始早々、デコがボールを奪い、自らドリブルで持ちこんでゴール。さいさきの良い出だしでした。バルサもいつになくファウルも辞せずの激しいディフェンスで、ドログバ、ロッベンのツートップに対抗。きびしいつぶし合いになり、これは乱闘もありかなと思っていたところ、レフェリーも察知したのか、どんどんイエローカードを出して(数えていませんでしたが、最終的にはたぶん10枚くらい)、試合の雰囲気がおかしくなります。

お互いに慎重になって、超個人技じゃないと打開できないなという感じになってきたころ、ランパードのゴールラインから180度のループシュートというウルトラCを食ってしまいました。

後半には、ついにロナウジーニョからグジョンセンへのホットラインが通じて、きれいな得点になり、これで勝ったという感じでしたが、なんとそのグジョンセンに故障発生。ヒザか足首だと思いますが、ぐきっという感じだったので非常に心配です。

試合はロスタイムにドログバに決められてエンパテ(ドロー)。これでブレーメンと厳しい二位争いになりました。それよりエトオとグジョンセンを失ったバルサはどうなってしまうのでしょうか?

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