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2006年10月31日 (火)

ガラパゴス-殺戮の島

275pxlocmap_of_wh_galapago ガラパゴス諸島はエクアドルの西方900km、赤道直下の太平洋上に浮かぶ19の島で構成されています。ダーウィンが進化論の着想を得た場所として知られている島々です。大型の肉食獣がいないため、他ではみられない珍しい生物が生き延びている貴重な世界遺産です。

16世紀頃からスペインの海賊がここに食料用の山羊を持ち込み、またエクアドルが領有してからは入植者の家畜が放牧されました。特に1980年代からは、野生化した山羊が大繁殖し、草を食べ尽くして環境破壊が起こり始めました。おそらくこれはエル・ニーニョ現象による植生の変化によるものと考えられています。

最近5年間のうちに20億円以上を費やすプロジェクトで、約14万頭の山羊の大殺戮が行われ、今年の調査でほとんど死に絶えたことがわかりました。来年からはネズミとネコの毒物による絶滅作戦が実行されようとしています。

思うに絶滅作戦を開始するのが遅すぎます。ここまでくればイグアナを救済する方法を、たとえ人工飼育になったとしても別途研究して、山羊は放っておいた方がよかったのではないかとすら思います。ましてネズミとネコの絶滅とは何とも言えないくらい気分の重い作戦です。ここに至るまで放置していたエクアドル政府の責任は重いと言わざるを得ません。

もうひとつの危機は、西ナイル熱がいつこの島に伝播するかという問題です。鳥も感染するので、いつ発生しても不思議でない状況です。何れにしても、ガラパゴスゾウガメがもうロンサムジョージ1頭しか生き残っていないことに象徴されるように、ガラパゴスの自然は人間による環境破壊によって、いまや風前の灯火です。

参照: Science 313 no.5793 p.1567 (2006)

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2006年10月29日 (日)

バルサ復活の狼煙

Barca_logo_11 チェルシーとマドリーに連敗してしまったバルサ、なんとか国王杯でバダローナに勝って一息つきましたが、調子が上向きとはとてもいえなくて、今日のレクレアティーボ戦が、ホームでのチェルシー戦を控えての試金石です。

マドリー戦であまりにアンラッキーだったメッシに変わって(多少ケガもあったようですが)、今日はジュリが先発。マルケスとエジミウソンも先発して、守備もしっかりやるぞとの意図が伝わってきました。しかし開始早々、左からクロスを上げられて危うく失点するところ、バルデスの指で危機を免れました。その後もなかなかスマートな攻撃ができない、もどかしい時間帯が続きます。

今日のグジョンセンは攻撃に守備に激しく動き回って、これで最後まで持つのかと思うぐらい頑張っていました。しかしそれが報われるときがやってきました。シャビが頭でゴール前に落とした球に、グジョンセンが合わせようとしたとき、ユニフォームの背中をつかまれて転倒。これで得たPKを、ロナウジーニョが見事に決めて先制。これでバルサはずいぶん楽になりました。放送では背中をつかまれたところがなかなか出なくて、どうしてこれがPK?と思ってしまいましたが、後でちらっと見せてくれましたので納得しました。今日のレフェリーはきちんとファウルをとり、危険なプレイにはきちんとカードを出す、私の好きなタイプでした。

後半はバルサショーの開幕です。まず左からシウビーニョがあげたクロスを、DFがグジョンセンにくっついている間に、ロナウジーニョが高いジャンプ。ポニーテールを美しくなびかせながら頭で合わせてゴール。すぐ後に、今度は右からベレッチが絶妙のクロス。フリーのシャビが狙い澄まして、ヘディングで美しいゴール。やっとバルサにリズム感のある動きが出てきました。

これでどうにかチェルシーと戦えるかな。水曜日の午前4:45分(日本時間)にキックオフです。放送はスカパー184チャンネル午前4:30分スタート。カンプノウでのリベンジに期待しましょう。

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2006年10月27日 (金)

うろこ

2 魚類にはうろこがある。両生類にはうろこがない。しかし爬虫類にはうろこがある。いったいどうなっているのだと思うのですが、このあたりの進化の様子はよくわかりません。

わかっているのは、魚類のうろこと爬虫類のうろこは基本構造が異なるということです。魚類のうろこは骨・象牙質・エナメル質からなり、ヒトなどの歯と似ていて、基本成分は無機物であるリン酸カルシウムです。これに対して、爬虫類のうろこはケラチンという硬いタンパク質が主成分です。ケラチンは哺乳類の表皮や毛の主成分でもあります。 両生類になりかけの四肢動物であるイクチオステガやヴェンタステガなど

http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/ventasutega.html

はうろこをまだ持っていたようです。陸に上がったときに、肺にはまだ頼り切れず、皮膚呼吸という補助手段を選んだためにうろこは邪魔になって退化したのでしょう。

現存する両生類のなかにも、アシナシイモリのように痕跡的なうろこを持っているものもいます。しかしどうして成体がきっちり肺呼吸を行ない、うろこを持っている両生類がいないのかが不思議です。 そうすると、やはりいったんうろこを完全に失った両生類から、爬虫類は進化したのでしょうか?まあ多分そうなのでしょうね。水辺からはなれ、乾燥した土地で生きていくためには、うろこによって皮膚の乾燥を防ぐことは必須だったのかもしれません。捕食を防ぐにも役立ちます。

そして再びうろこを失ったはずの哺乳類にも、センザンコウといううろこを再登場させた変わり者もいます(上野動物園で見ることができます)。センザンコウは決して原始的な哺乳類ではなく、ネコに近い動物だといわれています。彼らのうろこは毛が変形したもののようです。まさにうろこというアイテムは進化の亡霊みたいなものですね。

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ファイターズおめでとう

ファイターズ優勝おめでとうごさいます。よくあの厚顔落合が率いるドラゴンズを粉砕してくれました。新庄!やったね。

思えば人生で一度だけ、学生時代にファイターズの試合をみたことがあります。場所はドームができる前の後楽園球場。相手は太平洋ライオンズ。小雨そぼ降る肌寒い日でした。なぜタイガースファンの私が、このような試合を見に来たのか、どうしても思い出せません。一緒に行った友人もファイターズファンじゃなかったと思います。

ファイターズ側にいたのですが、内野席全部合わせてもお客さんは10人以下でした。ライオンズのファンは100人くらい固まって陣取っていて、笛太鼓など持参で応援していました。彼らは張本がバッターボックスに立ったときだけ、盛り上がって猛烈にヤジをとばしていました(そのために来てたのか?)。多分私たちも張本が見たかったのでしょう。一応ファイターズを応援していたような気がします。

そのファイターズが今や満員のお客さんの前で優勝ですか!プロというのは勝つだけじゃなくて、プラスアルファがお客さんを心から喜ばせるのだということを、このチームは教えてくれました。監督さんがカントリー&ウェスタンのシンガーというのも影響しているのでしょうね。岡田も少し考えた方がいいかもね。インタビューでボケるとか。

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2006年10月25日 (水)

のだめCD買っちゃいました

180pxbrahms5 千秋真一指揮 R☆Sオーケストラの ブラームス:交響曲第1番を買ってしまいました。前のページで紹介してしまったので、なりゆき上やむを得ない結果か?

第1楽章だけ聴いて、あーダメだとあきらめるなかれ。第2楽章の冒頭から、このオケの端正でありながら、柔軟で繊細な演奏にはまってしまいました。これぞ日本人による、日本人のためのブラ1でしょう。箱庭、盆栽、懐石料理、古き良き日本の味わいと申しましょうか、第3、第4楽章もきっちり箱庭におさまっています。

第1楽章はさすがに箱庭にはまりきれなくて、アンサンブルは良くても、全体にまとまらない感じになってしまいましたが、第2楽章以降は文句なしに名演でしょう。少なくとも指揮者のやりたいことは、しっかりと実現できているように思います。ウィーンフィルはウィーンフィル、のだめはのだめですよ。

あと、ドボルザーク:交響曲第8番第1楽章の間違い探しがはいっていて、実にマニアックです。10カ所あるそうですが、これはプロにお任せですね。ジャケットもかっこいいです。スポットライトの肩へのあたり具合など絶妙。

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2006年10月24日 (火)

のだめカンタービレCD

のだめカンタービレのCD(千秋指揮!? R☆Sオーケストラ)がじゃんじゃん発売されるとのことで、びっくりしました。テレビのオケが結構うまいので、日本の若者も捨てたものじゃないなとは思っていましたが。

すでに発売されているのは「ブラームス交響曲第1番」 聴いた人の意見に著しい差があるのが面白いと思いました。つまらんという人、絶賛する人、いろいろです。さあ買うべきかどうか悩ましい。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000ALJ16S/ref=sr_11_1/250-2015323-5532224

これから出るのは オリジナルサウンドトラック、オーケストラライヴ、8枚組CD(はぁ・・・ これはすごいや)のベスト100 などです。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000I5YADA/sr=8-5/qid=1161701978/ref=sr_1_5/250-9977432-0012249?ie=UTF8&s=music

http://www.amazon.co.jp/gp/product/tracks/B000I5YAD0/ref=dp_nav_0/250-9977432-0012249?ie=UTF8&n=561956&s=music

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000JS77FO/sr=8-8/qid=1161699125/ref=sr_1_8/250-9977432-0012249?ie=UTF8&s=classical

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2006年10月23日 (月)

バルサ危機

Barca_logo_10 バルサ危機。 チェルシーに続いてマドリーにも完敗しました。

マドリーはカベッロが監督になってから、イタリア流のえぐい守備からカウンターで得点を狙うというやり方が板についてきたようです。

守備もボランチにマルケスとかエジミウソンの専業を入れなかったため、カウンターに対応できず、やられてしまいました。これははっきり言ってリカー監督のミスだと思います。

ともかくエトオがいないので、誰かがロナウジーニョのパスを受けなければいけないのですが、どこも出しどころがなく、メッシのドリブル突破のみが頼りというのでは情けないです。

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2006年10月20日 (金)

ヘロヘロブルース

科学研究費補助金申請の季節です。

みんな希望をもって必死に申請します。

通る確率は5%-25%くらいかな。

宝くじよりはいいかも。でもヘロヘロになります。

毎年様式が変わるので(怒!)、毎年訳が分かりません。これが確定申告の様式だったらみんな怒るでしょう。それはお金を払うからです。反対にお金をいただく補助金申請ですから、お役所も高飛車です。こちとらは乞食のような気分で書くので、どんなにややこしくても、ひたすら人に訊きまくってでも完成します。

ふう 腰が痛いよ 頭も痛いけど。

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いよいよクラシコです

Barca_logo_9 スタンフォード・ブリッジでの傷心はまだ癒えませんが、早くも月曜日の朝3:45からクラシコです。

http://www.wowow.co.jp/liga/

昨年同じサンチャゴ・ベルナベウで圧勝し、マドリーのファンがロナウジーニョのプレイに、起立して拍手するという歴史的瞬間を、私たちは目撃しました。

グジョンセンはよいポストプレーヤーですが、まだロナウジーニョの魔法を受け止めることはできていません。心配の方が先に立ちますが、マドリーの方も最近は以前のようなスーパーなチームではなくなってきたので、そう悲観することもないかもしれません。

ワウワウの予想では、マドリーはレジェスをスタメンで出さないようですが、それは有難いことです。最近のマドリーはレジェス中心で動いているような印象を受けたので。

デコのゴラッソ(スーパーゴール)を見てみたいなあ。

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2006年10月19日 (木)

やはりホームのチェルシーは!

やはりホームのチェルシーは強い!

GKが重傷、第2GKも脳しんとうということで、第3GKが出てきましたが、もとポルトでやっていたベテランで、支障なしとは、さすがチェルシー。世界有数の大金持ちアブラモビッチ氏のチームということで、いい選手を集めています。なにしろJ・コールとロッベンをベンチにおくという贅沢さです。余談ですが、アブラモビッチ氏は浮気がばれて離婚するそうですが、慰謝料が1兆2千億円とゲンダイが報道していました(おおげさかもしれませんが)。

GKのこともあって、今日のチェルシーは異様に団結していて、モチベーションも高いように思いました。ゴールはドログバのヒールのフェイントに、バルサのDFがついてゆけず、見事に振り切られて、きれいなシュートでした。

このあとバルサも3バックにしたりして、攻撃しようとしましたが、チェルシーの守備は堅く、崩すには至りませんでした。こんなときでもエトオがいれば、ロナウジーニョとの一瞬のホットラインで得点するということがままあるのですが・・・。

カンプノウでのリベンジに期待しましょう。

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2006年10月17日 (火)

ココログメンテ

木曜日の夜までメンテナンスがあるそうで、閲覧以外は何もできないと思います。木曜深夜には何か書き込むつもりですが、しばらくお休みです。またよろしく。

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2006年10月15日 (日)

Jリーグ

Barca_logo_8 ブラウグラナをみると、バルサファンはバルサの放送ないのに、結構マドリーなんかの試合を見ているんですねえ。びっくりしました。私は見てなかったんですが、マドリーは意外にも敗戦のようですね。

PS: ブラウグラナの情報では、現地でラジオを聴いているひとからの連絡で、3:1でバルサが勝利したようです。セビージャ殿、もう少し謙虚になっていただけると有難いです。ロナウジーニョが2点、メッシが1点とったようです。

私は久しぶりでJリーグを観戦しました。まずG大阪vs横浜の試合ですが、これは結構面白い手に汗握るような試合でした。ガンバの遠藤はオシムや腰巾着のコーチどもにつぶされたようで、肝臓をいためてお休みだったのは残念でしたが、マグノと播戸が非常に好調で(西野監督がめざすバルサスタイルとはちょっとちがっていましたが)、なかなか元気のいいプレーを見せてくれました。

しかし、それ以上に横浜の那須らの守備陣がすごい気合いでつぶしまくって、激しい戦いでした。横浜は前半終了まぎわに、山瀬がすばらしいミドルシュートで得点。ガンバも後半攻めまくって、やっと終わり際にマグノが強烈な股抜きシュートで追いつきドローにしました。よくまあ追いついたものです。やはり遠藤の欠場はこたえましたね。

久しぶりに久保をみて、好調と感じました。日本一かっこいいフォワードプレーヤーだと思うので(なぜか彼のシュートはかっこいい)、末永く活躍して欲しいものだと思います。横浜は最近バルサと3回練習試合をやって、一度も負けてないと思いますが、久保のいる横浜とバルサの試合も見たいと思います。

もうひと試合、浦和vs福岡は凡戦で、本を読みながらの観戦でした。福岡が終わり際にバロンを出場させてからは、まともな試合になって、福岡が1点返しましたがそのまま2:1で終了。どうしてバロンを後半だけでも前に置いておかないのか、不可解です。不調とは思えない動きでした。

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2006年10月14日 (土)

A girl in summer

One can find no Japanese characters in the jacket of this album including the reversed side. Yes, Yuming (Yumi Matsutoya) is a world-wide singer-song-writer now.

When I saw the title of this album, I had asked "Why a girl? Is it a kind of joke?", becuase she is >50 years old. But after a listen, I found a girl standing on the beach as shown in the jacket, certainly. Of course, she has kept her nice slim body even now. Moreover, I recently found her sharp dance performance with young dancers at Saitama Super Arena on Wowow television.

In order to understand her songs in this album, one may be no need to understand Japanese. Her music will catch your heart without words. Her songs contain somewhat religious consolation, especially the last 4 songs of this album. I am not a christian, but I felt as if I were on the bench in a church when I listened them. The last number "Smile again" may be a requiem for victims of the 9.11. It means "I would like to see their smile again".

"A girl in summer: Here comes the wave" by Yumi Matsutoya
TOCT-25920 TOSHIBA-EMI

http://www.toshiba-emi.co.jp/yuming/

cf. http://www.emimusic.jp/yuming/disco/2006/index_j.htm

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2006年10月13日 (金)

渋太いセビージャ

やれやれ 今週のバルサvsセビージャの放映はなしですか・・・。

それにしてもセビージャの渋太い交渉には降参です。スペインサッカー協会とTV放映料で、まだ折り合いがつかないようです。8月からギシギシやっているので、もう2ヶ月もセビージャのテレビ放映はストップされています。

セビージャは昨年はUEFA杯、今年はヨーロッパスーパーカップを制して、完全に天狗になっています。今週はこれをポッキリと折らなければいけません。スーパーカップでなぜか3:0で負けたリベンジも果たさなければいけませんし。

しかしニュースにも配信しないとは恐れ入りました。まいったまいった。

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肥満と睡眠

Eyes0483 1960年頃のアメリカ人は平均8-9時間の睡眠をとっていたようですが、今ではそれが7時間まで少なくなっていることがわかっています。この原因はテレビ、パソコン、深夜営業のディスカウントショップなどいろいろ考えられます。日本でも事情は似たようなものでしょう。睡眠時間の減少と反比例して、肥満の人が増えていることから、両者には何か関係があるのではと言われていました。

コロンビア大学の Gangwisch 博士らは10年間にわたって、1万人近い人について調査し、一日5時間しか睡眠をとらない人達は、7時間以上睡眠をとっている人達に比べて肥満になる確率が高いとの調査結果を発表しました(Gangwisch et al., Sleep, vol.28, no.10, pp.1217-1220, 2005)。

スタンフォード大学の Taheri 博士らによると、睡眠時間の短い人は、血液中のレプチンというホルモンが少なく、グレリンというホルモンが多いそうです(Taheri et al., PLoS Med., Dec;1(3):e62. Epub 2004 Dec 7, 2004)。

しかしこのメカニズムを実験動物を使って研究するのはかなり困難です。なぜなら無理に眠らせないでおこうとストレスを加えると、いろいろなストレスによる効果が出て、実験結果が睡眠時間だけに依存するものではなくなってしまうからです。

米軍では4年間、200万ドルのファンドで、パイロットを覚醒させるために用いるモダフィニルという薬が肥満を導くかどうか調査することになりました。逆に睡眠薬で強制的に睡眠を延長させるとどうなるかについては、どうなのでしょうか? これは自然な睡眠じゃないので、効果は期待できないだろうと考えられているようです。私も遠距離通勤するようになってから、睡眠時間が短くなってしまったので(5時間くらい)、なんとかベッドにいる時間を増やすことができれば、この部分肥満(場所は黙秘)を解消できるでしょうか?

上記の話題は Science 308, pp. 1043-1045, 2005; Nature 443, pp.261-263, 2006 でも取り上げられています。

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2006年10月12日 (木)

村上春樹

村上春樹さん ノーベル賞落選残念でした!

でも何か、ノーベル賞というと違和感もあったので、ちょっと安心した感じもあります。「ノルウェイの森」は私たちの文化そのものという感じがして、あまり遠くに行って欲しくはなかったんですよ。

英語の「Norwegian Wood」も歌みたいな英語で、訳した Alfred Birnbaum のこだわりにも圧倒されます(私の能力不足で、意味不明なところもありますが)。

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ウェブ百科事典

Jimmy いつも私たちがお世話になっているウィキペディアは、ジミー・ウェールズ(写真)とラリー・サンガーが創始した無料のウェブ百科事典です。何しろ著作権の問題をあまり気にしないで、自由に利用できるというのが有難いところです。こういうサイトは、すぐに荒らされてしまうのがネットの宿命かと思いきや、正義が勝って、驚異的な発展をとげた希有の例です。みんながこういうサイトを熱望していたことが、成功の原動力だったと思います。

そのラリー・サンガーがウィキペディアを進化させたThe Citizendium というウェブ百科事典を立ち上げようとしています。みんなが好き勝手に編集するのではなくて、サンガーらが選んだ専門家に編集者になってもらうのだそうだそうです。近い将来500人位の体制で、編集を行なう予定のようです。また記事を書く人は実名で書くことが義務付けられるのだとか。

専門家の世界も毀誉褒貶、つぶし合いの多い世界なので、誰が編集者になるかでいずれトラブルは必至だと思いますが、いろいろな問題はあっても素晴らしい試みだと思います。本棚一杯の百科事典などは、作っているうちから古くなって無用の長物化しますから、どんどん更新される、かつある程度は正確さが保証されるウェブ百科事典の誕生は大歓迎です。

これでウィキペディアがつぶれるかというと、それはあり得ないと思います。専門家による編集といっても、みんな仕事を持っているわけですから、項目は爆発的には増えませんでしょうし、責任を持って編集する以上、批判・異論反論・トラブルもつきものでしょう。書く方も実名ですから、かなり慎重になるでしょう。ですから、この新百科事典はゆっくりと発展していくものと思われます。

このお話は、とりあえず英語版で進んでいるようですが、さて日本語版はどうなるのでしょうか? 注目ですね。

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2006年10月10日 (火)

夜空を見上げて

Photo_32 夜空を見上げると満天の星

ここで理系人間はおそらく、その星はいつできたのか?
宇宙はいつできたのか? 太陽は? 地球は? 月は?
そして 宇宙はこれからどういう運命をたどるのか?
などという無限のクエスチョンの渦に巻き込まれるでしょう。

本当か嘘か知りませんが、もともと宇宙には物質は何もなかったのですが、ある時エネルギーが質量に変換されて、非常に体積が小さい点のような物質ができ、それが大爆発(ビッグバン)をおこして今の宇宙に至る世界が形成されたというような話を聞いたことがあります。

ビッグバンの直後は光も電磁波も通過できないもやもやの世界だったのが、温度が下がるにつれて、空間を無秩序に浮遊していた電子が陽子にトラップされて原子が形成され、一気に宇宙が晴れ上がったそうです。そのときに解放された光や電磁波がいまでも残っていて、観察することが可能で、これを宇宙背景放射と呼びます。ビッグバンから晴れ上がりまでの時間は、宇宙の歴史のスケールから見れば、非常に短い時間と考えられています。

宇宙背景放射は Robert Wilson と Arno Penzias によって1964年に発見され、その功績で彼らは1978年にノーベル物理学賞を受賞しています。もし宇宙が次第に拡大していているとすると、ドップラー効果(パトカーなどが近づいてくるときにはサイレンの音が高くなるが、遠ざかっていくときには低くなるという現象です)によって、光や電磁波の波長が長くなるはずです。実際に測定してみると宇宙背景放射の波長は長くなっていて、宇宙は毎秒30万kmの速度で拡大していることが明らかになりました。

これから逆算すると、一応宇宙は137億年前に生まれたということがわかりました。ちなみに地球ができたのは45-46億年前だそうです。今年ノーベル物理学賞を受賞した John Mather と George Smoot は、宇宙背景放射の不均一性を計測して、ビッグバン直後の物質分布が不均一であり、それが銀河のように星がたくさんある所と、それ以外の星があまりないところができる要因になったことを示しました。

WMAPという人工衛星で正確に測定した宇宙背景マイクロ波放射のゆらぎの地図が下記のサイトに出ています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%B3

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2006年10月 9日 (月)

サットンの栄光と悲劇

1900年にコレンス、チェルマク、ド・フリースによって、いわゆる「メンデルの法則の再発見」が行われました。それからわずか2年のうちに、メンデルの言っている「要素=エレメント」の実体が染色体であることを示唆したのが、ウォルター・サットン Walter Sutton です。

サットンはバッタの一種 Brachystoma magna を材料として、配偶子形成過程における染色体の挙動について詳細な観察を行いました。精原細胞(精子のおおもととなる細胞)から精母細胞ができる過程では通常の体細胞分裂が行われますが、精母細胞から精子ができる過程(配偶子形成)は減数分裂という特殊な細胞分裂をともないます。この減数分裂というのがキーポイントです。

精母細胞では、まず染色体が分裂して通常2セットのものが4セットとなります。この4セットの染色体は集合したのち、細胞分裂の際に片方に2セットづつ分配されます。さらに次の細胞分裂の時に、片方に1セットづつ分配されます。すなわち2セットづつの染色体を持つひとつの精母細胞から、2回の細胞分裂によって1セットづつの染色体を持つ4つの精子ができる。植物の場合もちろん同様に花粉ができます。

このように体細胞はそれぞれメンデルの言う2つの要素(2本一組の染色体)を持ち、配偶子はそれぞれ一つの要素(1本づつの染色体)を持っていて、受精によってふたたび二つの要素を持つ受精卵ができると考えると、それまで概念だけであったメンデルの法則が、実体をともなってうまく説明できます。このことをサットンは1902年、1903年の2報の論文にまとめて報告しました。これが染色体説です。

サットンの染色体説の詳細は次のようなものです。

1.メンデルの言うところの”要素”は卵や精子(花粉)のような配偶子を通じて次世代に伝達される。卵と精子には均等に要素が含まれる。

2.細胞核の構成成分のうち、染色体は細胞分裂のとき娘細胞に均等に分配される。要素は卵と精子が均等にもっているはずなのに、卵の細胞質は巨大で、精子の細胞質は非常に乏しいことから、細胞質ではなく核(染色体)に要素が含まれると考えられる。

3.染色体は核の中で、メンデルの考えた”要素”という考え方に沿ったかたちで、対になって存在する(相同染色体) → ”要素”は染色体の上に乗っていることが示唆される。

4.卵や精子がつくられるときは、通常対になっているはずの染色体が分離し、そのうちの一つづつがランダムに選ばれて卵や精子に受け継がれる。たとえば体細胞がAaBbCcという要素をもっているとすると、卵や精子は、ABC, ABc, AbC, Abc, aBC, aBc, abC, abc の2の3乗通りの種類が考えられる。人の場合だと23組なので2の23乗通りの卵と精子が存在する。

5.染色体の数に比べて要素の数は非常に多いので、ひとつの染色体に多数の要素が相乗りしており、これらの相乗りしている要素についてはメンデルの分離の法則は成立しないと予測できる。

ヨハンセンは1909年に”要素”をはじめて遺伝子(gene)と呼びました。そして形質をはっきりと「遺伝子型」と「表現型」にわけて定義しました。

サットンはカンザス大学医学部出身ですが、大学院では、ニューヨークのコロンビア大学に移籍し、ウィルソン教授の門下で生物学の研究を行いました。上記の仕事はすべて彼が大学院のときに行ったものです。

Mausoleum しかし生来の熱血漢である彼は、あまり薄暗い実験室で顕微鏡を覗いてばかりというような生活は、自分の性格や生きていくポリシーと合わないと考えたのでしょう。大学院時代に歴史的論文を2編発表した後、研究をやめてカンザスにもどり外科医に転業します。そして第一次世界大戦のときにはヨーロッパに渡り、フランスで兵士の治療にあたっています。サットンの面目躍如というところです。

ヨーロッパから帰還してまもなく、サットンは虫垂炎にかかってしまいます。そしてこの手術が失敗に終わり、わずか39年の生涯を終えることになりました。長生きしていれば間違いなくノーベル賞を受賞していたと思われるので、誠に残念な悲劇でした。彼の遺骸はサットン家の立派な霊廟(図)に眠っています。

詳しい伝記は→  http://www.kumc.edu/research/medicine/anatomy/sutton/

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2006年10月 8日 (日)

中原薫のドルチェ

Hazuki 中原薫さんは長らくビーイング関係で活動していた方なので、アルバムもその路線かと思いきや、まるで中学校の音楽の先生が何かの記念にレコーディングしたかのような、シンプル&ストレートな音楽です。あくまでもみずみずしく、澄んだきれいな声で、きれいなメロディーを歌う ・・・ 歌の原点かもしれません。

彼女は実は大変な苦労人で、デビュー以来 臼倉弘枝→斉藤弘枝→佐藤弘枝→大林美可→葉月コーラ→中原薫 と名前を変えてアルバムリリースのチャンスを待ち、やっと11年目にこの「Dolce (ドルチェ)」 を出すことができたそうです(下記のサイトの情報)。このCDはビーイングの制作ではありませんが、DEENのメンバーや織田さんも協力しています。

こういうアルバムも時には聴いてみたいと思います。特に「遠い夏の日」などは気持ちのいい雰囲気です。アマゾンに多数出品されていましたので、入手は容易でしょう。もっと詳しく知りたい方は下記のサイトで(写真はこのサイトから借用させていただきました)。

ZACL-1032  ZAIN 制作、 J-DISC 販売

http://www.izumichan.com/misc/being/artists/zain/nakahara.html

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2006年10月 6日 (金)

食欲を調節する

Photo_37脳の中心に、視床と視床下部からなる間脳という部分があります。その下半分である視床下部は、意識しないで体の調節を行うという役割を持った、非常に重要な器官です。

具体的には自律神経・ホルモン・体温・食事・飲水・性衝動・感情などを制御する機能を担っています(脳の断面図を参照-クリックで拡大できます)。最近その視床下部に、食欲を調節しているタンパク質があることが判明しました。

発見したのは群馬大学医学部の大井晋介博士らで、そのタンパク質をネスファチン-1と名付けまた。ネスファチン-1をラットの脳に投与すると、濃度に応じて食事の量が減り、逆にネスファチン-1の中和抗体を投与すると(つまり ネスファチン-1 を無効にすれば)、食欲が増進します。

持続的にネスファチン-1を10日間投与すると食事の量は2/3に減少し、体重が減少し、皮下脂肪が20%減少する一方、筋肉は減少していませんでした。一方ネスファチン-1を抑制すると体重が増加することがわかりました。すなわちネスファチン-1 は食欲を抑制するホルモンなのです。

このホルモンを人為的に制御することができれば、ダイエットは簡単にできますし、メタボリックシンドロームを防ぐこともできます。また逆に、カレン・カーペンターのような拒食症による死を防ぐこともできるでしょう。

ちょっと残念だったのは、下記の論文に使われているネスファチンー1抗体の特異性について記載がないことですが、そのうち発表していただけるものと期待しています。

参照; Shinsuke Oh-I et al: Identification of nesfatin-1 as a satiety molecule in the hypothalamusNature, advance online publication 2006/10/1

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ウェブ美術館(ネコ)

ネコの好きな方にウェブギャラリーをひとつ紹介します。スペインにピラー・テルというネコの絵ばかり描いている方がいまして、このギャラリーに彼女の絵が多数陳列されています。下記に飛んで、作家名からたどりつけます。

http://www.ge-art.com/br0000300.php

旦那さん(フランシスコ・ボッシュ)も変わった絵描きさんで、自分ちの窓からみた景色ばかり描いていた方です。さすがに飽きてきたのか、最近は近郊をあちこち歩いてるみたいですが。彼の作品も同じサイトから作家名を選んでたどりつけます。

それにしても、二人とも数十枚以上の絵を出品していますが、ほとんど売れているのがすごいです(ここの画廊だけで売っている訳じゃないのに)。・・・・・てことは彼らは億万長者なのね! でも彼らの作品を見ていると、体の力が抜けてふにゃふにゃになってきますね。あまり使いたいことばじゃないですが、所謂”癒し系”。

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2006年10月 3日 (火)

藤本恭子から山田恭子へ

Kyouko ふと思いついて、何年ぶりかで藤本恭子のHPにアクセスしてみました。
http://www.ryun-office.com/kyoko/

するとジャンプして、山田恭子のHPが開きました。なんと映画監督の山田武氏と昨年御結婚なさったそうで、おくればせながら、誠におめでとうございます。

「藤本恭子からのご報告」という項目を開くと、「ちょうど、それまで支えてくださっていたプロデューサーの葛西さんが病気をされ、私自身も音楽活動も生活もままならない状態に陥いり、全てに自暴自棄になっていた時でした。山田は、それまで長年かけて築き上げてきた、舞台の役者や作・演出家の立場を一時期全て投げ打ち、私が復活できるよう、全身全霊を尽くしてくれました。自らアルバムを制作したり、ライブ活動などで皆様に多くお会いできるようになったのは、山田の力なくしてはありえませんでした。」 という衝撃の告白が目に飛び込んできました。

彼女の1stアルバム「しあわせの彩いろ色(タイトルのまま)」は、まるで深い森の一軒家で作ったような、浮世離れした清澄美の世界で、メロディのオリジナリティーもあって非常に感動したことを思い出しました。 それに何しろ一曲目の冒頭から「風を感じている 白い麦わら帽子・・・」っていう、いかにも私好みの歌詞にひきつけられました。ちょっとアイリッシュな風味もあります。

しかし多分この中の最高傑作は、アルバムのコンセプトからは唯一はずれている「美術館行きバスに乗って」でしょうね。この曲だけビートに乗って楽しそうに歌っています。廃盤でしょうが、ヤフオクには多数出品されていました。2nd アルバムの「時の岸辺」もなかなかメロディーのきれいな曲が多くて、素晴らしい作品だと思います。このあと上記のような事情でスランプに陥ったのでしょう。近況は好調なようで上記のHPでニューアルバム(未聴)とかも購入できるようです。作詞・作曲・編曲・ピアノ・歌唱すべてこなしてしまう才人です。

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2006年10月 1日 (日)

バルサ ビルバオを粉砕

Barca_logo_7 エトオが抜けて暗雲漂うバルサ。今日はバスクの聖堂、サン・マメスに遠征し、アスレティック・ビルバオとの対戦です。やはりエトオに替わって出たグジョンセンとのコンビネーションがうまくいかず、彼のところまでなかなか球がとどきません。もたもたしているうちに、左サイドを突破され、あげられたクロスにうまくマルケスが触れたのですが、これが不運にも絶妙にゴール前にあがって、ジェステにボレーで決められてしまいました。

これでやっとエンジンがかかったのか、メッシが中央突破し、フリーのグジョンセンに絶妙のパス。よおしゴールと思いきや、後ろからカサスのアタックで倒されます。これでカサスは一発退場。ビルバオはワントップのジョレンテを引っ込めて守りに出ました。これを見て、リカーはエジミウソンをジュリに替えて攻撃陣を強化。総攻撃を開始します。やっと前半終了間際に、グジョンセンのクロスを攻撃参加していたプジョルが合わせてゴール(オウンゴールになりましたが、私にはプジョルのゴールに見えました)。

そして後半ついに、シャビのスルーパスにうまく反応して、グジョンセンが中央からゴール。よっしゃよっしゃ。その後グジョンセンはお役目終了で、サビオラに交代。早速ロナウジーニョ→シャビ→イニエスタ→サビオラと、美しい高速パス回しでサビオラがゴール。久々にバルサらしいゴールを見せてくれました。これで3:1の勝利。サビオラとグジョンセンも、ロナウジーニョともう少し息が合ってくれば、きっともっと得点できるという感じでした。

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