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2006年8月 1日 (火)

究極の愛???

Schistosoma  7月号の「Nature Medicine」の表紙にギョッとなさったむきもあるかと思います。私もその一人で、これはさすがに・・・・・・。

表紙の生物はマンソン住血吸虫で、昔日本にもいた日本住血吸虫ときわめて近縁の寄生生物です。住血吸虫に感染している人は世界でまだ2億人もいるそうで、重症患者のなかには命を落とす人もいるとのことで、決して軽視できる病気ではありません。

この生物のオスは体にメスを収納する袋のような構造を持っていて(図参照)、メスはそこに住み着いて、人などの門脈にはいりこみ仲良く生活します。ある意味一生抱き合って生きる、ちょっとおぞましいほどの究極の愛情生活ともいえましょう。もちろんいつでも交尾可能で、メスはじゃんじゃん卵を産みます。

駆除するにはブラジカンテルという特効薬があるのですが、100%有効というわけではありません。Nature Medicine の論文はある抗体が有効だったという画期的なもので、ワクチン製造への道が開かれたと考えられます。

日本では医学部から寄生虫の講座が消滅しつつあり、研究者も少なく、しだいに亜熱帯化する日本の気候を考えたとき、一抹の不安を感じざるをえません。

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