2018年5月23日 (水)

やぶにらみ生物論105: 脳のはじまり2

刺胞動物は海綿動物と違って泳いだりエサを触手で捕まえたりという、かなり多くの細胞が協調し、統合された機能を発揮しないと実現しない複雑な動きをする動物です。そのために神経細胞を発展させ、多くの細胞から情報を集めたり、筋肉組織を使って統合的な行動を行なうようになりました。

もう一度進化系統樹を眺めてみると(図1)、刺胞動物のルーツはかなり系統樹の根元の方から枝分かれしています。枝分かれしてから数億年以上経過しますが、いまだに2胚葉であることから、かなり昔の生物の状態を残したいわゆる「生きた化石」のような側面もあると想像できます。化石が残っているわけではありませんが、「刺胞をもたないヒドラ」のような生物はカンブリア紀以前から存在していたのではないでしょうか。

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神経という観点を中心にヒドラ(図2)とはどのような生物かをおおざっぱにみると、

1.ヒドラには8種類の細胞が存在します。上皮筋細胞・消化細胞・腺細胞・神経細胞・刺胞細胞・間細胞・精子・卵がその全てです。間細胞は自己複製するほか、刺胞細胞・神経細胞・腺細胞などに分化することができます(1)。

2.ヒドラの個体は10万個位の細胞から成り立っていますが、そのうち5~15個の細胞集塊から個体を復元できます。これはプラナリアよりも強力な復元力です(2)。

3.神経細胞は感覚ニューロン・運動ニューロン・介在ニューロン(感覚ニューロンから運動ニューロンへへの情報伝達を中継)・神経分泌細胞を兼任しています(3)。

4.ヒドラの神経細胞には軸索と樹状突起の分化はありませんが、シナプスがあり、神経伝達には方向性があります(4)。

5.神経伝達物質はペプチドですが、刺胞動物特有の多数の分子からなっています。神経細胞の種類によって分泌する神経ペプチドの種類は異なっています(5)。例えば胴体にはRFamide ペプチドが認められませんが、それより下部の足盤に近い部分には多量のRFamideペプチドが認められるなどです(5)。

6.アセチルコリン・モノアミン類・アミノ酸などペプチド以外の神経伝達物質はおそらく使われていません(6)。

というところでしょうか。

ただ 1.の間細胞というのがくせ者で、藤澤千笑によると間細胞には(精子に分化)(卵に分化)(精子+刺胞・神経・腺に分化)(卵+刺胞・神経・腺に分化)の少なくとも4種類の細胞があるそうです(7)。刺胞細胞・神経細胞は失われやすく常時間細胞の分裂と分化によって補給されないとヒドラは生きていけないようです。有性生殖は温度が下がったり、飢餓状態になったときなどに行ないます。それ以外の場合、体細胞の分裂によってポリプを生じて無性生殖を行ないます。

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藤澤は間細胞の研究過程で、(精子に分化)または(卵に分化)の単能性間細胞しかもたない個体を作成することに成功しました(7)。この個体は刺胞細胞や神経細胞を補給できないため「寝たきりヒドラ」と呼ばれ、無理矢理エサを口からつっこみ、胃の清掃も人が行なうことによって、なんとか生きていくことができます。はからずもヒドラの神経細胞の主要な機能(エサを捕獲する、口で捕食する、胃を動かして消化する)が明らかになったわけです。

Charles N.David はヒドラを単細胞に解離して放射能でラベルしたあと、ラベルした1個の細胞を非ラベルの多くの細胞と再集合させて増殖・分化させる実験系を用いて、ヒドラの間細胞は自己複製する場合と「自己+分化する細胞」に不等分裂する場合があり、後者によってすべての種類の分化した細胞を作成できることを証明しました(8、9、図3)。

すなわちヒドラは体内に受精卵と同様なすべての体細胞に分化できる全能性の幹細胞を保持していると言えます。

この全能性の幹細胞は自己複製できるので、不等分裂しなくても幹細胞が枯渇することはないわけですが(分化して消失した細胞の分だけ自己複製によって補充すればよい)、それでも不等分裂するのは、おそらく特定の位置に幹細胞があることによって、特定の部域に分化した細胞を遅滞なく供給できるというメリットがあるからだと思います。

このような全能性幹細胞が存在することは、生命の存続にとって非常に有利だと思いますが、どうして多くの生物がこのようなメリットを放棄せざるを得なかったかと言えば、それは他の生物のエサにならないなどの目的があって、様々な特殊機能を発達させようという方向に向かったという事情があるためでしょう。たとえば閉鎖血管系を持つ私達のような生物は、体が切断されるとたちまち出血多量で死亡するので、全能性幹細胞を持っていても宝の持ち腐れになってしまいます。

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多くの生物が全能性幹細胞を放棄することになったのはカンプリア紀でしょう。眼と高度な移動能力を持ち、細菌やプランクトン以外の生物をも補食する肉食動物の誕生は、生命のあり方を根本的に変えました。

刺胞動物より一つ上の進化系統の分岐点から扁形動物・線形動物・輪形動物の幹が形成されます(図1)。扁形動物であるプラナリアはこの分岐点から現在まで進化してきました。

彼らはひとつの個体の中に多数の幹細胞をもっていて、体を二つに分けるという方法で何十年も無性生殖だけで生き延びられるので、その間に変異したゲノムを持つ幹細胞からバラエティに富む遺伝的背景を持った個体が生まれます(10)。そのためDNAの塩基配列から進化系統の位置を決めることがなかなか難しいグループです。ただプラナリアは数個の体細胞から1個の個体をつくることはできないので、それなりにヒドラより再生能力は低下しているとは言えます。

扁形動物は一応線形動物・輪形動物と同じ系統樹の幹にはいっていますが、後2者は原口がそのまま口になり反対側に肛門ができるので前口動物としてまとめられています。

これにたいして、扁形動物は肛門をもたない(あるいは口と肛門が同じ)ので、形態学的に見れば前口動物でも後口動物でもない原始的な生物と言えます。ただ刺胞動物・有櫛動物・海綿動物と異なり、扁形動物は左右相称性を持っています。遺伝学的研究からは扁形動物は前口動物に近いとされています。

毛顎動物と扁形動物は図1では左右の遠い位置にありますが、両者とも肛門を持たず左右相称であり、最近の遺伝学的研究によると両者の祖先は意外に進化的に近い位置にあるのかもしれません(11、図1の赤点線)。

これは私の想像ですが、現在でも大繁栄している刺胞動物のグループから、なぜ扁形動物のような特殊な生物がわかれて生まれてきたのかと言えば、おそらく彼らはなんらかの生存競争に不利な条件をもっていて、プランクトンの少ない不利な場所、たとえばわき水の近くの清流などに追いやられたグループではないでしょうか。そのような場所でえさを見つけるために、彼らは脳や発達した神経系を持つことになったのでしょう。まさに「革命は辺境から」起きたのかもしれません。

プラナリアの脳は図4Aでは腹側神経索の一部が肥大した臓器のように見えますが、実際には図4Bのように眼と脳は背側にあって、独立した神経によって腹側神経索と連絡しているにすぎません。プラナリアの脳はまず右脳と左脳に分かれており、それぞれから9対の神経束が周辺に伸びています(図4A)。それぞれの神経束が収納するニューロン群が集積してドメイン構造(葉、ローブ、コンパートメントなど呼び方はいろいろ)を作っています。

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脳は前後にならんだドメインにわかれているだけでなく、表層と内部でも機能分化がみられ、図5のように外側から機械刺激受容(痛圧覚)、化学刺激受容(臭覚)、介在ニューロン、光刺激受容(視覚)の各部域となっています。これは梅園らが部域特異的に発現する遺伝子をマーカーとして色分けしたものです(12)。マーカーとして用いたのは各種ホメオボックス遺伝子の発現です。ホメオボックス遺伝子群は生物の発生における指揮者のような役割を持っており、これらの遺伝子が発現する転写因子がDNAに製造すべき構造タンパク質などの種類を指示します。

このほか井上らによれば温度を感知する神経も全身に分布していて、情報は脳に集められ行動が決定されます(13、14)。温度が低い方に、光が当たらない方に移動するというのは辺境生物らしいプラナリアの特性です。

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前稿「脳のはじまり1」で、欠損すると体全体に脳ができるという ndk遺伝子を紹介しましたが、この遺伝子は体の前後軸(したがって脳の位置)を決定する元締めではないであろうことや、さまざまな遺伝子が前後軸の決定に関与していることが最近明らかになってきました(15、16)。ヒルとピーターセン(図6)はプラナリアの体の前後軸を決定しているメカニズムの枢要が wnt と notum の相互の作用抑制によるコラボレーションであることを提唱しました(15)。

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通常notumは頭部の一部の細胞に、wnt1は尾部の一部の細胞にしか発現していません(図7)。プラナリアの体が切断されると前端に主としてnotum、後端に主としてwnt1が発現し、その後の頭部発生と尾部発生を統括するわけです。

wnt1を欠損する個体では尾部は形成されず、本来尾部が形成されるべき位置に頭部が形成されたりします。notumの作用を抑制すると逆の効果となります。なぜ断片の前端と後端でそれぞれnotumとwnt1が発現するのかは謎ですが、wnt1はβカテニンの安定化、したがってその転写因子としての役割をサポートするのに対して、notumはwnt1の作用を抑制するのでβカテニンが不安定化し分解されてしまいます。

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notumとwnt1以外にも前後軸形成に関与する因子は数多く報告されつつあり(16、図8)、急速に研究は進展しています。腹背軸の形成に関与する因子も一部明らかになりつつあるようですが、今回はパスしました。前後軸が決定された後にndkなどFGF受容体関連因子、wnt、otx、netrinなどの作用によって脳形成がおこなわれるようです。

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参照

1.C N David and H MacWilliams., Regulation of the self-renewal probability in Hydra stem cell clones.,PNAS February 1, 1978. 75 (2) 886-890;
https://doi.org/10.1073/pnas.75.2.886
http://www.pnas.org/content/75/2/886

2.Ulrich Technau et al., Parameters of self-organization in Hydra aggregates., PNAS October 24, 2000. 97 (22) 12127-12131;
https://doi.org/10.1073/pnas.97.22.12127
http://www.pnas.org/content/97/22/12127

3.阿形清和・小泉修共編 「神経系の多様性 その起源と進化」第1章 p.14 培風館(2007)

4.清水裕 高等動物の消化,循環機構の進化的起源を腔腸動物ヒドラに探す 比較生理生化学 Vo1.20,No.2, pp.69-81 (2003)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hikakuseiriseika1990/20/2/20_2_69/_pdf/-char/ja

5.阿形清和・小泉修共編 「神経系の多様性 その起源と進化」第1章 pp.22-23., 培風館(2007)

6.宗岡洋二郎 神経ペプチドの比較生物学 化学と生物 Vol. 36, No. 3,  pp. 153-159 (1998)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/36/3/36_3_153/_pdf

7.藤澤千笑 ヒドラ性決定及び性転換における間幹細胞の役割 JAIRO
http://jairo.nii.ac.jp/0201/00000897

8.Charles N. David., Interstitial stem cells in Hydra: multipotency and decision-making., Int. J. Dev. Biol. 56: 489-497 (2012)
doi: 10.1387/ijdb.113476cd
http://www.ijdb.ehu.es/web/paper.php?doi=10.1387/ijdb.113476cd

9.http://www.cellbiology.bio.lmu.de/people/principal_investigators/charles_david/

10.西村理 京都大学学位論文 プラナリアDugesia japonicaのゲノム解析による、脳の進化および無性/有性生殖サイクルに関する考察 (2016)
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/215189/1/yrigr01554.pdf

11.https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%9B%E9%A1%8E%E5%8B%95%E7%89%A9

12.Umesono, Y., Watanabe, K. & Agata, K., Distinct structural domains in the planarian brain defined by the expression ofevolutionarily conserved homeobox genes. Dev. Genes Evol. vol. 209, pp. 31-39. (1999)

13.Takeshi Inoue, Taiga Yamashita, and Kiyokazu Agata.,  Thermosensory Signaling by TRPM Is Processed by Brain Serotonergic Neurons to Produce Planarian Thermotaxis.,  The Journal of Neuroscience,  vol. 34(47): pp. 15701-15714 (2014)
http://www.jneurosci.org/content/34/47/15701

14.温度を感じる神経系の基本的なしくみ、解明される。 京都大学HP
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2014/141119_1.html

15.Eric M. Hill, and Christian P. Petersen, Wnt/Notum spatial feedback inhibition controls neoblast differentiation to regulate reversible growth of the planarian brain., Development,  vol. 142:  pp. 4217-4229;  (2015)  doi: 10.1242/dev.123612
http://dev.biologists.org/content/142/24/4217
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4689217/

16.Sushira Owlarn and Kerstin Bartscherer, Go ahead, grow a head! A planarian's guide to anterior regeneration. Regeneration., vol. 3(3)., pp. 139-155, (2016)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27606065

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2018年5月20日 (日)

阪神タイガース 史上最低の打線

Photoスタメンで5人も1割台の選手が並ぶと、さすがにスコアボードを見るのが恥ずかしくなる今季の阪神タイガースです。

おそらく史上最低の打線でしょう。片岡コーチと平野コーチは、本当に彼らに責任があるかどうかは別として、辞表を書いて監督に預けるべきでしょう。近々に鳥谷は引退して、彼らに代わって打撃コーチに就任すべきです。鳥谷の打撃は片岡や平野と違って、チェンジアップやフォークに対応でき易いスタイルだと思います。

打率はタイガースのHPより

比較的スタメンの場合が多い選手
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不合格

髙山 0.180
大山 0.163
西岡 0.152
江越 0.125
鳥谷 0.143
梅野 0.136

ロサリオ 0.238
福留 0.263

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合格

糸井 0.301
糸原 0.289
上田 0.273
上本 0.422(故障中)

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出場機会が少ない選手

伊藤 0.375
原口 0.310
坂本 0.400

コーチの交代以外に打つ手があるとすれば、ロサリオを解雇して新外国人選手を雇う。打率がとりあえず良い上記の出場機会の少ない3選手を起用するくらいしか思いつきませんが。陽気なキャラのコーチを採用するというのもありかな?

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2018年5月18日 (金)

JPOP名曲徒然草186: 「Deadwood」 by Predawn

51owpboqbl__ac_us200_オフィシャルサイトの記載によると「Predawn はシンガーソングライター清水美和子のソロプロジェクト。1986年新潟県生まれ、東京都郊外育ち。2008年から Predawn という名前でソロ活動を始める。」だそうです。

日本生まれの日本育ち、外国留学の経験も無いのに歌詞は英語というめずらしい人です。多分子供の頃から洋楽ばかり聴いていたからだと思います。

Keep Silence を聴いたときに、どこかで聴いたような音楽だなと思いました。それは Solitude Standing (by Suzanne Vega)。 そう、特に似ているというわけでもないけれど、もしスザンヌ・ヴェガが日本に生まれ育っていたら、Predawn みたいな音楽をやっていたかもしれません。

Keep Silence
https://www.youtube.com/watch?v=58-RRCU0OPY

(ライヴ)
https://www.youtube.com/watch?v=OIN8Hxnv2PI

Suddenly
https://www.youtube.com/watch?v=r-etQjPbzFY

(ライヴ)
https://www.youtube.com/watch?v=eZF6NgOc90E

私のお気に入り 「Deadwood」
作詞/作曲 清水美和子
https://www.youtube.com/watch?v=7w3S0tzvrgY

(なんとトヨタのCM曲でした)
https://natalie.mu/music/news/270757

歌詞:https://petitlyrics.com/lyrics/2727662
thick false lashes の意味がわかりませんでした。誰か教えて?

日本語 Secret Track
https://www.youtube.com/watch?v=hlHmwZtkpfc

オフィシャルHP:
http://www.predawnmusic.com/

インタビュー
https://www.cinra.net/interview/201609-predawn

スザンヌ・ヴェガ
https://www.youtube.com/watch?v=05AHPFPpHIM
https://www.youtube.com/watch?v=VZt7J0iaUD0

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2018年5月15日 (火)

岸井成格氏の死を悼む

A0027_0028192013~2016年にNEWS23の顔であった岸井成格氏が逝去されました。

国民の多数は安倍に嫌気がさしているわけですが、当時から彼は安倍政権に大きな危惧をいだいて、きっちり批判していました。

安倍は「ウソをつくこと」、「核心を隠蔽すること」によって、まともな議論を拒否します。対立する意見をたたかわせるところまで、誰もたどり着けないのです。こんな人が総理であることが良いわけがありません。

惜しい人を亡くしました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180515-00000094-mai-pol


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2018年5月13日 (日)

シベリウス交響曲第1番 マケラ-都響@サントリーホール2018・5・13

Imga1996年フィンランド生まれ、22才の指揮者の都響デビュー。この若さでスウェーデン放送交響楽団の首席客演指揮者だそうです。どんな天才?

多分初来日でしょう。彼が日本人だったら、いくら才能があっても22才で都響を振れることはなかったでしょうし、万一そんなチャンスがあっても、余計な気を遣って思い切り振ることなんてできなかったでしょう。

雨の日の静かな日曜日。本日のコンマスは四方さん。サイドは矢部ちゃん。7~8割くらいの入りでしょうか? 会員で聴き逃した方は失敗だと思いますよ。最初の曲はシベリウスのレンミンカイネンの帰郷ですが、早速颯爽とした若々しい音楽を展開してくれました。なによりこれだけ団員のやる気を喚起する人間力に驚きます。

2曲目はベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番ト長調。これはソリストのウカシュ・ヴォンドラチェクのピアノに驚愕。こんなに眼と鍵盤を接近させて演奏するピアニストを見たことがありません。まるで顕微鏡を覗きながら時計の修理をしているような感じです。隅々まで美を追究するパラノイアのような演奏でした。ところがアンコール(ブラームス:6つの小品 op.118より第2曲 間奏曲 イ長調)になると普通に演奏しているじゃありませんか(´え~`)。

それにしても、こんなにソリストを見ながら指揮をする指揮者はめずらしいです。ピッタリ合わせてあげようというソリストへの心遣いを感じました。

本日のメイン、シベリウスの交響曲第1番は名曲の割にはあまり演奏機会のない不思議な曲です。都響も9年ぶりの演奏。いやあ本当に若き日のシベリウスの覇気があふれ出す素晴らしい曲ですし、マケラのクリアでわかりやすい指揮、都響の大熱演とあいまって、精神が高揚する胸のすくような快演でした。大拍手です(タイミング的にはもう少しだけ待って欲しかったですが)。終了後団員が足を踏みならして指揮者を讃えるのも久しぶりかな。

シベリウスの交響曲第3番は、やはり名曲なのに演奏機会が少なく、都響もなんと40年以上演奏していないみたいで、これもやって欲しいと思います。・・・ていうか都響はマケラと契約すべきだと思いますよ。手遅れにならないよう今のうちに、是非!

帰りに駅への地下道を歩いていると、松岡と美里に追い抜かれました。30年間いろんな人に追い抜かれた経験がありますが、彼らははじめてです。引っ越したのかな?

マケラ
https://www.youtube.com/watch?v=ahplU6QfwLw
https://www.youtube.com/watch?v=5hiJiagsj30

シベリウス 交響曲第1番
https://www.youtube.com/watch?v=zTT3w1mpOpw

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2018年5月 7日 (月)

バルサ クラシコを踏ん張って無敗続行

Img_2446ホームでのクラシコ。10万人収容のスタジアムが満員で盛り上がりました。レアル・マドリーもBBCそろい踏みで役者が揃いました。お馴染みのメンバーです。イニエスタは最後のクラシコです。バルサも目立った故障者もなく、最強メンバーで迎え撃ちます。

私にとって永年レアル・マドリーとの戦いはイコール:ペペのヴァイオレンスとの戦いであり、異常に興奮したものですが、彼が居なくなってやや脱力してしまいました。

もうひとりの問題児マルセロはペペとはまた違って、彼の哲学はおそらく「サッカーとはいかに人をだますかというゲームだ」というものでしょう。ある意味でそれは真実であり、フェイントもノールックパスもそうです。ただ彼のはレフェリーに見られないようにファウルするとか、シミュレーションでレフェリーをだますとか、誰も見ていないところで足を踏みつけるとか、そういうダーティーなプレーが持ち味です。

セルジ・ロベルトもさんざんマルセロにやられていたので堪忍袋の緒が切れたのでしょうが、レッドカードをもらってしまったのではマルセロの思うつぼです。マルセロのプレーはレフェリーもよく承知しているので、ほんとにファウルを受けたときに損をすることもあります。今回もPKくさいのが取ってもらえませんでした。

1人少ない状態でがまんできたのは今シーズンのバルサの強さですね。ラキティッチ・ブスケツ・パウリ-ニョで守って失点を防ぎました。そしてスアレスとメッシが得意のプレーで点を取りました。結果はドロー。ただレフェリーの判定でツキもありました。こういうのがないとシーズン無敗なんて実現できないでしょう。


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2018年5月 6日 (日)

サラとミーナ200: 200記事メモリアル、そしてブログは13年目に

Img_2419aこのブログをはじめたのが2006年、サラとミーナがうちにきたのが2007年ですから、ブログは13才、猫たちは12才になりました。

12才になるとロイヤルカナンのエサも12+老齢猫用になるのですが、うちの猫たちはそれがあまりお好みではないようで、やむなく普通の7+のエサをやるのですが、実はそれもそれほど人気はなく、一番人気は肥満気味の猫専用のフード=ライトウェイトケアです。

https://my.royalcanin.jp/catfood/ライトウェイトケア/

ミーナ(写真の左)は幼年避妊手術をしたために、うちにきたときには病的に肥満していたので、このエサだけ食べさせるようにしていたのですが、これが功を奏して8kg台が6kg台に減少し、現在に至っています。今はアド・リビタム(いつもエサがあって自由に食べられる状態)でも6kg台を維持できています。

サラ(写真の右)もこのライトウェイトケアが好きなのですが、アド・リビタムのため中年太りで4kg台となっています。それ以上にはならないようです。

ミーナのおやつはベランダのワイヤープラントとかつおぶし、サラは市販の植物ペレットとミャウミャウスナッキーです。かなりおやつの好みは違います。サラは臭覚に問題があって、かつおぶしのにおいが開封して2日間しかわからないようです。3日目以降は全く関心を示しません。

サラは人間の食べ物には全く関心を示しませんが、ミーナはサンマの塩焼きや目刺しには関心があって、頭をかじったりします。

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2018年5月 4日 (金)

やぶにらみ生物論104: 脳のはじまり1

さまざまな動物門のなかで海綿動物だけは脳・神経系をもっていません。彼らは心臓血管系などの臓器ももっていないので最も原始的な多細胞生物のグループだと考えられています。ただ彼らもカンブリア紀あるいはそれ以前から何億年もかけて、それなりに進化しているので原始的という言葉は適切ではないかもしれません。おそらく私達には想像もつかないような生き方を創造して、現代でも繁栄しているのでしょう(1)。

現在生きている動物のグループで、最もシンプルな神経系をもっているのは刺胞動物門(ヒドラ・クラゲ・イソギンチャク)と有櫛動物門(クシクラゲ)の生物です。最もシンプルとは言っても、何度も言うように彼らもカンブリア紀あるいはそれ以前から何億年もかけて進化しているので、それなりに必要十分な神経系なのでしょう。ヒドラの触手と私達の手とどちらが器用かというと一概には言えないかもしれません。そもそも彼らの触手には毒針が装備されていて、触るだけでエサが麻痺して食べられるのを待つだけになるのです(2)。弓矢や鉄砲を使わないとエサがとれなかった私達より素晴らしいと思います。

図1はヒドラの神経を神経特異的に存在する RFamide peptide (3)の免疫染色で可視化したものです(4-6)。ヒドラの神経細胞は口の周囲に特に密集しています(図1B、C)。触手の動きと連携してエサをとることが最も神経系の重要な役割なのでしょう。おそらく周口神経環(図1B)が口と触手の動きを統合しているのでしょう。小泉らはこれを中枢神経系としています(6)。

刺胞動物や有櫛動物には、まだ脳らしき臓器は存在しません。胴体にも神経細胞は存在し、しっかり連絡もしているようですが、口の周囲に比べると数は少ないようです(図1D)。

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図2はクラゲの場合ですが、これも図1と同様な方法で神経を可視化したものです(5、7)。クラゲの場合、口の周りにも神経細胞の集中はみられますが、むしろ傘と触手の境目にぐるりと集中している部分があり、神経環が形成されています(図2)。固着生物であるヒドラと違って、クラゲの場合は泳ぐことが重要であることが推測されます。神経環は内側と外側の2重構造になっています(図2B)。外側は触手、内側は傘の動きを統合する役割なのでしょうか?

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刺胞動物は2胚葉動物であるにもかかわらず、立派な筋肉を持っていて触手を自在に動かしています。この筋肉は3胚葉動物の筋肉とは異なり、皮膚を兼ねた役割を果たしています。おそらく独自に進化したものなのでしょう(8)。

現存する生物の中では、プラナリアが最も最初に脳らしき臓器を獲得したと考えられています。彼らは腹部神経索と脳からなる中枢神経系をもっています(9、図3)。図3では、Proprotein convertase 2 という神経特異的に存在する蛋白質分解酵素のmRNAを染色して、神経組織を可視化したものです。ここで明らかなように、プラナリアの眼の腹側頭部に、神経細胞が集中した脳らしき構造が見えます。

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理研の Cebria、小林ら(阿形研究室、図4)によって、プラナリアの脳形成に必要な遺伝子である nou-darake(ndk) が発見されています(10)。この遺伝子の発現を阻害すると、頭部だけでなく体の各所に脳ができてしまいます(図4)。遺伝学では、その遺伝子が欠損するとどのようなことが起こるかということを遺伝子名にすることが多いので、この遺伝子は「脳だらけ(ndk)」と命名されました。Cebria氏 はカタルーニャ人で、現在はバルセロナ大学生物学部の教授です(11)。小林氏は奈良県立医科大学・永渕研のスタッフをしておられるようです(12)。

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普通に考えれば、ndkは脳の形成を阻害する因子なので、頭部には少なく尾部に多いはずだと思われますが、実際には頭部に多く尾部に少ないという驚くべき分布になっています(図5)。なぜでしょう? 

ndk遺伝子がコードする蛋白質は、FGF受容体ファミリーと相同性のある、2つのイムノグロブリン細胞外ドメインをもつ1回膜貫通型蛋白質ですが、細胞内ドメインにはキナーゼ活性は存在していないとされています(13)。このことからFGF受容体に結合して脳形成を促す因子が、とりあえずndk蛋白質に結合して頭部に局在することになり、その後なんらかの機構によってFGF受容体に受け渡されて脳形成が行なわれると考えられているようです(9)。

ただ図5ではndk遺伝子の発現を阻害した場合、咽頭より後部の脳形成活性は急激にゼロとなっていますが、図4のように尾部端まで脳らしきものが見られる場合もあるようで、一筋縄ではいきそうにもない感じもします。実際最近では研究が進展して、頭尾の決定にはwnt遺伝子がより決定的な役割を果たしており、様々な関連遺伝子も報告されるようになりましたが、詳細は次記事「脳のはじまり2」で述べる予定です。

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プラナリアの脳というのは何をするために必要なのでしょうか? ひとつはプラナリアは眼をもっていて、光を当てるとそこから逃げて暗い安全な場所に移動しようとします。このためには眼という感覚器官からの情報を解析して、筋肉を逃避という行動に向けて統合的に動かさなければなりません(9)。もっと重要なのは、エサから出る化学物質を検知して、エサに接近する行動をとらなければなりません(14)。また体がさまざまな構造体に接触することを感知し、安全な場所に移動したり、エサの場所を記憶したりするのでしょう。この他全身の温度感知細胞の情報を脳に集めて、低温の方向に移動するという行動も知られています(15)。

それではプラナリアを頭部と尾部に切断すると、頭部はエサの場所を覚えて居るけれども、尾部は忘れてしまうということになるのでしょうか? この疑問についてショムラットとレビンは非常に洗練された実験で答えを出しました(16)。

プラナリアは光を避けて暗い方に移動する性質があり、またオープンスペースを避けて壁際など狭い場所に潜り込む傾向があります。ショムラットとレヴィンはシャーレの縁を除く大部分を削りザラザラにして、そのスペースに出て行ったらエサがあるという状況を学習させます。さらにそのエサにスポットライトを当てて、光があってもそこにエサがあることを学習させます。学習していないプラナリアはシャーレの縁ばかりをぐるぐる回ってなかなかエサにたどりつきませんが、学習したプラナリアは短時間でエサにたどりつきます(図6)。学習効果は少なくとも2週間は認められました。

驚くべきは切断した尾の方から頭を再生した個体も、切断される前の学習効果が完全に失われてはいなかったことです。これはプラナリアの神経索か末梢神経に記憶が残っていることが示唆されます。これは脳をもたないヒトデが景色を覚えているということを考えると、それほど不思議なことではないかもしれません。あるいはプラナリアは情報の統合や行動の決定は脳で行なうにしても、記憶は脳と神経索でシェアしているのかもしれません。脳で行なうことすべてを神経索も一部行なっている可能性、さらには末梢神経が記憶に関与している可能性もあります。

B


京都大学の西村はプラナリアの中枢神経系の発生に関わる82個の遺伝子を同定し、このうち91%が同じ扁形動物である住血吸虫のゲノムにも相同配列が存在することを確認し、プラナリアは住血吸虫との共通祖先から分岐する以前に中枢神経系を獲得していたことを示唆しています(17)。またこのうち3分の1は住血吸虫では発現が検出されなかったことから、寄生生活を続けるうちに住血吸虫はある意味退化したものと思われます。

プラナリアは自切によって無性生殖を繰り返すうちに、その全能性幹細胞に多数の変異が発生するそうです(17、18)。そうすると無性生殖を繰り返す中で、環境に適応した幹細胞が選択されて(細胞レベルでのクローニングと言えます)、その遺伝子が有性生殖によってまた子孫に伝達されるというシステムが存在することになり、これはわれわれのような有性生殖しか行なわない生物にくらべて、環境に適応しながら種を保存するという目的からみると、圧倒的に有利であることは明らかです。こうしてみると私達が高等生物で、プラナリアは下等生物と言うのはちょっと傲慢かなとも思います。

参照

1)世界の不思議 海綿 
https://ameblo.jp/jiyon7125/entry-10192505717.html

2)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%A9_(%E7%94%9F%E7%89%A9)

3)大杉知裕、脊椎動物の脳におけるRFamideペプチドの起源を探る—円口類からのアプローチ—、比較内分泌学 vol.36, no.136, pp. 31-38 (2010)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nl2008jsce/36/136/36_136_31/_pdf

4)https://invbrain.neuroinf.jp/modules/htmldocs/IVBPF/Hydra/hydra-nervous-system.html

5)小泉修 神経系の起源と進化: 散在神経系よりの考察、比較生理生化学 vol.33, no.3, pp. 116-125 (2016)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hikakuseiriseika/33/3/33_116/_pdf

6)Koizumi O. et al, The nerve ring in cnidarians: its presence and structure in hydrozoan medusae., Zoology (Jena). vol.118, no.2 pp. 79-88. (2015)
doi: 10.1016/j.zool.2014.10.001. Epub 2014 Nov 8.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25498132

7)小泉修 刺胞動物の神経系 Nervous System of Cnidaria、Invertebrate Brain Platform
https://invbrain.neuroinf.jp/modules/htmldocs/IVBPF/Hydra/Cnidaria-nervous-system.html

8)Patrick R. H. Steinmetz et al., Independent evolution of striated muscles in cnidarians and bilaterians., Nature vol. 487, pp. 231–234 (2012)
doi:10.1038/nature11180

9)Umesono Y and Agata K.,  Evolution and regeneration of the planarian central nervous system. Dev Growth Differ. 2009 Apr;51(3):185-95. doi: 10.1111/j.1440-169X.2009.01099.x
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19379275

10)Francesc Cebria, Chiyoko Kobayashi (equal contribution) et al., FGFR-related gene nou-darake restricts brain tissues to the head region of planarians.Nature vol. 419, pp. 620-624 (2002)  doi:10.1038/nature01042
https://www.researchgate.net/publication/11085010_FGFR-related_gene_nou-darake_restricts_brain_tissues_to_the_head_region_of_planarians

11)http://www.ub.edu/planaria/

12)http://www.naramed-u.ac.jp/~biol/site/members.html

13)小林 千余子 et al.,  プラナリア頭部に特異的に発現する721HH遺伝子の役割
http://www2.jsdb.jp/kaisai/jsdb2002/edpex104.bcasj.or.jp/jsdb2002/abst/PD3-094.html

14)下山せいら プラナリアの摂食行動の解析; 摂食を誘起する化学物質の探索と定量的投与 つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2011) 10, 40
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/tjb/Vol10No1/TJBvol10no1_ver20110217.pdf#search=%27%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE+%E8%84%B3%E5%86%8D%E7%9B%A4%27

15)https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/11/20141120_01.html

16)Tal Shomrat, Michael Levin, An automated training paradigm reveals long-term memory in planaria and its persistence through head regeneration
Journal of Experimental Biology  2013  :  jeb.087809  doi: 10.1242/jeb.087809  Published 2 July 2013
http://jeb.biologists.org/content/early/2013/06/27/jeb.087809
http://jeb.biologists.org/content/jexbio/early/2013/06/27/jeb.087809.full.pdf

17)西村理 京都大学学位論文 プラナリアDugesia japonicaのゲノム解析による、脳の進化および無性/有性生殖サイクルに関する考察 (2016)
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/215189/1/yrigr01554.pdf

18)Nishimura O.et al., Unusually Large Number of Mutations in Asexually Reproducing Clonal Planarian Dugesia japonica.
PLoS One., vol.10(11) (2015) :e0143525. doi: 10.1371/journal.pone.0143525. eCollection 2015.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4654569/

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2018年4月30日 (月)

FCバルセロナ 激闘のラ・リーガを無敗で優勝決定

1寒々しい北の港町ラ・コルーニャで、バルサがリーガ優勝を決めました。お相手のデポルは残念ながら2部に転落ということで悲喜こもごものリアソールでした。

デポルはコパ・デル・レイ優勝のバルサを花道(パシージョ)で迎えてくれるという友好的な雰囲気で試合が始まりましたが、後半の途中くらいまではとても勝てるとは思えないようなバルサ防戦一方の展開で、かなりヒヤヒヤしました。しかし結果は2:4の勝利で優勝を決めることができました。

ここまでは無敗なので、なんとかクラシコを乗り切って、シーズン無敗で歴史に名を残したいものです。マドリーもチャンピオンズリーグで、世界最強と言われるFCバイエルンを負かして意気上がる状況なので、激烈な戦いとなるでしょう。

試合終了後輪になって喜ぶバルサの選手とスタッフ。黄色はGKテア・シュテーゲン

Photo


試合後のインタビューに答えるブスケツ。彼がバルサの肝です。最近でこそダブルボランチのひとりですが、長い間シングルボランチでバルサの守備の砦として活躍してきました。

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バルベルデ監督。彼の選手起用は、選手のコンディションを重視したやり方で、これが新しいバルサスタイルなのかと納得させられました。

Photo_3


1_2選手リストはブラウグラーナのサイトからお借りしました。赤黄のボーダーはカタルーニャ出身の選手です。

GKテア・シュテーゲンはYouTubeに珍プレー集がアップされていたりして、ポカが多い選手なのかなと思っていましたが、とんでもない。すごい掘り出し物でした。メッシが表のMVPとすれば、裏のMVPは彼ですね。

CBは生え抜きでベテランのピケが中心ですが、ウンティティも入団してすぐになじんで活躍してくれました。生真面目な男だと思っていたのですが、オウンゴールなのに自分のゴールのようにはしゃぐなどはったりかます奴でした。

新人ミナには非常に期待しています。守備だけではなく、CKを頭でたたき込んで欲しいものです。

SBのアルバは超攻撃的なプレイスタイルでバルサの左サイドをささえています。ものすごく長い距離を走っているように見えて、アンドレ・ゴメスやラキティッチほどではないということは、ここというタイミングをはかるのが上手なのでしょう。

右サイドはセメドが定着しそうで安心しました。セルジはやっぱりMFでしょう。デンベレはドリブル突破の迫力はすごいですが、まだまだバルサスタイルにとけこんでいるとは言えませんし、ひっかかるまで突進してしまうのは困りものです。

2_2バルサの場合、SBが異常なほど攻撃参加するので、ラキティッチとブスケツは守備の要です。同時に攻撃の起点でもあります。パウリ-ニョがここに加わったので、やや余裕ができました。バルサの優勝はここが強化されて、守備が底上げされたことが大きな要因だと思います。

イニエスタは今シーズンを最後にバルサを退団します。長い間バルサスタイルの象徴でした。お疲れ様。また指導者として戻ってきてくれるよう期待しています。

イニエスタが去った後、バルサスタイルの中心はコウチーニョです。今のところバルサの司令塔はコウチーニョ以外にいないでしょう。

フォワードのスアレスとメッシはご存じの通り。今日もスアレスがタイムを計ったようなフローティングパスに、メッシがぴったり走り込んでゴールしました。

パコ・アルカセルはスアレスかメッシがいないときに、しっかり代役という損な役割を全うしてくれました。コパで活躍した控えGKのシレセンと共に感謝します。






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2018年4月28日 (土)

西島三重子ライヴ@南青山マンダラ 2018/04/28

Img連休初日は晴れ渡った好天に恵まれました。

私は西島三重子のライヴで南青山マンダラへ。チケットは完売で当日券はありません。なにしろ開場12:15、開演13:00ですから、朝から準備しないと演奏する方はもちろん(みーちゃんは御殿場なので5時起き)、遠方からのお客も大変です。

セットリスト:

1.飛鳥坂(作詞:みろく、作曲:西島三重子)
今日は作詞家のみろくさんもいらっしゃってました。
https://www.youtube.com/watch?v=bzBHPiv9x9U

2.千登勢橋(下を向いたまま歩いてくるところが初々しくてナイス)
https://www.youtube.com/watch?v=0TYECCELT6c

3.池上線(ご本人が推薦していたのはこれかな↓)
https://www.youtube.com/watch?v=A3RRbxgh1ZU

4.池上線ふたたび(タイトルは芸がないが、意外にも名曲)
https://www.youtube.com/watch?v=NsJgqd68qeM

5.仮縫い(なつかしい名曲)
https://www.youtube.com/watch?v=KxBCTfvdamY

6.青春のシュプレヒコール
7.時の扉をノックして(目黒川のカップリング曲)
8.目黒川(新曲)

(ブレイク)

9.C'est si bon (シャンソンの名曲をみーちゃんの訳詞で)
https://www.youtube.com/watch?v=8O9Xew7NdDA

10.桜(森山直太朗のカバー)
11.もくれんの涙(スターダストレビューのカバー)
12.凄春いろは草紙
13.水色の季節の風
14.永遠の少年達
15.サイレントデイズ

アンコール

1.おひさまのたね
2.地球よ廻れ(作詞:崎南海子、作曲:西島三重子)
今日は作詞の崎南海子さんがいらっしゃるということで、急遽用意したそうです。

この曲が収録されているアルバムは隠れた名作で、ダイレクトカットの45回転LPです。制作した第一家庭電気も、製造した東芝EMIも今はなしということで、大変貴重となっています。アオイスタジオがこのLPをCD化してくれると嬉しいのですけどね。
http://www.superanalogue-dam45.net/index-dam/dor0161.htm

次回のライヴは8月17日 ラドンナ原宿 19:00開演だそうです。

個人的感想:やっぱりライヴにはピアニストの助力を得た方が良いと思います。ギターの弾き語りは、やむを得ない場合を除けば避けるべし。

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2018年4月25日 (水)

やぶにらみ生物論103: プラナリアの再生

神経系の進化を見ていく前に、生物の分類と進化を復習しておきましょう。動物門と進化について図1を示しますが、この図のオリジナルは調べましたがわかりませんでした。多分米国の大学で教育用に作成したものだと思います。私が若干改変して、日本語訳もつけました。この様にパネルにしてあると、いかにもこれで確定というようにみえますが、実は現在でもあいまいな部分もあるので、これからの科学の進歩に応じてこのパネルも進化するべきものです。字が細かいですが、クリックすると拡大できます。

このパネルをみると非常にインテリジェントで高等な生物と、原始的な生活をずっと続けている生物があるようにみえます。しかし今生きている生物はすべて数十億年の進化を経て生き残っている生物なので、一見単純で原始的と思われる生物であっても、それなりに幾度もの大絶滅時代を生き抜き、環境に適応しながら子孫を残してきた強者ばかりなので、どれが高等生物でどれが下等生物などとは言えません。

むしろホモ属などは最近地球に現われた新参者なので、地球環境の変化には弱いグループかもしれません。実際ホモ属で生き残っているのはサピエンスだけで1属1種という情けない状況です。ただ遺伝子も生活も比較的保守的に維持してきたグループと、大幅に変更してきたグループは存在します。

A_4



多細胞動物は大きく分けて無胚葉・2胚葉(内胚葉と外胚葉)・3胚葉(内胚葉、中胚葉、外胚葉)の3つのグループに分類できます。無胚葉の生物ではそれぞれの細胞の役割分担はありますが、組織らしいものはありません。神経も形成されません。2胚葉の生物は体の内側(内胚葉)と外側(外胚葉)に別の細胞群を配置し、内側は主に消化管で栄養をとるために存在し、外側は皮膚と感覚器官、そして神経を形成します。3胚葉になるとこれに中胚葉が加わり、骨・筋肉・血管などを形成します。

神経が形成されるためには2胚葉が分化して、その外胚葉が必須ですが、無胚葉の生物であるカイメンも「くしゃみ」ができるという報告があります(1、2)。これは神経らしい組織が形成される以前から電気信号による情報伝達が行なわれ、組織的な反応がみられたということを示唆しており、興味深い知見です。さらにカイメンどころか単細胞生物であるゾウリムシも、物体に衝突して方向転換したり、捕食者から逃げようとするときに膜電位変化を利用しているという報告があり、神経の萌芽はすでに単細胞生物でもみられるようです(3)。

まあそれはさておき、図1の2胚葉性の生物である刺胞動物と有櫛動物は散在神経系という中枢の無い神経系を持つとされています。刺胞動物のひとつであるヒドラの神経系の図(コトバンクより)を図2に示しました。「ヒドラの神経系は、どこかを触るとその刺激は全方向に広がり体が縮む。この神経系にはシナプスによる方向性の規定がない。」などと現在でも記載されることがありますが、アンダーソンとスペンサーははやくも1989年に、そんなことはなく、ヒドラやハチクラゲの神経系にもちゃんと方向性を規定するシナプスが存在することを証明しています(4)。小泉修によると、「刺胞動物の散在神経系は、神経系の要素の全てを持ち合わせている」そうです(5)。

A_5


神経系のシステムは発達した中枢神経系をもつ脊椎動物、小さくても優秀な中枢神経系をもつ節足動物、中枢神経系をもたない刺胞動物などすべての生物で、基本的に同じルールで作動しているので、ルーツはひとつと思われていましたが、ひとつ例外があることが報告されています。それは刺胞動物と近縁とされている有櫛動物(クシクラゲ類)で、このグループのニューロンは他の生物で発現しているニューロン特異的な遺伝子が発現されていなくて、かつ神経伝達物質も他の生物とは全く異なるということです(6)。おそらくこのグループは刺胞動物とはかなり離れた進化的位置にある生物なのでしょう。

図2をみると、扁形動物のプラナリアは明らかに散在神経系を逸脱して、規則的な神経系をもっていることがわかります。見た目いわゆるはしご型神経系をもつとされる環形動物や節足動物よりはしごらしくみえますが、体節をもたない生物なのではしご型とはいわず、かご状神経系とよびます(5)。プラナリアにも脳があり、これはカエルの発生初期に一過性に現われる神経系の分布パターンに似ているそうです(7)。

プラナリアの主要な神経系は腹側にあり、このタイプの神経系は扁形動物・線形動物・環形動物・節足動物・軟体動物などに共通しています。一方主要な神経系を背側にもつのは尾索動物・頭索動物・脊椎動物です。後者の神経系は管状神経系と呼ばれています(図2、カエル)。前者のなかでも、イカの神経系などはとてもはしご状という言葉とはかけはなれた構造で、むしろ脊椎動物に近いような構造になっています(図2、イカ)。

脊椎動物に近縁な門である棘皮動物の神経系は、なんと中枢神経系・脳をもっていないので散在神経系とされています(図2、ヒトデ)。しかしヒトデは腕の先端に眼をもっていて、周りの景色を認識しているそうなので、脳らしきものがないからといって、極めて機能が低いとはいえないようです。珊瑚礁から1メートル離しておいても景色を見て直線的に帰ることができるので、当然記憶もあるのでしょう(8)。見た目ショボくても、周口神経環が脳の代わりをしているのかもしれません(図2)。

さて脳の研究を行なうにあたって、最もベーシックな材料としてプラナリアは適切そうに見えます。神経系の構造も「かご状」と名付けられているとはいえ、実際にははじご状でガングリオンもなく、シンプルで解析しやすい素材と思われます。プラナリアという生き物は水槽で熱帯魚を飼育している人にはお馴染みらしく、特に有害でも無いと思うのですが、水槽に妙な虫が張り付いているのは美観を損ねるので、様々な駆除剤や道具が発売されています(9)。

プラナリアは扁形動物門のウズムシ綱に属していますが、他の綱の扁形動物はほとんどが寄生虫です(図3)。そもそも硬い皮膚もなく、攻撃手段も毒もない生物なので、普通に自然の中で生きていくのは困難だったのでしょう。そのような仲間の中で、どうしてウズムシ綱の生物、たとえばコウガイビルやプラナリア(図3)の仲間だけが他の生物に寄生しないで生き延びられたのでしょう? それは彼らが驚異的な再生能力を持っていることが大きな要因だったと思われます。

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すなわちコウガイビルやプラナリアは、たとえば捕食者に半分に食いちぎられても、その部分が食べられているうちに残りの半分が逃げ延び、再度フルの体を再生できる能力によって生き延びてきたと考えられるわけです。

プラナリアの再生能力について、最初に詳しい研究を行なったのは John Graham Dalyell という人物で、1814年に研究結果をまとめて本:「Observations on some interesting phenomena in animal physiology, exhibited by several species of Planariae」 にしており、現在フリーで読むことができます(10)。さすがに200年前の古めかしい英語なので、辞書をひきながらでないと読めませんでした。

彼は"the Society of Arts for Scotland" のプレジデントを務めたほどの人で、むしろ文学者であり(11)、この本の序文でも自分は自然科学者ではないし、自然科学者の手も借りていないが、記述はありのまま観察したことであり、不十分であっても真実であると述べています。プラナリアの再生について彼が記載していることの一部を図4にコピペしました。肖像画を探しましたが見つかりませんでした。

A_7


その後、プラナリア再生研究者として意外な人物が登場します。それは以前にこのサイトでも取り上げた(12)遺伝学者のトーマス・ハント・モーガン(図5)で、彼はショウジョウバエの遺伝学にのめりこむ以前の若い頃、プラナリアの再生実験をやっていて、論文を少なくとも11遍は書いているそうです。The node が忘れられた古典論文のひとつとして取り上げています(13)。

モーガンとチャイルドは再生に必要な物質の勾配という概念を提出し(14)、それは一世紀以上の年月を経て、Reddien, Almuedo-Castillo、梅園、阿形(図5)、その他多くの研究者達の努力によって証明されました(15-17)。プラナリア切断と再生の様子は理研のサイトから借用しました(図5)。プラナリアの再生の様子をアップしているサイトがあります(18)。

A_8


そのメカニズムの概要は、図6のようにERK蛋白質とβ-カテニン蛋白質は体の前後軸に沿って相反する活性勾配を形成し、その結果、体の異なる領域(頭、首、腹と尾)が再生できるということだそうです。ERK蛋白質(細胞外シグナル調節キナーゼまたは古典型マップキナーゼ)は蛋白質中のセリンまたはスレオニンをリン酸化する酵素ですが、活性化されることにより、細胞質から核に移行して遺伝子発現に影響を及ぼします。

梅園のサイトの記載をコピペすると「プラナリアの幹細胞はERK蛋白質の活性化によって, もともと頭部の細胞に分化するように指令されますが, nou-darake 遺伝子や Wnt/ß-カテニン経路が ERK蛋白質の活性化レベルを抑制することによって, その指令を首や腹や尾部の細胞へとそれぞれ運命転換させていると結論づけました」だそうです(19) 。Nou-darake 遺伝子については次の記事でとりあげる予定です。そのほかにも頭部・尾部の再生を制御する因子はありそうですが、そう遠くない時期に全容が解明されるのではないでしょうか。

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ヒトの場合臓器を作成するには、通常さまざまな人為的操作を行なってES細胞とかiPS細胞を作成しなければなりません。しかしプラナリアは体内に多数の自動的に機能を発揮する多能性幹細胞をもっていて(20)、体が切断されるとそれらが活性化して増殖・分化を繰り返し、新しい個体をつくりだすことができます。幹細胞がどのような種類の細胞に分化するかは図6のような因子の濃度勾配などによって決定されるというわけです。

ヒトも体中に多能性幹細胞を埋め込んでおけば、切られても再生できるかというと、それは無理です。血液循環で細胞に栄養供給を行なっている生物は、ヒトに限らず再生する前に出血多量で死亡します。

 

参照

1)Danielle A Ludeman, Nathan Farrar, Ana Riesgo, Jordi Paps and Sally P Leys., Evolutionary origins of sensation in metazoans: functional evidence for a new sensory organ in sponges. BMC Evolutionary Biology vol. 14., no. 3., (2014)
https://bmcevolbiol.biomedcentral.com/track/pdf/10.1186/1471-2148-14-3
https://doi.org/10.1186/1471-2148-14-3

2)脳のない海綿動物も“くしゃみ”をする national geographic
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8741/

3)Eckert, R. and Naitoh, Y. (1972) Bioelectric control of locomotion in the ciliates. J. Protozool. 19:237-243.

4)Peter A. V. Anderson, Andrew N. Spencer., The importance of cnidarian synapses for neurobiology., Developmental Neurobiology vol.20., no.5, pp. 435-457 (1989)

5)小泉修 神経系の起源と進化:散在神経系よりの考察 比較生理生化学 vol. 33, no.3, pp.116-125 (2016)

6)Leonid L. Moroz et al., The ctenophore genome and the evolutionary origins of neural systems., Nature vol. 510, pp. 109–114 (2014) doi:10.1038/nature13400
http://www.nature.com/articles/nature13400

7)阿形清和 プラナリアの脳は何を語るのか 生命誌24号
https://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/024/ex_2.html

8)ヒトデの目はみえていた National geographic (2014)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8726/

9)プラナリア駆除
https://www.amazon.co.jp/gp/search/ref=sr_gnr_fkmr0?rh=i%3Apets%2Ck%3A%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%A2&keywords=%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%A2&ie=UTF8&qid=1524371589

10)John Graham Dalyell, Observations on some interesting phenomena in animal physiology, exhibited by several species of planariae.  Archibald Constable & Co. Edinburgh (1814)
https://www.biodiversitylibrary.org/item/40487#page/11/mode/1up
https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=uc2.ark:/13960/t3hx16x5z;view=1up;seq=9

11)Online Books by John Graham Dalyell
http://onlinebooks.library.upenn.edu/webbin/book/lookupname?key=Dalyell%2C%20John%20Graham%2C%201775%2D1851

12)http://morph.way-nifty.com/grey/2016/10/post-152f.html
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=86091564&blog_id=204154

13)Morgan, T.H. (1898) Experimental studies of the regeneration of Planaria maculata. Archiv fur Entwicklungsmechanik der Organismen 7, 364-397
http://thenode.biologists.com/forgotten-classics-t-h-morgan-planarian-regeneration/research/

14)Meinhardth, H (2009) Beta-catenin and axis formation in planarians. Bioessays 31: 5-9.

15)Umezono et al. The molecular logic for planarian regeneration along the anterior-posterior axis.  Nature vol. 500, pp. 73-76 (2013)
http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013/130725_1.htm

16)Almuedo-Castillo M, Salo E, Adell T.,  Dishevelled is essential for neural connectivity and planar cell polarity in planarians. Proc Natl Acad Sci USA vol. 108: pp. 2813-2818 (2011)

17)Petersen C.P., Reddien P.W.  Wnt signaling and the polarity of the primary body axis. Cell vol. 139: pp. 1231-1241. (2009)

18)プラナリアの再生  https://youtu.be/vXN_5SPBPtM

19)http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/life/regeneration/LRB/research_yu.html

20)Rink J.C., Stem cell systems and regeneration in planaria., Dev Genes Evol., vol. 223(1-2): pp. 67-84. (2013) doi: 10.1007/s00427-012-0426-4. Epub 2012 Nov 9.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23138344

 

 

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2018年4月23日 (月)

バルサ 神がかり的なゴール連発でコパを制す

Braugrana

スタメンはTop:スアレス、2列目:コウチーニョ、メッシ、イニエスタ、Dボランチ:ラキティッチ、ブスケツ、SB:アルバ、セルジ、CB:ウムティティ、ピケ、GK:シレセン

なんとセルタ・デ・ビーゴ戦と同じメンバーはコウチーニョだけ。空前絶後のローテーションで戦うコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)です。レギュラーメンバーはこのタイトルをとることがいかに大事かを目一杯認識したことでしょう。マドリーおよび周辺のチームを駆逐して、アンダルシアのチームと争うというのも素晴らしい。

バルサのレギュラーメンバー達は、特別休暇明けにふさわしい物凄いゲームを遂行しました。先取点は作戦だったのでしょう。2本めの動画で見るとよくわかります。シレセン(GK)がロングキックを蹴ると同時に、ハーフラインにいたスアレスとコウチーニョが走り出し、これにセヴィージャのDFははめられてしまいました。GK→コウチーニョ→スアレスとパス2回でゴール。ぶっとびです。

2点目もアルバのノールック・ヒール(全然見ていない あてずっぽう)がウソのようにぴったりとメッシの前に来てゴール。3点目はスアレス→メッシ→スアレスの1発ワンツーで3人のディフェンサを置き去りにするという、これも目を疑うようなゴール。

4点目はあれだけ打っても打ってもはいらないイニエスタのシュートが、この試合に限ってはいってしまうなんて目点です。解説者もフェアリーテールゴールと言っていました。イニエスタは今シーズンでチームを去るので、よい記念になりました。5点目はコウチーニョ→スアレス→コウチーニョのワンツーがゴール前で決まったかと思いましたが、DFのハンドでPK。コウチーニョが決めました。

こんなバルサショーみたいな試合を、コパ決勝でやっていいのでしょうか? あまりにひどかったチャンピオンズリーグ@ローマでの敗戦を取り返す快勝でした。

https://www.youtube.com/watch?v=QkcGwy8Ldxk

https://www.youtube.com/watch?v=2WGWZ6BF0SY

https://www.youtube.com/watch?v=HhAzNpaLYp8

https://www.youtube.com/watch?v=xaoytLfnUOc

https://www.youtube.com/watch?v=xQ4Wa5aplZI



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2018年4月21日 (土)

なでしこ おめでとう!

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日本のサッカー・ナショナルチームが国際試合を戦うときに問題となるのは、欧米のチームに当たるとほとんどの場合フィジカルで劣ることです。これは永遠の問題なのですが、わがバルサも昔から同じ問題を抱えていて、これをどう解決したかというと、もちろんポゼッション=すなわち「自らが長い時間ボールを保持して、相手の攻撃時間を短くする」という作戦を徹底して、それに対応したチーム作りを行ってきました。

これはチャビ、デコ、イニエスタ、ロナウジーニョの時代で頂点に達しました。現在はやや折衷的になりましたが、その伝統は引き継がれています。この方法を日本のナショナルチームでできるかというと、卓越したテクニックを持つ選手が中盤に4人は必要なので、選出されたメンバーによります。佐々木監督はバルサ方式でチーム作りをしましたが、高倉監督は今回のメンバーでは無理と考えたのでしょう。

今回アジアカップでなでしこジャパンが選択したのはもうひとつのやり方、すなわちある程度フィジカルが強い選手を守備陣にそろえて、徹底的に組織的な守備をやるという方式でした。GK山下、CB熊谷・市瀬を中心に全員が走りに走ってつきまとうのが執念。鮫島なんて高齢にもかかわらず昔より元気な感じでした。高倉監督が偉大なのは、もうカテナチオしかないと決断して、その線で選手を集め育てたというところでしょう。

高倉監督がついていたのは、フィジカルの強い選手はそこそこいたこと、熊谷という優秀なキャプテンがいたこと、山下という有能なGKがいたこと、横山という強烈なストライカーがいたことなどですが、それらに適した作戦を遂行したことは英断でした。守備的なサッカーをすると批判されるのが日本の常ですから。

オーストラリアと互角以上に戦えたということは、おそらくドイツや米国などとも戦えるということでしょう。あとはスタミナ切れしないようにトレーニングし、体調をととのえてワールドカップに臨んで欲しいと思います。

(集合写真はウィキペディアより 2013年のなでしこジャパン)

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2018年4月18日 (水)

バルサ 驚異のメンバーで無敗を続行

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土曜日にセヴィージャとのコパ決勝戦を控えたバルサは、主力を休ませ驚異のメンバーでガリシアでの遠征戦を戦いました。このメンバーではもちろん戦ったことなどありません。キャプテンはなんと25才のドイツ人、テア・シュテーゲンです。2度とないスタメンだと思うので記念写真を貼っておきます。

パコの1トップ、2列目はコウチーニョ、パウリーニョ、デンベレ、デニス・スアレスとアンドレ・ゴメスがDボランチの感じです。

バライードスでのセルタ・デ・ビーゴ戦はここ3年で2敗1分けですから、はたして戦えるのでしょうか? 無理でした。

ワンツーすら失敗がちで、すぐにボールを奪われるので行ったり来たりのサッカーで、とてもバルサのサッカーとは思えません。再三シュートを打たれますが、セルタの決め手のなさに救われて助かっているうちに、デンベレがリーガ初ゴールを決めて先取点はバルサ。

しかしジョニーにすごいパスカットを食らって失点。後半もセメド→パウリーニョ→パコとつながって1点取りましたが、途中出場のセルジがイアゴ・アスパスを後ろから抱きしめて1発レッド。これは致命的なピンチだったので正解だったと思いますが、防戦一方となり、結局イアゴ・アスパスのヒジでゴールを決められ(レフェリーには見えず)2:2のエンパテに持ち込まれました。

バンバンシュートを打たれる最悪の試合だったので、ハンドでのゴールで失点とはいえ、このメンバーでエンパテはラッキーでした。というよりセルタの攻撃陣のあまりにもまずいシュート連発に救われましたね。バルベルデの度胸の良さに乾杯。

これでバルサ無敗の行進は続きます。本当に無敗で優勝したらすごいことです。5月のクラシコが最大の山場になりそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=ObhJgPr08Y4

https://www.youtube.com/watch?v=v27Uq_cTJ3U

https://www.youtube.com/watch?v=AjQzoznYMPM


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2018年4月16日 (月)

JPOP名曲徒然草185: 中島みゆき「歌姫」 by ぷりん

1「ぷりん」さんはかなり前からYOUTUBEでお馴染みなんですが、まだ一度もライヴに行く機会がありませんでした。大変活発に活動されているのですが、主に横浜方面ということで、たまに東の方は九十九里とか稲毛ということで、なかなか私としては困難ですが、今年は是非お邪魔したいと思っております。

最近は主に「naru&ぷりん」というユニットで活動なさっているようです。
naru&ぷりん オフィシャルウェブサイト:
https://narupuri.jimdo.com/

いつもはギターの弾き語りですが、この映像は大変珍しくピアノ(なかやま・らいでん)のサポートで、手ぶらで歌っています。右手を負傷されたようで、まさに怪我の功名といいますか、この「歌姫」(作詞・作曲 中島みゆき)が素晴らしい。体調も十分じゃないのか、声がややハスキーになっていますが、それがまたいいんですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SRxYotOoWAU

やっぱりどうしても無理してもギターを持ちたくなるのでしょうか? 「タクシードライバー」はいつもの弾き語りで。中島みゆきは社会的弱者・負者の視線から音楽を作っている人だと思いますが、ぷりんさんは決してドロドロにならないよう、いつも明るいトーンで演奏しようとしているように思います。
https://www.youtube.com/watch?v=sNNiW6zcp94

「命の別名」
https://www.youtube.com/watch?v=b2XDXjdAytw

「糸」
https://www.youtube.com/watch?v=zL0ouFoDesM

「ホームにて」
https://www.youtube.com/watch?v=gSo4CfOItA4

naru&ぷりん バージョンの「歌姫」
https://www.youtube.com/watch?v=Y4ZGzYz4Ytk

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2018年4月13日 (金)

ごあいさつ

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2018年4月11日 (水)

やぶにらみ生物論102: ニューロン

脳神経組織の主役はニューロンという細胞(神経細胞)です。どんな細胞なのでしょうか? この細胞は電気的および化学的に情報を伝達する能力に長けていることが特徴であり、典型的なものを図1に示します。とりあえずここではニューロンの細かい分類などは避けて、おおざっぱにどういうものかをみていきましょう。

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細胞核周辺の神経細胞体と呼ばれる部分から樹状突起や軸索という細長い枝がでたような構造の細胞です。これらの枝には数マイクロメーター以下の樹状突起から、脊髄にある1メートルに及ぶ軸索突起まで、10の6乗のバラエティーで様々な長さのものがあります。

軸索はシュワン細胞による鞘のような構造(ミエリン鞘=髄鞘)で被われていますが、皮膚の痛覚神経のようにこのような被覆組織で被われていない軸索もあります。鞘が途切れている部分をランヴィエ絞輪(こうりん)と呼びます。これは発見者であるルイ=アントワーヌ・ランヴィエ(1、図8)にちなんで命名されました。

ニューロンはみんな図1のような形態かというとそうではなくて、たとえば軸索が枝分かれしているとか、複数の軸索があるとか、樹状突起がないとか、様々なバラエティーがあります(2、3)。ニューロンの構造を精細に記載し、その機能について正しく指摘したのはスペインの神経科学者カハールでした(図2)。

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それまで中枢神経は多核の細胞が切れ目の無い網のような構造とっていると考えられていたのですが、カハールは図1のようなニューロンが多数集合した、非連続的な細胞の集合体であるという・・・いわゆる「ニューロン説」・・・を唱えました。さらにニューロン同士はシナプスという特殊な接合部で連絡すると考えました(図5)。

カハールは1906年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。ニューロン説は後にシナプスの構造が電子顕微鏡で明らかにされることによって、正しい学説であることが証明されました(図6)。

さて、ではニューロンはどのような方法で情報を伝達するのでしょうか? それは軸索とシナプスで大きく異なります。軸索での情報伝達に主役として関わるのは NaK-ATPase という細胞膜にはめ込まれた酵素です。この酵素を発見したのはロバート・ポストとイェンス・スコウです。

イェンス・スコウは麻酔薬の作用機構を研究していて、麻酔薬がナトリウムチャンネルを解放することによって神経細胞内のイオン濃度を変化させ、麻酔の効果が現われると考えていました。チャンネルというのは水路という意味ですが、細胞にはさまざまなチャンネルがあり、それぞれ水門を持っていて開けたり閉じたりすることができます。ただし水位(濃度)が低いところから高いところへは水(イオンなど)を移動させることはできません。そのためにはポンプが必要です。

イェンス・スコウは1958年にウィーンの学会でロバート・ポストに会い、ポストが赤血球で2分子のカリウムイオンが細胞内に汲み入れられると同時に3分子のナトリウムイオンが細胞外に汲み出されることを発見していたことを知りました。ポストはそのポンプの阻害剤としてウアバインを使っていましたが、スコウが研究していた神経細胞のナトリウムポンプ酵素もウアバインで阻害されることがわかり、スコウの酵素NaK-ATPaseがNaKポンプの実体であること判明しました(4、図3)。

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イェンス・スコウはNa+K+-ATPaseの発見の功績によって、1997年のノーベル化学賞を受賞していますが、この発見にはロバート・ポストも大きく貢献したことは間違いありません。これを端緒として、軸索における情報伝達は何らかの刺激によってNa+チャンネルが解放されて、Naイオンが細胞内に流入することによって活動電位が発生し、それが軸索に沿って伝播することによって情報が伝達されることがわかりました(図4)。

ニューロンは通常はNa+を細胞外に排出するために(ナトリウムポンプを動かすために)、生成したATPの70%を消費しています(5)。カリウムはNa+K+-ATPaseのはたらきで細胞内にとりこまれますが、実はカリウムイオン漏洩チャンネルという常時開放している穴を通って外に出てしまうため、イオンの密度勾配にはあまり貢献せず、実質ナトリウムの濃度勾配が電位を決めています(6)。ナトリウムイオンのチャンネルは通常は閉じていて、活動電位を発生させるときに開きます(6、図4)。

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活動電位は両側に伝播しますが、神経細胞体が刺激を受けた場合、軸索が1本の細胞では軸索と反対側は行き止まりで、実質軸索内を軸索末端の方向に伝播します(図4)。軸索まで到達したシグナルは、さらに軸索末端からシナプスを通じて隣接する細胞に受け渡されます(図5)。シナプスでの信号伝達は後記するように一方通行なので、活動電位が両側性であっても、神経系における信号の流れは結果的に一方通行になります。

シナプスはカハールのニューロン説の基盤になっていたわけですが、その名付け親はカハールではなくシェリントン(Charles Scott Sherrington 1857-1952)です。シェリントンは筋が収縮すると、その逆側の筋(拮抗筋)が弛緩するという「シェリントンの法則」を発見したことで有名ですが、「脳は多数の反射を有機的に統合して複雑な運動を作り上げる作用をもっている」という学説を提唱して、近代神経生理学の基礎を築いた人です(7)。1932年にアクションポテンシャルの研究で有名なエドガー・エイドリアンとともにノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

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ニューロン説やシナプスが19世紀から唱えられ、また発見されていたにもかかわらず、20世紀の半ば以降にシナプスが電子顕微鏡で観察されるようになるまで、それらは一般に認知されませんでした。このあたりの事情は齋藤基一郎と佐々木薫の総説などに詳述されています(8、9)。カハールのニューロン説を勝利に導いたのは、エドゥアルド・デ・ロバーティス、ジョージ・パラーデらによる電子顕微鏡観察の研究結果でした(10、11、図6)。

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文献8によると、デ・ロバーティス、パラーデ達の研究結果から「これによるとシナプス前膜とシナプス後膜は二枚の離れた厚さ7nmの膜であり,両者はシナプス溝(幅約20nm)の間隙によって隔てられており,シナプス前膜側にある神経伝達物質を含むシナプス小胞は直径50nmのサイズであることが明らかにされた」とあります。

前膜・後膜という名前からわかるように、シナプスにおける情報伝達には方向性があり、シナプス小胞が存在する側から存在しない側に情報が伝達されます。シナプス小胞には神経伝達物質が含まれており、エキソサイトーシスまたは輸送体によってシナプス間隙に放出され、シナプス後膜の受容体によって受け取られます(12、図5)。

神経伝達物質としては 1.アミノ酸(グルタミン酸、γ-アミノ酪酸、アスパラギン酸、グリシンなど)、2.ペプチド類(バソプレシン、ソマトスタチン、ニューロテンシンなど)、3.モノアミン類(ノルアドレナリン、ドパミン、セロトニン)とアセチルコリンなどが知られています(13)。神経伝達物質の種類によってその受容体が異なるので、その後に起こることも違ってきますが、典型的には受容体がイオンチャンネルであり、伝達物質の結合によってナトリウムが通過して活動電位が発生します。これによって電気シグナル(軸索)→化学シグナル(シナプス)→電気シグナル(樹状突起)→電気シグナル(軸索)という形でシグナル伝達が行なわれることになります(図5)。

シナプスにおける化学情報伝達の典型例は次のように考えられています(14)。

1.前シナプス細胞の軸索を活動電位が伝わり、軸索末端に達する。

2.活動電位によ軸索末端膜上に位置する電位依存性カルシウムイオンチャネルが開く。

3.するとカルシウムイオンがシナプス内に流入し、シナプス小胞がエクソサイト-シスにより細胞外に放出される。

4.神経伝達物質はシナプス間隙を拡散し、後シナプス細胞の細胞膜上に分布する神経伝達物質受容体に結合する。

5.後シナプス細胞のイオンチャネルが開き、細胞膜内外の電位差が変化する。

シナプスは軸索末端と樹状突起をつなぐような典型例以外に、図7のようにさまざまな場合が存在し、それぞれ異なる意義を持つと考えられます。

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軸索はミエリン鞘(髄鞘)で被われていると前に述べましたが、このミエリン鞘はルドルフ・フィルヒョウ(図8-脳科学辞典 髄鞘より)によって1858年に発見され記載されたグリア細胞がその実体です(15)。このグリア細胞は中枢ではオリゴデンドロサイト、末梢ではシュワン細胞と呼ばれています。オリゴデンドロサイトやシュワン細胞はニューロンの軸索を毛布でぐるぐる巻きにするように被覆し(図8)、軸索を絶縁することによって軸索の電気伝導速度を高めています。また軸索の物理的保護や栄養供給などさまざまなサポートを行なっていると考えられています(16-18)。

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ミエリン鞘が軸索から脱落する病気は脱髄疾患と呼ばれており、大原麗子が罹患していたといわれるギラン・バレー症候群はその例として有名になりました。多発性硬化症や白質ジストロフィーも含まれます(18)。ミエリン鞘は脊椎動物だけでなく、エビやミミズにも存在するそうです(18)。

このミエリン鞘に切れ目があることを発見したのがルイ・ランヴィエです(図8)。彼の名前をとってランヴィエ紋輪と呼ばれています(図1、図9)。ランヴィエの絞輪は単に細胞の切れ目ではなありません。ミエリン鞘を持つ軸索は活動電位(脱分極)を連続的に移動させるのではなく、ランヴィエ絞輪の部分だけでとびとびにイオンの出し入れを行なって、高速に伝導をおこなっている(跳躍伝導)ことがわかっています(図9)。

このメカニズムを発見したのは戦後ロックフェラー財団の援助で渡米し、そのまま米国籍を取得した日系アメリカ人の生理学者田崎一二(たさき・いちじ)です(19、図9)。彼は97才までNIHで働いていたそうで、これはNIHのレコードだそうです(20)。奥様も一緒に写真に写っていますが、奥様(Nobuko氏)は70年近くにわたって彼のアシスタントを勤めてこられたそうで、そのことはNIHのマイルストーンにも記載されています(20)。

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活動電位(アクション・ポテンデャル)という言葉がこの記事にもしばしば登場しましたが、この測定に成功したのがホジキンとハクスレイで、彼らはイカの神経軸索に金属製の電極を用いて膜電位とその変化を記録して解析した功績によって、1963年のノーベル生理学・医学賞を受賞しています(21、図10、図11)。それ以来イカは神経の研究にとって大事な素材となっており、脳神経科学の進歩に大きな貢献をしました。

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イカの人工飼育は1970年代まで非常に困難でしたが、物理学者だった松本元はその原因が水槽のアンモニア濃度にあることを喝破し、アンモニアを分解するバクテリアのバイオフィルターで水を浄化することによって飼育に成功しました(22)。これは神経科学の進歩におおいに役立ちました。彼は「愛は脳を活性化する」(23)という本を執筆しており、「情がマスターで、知はスレイヴ」と述べているそうです(私は未読)。

参照

1)https://en.wikipedia.org/wiki/Louis-Antoine_Ranvier

2)http://web2.chubu-gu.ac.jp/web_labo/mikami/brain/10-1/index-10-1.html

3)https://en.wikipedia.org/wiki/Neuron

4)https://en.wikipedia.org/wiki/Jens_Christian_Skou

5)https://ja.wikipedia.org/wiki/Na%2B/K%2B-ATP%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BC

6)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%86%9C%E9%9B%BB%E4%BD%8D

7)サイエンスジャーナル 第32回ノーベル生理学・医学賞 シェリントン・エイドリアン「All or none low」 (2012)
http://sciencejournal.livedoor.biz/archives/3778846.html

8)齋藤基一郎、佐々木薫.電子顕微鏡によるシナプス研究の歩み その超微構造と働き、茨城県立医療大学紀要第6巻 pp.23-36(2001)
https://ci.nii.ac.jp/els/contents110000487031.pdf?id=ART0000878702

9)William A. Wells.From the archive., The discovery of synaptic vesicles. 
Published Online: 3 January, 2005 | Supp Info: http://doi.org/10.1083/jcb1681fta4
http://jcb.rupress.org/content/jcb/168/1/13.2.full.pdf

10)De Robertis, E.D.P., and H.S. Bennett., Some features of the submicroscopic morphology of synapses in frog and earthworm.,  J. Biophys. Biochem. Cytol. vol.1, pp. 47–58
http://jcb.rupress.org/content/1/1/47?ijkey=606ed65709e41ffb73559e700fc15f6bfac2c752&keytype2=tf_ipsecsha

11)Palade, G.E., and S.L. Palay. 1954. Anat. Rec. 118:335. (1954)

12)脳科学辞典 シナプス小胞
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%97%E3%82%B9%E5%B0%8F%E8%83%9E

13)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E4%BC%9D%E9%81%94%E7%89%A9%E8%B3%AA

14)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%97%E3%82%B9

15)脳科学辞典 グリア細胞
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%B4%B0%E8%83%9E

16)Nave KA, Trapp BD., Axon-glial signaling and the glial support of axon function., Annu Rev Neurosci. vol. 31, pp. 535-561. doi: 10.1146/annurev.neuro.30.051606.094309. (2008)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18558866

17)Nave K., Myelination and the trophic support of long axons., Nat Rev Neurosci., vol. 11(4), pp. 275-283., doi: 10.1038/nrn2797. (2010)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20216548

18)脳科学辞典 髄鞘
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E9%AB%84%E9%9E%98

19)Tasaki, I., The electro-saltatory transmission of the nerve impulse and the effect of narcosis upon the nerve fiber. Am. J. Physiol. vol. 127, pp. 211-227 (1939)

20)NIH record - mile stones - Biophysicist Tasaki Leaves Extraordinary Scientific Legacy
https://nihrecord.nih.gov/newsletters/2009/02_20_2009/milestones.htm

21)The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1963. Award Ceremony Speech.
https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1963/press.html

22)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E5%85%83

23)松本元 「愛は脳を活性化する 」 岩波科学ライブラリー (1996)

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2018年4月 9日 (月)

大野-都響 マーラー交響曲第3番@東京文化会館2018・4・9

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今日は超名曲マーラー交響曲第3番です。朝早く起きてマエストロ大野の解説を聞いて予習もバッチリ。
http://www.tmso.or.jp/j/movie/special/2018/

コンマスは矢部ちゃん。サイドはゆずき。はじまる前に長谷部(Vc)が手ぶらで出てきて何をするのかと思ったら、入念に椅子の高さを調節。気合いが入っているのか?

マキロンの席にペットボトルが置かれていました。私は糖尿なので会議で水が無いと不安になりますが、彼女も同病なのでしょうかね? 新入りの1Vn奏者も3列目で演奏。たいしたものです。

マーラー交響曲第3番は都響でもベルティーニの頃から何度か聴いていて、すべて素晴らしい演奏だったので期待は大です。

第一部

  • 序奏 「牧神(パン)が目覚める」
  • 第1楽章 「夏が行進してくる(バッカスの行進)」 

第二部

  • 第2楽章 「野原の花々が私に語ること」
  • 第3楽章 「森の動物たちが私に語ること」
  • 第4楽章 「夜が私に語ること」
  • 第5楽章 「天使たちが私に語ること」
  • 第6楽章 「愛が私に語ること」

冒頭ちょっともたついた感じでしたが、すぐに快調なペースに。白眉は第2楽章と第3楽章でした。この音楽の完璧な美は鳥肌が立つほど。あまりに繊細な美しさで、ただ眺めるだけでとても中には入っていけない感じでした。これもまた芸術なんですね。

ソリストはパーシキヴィ(Ms)さんで、彼女はフィンランド国立歌劇場の芸術監督をやっているお偉方だそうですが、声も深く柔らかく、ハートフェルトな歌を聴かせてくれました。あとバンダのトランペットが同じくハートフェルトな演奏で、バンダの演奏に感動したのはめずらしい経験でした。

新国合唱団も児童合唱団も素晴らしかったのですが、第6楽章の前に児童を座らせている途中で、マエストロ大野が演奏をはじめてしまったのは短気だったと思います。一息入れてからはじめても違和感はないと思いますね。

第6楽章の弦、特にチェロの美しさは素晴らしい。田中さんの18番かも。都響の皆さんとエキストラ奏者の皆さんの頑張りに感謝です。

こんな曲です
https://www.youtube.com/watch?v=Xplx64LVENg

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2018年4月 6日 (金)

西島三重子久しぶりのライヴ 新曲「目黒川」

Imgみーちゃんが新曲「目黒川」発売記念のライヴをやります(4月28日@南青山マンダラ)。詳細は下のパネルを参照してください。演歌のようで演歌でないというところがミソ。

私は学生時代に祐天寺の学生寮にいたので、目黒川は近所だったのですが、なにしろ代官山にも近い高級住宅街だったので、散歩に出かけるような気分にはなれない場所でした。

それでも桜の季節には一度でかけたことがあり、なかなかの絶景でした。

カップリングは「時の扉をノックして」という昭和の和ジャズという感じの曲です。

いずれの曲も、作詞:みろく(サイドバーの美人作詞家)、作曲:西島三重子の名コンビの作品です。

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http://nishijima-mieko.com/news.html

みーちゃんとも、ファンの方々とも、またお会いできるのを楽しみにしています。

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2018年4月 4日 (水)

やぶにらみ生物論101: 脳科学の世界を初訪問

「やぶにやみ生物論」も記事が100になって、ほぼ生物学の基礎的な分野は網羅したように思います。まとめて読みたい方は、ほぼ同じ記事が「生物学茶話@渋めのダージリンはいかが」にまとめて掲載してありますので、そちらでお読みいただければ幸いです。
http://morph.way-nifty.com/lecture/

一度に全部は表示できないので、右にあるサイドバーの「バックナンバー」というタイトルをクリックしていただくと、全ての記事を閲覧できます。

101からはさてどうしょうかということですが、私にとっては未知分野である脳科学に挑戦してみようかなと思っています。といっても試験管とピペットを持って何かやるわけではなく、駄文をアップするだけです。それでもウソは書きたくないので、遅遅とした歩みでも慎重にやりたいとは思っています。

脳というのは独立した臓器ではなく、脊髄・末梢神経ひいては感覚器官や運動器官と繋がっているので、体全体に広がっている漠然とした臓器あるいはシステムの一部と考えることも可能です。ですから脳科学(ブレインサイエンス)というのはどちらかといえば一般用語であり、専門的にはニューロサイエンスと言うのが普通でしょう。中枢も末梢もその構成中心となるのは神経細胞(ニューロン)であり、これをサポートする様々な細胞達と協力して組織を構成しています。

ではまず科学の眼で脳について考察した古代の人々をみていきましょう。医学の父と呼ばれるヒポクラテスは、古代ギリシャで紀元前5世紀から4世紀を生きた人物であるとされています。彼が実在の人物であることは、同じ時代に生きていたプラトンやアリストテレスの著書などで紹介されていることから明らかです(1)。

ヒポクラテスはトルコに近いコス島の出身で、経験に基づいたまともな医療を行なう医者のグループを結成し、ギリシャ全土にその名を知られるようになりました。図1のようにコス島はギリシャ本土から離れた辺境の地で、このような場所であったからこそ、既得権益から離れた革命的な医療集団を結成することができたのかもしれません。現代でも手かざしで病気が治るというようないかがわしい施術をやっている集団はいくらでもあります。

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彼がその木の下で講義したという「すずかけの木」がいまでもコス島の広場にあります(図2)。後の時代に植え替えられた物だとは思いますが、多分場所は同じだったのでしょう。彼の技術や思想は、死後に刊行された「ヒポクラテス全集」によって知ることができます。彼のグループや弟子達の知識は西洋医学に大きな影響を与えました(2)。

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アリストテレスはニワトリが首を切られた後も走り回るとか、死者の心臓は温かいのに脳は冷たいなどの知見から脳を重視しませんでしたが(3)、ヒポクラテスはてんかんの原因が脳にあることを指摘していました。

「脳科学メディア」というサイトの記事を引用すると「ヒポクラテスは自身の著書『神聖病論』の中で、大脳は知性を解釈するものであるとして“我々は、とりわけ脳によって思考したり理解したり見聞きしたりし、醜いものや美しいもの、悪いものや良いもの、さらには快・不快を知るのである”と述べた。心が脳にあるというヒポクラテスの考えは、脳の働きに関する真理としての初めての発見であるといわれている。今日に至る脳研究の歴史は、この時代から始まったといえる。」と述べられています(4)。

さらに古代ギリシャ・アレキサンドリアの解剖学者ヘロフィロス(B.C.235-B.C.280)は脳と脊髄に神経が集中していることや、脳の中に脳室が4つあることを発見し、4つの脳室の内第4の脳室に心の座があると考えていたそうです(4、図3)。彼はヒトの屍体をはじめて組織的かつ科学的に解剖した人物としても知られています(5)。彼の主な業績はハインリッヒ・フォン・シュターデンによって翻訳され、英語で出版されています(6)。

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紀元前1世紀以降医学の発展が滞ってしまったのは、当時から勃興してきたキリスト教では「死者たちは生きていた時の肉体をともなって最後の審判で神の前に呼ばれる」と考えていたため、人体の解剖が禁止されてしまったことが一つの要因とされています(4、7)。この間ヒポクラテス医学のエヴァンゲリオンとして、ローマ帝国時代の2世紀に活躍したガレノスが有名ですが、彼は解剖学を革命的に進展させることはできませんでした。

中世において滞っていた解剖学をルネサンスの時代に復活させたのは、16世紀のベルギー人解剖学者アンドレアス・ヴェサリウス(1514-1564)でした。彼はガレノスの教科書がヒトではなく動物の解剖に基づいていることを指摘し、自分で人体を解剖して正しい知識を教科書にまとめました。それが通称ファブリカと呼ばれる大著「 “De humani corporis fabrica” (人体の構造)」で、ここに掲載されている人体解剖図は現代でも通用する正確さで描かれています。

図4左はヴェサリウスの肖像画、図4右はDe humani corporis fabrica の表紙で、屍体の左側に居るのがヴェサリウス、上には死神が見えます(8)。

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図5はDe humani corporis fabrica に記載されている脳底部の解剖図で、視神経交叉、嗅球、小脳などが精細に描かれています。当時は屍体がなかなか入手できませんし、防腐処置や冷蔵が上手くできない時代だったので、正確な解剖図を描くには途方もない努力が必要だったと思われます。私は未読ですが、ヴェサリウスについて詳しく知りたい方は日本語の書物も出版されています(9)。推理小説もあります(10)。一部は電子書籍として安価に入手できます(11)。

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ここからは現在の知見ですが、とりあえずおおざっぱにヒトの脳の構造をみてみましょう。ヒトの脳を外側からみると大脳・小脳・脳幹の3つの部域からなりたっていることがわかります(図6)。大脳は4つの深い溝、すなわち中心溝・外側溝・頭頂後頭溝・後頭前切痕によって、図6のように前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉に分かれています。脳幹は中脳・橋・延髄からなり、延髄は下方で脊髄と繋がっています(12、図6右図)。脊椎動物では脳と脊髄を合わせて中枢神経と呼び、それ以外は末梢神経ということになります。

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図7は前後軸で切った(サジタルセクション)ヒト脳の断面です。正中線で切ると海馬はみえないはずですが、重要な部分なので重ね書きしてあります。実際には手前と奥に存在することになります。大脳はウィキペディアによれば「知覚、知覚情報の分析、統合、運動随意性統御、記憶、試行」を司っています(13)。これに加えて臭覚は大脳で情報処理されています。

視床と視床下部はあわせて間脳と呼ばれますが、視床は臭覚以外のあらゆる感覚の中枢であり、視床下部は自律神経の中枢です。脳下垂体はさまざまなホルモンを分泌する器官です。

小脳はウィキペディアによれば「小脳の主要な機能は知覚と運動機能の統合であり、平衡・筋緊張・随意筋運動の調節などを司る」ということになっています(14)。海馬は記憶と密接な関係があるとされています(15)。

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脳や脊髄は内側から軟膜・くも膜・硬膜という3種の膜(髄膜)によって被われています(図8)。最も内側の軟膜は毛細血管に富んだ組織であり、それは軟膜の細胞ではなく脳細胞に栄養を供給するためとされています(16)。軟膜とくも膜は密着していなくて、間に脳脊髄液が満たされており、小柱という線維の束で軟膜とところどころで結合しています。この小柱の構造が蜘蛛の巣に似ていることからくも膜と呼ばれています。くも膜は硬膜を貫通して、血洞に突出するパッキオーニ小体(図8)を形成しており、脳脊髄液内の物質循環に有効な役割を果たしていると思われます(17)。 

硬膜はいわば脳のパーティションであり、大脳鎌などによって柔らかい脳組織を小室に分けて壁構造で強度を与えていると考えられます。また内部に静脈血胴をかかえており、血液循環に寄与しています(18)。 

硬膜の外側には頭蓋骨があり、脳を保護しています。頭蓋骨と密着して外側に骨膜があり、その外側に結合組織(帽状腱膜)があり、その外側に皮下組織と皮膚があります。ここに毛根を持って頭髪が生えています(図8)。

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参照

1)二宮睦雄 「医学史探訪 知られざるヒポクラテス ーギリシャ医学の潮流ー」 篠原出版(1983)

2)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%9D%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%B9

3)http://sora-shinonome.jp/brain/post_35.html

4)脳科学メディア 紀元前4世紀から21世紀まで、脳研究2500年の歴史を辿る。
http://japan-brain-science.com/archives/59

5)https://en.wikipedia.org/wiki/Herophilos

6)Heinrich von Staden, Herophilus: The Art of Medicine in Early Alexandria: Edition, Translation and Essays., Cambridge University Press (1989)
https://books.google.co.jp/books?id=rGhlIfJZkVoC&redir_esc=y

7)akihitosuzuki's diary ルネサンスの解剖学とその発展 はじめに 古代・中世の解剖学と近代解剖学の連続と断絶
http://akihitosuzuki.hatenadiary.jp/entry/2015/07/29/185102

8)https://en.wikipedia.org/wiki/De_humani_corporis_fabrica

9)坂井建雄 「謎の解剖学者ヴェサリウス」 ちくまプリマ-ブックス (1999)

10)ジョルディ・ヨブレギャット 「ヴェサリウスの秘密」 集英社 (2016)

11)ヴェサリウス解剖図: De corporis humani fabrica libri septem  Kindle版
こちら

12)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3

13)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%84%B3

14)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E8%84%B3

15)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E9%A6%AC_(%E8%84%B3)

16)https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E8%BB%9F%E8%86%9C

17)https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%81%8F%E3%82%82%E8%86%9C

18)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AC%E8%86%9C

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2018年4月 1日 (日)

お寺の猫たち

Imga

墓参りに行ってきました。お彼岸とあって、本堂が開放されています。住職の奥さんが猫好きなのはいいのですが、お寺で猫を飼うのは結構困難です。

というのは檀家の人々が頻繁に訪れるので、住居に鍵を掛けておくわけにはいかないのです。ですから野良猫の住処としてはいいのですが、内ネコとして飼育するためには下のような状況になってしまうのもやむを得ないのかもしれません。

Imgb

というわけでヒモつきのハナちゃんです。内ネコはハナちゃんだけで、他に外ネコがたくさんあたりをうろついています。

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こんな感じで境内を徘徊しています。

お墓参りの歌

「この丘」 辻香織   
https://www.youtube.com/watch?v=Mws_HYleGXI

「わたしが残していくもの」   西島三重子
https://www.youtube.com/watch?v=hw0A1gNoR3E

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2018年3月31日 (土)

山本貴則は自分のシナリオで試合を進めて楽しいのだろうか?

Photo山本貴則 ウィキペディアの記述

「山本 貴則(やまもと たかのり、1981年9月29日 - )はプロ野球審判員。日本野球機構審判部関西支局所属。審判員袖番号は『41』。大阪府柏原市出身。ジャンパイア」

やっぱりな・・・。 こういう輩がいるから、ストライク&ボールをマシンで判定しろと私は昔から主張しているのです。


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2018年3月30日 (金)

インバル-都響 チャイコフスキ-交響曲第6番@東京芸術劇場2018・3・30

Imga春らしい好天に恵まれた平日昼のコンサートです。インバル登場とあって池袋東京芸術劇場はほぼ満席の大盛況。

コンマスは矢部ちゃん、サイドは四方さんの最強シフト。矢部ちゃんはこれで雨男返上か!

前半はシューベルトの「未完成交響曲」でした。慎重で丁寧な演奏だったと思います。広田氏のオーボエが大活躍ですが、音がこの曲にはまっている感じがしました。

しかし今日はなんと言っても後半のチャイコフスキー「交響曲第6番」。都響はこの「崩壊への暗黒の行進」を見事に表現してみせました。弦のぞくぞくするような仄暗いアンサンブルが素晴らしい。管も万全の演奏で盛り上げてくれました。都響の歴史に残る演奏会だったと思います。

ロシアのオーケストラならまた別のやり方もあるのかもしれませんが、日本のオケとしては恐ろしいまでに整理されたアンサンブルなのに音楽に没入し、爆発する激情、崩壊への転落を表現し得て文句なし。

都響ベストテンを投票するシーズンです。ちょっと迷っていた私ですが、今日の演奏を聴いてこれは間違いなく第1位です。

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2018年3月28日 (水)

2018 北総の桜

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北総でも桜が咲いて春がやってきました。枝野が政権をとるようなことがあれば、もう日の丸はやめて桜を国旗に使うべきだと思うくらいです。

右翼系の人々と話すと、よく日本文化の継承というような話題になりますが、ではその残すべき日本文化とはなんだろうと思います。まさか籠池さんのように教育勅語じゃないでしょう。結局規則に従ったゴミ出しや整列乗車というようなことが彼らの本音なのかもしれません。それって日本人の中で暮らしていれば、「慣れ」で解決されると思いますけどね。

優れた文化というのはたとえ日本が消滅しても残ります。日本中どこでもピアノ教室やヴァイオリン教室はありますが、笙・篳篥の教室はありませんよね。でも和食のお店は世界中にあります。アニメや漫画も世界中で認められています。

でも本当に凄い日本文化は1970年代以来のJPOPだと思いますね。ユーミン、みゆき、織田哲郎たちのオリジナリティーはもっと世界に知られてもいいと思います。若い人でもオリジナリティーを持った作品を作っている人が大勢います。クマッキーが中国に驚異的に受け入れられたのも良い例ですが、もう少し世界に向けてウェブにプロモーションビデオやミュージックビデオ(外国語のキャプション付き)を流し、きちんとプロモーションしたらどうでしょうか。

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2018年3月25日 (日)

An's meeting 熊木杏里@東京国際フォーラム ホールC2018・3・24

はじめて熊木杏里の実演に出かけたのが2011年の東京国際フォーラム・ホールC。それ以来この会場には来たことがなかったので、ちょっと懐かしい感じです。

当時のルポ↓
http://morph.way-nifty.com/grey/2011/01/post-d0aa.html

長丁場になりそうな予感がしたので、地下のカフェでチョコレートケーキをいただいてから参戦。

今回も2011年と同様に収容1500人のホールはほぼ満席です。通常のライヴでよくあるドリンク購入必須というような搾取もなく、グッズやCDの販売のみです。ただ私的には飲み物がなくてちょっと困りました。

もう一つの違いは、セットリストが事前に入手可能だったことです(希望者に配布)。私はクラシックのコンサートに行く機会が多いので、曲目が事前にわかっていることに全く違和感がなく、むしろ落ち着きました。

Img

普通の意味でのベストではなくて、かなりマニアックな感じもします。クマッキーの思い入れのベストかも知れません。このホールは2F・3Fの音響は素晴らしいです。

ダブルアンコールの曲目は「新しい私になって」と「シグナル」

新しい私になって:https://www.youtube.com/watch?v=BLufYWFc2jM

とてもラグジュアリーなコンサートでした。ギター、キーボード、ベース、ドラムスに加えて女性のサイドボーカルもサポートメンバーに参加。さらに途中で「3姉妹」という別のメンバーに入れ替わるというというサプライズもありました。

「朝日の誓い」を中国語で演唱したのにはびっくり。今回のコンサートの大成功の裏には、中国で人気が出たことが大きく寄与していることは明らかです。意外にクマッキーの曲が中国語の抑揚にはまっていることがわかりました。

アンコール5曲とは大サービスで、最後の「シグナル」はオールスタンディングで盛り上がりました。アンコールでは、私は「汐のための子守歌」をやるのではないかと予想していたので、見事にハズレました。

次回のコンサートはクリスマスに三井日本橋ホールで開催されるそうです。

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2018年3月23日 (金)

やぶにらみ生物論100: 初期発生と情報伝達2

遺伝子発現と初期発生現象のかかわりを研究する上で、遺伝学の研究でよく使われるショウジョウバエやマウスには若干不都合な事情があります。

ショウジョウバエの場合、初期発生は表割という特殊な様式で行なわれるので(1)、両生類・魚類・爬虫類・鳥類・哺乳類で構成されるグループとの関連性がつかみにくいという問題があります。マウスのような哺乳類の場合、発生は母親の用意した環境(子宮)で行なわれるので、初期発生が物質の濃度勾配による影響などを含めて母体環境に依存したメカニズムで進展する可能性があります。ショウジョウバエの場合も、発生はナース細胞によってサポートされています。

この点両生類は卵割で形成された割球のすべてがその個体の細胞になること、外界に産み落とされるので分化はすべて自前のプログラムで行なわれること、シュペーマンが使った材料であり、オーガナイザーの分子生物学による説明の素材として適していることなど、実験動物として適している点が多いと思われます。特にアフリカツメガエルは肺を持ちながら陸上では生活しない、すなわち水槽だけで飼育できるという利点があるので良く用いられます(図1)。

1c_2


すでに 97:体軸形成で述べたように、カエルの原腸陥入の位置にはβ-カテニンが局在し、Wntシグナルの標準型経路(キャノニカル・パスウェイ)が関与していると思われます(2、図1)。最近の研究ではキャノニカル・パスウェイとノンキャノニカル・パスウェイ(3)は、細胞膜における第2受容体の違いでは識別できるものの、細胞内の錯綜した生化学経路のなかでお互いに干渉し合っており、簡単には分離できないことが判明しています(4、図2)。

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そういう複雑さは前提となりますが、Wnt経路と発生との関連についてはKuとMeltonがツメガエルの成熟した卵母細胞において、Wnt11のmRNAが植物極側のコーテックス(細胞膜のすぐ内側の細胞質)に局在していることを、すでに20世紀に発見していました(5)。Wnt11のmRNAはその後陥入が起こる背側帯域(dorsal marginal zone) に高濃度で局在します(5)。 彼らはWnt11はノンキャノニカル・パスウェイを介して発生を制御していると考えていました。

しかしヒースマン研のコフロンらは2001年に、β-カテニン分解複合体の構成因子である母親由来のアキシンを欠く胚では、β-カテニンが安定化されて胚の過剰の背側化( dorsalization )がおこり、過大な脊索や頭部の構造、縮退した尾や腹部が形成されることを明らかにしました(6、図3)。このことは腹背の決定にキャノニカル・パスウェイが関与していることを意味します。

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ツメガエルWnt11についての研究は、その後ヒースマンの研究室で大きく進展しました。中心となって研究を進めたのはタオとヨコタです(7、図4)。彼らは成熟した卵母細胞にWnt11のアンチセンスオリゴマーを投与して、Wnt  mRNAのレベルを20%まで下げ、このような胚は腹側に偏った発生を行ない、神経褶が形成されないことを証明しました。このような胚に Wnt11  mRNA を注入すると背側化が部分的に再促進されることもわかりました。

彼らはさらにWnt過剰発現は 背側化転写因子である siamoisや Xnr3 の発現をβ-カテニンに依存して促進することや、卵割の途中で細胞膜直下のコーテックスに局在していたWnt11のmRNAが細胞質に広がっていくことを確認しました(7)。


4c_22016年にようやくアフリカツメガエルの全ゲノム解析結果が発表されました(8)。これによってトランスクリプト-ム解析が可能となり、シュペーマンオーガナイザーの分子的実体についての全容が明らかになる日も近いと思われます。

初期胚は形態形成という1点をめざした細胞集合体とも考えられるので、母親由来のmRNAのプロファイリングと共に、特にトランスクリプト-ム解析を綿密に行なうことがメカニズム解明のために有効だと思われます。

トランスクリプト-ム解析などによって de Robertis のチームが明らかにしたことの一部を図5に示します。彼らの図式によれば、シュペーマンオーガナイザーを構成する多くの因子は、母親Wntシグナル→β-カテニン→Siamois(シャム)の下流にあることになっています。詳しくは文献(9)を参照して下さい。もちろんこの仕事によってシュペーマンオーガナイザーのすべてが明らかになったわけではなく、今後の進展に期待したいところです。

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STAP細胞の件で自殺した笹井芳樹氏は、de Robertis の研究室でアフリカツメガエルを使って、シュペーマンオーガナイザーの構成分子のひとつである chordin の研究をしていました(10)。ご冥福をお祈りします。

先日平良眞規先生の退官記念シンポジウムに行ってきました。三井氏らもWntシグナルは重視しているようでしたが、ノンキャノニカルシグナルに重点を置いて研究されているように思いました。Wntが N-sulfo-rich へパラン硫酸に結合しているという知見は斬新です(11)。

哺乳類においてもWntシグナル、特にキャノニカルパスウェイが初期発生において重要な役割を果たしていることは証明されています(12)。

参照

1.卵割 自宅で学ぶ高校生物
http://manabu-biology.com/archives/42123775.html

2.生物学茶話@渋めのダージリンはいかが97: 体軸形成
http://morph.way-nifty.com/lecture/2017/12/post-1408.html

3.生物学茶話@渋めのダージリンはいかが99: 初期発生と情報伝達1
http://morph.way-nifty.com/lecture/2018/01/post-8af9.html

4.F.Fagotto, Wnt signaling during early Xenopus development. in "Xenopus development" ed., M. Kloc and J.Z.Kubiak., John Wiley & Sons Inc., (2014)

5.Ku M and Melton DA, Xwnt-11: a maternally expressed Xenopus wnt gene., Development.  vol.119 (4): pp. 1161-1173 (1993).
http://www.xenbase.org/literature/article.do?method=display&articleId=21903

6.Kofron M1, Klein P, Zhang F, Houston DW, Schaible K, Wylie C, Heasman J., The role of maternal axin in patterning the Xenopus embryo., Dev Biol. vol. 237(1):  pp. 183-201 (2001)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11518515

7.Qinghua Tao, Chika Yokota (same contribution) et al., Maternal Wnt11 Activates the Canonical Wnt Signaling Pathway Required for Axis Formation in Xenopus Embryos., Cell, Vol. 120, pp. 857–871, (2005)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15797385

8.Adam M. Session et al., Genome evolution in the allotetraploid frog Xenopus laevis., Nature volume 538, pages 336–343 (2016) doi:10.1038/nature19840
https://www.nature.com/articles/nature19840

9.Yi Ding, Diego Ploper (same contribution), Eric A. Sosa, Gabriele Colozza, Yuki Moriyama, Maria D. J. Benitez,
Kelvin Zhang, Daria Merkurjevc, and Edward M. De Robertis, Spemann organizer transcriptome induction by earlybeta-catenin, Wnt, Nodal, and Siamois signals in Xenopus laevis., PNAS April 11, 2017. 114 (15) E3081-E3090 (2017)
http://www.pnas.org/content/114/15/E3081.long

10.Yoshiki Sasai, Bin Lu, Herbert Steinbeisser, Douglas Geissert, Linda K. Gont, and Eddy M. De Robertis., Xenopus chordin: A Novel Dorsalizing Factor Activated by Organizer-Specific Homeobox Genes.,
Cell. vol. 79 (5): pp. 779–790 (1994)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3082463/

11.Mii Y, Yamamoto T, Takada R, Mizumoto S, Matsuyama M, Yamada S, Takada S, Taira M. Roles of two types of heparan sulfate clusters in Wnt distribution and signaling in Xenopus. 
Nat Commun. vol. 8(1):1973. doi: 10.1038/s41467-017-02076-0. (2017)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5719454/

12.Jianbo Wang, Tanvi Sinha, and Anthony Wynshaw-Boris, Wnt Signaling in Mammalian Development:
Lessons from Mouse Genetics., Cold Spring Harb Perspect Biol vol.4, no.5 :a007963 (2012)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3331704/

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2018年3月20日 (火)

インバル-都響:ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」@東京文化会館2018・3・20

Imga寒の戻りで異常な寒さの中、東京文化会館に出かけました。ここは駅から1分なので助かります。本日のコンマスは山本さんで、そのせいか上野に雨は降りませんでした。サイドはマキロン。

ショスタコーヴィチほど戦争やファシズムに深い影響を受けた作曲家はいないのではないでしょうか? 本日の交響曲第7番ハ長調「レニングラード」も、一部がヒトラーのドイツ軍に包囲されたレニングラード(現サンクトペテルブルク)で作曲されたという、まさに戦争と切っても切れない関係にあります。

交響曲第5番は友人・親戚が次々に粛正されていく中で、体制を礼賛するという形をとって、スターリンに対する怨念を爆発させたものだと思いますが、第7番は祖国やレニングラードへの愛とファシズムへの敵愾心がバックグラウンドにあると、私は解釈しています。

メロディの質は第5番の方が上だと思いますが、曲に対する作曲者の思い入れは第7番の方が深いように感じます。本日の指揮者は久しぶりのマエストロ・インバル。80を越えているとは思えないエネルギッシュな指揮は驚異です。冒頭から都響の素晴らしいアンサンブルに引き込まれます。第1楽章の中心は、ラヴェルのボレロのように、西川さんの小太鼓の主導で進行していきます。大勢のエキストラ奏者も含めて、強烈なクライマックスの金管の迫力はさすが。

私が1番感動したのは第2楽章での鷹栖さん(オーボエ)のソロです。このしみじみとした情感には、本当に今日ここに来て良かったなと思いました。

終演後照明が明るくなった後でマエストロ・インバルが登場し、残って帰り支度をしていた西川さんをステージ正面に連れてきて共に拍手をもらっていたのには感動しました。

今や習近平、ウラジミル・プーチン、ドナルド・トランプなど大国の指導者がファシズムに親和性があるような政策を進めていますし、わが国でも晋三政権になってから、前記事で定義したファシズムに相当するような政策を進めています。

「It's dark days」

最後に赤羽常務理事への抗議: 来年の3月ですが、いくら元気だといっても、80才を越えた老人であるマエストロ・インバルのスケジュールがタイトすぎませんか? 3月23日福岡、24日名古屋、26日東京というのはいくらなんでも問題でしょう。

こんな曲です(パーヴォ・ヤルヴィ NHK交響楽団)
https://www.youtube.com/watch?v=YBM8xPxgpoo

↑これは名演だと思いますが、今日の都響はさらに上をいってました・・・と思います。

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2018年3月19日 (月)

ファシズムの定義

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ローレンス・ブリットによるファシズムの定義
https://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia_talk:WikiProject_Fascism/Archive_2

1.国粋主義を強力かつ継続的に標榜する
2.人権を重要視することを蔑視する
3.国家の目標をひとつにするために、敵国と生贄を定める
4.軍隊と熱烈な軍国主義を至上とする
5.性差別主義を蔓延させる
6.マスメディアを統制する
7.国家安全保障に妄執する
8.宗教と支配層エリートを結合させる
9.保護された企業が力を持つ
10.労働者の力を抑圧または排除する
11.知性と芸術を蔑視する
12.犯罪取り締まりと刑罰を重くすることに執着する
13.縁故主義と汚職が蔓延する
14.不正選挙を行なう

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2018年3月17日 (土)

サラとミーナ199: ネコ同士

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うちのネコが何を考えているかは、長いつきあいなのでだいたいわかっているつもり。どう感じているかもだいたいわかっているつもり。

でも1番わからないのが、ネコ同士がお互いをどう感じているかということです。まあそれは人間同士にも言えることではありますが。ただちょっと違うと思うのは、ネコ同士は分単位で好意と敵意が入れ替わることもあるような感じがします。さらに遊びと本気が入れ替わることもあるように思います。

まあ人だって、プロレスごっこで本気で殴られたら、こっちも本気になって殴り返すかもしれません。その程度のことなのでしょうか? 写真はちょっと緊張気味の表情に見えますが、それはカメラを意識しているからで、サラとミーナの感情は互いに強く好意に振れている状況です。

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2018年3月15日 (木)

二人目の犠牲者

A0002_000877佐川前理財局長と関係が深かった財務省職員が”自殺??”していたことが明らかになりました。

https://dot.asahi.com/wa/2018031500078.html?page=1

自分の意思で犯罪を行って、罪の意識で自殺というのならわからないでもないですが、他人に強要された行為がもとで自殺するというのは、簡単に納得できる話ではありません。

しかも1月29日の話なのに、財務省はこれまで箝口令をしいて隠蔽していたそうです。森友事件はますます深い森の中に埋もれてしまいそうですが、野党はどこまでがんばれるか。

そして国民はいつまでこんな政府を支持するのでしょうか。

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2018年3月14日 (水)

やはり暗殺だったのか?

A0002_000877近畿財務局職員の死はやはり暗殺だったのでしょうか? 2002年に民主党の国会議員・石井紘基氏が暗殺されたことを忘れてはなりません。

http://johosokuhou.com/2018/03/12/2029/

情報速報ドットコムより引用↓

>通常、救急車は死んだ者を病院に運ばない。病院で死亡したことにすれば警察は司法解剖できない。首を吊って生きられるのはたった15分。病院で死亡と報道されたら大抵は他殺だ。

>自殺した財務局職員は奥さんと離婚協議中で別居中、子どももいなかったらしいが、兵庫県警は第一発見者を「家人」と発表。勿論これは奥さんのことではない。遺族に遺書の引き渡しも行わず。やっぱり不可解な点が多すぎるな。

>警察→遺書を見て自殺と判断。
遺族→遺書は見てない あるのかも分からない。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/2018

>通報者が存在せず、兵庫県警が発見?
礼状なく通報もない状態で、不法に侵入したのでしょうか。

>第一次安倍内閣では、談合事件の捜査の手が安倍まで及びそうになった時に松岡農水相が謎の首吊り自殺、事情を知ると思われる松岡氏の地元秘書も自殺でうやむやに。

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森友学園問題で公明党が沈黙する理由
http://www.johoyatai.com/1055

こうなると谷査恵子氏と佐川宣寿氏が消されないように、野党は注意する必要があります。ただ彼らを喚問しても、もう十分に暗殺プラフがかかっているので、まともな証言が得られるかどうかは疑問ですけどね。

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2018年3月11日 (日)

LPGハイブリッドタクシー

1024pxtoyota_jpn_taxi_tms2017_001今日旧友との食事会があったのですが、帰りにタクシーに乗りました。

それがこのジャパンタクシーのLPGハイブリッド車。LPGハイブリッドなどというものがあるとは知らなかったので、ちょっと感動しました。

スライドドアで大変乗りやすく、特に荷物があるときはいいですね。車体は小さいのに後部座席スペースは非常に広いので、トランクは狭くても、足の前に荷物をおけちゃいます。

久しぶりで日本の科学技術のアドバンテージを実感しました。そのうちタクシーはすべてLPGハイブリッドになるのではないでしょうか。

参照 こちら

(写真はウィキペディアより)

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2018年3月 9日 (金)

私だったら

A0002_000877私だったら自殺なんてしないし、するとしても証拠文書は新聞社に送っておきますね。

でも、おそらくプロの仕業だと思いますよ。

官邸や財務省の関係者は、こんなことがおこっても平然と仕事を続けられる冷血ばかりなのでしょうかね。

http://tanakaryusaku.jp/2018/03/00017711

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2018年3月 7日 (水)

狂熱のヴィヴァルディ ミドリ・ザイラー

Img今にも飛び出しそうな目玉、深く刻まれた眉間のしわ、時にむき出しとなる歯。弓の奇怪なホールド。長い髪を振り乱しつつ、猛獣のように音楽にいどみかかるヴァイオリニスト、これがミドリ・ザイラーか!

そしてサイドで、まるで狂乱の女王につきそう忠実な侍女のようなトモエ・バディオラヴァ、そしてブレマー・バロックオーケストラ。すごい絵です。アヴァンギャルドなヴィヴァルディの音楽が凄い。ときに羽毛が飛び交うように軽やかに、ときに暴風が吹きすさぶように荒々しく。これがヴィヴァルディなのか!?

https://www.youtube.com/watch?v=b42vwZmG6k0

https://www.youtube.com/watch?v=s0ov_w8wD-E

写真は2010年にハルモニア・ムンディから出版されたCDです。これも腰を抜かしそうな「四季」。


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2018年3月 6日 (火)

サラとミーナ198: 管理マニュアルと共に

Imga

ミーナはともかくいつでもどこでもサラと仲良くなりたいのですが、サラはたいてい迷惑そうにしています。なめ回されるのがうざいのでしょう。ただ時になすがままになっている時もあります。そんな瞬間のツーショット。眠いときはいじられても比較的大丈夫なようです。

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ミーナは誰に飼われても、売れ残ってシェルターにいてもそれなりにハッピーな人生を送ることができたと思います。サラはちょっと違っていて、ミーナと私との微妙な三角関係の中で、特殊な人生を送っています。

サラはシェルターにいたら決して幸福ではなかったと思います。とても野生猫らしいローンウルフ的な猫なので、ごちゃごちゃ他の猫が居る中では居心地が悪かったと思います。

ミーナが居なくて、私とサラだけの関係だともう少し飼い猫らしく変身して生きることになったでしょうが、ミーナが居るので野性がやや残って、控えめな愛情、控えめな甘え、日々の探索、私とミーナの観察、多少の緊張、猫会議・ブラッシング・おやつの楽しみ、等の中で生きています。

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2018年3月 4日 (日)

東京シティ・バレエ団&都響-白鳥の湖@東京文化会館2018/03/04

Imgうららかな春の日。上野駅公園口は大混雑です。「パンダの整理券は売り切れ」のパネルを持った動物園の係員が立っていました。

都響がピットに入らなければ一生バレエを見る事なんてなかったと思いますが、ともかく初めてのバレエはチャイコフスキーの「白鳥の湖」。

指揮は大野和士氏、コンマスは四方さん、サイドはピットに隠れて見えませんでした。東京シティ・バレエ団50周年記念公演のお手伝いで出演するとのこと。

都響の演奏会とは全く客層が違います。8割方が女性客。しかも小学生の女の子が異常に多い感じがします。男の子はほとんどいません。文化会館の対応も違っていて、遅れた客を入れて階段に座らせていました。これはめずらしいですね。S席・A席は満席ですが、5Fはガラガラというのも珍しい。

バレエのことは全くわかりませんが、白鳥のダンスのシンクロはすごくて、物凄く練習したのだろうと思いました。主役の2人(中森理恵/キム・セジョン)はとても格好良かったと思います。道化の岡田さんの身体能力にはたまげました。

都響の演奏では、第2幕の四方さんのソロにノックアウトです。これは矢部ちゃんや山本さん(ゆづきやマキロンも)がやると気持ち悪いレベルの超耽美的な爆演でした。しびれますねえ。

舞台美術は昭和21年に東京バレエ団が「白鳥の湖」日本初演のために藤田嗣治が制作したものだそうで、特に第4幕の湖の場面が素晴らしいと思いました。佐野勝也という人(故人)がコピーを発見したおかげで、この公演が可能になったそうです。

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2018年3月 3日 (土)

小関郁氏が都響1Vnに

20160511_1ca5b5またもや動物好きの奏者、小関郁(こせきふみ)氏が都響に加入!

http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=1327

小関郁(こせきふみ)
出身地:千葉県浦安市、東京芸術大学附属高校、同大学を経て同大大学院を修了。 第13回日本クラシック音楽コンクール全国大会第4位。第7回東京音楽コンクール入選。本年3月1日付で東京交響楽団より都響(第1Vn)に移籍。

双子の姉妹である小関妙氏はミュンヘン室内管弦楽団のヴァイオリン奏者だそうです(ポスター)。髪型やメイクで印象を変えていますが、おそらく一卵性でしょう。それにしても美しいツーショットです。

演奏:https://www.youtube.com/watch?v=SUdKshCofFY
(向かって左側)

勢いがある演奏で、今の都響に若干欠けているバイタリティーを吹き込んでくれそうです。

まめに情報発信もなさっている方のようです。

ブログ:https://ameblo.jp/fumi-note-vn/
Twitter: https://twitter.com/fumikoseki_vn
Wikiedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%96%A2%E9%83%81

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2018年2月28日 (水)

わが家の小さな同居者

1わが家には、3年くらい前から小さな同居者がいます。

これはハエトリグモ科の一種、アダンソンハエトリ(Hasarius adansoni )のメスと思われます。オスはもっと黒い色で、模様ももっと明確なようです。

蜘蛛の巣は張らないで、家の中を動き回っています。1ヶ月に1回くらいしかみかけないので、目立たないように動いているのでしょう。

あるとき食卓に天井からスルスルと糸を伝って降りてきたので、つかまえて外に出そうと思いましたが失敗しました。巣は作りませんが糸はつくって移動に使っているようです。

ゴキブリの子供を食べるようで、益虫とされています。ノミやダニも食べるのでしょう。寿命は1年という説もありますが、私は信じません。うちで同時に複数見たことは1度もありませんし、メスしかみかけたことはありません。おそらくある個体がうちに住み着いて、3年は生きていると思います。

http://gokiburi.dandyism.biz/?p=2601

http://kumomushi.web.fc2.com/a_g/adansonhae.htm


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2018年2月27日 (火)

科学技術は団地を救う・・・・・かも

A0002_000255管理組合があまりに多忙で、ブログの記事、特に「生物学茶話」などがなかなか書けない状況が続き、情けない状態になっています。

ストレスの要因として意見の対立というのはもちろんあるのですが、もっといけないのは、あまりに大量の書類があって、整理が追いつかず、どこに何があるか把握できていないということです。

そんななかで地区の団地連絡会に出席しました。これは周辺団地の理事長等が集まって情報を交換する親睦会です。

近隣のある団地では5億円の予算を組んで2021年の大規模改修にそなえていたそうですが、見積もりを取るとなんと作業費の大幅高騰で9億円だったそうで、東京オリンピックと少子化で作業員が集まらないという影響がいよいよ末期的状況になっていることを実感させられました。このままずるずると手をこまねいていると、日本は崩壊します。

話はかわりますが、団地の管理で最も重要なのは給排水の確保です。パイプを金やプラチナでつくるわけにはいかないので、鉄や銅でつくるわけですが、それらが錆びるのは宇宙の定めです。

鉄の場合酸化するとFeO(ウスタイト)、Fe2O3(赤さび)、Fe3O4(黒さび)などになりますが、水道管の劣化は主に赤さびによるもので、閉塞・赤水・漏水などが発生します。これを団地全体で修復するには、場合によっては億単位の資金が必要になります。

ところが都市拡業のセラミックカートリッジを給水ポンプに取り付けるだけで、赤さびが黒さびに変わるという魔法のような技術があるそうです。黒さびは赤さびと違って、逆に水道管を酸化被膜で被って保護する作用があります。
http://www.toshikogyo.com/info/rust.html

実績はかなりあるそうですが、メカニズムはまだわかっていないとのこと。私達の団地でも導入するかどうか検討に値すると思います。

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2018年2月22日 (木)

二期会・都響「ローエングリン」@東京文化会館2018・2・22

Photo

以前に学会でドイツに行ったことがあって、フュッセンのノイシュバンシュタイン城にエキスカーションで訪れました。周辺の景色とも合わせると、世界一美しい城なんでしょうね。もともとルートウィッヒ2世は戦争のために築城したのではなく、自分のロマンティシズムを実現するためにつくったのですから。

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しかし私がテンション上がったのは、彼が子供の頃過ごしたという麓のホーエンシュバンガウ城です。お城の屋上に大きな白鳥の像があって、夜になるとライトアップされます。この像が妙に精神を高揚させるのです。

Imgこのふたつのお城に縁が深いリヒャルト・ワグナー作の「ローエングリン」が東京文化会館で上演されました。雪が激しく降る中を上野にでかけました。今シーズン最高額のチケットなので、気合いもはいります。

今日のオペラは二期会と都響が全力で取り組んだプロジェクトです。指揮は準・メルクル、コンマスは矢部ちゃん。清々しさと力感が共存した素晴らしい演奏でした。私が1番気に入ったのは十字架のお墓に花輪をかけるときのオーボエとクラリネットの演奏で、なぜか泣けてきました。第3幕の前奏曲はちょっと元気に欠けたような感じがしたのが唯一の不満かな。

シンガーの中ではオルトルートの清水華澄(Ms)が圧倒的でした。鉄パイプを振り回す演出も迫力満点ではまっていました。拍手も1番でした。もちろん木下美穂子のエルザも絶好調でしたし、タイトルロールの小原啓楼もきめ細かい歌唱で素晴らしかったと思います。コーラスも迫力十分。

唯一この素晴らしい公演をぶち壊したのは演出の深作健太。だいたい公演後のトークで長々と解説してやっと意味がわかるような演出に、何の意味があるのでしょうか? 自分の趣味で原作のストーリーをねじ曲げるというのは傲慢に過ぎます。一生に一度だけこのオペラを見る人も多いと思いますが、彼はそのような人々にどう謝るのでしょうかねえ。

それにしても噴飯物だったのは、ローエングリンとエルザの最も重要な場面でのローエングリンの不可解な衣装です。アフタートークでルイ14世をイメージしたものとわかりましたがあきれ果てました。こんな大事な場面をぶち壊すおふざけには我慢できません。

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2018年2月21日 (水)

パッソ 可愛い

2016_toyota_passo_x_rearプリウスに10年乗ったので売り払ったら、60万円くらいで売れたので、パッソを買うことにしました。2万kmしかのっていませんでしたが、やはり10年も乗るとコンピュータが心配になります。

パッソはダイハツの車で、トヨタの販売店で売っています。リッターカーで、「軽のように見えて軽で無い」というのが売りです。車高が高い車は安定性に欠ける気がして、パッソを選びました。割と横幅が広く、車高が低い車です。

最高級グレードではなかったので、なんとドライバーズシートの高さ調節ができません。これはしくじりました。眼のポジションが高い位置になり、慣れるまで違和感があります。また長距離はシートがハードできつい感じがします。まあせいぜい20~30kmしか乗らないので、がまんはできそうですが。

エンジン音が昭和の感じでなつかしい。ただ交差点で止まるとエンジンが停止するのには、かなり違和感がありました。これで燃費をよくしているようですが、本当にそんなに効果があるとは思えませんが? どうですかね。アクセルを踏むと再始動しますが、ブレーキをゆるめるだけでも再始動するようです。

プリウスから乗り換えると、パッソの場合アクセルを緩めるとまるでブレーキを踏んだように減速するので、これは違和感がありました。プリウスはアクセルを緩めてもモーターが動いているのでゆるゆる動きます。慣れは必要です。

パネルに非常にわずかな情報しか表示されないのはとまどいました。ボタンを押すと次々切り替わって別の情報が表示される方式です。最高級グレードでないとタコメーターはついていません。ライトは手動点灯です。

プリウスはよくミラーをしまう前にエンジンを切ってしまってやりなおしていましたが、パッソはエンジンを切って外に出て、鍵をかけると自動的にミラーが電動で倒れます。これはちょっと気に入りました。ミラーの電源だけ切れずに残っているのとはね。

あと前の車に接近しすぎたりすると警戒音が出るなど、安全性にはかなり配慮された車のようです。人間の飛び出しには反応しにくいそうですが。

パッソは安価で取り扱いも容易ですし、可愛いデザインでプリウスより親近感のある車です。街乗りしかしないこともあって、私的にはお気に入りです。

(写真はウィキペディアより)

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2018年2月17日 (土)

アンリ・ヴュータンのヴァイオリン協奏曲第7番イ短調

71hqlzd61dl__sl1093_アンリ・ヴュータンの作品はあまり聴いたことがなかったのですが、都響のコンサートアーカイヴで検索すると、1977年にヴァイオリン協奏曲第4番、1994年にヴァイオリン協奏曲第5番を演奏していました。まだ会員になってから20年くらいしかたっていないので、私はどちらも聴いていません。後述する第7番は、まだ都響の演奏会でとりあげられたことはないようです。

ヴュータンは19世紀にフランスで活躍したベルギー人のヴァイオリニスト兼作曲家で、若い頃は彼の出演するコンサートは大変な人気だったそうです。しかし晩年は体が不自由で、アフリカでわびしい生活を送ることになり、酔っ払いが投げた石に当たって命を落としたとのこと。

私のお気に入りは、彼が晩年に作曲したヴァイオリン協奏曲第7番で、これは美しい旋律がふんだんに盛り込まれた素晴らしい作品だと思います。あまりに甘美な作品なので、むしろサラッと弾いてくれた方が聴きやすいかもしれません。

メランコリックなオーケストラの演奏を断ち切るようにスクリームするヴァイオリンで始まる第1楽章。一段落するとヴァイオリンもたっぷりロマンティックなメロディーを奏で、技巧も披露します。圧巻は第2楽章。主題はひとつですが、なんともの悲しくも美しい旋律なのでしょう。第3楽章は軽快で技巧的な第1主題とチャーミングなメロディの第2主題のミニ・ソナタ形式。

私が聴いたのは FUGA LIBERA の全集に収録されているもの。ヴュータンのヴァイオリンコンチェルト7曲が全部収録されていて¥2936は安いと思います。演奏も立派なものです。
https://www.amazon.co.jp/Complete-Violin-Concertos-Henri-Vieuxtemps/dp/B004CN8HME/ref=sr_1_57?s=music&ie=UTF8&qid=1518852352&sr=1-57&keywords=Vieuxtemps

YouTube で試聴できます。全集と比較するとこのナクソスの演奏の方がきちんとしているかもしれませんが、第2楽章は全集のハリエット・ラングレイの演奏が好きですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BD81V7gIH_I

H. Vieuxtemps Elegie for viola and piano, op. 30   
https://www.youtube.com/watch?v=VF44dYADPwI

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2018年2月15日 (木)

平野歩夢の風格

Freeresourcessnowboardphotos07平昌オリンピックたけなわです。

これまでのところ、私が一番印象に残ったのは、ハーフパイプの平野歩夢です。

まだ19才の学生だそうですが、その話し方や物腰には風格が漂っています。尊敬に値しますね。聞いていて実に気持ちが良いです。

いつも恐怖と戦ってきて、それを克服したという清々しさがそうさせるのでしょうか?

私もこのようにありたいとは思いますが、結局まねしようと思っても、そんな試みは破綻するに違いありません。

彼の演技は、おそらくショーン・ホワイトより優れた演技だったとされていますが、

http://pyeongchang.yahoo.co.jp/column/detail/201802140008-spnavi

そんなくやしさはおくびにも出さずインタビューに応じていました。

本人のキャラもさることながら、親の育て方もよかったのでしょう。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180215-00000509-san-spo

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2018年2月13日 (火)

メッシも柴崎もキラーパスを供給できずドロー

Braugranaミッドウィークのバレンシア戦(国王杯)で勝利したのはいいとして、しだいに選手のコンディションを維持するのが難しくなってきました。ヘタフェ戦のスタメンCBはなんとミナとディニュという2人共バルサではじめてのポジションでのけぞりました。大丈夫か!?

パコが先発で、この場合はスアレスとの2トップで442です。中盤がラキ、メッシ、コウチーニョ、ブスケツでは、コウチーニョがよほど頑張らないと攻撃が薄くなりそうです。カンプノウでの試合ですから、このメンバーで堅守のヘタフェから得点をもぎとらないといけません。

ヘタフェはホルヘ=モリーナではなく、アンヘルの1トップでトップ下が柴崎。左右がポルティ-ジョとアマト。4231でしょうか。厳しくチャージしてくるプレイスタイルで、バルサとしてはなかなかスムースに回すのが大変です。テア=シュテーゲンがドリブルでチャージを回避するような場面もあってドキドキです。

ミナは予想通り、長身を利してCK時には文句なしのターゲットになります。2回ほど絶好のチャンスがありましたが、わずかな誤差でそれて得点できませんでした。スアレスは焦りすぎでオフサイド連発です。後半はバルサが球を持てる展開でしたが、これではせっかくのチャンスも生かせません。メッシはゴールから遠い位置でしかドリブルを許されず完封されました。

ヘタフェには何度か勝つチャンスがありました。アンヘルとミナの1:1もありましたし、柴崎が左から抜けてのショートクロスは角度が浅くてGKにキャッチされていまいました。また後半にはテア=シュテーゲンが前に出すぎて、柴崎のビッグループで万事休すかと思いましたが、キックをミスってしまいました。残念というかラッキーというか(笑)。

このはじめてのCBでエンパテはやむなしともいえますが、ホームゲームですし、アトレチコもレアルマドリーも勝っているのでうかうかできなくなってきました。ミナはやはりCKストライカーとしても期待できそうです。末永くバルサの守備のエースとして活躍して欲しい。

https://www.youtube.com/watch?v=-fRrMMGUD64
https://www.youtube.com/watch?v=Z1DFzOkvTtw


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2018年2月11日 (日)

サロネン-フィルハーモニア管弦楽団 in Eテレ

320pxesapekka_at_apple_store_in_ber今日のクラシック音楽館はすごかったです。チョ・ソンジンの名演もさることながら、それがふっとぶくらいサロネン=フィルハーモニア管弦楽団には参りました。

サロネンはマーラーの交響曲第4番(ロスフィルとの非常に若い頃の演奏)のCDを聴いて以来のファンでしたが、ここまで素晴らしい演奏を聴かせてくれるとは! もうフィルハーモニア管弦楽団とも永いので、熟成してきているようです。都響も刺激されたと思います。

これぞオーケストラという音で、ある意味くせがない文句のつけようも無い堂々たる演奏でした。自分の趣味としてベートーヴェン交響曲第7番の第2楽章はゆっくりめのテンポで、情緒たっぷりに演奏して欲しいのですが、最近はそのような演奏は間違った解釈とされているようで(アレグレットだし)、ほとんどないようです。サロネン=フィルハーモニアも、暗く地味でそっけない感じの演奏でした。

テレビに脱いだ靴(ハイヒール)が映っていましたが、入場の時だけ履いてはいってきて、脱いで演奏している女性奏者がいるんですね。誰かは特定できませんでした。1Vn2列目で弾いているのは岩淵麻弥さんという日本人奏者の方だそうです。このようなオケのメンバーとして、サロネンのような有能で愉快な指揮者と仕事が出来るのは素晴らしいことだと思います。

(写真はウィキペディアより)

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2018年2月10日 (土)

準・メルクル-都響@サントリーホール2018年2月10日

Imgこのポスターを斬新でかっこいいという人もいますが、非常に字が読みにくいので困ります。久しぶりに極寒を抜けだし、過ごしやすい冬の日です。夜には雨が降るそうですが、今日の演奏会はマチネ。チケットは完売です。

指揮者はマエストロ準・メルクル。頻繁に来日している指揮者ですが、意外にも都響演奏会には初登場だそうです。

コンマスは四方さん、ととと、髪型が外巻きから内巻きに変わっていました。慣れるまで違和感があります。サイドは山本さん。Cbの佐野さんが池松さんにボールペンを借りて楽譜になにやら書き込んでいます。直前までチェックとは仕事熱心です。

メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」は波浪と強風と暗いミステリアスな洞窟を感じさせる素晴らしい音楽と演奏でした。マエストロ・メルクルはキュー出しなどとても丁寧な指揮で、それなりに好感が持てます。明快にオケを整理していく中で、情緒がそこはかとなく湧き上がってくる感じがいいですね。

ドヴォルザークのチェロ協奏曲はソリストがエドガー・モロー氏。まだ20代の清々しい青年で、音楽も強引にドライヴするところがなく、楽器を自然に歌わせている感じの演奏です。その楽器がまた格別(テヒラー)。繊細で趣味の良い音楽です。サトー・ミチヨ氏のクラリネットの暗い音色が印象的です。四方さんも細心の心遣いで違和感が無いようにモローに寄り添います。拍手喝采に答えてアンコールはバッハ無伴奏組曲第3番のサラバンド。

休憩後のシューマン「ライン」もマエストロは都響の名技を引き出すべく、奇をてらわない実直な演奏です。曲の長さを感じさせない楽しい演奏でした。終了後トロンボーンだけ立たさなかったのは・・・奏者はお気の毒。

Edgar Mareau:
https://www.youtube.com/watch?v=ndwLsEqyAwI
https://www.youtube.com/watch?v=7uPdGGG6G70

準メルクル
https://www.youtube.com/watch?v=sWq4oKnG7ao
https://www.youtube.com/watch?v=LBM0Z-DHAvQ

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2018年2月 8日 (木)

サラとミーナ197: そこで寝るのか!

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↑ なんとキャットハウスを上からつぶして眠るサラ。どこからこんな発想がわいてくるのでしょうか? 寝心地悪いと思いますけどねえ??? サラは猫らしい猫だと思いますが、ちょっと変わったところもあるんですね。ちゃんと元に戻しておいても、またつぶして寝ます。ちなみに右のソファーはつめとぎでボロボロになっています。

Imga

↑ 部屋を暖かくしておくと、ミーナは部屋の真ん中で、思い切り伸びきって寝たりします。こっちは猫らしくないといえば猫らしくない感じ。

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↑ バルサの Mina 選手.。パルメイラス時代の写真(ウィキペディアより)です。

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2018年2月 6日 (火)

いつまで反知性主義者達に政治をやらせるのか?

A1180_001999全国の国立大学研究所の研究プロジェクト費用で、交付される予算は今年度の61億円から新年度は53億円になるそうです。

激減です。進行中の研究も撤収しなければならないケースがでできそうです。減少することも問題ですが、だいたいもとの61億円という予算が少なすぎます。
https://www.asahi.com/articles/ASL254G0JL25ULBJ00Q.html

政府はイージスアショアの導入を決めていますが、これ最低でも2000億円かかるそうです。しかもこれに設置されるはずの弾道ミサイル防衛用の改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の迎撃実験を行ったら、ミサイルを撃ち漏らして役に立たないことが証明されています。
https://jp.reuters.com/article/japan-aegis-ashore-idJPKBN1ED058
http://www.sankei.com/politics/news/180201/plt1802010007-n1.html

科学研究をいかに政府が軽視しているかは明らかです。お話になりません。気候変動、食糧、医療、生命、人工知能、火山、地震、資源、情報などの問題を解決するのは科学しかありません。軍拡競争に莫大な予算をつぎ込むのは空しいことです。しかしそれを議論するよりまえに、反知性主義がしみついた連中(人文科学なんていらないそうです)がやっている政治を一刻も早く転換する必要があります。

反知性主義は右左には関係ありません。創始したのは多分スターリンです。反知性主義者はときに特別な考え方の科学を盲信することがあります。ミチューリン・ルイセンコ学説はその代表でしょう。iPS細胞には若干その臭いがします。STAP細胞はそうなりかけていました。

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2018年2月 5日 (月)

最悪気分のコルネリャをドローで切り抜け、リーガ無敗を継続

Braugranaコルネリャ・エル・プラットでのダービーは土砂降りの田んぼサッカー。これではメッシのドリブルは危険要因になりかねないので、休ませたのは理解できます。フォーメーションは433にもどって、FWはコウチーニョ、スアレス、パコの並びとなりますが、とてもワンツーで突破なんてできるようなピッチコンディションではありません。スルーパスも距離感が全くつかめず、スアレスにも良い球がでません。

バルベルデが終了後言っていたように、ロングボールを放り込んでこぼれ球をねらうしかありませんでしたが、後半先に点を取ったのはエスパニョール。セルヒオ・ガルシアの目の覚めるようなロングボールがジェラール・モレノの頭にピッタリでした。ピケの懸命のもどりも間一髪間に合わず。

エスパニョールが頑張って後半も厳しい守備を継続してきたので、これはダメかなと思っていたのですが、お休みと思っていたメッシが途中交代で出場。意味ないのではと思いましたが、メッシはワンツーとドリブルだけじゃありませんでした。FKでピケの頭にピッタリ合わせてゴール。追いつきました。

このあと、試合前にも刺激的な発言をしていたピケが妙な投げキッスのパフォーマンスをやったために一挙に険悪な雰囲気になり、一触即発でしたが、なんとか無事にドローで終了して良かったです。ただウムティティが人種差別的な言葉を浴びせられたとかで、試合後ピッチ上で激昂していました。ディニュの故障退場も非常に心配です。RCDエスパニョールはバルサファンにとってはあまり気分の良いチームではありません。コルネリャもあまりプレーしたい場所ではありません。

https://www.youtube.com/watch?v=xlXJei7mSHY
https://www.youtube.com/watch?v=zclCcCG6uNA
https://www.youtube.com/watch?v=tuWX_mJu9Yw


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2018年2月 3日 (土)

不思議に勝ってしまうバルサ

Braugranaデウロフェウがワトフォードに放出されたのは残念です。右から突破の一芸しかできませんが、その一芸が見たい選手です。まあ監督の立場から言えば芸風は多彩で融通も利くセルジを使いたいという気持ちはわかります。デンベレも大枚支払って獲得した選手なので使いたいのでしょう。今のところデウロフェウの方が良かったような気もしますが。アレイシ・ビダルは残してるんですね。セメドが故障したときが心配なのでしょう。

コウチーニョはもっとFWっぽい選手だと思っていたら、むしろMFとしてはまる選手だったのにはちょっと驚きでした。イニエスタが引退したら彼がコントロールするチームになりそうです。パウリーニョの加入は、伝統的なバルサスタイルとは異なる肉体派のプレイヤーで守備にも攻撃にも素晴らしい活躍です。ここぞと言うときにゴール前に登場する機転もあります。ジェリー・ミナ(Mina)はうちの猫と同じ名前ですし、早くチームになれて活躍して欲しいです。CBですがパルメイラスで43試合出場で8点取っているので、CKからのヘディングも期待できそうです。

今シーズンのバルサは好調ですが、秋口にスアレスが点を取れなかったにもかかわらず、よく勝ちを拾っていけたと思います。メッシもアルゼンチンのナショナルチームが大変で、あまり調子はよくありませんでした。

1月28日のアラヴェス戦は大苦戦でした。バルサの2バックをつく、アラヴェスの作戦は見事でした。スアレスへの縦パスやメッシのドリブルなどがカットされて、待ち構えている2トップに素早くパスが渡ると、2バックでは止められません。再三ピンチを招き失点しました。

レフェリーのアシストもあってやっとこさの勝利でした。秋に球がゴールラインを越えたのに得点を認めなかったレフェリーなので、今回は配慮したのかもしれません。ウムティティはハンドでしたね。メッシのFKはとても得点できるようなコースではなかったのですが、GKフェルナンド・パチェコが最後にミスってくれました。

今年のバルサの強さは、やはりバルベルデの選手の調子をみる眼が優れているのでしょうか? 出場しているけど不調というのは秋の一時期のメッシくらいしか思い浮かびません。スアレスはシーズン開始からしばらくなかなか点をとれませんでしたが、不調という感じはなかったですね。

https://www.youtube.com/watch?v=Tg9OdmUD9cE
https://www.youtube.com/watch?v=9zILwlbXy48


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