2018年9月22日 (土)

レネス-都響のホルスト「惑星」@東京芸術劇場2018・9・18

P1090957池袋芸劇の都響C定期。指揮予定のオリヴァー・ナッセン氏が7月8日にお亡くりになったため、急遽ローレンス・レネス氏が代役で指揮することになりました。

月刊「都響」は何とか間に合って、プログラム変更も記載してありました。編集部は大変だったと思います。フライヤーは断念したようです。

ヴィトもさっちんも所用でパスしてしまったので、ちょっと気合いが入った私です。

1曲目は追悼曲ということでナッセン作曲の「フローリッシュ・ウィズ・ライヤーワークス」。きめ細かく作曲された輝かしい響きの名曲です。欧米なら黙祷するところでしょうが、それはありませんでした。

本日のコンマスは四方さんで、サイドはマキロン。マキロンがお行儀よく足をそろえて演奏をはじめたのでびっくりしましたが、そのうちいつものスタイルにもどったので一安心。あまりお上品な演奏スタイルは似合わない人だと思うので。

シンガポールフィルの美男子ロビヤール氏もホルン軍団に加わっています。お隣には超美形のエキストラさんも。一気に格調が上がった感じがします。後列の女性奏者は西條や五十畑の弟子らしく、都響に移籍のうわさもありますが8/9月号月刊「都響」には掲載されていません。

マエストロ・レネスは上品で繊細な感じの方です。2曲目の武満の曲「オリオンとプレアデス-チェロとオーケストラのための」は彼のスタイルにはまっていましたね。ソリストのケラスも素晴らしい演奏ですが、眠くなるのは曲のせいということにしておきましょう。ソリストアンコールのサービスがあり、曲目はデュティユーの「ザッハ-の名による3つのストローフ」より第1曲。

後半のホルスト組曲「惑星」は定番の超名曲。武満の曲とは宇宙つながりです。私は特に「金星」の精緻なやすらぎの音楽が素晴らしいと思いました。芸劇ご自慢のパイプオルガンの低音振動が気持ちいい。女声コーラスもエンディングを盛り上げてくれました。今年度指折りの名演だったのではないでしょうか。楽しい演奏を聴かせていただいて有難うございました。

聴衆も咳や騒音も少なく、最後のフラブラもなくて最高の出来。よかったよかった。

帰り道で赤い鳥居が刻まれたチェロケースを持った都響の女性奏者に超高速で抜かれましたが、よくあんな速度で歩けたものです。あっという間だったので誰か確認できませんでした。傘を持ってきたのに、外に出ると青空が見えていました。

こんな曲です

「金星」
https://www.youtube.com/watch?v=PyBkzZoMYN4
https://www.youtube.com/watch?v=mp5gksq_OEI
https://www.youtube.com/watch?v=tmBoyMgFMpM

「木星」
https://www.youtube.com/watch?v=T0Fx24Xzc3U
https://www.youtube.com/watch?v=MhHwr1tLrrY
https://www.youtube.com/watch?v=Nz0b4STz1lo

「海王星」
https://www.youtube.com/watch?v=ZQQGi4gN6gI
https://www.youtube.com/watch?v=oFMXNUHuWug
https://www.youtube.com/watch?v=JnemonlWKjU

Special (Vn, P, Org, and heavy metal)
https://www.youtube.com/watch?v=hKq8xsUr5dA
https://www.youtube.com/watch?v=aQwq5s9zKN4
https://www.youtube.com/watch?v=9vV_WGa0gK8
https://www.youtube.com/watch?v=BHANdi0IbPY

平原綾香
https://www.youtube.com/watch?v=K7rob0JVlfE

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月20日 (木)

やぶにらみ生物論113: 視葉の構造と機能

昆虫の網膜はまるで芸術作品のようで、とても遺伝子によって作られたとは思えないくらい精細で美しい構造をしています(図1、参照1の文献より)。水波誠の著書によると、神経解剖学の父といわれるカハールは昆虫の網膜をスケッチして「鳥類や高等哺乳類の網膜などは粗末で、哀れなほど初歩的に見える」と述べたそうです(2)。

その一つの理由は昆虫の体のサイズの小ささにあり、このことによって感覚器や脳神経系のサイズも小さくせざるを得ず、必然的に集積度の高いパーツを作らざるを得なくなったのでしょう。図1のミツバチのように、昆虫は複眼で得られた情報を視葉で処理し、さらに前大脳(中心複合体やキノコ体を含む)に集積して行動を決定します。

A_11


しかし昆虫はあまりにサイズが小さいため、個々の軸索を特定して電極を挿入し、研究を進めて行くには適していませんでした。そこでハートラインらは代わりに、同じ節足動物で複眼を持つカブトガニを材料として研究することにしました。カブトガニは大きい個体だと体長が数十センチにもなり、かつ神経細胞も大型なので、昆虫よりはるかに取り扱いは簡単です(図2)。

カブトガニはカニという名が付いていますが、触角もハサミも持たず、図2のようにクモやサソリに近い節足動物です。一対の複眼の他にいくつかの単眼を持っていますが、ここでの主題は複眼についてです。

A_12


カブトガニの網膜を構成する視神経の軸索は1本1本解剖によって分離識別できたので、それぞれに電極を差し込み、光を照射したあとの反応を測定できました。

それぞれの神経細胞は網膜で受け取った光の強さに応じて、高頻度のパルス(放電)を発生します。複眼の中のある個眼だけに光を当てた場合が図2の上下の図AaloneおよびBalone で、それぞれ1.5秒に53回と46回のパルスを発生しています。ところが両者に光をあてると、Aは43回、Bは35回にそれぞれパルスの頻度が低下しました(3、図3)。

A_13

つまりそれぞれの神経細胞は相互に抑制し合う(mutual inhibition)という性質を持っていました。この抑制作用は一秒当たりのパルスが8~10回以上になると発生し、パルスの頻度が増すほど強くなることがわかりました(3、図4)。

これは生化学におけるフィードバック制御と似ていて、ある反応が過度に進行するのを防ぐのと同じような省エネあるいは安全装置の役割を果たしていると思われます。

A_14


しかし生化学のような溶液中の反応と違って、パルスの場合は固定された位置で発生する現象なので、違った効果も発生します。

例えば仮に細胞が1秒間に10回以上パルスを発生すると抑制作用を発動するとします。図5の中央の赤い細胞は強い光刺激を受けて1秒に10回パルスを発生し、まわりの灰色の細胞はそれよりやや弱い刺激で1秒に8回パルスを発生したとします。

10回パルスを発生した赤い細胞は連結する周囲の細胞に抑制作用を発動し、8回パルスの灰色細胞は抑制作用を発動しません。そうすると赤細胞の周辺にある灰色細胞が抑制作用を受けてパルスの回数を減らすことになります。仮に6回に低下したとすると、10:8だったコントラストが10:6になり、中央の赤細胞の信号が際立って明瞭になるという結果になります。

もちろん実際には関わる細胞も多数となり、こんなに簡単な話ではありませんが、ハートラインらは数式で結果を表現していて(3)、それは現在でも正しいとされています。

A_15


つまり網膜に軸索を延ばす細胞は、まるでフォトショップによる画像補正のようなことをやっていることになります。これがまさに視葉という脳のパーツがやっている仕事のひとつです。このような現象を解明したことなどの功績を讃えられ、ハートラインは1967年度のノーベル生理学医学賞を受賞しました(3)。カブトガニを使った実験の方法については、ビデオによる解説もあります(4)。

昆虫の視葉は冒頭に記したカハールの言葉のように、神経細胞が整然と並べられた美しい構造になっています(5)。志賀向子氏のルリキンバエ網膜・視葉のプレパラートが素晴らしく、感動してしまいました(図6)。図6のように視葉はラミナ・メダラ・ロビュラ・ロビュラプレートの4つの組織で構成されています。情報の流れは網膜→ラミナ→メダラ→ロビュラ・ロビュラプレート→脳の中心部となっています。

A_16

ラミナでは画像の鮮明化を行ない、メダラでは動画の解析を行なうようです。複眼は図7(6、7)の走査電子顕微鏡写真のようにハニカム構造をとっています。ですから隣接する各個眼の情報を時間軸で比較すると、6つの方向のうちどちらに物体が動いたかを知ることができます(2、8)。

メダラではこの他に色彩の情報処理が行なわれるようです(2、8)。ロビュラプレートではより広範囲な動きについて解析し、ロビュラでは物体の構造認識などを行なっているようですが、まだ未知の部分も多いようです。

A_17

複眼の中の個眼を1画素と考えると、ハエは6000画素、ミツバチは4000~5000画素、トンボでもせいぜい2万数千画素で(9)、最近のカメラは1000万画素以上ですから、昆虫の複眼は決して高解像度を誇れるものではありません。しかし人間と違ってたいていの昆虫は飛翔します。たとえばハエは1秒間にその体長の250倍も飛翔するそうです(2)。これは身長1.7mの人に換算すると時速1530kmで音速より早くなります。したがって彼らにとって重要なのは、障害物にぶつからず飛翔すること、捕食者やハエたたきから逃れることなどで、そのためには解像度より動体視力の方が圧倒的に重要です。実際昆虫はピストルの弾が見えるそうです(10)。

私達が車を運転していると、景色は前方から後方へ流れていきますが、足許の道路やまわりの建物は高速で流れていくのに対して、山や空の雲はゆっくりと移動します。ハエのロビュラプレートには個々の物体は認識しないで、このような走行(飛行)中の「景色の流れ」を解析するためのニューロンが約60個あり、色々な方向に転回しながら飛行しても直ちにいわゆるオプティカルフローのパターン認識ができるようです(2)。

ミツバチは様々な図形を認識できることがわかっていますが、興味深いのは人間と同じくカニッツァの3角形(図8)を錯視することです(線が引いてないのに中央に白い逆3角形がみえる)。ファン・ハテレンらのグループは、3角形ではありませんが長方形を使ってミツバチが人と同様な錯視を行なうことを綿密な実験で確かめました(11、図8)。このことは複眼でみているミツバチと単眼でみているヒトが、脳で同じような情報処理を行なっていることを示唆しています。

A_18

参照

1)ミツバチの解剖学 The Anatomy of The Honey Bee
http://honeybeeanatomy.blogspot.com/2012_10_01_archive.html?view=magazine

2)水波誠「昆虫-驚異の微小脳」中公新書1860(2006)

3)Haldan Keffer Hartline, Visual receptors and retinal interaction
Nobel Lecture, December 12, 1967
https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/1967/hartline/lecture/

4)https://www.jove.com/video/1384/?language=Japanese

5)志賀向子 ルリキンバエの視葉 Optic Lobe
https://invbrain.neuroinf.jp/modules/htmldocs/IVBPF/Fly/Fly_optic_lobe.html?ml_lang=ja

6)テクネックス タイニーカフェテラス
http://www.technex.co.jp/tinycafe/discovery44_05.html

7)タイニーカフェテラスのホームページ
http://www.technex.co.jp/tinycafe/

8)無脊椎動物脳プラットフォーム  視葉 Optic lobe
https://invbrain.neuroinf.jp/static/moth/optic_lobe.html
https://invbrain.neuroinf.jp/modules/htmldocs/IVBPF/General/optic_lobe.html

9)松縄正彦 Markの部屋
http://markpine.blog95.fc2.com/blog-entry-92.html

10)東工大 Science Techno
https://www.t-scitech.net/history/kitchen/goki/page03.htm

11)J. H. van Hateren, M. V. Srinivasan and P. B. Wait,  "Pattern recognition in bees: orientation discrimination,"  Journal of Comparative Physiology vol. 167 (5) : pp. 649-654 (1990)
https://core.ac.uk/download/pdf/12926215.pdf

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月15日 (土)

サラとミーナ206: ミーナはなぜこんな場所に

Img_2605妙なところに陣取っていると思うかもしれませんが、ミーナがここにいるのには理由があります。

ここはわが家の中心で、洗面所やトイレも含めて家人やサラがどこにいるか把握することができる唯一のポジションなのです。もちろん私の外出は見逃しません。

サラは動かないもの、たとえば家具や箱や紐などが位置を変えたり、新しい物品が現われたりするとチェックするのですが、家人やミーナがどこにいようと全く気にしません。

一方ミーナは物品には余り関心が無く、家の中の探索などはしませんが、一方で人やサラには常に注意を払っています。

これはサラとミーナが大いに違うところです。

私は最近思うのですが、性格の違いによって人を好きになったり嫌いになったりするというのは、当然のようでいて本当はそうでもないのではないでしょうか? 


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月12日 (水)

失われた名前 by マリーナ・チャップマン

Imga

Imgb「サルとともに生きた」というタイトルは翻訳者による意図的な誤訳であり、本当のタイトルは、写真の英文タイトルからわかるように「サルに育てられた」です。

その本来のタイトルからは驚愕の内容が予想されますが、読んでみると非常に考えさせられる内容で、心に残る本でした。

「失われた名前 サルとともに生きた少女の真実の物語」
2013年 駒草出版     マリーナ・チャップマン (著), 宝木多紀 (翻訳)         

著者は5才から10才までの間、サルの教育を受けて、サルと共に行動し、ジャングルの中で生き延びました。

特に印象に残った一節を引用させてください:

「彼ら(サル)の感情はとても繊細で複雑だった。そのニュアンスの一つひとつに、私は人間の感情と同じものを感じた。謙虚や高慢、降伏や防御、嫉妬や賞賛、怒りや喜びといった、あらゆる感情を持ち合わせていた。彼らとの関わり方を会得すると、寂しいのか、孤独なのか、愛情に餓えていて抱きしめて欲しいのか、それとも挑発しているのか、干渉したいのか、彼らの気持ちが手に取るようにわかった」
引用終了 (  )内は管理人の註

私もイオンとコンサート以外はほとんど2匹のネコと生活しているので、著者の気持ちの何分の1かはわかります。

森林に人間が侵入してきたときに、森の生物が受ける圧倒的な恐怖感には震えました。やはり人間は最も凶暴な生物です。それでも著者は森から離れ、人の社会に復帰するという道を選びました。それは人間の脳に潜む強い好奇心なのでしょう。

それからの何年かは、人という生物がサル(ナキガオオマキザル)に比べていかに邪悪かということを、これでもかこれでもかと思い知らされる悲惨な生活でした。かてて加えて2度もの致命的危機を奇跡的に乗り越え、晩年になって多くの人々の協力でこのような書物を出版できました。

この本は自然から人への最後の警告のように思いますが、私はヒトのテンペラメントは結局変わることはなく(何しろ国家指導者がプーチン、トランプ、習近平、晋三などという連中ですから)、100年後には地球の支配者をAIに取って代わられるような気がします。またその方がよいのではないかと思うようになりました。

序文
プロローグ
第1部 ジャングル
第1章 誘拐
第2章 緑の地獄
第3章 無数の目
第4章 サルまね
第5章 生きる術
第6章 グランパ
第7章 群れの一員
第8章 鏡のかけら
第9章 生む女
第10章 人間の集落
第11章 心の家族
第12章 襲来
第13章 離別
第2部 人間の世界
第14章 後悔
第15章 悪夢の旅
第16章 カルメン
第17章 忍従の日々
第18章 人間の暮らし
第19章 警告と事故
第20章 逃走
第21章 路上生活
第22章 チャンス到来
第23章 ギャングリーダー
第24章 犯罪一家
第25章 秘密の友だち
第26章 脱出
第27章 修道院
第28章 壁の外へ
第29章 未来への試験
第30章 私の名前

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月11日 (火)

堕落した報道ステーション-トリチウムの放出

Pic11今日報道ステーションで福島第一原発で保管しているトリチウム水を放出する必要があるというプロパガンダをやっていたのには驚きました。漁民がまるで放出水は全く安全で風評被害だけを心配しているように報道しているのには非常に落胆しました。あの保管水は安全ではありません。

これは非常に悪質な世論誘導です。

まず保管しているのが純粋なトリチウム水であるかのような報道ですが、フィルターで他の核種をすべて取り除けるはずもなく、実際に東電がそうではないことを発表しています。

「東京電力によると2017年度に汚染水浄化後の測定で、ヨウ素129が1リットルあたり62ベクレル検出され、排水基準値の9ベクレルを上回っていた。他にも排水基準値以下だが、ルテニウム106やテクネチウム99も検出された。」

2018年8月19日、共同通信「基準値超の放射性物質検出、トリチウム以外」
http://www.foocom.net/column/shirai/17224/

基準値を上回ったデータもあると報道されています(東京新聞)。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018081901001549.html

確かにトリチウムの放射線はガラス・紙などで遮蔽できます。ですからタンクに接近しても害はありません。

しかし分子レベルの距離では強い破壊力を持ってDNAなどを破壊します。トリチウムはタンパク質・脂質・DNAなどあらゆる生体物質にとりこまれるので、その害は計り知れません。

それだけではなく、トリチウムは下記の様に、ベータ線を放出してヘリウムに変わります。生物のDNAの2重鎖は水素を媒介としたゆるい結合を行っているということは、分子生物学の一丁目一番地です。

{}^3_1\hbox{H}\  \xrightarrow[12.32\ years]{\beta^-\ 18.6\ keV}\ {}^3_2\hbox{He}^++\hbox{e}^-+\overline{\nu}_{\hbox{e}}

このようにして放射能を持つトリチウムが安全なヘリウムに変わったとたんに、その部域のDNAが壊れて、突然変異が発生する恐れがあるというのがトリチウムの特異な毒性です。

トリチウムの害
http://nucleus.asablo.jp/blog/2013/05/04/6799143
http://nucleus.asablo.jp/blog/2013/05/04/6799155
http://tabemono.info/report/former/genpatu5.html
http://ryuma681.blog47.fc2.com/blog-entry-895.html

原子力規制委員会の委員に生物学者はひとりもいません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月10日 (月)

やぶにらみ生物論112: 背と腹

私達が所属する脊椎動物などの後口動物(deuterostome)では中枢神経系が背側にあるのに対して、昆虫などの前口動物(protostome)では中枢神経系が腹側にあります(図1)。

A_8


この相違について、19世紀にフランスでジョルジュ・キュヴィエとジョフロワ・サンティレール(図2)の論争があり、キュヴィエは両者のボディープランが根本的に異なるとしたのに対して、ジョフロワは裏返っただけで両者は同じボディープランだと主張しました。この論争は西欧ではかなり有名らしく、私は未読ですが本まで出版されています(1)。キュヴィエが優勢だったようですが、ゲーテは持論の「Urform=原型」からすべての動物が生まれたという思想からジョフロワを支持しました。図1の上段の図はある種のUrformです。

A_9

この論争に決着をつけたのは、あの自殺した理研の笹井芳樹らでした(2)。デ・ロバーティスと笹井(図3)はマウスとショウジョウバエという系統的にかけ離れた種において、ボディープランを決定する遺伝子、特に前後軸を決定するHox遺伝子クラスターや背腹軸を決定するSog/Dpp遺伝子に共通点が多いことから、これらは進化的に保存されたものであるとし、後口動物と前口動物の共通祖先としてウルバイラテリア(urbilateria)を想定しました(2、3、図1-左右相称動物の基本型)。キュヴィエ-ジョフロワ論争から言えば、彼らはジョフロワの亡霊をよみがえらせたというわけです。

A_10

彼らのグループは実際にショウジョウバエとアフリカツメガエルのSogとChordinのmRNAには互換性があることなどを実験的に確認しています(4)。口と肛門が同じ扁形動物に所属するプラナリアが脳を持つことを考えると、ウルバイラテリアがすでに中枢神経系を保持しており、後口動物または前口動物が分岐したときに位置がひっくりかえったということは納得できる説明だと思います。

動物が初期発生の頃、基本的な形態形成を行なうための場を形成する分子群は数百以上あるでしょうが、なかでも重要な役割を果たしているのはBMPとその関連因子です。Sog、Chordin、Dpp、BMP4などもその中に含まれています。

BMPを最初に見つけたのはカリフォルニア大学の整形外科医だった Marshall R. Urist (5、図3)で1965年のことでした。もともとは骨の増殖促進因子として発見されたので、bone morphogenetic protein などという名前がつけられましたが、実はこの因子は生理的には骨形成と直接の関係はなく、もっと広汎な作用を持つ因子だということが後に判明しました(6)。

BMPには多くの分子種がありますが、いずれもTGF-βスーパーファミリーに属する分子であり、BMPという名前が付いていなくても関連する分子もあります。このブログでも以前にリストを提供しています(7、図4に再掲)。またBMPをリガンドとする情報伝達系についても若干の記述を行ないました(7)。

A_11

図1または図5でわかるように、基本型からみると後口動物はそのまま中枢神経と消化管の位置関係を保存しており、一方前口動物ではそれらが頭部近傍の1ヶ所でクロスしていることがわかります。すなわち後口動物こそが伝統的なボディープランを維持しており、前口動物は変異体から発展したグループであるという考え方がわかりやすいと思います。

図5をみると節足動物のSOGと脊椎動物のChordinはホモログであり、いずれも中枢神経を誘導する機能に互換性があることが証明されています(4)。ただ初期発生の頃に、節足動物のSOGは腹部に発現し、脊椎動物のChordinは背部に発現するという違いがあります。この発現位置を決める遺伝子の変異によって、位置が逆転したと思われます。このほかに腹背の特徴を制御するDPPとそのホモログBMP4の発現位置も節足動物と脊椎動物では逆転しています(図5)。

A_12


Chordinはシュペーマンとマンゴルトのオーガナイザー(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2464568/)の分子的実体だと注目されましたが、それが本当かどうかは微妙です。初期発生における3軸(前後・腹背・左右)の決定には3次元的に多数の因子が関わっており、人間の知能ではごくおおざっぱにしか把握できなのではないかと思われます。おそらくスーパーコンピュータに数値を入れると、答えが返ってくるというような課題ではないでしょうか。

それはそれとして、Chordinの作用機構についてはかなり解明されているようです。Chordinは分子量約12万ダルトンのかなり大きめのタンパク質で、分子内に4つのシステインリッチドメインを持っていることが特徴です(8、図6)。

ChordinはTsgというタンパク質と結合しているBMPをトラップし、本来細胞膜のBMP受容体に結合すべきBMPを隔離するという作用を持っています。つまりChordin自体が背側誘導のカスケードを起動するのではなく、BMPが起動する腹側誘導カスケードを阻害することによって、結果的に背側を誘導するということです(9)。

A_13

BMPは様々な形態形成過程で重要な役割を果たすので、いつまでもトラップされていては困ります。BMPをChordinから解放するために、Tolloid というメタロプロテアーゼが用意されています。このタンパク質分解酵素はChordinを切断してBMPを解放します(図6、図7)。

ここでCrossveinless2というタンパク質が興味深い役割を果たします。これがないとショウジョウバエの翅脈がうまくできないというのが名前の由来です。このタンパク質は細胞膜から突き出した糖鎖に結合しており、システインリッチドメインを介してChordin-BMP-Tsg複合体に結合します(10、図7 のピンクで記してある cystein rich domein と CR1)。

したがってCrossveinless2を特定領域に密集させておけば、Chordinが分解されたときに高濃度のBMPが放出されて、効率よくBMPカスケード(BMP→BMP受容体→Smad複合体→転写)を起動できることになります(10)。

A_14

前にも述べたように、腹背軸の決定などの初期発生における3軸決定には多くの因子がからんでいるので、上記のような単純な理論はひとつの切り口に過ぎず、他の側面からも見る必要があります。

たとえば三品はBMPシグナルとFGFシグナルが競合的に働くことで中胚葉誘導時の中胚葉の背腹パターンを制御しているというモデルを提唱しています(6)。


参照

1)Tobey A. Appel, The Cuvier-Geoffroy Debate. French Biology in the Decades Before Darwin., Oxford University Press (1987)
https://global.oup.com/academic/product/the-cuvier-geoffroy-debate-9780195041385?cc=jp&lang=en&

2)De Robertis EM, Sasai Y.,  A common plan for dorsoventral patterning in Bilateria. Nature 380: 37–40. (1996)
https://www.nature.com/articles/380037a0

3)秋山(小田)康子、小田広樹: なぜ今、クモなのか?胚発生が描く進化の道すじ、生命誌ジャーナル 2004年秋号
http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/042/research_21.html

4)Scott A. Holley, P. David Jackson, Yoshiki Sasai, Bin Lu,  Eddy M. De Robertis, F. Michael Hoffman, Edwin L. Ferguson., A conserved system for dorsal-ventral patterning in insects and vertebrates involving sog and chordin. Nature volume 376, pages 249–253 (1995)
http://www.nature.com/articles/376249a0

5)Marshall R. Urist, Bone: Formation by Autoinduction., Science, Vol. 150, Issue 3698, pp. 893-899 (1965) DOI: 10.1126/science.150.3698.893
http://science.sciencemag.org/content/150/3698/893

6)三品 裕司 BMPシグナルの多彩な機能——初期発生から骨格形成まで Journal of Japanese Biochemical Society vol. 89(3):  pp. 400-413 (2017) doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890400
https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2017.890400/data/index.html

7)初期発生と情報伝達1
http://morph.way-nifty.com/lecture/2018/01/post-8af9.html
http://morph.way-nifty.com/grey/2018/01/post-4d71.html

8)Juan Larraín, Daniel Bachiller, Bin Lu, Eric Agius, Stefano Piccolo, and E. M. De Robertis., BMP-binding modules in chordin: a model for signalling regulation in the extracellular space., Development. vol. 127(4):  pp. 821–830 (2000)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2280033/

9)The chordin page.
http://www.hhmi.ucla.edu/derobertis/EDR_MS/chd_page/chordin.html

10)Catharine A. Conley, Ross Silburn, Matthew A. Singer, Amy Ralston, Dan Rohwer-Nutter, David J. Olson, William Gelbart and Seth S. Blair1, Crossveinless 2 contains cysteine-rich domains and is required for high levels of BMP-like activity during the formation of the cross veins in Drosophila., Development, vol. 127, pp. 3947-3959 (2000)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10952893

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 7日 (金)

サラとミーナ205: 邪魔しないで!

Img_2600

サラが例によってグラブを枕に寝ていたところにミーナが乱入し、舐め合戦が始まりました。舐め合戦というのはネコ特有なのでしょうか? イヌではみたことありません。

好意と敵意がまじりあった不思議なゲームです。舐められるのに耐えられなくなった方が立ち去るのが掟。誰も負傷しません。

そんなときにカメラを向けると、せっかくのゲームを中断してしまうのがサラとミーナ。そんなにカメラを意識しなくてもいいのにと思いますが、意識しちゃうんだよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 4日 (火)

バルサレポート18-19: 開幕3連勝はしたけれど

Braugrana18-19シーズンに突入して3試合が終わり、バルサは”運良く”3連勝です。ここから見えてきたことは何か?

デンベレが自由を与えられて、縦横無尽に活躍できるようになりました。今年は攻撃のキーマンがメッシからデンベレに移行する年になりそうです。私はメッシを引き継ぐのはコウチーニョだと思っていたので、意外な展開でした。

コウチーニョは前でデンベレが動き回るので、自分のペースでサッカーができず、どうしたらよいのかわからないような状態でしたが、3戦目でようやく少し連携の芽がでてきたように見えたので、これからどうなるか注目です。コウチーニョ ← soccer → デンベレがこれからのバルサの生命線になりそうです。

バルサにとって最大の課題は両SBです。右サイドをセルジにやらせると、彼はもともとMFでSBは素人。帰りが遅れてアルバがカバーに走るというシーンも何度かありました。そのアルバも攻撃参加は日常なので、ウェスカのようにカウンターのときにどっと人数かけてくる相手だと、ゴール前でバルサが数的劣位になることもしばしばです。上位のチームにこれをやられると、もちそうにありません。

私はセメドを起用して、2列目の右はセルジとラキが相手関係や疲労度を測って交代で勤めれば良いと思います。右サイドもこうした難しい問題をかかえていますが、左サイドはさらに深刻です。ディニュを放出したため、アルバ一人となって、彼が故障したらどうしようもありません。MFは余るくらい補強して、左SBは補強無しです。

アルバ故障の際はBチームから連れてくれば良いと考えているようですが、そのBチームにも左SBはミランダひとりしかいないので、急場は凌げても苦しくなることは目に見えています。スペイン代表からアルバを外したのは、そういった事情を考えてルイス・エンリケが配慮してくれたと思いますが、そんな忖度をしてもらうほど落ちぶれちゃいけませんね。アルバのバックアップはきちんと準備しておかないとね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 1日 (土)

A favorite photograph --- まきちゃんぐ

Photo

「ハニー」
デビュー曲だそうです。歌詞が強烈すぎるけれど、これがまきちゃんぐ。
独特のグルーヴ感。
https://www.youtube.com/watch?v=FTWraGxrgRs
https://www.youtube.com/watch?v=rZF2dE6GdGA

「鋼の心」
青い鳥という映画の主題歌。私は残念ながら見ていませんが、耳に残るメロディーですし、歌詞もインパクト強いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Rt7qFfmBmq8
https://www.youtube.com/watch?v=uYpaQ33ADz8

「愛と星」
ドラマ「でかわんこ」の主題歌だそうですが、このドラマも見ていません。まきちゃんぐにしては穏やかなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=XI468c7Hlxk

「愛の雫」
まきちゃんぐらしいアイロニーや毒素もたっぷりですが、あまりにも美しいメロディーに溶解して、すべてが包まれる曲。
https://www.youtube.com/watch?v=ESAqbWBsPjQ

「満開」
あなたの手足は何のために生えている・・・という言葉は「らしさ」ですね。これは自分へのがんばれソングなんだろうね。
https://www.youtube.com/watch?v=JqFf8cU2dBk

「赤い糸」
強烈に歌い上げるバラード。まきちゃんぐがライヴで全力投球で歌うと、ホール全体が恐ろしいほどの緊張感でつつまれます。
https://www.youtube.com/watch?v=X9F7Qgr9QE4

中島みゆきの「夢だもの」をまきちゃんぐがカバー。
https://www.youtube.com/watch?v=hgpeMBRxbdU

私のフェイバリットはアップしていないようです。

でも「雨と傘と繋いだ手」はカバーしている人がいました。
https://www.youtube.com/watch?v=-O_URAYHK5Q

「木漏れ日の中で、夏」はさがしましたが、みつかりませんでした。
CD「ハナ」を買いましょう。
1曲ダウンロードもできます。
http://recochoku.jp/song/S1006149449/

オフィシャルHP:http://makichang.info/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月29日 (水)

やぶにらみ生物論111: 体節形成と進化

原始的な生物で口と肛門がおなじという場合もありますが、口と肛門が別個にある動物は、前後については対称形にはなれません。前は口で後ろは肛門です。左右や上下は対称形になることができます。

さまざまな動物門の基本型はカンブリア紀の初期またはそれ以前に形成されていたと考えられますが、カンブリア紀に食うか食われるかの捕食ヒエラルキーがはじまると、頂点に君臨する動物以外は、守るか、逃げるか、隠れるか、強い繁殖力をもつか、など生き残るための特別なストラテジーを必要としました。そのためにさまざまな形態的バリエーションが生み出されました。

守るために上下の対称性を放棄して、背中に棘をつけたり甲羅をつけたりする者が現われましたし、逃げるには上手に高速で泳ぐ必要があります。海底の様々な地形に対応して隠れるには脚が便利かもしれません。

ここでひとつ見逃してならないのは体節が形成されたことです。頭と肛門の部分はそれぞれ別仕立てになるのは仕方ありませんが、中間部分は消化管と神経を通せば良いだけなので、同じ構造をリピートさせて体長を伸ばすというのは一つのアイデアです。

長い体は、かみ切ることができない生物のエサにはなりにくく、また体が小さい生物のエサにもなりにくいという利点があります。岩陰の迷路を進むこともできます。ただそうは言っても体節形成がカンブリア紀における弱肉強食社会への対応の結果かというと、それは必ずしも正しくないような気もします。

体節という構造を採用した動物門(黒字)と、採用しなかった(または放棄した)動物門(赤字)を図1に示しました。

A_15


体節を採用しなかった(または放棄した)生物群の代表は軟体動物です。体節を採用するしないは知能の高低とは無関係です。軟体動物の中でも貝類は自前のシェルターに隠れて生活するという道を選んだので、高度な知能は必要としませんでしたが、自由生活を選んだ頭足類などは高度な知能を発達させました。

体節形成はB点で起こったと考えるのは可能です。線形動物は体節を持ちませんが、いったん獲得した形質を失うのはひとつの遺伝子変異でも可能なので、不思議なことではありません。ただそれならA点で起こったという考えも成り立ちます。実際軟体動物の中でもヒザラガイ(多板綱)のグループは体節を思わせる背板をもっています(2)

私達脊索動物も、後に述べるように体節構造を持っています。これはC点で獲得したものなのでしょうか? 脊索動物はすでにミロクンミンギアやピカイアなどがカンブリア紀から存在していました(1)。したがって体節形成の基本様式はすでにA点で完成しており、以後の体節を持たないすべての生物群は、遺伝子変異などでその機構をうしなった結果と考えることも可能でしょう。

扁形動物はA点直前に分岐したのではないでしょうか。プラナリア(扁形動物)の神経系を腹側から見せた免疫染色の写真を阿形氏がアップしていますが(3、図2)、これをみると筋肉や皮膚が体節化する前に、神経がある意味体節化している状況がよくわかります。見た目環形動物の神経系より「はしご状神経系」というネーミングがふさわしいように思われます(図2)。これは単なる想像ですが、神経系をはしご状に構築した遺伝情報が、体節形成の契機になったのではないかと想像させられます。

環形動物では体節ごとに神経節が形成され、体節ごとに付属する脚などの動きや感覚を統御する役割を果たしています。そしてそのような機構は節足動物にも引き継がれています(図2)。

A_16

私達が所属する脊索動物門と、イカ・タコ・貝類が所属する軟体動物門は非常に離れた分類群で、どちらも5億年以上前のカンブリア紀から存在しています。脊椎動物にも匹敵するような高度な知能を持つ頭足類(イカ・タコなど)も、はやくもカンブリア紀に棲息していたとされています(5、6、図3)。この古代の頭足類はネクトカリスという生物で、何しろ名前が「泳ぐエビ」という意味ですから、当初節足動物だと誤認されていたくらい原始エビ的な風貌です。この生物に体節がある(5)とすると、図1のA点で体節が形成されたという説が信憑性を帯びてきます。

図3のネクトカリスは現在の頭足類と同様漏斗(ジェット水流を任意の方向に噴き出して推進力とする)をもち、頭に2本の足が生えています。貝殻はもっていないようです。これは頭足類の研究者にとっては驚きでした。もともとは原始的頭足類がもっていた貝殻が退化して、現在のイカ・タコとなったと考えられていたからです。

現在でも痕跡的な貝殻を持つイカがいます(7)。英語では貝殻を持つイカは cuttlefish、 持たないイカは squid です。私的には、貝殻もさることながら、ネクトカリスに体節の痕跡があるかどうかに興味があります。

A_17

頭足類の脳は昆虫の脳と同様、部分的には私達の脳よりすぐれているところがありそうです。タコの脳神経系には5億2千万個の神経細胞があると報告されています(8)。ジョン・ヤングによって描かれたタコ脳のスケッチ(9、図4)をみると、視葉が著しく大きく(細胞数6千5百万x2)、脳本体(細胞数4千万)をはるかに凌駕しています。さらに特徴的なのはこれらを足しても1億7千万で、残りの3億5千万個の神経細胞は末梢に存在することです(9)。

ブデルマンによると、これは足と吸盤を操作するためとのことです(9)。確かに8本の足を整合性を持って動かすというのは私達人間には想像を絶する複雑な行為です。

単に本数が多いというだけでなく、彼らには骨や関節がありません。私達の腕や足には骨と関節があるので、動きはデジタル的となり、タコに言わせれば驚くほど単純な動きしかできません。たこの足は任意の位置で曲げられますし、ヒモのように何かに巻きつけることもできます。吸盤を個別に機能させることもできます。彼らはこのような複雑な動きを、各足の神経節で独自に判断して実行することもできますし、脳による統制のもとで、すべての足を協調させて泳ぐなどの行動もできます(10、11)。

A_18


タコに利き腕・利き足があるという話まであります(12)。ヒトや馬は手(前足)が右利きなら足(後ろ足)も右利きのようですが、タコはいったいどういうことになっているのでしょうか?

ちょっと寄り道が長くなりましたので、元の体節の話に戻りましょう。体節形成の分子機構についてはマウスでかなり研究が進んでいて、FGF、Mesp2、Notch、Tbx6などの制御因子がみつかっていますが、まだまだ教科書に記述するにはほど遠い感じがします(13)。

体節形成が生物にとって本当に重要であるかどうかはわかりません。現にタコやイカに体節はありませんし、私達の体も見かけ上は体節はなく、退化途上にあるのかもしれません。ただ環形動物・節足動物・脊索動物などの共通の祖先が体節を発明して、それを今生きている様々な生物がさまざまな形で引き継いでいるのでしょう。なかでも基本型をそのままに近い形で引き継いでいると思われるのがゴカイとムカデです(図5)。

図5は tree of life web project のものです (14)。ゴカイの図をみていただきますと体節は尾節から発生し、古い体節の順に前に押し出されます。ですから頭部に一番近い体節は、発生の過程で早期に形成されたことになります(図5)。

ただ頭部近傍には尾節から形成されたものではない体節らしき構造があり(赤で示した部分)、これは頭部から独自に形成されたものと思われます。ムカデも体節はそれぞれワンペアの足をもつ構造の繰り返しで基本型ですが、頭部は複雑に分化していることがわかります(図5)。

A_19

ヤスデにもムカデと同様明瞭な体節がみられますが、重要な違いがあります。それは一つの体節に2ペアの脚が生えていることです(図6)。これはふたつの体節が進化の過程で融合したためと考えられています(15)。

ヤスデは脱皮する度に体節が増えて体調が長くなります。図6のヤスデは脚が618本もありますが、どうしてこんなに体長が長くなるのかがわかりません。途中で切れてしまったらプラナリアのように再生するのかというと、それはできないようです。この様な奇妙な生物ですが、ヤスデは落ち葉を食べて栄養豊富な土壌をつくる役割をはたしているので、生態系のなかでは重要な生物です。

ヤスデの形態を詳しく見ていくと、実は頭部に続く3つの体節では脚がワンペアだということがわかります(図6)。昆虫の場合、頭部に続く3つの体節は胸部という特殊な構造になるわけですが、ヤスデの場合と関係があるかどうかはわかりません。ヤスデやムカデが属する多足類の生物は、昆虫に先立ってシルル紀には棲息していたと考えられています。

A_20

図7は「MASA ラボ---鸚鵡(オウム)の会議は白昼夢」から引用させていただきました(16)。扁形動物が分岐して以降、動物は体節を獲得し、その基本型となる図7左図1番上のようなシンプルなボディプランの生物から、さまざまな生物が派生してきたと考えられますが、昆虫は進化の過程で最前部から数個の体節が特殊な分化を行なって、触角、眼、顎、中枢神経系などを形成しました。さらに脚は頭部の後方3体節(胸部)で計6本のみで、腹部の脚は退化しました(図7)。このあたりの事情は前稿トビムシのところで記しました(19)。

さらに革命的だったのは、頭部に続く3つの体節から羽が生えたということです(17、18、図7)。昆虫はデボン紀には誕生していましたが、羽のある昆虫がみられるようになったのは次の石炭紀です(20、図7)。

A_21

石炭紀の中期には羽が4枚の、現在とほとんど同じ形態の昆虫が出現しました(図8)。当時は酸素濃度が高く、血管系を持たない昆虫にとっては住みやすい時代でした。図8のメガネウラ(オオトンボ)などの仲間には、翼開長70センチメートル前後の史上最大の昆虫の化石もみつかっています(21)。

ウィキペディアによると「これら原蜻蛉目のトンボは、その原始的な翅の構造(翅脈も単純である)から、現生トンボ類に見られるようなホバリングの能力はなく、翅を時折はばたかせながら滑空していたと考えられる」だそうです。

A_22


脊索動物あるいは後口動物の体節形成の歴史は謎です。なにしろピカイアはカンブリア紀にすでに繁栄していたのですから、それ以前が問題ということになって、今のところ雲をつかむようなお話です。

脊索動物の体節は、脊索に沿って両側にある中胚葉が分節して発生します(22)。現在の知識では、すべての体節形成はクロックアンドウェイヴフロント (clock and wavefront)
理論によって説明できることになっています(23-25)。とはいえ関与する因子は生物によって異なるので、多くの生物でそれらを調べることによって体節形成の進化も明らかになってくると思われます。

いずれにしても、脊索動物にとっても各体節から神経が決まった臓器や組織に連絡していることから、脳神経系にとって体節はきわめて重要な意味を持つことに変わりはありません(図9)。このことはいずれ後に、別の記事で取り扱うことになると思います。

A_23

脊椎動物は体節形成でひとつの新機軸を生み出しました。それは体節中胚葉が真皮と筋肉以外に、硬節から脊椎骨を形成して、神経を被覆することによって脊椎と脊髄を生み出したことです(26、図10)。このことは、脊椎動物がそのはじまりから食うか食われるかの生存闘争に明け暮れた生活を送っていた-すなわち肉は切らせても中枢神経系は守りたい-ことを示唆するのではないでしょうか?

A_24

参照

1)https://en.wikipedia.org/wiki/Myllokunmingia

2)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E6%9D%BF%E7%B6%B1

3)http://www.jsdb.jp/leaders/post-15.html

4)日本大百科全書(ニッポニカ) 集中神経系

5)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%B9

6)Smith, M. R. and Caron, J. B., Primitive soft-bodied cephalopods from the Cambrian., Nature vol. 465 (7297): pp. 469–472. (2010)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20505727?dopt=Abstract

7)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%81%AE%E9%AA%A8

8)Young. J.Z. (1963) The number and sizes of nerve cells in Octopus. Proc. Zool. Soc. London, vol. 140: pp. 229 -254.

9)Budelmann, B.U., The cephalopod nervous system: What evolution has made of the molluscan design., The Nervous Systems of Invertebrates. An Evolutionary and Comparenve Approach, Birkhauser Verlag Basel/Swuzertand (1995)
https://www.researchgate.net/profile/Bernd_Budelmann/publication/270052369_The_cephalopod_nervous_system_What_evolution_has_made_of_the_molluscan_design/links/5a2d935145851552ae7eec3d/The-cephalopod-nervous-system-What-evolution-has-made-of-the-molluscan-design.pdf

10)タコの心臓は3つ!脳みそは9つ!ハイスペックなタコの生体に迫る
https://macaro-ni.jp/34925

11)「海の賢者たこ」 心臓は3つ。脳は9つの超生命体だった!
https://matome.naver.jp/odai/2139056755492819601

12)タコの足、実は8本じゃなくて腕が6本で足が2本
http://digimaga.net/2008/08/octopuss-foot-is-two-the-remainder-is-an-arm

13)国立遺伝学研究所 発生工学研究室 体節形成に関する研究
http://www.mmd-lab.net/research/research02.html

14)Tree of life web project
http://tolweb.org/tree/phylogeny.html

15)https://en.wikipedia.org/wiki/Millipede

16)MASA ラボ---鸚鵡(オウム)の会議は白昼夢
https://plaza.rakuten.co.jp/nakabisya/diary/?ctgy=4

17)Evolution of Insects in terms of the Implicate and Explicate Orders.  Evolution of the flight-function in insects. Part VI.
http://www.metafysica.nl/wings/wings_6.html

18)Palaeodictyoptera
https://en.wikipedia.org/wiki/Palaeodictyoptera

19)渋めのダージリンはいかが: トビムシ
http://morph.way-nifty.com/lecture/2018/08/post-72a8.html
http://morph.way-nifty.com/grey/2018/08/post-d5d4.html

20)デボン紀
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%9C%E3%83%B3%E7%B4%80

21)メガネウラ Meganeura
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%8D%E3%82%A6%E3%83%A9

22)体節
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%93%E7%AF%80_(%E8%84%8A%E6%A4%8E%E5%8B%95%E7%89%A9)

23)J. Cooke and E. C. Zeeman, A clock and wave-front model for control of the number of repeated structures during animal morphogenesis. J. theor. Biol., vol.58, pp. 455–476. (1976)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022519376801312
https://pdfs.semanticscholar.org/fed2/243c0ca8faad67d99c5b8e4e128bbfe59196.pdf

24)二反田康秀 体節形成過程における遺伝子発現振動を利用したパターン形成のメカニズム(URLから直行できないので、タイトルで検索して下さい)
https://library.naist.jp/mylimedio/dllimedio/showpdf2.cgi/DLPDFR010645_P1-80

25)小田広樹ら 脊索動物と節足動物の共通祖先を理解する
https://www.brh.co.jp/research/lab04/activity/07.html

26)理科年表オフィシャルサイト 体節のできかた
https://www.rikanenpyo.jp/FAQ/seibutsu/faq_sei_006.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月25日 (土)

グラーフ-都響&スカナヴィ@サントリーホール2018・8・25

Img酷暑がぶり返しましたが、都響定期会員なのでサントリーホールに行ってきました。本日の指揮者はハンス・グラーフ、コンマスは山本さん、サイドはゆづきです。90%くらいの集客です。

その山本さんが音合わせをピチカートでやって爆笑。彼にこんなユーモアのセンスがあったとは!?最初はモーツァルトの交響曲第34番。アーティキュレーション勝負の曲だと思いました。グラーフの見事なコントロールで文句なしの名演。

オーボエが大活躍の曲なのですが、広田氏のオーボエはどう聴いてもオーボエの音にきこえません。この音になってから慣れの問題かなとずっと思ってきましたが、やっぱり慣れません。これでいいと思ってやっているのでしょうが、疑問です。マエストロ・グラーフはいちいちべっとり指をなめてから楽譜をめくるのが非常に気になりました。

2曲目はサン・サーンスのピアノ協奏曲第2番。本日のソリスト、カティア・スカナヴィは日本人に受ける感じの美人で、ピアノもとても繊細かつクリアなタッチで素晴らしい演奏でした。

ただ演奏の姿勢が極端にかがむ感じで、頸椎を痛めそうな感じがしました。満場の拍手の後、アンコールのショパン・ノクターンを弾いたときには姿勢が良くなっていたので、プレッシャーがかかると姿勢が悪くなる人のようです。アンコールがあまりにも素晴らしかったので、アマゾンでCDを注文しました。それで気がついたのですが、フライヤーの写真はCDの写真の流用じゃありませんか。こんなところで手を抜かないで欲しいし、だいたい2回分の演奏会をフライヤー1枚で済ませるというのは手抜きも甚だしく、恥ずかしいことだと思います。

後半はドヴォルザークの交響曲第8番。部分的に見ればどこも文句なしの名演なのですが、何か乗れませんでした。オケが指揮者の意図に忠実に従おうとするあまり、全体の流れが悪くなった感じがします。ドヴォルザークにしては重厚すぎるのかもしれません。あるいはこの指揮者が客演向きじゃないのかもしれません。

スカナヴィ
https://www.youtube.com/watch?v=Y6BxGsQBShE
https://www.youtube.com/watch?v=yAa5S69Lq-o
https://www.youtube.com/watch?v=pQmUnJ0Mjl4
https://www.youtube.com/watch?v=4yl92M5BHJU
https://www.youtube.com/watch?v=qYkCbzVcUlI

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月21日 (火)

JPOP名曲徒然草188:「時には母のない子のように」 by カルメン・マキ

Imga寺山修司を知る人ももう少なくなったと思いますが、古い競馬ファンならいつもフジテレビの競馬放送にゲストで出演していたので、よくご存じだと思います。

本職は歌人&シナリオ作家ですが、そちらの方は私はよく知りません。私は彼の競馬小説のファンで、すべて読みました。47際の若さで病没したのは誠に残念でした。

このカルメン・マキのアルバムは、全曲寺山修司が作詞した特異な作品です。なかでも「時には母のない子のように」は大ヒットしました(作曲は田中未知)。こんなに脱力する歌は、これ以降聴いたことがありません。

もともとカルメン・マキは寺山修司が主宰する劇団の団員であり、本職は女優です。しかしこの曲の大ヒットで1969年の紅白歌合戦に出場することができました。1972年にはカルメン・マキ&OZというとてつもないバンドを結成し、数々の名唱を残しました。最後の「私は風」を聴いてみてください。

アルバムの中に「かもめ」という曲がありますが、浅川マキの「かもめ」とは別の曲です。ただし浅川マキの方も作詞は寺山修司です。

時には母のない子のように
https://www.youtube.com/watch?v=uhRaSYyols4
https://www.youtube.com/watch?v=f6I-Shd9Oqk
https://www.youtube.com/watch?v=TuN03KG8Ymk

(ハーモニカ)
https://www.youtube.com/watch?v=pl3bNeIhb50

(ギター)
https://www.youtube.com/watch?v=Sq1hm0bE89s

山羊にひかれて
(aki)https://www.youtube.com/watch?v=KkvP8ul3Q-k
(三上ナミ)https://www.youtube.com/watch?v=0AIQMrcb1oc

さよならだけが人生ならば
https://www.youtube.com/watch?v=TDy_axc7Jd0

かもめ
https://www.youtube.com/watch?v=FCIQ6ubaNMk
https://www.youtube.com/watch?v=gFlUcQ9ELHk

二人のことば
https://www.youtube.com/watch?v=BUKSw8DG2zk

マキの子守唄
https://www.youtube.com/watch?v=684dyWEYQcQ

時計を止めて
https://www.youtube.com/watch?v=9HBYpo-cGqY

記憶の海
https://www.youtube.com/watch?v=F_HHfn43UJY

空へ(これは貴重な映像・音源だと思います)
https://www.youtube.com/watch?v=__Vog1kE2KU

私は風
https://www.youtube.com/watch?v=zVPU9U0GWpY
https://www.youtube.com/watch?v=HLEQCKVfy44
https://www.youtube.com/watch?v=7ewJjSmfFBw
https://www.youtube.com/watch?v=s93kMH_5syM

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月18日 (土)

モンサント社敗訴 ラウンドアップは発がん剤

1024pxroundup_svg

↑ラウンドアップの主成分グリホサートイソプロピルアミンの分子構造

AFP情報によると、ラウンドアップは発がん剤であると裁判所で認定されたそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3185756

--------------------

【8月11日 AFP】米カリフォルニア州在住で末期がんと診断されている男性が、がんになったのは農薬大手モンサントの除草剤「ラウンドアップ」のせいだと同社を提訴した裁判で、陪審は10日、モンサントに約2億9000万ドル(約320億円)の支払いを命じる評決を出した。

 陪審は全員一致で、モンサントの行動には「悪意があり」、除草剤「ラウンドアップ」とその業務用製品「レンジャープロ」が、原告のドウェイン・ジョンソンさんの末期がんの「実質的」な原因だったと結論付けた。モンサントは上訴する意向を示した。

--------------------

ラウンドアップの主成分である「グリホサート」については、2015年にWHO外部組織であるIARC(国際がん研究機関)が、毒性や発がん性の懸念がある発表しています。

2017年6月26日に米国カリフォルニア州環境保健有害性評価局(OEHHA)が、同州で定める通称プロポジション65の物質リストに、発がん性物質としてグリホサートを加えると声明を出しました。

しかし日本政府は発がん性はないとしています。

https://inakasensei.com/roundup-cancer

ラウンドアップはその辺のお店で普通に売っている除草剤なので、あまり危険性は認識されていませんが要注意です。グレイゾーンにある薬剤であることははっきりしているので、とりあえず使うべきではないでしょう。

==========

植草一秀氏によると:

モンサント社は世界最大級のアグリビジネス企業として、その名がとどろいているが、有害性が懸念される除草剤、除草剤に耐性を持つ遺伝子組み換え種子製造販売の代表的企業である。安倍内閣は、主要農作物種子法(種子法)を突如廃止した。

政府は「種子法は戦後食糧増産のために、コメ、麦、大豆等主要な穀物の種子を種子法で安定して供給できるように制定された法律で、コメも消費が落ち込んで生産が過剰になった現在ではその役割は終えた」と説明したが、真っ赤なウソである。

世界の種子市場の7割弱、世界の農薬市場の8割弱が、モンサント、ダウ・デュポン、シンジェンタなどの遺伝子組み換え多国籍企業6社によって支配されている。国が管理して安価で優れた種子を安定供給したのでは、民間の種子ビジネスが成り立たない。そこで(米国政府は:管理人註)安倍内閣に命令して種子法を廃止させたのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

西島三重子 Birthday Live 2018 @ 原宿ラドンナ セットリスト

2



最近ではめずらしく、かなり昔の歌をやってくれました(大歓迎)!

想い出づくり、きのうよりごきげん、星めぐり、双曲線、池上線は40年くらい前の曲です。

私的には「陽ざかりの午後」と「夜間非行」が聴けたのは望外の幸運でした。

「花のように 鳥のように」はすぎもとまさとさんのカバーです。

サポートメンバーは

ギターとマンドリン:平野融、 ピアノとキーボード:織原洋子

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月16日 (木)

WOWOW ラ・リーガ放映を決定

Braugranaぎりぎり、ぎっちょんちょんでWOWOWが放映を決定。ここまでぎりぎりで交渉するというのはスペインらしいとも言えます。

はやまって余計な契約や、物品購入をしなくてよかったです。放送権を複数年獲得とはWOWOWも頑張りましたね。昔の映画もWOWOWでみているので、私的には契約をどうしようか考えなくてよい状況になって胸をなでおろしました。

WOWOWの告知です↓
----------

いつもWOWOWを視聴いただきまして、誠にありがとうございます。
権利元の都合により放送未定となっていた世界最高峰のサッカーリーグ「スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ」を昨シーズンに引き続き今シーズンもテレビ独占で放送することが決定いたしました。

またこの度の契約で同リーグの放送権および配信権を複数年にわたり獲得いたしました。

ご心配をおかけいたしました皆さまに、改めてお詫び申し上げるとともに、放送を心待ちにしてくださった皆さまに感謝いたします。

世界王者レアル・マドリード、メッシを擁するバルセロナ、
W杯で大活躍した日本代表の乾貴士所属ベティス、柴崎岳所属ヘタフェなど、
注目の「スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ2018-19シーズン」をWOWOWでお楽しみください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月15日 (水)

サラとミーナ204: お気に入りの場所

猫は肉食動物なので、どこに住処を定めるかはエサがいる場所によります。エサの動物が移動すれば、自分も移動するほかありません。また自分をエサにする動物に居場所を知られないためにも、ときどき居場所を変える必要があるのでしょう。

それでもいくつかお気に入りの場所を定めて、ときどき移動しながらすごします。どの場所を気に入ってくれるかは飼い主にはよくわかりません。予想通りのこともあれば、意外な場所を気に入ることもあります。

Imga

最近のサラのお気に入りはグローブを枕にして眠ること。草食動物の臭いに安心するのでしょうか?

Imgb

ミーナは本棚にもたれて眠るのが好きなようです。

暑すぎる夏で、団地で咲いている花はサルスベリとムクゲくらいです。

Imgc

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月12日 (日)

西島三重子 Birthday live 2018 が開催されます

Imga西島三重子さんは本名で、(株)西島畜産の社長令嬢です。新井薬師の西島ミートプラザはテレビでも何度か紹介されています。私も一度行ったことがありますが、素晴らしいお店です。
https://n-meat.co.jp/

子供の頃のことなどを「ヤクシ団欒物語」(有朋堂 1996年刊)という本にまとめて出版されています。歌詞はあまり書かない人ですが、散文をまとめるのはうまいなと思いました。昭和の庶民の生活が生き生きと描かれています。

小学校から短大まで川村学園に通われていたそうです。同級生の方にうかがうと芸能に優れていたばかりでなく、理系の科目も得意で成績優秀な生徒だったそうです。大学では化学部に所属されていたと聞いています。

そんな彼女がなぜかシンガーソングライターとして1975年にワーナー・パイオニアからデビュー。同期は岩崎宏美・山崎ハコ・中島みゆき・矢沢永吉・憂歌団らです。デビュー曲は「ろくでなし」。「ろくでなし」というタイトルで思い出すのはサルヴァトーレ・アダモの曲(原題 Mauvais Garcon) です。
https://www.youtube.com/watch?v=BM_2igjbxjc

アダモは西島さん(以下みーちゃん)がデビューした年にも中野サンプラザで3日連続のコンサートをやっているので、一度アダモの「ろくでなし」を意識したのかと本人に訊いてみましたが、怪訝な顔をされてしまいました。全く無関係のようです。

ともあれこの曲はヒットせず、2曲目のシングル「池上線」が大ヒットしました。私は当時西島三重子という名前は全く知らなかったにもかかわらず、この曲はよく覚えています。

私がはじめて彼女の名前を憶えたのは5枚目のアルバム「シルエット」が発売された頃です。この頃は所属芸能事務所がファンクラブを組織していて、当時の様子は私の過去記事を参照していただくと雰囲気が判ると思います。会誌を復刻しました。
http://morph.way-nifty.com/grey/2015/02/post-955d.html
http://morph.way-nifty.com/grey/2015/02/post-e8c5.html

ワーナー時代のみーちゃんは一応フォーク歌手というジャンルに分類されていて、ほんわかとしたフォーキーな曲を歌っていたのですが、ワーナー時代最後のアルバム「シルエット」は一転して甘酸っぱい青春とかシンガーの主張とかを排した、ひんやりと暗く切実な音楽です。欧米で生まれたアシッド・フォークとは全く異なる形のフォークの進化形・新ジャンルです。以下の5曲はすべてこのアルバムの収録曲です。

かげろう坂
https://www.youtube.com/watch?v=9lXoV9dILio

いそしぎ
https://www.youtube.com/watch?v=0FTtMYSpZF4

メランコリー・イエスタデイ
https://www.youtube.com/watch?v=hRMxnpJFzj8

びしょぬれワルツ
https://www.youtube.com/watch?v=QWJswBCIZSw

千登勢橋
https://www.youtube.com/watch?v=0TYECCELT6c

新しいジャンルの音楽を創始したみーちゃんですが、なんと「シルエット」をリリースしたあとさらに驚くべき大転換を行ないます。

ひとつには「シルエット」の完成度が高すぎて行き詰まってしまったのかもしれませんが、あるいは自分自身のキャラから音楽が離れすぎたことに違和感を感じたのかもしれません。ともかくレコード会社もテイチクに移籍してフォーク色を一掃し、ポップスをはじめてしまいました。この頃私生活にも変化があったのかもしれません。

それまでのファンを置き去りにするというような変身がよくできたと思いますが、私はもともとポップスが好きだったので、全く違和感なく新アルバム「Bye-Bye」の世界にはいっていけました。

ただ事務所も変わり、ファンクラブも解散したので、コアのファンとしては激震が走った記憶があります。当時の様子は自主FC「風」を立ち上げた蛭田氏が詳しい記録を残しています。この記録に名前が出ている方は全員面識があるので、当時のことを思い出すと何かこみあげてくるものがあります。
http://www.sasabe.com/MIE/kaze/kaze.html

しかし今の時代では、かなり集客力のあるシンガーソングライターでもフリーは当たり前。自分でサイトをつくって、バンドメンバーを集めて、チケット売って、楽器を弾いて歌うのは普通ですから時代は変わりました。

当時の自主FCの機関誌「風」創刊号を復刻したという記事をアップしておりますのでご覧下さい。
http://morph.way-nifty.com/grey/2015/02/post-4f3e.html

テイチクでは4枚のアルバムをリリースしますが、私はこの4枚が西島三重子の最高傑作だと信じて疑わず、テイチク派を自認しています。それまでの心理的制約を解き放たれ、沸々とあふれ出した才能を感じます。以下は当時の曲でYoutubeにアップされているものをピックアップしました。

ロンリーガール
https://www.youtube.com/watch?v=i7L6ix0DuMQ
https://www.youtube.com/watch?v=FZlRH-oMHQw
https://www.youtube.com/watch?v=nVGkoWcf8r8

ジェラシー
https://www.youtube.com/watch?v=SH_sn__dCq0&list=PLUejwattuJFHgh6wyjktkjnQb0bOg3eJE&index=6

Imagination Canvas
https://www.youtube.com/watch?v=7cdNRmqB4zU

5年目の夏
https://www.youtube.com/watch?v=jME73_dMbR0

「Lost Hour」
https://www.youtube.com/watch?v=EqQPfZmseto

そのうち年齢もいい年になってきたので、ポップスはやめて南米音楽やシャンソンを取り入れて、大人っぽいバラード路線に転換しようということになったのでしょう。そこでまたレコード会社を変えて「東芝EMI」に移籍することになりました。リリースしたのは「Shadow」と「寝物語」という2枚のアルバム。以下は収録曲です。

SEQUENCE OF MEMORIES~思い出のページ
https://www.youtube.com/watch?v=kaAtY_Bjdc8

泣かないわ
https://www.youtube.com/watch?v=fDgnIbRpiXk

夜間非行
https://www.youtube.com/watch?v=Fh3UWa6DdPs

冬なぎ
https://www.youtube.com/watch?v=H60uso4xpDA

冬のカルナバル
https://www.youtube.com/watch?v=KI0GbDxfYU0

ラストワルツ
https://www.youtube.com/watch?v=qY6mCEA8yXc

このあと南米音楽やシャンソンのカバーアルバムを2枚出版します。またこの頃、今はない第一家庭電気のサポートで45回転の超高音質LP「地球よ廻れ」が出版されました(非売品)。第一家電でレコードプレイヤ-のカートリッジを買うともらえた記憶があります。素晴らしいアルバムです。どなたが権利を持っていらっしゃるのかわかりませんが、是非ともCD化して欲しいと思います。
http://morph.way-nifty.com/grey/2013/09/by-b827.html

そうこうしているうちになんと東芝EMIの経営が破綻し、みーちゃんもフリーになってしまいますが、時を経てメディアリングから復活することになりました。「つまんないものよ 私の心」と「夢のあとさき」というアルバムを出版するのですが、これはなんだかいわゆる歌謡曲に傾斜したような内容になっています。みろくさんという歌謡曲の作詞ができる人をみつけたことも影響しているでしょう。

わたしが残していくもの
https://www.youtube.com/watch?v=hw0A1gNoR3E

おひさまのたね
https://www.youtube.com/watch?v=VM8fTFxHkFk

若い頃からソングライターとして、様々な歌手に曲を提供してきたみーちゃんですが、この頃になると水森かおりなどの演歌歌手への提供が中心となり、そのせいもあってか演歌っぽい曲を歌うようになりました。

水森かおり 飛鳥坂(みーちゃん自身の歌唱はアルバム「十三夜」 pony canyon に収録)
https://www.youtube.com/watch?v=siPeaVIWkeg

水森かおりさんはみーちゃんの曲がお気に入りで、「池上線」のカバーも出版しています。みーちゃんも「池上線ふたたび」という曲をリリースしました。
https://www.youtube.com/watch?v=NsJgqd68qeM

Ddsbgfyvaaakhie212x300
そして新曲「目黒川」に至るわけです。これなどはコード進行もシンプルにして、カラオケで歌いやすい曲にしようという狙いなのでしょう。

次回ライヴは8月17日(金)@原宿ラドンナ

←フライヤー

ラドンナ原宿 03-5775-6775

アオイスタジオ 03-3585-6178(平日10時~17時)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月 9日 (木)

やぶにらみ生物論110: トビムシ

最初に最近認められつつある系統図を図1として提示します。見て驚かれる方も多いと思います。私も驚きました。私達が学生時代に習った系統図とは全く異なるばかりか、現在様々な教科書やウェブサイトに掲載されている系統図・系統樹とも全く異なっています。しかしこれが最新の分子生物学的知見に基づいて、分類学者のコンソーシアムが現在到達した結論だそうです(1、2)。近々に教科書も書き換えられるでしょう。

A_9


図1によると、節足動物・緩歩動物・線形動物・有爪動物の各門がひとつのグループであり、環形動物と軟体動物はこの4つの門が分岐する前に分岐したとされています。言われてみればまあそうかなとも思います。参照論文1のレジエは写真が見つかりませんでしたが、2のミューズマンの写真は公表されているので貼っておきます。彼らは共に昆虫の研究者であり、昆虫の起源についての興味からこのような大規模な研究に首をつっこんでしまったようです。

昆虫の起源という観点から言えば、現存のトビムシに似た生物から昆虫が分岐したというこれまでの考え方は、最新の研究でも正しいようです(図1)。様々な昆虫の分岐については非常に詳しく研究されています(図2 ミューズマンらによって作成された系統図の一部)。完全変態する昆虫(卵→幼虫→さなぎ→成虫)は色々な意味でハイクラスだと言われていますが、この中で膜翅目(ハチ・アリ)は他のグループ(甲虫・蝶・蛾・ハエ・蚊)とは早くに分岐していることが目をひきます。

A_10


↑図をクリックすると拡大して表示されます。

完全変態するグループと最後に分岐したのはゴキブリ・シロアリ・バッタのグループです。ゴキブリは3億年前の石炭紀から現在とあまり変わらない姿で存在しているので(3)、完全変態するグループの分岐は、遅くとも石炭紀には完了していたのでしょう。

ゴキブリにはさなぎの時期がなく、幼虫の形態が成虫とほとんど同じです。シロアリも同様ですが、シロアリはアリとは全く違った社会性を確立したある意味非常に高等な生物です(4)。完全変態するグループが花粉の運搬によって地球生態系の維持に大きな役割を果たしているのに対して、シロアリは枯れた植物のセルロースを分解して他の動植物が利用できる栄養源にすることで、やはり地球生態系の維持に重要な役割を果たしています。

昆虫の起源について、最初に重要な発見を行なったのはハーストとモーリクで、1926年に古生代デボン紀中期のスコットランドの地層(ライニーチャート)から、Rhyniella praecurosor という現在のトビムシに似た生物の化石をみつけて報告しました(5)。図3の右側のように全身化石で、形態もよくわかります。

A_11

トビムシは昆虫と非常に近い六脚類ですが、同じ地層から昆虫と思われる Rhyniognatha hirst の部分化石もみつかっていましたが、最近の研究によってこれはむしろムカデなどの多足類に近い生物の化石であることが判明しました(6)。古生物の研究者にとってはかなりショッキングな結果です。多足類はシルル紀からいたことがすでにわかっています(7)。

図3の右側の図にあるバーですが、どのようなスケールなのか残念ながら判りませんでした。多分100µmだと思いますが不明です。

節足動物はもともと体節ごとに脚があるという意味ですから、ムカデなどは基本的なデザインに忠実な生き物といえるでしょう。しかしさまざまな環境や生き方から、この基本的なデザインはしだいに変化してきました。六脚類と最も近縁なミジンコはプランクトンとして生活することを選択したため、全く独自な形態をとることになりました(図4)。ミジンコの足は10本なので(歩く用途には使えないと思いますが)、近縁とは言え六脚類とは大きな違いがあります。一方トビムシ・イシノミ・昆虫のグループはおそらくデニシメリア(図4、Massoud Z. が1967年に記載したマレーシアの生物)のような生物から進化したと想像されますが、なぜみんな6本脚なのかは謎です。

なぜ6本なのかは「M.SHI's 科学的逍遙」というサイトに面白い考察があります(8)。6本脚だと常に3点支持ができるので、4本脚の生物より安定した歩行ができるという点が自慢のようです。6本足の方が木に止まりやすいというのは、サルが樹上生活をしていることを考えると納得できませんが・・・。蝶のなかには体が軽いので4本肢に進化したグループもあるようです。ハエは静電気でくっついている3本の脚を、他の3本で引きはがすという主張はよくわかりません。

A_12


トビムシとイシノミには共通点があって、それは跳躍する能力を獲得したということです。腹部をこの能力を最大限発揮するために使うとすると脚は邪魔になるのかもしれません。そこで跳躍とは関係の無い胸部から生えている6本の脚だけ残すという結果になったと思われます。昆虫は翅という飛翔する道具を獲得したため、もはや腹部を跳躍に使う必要はないわけですが、進化のスタート時点ですでに六脚だったというだけで特に変える必要もなかったのでしょう。

トビムシは体長2~3mmのものが多く、目立ちませんが普通に家屋の周辺や中にもいる生物です(9)。体長の数倍から数十倍の距離を跳躍することができます(英語ではspringtail)。トビムシの脳については文献がありますが(10)、良く理解できなかった部分もあるので私の宿題とします。


参照

1)Jerome C. Regier, Jeffrey W. Shultz, Andreas Zwick, April Hussey, Bernard Ball, Regina Wetzer, Joel W. Martin & Clifford W. Cunningham., Arthropod relationships revealed by phylogenomic analysis of nuclear protein-coding sequences., Nature volume 463, pages 1079–1083 (25 February 2010)
http://www.nature.com/articles/nature08742

2)Karen Meusemann, Björn M von Reumont, Sabrina Simon, Falko Roeding, Sascha Strauss, Patrick Kück, Ingo Ebersberger, Manfred Walzl, Günther Pass, Sebastian Breuers, Viktor Achter, Arndt von Haeseler, Thorsten Burmester, Heike Hadrys, J Wolfgang Wägele, Bernhard Misof., A phylogenomic approach to resolve the arthropod tree of life., Molecular biology and Evolution
Volume 27, Issue 11, Pages 2451-2464 (2010)
http://udel.edu/~mcdonald/meusemann2010.pdf

3)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%AA

4)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%AA

5)Hirst, S. & Maulik, S., On some arthropod remains from the Rhynie chert (Old Red Sandstone)., Geological Magazine, vo. 63: pp. 69-71. (1926)
https://www.cambridge.org/core/journals/geological-magazine/article/on-some-arthropod-remains-from-the-rhynie-chert-old-red-sandstone/625FE6C61C6ED09F01880F382C97189C

6)Carolin Haug and Joachim T. Haug, The presumed oldest flying insect: more likely a myriapod?,  PeerJ Published online 2017 May 30.  doi:  10.7717/peerj.3402
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5452959/

7)大原昌宏、津田義弘., パラタクソノミス卜養成講座  昆虫(初級)目までの分類と同定編  北海道大学 (2015)
Parataxonomist.pdf
http://hdl.handle.net/2115/59547

8)研究室/なぜ昆虫は6本肢なのか?
http://mshi.no.coocan.jp/pukiwiki/?%B8%A6%B5%E6%BC%BC%2F%A4%CA%A4%BC%BA%AB%C3%EE%A4%CF%A3%B6%CB%DC%BB%E8%A4%CA%A4%CE%A4%AB%A1%A9

9)イカリ消毒 害虫と商品の登録サイト
https://www.ikari.jp/gaicyu/52010d.html

10)Martin Kollmann, Wolf Huetteroth , Joachim Schachtner., Brain organization in Collembola (springtails)., Arthropod Structure & Development., Vol. 40, Issue 4,  pp. 304-316 (2011)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1467803911000107?via%3Dihub

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月 8日 (水)

ラ・リーガファンに激震

Braugrana

突然のニュースです↓。

いつもWOWOWを視聴いただきまして、誠にありがとうございます。
プログラムガイド8月号に掲載いたしました「スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ 2018-19シーズン」は、
権利元の都合により放送未定となりました。

放送を心待ちにしてくださっているみなさまには、深くお詫び申し上げます。
放送が決定し次第、WOWOW番組内およびWOWOWオンラインにてご案内させて頂きます。

-------------------

DAZNがプロ野球、Jリーグ、世界のサッカー中継を一手に引き受けることになるのでしょうか、まあスポーツだからかまわないという見方もあるでしょうが・・・。DAZNはテレビ局じゃないわけですし。スマホでリーガを見るというのはやはり嫌ですね。テレビで見る方法を考えないといけません。ちょっと不愉快な気分。WOWOWはそれなりに充実した放送だったので。

DAZNの評判はあまりよくないようです。

エスパルス研究所:http://blog.livedoor.jp/skenblog/archives/22616965.html

視聴トラブル連発:http://arutopi.net/archives/681

【必見】話題の DAZN(ダゾーン) を契約してみた:https://jets94.com/22819/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月 5日 (日)

ミンコフスキ-都響 「くるみ割り人形」 @ミューザ川崎2018・8・5

1

皮膚感覚はだいぶ暑さに慣れてきて、30℃だと涼しいと思うようになったくらいですが、内臓が参ってきて活動力がなくなってきました。それでもいままでフェスタサマーミューザでの都響の演奏は大変素晴らしいものだったので、今日も期待して出陣。

本当はつばめグリルで食事したかったのですが、内臓に自信がなくドトールでがまん。

本日の指揮者はマルク・ミンコフスキ。コンマスは矢部ちゃんでサイドはマキロン。ミューザ川崎は席に座っただけでテンションが上がるような素晴らしいコンサートホールです。曲目は「くるみ割り人形」全曲。

図のパンフレットに記してあるように、もともと指揮者の意図で若干カットして休憩無しで演奏する予定だったのですが、急遽カット無しで休憩有りとなりました。ホールとしては休憩時間の売店の売り上げはバカにできませんよね。体力的にも休憩有りは賛成です。残念ながら満席には至らず、9割くらいの入りでしょうか。

エンカナがロングヘアを大胆にカットして、さっぱりとした雰囲気で登場。ミンコフスキはそれに合わせたわけではないでしょうが、優雅さを犠牲にしても、キビキビとして生気あふれる演奏を繰り広げました。矢部ちゃんはもちろんですが、見せ場満載のフルート軍団をはじめ管楽器が全力でささえます。バレエの実演を伴わないことで、このような演奏が可能になったのでしょうが、音楽ファンとしてはテンションが上がる楽しい演奏でした。これで踊るのは無理だと思いますが。

終了後聴衆は大歓声で指揮者と都響を讃えました。最後はスタンディング・オベーション。素晴らしい演奏会でした。

ミューザ川崎シンフォニーホール:https://twitter.com/summer_muza

こんな曲です:https://www.youtube.com/watch?v=xtLoaMfinbU

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月 4日 (土)

サボテンに側枝が発生

Img_2549


サボテンにベイビー側枝が発生しました。数年栽培していてはじめての出来事です。このまま枝になって生長するのか、ポロリと落ちてしまうのか、どうなることやら。

どうもウィルスの悪戯でPCの日付が書き換えられたらしく、そうするとどうなるかというと、セキュリティーソフトが機能しなくなるのです。それを感知するとPCが発狂します。

この病的状態から回復させるために半日を要しました。日付が違っていることになかなか気が付きませんでした。そのままではセキュリティーソフトを入れ替えることすらできませんでした。 結局日付を修復後に、セキュリティーソフトをアンインストールし、再起動してインストールし直すことで解決しました。やれやれ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月 1日 (水)

ザ・ビーチ・ボーイズの「サーファーガール」

ドキュメンタリーを見た方も多いと思いますが、20世紀ポップス史に金字塔を打ち立てた希有の天才ブライアン・ウィルソンは、あまりに音楽にのめり込んで、ついには薬物やアルコール依存症で人間廃業寸前まで追い込まれましたが、年老いてようやく健康を取り戻し、かつて率いていたビーチ・ボーイズを復活させることもできました。

1024pxthe_beach_boys_may_29_2012

左から Brian Wilson, David Marks, Mike Love, Bruce Johnston, Al Jardine

「サーファーガール」は彼の作品の中でも、忘れることの出来ない曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=scnruHOgas8

The Beach Boys live 1964  Surfer girl
https://www.youtube.com/watch?v=CWWusowYad0
https://www.youtube.com/watch?v=OSjuvK85clA

The Beach Boys live 1980  Surfer girl
https://www.youtube.com/watch?v=sLvi9pspSD4

みんなじいさんですが、この演奏が一番と思うのは私だけかな?
(最初に rolling stone のタイトルが出ます)
The Beach Boys live 2012  Surfer girl
https://www.youtube.com/watch?v=hu-bXvuPm7c

The Beach Boys- Surfer Girl (Lyrics on screen)
https://www.youtube.com/watch?v=Qp7nZhRc-CA

賛美歌のようなバージョン
Beach Boys - Surfer Girl - alternative version
https://www.youtube.com/watch?v=OahqdCYo72Y

covered by the four freshmen
https://www.youtube.com/watch?v=qp67XrbBYqc

covered by Paul Simon
https://www.youtube.com/watch?v=acu-wGt0wKA

covered by BBS (これわりと好き)
https://www.youtube.com/watch?v=1DGf62cvGmo

「壊れた天才」ブライアン・ウィルソン(評論)
http://www.page.sannet.ne.jp/equinox/beachboys.html

Brian Wilson - Pet Sounds live, part 1/3
https://www.youtube.com/watch?v=oaYs_zECQaQ

Brian Wilson - Biography
https://www.youtube.com/watch?v=Z7zwg2Z3SF4

The Beach Boys - Warmth Of The Sun  (With Lyrics)
https://www.youtube.com/watch?v=Ir27H9tSZcw

In My Room - The Beach Boys  (with Lyrics)
https://www.youtube.com/watch?v=-b5WsEDZvsE

Good Vibrations the Lost Studio Footage
https://www.youtube.com/watch?v=uVlSVkzbJDA

Sloop John B by The Beach Boys live (1980)
https://www.youtube.com/watch?v=H6Uc_Gi7gdM

Covered by The Fendertones - Sloop John B
ここまでくると、すごいと言わざるを得ない
https://www.youtube.com/watch?v=GmJ6e06eYcM

Beach Boys - Barbara Ann
https://www.youtube.com/watch?v=-zgcM6gchZo

The Beach Boys - California Girls (with lyrics)
https://www.youtube.com/watch?v=B8yph3rb27o

最後はやっぱりこれか
The Beach Boys Live - Surfing USA
https://www.youtube.com/watch?v=svkC3LJMFcs

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月29日 (日)

「くるみ割り人形」全曲 ミンコフスキ-都響 ・・・に期待

A1180_003065フェスタサマーミューザ川崎が開催されています。都響も8月5日(日)に参加します。場所はもちろんミューザ川崎シンフォニーホール。演目はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」全曲(指揮マルク・ミンコフスキ バレエの実演はありません)。
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=2289

全曲というのがミソです。チャイコフスキー自身が演奏会用組曲を作ったため、バレエを伴わない演奏会では組曲を演奏するのが普通で、なかなか全曲を聴くチャンスはありません。私はWOWOWでバレエの公演を見て、素晴らしい作品だと思いました。

特に組曲では第1幕の主要な部分が抜け落ちているので、この作品のエッセンスを味わうことは出来ないと思います。今回の都響の公演では第1幕のクライマックスでの児童合唱はあるようです(TOKYO FM 少年合唱団)。

この曲は1891年にサンクトペテルブルクのマリンスキー劇場の依頼でつくられたもので、さすがにこの劇場の公演はダンスも演奏も演出もすごいです↓。ネズミ軍団と人形軍団の戦闘の場面は白眉でしょう。しかもクララが自分の靴をネズミの王様に投げつけて勝利するのです(手元が狂って当たらなかったらどうなるんだろうとはらはらしますが)。

マリンスキー劇場の「くるみ割り人形」
https://www.youtube.com/watch?v=Llgxg_bZE7M

木管楽器が大活躍するので、都響奏者としては腕の見せ所でしょう(オーボエ首席の広田によると都響の木管には穴が無いそうです *^_^* )。

チャイコフスキーは1890年に永年スポンサーだったフォン・メック夫人に支援を打ち切られており、この曲は生活のかかった大勝負だったのでしょう。世に認められないLGBTだったチャイコフスキーとしては、このような現世離れしたおとぎ話に曲をつけるというのは、大変腕をふるいやすかったのではないかと思われます。

初演の舞台のスケッチがウィキペディアに出ていたので、貼っておきます。夢のある舞台だったことが伺えます。この曲が人気があるのは、<世の中にうんざりしたときの逃避場所>が提供されているということもあるのではないかと私は思っています。

Nutcracker_design

チャイコフスキーは1893年には亡くなっているので、このあと作曲された「悲愴」交響曲ともども、晩年に素晴らしい作品をよく残してくれたと改めて思いました。

[情報]!!

本公演は、指揮者ミンコフスキ氏の意向により当初は一部カットを入れて休憩なしで演奏予定でしたが、最終的にノーカットとし、第1幕と第2幕の間に休憩をはさんで演奏することとなりました。

https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/news/detail.php?id=970

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月25日 (水)

やぶにらみ生物論109: Pax6とクリスタリン

Pax6というタンパク質の遺伝子の変異によって、無虹彩症やペータース異常という目の病気が発生することは、昔から知られていました(1-4)。

Pax 遺伝子群はもともとマウスの胎生期に、組織や器官の発生において中心的な役割を果たす遺伝子ファミリーの1グループとして発見されていて(5)、Pax6 をコードする遺伝子はそのひとつです。Pax 遺伝子群がコードするタンパク質はそれぞれ転写因子であり、DNAに結合する部位をもっていて、転写を調節するという機能によって、発生の過程で組織や器官の位置を決めたり脳の領域わけを行なったりする作用があります。

Pax6 遺伝子をノックアウトすると、目だけではなく脳の異常も発生し、死産も増加します。また Pax6 は脳の発生過程で、興奮性ニューロンが集中する領域と抑制性ニューロンが集中する領域の境界部位を形成するうえで重要な役割を果たすと考えられています(3,6-8)。

Pax 6 の分子構造など詳細は、カール・パボの研究室で徐エリックらによって明らかにされました(9、図1)。ヒトやマウス・ラットばかりでなく、魚類にも類似した遺伝子があることが判明しました(図1)。

A_11

図1のようにヒトとマウスの Pax6 の遺伝子構造には若干の相違がありますが、生成されるタンパク質 Pax6 のアミノ酸配列を比較してみると、驚くべき事にヒトとマウスで一致しています(図2、ただしアイソフォームがあって、完全に一致しない分子もあるそうです)。これは珍しい例です。アカゲザル、ウシ、ラットともほぼ完全一致で、ゼブラフィッシュとも96.5%の一致です(図3)。これは勿論、Pax6がそのわずかなアミノ酸配列の変化も種の存続に関わるくらい構造の保存が必要な、そして重要なタンパク質だということです。

A_12


A_13


図3に示したように、Pax6および類似したタンパク質は鳥類、魚類、両生類、昆虫、線虫にも存在します(10、11)。Pax 遺伝子群について脳科学辞典を引用しておきましょう。

脳科学辞典からの引用: 「PAX遺伝子群:Pax 遺伝子群は動物の胎生期に、組織や器官の発生において中心的な役割を果たす遺伝子ファミリーである。脊椎動物ではPax1〜Pax9の9種類が同定されている(表)。Pax遺伝子群はDNA結合ドメインであるペアードドメイン(PD)と呼ばれる領域を共通に持っている。また、Pax遺伝子にはオクタペプチドモチーフ(OP)を持つものや、DNA結合ドメインであるホメオドメイン(HD)、もしくはホメオドメインの一部を持つものがある。このようなドメイン構造の差異から、Pax遺伝子群は4つのサブファミリーに分類される。Pax遺伝子群はヒトやマウスに於いて、病気の原因遺伝子として同定されたものが多い。例えば、眼の発生のマスター制御遺伝子であるPAX6は、無虹彩症の原因遺伝子である。(12) 」(引用終了)

図3にみられるようにPax6遺伝子はペアードドメインとホメオドメインという二つのDNA結合部位を持っており、それは脊椎動物から線虫まで共通の遺伝子構造です。アシュレイ-パダンらは、この遺伝子が眼が形成される際にまず表層外胚葉に発現し、それを契機としてレンズが形成されるとしました。

また彼らはCre-loxP法という時限的遺伝子破壊システムを用いて、Pax6がレンズ形成や網膜の配置などに必須であることを証明しました(13、14、図4)。図4に胎仔期マウス(左:9.5日、右15.5日)に発現している位置(紫色)が示してあります。ちなみにアシュレイ-パダンのボスだったグリュス(図4)は現在沖縄科学技術大学のプレジデント/CEOに就任しています。

A_14


おそらくPax6遺伝子は現存するほとんどの動物の共通祖先の時代にすでに存在していたはずで、もともとは眼の発生のためにできた遺伝子ではないと考えられます(図5)。眼のある生物は、神経の発生など本来他の目的で存在するこの遺伝子を、眼のために流用したものと思われます。図5および図6はカリフォルニア大学バークレイ校の教育プログラムの図です。

A_15


高度に発達した複雑な眼は、脊椎動物・節足動物・環形動物・軟体動物にみられるわけですが、それぞれの眼は図6で色分けしてあるように、独立に進化したと考えられています。

それでも節足動物と環形動物の眼が似ていたり、脊椎動物と軟体動物頭足類の眼が似ていたりするのは、一つは前記のようにPax6によって形成されたものであるということ、今ひとつはレンズの素材としてクリスタリンというタンパク質を用いていることと関係があると思われます。

A_16


クリスタリンを発見したのはウィリアム・ホルトとジン・キノシタです(15、図7)。ジン・キノシタは米国の National Eye Insutitute で研究を行なっていた方で、2010年に逝去されたとのことで研究所から弔辞もだされています(16)。しかしウィリアム・ホルトについては消息がわかりませんでした。またクリスタリンを精製して詳しく性質を調べた(17)リチャード・J・アレクサンダーという人物についても情報を得ることが出来ませんでした。彼は当時クリスタリンをBovine Corneal Protein (BCP) 54と命名していました。

A_17


哺乳類の主なクリスタリンはα、β、γ の3種類ですが、図8に示すように「α」と「β、γ」は一部分を除いては共通性に乏しく、別のグループのタンパク質と考えられています。卵白アルブミンの例をみればわかるように、タンパク質は通常透明な溶液であり、熱などで変性すると不透明な固体になります。レンズの素材となるタンパク質としては、当然変性しにくい性質を持つものが歓迎されるでしょう。

A_18

クリスタリンはもともと眼のレンズ(水晶体)や角膜のために出現したタンパク質ではなく、たとえばα クリスタリンは分子シャペロンという、他の分子の立体構造を保持したり修復したりする作用を持つ small heat shock protein family という分子群に所属します(18,19)。α クリスタリンはレンズにおいても、β-γ クリスタリンの構造修復に寄与していると考えられています(20)。レンズの細胞は、レンズが完成したあとは増殖能力を失い、固体の一生を通じて補充無し(細胞増殖無し)で機能するので、この修復機能は大変重要です。それでも80才くらいになると、ほとんどの人はクリスタリンの構造変化によって白内障を発症します(21)。

細胞の中に非常に高濃度のタンパク質が蓄積されるような細胞は、細胞分裂の装置が機能できなくなる場合が多いようです。たとえば表皮・毛髪・爪・赤血球などです。この様な場合、まだタンパク質の蓄積を行なっていない未分化な幹細胞を保存しておき、細胞の補充は幹細胞が行ないますが、レンズの場合はそれもなく、ただ細胞を維持するだけという特殊な細胞です。

β-γ クリスタリンはカルシウム結合蛋白質のスーパーファミリーに所属するタンパク質で、多くの細菌もこのタンパク質を持っており、機能は多岐にわたっていると思われますが十分には解明されていないようです(22)。レンズが機能を発揮するためには、高濃度になっても透明性や弾力が維持される必要があり(もちろん結晶化してはいけません)、光を散乱させないで、適度に光を屈折して網膜にフォーカシングしなければいけません。

各クリスタリンの立体構造を図9に示しました(23)。

A_19
哺乳類はα、β、γ クリスタリンがレンズの主成分ですが、他のグループでは他のクリスタリンを用いる場合も多いことが知られています(24、図10)。その場合も用いられたタンパク質は酵素など別の役割を果たしていたものを流用していることに変わりはありません。

A_20

ヒトの眼について簡単に概観したい場合、文献25が発生から白内障までうまくコンパクトにまとめてあるのでお勧めします(25)。

参照

1)Jordan T, Hanson I, Zaletayev D, Hodgson S, Prosser J, Seawright A, Hastie N, van Heyningen V., The human PAX6 gene is mutated in two patients with aniridia., Nat Genet., Vol.1(5), pp. 328 - 332. (1992)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1302030

2)難病情報センター 無虹彩症
http://www.nanbyou.or.jp/entry/5452

3)Davis LK1, Meyer KJ, Rudd DS, Librant AL, Epping EA, Sheffield VC, Wassink TH., Pax6 3' deletion results in aniridia, autism and mental retardation., Hum Genet., vol. 123(4) pp. 371-378. (2008)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18322702

4)日本小児科学会 ペータース異常
http://www.japo-web.jp/info_ippan_page.php?id=page06

5)Walther, C., Guenet, J-L., Simon, D., Deutch, U., Jostes, B., Goulding, M.D., Plachov, D., Balling, R., and Gruss, P.,  Pax: a murine gene family of paired box containing genes. Genomics, vol. 11: pp. 424-434, (1991)

6)Jones L1, López-Bendito G, Gruss P, Stoykova A, Molnár Z., Pax6 is required for the normal development of the forebrain axonal connections., Development., vol. 129(21): pp. 5041-5052. (2002)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12397112

7)Laura A Cocas, Petrina A. Georgala, Jean-Marie Mangin, James M. Clegg, Nicoletta Kessaris, Tarik F. Haydar, Vittorio Gallo, David J. Price, and Joshua G Corbin., Pax6 is required at the telencephalic pallial-subpallial boundary for the generation of neuronal diversity in the post-natal limbic system., J Neurosci., vol. 31(14): pp. 5313–5324. (2011) doi:10.1523/JNEUROSCI.3867-10.2011.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3086773/pdf/nihms286466.pdf

8)MGI Alliance of genome resources., Pax6 gene detail.
http://www.informatics.jax.org/marker/MGI:97490

9)H. Eric Xu, Mark A. Rould, Wenqing Xu, Jonathan A. Epstein, Richard L. Maas, and Carl O. Pabo1., Crystal structure of the human Pax6 paired domain–DNA complex reveals specific roles for the linker region and carboxy-terminal subdomain in DNA binding., Genes Dev. vol. 15; 13(10):  pp. 1263–1275. (1999)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC316729/

10)NCBI homologene https://www.ncbi.nlm.nih.gov/homologene/1212

11)NCBI homologene https://www.ncbi.nlm.nih.gov/homologene?cmd=Retrieve&dopt=AlignmentScores&list_uids=1212

12)脳科学辞典 「Pax遺伝子群」 https://bsd.neuroinf.jp/wiki/Pax

13)Ruth Ashery-Padan, Till Marquardt, Xunlei Zhou, and Peter Gruss., Pax6 activity in the lens primordium is required for lens formation and for correct placement of a single retina in the eye.
GENES & DEVELOPMENT vol. 14:  pp. 2701–2711 (2000)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC317031/pdf/X3.pdf

14)Ohad Shaham a, Yotam Menuchin a, Chen Farhy a, Ruth Ashery-Padan.,  Pax6: A multi-level regulator of ocular development., Progress in Retinal and Eye Research vol. XXX. pp. 1-26 (2012)
http://asherypadan.medicine.mytau.org/wp-content/uploads/2013/04/Shaham_Pax6_Review_2012.pdf

15)William S. Holt, Jin H. Kinoshita., The soluble proteins of the bovine cornea., Investigative Ophthalmology & Visual Science.,  Vol. 12, pp. 114-126. (1973)
http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&ved=0ahUKEwiQ-qCT3bTcAhUS9bwKHdkfDR8QFggtMAA&url=http%3A%2F%2Fiovs.arvojournals.org%2Fpdfaccess.ashx%3Furl%3D%2Fdata%2Fjournals%2Fiovs%2F932875%2F114.pdf&usg=AOvVaw2Z_aHRKYqdeaIVoEuTvHIm

16)NEI Mourns Jin H. Kinoshita.,
https://nei.nih.gov/news/briefs/kinoshita

17)Richard J. Alexander., Isolation and characterization of BCP 54, the major soluble protein of bovine cornea., Experimental Eye Research.,Vol. 32, Issue 2, pp. 205-216 (1981)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0014483581900099

18)Sharma KK1, Kumar RS, Kumar GS, Quinn PT., Synthesis and characterization of a peptide identified as a functional element in alphaA-crystallin. J Biol Chem., vol. 275(6): pp. 3767-3771. (2000)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10660525

19)田中直毅 シャペロンペプチドの開発と応用 -分子シャペロンのミニマル機構に基づくタンパク質凝集抑制ペプチドの設計-  高分子 vol. 56, pp. 178-181 (2007)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kobunshi1952/56/4/56_4_178/_pdf/-char/ja

20)https://en.wikipedia.org/wiki/Crystallin

21)日本白内障学会 水晶体の基礎研究
http://www.jscr.net/activity/page-002.html

22)Shanti Swaroop Srivastava, Amita Mishra, Bal Krishnan, and Yogendra Sharma., Ca2+-binding Motif of βγ-Crystallins., J Biol Chem. vol. 289 (16): pp. 10958–10966. (2014)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4036236/

23)Educational portal of protein data bank.
http://pdb101.rcsb.org/motm/127

24)Tomarev SI, Piatigorsky J., Lens crystallins of invertebrates--diversity and recruitment from detoxification enzymes and novel proteins., Eur J Biochem. vol. 235(3): pp. 449-465. (1996)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8654388

25)Joah F. Aliancy and Nick Mamalis, Crystalline Lens and Cataract., Webvision: The Organization of the Retina and Visual System (2017)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK476171/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月24日 (火)

セミの声が聞こえる

A0960_006844少し気温が下がったのでしょうか? ほとんど聞こえなかった蝉時雨が、ようやくうるさく聞こえてくるようになりました。

太陽の活動が低下しているというデータがあって、しだいに地球は寒冷化してくると予想していたのですが、それよりも二酸化炭素やメタンの排出による影響が上回るという結果になっているようです。

夏になるといつも浮かんでくる歌が熊木杏里の「夏蝉」です。

https://www.youtube.com/watch?v=INu-PqINm6U
https://www.youtube.com/watch?v=x3FV-qimxdM

聴いているうちに、小学校の頃のシーンがあれこれとよみがえってきます。

http://morph.way-nifty.com/grey/2015/12/post-eaca.html
http://morph.way-nifty.com/grey/2016/01/post-eab0.html
http://morph.way-nifty.com/grey/2016/01/post-92e4.html
http://morph.way-nifty.com/grey/2016/02/post-f61c.html

私の通学路は舗装道路でしたが、遠回りをして山の中にはいる道もありました。うっそうとした森林の中を歩いて行くと、突然開けた場所に出て、そこには神戸大学の馬術練習場があり、いつも馬と人がいて跳躍練習などやっていました。

そこを抜けると米軍基地で働く軍人や軍属が住んでいる家を見渡せる場所があり、芝生に囲まれた瀟洒な家に憧れたものでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月21日 (土)

アラン・ギルバート-都響@東京芸術劇場2018・7・21

Imga


まだまだ炎暑が続く東京。体調はダメですが、先週もアラン・ギルバート-都響の演奏会にはいけなかったので、今日こそはということで、なんとか芸劇にたどりつきました。本日のコンマスは四方さん、サイドは矢部ちゃん。指揮者は今月から主任客演指揮者に就任したアラン・ギルバート。

南方がイングリッシュホルンを持って座っていたので、とりあえず安心。そしてなんとホルン軍団が向かって右側に? 非常に違和感があります。シノトモと美里が1Vn最後列に座りました。彼女たち、今日は本来は降り番だったのでしょうか?

あれれ、フルートはメンバーじゃなくてエキストラ・・・って高木綾子じゃありませんか。どういう風の吹き回しでしょうか?

アラン・ギルバートの「新世界より」の演奏はちょっと変わったものでした。特に第2楽章は非常に宗教的な雰囲気が感じられてびっくりしました。月刊都響を読んでみると、ドヴォルザークはこの曲を作るに当たって、黒人霊歌を参考にしたらしいということが書いてありました。いつもはテンシュテット-ベルリンフィルの演奏を愛聴していますが、こういうのもなかなかいいものです。来て良かったと思いました。

高木さんのフルートは音が違うんですね。びっくりしました。サトー・高木・鷹栖・長は黄金のスクエアでした。彼らだけでなく今日はすべてのパートが生気に満ちていて素晴らしい演奏だったと思います。

個人的にクラシックのオケがジャズっぽい曲をやるのはあまり好きじゃないので、後半は省略します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月19日 (木)

サラとミーナ203: ともかく暑くてバテるのみ

Img_2536

サラはもともと愛嬌なしの猫ですが、さらに夏バテで、嫌いなカメラをむけても片目を開けるというわずかな反応のみ。

サラとつきあうのは割と簡単です。人間だと思ってつきあうとほぼ正解ですから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月16日 (月)

ワールドカップ: 民族の団結を粉砕した移民パワー

Braugranaウムティティvsラキティッチの試合はウムティティが制し、フランスはワールドカップを獲得しました。デンベレは同じポジションにエムバペというスーパースターがいて出番が少なかったのは残念でした。

フランスのメンバーのなかにはウムティティやデンベレもそうですが、移民か移民の子供が23名中19名いるそうです↓

http://nofootynolife.blog.fc2.com/blog-entry-3461.html

移民が国家に底知れない活力を与える好例となりました。

晋三政権が久しぶりに実行した良い政策として、外国人の就労拡大があります。外国人が我先にやってくる国は自慢できる立派な国であり、恐れることはありません。彼らが日本人のなかにはいりやすく、日本人も彼らに親しく交際できるような政策を進めることが重要です。

まず日本は物凄い勢いで没落しつつあることをみんなが認識することが重要です。日本人だけの力ではこの危機は突破できないことを私は確信しています。逆ピラミッド型の年齢構成になって、国家が老化することは数十年前からわかっていて、それなのに何ら有効な対策を打てなかった日本の歴代政権をみてみるだけでもそれは明らかでしょう。「日本人はケガしてから安全対策を考える」という揶揄がありますが、本当に将来を見据えて計画的に事を進めるという遺伝子が、日本人には欠けているように思います。

まず人種差別禁止法を制定し、言語を通じるようにする活動をサポートする(日本語学校の無料化など)ことからはじめるよう政権に求めたいところです。小学生に英語を教えるというのは移民と融和するためにはあまり役立たないでしょう。クラス分けして仏語や中国語を教えるのは良いかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

まきちゃんぐ10thアニバーサリ@東京キネマ倶楽部

1それにしても暑すぎる昨今で、人生最大の夏バテです。もう必死で最寄り駅にたどりつき、一路鶯谷へ。東京キネマ倶楽部は駅近なので助かります。

私はデビュー当時からのコアなファンというわけではないので、端の方に着席。8人というゴージャスなサポートメンバーでスタートしました。

まきちゃんぐはライヴハウスでの印象とは少し違って、アグレッシヴにソウルフルな歌唱で押しに押すという感じでした。そう、ずっと声の鞭で叩かれ続けるという感じで、それが気持ちいい。私はそういう趣味の人種ではありませんが。

まあどの曲もシャウトはしないで声の力で迫り来るのがすごい。特に後半は歌詞もはっきりと聴き取れました。そりゃそのほうが盛り上がります。まさに鋼(はがね)の声帯です。楽しいひとときを有り難うございました。

セットリストはオフィシャルにあります
https://twitter.com/makichang_info

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月13日 (金)

北総の水問題

A0002_000301


岡山・広島のような豪雨が北総を直撃したらどうなるのでしょうか? 印旛日本医大から千葉NT中央、白井、西白井は若干土地が高いところなので水没はまぬがれると思いますが、水の供給は止まると思います。

私は給水車が団地に来るまで耐えられるかどうかを懸念し、貯水タンクから水をくみ上げるシステムをつくるよう強く主張したのですが、関心を持ってもらえず改善はいままで行なわれておりません。高梁川周辺の治水の問題も、新聞報道によれば50年来の侃々諤々の議論がまとまらず、今回のような事態を招いたとのことです。

政治の世界では、自分たちの利益が一方的に損なわれることについては人は絶対に認めないので、強力なフィクサーがいないと棚上げするのが一番楽ということで、いつまでたっても決まらない場合が多いようです。

何故貯水タンクから水をくみ上げるシステム(ディーゼルポンプ)に関心が無いかというと、ひとつにはそんな危機はこないとたかをくくっていること、そして将来貯水槽無しの水道直結システムに変えたいという人々の差し金ではないかと思っています。どうせ壊す物に余計な装置はとりつけたくないのでしょう。ポンプ自体は数万円の予算ですむものなのにです。

ちなみに貯水タンクに水栓をとりつけるというのは、盗水の恐れがあるので手続きが結構大変で、これをやりたくないというのは理解できます。それでもやっている団地があるということはきいています。

水道直結の利点は「タンクにためないので新鮮な水が供給される」「停電しても水は供給できる」ということですが、貯留水がゼロなので、上水道が破損すると即アウトです。停電しても水が供給されるのは、土地が高いところの場合せいぜい2Fまででしょう。

一戸建てに住んでいる人はご存じないかもしれませんが、上記のような例外をのぞいて、団地は停電すると即時に水が使えなくなります(貯留槽が屋上についている非常に古い団地を除く)。ですから団地の生活では飲料水をストックしておくことは必須なのです。

停電は線をつなぐだけですから比較的速く復旧されると思いますが、上下水道の破損はそう簡単には修復できません。何週間も水がないということになると大変でしょう。衛生状態も悪化して、建物は損傷していないのに避難しなければならなくなるかもしれません。

豪雨になると北総線は心配な場所があります。それは小室と東松戸です。小室はいまでも水田が広がっているような湿地帯で、豪雨には耐えられそうもありません。東松戸はもともと池があった場所で土地が低く、北総線も隣の秋山は地下駅なのに東松戸ではビルの5Fくらいの高さを走っています。

あと京成高砂と青砥も心配な場所です。青砥は高架駅ですが高砂は地上駅です。東で印旛沼周辺が氾濫し、西で東松戸や高砂が水没すると北総は孤立地帯になってしまいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月12日 (木)

まきちゃんぐ10thアニバーサリー

Makichang日曜日(7月15日)に久しぶりでライヴに出かけようと思っています。

この日は恐ろしいことに、都響のアラン・ギルバート首席客演指揮者就任披露公演がサントリーホールで、熊木杏里の公演が横浜ランドマークホールでほぼ同じ時間に開催されるという、私にとっては不運。

そのなかで私が行く予定にしているのは、鶯谷の東京キネマ倶楽部でのまきちゃんぐのライヴです。

ちょっぴりダーク系のバラードシンガーと紹介すればいいのかな? いろんなタイプの音楽にも挑戦しています。

個人的に一番好きな曲は「木漏れ日の中で、夏」です。

Twitter: https://twitter.com/makichang_info

Offitial: http://makichang.info/

誰が為に鐘は鳴る:
https://www.youtube.com/watch?v=BtuSpn1h9z4

愛と星: https://www.youtube.com/watch?v=XI468c7Hlxk

赤い糸: https://www.youtube.com/watch?v=X9F7Qgr9QE4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月 9日 (月)

やぶにらみ生物論108: 視覚の進化

前稿では視覚の生化学的基盤について述べました(1)。光が当たることによってロドプシン分子が構造変化し、それが引き金となってイオンチャンネルの開閉が行なわれ、脱分極や過分極によって発生する電気信号が視覚の基盤となります。この原理はあらゆる動物で変わりません。一方受光するための装置はカンブリア紀がはじまる頃から、様々な形で進化してきました。まず Michael  F. Land (図1)の説(2)にしたがって、眼の進化をみていきましょう。図1は原図を省略表示し、改変し、日本語化しました。

図1の系統樹の根元にある扁形動物は、数億年の昔からこの地球に生きているにもかかわらず、視覚は最小限のままで特に発達させることはありませんでした。その理由は彼らの大部分が寄生生活に乗り換えたことにあると思われますが、自由生活をするプラナリアなどは捕食されても一部の体が残っていれば再生できるという驚異的な能力を獲得したため、高度の視覚・素早い運動・防具としての甲殻などは必要とせず、ゆっくり日陰に移動するという能力さえあれば生きて行けたというのも一つの理由でしょう。

彼らにとってはタイプa(図1)の眼で十分だったのでしょう。プラナリアの眼は眼房もなければレンズもない原始的なものですが、シェード付きなのでひとまわりすれば明るさだけでなく光が来る方向を感知することができます(1)。

扁形動物より原始的なグループである刺胞動物は、扁形動物よりはずっとアクティヴな自由生活をしてきたので、中にはハコクラゲやアンドンクラゲのように1段階進化したタイプcの眼を持つグループも出現しました。たとえばミツデリッポウクラゲは24個の眼を持っていて、そのうち2個は水晶体を持っているというのですから、これはもうLandが記載したタイプcを越えています(3)。しかも彼らは脳らしきものを持っていないので、神経環で眼からの情報を処理していると思われますが、よほど効率的な処理を行なっているのでしょう。図1ではタイプ c+としました。

A_10


進化系統樹では扁形動物以降、原口陥入部が口になる旧(前)口動物群と肛門になる新(後)口動物群に分かれますが、前者の場合ヒトと同等な眼を持つ軟体動物の頭足類から、複眼を極限まで発達させた節足動物の昆虫類まで様々なタイプが存在します。複眼は図1のタイプb、eですが、eタイプは個々の眼にレンズがついています。*の部分が短いと解像度の高い像が得られ、長いとより明るい像が得られる傾向があります(他の眼に入射した光もセンサーにはいってくる可能性が高いので)。蛾などの夜行性昆虫は後者に該当します。

単眼タイプと複眼タイプの両者を持っている生物もいれば、眼がほとんど退化したような生物もいます。基本的に眼の進化はそれほど長い時間を要しないと考えられています。光信号を化学信号から電気信号に変換する機構は、動物の場合、進化の過程で1度だけつくられてそのまま使われていますが、眼という光学装置は何度も個別に進化した結果、結果的に類似した装置をそれぞれの生物が装備することになった場合もあるようです(4)。

少し前まで旧口動物の光受容細胞は微絨毛が進化した装置を持ち、新口動物の光受容細胞は繊毛が進化した装置を持つと考えられていましたが、例外があることが明らかになったので(5、6)、旧口動物・新口動物というようなおおざっぱな分類においても、あるときに微絨毛型と繊毛型という別々の戻れない道に別れたとは言えなくなりました。なお繊毛は本来細胞の表面積を増やすためのものではなく、これを動かして細胞を移動させたり水流を起こすためのものです。つまり光受容装置としての繊毛は、後の時代に流用されたと考えられます。

脊索動物門と最も近縁な棘皮動物門は非常にユニークな視覚を持っています。ウニの場合無数の棘と管足があるわけですが、光受容細胞は管足にあり、それぞれの管足は棘で仕切られているので、体全体が特殊な複眼のような構造になっているわけです(7、8)。これにたいして脊索動物門の生物は複眼を棄て、a → c → d という比較的単純な眼の進化を遂行したようです(図1)。両生類より系統樹の上位の生物は基本的に陸上で生活するので、網膜の乾燥を防ぐために透明な被膜(角膜)で被うのは必須で、それがレンズに進化したのもよく理解できます。

脊索動物門の生物は最初から眼を持っていたかというと、それは疑問です。カンブリア紀のピカイア(図2)は眼を持っていません(9)。ピカイアは脊索はもっていますが脊椎は持っていないので、脊索動物門の中では原始的なグループだと考えられます。しかし同じカンブリア紀のハイクイクシスは脊椎動物であり、明らかに眼を持っています(10)。カンブリア紀以前には眼を持つ生物は発見されていないので、短い期間に図2(右図)のレベル1からレベル4または5あたりまでの進化が進行したと思われます。

A_11


現代魚類の眼(11、図2)はレベル5くらいで、角膜はありますが光量調節機能を持つ虹彩はありませんし、レンズ(水晶体)の厚みを変えてピントをあわせることはできません。図3はヒトの眼の構造です。平滑筋のはたらきによって、光量に応じて自動的に虹彩が開閉して適当な明るさに調節できますし、見たいものの遠近に応じて自動的に毛様体が収縮し、レンズの厚みを調節してピントを合わせることができます。また多数の随意筋(横紋筋)によって目玉が向く方向を自在に調節できます(図3)。参天製薬のサイトでアニメーションを使ってわかりやすく説明しています(12)。

A_12


哺乳類の眼と頭足類の眼は、図1でわかるように系統樹上は離れた位置にありますが、非常に似た構造になっています(図4)。図4はウィキペディアから持ってきましたが(13)、多分間違っていると思うのは、頭足類の眼は焦点を合わせるためにレンズを前後に動かすので、この毛様体の付き方ではそれはできそうもありません。一つ注目していただきたいのは、図4でヒトの場合視細胞の裏側に網膜があるのに対して、タコの場合視細胞の表側に網膜があります。このことは発生の過程が全く異なっていることを意味しており、両者のルーツが別にあることを示唆しています。

タコの場合視細胞の表側(外界側)に網膜(ロドプシン集積部位)があるので盲点が発生しませんが、ヒトの場合視神経が眼房に出てくるあたりは構造的に網膜が作れないので(図4の4)、盲点が発生します。もうひとつタコの方が優れているのは偏光を検出できると言う点です。ヒトでもなかには偏光が見えるという人がいるそうです(ハイディンガーのブラシ、14)。

A_13


ヒトの眼には桿体細胞と錐体細胞という2種類の視細胞があります(図5)。ウィキペディアによると眼一つについて、桿体細胞は1億個、錐体細胞は7百万個あるそうです。哺乳類は恐竜と同時代に生まれて生き延びてきたという歴史があるので、恐竜全盛時代には夜行動せざるをえなかったわけです。ですから哺乳類はロドプシンを1種類しか持たない桿体細胞で、モノクロの視界を得るので十分な時代が長かったのです。圧倒的に桿体細胞が多いのは、そういう歴史を背負っているからでしょう。

桿体細胞・錐体細胞共に外側にシナプス形成部位があり、その内側に核があり、さらに内側に内節があります。内接の内端に結合繊毛という部位があり、そこでロドプシンが集積する特殊な棚状の構造が内側に押し出されるようにつくられ外節が形成されます(15)。網膜はその外節がぎっしり並んでいる部分のことです(顕微鏡で見ると層状に見える)。ロドプシンは光情報を化学情報に変換するだけでなく、外節構造(網膜)をつくるためにも必要です(16)。

A_14


ヒトの場合錐体細胞は3種類のロドプシンを発現していて、それぞれどの波長の光に反応するかを図6に示しました。生物は最低でも2種類のロドプシンが存在することによって、はじめて色彩を感じることができます。ロドプシンAとロドプシンBの反応のレベルの違いを色という形で認識するのです。ですからAとBが最大に反応する波長が離れているほど色の種類を多く識別することが出来ます。

多くの哺乳類は2種類のロドプシンしか持っていませんが、ヒトは3種類のロドプシンを持っているため白という色を認識できます。宮田隆によれば「南米に住む新世界ザルには色覚に関して興味深い性差がある。オスは2色の色覚しか持たないが、メスには3色の色覚を持つ個体がいる。この色覚に関する性差は、X染色体がメスでは2本あるが、オスでは1本しかないことと関係がある。」 だそうです(17)。旧世界ザルは3色の色覚があるので、3色の色覚はサルの進化の過程で獲得されたのでしょう。これは多くの木の実が赤い・・・したがって赤い色を認識できれば生存に有利だった、ということと関係があるようです(17)。

A_15


ヒトよりすぐれた色覚を持っているのは鳥類で、彼らは4種類のロドプシンを持っている上に、そのうちのひとつは紫外線を感知できます(18)。昆虫も紫外線を感知できるロドプシンを持っています。昆虫は私達にはない複眼という別種の眼を持っています。図7にトンボとハエの複眼を示します(19)。

A_16


複眼に含まれるひとつひとつの眼を個眼といいます。トンボの複眼は約5万個の個眼で構成されています。複眼の場合ひとつの個眼を1画素としたデジタルカメラに例えられますが、5万画素のデジタルカメラは優秀なのでしょうか? 

水波誠の本によると(20)、身長と眼の解像度は比例しているというキルシュフェルトの理論というのがあるそうで、それならば昆虫の複眼の解像度は悪いとはいえないそうです。ただトンボやミツバチなどは身長から考えると超高速で飛翔する動物なので、解像度よりむしろ衝突をさけるための情報処理の速さが重要であるとは言えるのではないでしょうか。実際ハエは一秒間に150回の点滅を認識できるそうです(20)。

昆虫の複眼の構造を図8に示します。レンズ(水晶体)のすぐ下に視細胞があり、個眼は光がまじらないよう色素細胞のシェードで分離されています。個眼8個(または9個)でひとつのユニットが形成されおり、それらが花弁のように並んだ中央に桿状体というロドプシンが集積した部位が見られます(図8)。個眼8個のユニットは最大感知波長が緑・青・紫外の3種類の色素細胞で構成されているので、ユニットごとに色彩を感知することが出来ます(20)。

A_17


昆虫が色彩を認識できることをはじめて示したのはカール・フォン・フリッシュ(図9)でした。彼は若い頃に魚が色を識別できることを証明し、さらにミツバチも色を識別できることを証明しました(20、21)。

図9のヒトとミツバチが認識する光の波長を示した図は Webexhibits というサイトからの引用です(22)。これによるとヒトほどはっきりではなくてもミツバチにも赤い色が見えていると思われます。しかし紫外線領域はミツバチにははっきり見えていてもヒトには全く見えていませんので、ミツバチの見ている色彩はかなりヒトとは異なるようです。図9の花の色彩は左がヒト、右がミツバチです(23)。ミツバチの見ている色なんて、ヒトには見えないのだからこのようなプレゼンテーションは意味が無いという向きもあり、Hamiltonも "Because we cannot see UV light, the colours in these photographs are representational, but the patterns are real. " と書いていますが、その筋の研究者から、ミツバチには多分図9のように見えているという話を聞いたことがあります。

A_18


鳥は昆虫と同じくらい紫外線領域が見えるので、かなりミツバチなどと同じ色彩感覚だと思われます。ログミというサイトに鳥の見え方を示した記事がありました(24)。

この中でヒトが精細にみることができる範囲(例えば文字を読んだりする)はせいぜい10度くらいの角度に限定されている(実際モニターの画面の中央を読んでいると端っこの文字は、なにか文字があるということはわかっても。目玉か首を動かさないと読めません)、という記述があります。ところが、カモメは水平に見えているすべての物を、広角にわたって精細に見ることができるそうです。つまり眼の性能で言えばカモメはヒトよりはるかに優れています。

参照

1)生物学茶話@渋めのダージリンはいかが107: 視覚とは (やぶにらみ生物論107: 視覚とは)
http://morph.way-nifty.com/lecture/2018/06/post-651d.html

2)Michael F. Land and Dan-Eric Nillson., Animal eyes. Oxford University Press (2002)
https://books.google.co.jp/books?id=aAZ_YfVoCywC&pg=PA1&hl=ja&source=gbs_toc_r&cad=3#v=onepage&q&f=false

3)ナショナルジオグラフィック日本版2016年2月号 不思議な目の進化
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/magazine/16/012200005/012200001/?img=ph3.jpg&P=2

4)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%BC%E3%81%AE%E9%80%B2%E5%8C%96

5)中川将司,堀江健生、ホヤ幼生の光受容器 -脊椎動物の眼との比較- 比較生理生化学 vol. 26 No.3 pp. 101-109 (2009)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hikakuseiriseika/26/3/26_3_101/_article/-char/ja/

6)片桐展子 & 片桐康雄. イソアワモチの多重光受容系:(1)4種類の光受容細胞の特徴と光応答 比較生理生化学 25, 4-10 (2008).
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hikakuseiriseika/25/1/25_1_4/_pdf/-char/ja

7)Ullrich-Lüter EM, Dupont S, Arboleda E, Hausen H, Arnone MI., Unique system of photoreceptors in sea urchin tube feet., Proc Natl Acad Sci U S A. vol. 108(20): pp. 8367-8372. doi: 10.1073/pnas.1018495108. (2011)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21536888

8)ナショナルジオグラフィック日本版2011年5月号 ウニは全身が“眼”だった
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4200/

9)Morris SC, Caron JB., Pikaia gracilens Walcott, a stem-group chordate from the Middle Cambrian of British Columbia., Biol Rev Camb Philos Soc.  May; vol. 87(2): pp. 480-512. (2012)  doi: 10.1111/j.1469-185X.2012.00220.x. Epub 2012 Mar 4.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22385518

10)D.-G. Shu et al., Head and backbone of the Early Cambrian vertebrate Haikouichthys., Nature vol. 421, pp. 526–529 (2003)
https://www.nature.com/articles/nature01264

11)裳華房 目のしくみ (Structure of Eye)
https://www.shokabo.co.jp/sp_opt/observe/eye/eye.htm

12)参天製薬 目のピント調節のしくみ
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/products/otc/sante_medical/eyecare/focus.jsp

13)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%BC%E3%81%AE%E9%80%B2%E5%8C%96

14)https://en.wikipedia.org/wiki/Haidinger%27s_brush

15)今西由和 脊椎動物の視細胞をモデルとしたタンパク質輸送および膜構造形成の時間空間的解析 生物物理 vol.56(1),pp. 18-22, (2016)
DOI: 10.2142/biophys.56.018
https://www.jstage.jst.go.jp/article/biophys/56/1/56_018/_pdf

16)http://www.oyc-bio.jp/products/view/service004

17)宮田隆 眼で進化を視る -その2- (2006)
https://www.brh.co.jp/research/formerlab/miyata/2006/post_000004.html

18)杉田昭栄 鳥類の視覚受容機構 バイオメカニズム学会誌 vol. 31, no.3,  pp.143-148 (2007)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/31/3/31_3_143/_pdf

19)https://en.wikipedia.org/wiki/Arthropod_eye

20)水波誠 「昆虫-驚異の微小脳」 中公新書 (2006)

21)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5

22)Webexhibits: What colors do animals see?
http://www.webexhibits.org/causesofcolor/17.html

23)Michael Hamilton, A bees-eye view: How insects see flowers very differently to us., (2007)
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-473897/A-bees-eye-view-How-insects-flowers-differently-us.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月 5日 (木)

HUAWEI-P20lite とJVCヘッドフォンHA-S800

1ついに永年使ってきたPHSのサービスが終了する旨のお知らせがY!モバイルから届きました。先月のことです。私的にはPHSで十分だったのですが、いまさらガラケーにするのも気が引けて、どうせ変更するならスマホにしようと決断しました。

手持ちのPHSを購入したのは、ちょうどウィルコムがつぶれてソフトバンクがかわりにやることになった頃で、当時ソフトバンクのお店で購入したので解約もソフトバンクかと思っていたら、何とお店で門前払いにあい、Y!モバイルに行って下さいと言われてしまいました。

でY!モバイルのお店に行ったら、決めていたTVコマーシャルでもお馴染みのHUAWEI-P20lite という機種は取り扱っていませんと言うじゃありませんか。仕方なくイオンの携帯電話店に行くと、あるというのでようやくスマホの契約をすることができました。

しかしそこでは解約はできないというので、またY!モバイルのお店に行って解約をしようとしたら翌日の予約になって、結局スマホを買って契約するのになんと1日半を要しました。

2さて手に入ったHUAWEI-P20lite ですが、液晶の鮮明さと電池の持ちは文句なしです。とりあえず音楽を聴こうとして購入したのがJVCケンウッドのヘッドフォンHA-S800です。このヘッドフォンは音声感度が115dbもあるので、十分イヤホンの代わりになります。イヤホンとはひと味違う重厚な音が楽しめます。デフォルトではイヤホンで耳を痛めないために、音の大きさにリミッターがかかっていますが、これははずしてください(はずしたらイヤホンは使わないように)。

これで1日中YouTubeを聴いていても終わらないくらい電池が持つので、結構使えると思いました。機能はほかにも豊富なようですが、私はPC派なので、宝の持ち腐れで結局ほとんど使わないと思います。話しかけると答えてくれるようなのですが、道ばたでスマホとお話しするというのはやっぱり恥ずかしいかな。

ひとつ難を言えば、私はパソコンのキーボードを画面に出して入力するのですが、これが少し文字の左側をタッチしないといけないのです。私だけの機械の不出来なのでしょうか? あとキーボードに数字がない上に、niとかsannとか入れても2や3に変換できないことで、これは困ります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月 3日 (火)

ワールドカップ 皆様お疲れ様

800pxfifa_world_cup日本代表は素晴らしいサッカーをみせてくれました。最後は昌子の帰りが遅かったのが残念。出場した選手は力を出し切った試合だったと思いますが、西野の采配には?があったと思います。

2点リードしても、西野だけではなく日本のサッカー界には「代表」が攻撃を放棄するサッカーをやるべきではないというような空気があって、2点リードした段階で監督が素早く守備が得意なMF(高徳や蛍)を投入する、あるいは5人目のDFを投入する、という作戦ができなかったことが敗因と言えば敗因でしょうか。

川島は一瞬レスポンスが遅いという印象がつきまといましたが、ディフェンダーとの連携という意味で、西野としてもずっと使わざるを得なかったのでしょう。

今回のベルギー戦に関して言えば、タレントも揃っていたので、2点リードした段階で守備固めをしていれば勝てたゲームだとは思います。とはいえ、思い知ったのは体格とフィジカルの勝負では負けるということです。これは遺伝子の問題ですから仕方ありません。

遺伝子の問題を解決するには、ベルギーやフランスなどのように移民系・アフリカ系の選手を入れるという手もありますが、それには移民を受け入れるという日本政府の決断が必要なので、サッカー関係者だけでどうこうできるという問題ではありません。

日本がより上に行くには、70%くらいのボール支配率を確保し、「ポゼッションこそ最大の防御」というバルサスタイルのサッカーをやるしかありません。それがつまらないサッカーだというような雑音にまどわされず、今後は今回のような自陣での堅守とカウンターというスタイルではなく、バルサスタイルのサッカーを是非めざしてほしい。

ただ今回はハリルホジッチの方針でずっとやってきたので、西野としてもその基本を変えるには時間がありませんでした。選手及び関係者の健闘をたたえたいと思います、皆様お疲れ様。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月 1日 (日)

グレイハウンズ ついにCDを出版

Imga


グレイハウンズさん CD出版おめでとうございます。
よくまあ著作権問題を乗り越えて、このようなアルバムを出版できたものだと思います。ナナちゃんの歌声は現代によみがえったコニー・フランシスといったら「私はナナです」って叱られるかな?

ダイアン・リネイの「ネイビー・ブルー」を彼らがユーチューブにアップしたら、当のダイアン・リネイから:

Hello:  This is Diane Renay the artist who had a big hit in 1964 when I sang "NAVY BLUE"!.

I just want to compliment your redition of my song and tell you that you have done a great job singing my song!

Love: Diane Renay

というコメントがついていたのには驚きました。

https://www.youtube.com/watch?v=KsXLiuedgS8&feature

YouTubeで彼らの音楽を楽しんだ方は、是非このCDを買いましょうね!

あたしのベビー
https://www.youtube.com/watch?v=Tx80DjSYpYI

カラーに口紅
https://www.youtube.com/watch?v=VUw5GStanVE

いとしのテディ
https://www.youtube.com/watch?v=tPLih0pRNOE

悲しき片思い
https://www.youtube.com/watch?v=NCEJ2MEJJRc

-----------------
Originals

1. Be my baby: The Ronettes
https://www.youtube.com/watch?v=jrVbawRPO7I

現代のテクノロジーでよみがえらせたザ・ロネッツの歌声
https://www.youtube.com/watch?v=ZHk-uopSlBE

2. Happy birthday sweet sixteen: Neil Sedaka
https://www.youtube.com/watch?v=5h2zp96Hzhg

3. Johnny get angry: Joanie Sommers
https://www.youtube.com/watch?v=wcLXs3Np93s

4. Diana: Paul Anka
https://www.youtube.com/watch?v=ar-zZ21iW9w

5. Teddy: Connie Francis
https://www.youtube.com/watch?v=7E5onCKNlcE

6. Hats off to Larry: Del Shannon
https://www.youtube.com/watch?v=uaagl9rY9do

7. Sheery: Frankie Valli and the four seasons
https://www.youtube.com/watch?v=AapxXRlsdwA

8. The Diary: Neil Sedaka
https://www.youtube.com/watch?v=nchmuKfTYXg
https://www.youtube.com/watch?v=eC71Zt8bxM0

9. Lipstick on your collar: Connie Francis
https://www.youtube.com/watch?v=V8x5cUFoDnU

10. At The Hop: Danny & The Juniors
https://www.youtube.com/watch?v=F3SrtN6tMyg

11. La lecon de twist: Dalida (オリジナルはインストゥルメンタルらしい)
日本語では弘田三枝子がカバーして、ナナも日本語で歌っています。
https://www.youtube.com/watch?v=HgyDK74l8bw
https://www.youtube.com/watch?v=KBuLrQvLyDE

12. Going home to mary lou: Neil Sedaka
https://www.youtube.com/watch?v=tnlWWb7AFZ8

13. You don't know: Helen Shapiro
https://www.youtube.com/watch?v=5I2cG-ed6hw

-----------------
このCDには収録されていませんが、ナナちゃんの18番

THE END OF THE WORLD(この世の果てまで)
https://www.youtube.com/watch?v=pqcg81aYIFY

ボーイハント(Where The Boys Are)
https://www.youtube.com/watch?v=MjmMQZZuYG4

渚のデイト(FOLLOW THE BOYS)
https://www.youtube.com/watch?v=4K6h7uyYNnU

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月29日 (金)

FIFAワールドカップ: 西野の決断を支持する

800pxfifa_world_cup西野監督は6人の選手を替えてポーランド戦に臨みました。基本的な作戦としては、中距離からゴール前に放り込まれて頭で失点するのを防ぎたいということだったのでしょう。香川を下げても、柴崎と山口に守備をやらせたかったのだと思います。

乾と原口には若干疲労がみられたのでしょう。宇佐美と高徳を代役で投入しました。高徳は左サイドからのアーリークロスを封じるという役割があります。

武藤と槙野の投入は温情でしょう。勝利・勝利とうるさい周辺への彼の答えです。西野は守備重視の作戦以外にも、勝利よりも出場選手が一丸となって戦うというエクスタシーを重視したこともあると思います。私はそれに共感します。GKだけは失敗したときに選手をつぶしてしまう恐れがあるので、交代は難しいでしょうが。

0:0を目指していたと思いますが、先に1点取られたのと、岡崎が故障したのは計算外でした。もくろみがはずれて、最後の10分くらいがあのようなサッカーになり、世界中から批判を受けることになりましたが、スポーツはルールによって成立するものですからあれでOKです。私はこれで選手がフェアプレーを目指すようになるなら、素晴らしいルールだと思いますよ。

セカンドステージで当たるベルギーは史上最強と言われていますが、香川と柴崎が攻撃的MFで出場したときのJはポーランド戦のようなチームではないので、一泡吹かせて欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月26日 (火)

サラとミーナ202: サラは閉所恐怖症なのですが

Img_2493

まったりとした夏の暖気につつまれる季節となりました。私は管理組合でのポジションが変わって印刷物の編集をやることになりました。余白をつくらないように新聞もどきをつくるのは苦労します。ライターとなる理事や管理人はみんな沢山書きたいわけですが(やったことを報告するのが責任であり義務でもあるとみんな思っています)、配布したら多くの場合即ゴミ箱行きなのが悲しいところです。配布のために新聞を折るというのも、数百部となると大変な作業になります。

サラは閉所恐怖症なのですが、うちに来て12年、ようやく穴蔵を寝床の一つとして選ぶという彼女としては大革命をなしとげました。

キャットタワーに上っても決して住居用穴蔵にははいらなかったサラですが、最近はときどき中で眠るようになりました。

そうなるとミーナはここはサラのテリトリーだと認識したのか、最近はタワーに上らなくなりました。このあたりの機微はヒトにはわかりにくいものがあり、まさに猫だけのつきあい方の世界です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月24日 (日)

田部京子 シューベルトPlus Vol.4

A田部ちゃんのピアノリサイタルに行ってきました。新橋から日テレの前を通って汐留駅から大江戸線で朝日新聞社前まで。

浜離宮朝日ホールに来たときには、いつも隣のビルの地下にある和食屋さん(筑紫哲也の古い写真が飾ってある)に寄るのですが、なくなって、普通のオフィスになっていました。

朝日新聞の社員はこういうお店を大事にしないのかなあと思いましたが、事情はどうだかわかりません。

田部ちゃんはFCまである人気者
http://www.kyoko-tabe.com/fan-club.html

なのですが、やや空席があったのにはびっくりしました。

シューベルトの即興曲はまさしく彼女にぴったりの曲で、どんなテンポでもアゴーギグでも即納得できるくらい「シューベルト-田部-私」の波動が一致している感じでした。メンデルスゾーンも同様。ただシューマンの謝肉祭は名曲ではあっても、やや田部ちゃんとは肌が合っていないのかなと思いました。まあシューマンの若いころの才気煥発にまかせた作品なので、年齢的にも落差があるのかな?

同じシューマンの曲でも、アンコールの遺作はこの世のものとは思えぬくらいの美しさでノックアウトされました。次回のリサイタル(12月19日@浜離宮朝日ホール)で交響的練習曲をやるそうで、今から楽しみです。

Schubert  Impromptus Op 90-1
https://www.youtube.com/watch?v=iKn5vbpw_vU

田部京子の演奏
メンデルスゾーン/「夏の名残りのばら」による幻想曲
https://www.youtube.com/watch?v=G-faLeIomyc

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月23日 (土)

やぶにらみ生物論107: 視覚とは

脳は何のために必要だったのでしょうか? 多くのクラゲは海流に流されるまま、あるいは多少遊泳してエサを採り消化して、何億年も暮らしてきました。そういう生活をする生物にとっては、ある程度の情報統合は必要であっても、脳と言えるような多数の神経細胞の集積は必要なかったわけです。

脳はおそらく視覚から得た情報を統合・解析し、やるべき行動を指示するために必要だったのでしょう。クラゲの中にも高度な眼を持っているグループがいるので、一部は高度な情報処理をしているかもしれません。まず視覚のはじまりから考えていきたいと思います。

最近はヒトの食べ物としても注目されているミドリムシという単細胞の真核生物がいます。ミドリムシは長短2本の鞭毛を持っており、動き回って細菌を食べたりもしますが、一方で体内に葉緑体を保持していて光合成も行なうという一風変わった生き物です。この生物は眼点という赤い点の構造体を持っており、これが光感覚をになうと考えられていましたが、現在では本当の光受容体は鞭毛の基部付近にある傍鞭毛体(または副鞭毛体、図1の8)であることがわかっています(1)。

ミドリムシは光に集まる性質を持っています。それは彼らが光合成を行なうことから目的にかなった行動です。景色や生物を認識するための眼はカンブリア紀にできたと考えられていますが(2、3)、それよりずっと以前から、明るい場所に移動して光合成を行なうために、明るさを測定するための道具として眼がつくられたことは容易に想像できます。

A_9

伊関らはミドリムシの傍鞭毛体にある光受容蛋白質をFADを含むフラビンタンパク質と同定し、このタンパク質がアデニル酸シクラーゼ活性を持つことを報告しています(1)。フラビンタンパク質を光センサーとして用いているのはミドリムシだけではなく、多くの植物で光屈性や気功の開閉などに関わっているフォトトロピンもフラビンタンパク質です(4、5)。数億年にわたる植物の進化の過程で、フラビンタンパク質は光センサーとして連綿と引き継がれてきたというわけです。

図1の右側にはミドリムシ(ユーグレナ)と似て非なるコナミドリムシ(クラミドモナス)という単細胞生物が描かれています。この生物もミドリムシと同様、栄養源を内包する葉緑体によって作りだすことができます。一方で酢酸を栄養源として従属栄養的に生きることもできます(6)。鞭毛は片方が小さくなることなく立派に2本あります(バイコンタ)。そして傍鞭毛体はなく、光は眼点で検知します。名前は似ていますし、独立栄養でも従属栄養でもいきられるという点でも似ていますが、ミドリムシ(ユーグレナ)とコナミドリムシ(クラミドモナス)は構造的には全く異なる生物です。

ユーグレナはフラビンタンパク質を光センサーとして用いていると前述しましたが、クラミドモナスやある種の古細菌(7)は私達と同じロドプシンを持っています。ロドプシンは分子の内部に補因子として、フラビンではなくレチナールを抱え込んでいて、レチナールの構造変換を光を感知する手段として用います(8、9)。ロドプシンについては後に詳述しますが、すべての動物の光センサーはロドプシン-レチナールの構造変換が基本となっています。

ユーグレナは眼点ではなく傍鞭毛体で光を検知すると前述しましたが、ではユーグレナの眼点は何のためにあるのでしょうか? 眼点にはカロテノイドという色素があり、傍鞭毛体への光のシェードのようになっています(図2A)。これによってどの方向から光がきているのか判定しやすくなり、鞭毛がどう動けば良いのか指示を出しやすくしていると考えられます(10、11)。

このような方式は、多細胞生物であるプラナリアの眼にも受け継がれており(図2B)、色素細胞によるシェードは光の方向を判断する上で重要な役割を果たしていると思われます。また複眼の一つ一つをカメラの1画素のように用いる生物、たとえばある種の環形動物(図2C)や昆虫などは複眼と複眼の間を色素細胞のカーテンで遮断しており、解像度が高められています。

A_10


ロドプシンはこのブログでもお馴染みの7回膜貫通タンパク質(12、13)の1種です。通常膜貫通タンパク質は細胞外に化学物質の受容部位があり、細胞外から来た情報を細胞内に伝達する役割を持っています。ロドプシンはこの種のタンパク質ですが、ちょっと変わっているのは細胞外に化学物質の受容部位はなく、そのかわり分子内部にレチナールというビタミンA(レチノール)がアルデヒド化された光感受性物質を保持しており(図3)、この分子を使って細胞が受けた光情報を細胞内に伝達する役割を持っているところです。

レチナールがロドプシン分子から離れた場合、残されたタンパク質をオプシンと呼びます。すなわち、オプシン+レチナール=ロドプシンです。

A_11


具体的には図4のように、シス型レチナールが光照射によってオールトランス型レチナールに変換され、その結果ロドプシンの立体構造が変化して、その後の連鎖的化学変化の起点となります。

A_12


ロドプシンには大きく分けて、タイプ1(微生物型ロドプシン):原核生物、藻類に存在、およびタイプ2(動物型ロドプシン):真核生物以上に存在 の2種類があり、クラミドモナスなどにあるのは前者、私達にあるのは後者ということになります。このほか古細菌などにも別のタイプのもの(バクテリオロドプシン)があり、動物型ロドプシンはGタンパク質を使ってイオンチャンネルを開閉することによって細胞を過分極・脱分極させてパルスを発生し、神経細胞によって視覚情報を伝達する目的で使われています。微生物型はさまざまな目的で使われており、まとめて議論するわけにはいきません。

図5左に動物網膜の桿体細胞が示してありますが、この細胞の受光側(上側)は細胞膜の面積を増加させるべく折りたたまれたような構造をとっており、そこに多数のロドプシン分子が埋め込まれています。受光の結果オールトランス型となったレチナールは結局ロドプシン分子から解離してフリーとなり、ATPを消費するレチナールイソメラーゼの酵素作用によって11-シスレチナールに変換され、11-シスレチナールはオプシンと再結合してロドプシンが再生されます(14、図5)。

A_13

図6(ウィキペディアより)を使って、動物の場合光照射によってなぜ神経にパルスが発生するかを時系列で箇条書きすると次のようになります。

1.ロドプシンが光照射を受けると、前述のようにレチナールが解離しオプシンとオールトランスレチナールとなります。

2.オプシンは3量体G蛋白質であるトランスデューシンを活性化します。この結果トランスデューシンは結合していたGDPを失い、代わりにGTPを結合します。

3.トランスデューシンのα サブユニットにGTPが結合すると、α サブユニットはβγ サブユニットから解離し、GTPを結合したまま単独行動をとります。

4.α サブユニット-GTP複合体はフォスフォジエステラーゼを活性化し、その結果細胞内の cGMP(サイクリックGMP) はGMPに転換し、cGMPの濃度が低下します。

5.この結果 cGMP の作用で開いていたナトリウムチャンネルが閉鎖されます。

6.ナトリウムチャンネルが閉鎖されているにもかかわらず、カリウムチャンネルは開いているのでカリウム(細胞内の濃度が高い)が細胞外に放出され、細胞は過分極状態となります。その後の過程で脱分極がおこります。詳細を知りたい方は文献14~16を参照して下さい。

図はクリックすると拡大できます。

A_14


高度好塩菌は光照射によってロドプシンが構造変化をきたすことを利用して、細胞内の水素イオンを細胞外に能動輸送するというシステムを持っています(15、図7)。これはミトコンドリアでの電子伝達系と似たメカニズムで、水素イオンが細胞内にもどるときにATPを合成することができます。すなわちロドプシンを使って、光エネルギーを化学エネルギーに変換するメカニズムです。

真核生物はミトコンドリアを取り込んだので、ロドプシンはいらなくなったかもしれないのですが、それから数十億年後私達はロドプシンでいろんな物を見て識別しています。眼ができるまでにロドプシンが何をしていたのか、それに興味をひかれます。

A_15


ロドプシンの発見などについて脳科学辞典に記載がありました(17)。以下引用しておきます。
--------------------
「ロドプシンについて初めて報告があったのは1876〜77年頃である。ドイツのFranz Boll (1849-1879)、続いてFriedrich Wilhelm (通称Willy) Kühne(1837−1900)がカエル網膜の桿体視細胞の外節にある赤い物質の感光性を報告した。 Kühneはこの色を“Sehpurpur”と呼び(英:Visual Purple, 日:視紅)その基となる化学物質をRhodopsin と名付けた。初期の視物質研究では視物質のことをVisual Purpleと呼んでいたが、しだいにRhodopsinが多く使われるようになり現在ではRhodopsinというのが一般的である。 ウシロドプシンの一次配列は1982年に決定され、その翌年にはクローニングされている。」
--------------------

発見者のボ-ルとキュ-ネ、および一次構造を明らかにしたオヴチニコフ(18)の肖像を図8に貼っておきます。なお遺伝子構造はネイサンスとホッグネスによって1983年に発表されています(19)。

A_16


ボ-ルはカエルを暗いところに置いておくと網膜が赤くなり、光を当てると褪色することから光感受性物質の存在に気が付きました(20)。彼は30歳の若さで夭逝してしまったので、キューネが仕事を引き継ぐことになりました。彼らの業績は20世紀後半の分子生物学の勃興によって、花開くことになりました。

参照

1)伊関峰生 ミドリムシにおける光センシングの分子機構 Jpn. J. Protozool. Vol. 40, No. 2. , pp. 93-98 (2007)
http://protistology.jp/journal/jjp40/093-100Iseki.pdf

2)アンドリュー・パーカー 眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く 草思社 (2006)

3)渋めのダージリンはいかが 眼の誕生とカンブリア爆発1
http://morph.way-nifty.com/grey/2007/06/post_9cc6.html

4)Masayoshi Nakasako, Kazunori Zikihara, Daisuke Matsuoka, Hitomi Katsura, Satoru Tokutomi., Structural Basis of the LOV1 Dimerization of Arabidopsis Phototropins 1 and 2., Journal of Molecular Biology 381 (3), 718-733 (2008)
http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2008/080821/

5)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%94%E3%83%B3

6)高橋裕一郎、福澤秀哉 モデル生物として注目される緑藻クラミドモナス
蛋白質 核酸 酵素 vol.45, no.12, pp. 1937-1945 (2000)
http://www.molecule.lif.kyoto-u.ac.jp/pdf/pne2000.pdf

7)Bacteriorhodopsin, protein databank japan.,
https://pdb101.rcsb.org/motm/27

8)Oleg A. Sineshchekov, Kwang-Hwan Jung, and John L. Spudich., Two rhodopsins mediate phototaxis to low- and high-intensity light in Chlamydomonas reinhardtii., PNAS,  June 25, vol. 99 (13) pp. 8689-8694 (2002); https://doi.org/10.1073/pnas.122243399
http://www.pnas.org/content/99/13/8689?ijkey=9610ff22c274cb08d7b261283e27286899e851ee&keytype2=tf_ipsecsha

9)Hongxia Wang, Yuka Sugiyama, Takuya Hikima, Eriko Sugano, Hiroshi Tomita, Tetsuo Takahashi, Toru Ishizuka, and Hiromu Yawo., Molecular determinants differentiating photocurrent properties of two channelrhodopsins from Chlamydomonas. J. Biol. Chem. 284, 5685 - 5696. (2009)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19103605

10)https://en.wikipedia.org/wiki/Euglena

11)https://blog.goo.ne.jp/motosuke_t/e/9e6b34a2218709d79a2024bec3f60ebb

12)http://morph.way-nifty.com/grey/2017/05/post-38c0.html

13)http://morph.way-nifty.com/lecture/2017/05/post-e9c6.html

14)https://en.wikipedia.org/wiki/Visual_phototransduction

15)https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2012/03.html

16)Stefano Costanzi, Jeffrey Siegel, Irina G. Tikhonova,1and Kenneth A. Jacobson., Rhodopsin and the others: a historical perspective on structural studies of G protein-coupled receptors., Curr Pharm Des. vol.15 (35): pp. 3994–4002. (2009)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2801150/

17)松山 オジョス 武、七田 芳則、 ロドプシン 脳科学辞典
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%83%AD%E3%83%89%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%B3

18)Yu.A. Ovchinnikov., Rhodopsin and bacteriorhodopsin: structure—function relationships., FEBS lett., vol.148, no.2, pp. 179-191 (1982)
https://febs.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1016/0014-5793%2882%2980805-3

19)Nathans J, Hogness DS., Isolation, sequence analysis, and intron-exon arrangement of the gene encoding bovine rhodopsin., Cell., vol. 34 (3): pp. 807-814. (1983)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6194890

20)http://neuroportraits.eu/portrait/franz-christian-boll

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月19日 (火)

FIFAワールドカップ: おめでとうJ代表

800pxfifa_world_cup前半3分でサンチェスがペナルティーエリア内のハンドで退場。香川が決めて1:0。これでもうコロンビアはガタガタになりました。

特にベンチが動揺して、クアドラードを引っ込めてしまったので、ハメスもバッカもなぜかスタメン落ちの中で、がっくり攻撃力が低下してしまい、もうJの思うがまま。

FKで1点取られましたが、あれは完全なミスジャッジです。あんな判定で国際審判なのかとあきれてしまいました。

相手が引き分け狙いで引いてくれたので、日本は後半には自由に回せて非常に楽なゲームになりました。そして守備でも攻撃でも大迫が凄さを見せつけました。ハメスがたった一度のチャンスで決めるところを奇跡的に止めました。

原口は非常に頑張っていましたが、パスの精度が悪くていまいちでした。本田はベンチで応援に回った方がいいと思いました。川島もキンテロにはめられたのはまずかった。他のメンバーは実力を出し切ったのではないでしょうか。

ともあれ、おめでとうJ代表。

今回はアジア枠を拡張するために重要なワールドカップなので、イラン・サウジ・オーストラリア・韓国にも是非グループリーグを勝ち残って欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月17日 (日)

都響-カエターノ: カリニンコフ交響曲第1番@サントリーホール2018・6・17

Imga今日も早朝からの長い会議を終了直前に退席して、梅雨空の中を急いでサントリーホールへ。地下道を上がるとMr.塩田が業務服でドトールに並んでいました。どうしたのかしらと思ったら、彼は後半だけの出演でした。

本日の指揮者はマエストロ・カエターニ。コンマスは四方さんでサイドはゆづき。チャイコフスキーのピアノ・コンチェルトです。休日とあってほぼ満席の盛況。前回とは大違いで、こうじゃなくっちゃね。トイレは混みますが。

ソリストは童顔の達人、藤田真央。浅田真央と一字違いとは・・・。彼の演奏はすごくプリサイスなんですが、達人風ではなくむしろ清楚な感じが持ち味なのでしょう。第2楽章など可憐なコスモスのようなイメージです。私の印象としては、彼は独奏・室内楽向きのピアニストじゃないかなと感じました。ソリストアンコールは Chopin Mazurka op.63-3
https://www.youtube.com/watch?v=EG8wX5cgKmQ

後半はカリニンコフの交響曲第1番。カエターニさんは極短指揮棒で登場。私はこの曲のCDはクチャル指揮ウクライナ国立交響楽団のを持っていますが、
https://www.youtube.com/watch?v=osOb6WjmoO8

第2楽章は今日の演奏にしびれましたね。都響の演奏も素晴らしいですが、カリニンコフは天才です。美しいメロディや合奏、掛け合いが次々とあふれ出してきます。第3楽章もそうですが、鷹栖さんのビビッドなオーボエ演奏をたっぷり聴けたのは大満足です。マエストロ・カエターニも運命交響曲に続いて、またも最初に彼女を指名して立たせていました。

第2楽章
https://www.youtube.com/watch?v=E11v2sh4PD8

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月16日 (土)

サラとミーナ201: ミーナは寒がりなのか?

ミーナは春まではふとんにもぐって眠る場合が多いのですが、梅雨の季節になるとさすがに暑苦しいのか、こんどは敷布シートの下にもぐって眠ります。布団のようにふわふわしてはいないので、もぐりにくいと思いますが、いさいかまわずこのような状態に。

Img_2486a


中を見ると、ぐっすりでした。

Img_2488a


ミーナは2007年からうちにいて、多分12才だと思いますが(ひきとるまでシェルターにいたので正確な年齢はわかりません)、精神年齢については全く来たときと変わりません。飼い主に甘えることが大好きです。サラとは10年以上かけて、だんだん親しい関係になりましたが、それでも甘えてきてるのかなと思うのは1日に数分でしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月13日 (水)

2018 FIFAワールドカップ バルサ選手も参戦

800pxfifa_world_cupいよいよワールドカップが近づいてきました。西野朗率いる日本代表も、ようやく誰を使えば良いかわかってきたようです。

酒井高徳と乾貴士が絶好調なのは頼もしい。柴崎・岡崎・香川・酒井宏樹が出場できる状態なのも頼りになります。

緒戦のコロンビアには、普通にやっていては勝つチャンスはほぼゼロですから、引き分けるための戦術的なサッカーをやらなければいけません。是非451でやってほしいと思います。後半途中まで失点ゼロでおさえれば、スタミナ勝負に持ち込んで勝てるチャンスもあると思います。

セネガルとポーランドには、普通に4231か442で全力でぶつかるのみです。最終ラインのコントロールを、心を合わせてきっちりやってほしいと思います。

バルサ選手も、多くが各国チームから参戦します。リストを作ってみました。

Braugrana

=====================
スペイン
---------------------
ジェラール・ピケ
セルヒオ・ブスケツ
ジョルディ・アルバ
(アンドレス・イニエスタ)
=====================
ウルグァイ
---------------------
ルイス・スアレス
=====================
フランス
---------------------
サミュエル・ウムティティ
ウスマヌ・デンベレ
=====================
アルゼンチン
---------------------
リオネル・メッシ
=====================
クロアチア
---------------------
イヴァン・ラキティッチ
=====================
ブラジル
---------------------
フィリペ・コウチーニョ
パウリーニョ
=====================
ドイツ
---------------------
テア=シュテーゲン
=====================
ベルギー
---------------------
トーマス・フェルマーレン
=====================
コロンビア
---------------------
ジェリー・ミナ
=====================

註:イニエスタはヴィッセル神戸に移籍

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月12日 (火)

都響-カエターノ: ベートーヴェン交響曲第5番「運命」@東京文化会館2018・6・11

Imgコンマス矢部ちゃんの復活で胸をなでおろしましたが、さすがに雨男の面目躍如で台風接近です。とりあえず開腹手術などはしなくてすんだようで何よりですが、S席以外はスカスカという久しぶりで不入りの都響コンサートです。本日の指揮者はお馴染みのオレグ・カエターニ、サイドはマキロン。

シューベルトの交響曲第3番はアニマ・エテルナの全集を持っていて時々聴いています。この頃のシューベルトの音楽はモーツァルトの影響が強い感じで、この曲はなかなか楽しい雰囲気の音楽です。

都響はいつものように引き締まった弦楽アンサンブルと躍動する管楽器で、アニマ・エテルナに勝るとも劣らない名演奏でした。個人的には古楽器には余り興味がないので、都響に全集を出版して欲しいくらいです。

2曲目は矢代秋雄のチェロ協奏曲。ソリストはお馴染みの宮田大です。ソリストもオケ(特に久一)も演奏が立派なことはわかりますが、曲がね・・・。日本人ならこれに感動しろといわれても。眠らずにちゃんと聴いてはいましたが。

だいたい日本人だからといって、中学生のころから雅楽とか武満・矢代などの音楽に馴れ親しんでいるかというと、そんなことはありませんからね。私の中学生のころはまさしくビートルズやローリングストーンズの時代で、個人的にはサイモン&ガーファンクルやビージーズの音楽にはまっていました。だいたい子供が聴いて楽しいと思えるオリジナルの日本の音楽なんて当時はなかったんですね。

そして中学時代のクラシック入門は、チャイコフスキーの「白鳥の湖」とマーラーの「巨人」でしたから、そもそも日本の音楽なんてこれっぽっちも刷り込まれていないのです。ですから武満や矢代の音楽は、大人になってから触れたエイリアンです。そういう音楽でも遺伝子が反応する場合もありますが、そういうものでもありません。

ただソリストアンコールの荒城の月は、さすがにお馴染みなのですごいと思いましたが。

休憩後のベートーヴェン「運命」交響曲はオケの看板みたいな曲ですから、さすがに都響の演奏にぬかりはなく、矢部ちゃんも復活初演ということで、椅子からずり落ちそうなくらいに頑張っていました。マエストロ・インバルのように鉄の規律でビシビシ進むというより、マエストロ・カエターノの指揮は、思い切り歌うという方向に感じられました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月10日 (日)

やぶにらみ生物論106: 昆虫の微小脳

ウィキペディアに哺乳類の体重と脳重量のグラフが出ていました(1、図1)。脳が巨大だと知能が高いという単純な比例はありませんが(だとゾウやクジラはヒトより知能が高いはず)、グラフの斜めの実線より上ということは体重当たりの脳重量が比較的高いということを意味し、霊長類やイルカが線より上ということは脳/体重比はある程度の指標にはなるのかもしれません。

脳化指数=Kx(脳の重さ/体重の2分の3乗)などという指標を考えた人もいますが(2)、それが知能を比較する上できちんとした科学的根拠になるかというとそんなことはありません。通常ネコの脳化指数を1としてKを決めます。ウィキペディアによるとネコを 1 とすると、ヒトは 7.4-7.8 となるそうです。

A_10

図1を哺乳類以外まで拡張したのが図2です。種も指定していないので精密な図ではありませんが、魚類を標準とすると(点線で囲まれたブルーの領域)、知能の高そうなヒト・カラス・イカや無脊椎動物でもアリ・ショウジョウバエ・ミツバチなどは上にきています。体重と脳重量について詳しくデータを出しているサイトがあります(3)。

注意すべきは、鳥類などは特に空を飛ぶために体重は極力軽くするように進化した動物です。ですからスズメの脳重量は体重の4%もあり、ヒトの2.4%よりも上ですが、だからといってスズメの方がヒトより知能が上というわけではありません。

ただ鳥類の中でも、カラスは針金を曲げて道具を作ってエサをとることができますし、秋にエサをとって隠しておき冬に食べる鳥もいます(長期記憶)。これらは霊長類に匹敵する能力といえます。

A_11

アリやハチの脳は非常に小さいですが、なかでもアザミウマタマゴバチというアザミウマに寄生するハチは世界最小のハチで(体長<200µm)、脳も極端に小さいです(4~6)。このハチの脳にはニューロンがわずかに4600個程度しかありません。ちなみにミツバチの脳には85万個のニューロンがあるのだそうです(4)。寄生蜂でも普通このハチより一桁多いニューロンを保有しています。それでも形態は普通のハチと変わらず(羽の形は特殊ですが、図3)、ちゃんと宿主をさがして卵を産み付け、成虫になったら交尾して子孫をつくることができます。

驚くべきはアザミウマタマゴバチのニューロンのうち95%が細胞核を失っているということです(6、7)。私達の体にも核の無い細胞は結構あって、表皮・毛髪・赤血球などは核を持っていません(8、9)。表皮や毛髪の核は分解によって(8)、赤血球の核は細胞質分裂によって(9)核を失います。しかしニューロンはすべて核を持っています。アザミウマタマゴバチはさなぎの時代にはニューロンが核をもっており、羽化するときに核が分解します。

核が分解することによって細胞の容積は小さくなり、小さな脳に多数のニューロン(といってもたかだか4600個ですが)を詰め込むことが可能になります。このことは重要な事実を示唆します。つまり空を飛び、えさや水を採取し、交尾し、宿主を探し、卵を産み付けるという活動にはニューロンのDNAは無用かもしれないということです。それでも5%の細胞はDNAをもっているので断言はできませんが、おそらく分解しきれなかったというだけで不要なのでしょう。むしろそこまで特殊な処理を行っても、寄生蜂としての活動を行なうためには、最低でも4600個のニューロンの確保が必要だったと思われます。

クモの1種 Anapisona simoni は体長が0.6mmほどしかなく、頭に脳が入り切りません。そこで脚や胸まで脳がはみ出しているという報告があります(10、11)。このクモは体重の5%を脳の重量が占めており、脳/体重の比率はヒトの2倍です。昆虫の脳は非常に効率の良い構造になっていることが知られていますが、アザミウマタマゴバチやこのクモの脳は、これ以上小さいと種を保存するために必要な数のニューロンを収容しきれない限界を示していると思われます。

A_12

こうしてみると、微小脳とはいえ多くの昆虫の脳には余裕の数のニューロンが存在していることがうかがえます。これらを使って昆虫が知的活動を行うとしても不思議ではありません。

昆虫が自分の巣のまわりの景色を記憶して帰巣することを証明したのはニコラース・ティンバーゲンでした(12、1952年)。彼が実験動物として使ったジガバチ(ツチスガリ)のメスはえげつない生物です。まず地面に穴を掘っておき、巣穴が完成すると狩りに出かけます。エサとなる蝶や蛾の幼虫を毒針で刺して毒を注入し、麻痺させた状態で巣穴に持ち帰ります。獲物を巣穴に引きずり込み、その上に卵を産み付けます(13)。産み付けられた卵は孵化したあと、親が残してくれた獲物を食べて成長し「さなぎ」になり、やがて成虫になって飛び立ちます。

したがってジガバチの母親は、自分が掘った穴の位置を記憶しておかないといけません。ティンバーゲンはジガバチが巣穴で休んでいるときに、穴の周りに松かさを置きました(図4)。ジガバチは巣から出るときに数秒間巣の周りをぐるぐると飛び回り、「景色を記憶してから」飛び去りました。そのあとティンバーゲンは松かさを取り去り、それを同じ配列で少し離れた他の場所に置きました。やがてジガバチが獲物を捕らえて戻って来ると、本当の巣の入り口ではなく移動した松かさのサークル中心に着地しました。ジガバチは巣の入り口のまわりに松かさがあったことを覚えていたのです。

A_13

ティンバーゲンはさらに、松かさの間に松のオイルを塗りつけたボードを配置しました。ひょっとするとジガバチは松かさのサークルを覚えていたのではなく、松の匂いにひかれたのかもしれません。この場合もジガバチは巣穴の近くに配置した松の匂いのするボードには戻ってこなくて、松かさのサークルの方に戻ってきました(図5)。このことからジガバチはやはり松かさの配置を記憶していたのだと考えられました。

A_14

昆虫の形態(図6、ウィキペディアより 14)をみていると、4足歩行の哺乳類と同様、本当に素晴らしいボディプランだと感動します。彼らの唯一の弱点は肺を持たないということです。そのため今日のような酸素濃度の低い大気の中では小型の種しか生み出すことができません。

このことによって当然脳のサイズも制限されて、小型の脳=少数のニューロンで効率的に個体を制御するべく進化してきました。彼らの中枢神経の構造はプラナリアと同様、腹側に神経索(ヒトの場合は背側にあり脊髄と呼ばれる)が尾部まで伸びていて、頭部では消化管とクロスする形で背側に至る脳を形成しています(図6)。

A_15

ここでもう一度系統樹をながめて復習してみましょう(15)。生物の中には数億年もの間、脳をもたずに生活してきた海綿動物や刺胞動物がいます。彼らの中には活発に海を泳ぎ回り積極的な摂食を行なうクラゲのような生き物もいますが、神経環のような脳に至らない統合組織で十分事足りる生活でずっと生きてきました。

プラナリア(扁形動物)は脳をもっていますが、系統樹の同じ幹の線形動物や環形動物は脳らしき臓器は持っていません。ただ彼らも感覚ニューロン・介在ニューロン・運動ニューロンは保持していて(16)、図7のように数としてはきわめて少ないニューロンによって活動を維持しています。このような生物に比べると、プラナリアは脳を発達させて革命的な進化を遂げたと言えます。

昆虫はプラナリアの幹とは別の幹に位置する節足動物のグループなのですが(15)、この幹で最初に脳を持ったのはどの門の生物なのかはよくわかりません。節足動物は素晴らしい脳を獲得して現代に至っています(図7)。

私達脊索動物の幹では脊椎動物が突出して発達した脳を持っていますが、脊索動物門の中でも頭索動物のナメクジウオは脊椎動物に比べるとわずかな数のニューロンしか持っていませんし(図7)、尾索動物は成体になる過程で中枢神経系が衰退してしまって脳を持ちません。尾索動物は進化の過程で中枢神経系が不要な生活様式を選択したため、中枢神経系が退化したといわれています(18)。

A_16

図8はクロオオアリの脳の構造ですが、西川道子氏の図を模式化させていただきました(19)。昆虫の脳はヒトの脳と比べると随分形態が異なります。なかでも前部にキノコ体という奇妙な葉が左右に突出しています。ここでは何が行なわれているのでしょうか?

A_17

ミツバチは脚や触覚が砂糖水に触れると、口吻を延ばして飲もうとします。そこで砂糖水を脚や触覚に触れさせる直前に特定の匂いをかがせることを繰り返すと、その匂いをかいだだけで口吻を延ばすという条件反射を行なうようになります。ところが冷却した針をキノコ体に刺してその活動を抑制すると条件反射は成立しません。このような実験を行なったメンゼルらは、キノコ体が匂いの記憶にかかわっていることを示唆しました(20、21、図9)。またショウジョウバエでもド・ベル、ハイゼンベルクらの研究によって、キノコ体を破壊すると記憶の能力を失うことがわかりました(22、図9)。

水波とシュトラウスフェルトは壁に模様をつけた小部屋にゴキブリを閉じ込め、床に熱い部分とそうでない部分をつくりました。ゴキブリは試行錯誤をくりかえして熱くない部分に集まります。何度も繰り返しているうちに、ゴキブリたちは短時間で熱くない部分にたどり着けるように学習します。ところが壁の模様を取り去ると、ゴキブリたちは目指す場所になかなかたどり着けなくなります。つまりゴキブリは壁の模様を記憶して場所を覚えていたわけです。ところがキノコ体を脳から切り離すと、いくらくりかえしても壁の模様を記憶できなくなることがわかりました。このことからキノコ体が視覚情報の記憶にかかわっていることがわかりました(23、図9)。

A_18


参照

1)https://en.wikipedia.org/wiki/Brain-to-body_mass_ratio

2)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E5%8C%96%E6%8C%87%E6%95%B0

3)http://akaitori3.web.fc2.com/nou.html

4)Dangerous Insects:
http://dangerous-insects.blog.jp/archives/7285835.html/%E3%82%A2%E3%82%B6%E3%83%9F%E3%82%A6%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%82%B4%E3%83%90%E3%83%81

5)神無久 サイエンスあれこれ
http://blog.livedoor.jp/science_q/archives/1581784.html

6)Megaphragma mymaripenne:
https://en.wikipedia.org/wiki/Megaphragma_mymaripenne

7)Alexey A. Polilov, The smallest insects evolve anucleate neurons., Arthropod Structure & Development., vol. 41, pp. 29-34 (2012)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1467803911000946?via%3Dihub

8)Kiyokazu Morioka et al., Extinction of organelles in differentiating epidermis. Acta Histochem Cytochem., vol.32, pp. 465-476, (1999)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ahc1968/32/6/32_6_465/_article/-char/en

9)Hiromi Takano-Ohmuro, Masahiro Mukaida, Kiyokazu Morioka., Distribution of actin, myosin, and spectrin during enucleation in erythroid cells of hamster embryo., Cell Motil & Cytoskel., vol.34, pp. 95-107 (1996)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/%28SICI%291097-0169%281996%2934%3A2%3C95%3A%3AAID-CM2%3E3.0.CO%3B2-H

10)Rosannette Quesada et al., The allometry of CNS size and consequences of miniaturization in orb-weaving and cleptoparasitic spiders., Arthropod Structure & Development., vol. 40, pp. 521-529 (2011)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1467803911000727

11)William G. Eberhard., Miniaturized orb-weaving spiders: behavioural precision is not limited by small size. Proceedings of the Royal Society B., doi:10.1098/rspb.2007.0675  Published online
http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download;jsessionid=1C3A5F0462B5FD66E9153209AEE260DC?doi=10.1.1.512.3545&rep=rep1&type=pdf

12)Paul Kenyon., Interactive learning activity: Home location by digger wasps.
http://www.flyfishingdevon.co.uk/salmon/year1/psy128ethology_experiments/wasp_learning_activity.htm

13)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%81

14)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%86%E8%99%AB%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0

15)http://morph.way-nifty.com/lecture/2018/05/post-fca7.html

16)http://molecular-ethology.bs.s.u-tokyo.ac.jp/labHP/J/JNematode/JNematode03_circuit.html

17)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%95%B0%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

18)有賀純 脳を捨てた動物たち 理研BSIニュース No.27 (2005)
http://www.brain.riken.jp/bsi-news/bsinews27/no27/network.html

19)https://invbrain.neuroinf.jp/modules/htmldocs/IVBPF/Ant/Ant_brain.html?ml_lang=ja

20)Menzel R., Erber J., Masuhr T., Learning and memory in the honeybee. in Experimental analysis of insect behaviour, ed Barton-Browne L. (Springer, Berlin, Germany), pp 195–217. (1974)

21)Martin Hammer and  Randolf Menzel., Multiple Sites of Associative Odor Learning as Revealed by Local Brain Microinjections of Octopamine in Honeybees. Learning Memory vol. 5, pp. 146-156 (1998)
http://learnmem.cshlp.org/content/5/1/146.full

22)Belle J.S., Heisenberg M., Associative odor learning in Drosophila abolished by chemical ablation of mushroom bodies. Science vol. 263: pp. 692–695. (1994)
http://science.sciencemag.org/content/263/5147/692?ijkey=3261ad7369a4512a5caec4d6b87f24c323039c90&keytype2=tf_ipsecsha

23)Makoto Mizunami, Josette M. Weibrecht, Nicholas Strausfeld., Mushroom Bodies of the Cockroach: Their Participation in Place Memory., The Journal of Comparative Neurology vol. 402(4): pp. 520-537  (1998)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/%28SICI%291096-9861%2819981228%29402%3A4%3C520%3A%3AAID-CNE6%3E3.0.CO%3B2-K
https://www.researchgate.net/publication/13426406_Mushroom_Bodies_of_the_Cockroach_Their_Participation_in_Place_Memory

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月 7日 (木)

JPOP名曲徒然草187: 「Room #602」 by 水越けい子

Imgz気候も身辺もなにかと憂鬱なことが多い梅雨の季節となりました。

想い出や妄想に逃避するのもいいかもしれません。

水越恵子(現 水越けいこ)
 「Room #602」 
作詞・作曲 水越恵子

taurus TATX-2314 アルバム「Sepia」に収録されている1990年の作品です。

長い間アップが1本だけだったのでためらっていたのですが、紹介してみました。

この窓から見える空の景色は、雲が厚くたれこめていなければなりません。

Today, let me be selfish please, in the room #602 of a seaside hotel.
I'd like to ruffle you, appearing always be happy.
Please aware the tenderness of the sound of sea wave now.
.........

https://www.youtube.com/watch?v=zoQwq9fCU-8

水越けいこさんのオフィシャルブログ「M size」
https://ameblo.jp/keiko-mizukoshi/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月 5日 (火)

ルスティオーニ-都響 R・シュトラウス「イタリアより」@サントリー・ホール2018・6・5

Img森ビルの3Fは大改変で、ほとんどがエリートサラリーマンの昼食に最適の店ばかりになったようです。

私はカウンターの天ぷら屋を選びましたが、1000円と少しの価格で、目の前で野菜・エビ・魚・卵などを3度にわけて揚げてくれる定食が食べられるので感激しました。アサリの豪華な味噌汁もついてきます。他にも海鮮丼やエスニック、中華、肉食派、サラダ派用の店などがあって、主にカウンターでの昼食と弁当を提供しているようです。

毎日こんな昼食をとっていると良い仕事も出来るのでしょう。私の前をエリートキャリアウーマンのような足取りでサーッと通り過ぎていく人は、誰かと思えばエンカナでした。

ダニエーレ・ルスティオーニは欧州でもひっぱりだこの若手指揮者ですが、なぜか日本で多くのオケを指揮してくれる日本好きの方のようです。都響ともオペラやコンサートで何度も共演しています。

本日のコンマスは矢部欠場ということで神奈川フィルの崎谷さんがピンチヒッターで登場。サイドはゆづきです。フィガロの結婚序曲では、まずルスティオーニがオペラの登場人物のようなアクションでびっくり。ずっとそんな感じで激しいアクションの指揮なのですが、アドレナリンが出過ぎてオケを強引にドライブするという感じは無く、むしろ予め演出を考えて随分仕草を練習してきているなと思いました。「幻想交響曲」のとき(下のYouTube)には、そこまでは感じなかったのですが。

つまりダンス付きの音楽で聴衆を楽しませる・・・というのが彼の流儀のようです。まあダンスにきっちりつきあってくれるオケあってのパフォーマンスですが。これって悪くないです。多分欧州では批判を気にしてやってないのかも。これをやりたくて日本で指揮しているのか?? 崎谷さんはえらいモノに遭遇してしまってご苦労様。

ヴォルフ=フェラーリのVnコンチェルトには、ソリストとして奥方のデゴが目の覚めるようなグリーンの衣装で登場。曲はまあまあでしたが、彼女の楽器の音がすごい。あくまでも上品な音なのですが、素晴らしい音量で豊かに響きます。前回のスムが可哀想になるくらいです。デゴはその音に負けないようなゴージャスな美貌とテクニックで圧倒されました。ソリストアンコールはパガニーニの24のカプリースから。

コンチェルトも後半のR・シュトラウス「イタリアより」も実演を含めて初めて聴く曲だったので、堪能するには至りませんでしたが、「イタリアより」の叙情的な第3楽章や、フニクリ・フニクラをパクって作曲した第4楽章はなかなか聴き応えがありました。例によってルスティオーニのダンスパフォーマンスも全開です。

折角いい気分で深夜に帰宅したら、ポストにとんでもない書類があって、今日は朝から善後策にバタバタしてしまいました。まあ人生こんなものですかね。

Daniele Rustioni
https://www.youtube.com/watch?v=WNNVjuyS7r4
https://www.youtube.com/watch?v=8RSjp3xcZ0E

with Francesca Dego
https://www.youtube.com/watch?v=w8ZFS2Efens
https://www.youtube.com/watch?v=9Gk6-JjDrfo

Francesca Dego
https://www.youtube.com/watch?v=dTEDICv1cdU
https://www.youtube.com/watch?v=1lzAGY8ds68

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月 2日 (土)

サラダ音楽祭

1都響のスケジュールはだいたい1年前くらいには決まっていると思いますが、突然「サラダ音楽祭」というのが割り込んできました。

0歳児でも参加できるというのが新機軸のようですが、小池都知事の自己アピール用じゃないかな? なにしろご自分で指揮をなさるというのですから(もちろんすべてではない)。

2それでも都響としては、都知事が利用してくれるのは有難いことでしょう。お墨付きをいただいたようなものですからね。

矢部ちゃんが突如降板というのはびっくりしました。首が悪いという話は聞いていたので、そのためでしょうか? 

また颯爽と登場される日を心待ちにしております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月30日 (水)

小泉-都響 ドヴォルザーク交響曲第7番@東京文化会館2018・5・28

Imgいろんなボランティア仕事で忙しく、聴いた翌日に感想文を書くというのも困難になってきました。時が経つと忘れてしまうのが悲しい。団地の中で管理組合にばかり関わっていると世の中の流行などどこかに行ってしまいますが、久しぶりで東京に出るとレディースガウチョパンツが大流行していることに気がつきました。

私的にはこれは感心しないファッションです。日本人の体型に合わないからと言うのではなく、欧米人がはいていてもノーです。このファッションが似合う人というのを全く思いつきません。

https://matome.naver.jp/odai/2143471612179433201

ところがなんと都響のマキロンがいつものボディコンパンツでなく、巨大なガウチョでコンマス(矢部)のサイドに登場。後ろの小関がスリムパンツなので余計に目立ちます。小関はなかなか切れ味の良い演奏で、都響の1Vnにとって頼もしい補強でした。男性陣は蝶ネクタイにタキシードです。集客は平日の演奏会としては、まあそこそこ埋まったかなという感じ。

マエストロ小泉は大植の代役で悲愴交響曲をやったあたりから、考え方を変えたのではないかという気がします。つまり演奏の完成度よりも、当日の聴衆へのインパクトを重視する方向に転換したのではないでしょうか。大げさに言えば爆演指揮者への進化か? 選曲もそういう方向に向いているような気がします。

ドヴォルザークの謝肉祭は爆演向きの曲で、もくろみ通り客席も大いに沸きました。イングリッシュホルンはいつもの南方ではなくエキストラの方でしたが、その方が吹いているときの顔が面白すぎて吹き出しそうになりました。勘弁して欲しい。

グラズノフのヴァイオリン協奏曲は初めて実演で聴きました。ソリストはアレクサンドラ・スム。この人の楽器にはズブいっていうか不思議な重量感があり、これを操るスムは激しいボディアクションで奮闘するタイプの演奏です。この曲はエキゾチックムードのなかなかの名曲でした。ソリストも演奏しているうちにどんどん乗ってきた感じです。終盤の盛り上がりも、現在の小泉好みのエキサイティングな曲です。スムはユーモアも解する人で、拍手に答えて最後は手ぶらでステージに登場。もちろんソリストアンコールはなし。リサイタルに来てねってことかな。

https://www.youtube.com/watch?v=HHWrWWlbUl8

そして後半はドヴォルザークの交響曲第7番。スムは1F中央の客席で聴いていました。これは非常にブラームスっぽい曲であまり私は好きじゃないのですが、マエストロ小泉は有無を言わさず強烈な押し出し。都響もそれならやってやろうじゃないかと激しさの中にも整然としたアンサンブルで盛り上がっていました。私の中でこの曲のイメージがちょっと変わった気がしました。あと第2楽章のクラリネットは滋味溢れる響きでハートフェルトな演奏でした。



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月27日 (日)

オオミズアオ 予期せぬ訪問者

Photo

オオミズアオ ( Actias aliena

長い長い会議の議長に指名されて憂鬱な朝、玄関のドアを開けると外の壁に巨大な蛾が羽を休めていました。うっとりするくらい美しい蛾です。

横幅は10cmをゆうに越えています(バーは10円玉の直径)。調べると全国に分布する普通種だそうです。ただ成虫は食事も吸水もせず、寿命が1~2週間だとは!

https://namamono-moratorium.com/oomizuao-1086

↑学名にアルテミスが使われていると書いてありますが、最近変更されて上記のようになったそうです。

会議はやはり6時間もかかって(休憩はわずか10分)、ヨレヨレになりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«イニエスタ ヴィッセル神戸入団決定