2019年1月16日 (水)

シンシアとクリスタル・ケイ

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2006年に、このブログに「もうひとりのシンシア」というタイトルで記事を書いたことがあります。
http://morph.way-nifty.com/grey/2006/09/post_3732.html

シンシアの「Every woman」というアルバムが大好きでした(写真)。2枚購入したくらいです。このアルバムは1995年発売で、結局それほど売れないで、シンシアもミュージックシーンから消えてしまい残念でした。ただ現在アマゾンをのぞくと、なんと新品が6000円で販売されていました。中古品は結構リーズナブルな価格で購入できるようです。
こちら

ところが最近「YOUTUBE」情報で、シンシアは実はクリスタル・ケイの母親で今も歌っているそうで、腰を抜かしました。
https://www.youtube.com/watch?v=ZupTsdR0tvM

さらに調べると橫浜パラダイスカフェのインタビューでたっぷりお話しされていて、彼女がライオネル・リッチーの家に行ったときに、彼にクリスタル・ケイは俺の子じゃないかと疑われたという話にはまたもや「えーっ・・・・?」
https://www.youtube.com/watch?v=BYwhRiZMip8

そういえば、このライオネル・リッチーのビヘイビアーはかなり変。ひょっとすると俺の娘じゃないかという疑いを持って歌っているような雰囲気があります。
ライオネル・リッチー - 「エンドレス・ラヴ」 with クリスタル・ケイ
https://www.youtube.com/watch?v=R4rFHvVSMUs

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2019年1月12日 (土)

やぶにらみ生物論120: ギャップ結合チャネル

多細胞生物が出現したのはいつなのかはわかりませんが、単細胞生物が多細胞になるためには、ともかく細胞分裂がおこったときに2つの娘細胞が離れないでくっついているためのメカニズムを構築することが重要でした。その上で生殖細胞を分化させ、生殖細胞は本体から分離しなければなりません。

細胞を接着させる機構は、図1に示すようにいくつかあってそれぞれ特徴がありますが(1)、ここでは興奮の伝達というブログの流れから、ギャップ結合とその構成要素であるコネクシンに着目します。図1・図2にみられるようにギャップ結合部位にはトンネルがあって、分子量約1000以下の水溶性低分子はここから隣接した細胞に移動することが可能です。

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ギャップ結合の構造は1967年にレベルとカルノウスキーによって発見されました(2)。 この構造にギャップ結合(Gap junction)という名前を与えたのは、ブライトマンとリーゼとされています(3)。これが細胞と細胞を結ぶトンネル様の構造であることは、X線解析や電子顕微鏡観察によって1970年代に明らかにされました(4)。また構成タンパク質であるコネクシンも報告されました(5)

細胞興奮(アクションポテンシャル)の本質はイオンの移動ですから、このトンネルを通してイオンが移動すれば興奮も隣の細胞に移動します。神経伝達の基本はシナプスですが、これはいったん細胞から出たシグナル分子が隣接細胞のレセプターを介して情報の受け渡しをおこなうプロセスであり、制御可能で正確な伝達ではあっても時間を要します。

これに対して、たとえば心臓のように多くの細胞が常時連動して興奮すべき器官では、関連する細胞がギャップ結合で連結していて、イオンや電子が直接移動することによって興奮の伝達を行なうことができれば、非常に効率的です。ギャップ結合はこのような目的にふさわしい構造です。

図2にギャップ結合の大まかな構造を示します。トンネル部分を分子が通過することからギャップ結合チャネルとも言われます。チャネルとは水路という意味です。6分子のコネクシンというタンパク質が集合してパイプのような構造を形成し細胞膜を貫通します(6)。この6量体をコネクソンといいます。

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コネクソンは隣接細胞のコネクソンと結合してギャップ結合チャネルを形成します(図2)。ギャップ結合チャネルは細胞と細胞を接着させる機能と、細胞から細胞への分子量約1000以下の分子の移動をサポートするというふたつの機能を持っています。他の細胞接着構造は細胞間の分子移動をサポートしていません(図1)。

ヒトやマウスにはそれぞれ20のコネクシン遺伝子があり、それに対応して20種のタンパク質がコネクシンとして機能しています。同じタンパク質6個が集合してコネクソンを形成することもあれば(ホモマー)、別種のタンパク質が集合してコネクソンを形成することもあります(ヘテロマー)(図3)。ホモマーのコネクソン同士が結合してギャップ結合チャネルを形成することもあれば、ヘテロマーとホモマー、ヘテロマーとヘテロマーという組み合わせの場合もあります(7、図3)。

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図4にギャップ結合の電子顕微鏡写真を示します(8、東京医科歯科大学講義資料より)。細胞と細胞の間には通常10~20nmくらいの隙間があるのですが、ギャップ結合部位では2~4nmに狭まっており、多数のギャップ結合チャネルが存在して留め金のように細胞と細胞を接着させています(9)。

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前田らはギャップ結合を構成しているコネクシンが電位の変化によって分子構造を変化させ、チャネルを閉鎖できることを示しました(10、11、図5)。このことによってギャップ結合を介した興奮伝達も、アクションポテンシャルのように一過性であることが可能になります。

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随意筋である骨格筋は数千個の筋細胞が融合してできたシンシチウム(多核細胞体)であり、ひとつのニューロンのアクションポテンシャルがシナプスを介してシンシチウムに伝えられると、このひとつのシグナルによって数千個の細胞に相当するシンシチウムが統合された筋収縮を行なうことができます(12)。

一方不随意筋からなる心臓は個々の細胞が個別に連携して筋収縮を行なう必要があります。19世紀には心臓の収縮は神経によって支配されるという神経原説と、心臓自体に自動収縮能があるという筋原説が対立していましたが、エンゲルマン(図6)はカエルの心筋を分断しても、ごく一部の筋束で繋がっていれば分断された双方が同調して収縮することから、筋原説を提唱しました(13)。

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田原(図6)は心臓の刺激伝達系を詳しく解析し、刺激は房室結節に発し、房室束からプルキンエ線維に伝えられて心臓全体が動くことを示しました(14、図7)。田原の発表の翌年には、房室結節の上流に洞房結節という組織があり、ここがシグナルの源泉すなわちペースメーカーであることがキースとフラックによって発見されました(15、図6、図7)。田原としては大魚を逸したということで、大変残念だったことと思います。

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前記したようにコネクシン(コネキシン)には多くの種類があり、それぞれトンネルのサイズや特異性、どのくらいの電位差で開閉するかなどに違いがあります。図7のようにそれぞれが組織特異的に分布しています(16)。心臓の中でも部位によって各分子の局在が異なります。いずれにしても神経によって直接活動が制御されていない心臓の活動は、ギャップ結合チャネルによって統合されることによって秩序のある収縮が行なわれていると考えられています。

無脊椎動物にもコネクシンに相当するタンパク質は存在し、イネクシンと呼ばれています。しかしイネクシンが分子進化によってコネクシンができたわけではなく、脊索動物が持つコネクシンは別系統の4回膜貫通タンパク質から進化したと考えられています(17、図8)。

脊索動物にはコネクシン以外に、イネクシンに近縁のパネクシンというタンパク質が存在し、これはカエルなどではギャップ結合チャネルをつくりますが、哺乳類ではつくりません。では何をやっているかというと、細胞と外界とを結ぶ膜チャネルとして機能しています。コネクシンも連結するコネクソンがない場合、膜チャンネルをつくることもあります(17)

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ギャップ結合チャネルには興奮の伝達以外にも重要な働きがあることが知られています。ある細胞にある化学物質が情報を伝えたとします。その情報を核に伝えるシグナル因子がつくられた際に、その細胞とギャップ結合をしている細胞にはそのシグナル因子が伝わり、同じ遺伝情報が発現されることになります。

このことは生物がその発生過程のなかである臓器を作る場合、ギャップ結合でつながっている細胞群がその臓器に分化し、つながっていない細胞群は別の臓器に分化することを意味します(17)。ですからギャップ結合チャネルは多細胞生物が形態形成をおこなう上で有意義なツールだと言えるでしょう。


参照

1)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E8%83%9E%E6%8E%A5%E7%9D%80

2)J. P. Revel, M. J. Karnovsky., Hexagonal array of subunits in intercellular junctions of the mouse heart and liver. J. Cell Biol., vol.33 C7-C12 (1967)

3)M.W. Brightman and T.S. Reese., Junctions between intimately apposed cell membranes in the vertebrate brain. J. Cell Biol., vol.40,  pp.648- 677 (1969)

4)J.C. Saez et al., Plasma membrane channels formed by connexins: Their regularion and functions. Physiol. Rev., vol. 83., pp. 1359-1400 (2003)
https://www.physiology.org/doi/pdf/10.1152/physrev.00007.2003

5)Daniel A. Goodenough., Bulk isolation of mouse hepatocyte gap junctions. Characterization of the principal protein, connexin., J Cell Biol. vol.61(2): pp. 557–563. (1974)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2109294/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2109294/pdf/557.pdf

6)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%B3

7)Gulistan Mese, Gabriele Richard and Thomas W. White., Gap Junctions: Basic Structure and Function., J. Invest. Dermatol., vol. 127, pp. 2516–2524 (2007); doi:10.1038/sj.jid.5700770

8)東京医科歯科大学講義資料 細胞膜
http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/pdf/cellmemb.pdf

9)https://en.wikipedia.org/wiki/Gap_junction

10)Shoji Maeda, So Nakagawa, Michihiro Suga, Eiki Yamashita, Atsunori Oshima, Yoshinori Fujiyoshi & Tomitake Tsukihara., Structure of the connexin 26 gap junction channel at 3.5 A resolution
Nature 458, 597-602 (2009)
http://www.protein.osaka-u.ac.jp/achievement/papers/connexin-26-gap-junction-channel-structure
http://ipr.pdbj.org/eprots/index_ja.cgi?PDB%3A2zw3

11)前田将司 ギャップ結合チャネルの構造基盤 日本結晶学会雑誌 52巻 第1号 pp.25~30、(2010)

12)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E8%83%9E%E4%BD%93

13)https://en.wikipedia.org/wiki/Theodor_Wilhelm_Engelmann

14)Tawara S : Das Reizleitungssystem des Saeugertierherzens. Eine Anatomisch-Histologische Studie ueber das
Atrioventrikularbuendel und die Purkinjeschen Faeden. Gustav Fischer Jena, (1906).

15). Keith A, Flack M., The form and nature of the muscular connections between the pri-mary divisions of the vertebrate heart. J Anat Physiol, vol. 41, pp. 172–189. (1907)

16)九州大学学術情報リポジトリ 柴田洋三郎 「ギャップ結合:コネキシン分子の多様な発現 : 『田
原結節』の分子解剖学」 (2010)
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/16985/fam101-1_p001.pdf

17)Eric C. Beyer and Viviana M. Berthoud., Gap junction gene and protein families: Connexins, innexins, and pannexins., Biochim Biophys Acta., vol. 1860(1), pp. 5–8. (2018)  doi:10.1016/j.bbamem.2017.05.016.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28559187
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5704981/pdf/nihms885096.pdf

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2019年1月11日 (金)

大野-都響: コパチンスカヤとブルックナー交響曲第6番

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北風が吹いていないので、それほど厳しい寒さを感じないサントリーホール・カラヤン広場でした。本日の指揮者は大野さん、コンマスは山本さん、サイドはゆづきです。チケットは完売。乾燥した日が続いたので、楽器は絶好調のようです。ソリストはヴァイオリニストのコパチンスカヤ。

シェーンベルクの音楽はいままで楽しめた記憶がないので、どうかなと思っていたのですが、コパチンスカヤはすごい。白のロングドレスに裸足で登場して、踊るようにヴァイオリンをあやつります。結構面白かったのでびっくりしました。シェーンベルクをどう聴けばいいのか、多少なりともわかったような気がしました。

後半のブルックナー交響曲第6番はアダージョがとても味わい深い曲です。都響の演奏もこの楽章は素晴らしかったと思います。ただこの曲には次の日まで記憶していられるメロディーは皆無で、このあたりが演奏機会の少なさの原因でしょう。

永年コンサートに通っていると、いつも最前列に座っている人の顔は結構覚えます。クラヲタなら誰でも知っているサスペンダーにリュックの爺さんも来ていました。この人はテレビでN響の放映をするときにも、よく最前列にいます。

いつも開演間際にやってきて最前列に座るのですが、今回面白い発見をしました。休憩後に彼がもとの席に座ろうとすると、他の人が座っていたので、たまたま隣の空いている席に座りました。彼はやっぱり最前列席のチケットを持っていなかったのです。だからぎりぎりでやってくるのでしょう。多分いつも最前列のチケットは持っていないに違いありません。

チケット完売の演奏会での行為としては芳しくありません。彼は同じ最前列フェチでもちゃんとチケットを持っている会員には嫌われていて、隣になると別の席に移動する人もいるくらいです。

最前列席は管楽器や打楽器は全く見えないし、音響バランスはよくないので私は避けていますが、指揮者やコンマスに顔を覚えてもらうには最適です。知り合いになって個人的に挨拶している人もみかけます。

コパンチンスカヤ: 
https://www.youtube.com/watch?v=OF9fneQ50Us

ブルックナー交響曲第6番: 
https://www.youtube.com/watch?v=KGRiyyqwYuA&t=2045s

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2019年1月 8日 (火)

サラとミーナ211: ミーナとコーヒーの木

Img_2813ミーナが窓テーブルに上っているのは猫草を食べるためです。冬は育ちが悪く、あっという間に食べられてしまいます。

なぜか分かりませんが、少し後ろめたいことをしているような気分になるようです。ベランダの植物を食べたときに、おこられたことがあるからかな?

左の鉢はコーヒーの木。2回つづけて寒さで枯らせてしまって、これは3鉢目です。

コーヒーは非常に寒さに弱いです。11月になると同時に部屋にとりこむくらいで、ちょうど良い感じです。室内でも日光は必須なので、特等席に置いています。

おかげで猫のスペースが少なくなってしまって、不満タラタラです。

昔飼っていた猫の中に、コーヒーが大好きなのがいましたが、サラとミーナは全く関心を示しません。

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2019年1月 7日 (月)

美貌のホルン奏者=鈴木優氏 都響に入団

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ホルン奏者鈴木優氏が1月1日付けで、東京交響楽団から都響に移籍してきました。最近頻繁にエキストラ参加してましたし、西條・五十畑団員の弟子ということでうわさにはなっていました。今後のご活躍を祈りたいと思います。

インタビュー(東響に入団時):
http://www.tuhw-h.ed.jp/wp-content/uploads/2016/10/f6042418fd2730cf880c1c1a07082aeb.pdf

芸大出身だそうですが、N響的キャラじゃないところがいいですね。
ツイッターによると
https://twitter.com/uuu___u?lang=ja
https://twitter.com/uuu___u/status/1069942571860819968

「先日酔っ払って帰った時にストッキングを被って踊り出すという自分でも理解に苦しむ行動を繰り広げ、トイレのドアに激しくぶつかりドアを壊しました。トイレのドアが閉まらなくなりました。」

都響をますます楽しい楽団にしてほしいと思います。大丈夫です、コンマスの矢部氏も値札の桁をうっかり間違えて、モンクレールの弩級キルティングコートをご購入なさるという「うつけ者」なので、心配はいりません。

Facebook: https://www.facebook.com/yu.suzuki.5249

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2019年1月 6日 (日)

フランス人の怒り爆発

フランスのデモ隊、ついに庁舎に侵入(日本経済新聞)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39686320W9A100C1I00000/

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なぜフランスの市民は怒っているのか?
https://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=KYloGJEX3To

https://www.youtube.com/watch?v=WZDHmbwXQpk

https://johosokuhou.com/2019/01/06/11634/

https://www.youtube.com/watch?v=NVStFkKnq7g

https://www.youtube.com/watch?v=AKRXM_XbfH4

https://www.youtube.com/watch?v=MZUVolCMuoU

https://www.youtube.com/watch?v=el__sDV8C3I

https://www.youtube.com/watch?v=hI3CRpiVjXo

当たり前のことですが、発展途上国と貿易戦争をやれば、食糧・衣料・日用品はほとんど安価に生産できる発展途上国が勝利し、先進国の基底産業は空洞化します。それでもいくつかの産業部門ではその代償を独占し利益を得ることが出来ます。

トランプはやっとそのことに気がつき改善策を講じているわけです。マクロンはまだその特定の産業に資金をつぎ込んで国家を維持しようとしているのでしょう。日本も基本的に同じで、米国に車を買ってもらうために戦闘機を買っているのが現実です。日本の食糧自給率はフランスよりずっと低いでしょう。

日本は危機を先送りしているので、おそらくどうしようもなくなってから自民党は政権を手放すのでしょう。

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2019年1月 4日 (金)

死の街を照らしたショスタコーヴィチ交響曲第7番

1月2日にNHKはBSで「玉木宏 音楽サスペンス紀行▽ショスタコーヴィチ 死の街を照らした交響曲第7番」という番組を放映しました。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92779/2779263/index.html

私が知らなかったさまざまな情報、ショスタコーヴィチの肉声、当時のレニングラード放送交響楽団の演奏録音など盛りだくさんで非常に興味を引かれる番組でした。ショスタコーヴィチの交響曲第7番が戦火のレニングラード(現サンクトペテルブルク)で演奏され、市民の士気を高めたことはよく知られていますが、この番組はその詳細を伝えています。

レニングラードは1941年の独ソ開戦当時人口300万人以上の大都会であり、西はフィンランド湾、東はラドガ湖にはさまれた場所に位置し、ドイツ軍は北と南から攻め込んできました。しかしドイツ軍といえども一気に街をふみつぶす程の戦力はなかったので、食糧倉庫を爆撃して市民を飢餓に陥れる作戦に出ました。

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このためレニングラード市民は極端な食糧不足に陥りました。レニングラード放送交響楽団も多くの団員が徴兵で抜け、残された団員も労役と空腹で演奏もままならず、ついにメトロノームだけの放送をせざるを得なくなるほど追い詰められていました。

当時のレニングラード共産党のトップはジダーノフで、いつ放送を聴いてもメトロノームであることにいらだち、レニングラード放送交響楽団に音楽を演奏するよう命じたのですが、当時の指揮者エリアスベルクが栄養失調で生きているのがやっとであるうえに、団員も同様であることを訴えたところ、結局徴兵されていた団員を呼び戻すという驚くべき決断をジダーノフは行ないました。

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ジダーノフは後にジダーノフ批判という悪名高い前衛音楽排除を行ないましたが、本当は音楽好きだったのだと意外な感じがしました。戦後レニングラード事件というのがあって、党幹部や市長をはじめ多くのレニングラード上層部が粛正されましたが、それに関連してジダーノフも暗殺されたのではないかという説があるそうです。

前衛音楽排除は社会主義リアリズムという共産党の方針に基づくものですが、実はスターリンはショスタコーヴィチの音楽は良く理解していて、だからこそこの戦時中彼が作曲した交響曲第7番を利用しようとしたに違いありません。

スターリンはおそらくショスタコーヴィチが自分に怨念を持っていることを承知していて、その上で彼を利用しようと考えていたと思います。それほどまでに彼の音楽を評価していたとも言えます。だからこそレニングラードにとどまっていたショスタコーヴィチを強制的に疎開させ、交響曲第7番の作曲に専念させたのでしょう。

曲は1941年12月17日に完成し、1942年3月に首都の疎開先であるクイビシェフ(現サマーラ)で初演が行なわれました。楽譜は国家機密扱いとなり、マイクロフィルムに収められ、テヘラン、カイロを経由して米国に送られました。米国ではイタリアから亡命してきたトスカニーニ指揮でNBC交響楽団が演奏し、その後大評判のうちに2年間で62回も演奏されて米国民の戦争への支持を高めたものと思われます。それこそがスターリンの狙いだったわけです。
こちら

レニングラードではドイツ軍の包囲が続く中で、空輸されてきたマイクロフィルムの楽譜を使って、1942年カール・エリアスベルク指揮:レニングラード放送交響楽団によって演奏されました。この日ドイツ軍は総攻撃をかける予定でしたが、この曲の演奏を成功させるために、レニングラード軍は総力で戦線を押し戻し、演奏会を成功させました。このときレニングラードフィルはどうしていたかというと、ノヴォシビルスクに楽団ごと疎開していました。

このブログでも、昨年インバル-都響が演奏したときの感想文をアップしています。
http://morph.way-nifty.com/grey/2018/03/post-ac67.html

パーヴォ・ヤルヴィが言っているように、この曲は聴けば聴くほどのめりこむ不思議な吸引力を持っています。

専門的な解説はプロの方がやってくれています↓。
http://www.dasubi.org/dsch/kaisetu/10_4.html

こんな曲です
https://www.youtube.com/watch?v=_z8TZjcqYhY&t=2922s

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2019年1月 1日 (火)

PCで音楽を聴く

1PCで音楽を聴くには、普通緑のジャックにヘッドホンを挿すことになりますが、お手軽にもう少しだけ良い音を低雑音で聴く方法があります。

それは左の写真にある、フォステクスのボリュームコントローラーを使う方法です。このPC100USBはボリュームコントローラーという名前で売られていますが(こちら1)、実はデジアナコンバータでもあり、USBからのデジタル信号をアナログの音に変換してヘッドホンに出力できます。

電源はUSBジャックからとるので、別に用意する必要はありません。アマゾンなどから5000円前後で入手できます。数年使っていますが耐久性は十分あります。

詳細なスペックなどは→こちら2

PC100USB-HR2というハイレゾ対応の製品もあります→こちら3

PC用ポータブルアンプ(通称ポタアン)を購入すればもっとグレードの高い音を聴けますが、私的にはこのフォステクスの製品で十分です。

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謹賀新年2019

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Greeting Life Inc. のカレンダー「NOROJOURNEY」の表紙に、うちの猫たちの写真を貼らせていただきました。このカレンダーは私の書斎というか猫部屋に貼ってあります。

Avatud はエストニア語でオープンという意味らしいです。

サラとミーナは13才となりました。サラはうちに来て随分と変わりました。しかも13年かけて徐々に変化もしています。とはいえ、お顔やキャラからすると、ドクター・サラとでも呼びたくなるようなえらそうな感じです。一方ミーナは全くといっていいほど1才当時と変わりません。どうしようもない甘えん坊です。

本年もこのささやかなブログをよろしくお願い申し上げます。

(monchan)

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2018年12月30日 (日)

事件の涙-自殺した研究者

Photo_2年末に見たテレビ番組で最も印象に残ったのはNHKの「事件の涙」です。番組第2回でとりあげたのは、九州大学箱崎キャンパスおこった、九大法学部出身の男が研究室で焼身自殺したという事件です。

自殺した男は貧困のため高校に進学できず、自衛隊に入隊し資格を取って22才でようやく九大法学部に入学。大学院に進学して修士号を取得し38才まで在学しましたが、ついに博士論文を書けずに退学。以後大学の非常勤講師やその他のアルバイトで生計を立て、夜研究室に来て研究を続けていましたが、非常勤講師を雇い止めになり、生活の目処がたたなくなって研究室に目張りをして放火し、焼け死んだという事件です。

博士論文というのはともかくまとまりそうなテーマを選んで、そこそこ要領よく書けばできるものなのですが、彼は超生真面目な人間だったらしく、難しいテーマにとりくんで結局結論を出せなかったという、ありがちな要領の悪い人間だったようです。

非常勤講師の雇い止めは事務員から通告されてそれであっさり終わりで、それまで講義のために準備した資料がゴミになってしまうので誠に残念なことなのですが、問題の本質はそれでも何とか生活を維持して、研究を続けることができなかったということです。これは日本の奨学金制度に原因があります。

下の図をみていただくと、世界には

1.授業料が高く、奨学金も充実していない
2.授業料が高いが、奨学金が充実している
3.授業料が安く、奨学金が充実していない
4.授業料が安く、奨学金も充実している

の4つのグループがありますが、OECD加盟国の中で1.のグループは日本だけです()。しかも日本の奨学金は原則全額返済です。

この自殺した男も700万円の奨学金を返済しなければならず、このことが生活困窮の最大の要因だったと思われます。

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こんなに教育・学問が軽視されるというのは、日本という国家と日本人のメンタリティーに根本的に関わる問題です。反知性主義の安倍政権が独裁支配するのを国民が許容するのも、そのようなメンタリティーが根本にあります。その本質は「今だけ、金だけ、自分だけ」というポリシーです。

今回自殺した男の専門である法学の観点から言えば、政権の都合によって公文書も自在に書き換え、お仲間であれば犯罪を犯しても(どんなに動かぬ証拠があっても)、やはりお仲間の検察を動かして無罪・・・というご都合主義ですから、法律なんて都合によってどうにでもなるという彼らにとって、学問=法学というのは邪魔なだけです。

より詳しい情報は下記参照

http://blue-black-osaka.hatenablog.com/entry/20180916/1537106400

https://togetter.com/li/1302992

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2018年12月26日 (水)

年末都響第九演奏会

Img風邪が治りきらないなかで(RSかもしれない)、今年最後のおでかけで上野の東京文化会館の第9です。

数年前に年末の第9を解禁していらい毎年都響の第9演奏会に来ています。今回は咳止めを服用して席に着きました。

今年はメンバーの気合いの入り方が異常に高かったように感じました。マエストロ小泉の功徳のなせる技なのか? 

小泉流の男性的で正統派の大変素晴らしい演奏を聴かせていただきました。小泉さんは巨匠と呼ばれるに相応しい貫禄でした。ただ第3楽章のホルンにはガックリきましたが。

合唱団・ソリストも素晴らしい押し出しでしたが、女声コーラスがあまりにも力業に終始したかなあという感じはしましたね。もう少し柔らかさがあって欲しい。

コンマス矢部ちゃんの健康は心配ですねえ。演奏中に2回も薬を飲むというのはかなり重篤なのでしょうか? びっしょり汗をかいていましたし、お疲れの様子でした。一方隣のマキロンは余裕綽々で、マエストロの仕草に微笑んだりしつつお役目完遂。

来年はスワロフスキー指揮で、またひと味違った第9を聴けるようです。
http://www.leossvarovsky.com/en/biography

終了後Y夫妻と竈屋で忘年会。パチンコ屋の上で非常に目立たない料亭ですが、お料理は結構いけます。来年の阪神タイガースの躍進を願って乾杯しました。今年もおつきあいいただきまして有難うございました。

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2018年12月25日 (火)

私の紅白歌合戦2018

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1.やまねかずきバンド「雪の降る町」
https://www.youtube.com/watch?v=f6wRWtFTAn8
年末になるとこの歌を聴きたくなります。

2.南野陽子「メリークリスマス」
https://www.youtube.com/watch?v=RtdYwB7EAR0
素晴らしい豪華な歌謡番組でした。

3.DA PUMP 「U.S.A.」
https://www.youtube.com/watch?v=LPr_UZkmVn8
今年の代表曲・・・かな? 40才 がんばる。

4.あいみょん「good night baby」
https://www.youtube.com/watch?v=E6iZ-xZ8x50
今年最大の収穫。

5.レミオロメン「粉雪」
https://www.youtube.com/watch?v=MbnxVxfjaOQ
雪が降ると聴きたくなる曲。綺麗な画像をアップしていただいて有難う。

6.倉木麻衣「白い雪」
https://www.youtube.com/watch?v=jGhP2nGLPQo
倉木麻衣がアイドルで終わらずトップアーティストまで登りつめることができたのは、大野愛果という天才作曲家を手放さなかったからでしょう。

===== tea break =========
https://www.youtube.com/watch?v=3GKp7qjshMo
https://www.youtube.com/watch?v=-A1OVLQOt64

バブル華やかなりし頃、若者達は夜な夜な踊り狂っていたそうです。私もそれに無縁ではなく、機器の一つや二つはおこぼれで調達できた記憶があります。
=======================

7.尾崎紀世彦「innocent world」
https://www.youtube.com/watch?v=VItekZlhlYM
参りました。

8.中島みゆき「愛だけを残せ」
https://www.youtube.com/watch?v=gUDikbjabaw
ストレス解消。

9.徳永英明「最後の言い訳」
https://www.youtube.com/watch?v=TyapKDAhr4E
やっている場所がすごい。

10.熊木杏里「飾のない明日」
https://www.youtube.com/watch?v=TH4j2WtK7sU
じっくり聴かせてくれる、希有な文学少女かつメロディメーカ-のハイブリッド。

11.ジョー山中「人間の証明のテーマ」
https://www.youtube.com/watch?v=C6a5jFiguEA
「人間の証明」は森村誠一の最高傑作。

12.里花「花」
https://www.youtube.com/watch?v=EE3KMYWEiKM
自然派の音楽。

======== tea break ========
Gustav Mahler adagietto and Venice
https://www.youtube.com/watch?v=BUV3Ueobr88
=========================

13.山下達郎 「Christmas Eve 2018」
https://www.youtube.com/watch?v=cB1nVHmVtoc
表参道は、きっといい街なんでしょう。
日本一素晴らしい街かも。

14.石川優子 「5分でSunset」
https://www.youtube.com/watch?v=LgXcmv9-G8A
登場するダンサーは全員ゲイだそうです(偶然そうなった)。

15.Tom Waits 「Waltzing Matilda」
https://www.youtube.com/watch?v=vGpwgHqlfWo
歌詞および翻訳は下のサイトでどうぞ。
http://morph.way-nifty.com/grey/2015/03/post-04b1.html

16.相川七瀬「Two of us」
https://www.youtube.com/watch?v=aZGJnPMwBOI
愛聴歌 私的な理由。

17.中川五郎&真黒毛ぼっくす「ビッグスカイ」
https://www.youtube.com/watch?v=Qnu9Ms6FiZg
豪華なバンドをバックに歌う中川五郎。場所は下北沢440。

18.まきちゃんぐ「誰が為に鐘は鳴る」
https://www.youtube.com/watch?v=BtuSpn1h9z4
ライヴ 聴きに行きました 感想文あり↓。
http://morph.way-nifty.com/grey/2018/12/post-69fb.html
来年もよろしくね。

====== tea break ======
ZARD
off shots:
https://www.youtube.com/watch?v=eiV61iJ8yyU
sellection: ふたりの夏 遠い日のNostalgia この愛に泳ぎ疲れても
https://www.youtube.com/watch?v=dZjlbMyUPMQ
https://www.youtube.com/watch?v=DFIdEJGONEE
https://www.youtube.com/watch?v=fGC5k-TB88s
=================

19.Beach Boys 「Surfer Girl」
https://www.youtube.com/watch?v=hu-bXvuPm7c
この年齢で美しいコーラス

20.Say a little prayer 「beat」
https://www.youtube.com/watch?v=ZgZ3M9-Wa8w
すばらしいビデオ よく撮影できたものですね

21.矢沢永吉「時間よとまれ」
https://www.youtube.com/watch?v=etv1AZkPDyg
アコースティックバージョン

22.富田麗香「瑠璃色の地球」
https://www.youtube.com/watch?v=q-cmFwyvS0g
ステージ歌手に進化した路上の歌姫 マイクの位置がすごい。

23.村田和人・竹内まりや 「Summer Vacation - OriginalVer.」
https://www.youtube.com/watch?v=LuVkXO73QpA
竹内まりやとのデュエットを残せたので、心安らかに冥土に旅立てたことと思います。合掌。

24.Feam 「アキラメナイキモチ」
https://www.youtube.com/watch?v=NMIUKtw1AQQ
今年期間限定再結成で復活ライヴをやったとか。

===== = tea break ======

商品化できない替え歌
https://www.youtube.com/watch?v=Ew7odufLcrI

=================

25.斉藤和義「ずっと好きだった」
https://www.youtube.com/watch?v=InfQUMh935c
https://www.youtube.com/watch?v=XAg_qPPLMQM
東電が揚水コストをけちる目的で、土地を削って低地に原発を設置したことが爆発をまねいたことを忘れてはいけません。一企業の企業論理が国家を滅ぼす可能性があります。信じられないような幸運によって、使用済み核燃料の露天再燃焼やスカイシャインは免れましたが、あやうく関東全域に人が住めなくなるような日本になるところでした。

26.洸美「青空お洗濯」
https://www.youtube.com/watch?v=QdWW2aiGw4A
洸美ちゃん がんばって。

27.村下孝蔵「春雨」
https://www.youtube.com/watch?v=NeGOtlPJp_E
https://www.youtube.com/watch?v=jacgTBiJowI
ウィキペディアに結婚や家族のことが全く書かれていない異常さが、村下家と嫁・娘とのバトルの激しさを暗示しています。
参照:
https://ameblo.jp/404510yukorona24/entry-12173784954.html#cbox
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-6b15.html

28.ZONE 「secret base~君がくれたもの~ 」
https://www.youtube.com/watch?v=gDT2hlhgt_Y
不可解な解雇以来 miyu はどうしているのか気になる。

29.Class 「夏の日の1993 」
https://www.youtube.com/watch?v=W9LbTS-gjg4
すごいね、この場所はどこ?

30.西島三重子「千登勢橋」
https://www.youtube.com/watch?v=0TYECCELT6c
信じられないほどの美貌と美声。ご主人が販売していた金のわらじを買って、ショルダーバッグのチャームにしている私です。

物故者:尾崎紀世彦、津久井克行、村田和人、ジョー中山、村下孝蔵、、坂井泉水。彼らはわたしたちに忘れ得ぬ想い出を残してくれました。感謝して、ご冥福をお祈りします。

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2018年12月20日 (木)

Merry Christmas

A0790_001284ようやく風邪から回復してきたら、もうすぐクリスマスです。

「Merry Chrismas Darling」

カレン・カーペンターの歌はあまりに真に迫りすぎていて、聴いていてつらくなってきます。

https://www.youtube.com/watch?v=YR1ujXx2p-I

クリスチーナ・ペリーはちょっぴり甘ったるく歌っているのがいい感じです(xmas)。

https://www.youtube.com/watch?v=gSbf4VFl0X0

「Something About December 」
https://www.youtube.com/watch?v=OR2LXXIX8ro

「Happy Xmas (War Is Over) 」
https://www.youtube.com/watch?v=_GTb0un87Pw

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2018年12月19日 (水)

病に伏す

A0002_007513

写真は足なりのモデルさんで私ではありません。2日間医者に行く気力も無いくらいグダグダになってしまって、動物のようにひたすら暗い場所でおとなしくうずくまるという生活でした。

非常用ストックの缶詰のおかゆを食べてしまいました。今日は少し元気が出たので医者に行ってみようと思います。

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2018年12月17日 (月)

まきちゃんぐライヴ@スターパインズカフェ

Img_2779日曜日は朝から会議が2つあってそのあと忘年会だったのですが、忘年会をパスしてはるばる吉祥寺までまきちゃんぐのライヴにでかけました。

スターパインズカフェは私は多分2回目です。前回きたのは沢田聖子の村下孝蔵を偲ぶライヴだったと思います。その沢田聖子が昼の部をやって、夜の部がまきちゃんぐというのはなにかの縁でしょうか。

20分前に着くと以前と違って整列できない状況になっていて(多分1Fの駐車場の構造変更のためだと思う)、しかも店の前にベンツが止まっていて警官に切符を切られているところでした。自転車とぶつかったのでしょうか?

OPEN TIMEになると係が番号を逐次読み上げて入場。スターパインズカフェは2F客席もあるというなかなか珍しいライヴハウスで、とてもいい雰囲気のところです。東京シネマ倶楽部でのあのひどい音響(会場のせいだけではないと思いますが)と比べると、天と地の聴きやすさもいいですね。

モヒートにしようかと思ったのですが、アルコールが若干心配だったので紅茶に。しかし席に座ったら前の人がアルコール抜きのモヒートを飲んでいて、ああその手があったか・・・残念。

ピアノ・ヴァイオリン・ベース・ドラムスというバンド構成は当たりだと思います。しかもピアノのクラ-キーが素晴らしい。最初の曲は「海月」(私達の業界では水母)でしたが、早速いい雰囲気でしびれました。他のバンドメンバーも素晴らしい演奏を聴かせてくれました。こんなメンバーとライヴができるというのは、まきちゃんぐも幸せだと思います。

鋼のこころ、愛の雫、NORA・・・名曲です。このあと新曲の披露などもあり大いに盛り上がりました。松山千春の「恋」をカバーしていました。赤い糸は直近のアルバム「ハナ」のなかではスケールの大きなバラード・・・だけど私のベストは「木漏れ日の中で,夏・・・」なんだなあ。いまは冬ですが。ハニーはシネマ倶楽部とは歌い方を変えていて、しっとりバージョン。これも素晴らしい。

楽しいひとときをどうも有難うございました。

海月
https://www.youtube.com/watch?v=gD2ofjN0SEo

鋼のこころ
https://www.youtube.com/watch?v=Rt7qFfmBmq8

愛の雫
https://www.youtube.com/watch?v=J4ZqROjZeRc

赤い糸
https://www.youtube.com/watch?v=X9F7Qgr9QE4

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2018年12月15日 (土)

やぶにらみ生物論119: 跳躍伝導

生物にとって神経の伝達速度を上げると、他の生命体より早く知覚し早く行動することができるので、生存にとって明らかに有利です。また周囲からの干渉を遮断・絶縁することや漏電を防ぐことも、正確な伝達には必要なことでしょう。脊椎動物はそのためにミエリン鞘(髄鞘)という神経を被覆する組織を獲得しました(1、図1)。ただし脊椎動物の専売特許ではなく、脳科学辞典によるとエビやミミズも類似した組織を持っているようです(1)。

ミエリン鞘は軸索を完全に被っているわけではなく切れ目があって、その部分をランヴィエ絞輪とよびます(図1)。ミエリン鞘とランヴィエ絞輪はそれぞれルドルフ・フィルヒョウ(2、図1)とルイ・ランヴィエ(3、図1)によって19世紀に発見されました。

すべての神経にミエリン鞘やランヴィエ絞輪があるのではなく、有髄神経に限って存在します(1)。無髄神経では、たとえば皮膚の痛覚神経では伝達速度は1m/秒くらいですが、同じ皮膚でも有髄神経の触覚神経では50m/秒と著しくアドバンテージがあります。伝達速度は有髄・無髄の差以外に、神経線維の太さが関係します(4)。イカの巨大軸索は直径が1mmくらいあり、伝達速度は30m/秒と、無髄神経であるにもかかわらず脊椎動物の有髄神経にも匹敵する高速伝達を行ないます。

A


ミエリン鞘の実体は末梢神経系ではシュワン細胞、中枢神経系ではオリゴデンドロサイトです。シュワン細胞は毛布のような細胞で、軸索に巻き付いています(図2)。オリゴデンドロサイトについては後述します。これらの細胞が何重にも巻き付くことによってミエリン鞘が形成され、有髄神経ができあがります(図2)。ミエリン鞘の一番外側の部分を神経鞘ともいいます。断面をみればミエリン鞘の多層構造がよくわかりますが、これらの層はすべて同じ細胞で連続しています(図2)。

毛布がきちんとたたまれてはがれないようにするためには、高度に硫酸化された糖鎖を持つP0(ピーゼロ)というタンパク質が必要だとされています(5)。ミエリン鞘は単に電源コードのシールドのようなものではなく、神経細胞とさまざまな相互作用を行なって、神経細胞を健全に保つためにも有用であるようです(6)。

A_2


さて今回のテーマは跳躍伝導ですが、これを理解するためにはコンデンサというものを理解する必要があるようです。ウィキペディアにはいろいろなコンデンサを並べた写真がでていました(7、図3)。世界で年間に2兆個も制作されているとのことです。

村田製作所のサイトによると、コンデンサは 1)電圧を安定させる、2)ノイズを取り除く、3)信号を取り出すなどの用途に用いられます(8)。要するに充電式電池のようなものですが、電池が化学式で書けるような化学変化すなわち分子の変化を基盤としているのに対して、コンデンサは分子の整列や分子内での構造変化を基盤とするものです。生物はみずから体内にコンデンサの役割を果たす組織を制作・設置し、神経伝達に使っています。

A_3


コンデンサは絶縁体の両側を2枚の金属板ではさんだような構造になっています(8-10、図4A)。ここに電池を使って電圧をかけると、2枚の金属板にはそれぞれ+および-の荷電が蓄積します(図4充電)。このとき絶縁体内部でも非通電時にはランダムだった分子の並びが整列した状態になり、各分子の内部でも電子密度が偏った状態になります(9)。この状態は電池をはずしても変わりません(図4B、蓄電)。ところが導線を電池の代わりに電球につなぐと、ここに電流が発生し、電球は点灯します(図4C、放電)。

電球が点灯してエネルギーが消費されると、コンデンサにおける金属板の帯電と絶縁体での分子の状態がもとのランダムな状態にもどります(図4A)。ここでまた電池をつなぐと再び充電されます。

図4をよく見ていただくと、絶縁体があるにもかかわらず、あたかも充電時には電池プラス極→導線→金属板→絶縁体→金属板→導線→電池マイナス極、放電時には電球→導線→金属板→絶縁体→金属板→導線→電球と逆回りに電流が流れているような状況が生まれます。

A_4


神経細胞の軸索は図5のようにミエリン鞘で被われており、その切れ目にランヴィエ絞輪があります。このどの部分がコンデンサかというと、それはミエリン鞘と軸索の細胞膜がそれに当たります(図5)。

ランヴィエ絞輪には多数のナトリウムチャネルが集中していて、これがいわば図4の電池のような役割を果たしているわけです。ここに刺激がきて一時的にチャネルがフリーパス状態になると、ナトリウムイオンが軸索に流れ込み、これらはミエリン鞘に被われた部分のマイナスチャージにひかれて移動し、電流が流れます。一方外側はナトリウムイオンが減少するので、ミエリン鞘の外側からランヴィエ絞輪の方向に電流が流れます。神経標本の周囲の電解液が導線の役割を果たします。

電流が隣のランヴィエ絞輪に届くと、隣のランヴィエ絞輪のナトリウムチャネルが開放されます。このようにランヴィエ絞輪から隣のランヴィエ絞輪へと刺激は伝達されます。ランヴィエ絞輪につつまれた部分の軸索には、ほとんどナトリウムチャネルはありません。つまりチャネルの開放部位が順次軸索内でドミノ倒しのように移動しなくても、ランヴィエ絞輪単位でステップワイズに(飛び飛びに)神経伝達が行なわれます。これが跳躍伝導です。このシステムによって、有髄神経は前述のような桁違いの高速伝達を可能にしました。

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慶應義塾大学の田崎一二らは第二次世界大戦前に、図6に記したような方法などで、実際にミエリン鞘というコンデンサから発生する電流を測定し、跳躍伝導を証明しました(図6)。

杉晴夫によると(9)、第二次世界大戦中に彼らが論文をドイツの雑誌に投稿したところ、ベルリンが廃墟になっているにもかかわらず、ちゃんと雑誌に印刷発表されたそうです(10、11)。日本ではほとんどの学術雑誌は戦争で休刊せざるを得なくなりました。図6は簡略化したものなので、詳細を知りたい方は文献10、11をあたってください。

田崎一二の業績も含めて、跳躍伝導などについてはすでにやぶにらみ生物論102でも述べていますが(12)、記述が足りなかったのであらためて仕切り直しました。重複する部分が発生しましたがご容赦下さい。田崎一二は戦後まもなく渡米し、米国に帰化して97才までNIHで働いていました。これはNIHのレコードだそうです(13)。

A_6


イカなどは巨大神経線維をつくって神経伝導の速度をはやめましたが、脊椎動物は有髄神経による跳躍伝導のシステムをつくることによって、細い神経線維でも高速な伝達速度を確保することに成功しました。このことは脳を発達させる上で非常に重要なエポックだったと思われます(9)。なぜなら脳にそんな太い神経が鎮座すると、脳に多くの情報を詰め込むための容量が損なわれてしまいます。

脳ではシュワン細胞に代わって、オリゴデンドロサイトというグループのグリア細胞がミエリン鞘を形成します(14、15、図7)。ひとつのオリゴデンドロサイトがいくつもの軸索のミエリン鞘をかけもちするところが、末梢でのシュワン細胞とは違うところです(図7)。

A_7


参照

1)http://humancell.blog.jp/archives/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%B3%E7%B4%B0%E8%83%9E.html

2)https://en.wikipedia.org/wiki/Rudolf_Virchow

3)https://en.wikipedia.org/wiki/Louis-Antoine_Ranvier

4)神経線維の信号伝達のスピード
http://web2.chubu-gu.ac.jp/web_labo/mikami/brain/12/index-12.html

5)T. Yoshimura et al., GlcNAc6ST-1 regulates sulfation of N-glycans and myelination in the peripheral nervous system., Scientific Reports vol. 7, Article number: 42257 (2017)
https://www.nature.com/articles/srep42257

6)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB

%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%97%85

7)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B5

8)村田製作所 コンデンサとは?
https://www.murata.com/ja-jp/campaign/ads/japan/elekids/compo/capacitor

9)杉晴夫 「生体電気信号とはなにか」 講談社ブルーバックス (2006)

10)Ichiji Tasaki und Taiji Takeuchi, Der am Ranvierschen Knoten entstehende hktionsstrom und seine Bedeutung fiir die Erregungsleitung., Pflügers Archive vol.244, pp. 696- (1941)
https://link.springer.com/article/10.1007%2FBF01755414

11)Ichiji Tasaki und Taiji Takeuchi, Weitere Studien über den Aktionsstrom der markhaltigen Nervenfaser und über die elektrosaltatorisehe Übertragung des Nervenimpulses.,  Pflügers

Archive., vol. 245, pp. 764-782 (1942)
https://science.nichd.nih.gov/.../Myelinated_nerve_fiber.pdf

12)http://morph.way-nifty.com/grey/2018/04/post-a2b0.html

13)NIH record - mile stones - Biophysicist Tasaki Leaves Extraordinary Scientific Legacy
https://nihrecord.nih.gov/newsletters/2009/02_20_2009/milestones.htm

14)https://en.wikipedia.org/wiki/Oligodendrocyte

15)https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E9%AB%84%E9%9E%98

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2018年12月12日 (水)

アラン・ギルバート-都響 シューマン交響曲第1番「春」@サントリーホール2018・12・11

Imgalan突然冬がやってきた東京。アラン・ギルバートの指揮で都響の演奏会です。場所はサントリーホール。ヒートテックのシャツが威力を発揮する季節になりました。

サントリーホール周辺は昨年までのブルーライトをやめて、電球色のデコレーションで、クリスマスツリーも地味な印象でした。

やや早く着いたのでスタバのカウンターでコーヒーを飲んでいると、隣にエキストラ参加のヴァイオリニストA氏が着席! 今日は前半最後列、後半後ろから2列目で演奏しておられました。

どうも皆さん多忙な年末の演奏会と言うことで、客席はガラガラだったらしく、都立杉並高校などの生徒を動員して埋めていました。高校生で都響-アラン・ギルバートの演奏を生で聴けるなんて、とてつもない贅沢ですね。うらやましい。

なにしろ私が高校時代に連れて行ってもらったところは、京都の寺で、1時間座って庭を見るという・・・・・まあそれも考えようによっては贅沢なのかもしれませんが?

コンマスは矢部ちゃん、サイドは四方さん。やっぱり雨でした。本日一番衝撃だったのはシューマンの交響曲第1番「春」。アランはオーケストラに強靱な”弾力”を与えるという希有な才能を持っています。いつもの都響より生き生きとした演奏が聴けました。

彼の指揮はまるで軟体動物のようにしなやかで、体の柔らかさを生かした剛柔自在な演奏には参りました。かなりテンポを伸びちじみさせますが、わざとらしさを感じさせないのは一流の証明でしょう。都響大変身です。演奏している皆さんも楽しかったのではないでしょうか。

フィンガルの洞窟のスケールが大きくかつ繊細な雰囲気、ハルサイの非常に整理されつつも、強烈に盛り上げる演奏も素晴らしかったと思います。本日の演奏会(特にシューマン)で、アランは大野の指揮ではどうしても打ち破れなかった壁をついに破壊しました。

アラン・ギルバート
https://www.youtube.com/watch?v=Cd1VzsyVccg
https://www.youtube.com/watch?v=3f4dZMJFl-w
https://www.youtube.com/watch?v=HClX2s8A9IE

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2018年12月 8日 (土)

やぶにらみ生物論118: 活動電位

17世紀の生物学者スワメルダムが神経伝達の速度は音や光のように速いと考えたことはすでに述べましたが(1)、その速度の測定は19世紀までまたなければなりませんでした。

エミール・デュボア=レーモンはマテウッチの損傷電流(1)に関心を持っていましたが、マテウッチの実験は筋肉で測定したものだったので、どうしても神経でその損傷電流を測定したいと考えました。

ところがなかなか神経ではうまく損傷電流を測定できませんでした。彼が使っていた既存のガルバノメーター(検流計)はコイルが6,000回巻いてあるものでしたが、レーモンは一念発起し、この感度を高めるために数週間かけてコイルを24,000回巻いた高性能ガルバノメーターを作成しました(2)。

自作の高性能ガルバノメーターを使うと、図1Aのように神経における損傷電流を測定することに成功しました。しかも奇妙なことに図1Bのように神経に刺激を与えると、一過性で損傷電流が消滅することがわかりました(1、2、図1)。デュボア=レーモンはこれを電気陰性波と呼びました。興奮の伝導とはこの電気陰性波が刺激部位から神経の両側に沿って移動することを意味します(図1)。

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デュボア=レーモンは1852年に研究をまとめて "On animal electricity" という本を出版しました。この本の翻訳はいくつかあるようですが、例えば2014年に英訳版が出版されていて現在も販売されています(3)。私は未読です。彼の言う電気陰性波の実体は何なのでしょうか? その答えは生物学とはかけ離れた分野からもたらされました。

1869年にドイツの物理学者ヴィルヘルム・ヒットルフは、真空容器の中に電極を封入し電圧をかけると、陽極側の容器内壁が発光することを発見しました(4)。フィリップ・レーナルトとジョセフ・トムソンは、これが陰極から撃ち出される粒子(電子)が容器壁に衝突することによって発生する現象であることとし、原子は物質の最小単位ではなく、その中に電子を含むものであることを証明しました(5、6)。彼らはこの業績により1905年と1906年に相次いでノーベル物理学賞を受賞しました。

電子の存在が明らかになりつつある頃、ユリウス・ベルンシュタインは差動型レオトーム(7)という測定器(検流計)を開発し、レーモンの言う電気陰性波を正確に測定することに成功しました。

電気陰性波はミリセカンド単位の時間しか発生しないので、正確に測定するには機器を開発する必要がありました。電子の存在とベルンシュタインの研究を合わせて考えと、

『神経は通常の状態ではその細胞膜の内側に沿って電子が並んでおり、細胞膜の外側には陽イオンが並んでいて電気的二重層を形成している(図2A)。神経が損傷すると、損傷部位から電子が流出し細胞膜の外側を損傷していない部位へと移動する(図2B)。したがって電流は非損傷部位から損傷部位へと流れる。ここで神経を電流などで刺激すると、刺激を与えた部位から陽イオンが細胞内に一時的に流れ込み(脱分極)、そこに向かって電子が移動するので電流は刺激部位から両方向に流れ、両サイドを刺激する(図2C)。この刺激によって脱分極が誘発され、両サイドにパルスが伝播する』

・・・・・というような考え方で神経伝達が説明できそうです(8)。

図2Bの様な状態の時に神経に刺激を与えると損傷電流とは逆方向の電流が発生するので、デュボア=レーモンの実験で一時的に損傷電流が消滅することも理解できます。

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刺激が与えられていない状態での細胞内外の電位差(静止電位)は、細胞膜内側に電子が並ぶのでマイナス(約-70mV)なのですが、刺激が与えられると陽イオンが細胞内に流入し、非常に短い時間脱分極が起こってプラスに転じます。これが活動電位(アクションポテンシャル)です(図3)。その後陽イオンの細胞外への排出が行なわれ、電位差は元にもどります(図3)。

実はカリウムイオンは細胞内濃度が高いので刺激がくると外に流出するのですが、ナトリウムイオンの流入効果の影響が大きく(赤点線の囲み)、活動電位はプラスとなります(図3)。

A_3

真空容器の中に電極を封入し電圧をかけると、陰極から電子が撃ち出されることは前述しましたが、その電子がぶつかる容器面に蛍光物質を塗っておくと、蛍光物質は電子が衝突することにより発光します。小さな発光する点の明るさを制御することによって画面に像を作ることができます。これがブラウン管の原理であり、テレビができた頃にはみんなブラウン管でテレビを見ていたわけです。これを発明したのはカール・フェルディナント・ブラウンです(9、10、図4)。1909年にノーベル物理学賞を受賞しています。

ブラウン管によって時間による輝度の変化を投射したのがオシロスコープであり、オシロスコープによって活動電位の変化の様子や神経伝達の速度などを観察できるようになり、神経生理学は飛躍的に進歩しました。

A_4


ところで、1920年代には神経伝達が減衰するかしないかで論争があり、特に日本では京都大学と慶應義塾大学でおぞましいほどの激しい論争がおこなわれていたそうです。神経の伝達速度はその種類や太さに依存するので、慶応の加藤元一はなんとか単一神経線維で実験できないものかと考えていたのですが、文献11から引用すると「そして1930~1931年、ついに清水、釜谷、大邸医専から研究に来ていた郭在禧博士らによって神経束から単一神経線維の分離に成功した」とあります。この技術は顕微解剖法によるもので、私は読んでおりませんが文献12に方法が詳しく述べられているようです。この方法を用いた実験で加藤らの非減衰説が勝利しました。

さらに重要なのは、加藤らは自らが考案した図5のような装置を用いて(13)、単独神経線維を刺激する実験から、筋収縮は刺激の強さに応じて収縮の強度が変化するのではなく、一定の閾値を超えた刺激に対して筋肉は常に同じ反応をする=全か無かの法則を証明したことです。このことは文献11によると「1935年,条件反射で有名なパヴロフによって国際生理学会がモスクワで開催された時、加藤先生は単一神経線維の実験のデモを行うため、170 匹のガマとともに一週間のシベリア鉄道の旅を行った。教授は毎朝太陽に向かい、ガマが死なないように祈ったという有名な話がある。パヴロフ会長は、ノーベル賞候補として加藤を推薦したことを告げた。単一神経線維興奮のデモは新入研究生の田崎一二(跳躍伝導の発見者)が行った」 だそうです。

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慶應義塾大学信濃町キャンパスの新教育研究棟の一階の入り口に、武見太郎の筆で「加藤元一先生之像」と刻まれた胸像があるそうです。

文献14によるとそこには「不減衰之記 加藤元一先生、大正六年慶應義塾に医学部創設さるゝや、弱冠二十八歳にして生理学教授とならる。昭和二年「不減衰傳導学説」に対して帝国学士院賞を授与させらる。続いてノーベル賞候補に挙る事再度、その学勲内外に高し。昭和十九年三月義塾に医学専門部、開設されるやその長となり、昭和二十七年三月同部を閉ずるまでの間、四百六十六名の人材を育成し、慶應医学にあらたなる活力を加えたり。この間の教育者としての情熱、蓋し不減衰傳導学説樹立にも勝るものあり。茲に我等卒業生その徳を仰ぎ、その情を慕い且つその智を敬してこの像を建つ。

昭和四十一年文化の日 慶應義塾大学附属医学専門部 卒業生一同」

と記されているそうです。

参照

1)やぶにらみ生物論117: 動物電気への道
http://morph.way-nifty.com/grey/2018/11/post-bca3.html

2)Jef Akst,The Body Electric, 1840s. Emil du Bois-Reymond’s innovations for recording electrical signals from living tissue set the stage for today’s neural monitoring techniques. The Scientist., 2014
https://www.the-scientist.com/foundations/the-body-electric-1840s-36484

3)E H Du Bois-Reymond, On animal electricity., Book on Demand Ltd. (2014)
https://www.amazon.co.jp/Animal-Electricity-H-Du-Bois-Reymond/dp/5519073244

4)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E6%A5%B5%E7%B7%9A

5)https://en.wikipedia.org/wiki/Philipp_Lenard

6)https://en.wikipedia.org/wiki/J._J._Thomson

7)https://en.wikipedia.org/wiki/Julius_Bernstein

8)Seyfarth E.A., Julius Bernstein (1839–1917): pioneer neurobiologist and biophysicist. Biological Cybernetics., Vol. 94, Issue 1,  pp. 2–8  (2006)
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00422-005-0031-y
https://dl.acm.org/citation.cfm?id=1108509.1108511

9)https://en.wikipedia.org/wiki/Karl_Ferdinand_Braun

10)https://en.wikipedia.org/wiki/Cathode-ray_tube

11)大村裕:我が国の神経生理学の黎明期 日本生理学雑誌 Vol. 71,No. 1, pp. 44-49 (2009)
http://physiology.jp/wp-content/uploads/2014/01/071010044.pdf

12)加藤元一 The microphysiology of nerve., Maruzen, Tokyo, (1934)

13)杉晴夫 「生体電気信号とはなにか」 講談社ブルーバックス (2006)

14)山内慶太 蝦蟇(がま)と三色旗 三田評論 2016年7月号
https://www.keio-up.co.jp/mita/r-shiseki/s1012_2.html

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2018年12月 7日 (金)

指揮者のスキャンダル

Concertgebouw_msterdam_pases_bajos_このブログでもマエストロ宇宿のパワハラ問題を取り上げたことがあります。
こちら1

彼は現在なら即マスコミ報道で社会から抹殺されたと思いますが、昔のことで何とか生き延び、素晴らしいCDを残しました。

しかし最近、クラシック音楽をかじった人なら誰でも知っているような超有名指揮者が、次々とセクハラで解任されるという事件がおこり、そのたびに腰をぬかします。

ダニエレ・ガティは、チャイコフスキーの交響曲をCDで聴いて以来、みずみずしく清冽でかつ感情移入も強烈な素晴らしい指揮者だと思っていましたが、なんとコンセルトヘボウ(写真 ウィキペディアより)の首席指揮者をセクハラで解任されてしまいました。それも誰それへのセクハラというのではなく、私もやられたという声が多くの女性団員からあがって大変だったようです。
こちら2
こちら3

色めき立ったのはCD業界で、もう2度とプレスは行なわれないだろうということで残されたCDの高騰が期待されたわけですが、なんと救う神がいてローマ歌劇場の監督に就任することになりました。
こちら4

ほかにもセクハラ解雇スキャンダルには事欠きません。

シャルル・デュトワ
元NHK交響楽団 音楽監督
元ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団 首席指揮者
こちら5
こちら6

ジェームス・レヴァイン
元ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場 音楽監督
こちら7
こちら8

金聖響
元神奈川フィルハーモニー管弦楽団 常任指揮者
こちら9
こちら10

みずからの糧食の道を絶たれる危険をおかしてまでセクハラをおこなうというのは、もう病気としか思えませんが、そのくらいの異常性がないと聴衆の心をえぐるような演奏ができないのかもしれません。

私達の業界にも病的なセクハラ教授などは結構いて、学会に行くたびに世界中の女性研究者をディナーに誘ってはお持ちかえりで有名な人もいます。誘われた方は断わると論文の査読で掲載拒否されるのではないかと心配したり、誘いに乗れば弟子にしてもらえるかもしれないと期待したりで大変です。

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2018年12月 4日 (火)

高輪ゲートウェイ?

A0006_003022一昔前に東武野田線がアーバンパークラインに改名しましたが、このときアンケートでは、答えた人のわずか3%しか是としなかったそうです。

私もこのセンスの悪さにはあきれてしまいました。今でも私は東武野田線と言います。私は国粋主義者ではありませんが、どうして日本の鉄道路線にわざわざ英語を使う必要があるのでしょうか?
https://j-town.net/saitama/column/gotochicolumn/127509.html?p=all

今回JRはわざわざ公募までしているのに、非常にわずかな人(多分ほとんどサクラ)しか発案しなかった「高輪ゲートウェイ」を山手線新駅の駅名にしました。自分が決めた名前にしたければ、どうして公募なんてするのでしょうか?
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6305547

ゲートウェイ(ほんとはゲイトウェイ)は「(塀・生け垣の木戸のついた)出入り口」で、英検準1級、TOEIC730点以上の難しい単語です。

どうしてこんな名前になったのかを、へりくつをこねて説明し強行しましたが、そういうメンタルな人を高いポジションにつけるという企業の体質が問題です。どうして普通に公募最高位の「高輪」じゃいけないのか、素直になれないのか。

いっそのこと駅名に英語を使うのを禁止する法律を作ってはどうかと思います。そうすると「高輪木戸」とか「高輪入り口」などという名前がつくことになりますが、それって良い名前なのかな?? まあ千葉県には**木戸という名前の駅や地域がいくつかありますが、それは馬の出入り口のことです。

JRにせよ、NHKにせよ、疑似国営企業が一番ダメです。

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2018年12月 2日 (日)

パリが大変なことに!!!

800pxarc_triomphe

https://www.youtube.com/watch?v=m8B0chGfrts
https://www.youtube.com/watch?v=vee-28EPbJ8
https://www.youtube.com/watch?v=GMjY6Eb3wsY
https://www.youtube.com/watch?v=obMM00CCKSY
https://www.youtube.com/watch?v=2cStjvXlVUo
https://www.youtube.com/watch?v=U6L0FzB13SU
https://www.youtube.com/watch?v=MFxspXXEXmk

パリで暴動が起きているようです。

そういえば最近は勝手に銀行が個人の口座を封鎖するとか、そうとう危ない状況になってきているという兆候はうかがえました。

日本も政府が大借金で米国から武器を買うなど無茶をやっていると、近未来にこうなることは見えています。

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2018年12月 1日 (土)

サラとミーナ210: 大小逆じゃない?

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ミーナはいっぱいいっぱいで小ベッドに、サラは余裕を持って大ベッドに。

小春日和の土曜の午後。

ミーナはうちに来て以来12年間、ずっとロイヤルカナンの「肥満気味の成猫用」フードを食べてきた成果でしょうか、年寄りになったためでしょうか、5.4kgまで減量したのでもうそろそろ+12のフードに代えようかと思うのですが、好みというのもあって永年のフードを代えるのは容易ではありません。

サラは4.5kgで適正な体重でしょう。

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2018年11月28日 (水)

ランタナ

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目  :  シソ目 Lamiales 
科  :  クマツヅラ科 Verbenaceae 
属  :  シチヘンゲ属 Lantana 
種  :  ランタナ L. camara

ランタナをウィキペディアで調べると、「南アメリカ原産。 世界中に帰化植物として定着している。日本では小笠原諸島、沖縄諸島に移入分布している」・・・・・となっています。しかしなんと千葉ニュータウン中央のイオンの南側壁沿いには大量の野生のランタナが咲き誇っていました。11月まで満開でした。

気候変動と共に、様々な南方系の植物が日本に進出してきていて、ランタナも侵略的外来種の代表とされていますが、野生の植物なのにまるで栽培品種のような美しい花を咲かせる植物を、悪者にするのはどうかと思いますね。

気候が変われば住む動植物も変わっていくのは、やむを得ないことのように思います。

いろんな園芸品種があって、育てるのも簡単なようです。
https://lovegreen.net/flower/p104488/

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2018年11月25日 (日)

デンベレの値千金のゴールでアトレチコとドロー

Braugranaバルサの最近の低迷は、はっきり言ってバルベルデがデンベレを使う勇気を持たないためだと思いますが、やはりアトレチコ戦のようなここ一番で彼をスタメンで使うのにはためらいがある・・・というのはわかります。

引き分けなら追い越されないわけですから、安全策のセルジを使いたくなります。それで本当に引き分けに持ち込めたらいいのですが、今回はセットプレーからディエゴ・コスタに頭でたたきこまれてもくろみは失敗。しかも頼りのセルジはハムストリングを伸ばしてラフィーナに交代していました。さあどうするバルベルデ。

ということろで、ようやくバルベルデはふんぎりをつけて終了10分前にデンベレを起用。そうするとなぜか彼がゴール前でフリーになり、GKの股を慎重に狙ってゴール。これはとてつもなく大きなゴールです。ここでアトレチコに首位を奪われると、かなりバタバタすることになったことでしょう。アトレチコのホーム、ワンダ・メトロポリターノで負けそうになったところを追いついたのですから、バルサは万々歳です。

私ならデンベレに「出場時間は45分、この間守備もしっかりやれ。失ったボールは必ず取り返せ。」と言いますね。彼が出場するときははっきりダブルボランチにして、デンベレ-セメドの線をサポートしなければいけません。本当は彼はフリーポジションが一番良いと思いますが、いきなり「メッシ扱い」にするとメンバーから村八分になる可能性もあるので、とりあえず右FWで使うのは仕方がないかもしれません。

メッシも若い頃は無理にドリブルで突っ込んで、よくボールを失っていました。アトレチコ戦をきっかけに、バルベルデがデンベレをスタメンで使う勇気を持つことを期待します。

それにしてもビジャレアルじゃないんだから、このオールイェロウのユニフォームは勘弁して欲しい。

https://www.youtube.com/watch?v=Ys8ved4EUP8

https://www.youtube.com/watch?v=etzlrCdl88o

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2018年11月24日 (土)

JPOP名曲徒然草191: 雨と傘と繋いだ手 by まきちゃんぐ

Imgmaki「雨と傘と繋いだ手」 (作詞・作曲 まきちゃんぐ)は Single Collection 2008-2011 (VAP VPCC-84183) というアルバムに収録されています。裏ジャケの写真は素晴らしい美形です。ただちょっぴりダークな雰囲気もあるかな。

3ヶ月ほど前に、このブログの記事(http://morph.way-nifty.com/grey/2018/09/my-favorite-pho.html)を書くために調べたときには、この曲はほとんどみつからなかったのに、なぜか検索がヒットするようになったので、この機会に紹介します。

こういうストレートな愛の歌が意外とまきちゃんぐらしい感じがします。ただデビュー当時と比べると、人間に余裕が出てきたという雰囲気が感じられる曲です。歩くペースと同じ音楽の進行がいいのかな?

ともあれ、このような脳にこびりつくメロディーを書くというのは、天才にしかできない仕事です。

雨と傘と繋いだ手
https://www.youtube.com/watch?v=zpkwAIH0R3s
https://www.youtube.com/watch?v=rQQqs4lQF0c

まきちゃんねる version 『雨と傘と繋いだ手』
( トークオンリー)
https://www.youtube.com/watch?v=uTJxo5InSrM

cover by riri
https://www.youtube.com/watch?v=x7mCAUt3y68

cover by おかき
https://www.youtube.com/watch?v=-O_URAYHK5Q

cover by 光
https://www.youtube.com/watch?v=LY8k-_kRIyw

================
Live Schedule:
まきちゃんぐpresents 「Little day & Little days  2018」
詳細は→ http://makichang.info/

2018.12.08. Sat  @名古屋クラブアドリアーナ ワンマン

2018.12.09.Sun  @大阪ワンドロップ ワンマン

2018.12.16.Sun  @吉祥寺スターパインズカフェ ワンマン

2018.12.29.Sat  @岡山城下公会堂 ワンマン

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2018年11月23日 (金)

言論弾圧は忌まわしい時代への回帰を想起させる

Bundesarchiv_bild_14620050119_kurt_クルト・ワイル(写真)について前記事で少しふれましたが、ウィキペディアによると:
「1920年代後半より1930年代初頭には彼の劇場音楽や声楽作品が大衆の間で大流行し、アルバン・ベルク、アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー、ダリウス・ミヨー、イーゴリ・ストラヴィンスキーからも称賛を受け、一躍有名になる。しかし、高名なユダヤ人作曲家であったことから、ナチスの当局から危険視されるようになり、後期の作品の発表時には、コンサートの会場でナチ党員によって組織された暴動が何度も起きた。実際、交響曲第二番の演奏会や「マハゴニー市の興亡」組曲("Aufstieg und Fall der Stadt Mahagonny" 、1930年)の演奏会、、『人質』("Die Burgschaft" 、1932年)、『鏡の湖』("Der Silbersee" 、1933年)などの舞台作品の上演は、ナチス当局による暴力的な干渉のため中断せざるをえなかった。」だそうです。
こちら

実はこれと同じようなことが現代日本でも起こっています。それは香山リカ氏の京都府南丹市での講演会(明日24日開催予定だった)が右翼の脅迫によって中止に追い込まれたという事件です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181122-00000095-asahi-soci

百田尚樹であっても、香山リカであっても講演会を中止に追い込むことは言論の弾圧であり、忌まわしい時代への逆行を想起させます。講演会の中で誹謗中傷・人種差別・虚偽などの不適切な発言があったときには、それについて批判し、また場合によっては法律で取り締まるべきです。日本はまだ言論の自由を守るための法律(不適切発言に対するペナルティーも含めて)が不備だと思います。政権交代したら枝野は必ずこの種の法律を整備しなければなりません。

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2018年11月22日 (木)

ミヒャエル・ザンデルリンク-都響:2018・11・21@東京文化会館

Img_2コートを着てコンサートに通うのは久しぶりです。本日のコンマスは山本さん、サイドはゆづき。指揮者はミヒャエル・ザンデルリンク。かの大指揮者クルト・ザンデルリンク氏の3兄弟、トーマス・シュテファン・ミヒャエルは全員指揮者というとてつもない家系の3男です。

彼は美男子であるばかりでなく、長身でスタイルもいいのでステージで大変見栄えがします。すでに都響の実力は過去の登壇で知っているので、今回のプログラムはその機能性を最大限発揮させようという意図で組まれたものと推測しました。平日の夜にしては結構盛況の客席でした。

クルト・ワイルの交響曲第2番は、彼がナチスの批判や妨害を逃れてフランスに逃げていた頃に作曲されたもので、暗い焦燥感が感じられる曲ですが、オーケストラの技術が映える曲でもありました。

プロコフィエフのピアノ協奏曲第1番は河村さんの怪腕が冴え渡りましたが、都響の演奏もそれに劣らずエキサイティングでした。私は特に第2楽章冒頭の静かな夜明け前という雰囲気の部分が好きで、この独特の雰囲気を出せるというのは指揮者とオケの素晴らしいコラボならではでしょう。この曲を学生時代に書いたプロコフィエフの天才には脱帽です。

ソリスト・アンコールはプロコフィエフの「作品12-7 10の小品より」。はじめて聴く曲でしたが、なかなかの作品だと思いました。

休憩後のショスタコーヴィチの交響曲第6番。あまり演奏されない曲ですが(私ははじめての実演経験でした)、柳原・小池のフルート・デュエットも美しかったし、私の大好きな南方のイングリッシュホルンもたっぷり聴けて大満足です。久一のティンパニもめちゃくちゃかっこよかったと思います。彼は切れ味の良い演奏をするために筋トレをかかさないそうですが、ひょっとすると河村さんもやっているのかな? マキロンと腕の太さを比較してみましたが、河村の勝利でした。

ミヒャエル・ザンデルリンクよりメッセージ
http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=1452

ミヒャエルの指揮
https://www.youtube.com/watch?v=z3xpaiw5pJI

クルト・ワイルの Mack the Knife
Ella Fitzgerald - Mack The Knife 1967
https://www.youtube.com/watch?v=84mix8BWVoo

(日本語版)
https://www.youtube.com/watch?v=JfzyfOyM_7M

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2018年11月20日 (火)

やぶにらみ生物論117: 動物電気への道

イタリアが主導したルネサンスは、17世紀に入ると国家の混乱のうちに終焉を迎え、ガリレオ・ガリレイも失意のうちに亡くなりました。次世代の科学は英国のニュートンやボイル、オランダのホイヘンスらが主導する物理学の時代となりました。生物学の分野では英国のロバート・フック(1635-1703)やオランダのフォン・レーウェンフック(1632-1723)が顕微鏡図譜で業績を上げたくらいで、どちらかといえば停滞していた時代かもしれません。

ただあまり教科書などには登場しませんが、オランダの生物学者ヤン・スワメルダム(1637-1680)については述べておく必要があります。彼は生活のために医師を職業としていましたが、業績から言えば生物学者とよぶのがふさわしいでしょう。

かの有名な哲学者デカルト(1596-1650)は当時生物学の分野にまで進出していて、動物機械論=機械と動物の違いはその複雑さだけである・・・という理論を提出していました。デカルトは中世まで考えられていたような霊魂(スピリット)が神経の中を流れて筋肉を動かすという説を廃し、神経の中を物質(液体または気体)が移動して筋肉に達し、そのはたらきによって筋肉が動くと考えました。

スワメルダムはカエルの神経付きの筋肉の生体標本をつくり、神経をピンセットなどで刺激すると筋肉が収縮することをまず確認し(図1A)、もしデカルト説が正しければ、刺激によって物質が移動するのだから筋肉の体積が増加するはずだと考えました。そこで図1B・Cのように筋肉をガラスの管(下方は密閉、上方は毛細管)に閉じ込め、毛細管の中に水滴をいれて、刺激によって筋肉の体積が増えれば水滴が上昇するという装置をつくりました(1-3)。

そこで図1Bのcをメスでつついたり、より洗練された図Cのように、真鍮のフックで固定した神経を銀線でつついたりしてガラス管の筋肉を収縮させる実験をおこないましたが、いずれの場合も水滴が上昇することはありませんでした(2、3)。デカルト説は証明できませんでした。

11b_2

しかし、そこでスワメルダムは昔の霊魂説にもどったかというと、そうではなく、彼は神経伝達は光や音のように瞬時に伝わるメカニズムによると考えました。これはスワメルダムが当時としては非常に先進的な考えを持っていたことを示しています。彼が考案した神経付きのカエル筋肉標本はその後何世紀にもわたって、頻繁に神経と筋収縮の実験に用いられましたし、さらに彼は顕微解剖法という技術も開発しました。しかも彼の最も著名な業績は昆虫の変態の研究や赤血球の発見であって、ここで述べた研究ではないのです(2、3)。

図1のCで興味深いのは、神経を刺激したとき真鍮と銀という2種類の金属が神経に接触していることです。おそらくスワメルダムは後述するガルヴァーニの電気刺激の実験を1世紀前にすでに行なっていたのではないかと思われます(2、3)。

さて、学校というのはもちろん紀元前からあったでしょうし、インドには経典を教える大規模な高等教育機関もあったようですが、現代につながる大学の原点となるような学術研究と教育の最高学府である大学の最初のモデルは、11世紀設立のイタリアのボローニャ大学だろうと言われています(4)。引き続いてパリ大学やオックスフォード大学が設立されました。

ボローニャ大学の校章をみると1088年設立となっています(図2)。日本最古の大学である東京大学の開学が1877年であることを考えると、このイタリアの大学の設立時期は気の遠くなるような昔で、日本では平安時代の話です。ボローニャ大学は現在も健在です。こうしてみると日本ではまだまだ学問が市民権を得ていないというのもうなずけます。なにしろ文部科学省が人文科学は不要といっているほどですから(5)。

ウィキペディアにあった1350年代のボローニャ大学での講義風景をコピペしました(図2)。まじめに講義を聴いているのは2列目までで、後方では雑談したり居眠りしたりしている風景は現在でも変わりません。ルイジ・ガルヴァーニはこの大学で医学と哲学の学位をとり、1762年にスタッフに採用されました(6)。

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ガルヴァーニは1780年代に、カエルの筋肉が2種の金属に同時に触れると収縮するという現象を発見し、1791年に論文をまとめて、発表しました(7)。この現象は異種金属を接続したアークをつくり、その両端を筋肉にあててもおこります(図3)。

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この現象の解釈として次のふたつが考えられます。(A) もともと蛙の筋肉の中に電気が存在していて、それに二つの金属が接触して「電気が流れて」、筋肉が収縮した。(B) 「二つの異なった金属」から電気が発生し、蛙の足に「電気が流れて」筋肉が収縮した。

ガルヴァーニは(A)を選択し、ここで流れる電気を「動物電気」と名付けました。一方アレッサンドロ・ボルタは後者の(B)説を選択し、実際2種の金属を接触させると電気が発生することを、前記事(やぶにらみ生物論116:電池の起源へ寄り道)で記したように、ボルタ電堆などによって証明し、(B)説が正しいことを証明しました(8)。

「動物電気」は実際には存在するのですが、ガルヴァーニの実験では証明できませんでした。しかし彼の実験は、ボルタ電堆にはじまる電池の発明、イオン化傾向の発見、電流と磁場の関係の発見、電磁誘導の発見など思わぬ方向の怒濤のような化学や電磁気学の進展のきっかけをつくったことで、大きな意義のある実験でした。ボローニャ市にはカエルの筋肉の標本を持ったガルヴァーニの彫像があるそうです(図3)。

上述した中で、「電流と磁場の関係の発見」はデンマークの科学者ハンス・クリスチャン・エルステッドの1820年の業績です(9、10)。彼は図4のように金属線に電流を流すと、磁石の針を動かす力が発生することを発見しました。電流と磁場という全く関係のなさそうな現象が、密接に関係していることがはじめて示されたことは、物理学における革命的な発見でした。これはノーベル賞ができるずっと前のことです。コペンハーゲンにはエルステッドの名を冠した公園があるそうです。

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アンドレ=マリー・アンペアはエルステッドの発見を理論化し、ヨハン・シュヴァイガーなどと共に検流計を開発してガルバノメーターと名付けました。もちろんこの分野の発展の契機をつくったルイジ・ガルヴァーニにちなんで命名したわけです(11、12)。エルステッドの発見以来間髪を入れず開発されたガルバノメーターは、さまざまな研究者・技術者によって改良が重ねられましたが、図5は1900年頃開発された D'Arsonval/Weston型といわれるものです。電線と針が一体化して動くようになっています。


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ガルバノメーターの発明によって、ようやく「動物電気」を測定することができるようになりました。最初に動物が電気を発生することをみつけたのはボローニャ大学出身のカルロ・マテウッチでした。彼は1840年頃、正常なカエルの筋肉に電極をあてても電気は流れていませんが、筋肉に損傷を与え、その損傷面と正常面に電極をあてると、ガルバノメーターによって電流が検出さることを発見しました(12、図6)。これがいわゆる損傷電流(current of injury)です。ちょうど損傷電流が流れなくなるように逆方向の電圧を加えると、その値は数十mVでした(14)。

66b


参照

1)https://en.wikipedia.org/wiki/Jan_Swammerdam

2)Nerve function and “animal spirits”
http://www.janswammerdam.org/nerve.html

3)Matthew Cobb, Exorcizing the animal spirits: Jan Swammerdam on nerve function., Nature Reviews Neuroscience, vol. 3, pp. 395-400 (2002)
http://www.janswammerdam.org/NRN.pdf

4)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3%E5%A4%A7%E5%AD%A6

5)人文社会系学部は不要? 文部科学省の通達の背景を専門家が解説
https://benesse.jp/kyouiku/201507/20150726-2.html
https://www.j-cast.com/2015/11/07250008.html?p=all

6)https://en.wikipedia.org/wiki/Luigi_Galvani

7)Luigi Galvani, De viribus electricitatis in motu musculari commentarius. Accademia delle Scienze, Bologna, (1791)
https://web.archive.org/web/20110909013601/http://137.204.24.205:80/cis13b/bsco3/intro_opera.asp?id_opera=23

8)http://morph.way-nifty.com/grey/2018/11/post-7b47.html

9)https://en.wikipedia.org/wiki/Hans_Christian_%C3%98rsted

10)Hans Christian Orsted (1997). Karen Jelved, Andrew D. Jackson, and Ole Knudsen, translators from Danish to English. Selected Scientific Works of Hans Christian Orsted, ISBN?0-691-04334-5, pp.421-445

11)https://en.wikipedia.org/wiki/Andr%C3%A9-Marie_Amp%C3%A8re

12)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%9C%E6%B5%81%E8%A8%88

13)https://en.wikipedia.org/wiki/Carlo_Matteucci

14)杉晴夫著 「生体電気信号とは何か」 講談社ブルーバックス(2006) p.32

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2018年11月16日 (金)

指揮者 ”U” の想い出

Imgvielle私は都響の演奏会に足繁く通うようになる前は、ずっと故宇宿允人(うすきまさと)氏のオーケストラに通っていました。彼のオーケストラはまるで彼を教祖とする宗教団体のようで、聴衆も彼の信者のような感じでした。

彼は大阪を追い出された後、東京でフィルハーモニア東京を組織し、オリエンタル・バイオフィルハーモニー、フロイデフィルハーモニーと名前を変えて亡くなるまで演奏活動を続けていました。その模様がウェブにアップされています↓
https://www.youtube.com/watch?v=pZETc2uprBY

オケの演奏のうまさから言えば、都響など現在のプロオケとは比べるべくもありませんが、彼の指揮にはやはり聴衆をひきつける何かがあることは、どなたもお感じになるのではないでしょうか。

宇宿允人の世界XII 宇宿允人指揮:ヴィエール室内合奏団
チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」 ヴィヴァルディ「四季」
MUCD-012

このCDは彼が指揮者としてかけ出しの頃の記録です。虚飾なく、丁寧で生真面目なスタイルはずっと変わりません。素晴らしい演奏だと思います。ヴィエール室内合奏団の歴史や宇宿さんのひととなりについては、当時その合奏団でヴィオラを弾いていた方の文章がありますのでご覧下さい。長文ですが大変興味深く読ませていただきました。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~sobanoka/solist/usuki.htm

最後の部分だけ引用させていただきました。

引用開始:

・・・・・・・・・・

突きとばされた先生は、翌日学校で、仲間の先生達にすぐに報告した。もともとそういう話は広がりやすいものだから、その日のうちに、関西のすべての音大生に、ビエールフィルからエキストラの依頼があっても行かないように、という指令が飛んだのである。

困ったのは、ビエールフィルの各パートの責任者である。彼らは演奏日程が決まると、ひと月以上も前から、すべての演奏会に必要なエキストラを集めるために、毎晩、電話の前に釘づけになっている。それが急に、どこに電話をしても、断られる
ようになったのである。

その原因がU氏の暴力事件にあると知った時、彼らの怒りは頂点に達した。オーケストラ内の混乱は、収拾のつかないものとなり、もはや音楽のできる状態ではなくなった。

数年前からオーケストラの経営をまかされ、事実上のオーナーであったO氏は、この状態を見かね、思いきってU氏に辞任を促したのである。

まもなくU氏は、個人所有で、ビエールフィルのレパートリーの大半を占めていた、楽譜類をすべてまとめて、東京に帰っていった。昭和五十六年の終わり頃である。

年があらたまると同時に、ビエールフィルは名称を関西フィルハーモニー管弦楽団と改め、常任指揮者に若手の小松一彦氏を迎えて、再発足した。

その後の成長ぶりは、誰もが目をみはる程で、今や、名実共に大阪第二のオーケストラとして、大阪の地にしっかりと根をおろした感がある。さらに最近は、大阪府の運営する吹奏楽団が、新たに弦楽器奏者を採用して、第三のオーケストラとして活動を開始している。

大阪を追われ、大阪を捨てたU氏が、大阪に残した功績は大きいのである。と同時に、私の心の中に残していった音楽の置き土産も、はかり知れず、私の生涯の貴重な財産となることであろう。

その後、U氏の消息はほとんど聞かないが、わずかにもれ聞くところによれば、U氏がたまたま神戸に出てきた時、大阪の知人に電話をして、大阪にはもう二度と降りたくない、と漏らしたそうである。

引用終了

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2018年11月13日 (火)

やぶにらみ生物論116: 電池の起源へ寄り道

ヒトという生物にとって分子生物学の観点から見た生命現象はバックグラウンドであって、脳という電気信号の巨大な集積体が私達の意識を形成し、私達はその中で生きているわけです。ですから電気について考察することは生物、特にヒトを理解する上で避けては通れないことだと思われます。

元素の水溶液中におけるイオン化傾向は、元素の酸化されやすさの指標でもあり(1)、化学の一丁目一番地です。私は「金借るな、間借りあてにすな、水餡食い過ぎ銀ブラ禁」とおぼえましたが、最近では「リッチに貸そうかな まああてにすんな ひどすぎる借金」という語呂合わせが流布しているようです(2)。後者の方が正確かもしれません(図1)。

最も酸化されやすい元素の一つであるリチウムは、海水中だけでも2300億トンあるそうですが(3)、人間が製造した物を除いては、単体では地球上に存在しません。意外なことに金も海水中に50億トンも存在するそうです(4)。金はほとんど単体で存在します。ともあれ私達生物も化学の法則に則って生きているので、このイオン化傾向のリスト(図1)は重要な意味を持っています。

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ここで少し電池の話に寄り道してみましょう。後述するように、私達の体を構成するひとつひとつの細胞もある種の電池です。電池は金属によってイオン化傾向が異なるということがその原理と深く関わっています。電池の発明によって、私達は電気を人工的に製造し使用することが可能になったのですが、ではその電池を発明したのは誰なのでしょうか? 一般的にはアレッサンドロ・ボルタが1800年に発表したボルタ電堆が最初と言われていますが、それはおそらく違います。

1936年にイラクの首都バグダッドの近郊で、鉄道の敷設を行なっていた作業員が奇妙な容器を発見しました(5)。調べてみるとそれは図2のような電池で、パルティア国またはサーサーン朝ペルシャで製造された物であることがわかりました(5、6)。パルティア国とは紀元前約250年から紀元後224年まで現在のイラン・イラクおよび周辺を支配していた国家で(7、図2)、サーサーン王朝はその領地を引き継ぎ、紀元後650年位まで続きました(8)。

この電池は1~2ボルトくらいのパワーがあり、おそらく金または銀メッキを行なうために使われたのではないかといわれています(5、6)。さらにもっと以前の時代の古代エジプトでも金メッキは行なわれており、おそらく電池が使われたのではないかと考えられています(9、10)。

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近代になってからは、ボルタの電堆(voltaic pile)が最初に発明された電池として有名です(11、図3)。これは銅板-電解液(希硫酸または食塩水)に浸した紙-亜鉛板のセットを1ユニットとして、多数このユニットを積み上げた物です。希硫酸電解液の中では、Zn → Zn2+ plus  2e- および 2H+ plus 2e- → H2 という反応が起きて、亜鉛イオン(Zn2+)は隣接する上方の銅板の方に、電子(2e-)は隣接する下方の電解液の方に流れるので、電流は下から上に流れることになります。

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ボルタが電堆を発表したのは1800年頃ですが、江戸時代の蘭学者宇田川榕菴は、1830年代から40年代にかけて出版されたその著書「舎密開宗(せいみかいそう」の中で、ボルタ電堆を紹介しています(図4)。電気分解を行なっているような図です。

宇田川榕菴は岡山県最北部の津山藩に所属していましたが、そのような辺境の地にありながら、世界でも先進的な研究の勉強や実験をよくやっていたものだと驚かされます。このウィキペディアに掲載されていた肖像画に記してある名前は榕菴とはなっていないので、信じていいのかどうか私にはわかりません。

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希硫酸の中に銅板と亜鉛板を入れると、銅には何の変化もありませんが、亜鉛はイオン化してZn++の形で溶解し、亜鉛板には電子が取り残されます。両者は静電気で引きつけ合うので、亜鉛イオンは板の外側、電子は板の内側に集合して自由に動けない状態となります(図5)。これを電気的二重層といいます。

この状態は細胞と似ています。細胞は表層のイオンポンプで常にナトリウムをくみ出しているので、外側にNa+が集合し、内側に電子が集合するという状況になっています(図5)。このような状況では電流は流れませんが、電池の場合は導線などで銅板と亜鉛板をつなぐ、細胞の場合はイオンチャンネルの穴を開放するなどの操作によって、電気的二重層は崩壊し電流が発生します。

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ボルタ電池の銅板と亜鉛板を導線でつなぐと、亜鉛板の電子は陽極(銅板)に移動し、亜鉛イオンは電解質溶液中に解放されて、そこで硫酸と反応して硫酸亜鉛と水素イオンを生成します(図6)。水素イオンは陽極に集積した電子と反応して水素分子を形成し、泡となって空中に放出されます。これがボルタ電池の原理です。

なのですが、ボルタ電池で起こっていることを科学的に正確に説明するのはなかなか困難なことらしく、歴史的に重要ではあっても、あまり教科書に使うのにはふさわしくないという考え方もあります(12)。

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確かにダニエル電池の場合、時間による反応の変動が少ないので実用的であるだけでなく、説明も容易でしょう(図7)。基本的に陽極では銅が析出し、陰極では亜鉛が溶出するということです。この電池を発明したジョン・フレデリック・ダニエルの本職は気象学者で、湿度計や温度計の開発にも大きな業績を残しました(13)。

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参照

1)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E5%8C%96%E5%82%BE%E5%90%91

2)https://juken-mikata.net/how-to/chemistry/ionization-tendency.html

3)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0

4)金のこれまでの採掘量と地球に残された埋蔵量
https://nanboya.com/gold-kaitori/post/amountof-gold-extraction/

5)When Was the Battery Invented?
https://batteryuniversity.com/learn/article/when_was_the_battery_invented

6)バグダッド電池
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%83%E3%83%89%E9%9B%BB%E6%B1%A0

7)パルティア国
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2

8)サーサーン朝
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%B3%E6%9C%9D

9)http://xanadu.xyz/850/

10)メッキとは何か
http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/k0dennsikotai/51c3mekki.htm

11)Giuliano Pancaldi: Volta, Science and culture in the age of enlightment. Princeton Univ. Press. ISBN 978-0-691-12226-7 (2003)
https://books.google.co.jp/books?id=hGoYB1Twx4sC&pg=PA73&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q&f=false

12)坪村宏: ボルタ電池はもうやめよう 一 問題の多い電気化学分野の記述 化学と教育 vol.46, no.10, pp. 632-635 (1998)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakyoshi/46/10/46_KJ00003520589/_pdf

13)https://www.britannica.com/biography/John-Frederic-Daniell


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2018年11月10日 (土)

サラとミーナ209: 首輪を新調

Img_2687猫たちの首輪を新調しました。

いつも通りの脱出首輪で、サラは元と同じ柄ですが、ミーナは柄を変えて、イメージチェンジをはかりました。

脱出首輪は普通の首輪と比べて、非常に耐久性がないのにはいつもがっかりします。1年も経つとヨレヨレになってみっともない感じです。なんとかなりませんかねえ。

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めずらしくサラとミーナがタワーに共存。タワーはひとつのテリトリーらしく、片方が居ると片方は遠慮してめったに上がらないのですが、このときはたまたま共存。びっくりしました。

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2018年11月 9日 (金)

都響の将来像

Tokyo_bunka_kaikan01_1920東京都交響楽団の将来像に関する有識者懇談会 第1回議事録が公開されています。
こちら

都響の将来を決める重要な懇談会です。

ここで大野監督は次のように述べています
「東京都交響楽団は、ただいま東京文化会館の地下室の練習場で常時練習をしておりまして、東京文化会館で公演はしているんですけれども、東京文化会館で、例えばリハーサルが舞台の上でできるわけではありません。東京文化会館というのは別の組織でございまして、非常に人気の高いホールでもありますので、なかなかそういう意味では、東京都交響楽団が東京文化会館との共同作業として定期演奏会などを共催するというような形は、また取るに至ってはおりません。そしてそれは、繰り返しますけれども、日本の多くの、ほとんどと言ってもよろしいと思いますけれども、オーケストラの現状でもあります。---中略---ステージで練習できるのが、これに勝ることはないのでありまして、そこでいろいろなニュアンスとか、バランスとか、そういうことが空間的な観点からも、音響的な観点からも、これに越したことはないのであります。」

つまり東京文化会館の大ホールでリハをやらせてくれと言っているわけですね。ところがこの懇談会の委員の一人はこれに反応して「そもそも練習して演奏会もできるみたいな、特定のオーケストラのための素晴らしい専用ホールを、東京のような土地で得られるわけがないのではないか。いったいいくらかかるのだろう?誰が建設費や維持費を負担するのだろう?田舎に本拠地を移せば可能かもしれませんが、楽団員も定期会員もたとえば多摩の山奥とかに専用ホールができたら通ってくるだろうか。そんなことをいろいろ考えてみるべきでしょう。」などと発言しているのです。

専用ホールを新たに建ててくれなんて誰も言ってませんよ。こういう「人の話をねじ曲げて否定し、マイナスイメージを醸成する」ような人が委員を務めているのです。公演スケジュールを決めるときに2日づつホールを予約すれば、1日はリハに使えるというお話しです。東京文化会館の大ホールは決してぎっしり予約で満杯というわけではないですし、なにしろ東京都の施設ですから都響が2日予約することに違和感はありません。それをやらせてもらえない、あるいは賃料に配慮がないというのは組織に問題があります。

都響も野球やサッカーでやっているようなファームをつくったらどうでしょう。ユースオケでもいいと思います。準団員という称号だけでもいいかもしれません。非常勤職員とはいえ、リハーサル室は無料で使えて、指揮者の付く練習ができるというのは若い音楽家にはメリットがあると思います。学校、施設、病院、僻地、離島などでの公演、都響が今ほとんどやっていない東部地域(墨田区・江東区・江戸川区・葛飾区・足立区)での公演、本公演へのエキストラ参加などには当然報酬が出ます。もしこの様な場所でしばしば公演することがオーケストラの存続に必須であるならば、このシステムでやるべきでしょう。

都響は今でも室内楽とか美術館との抱き合わせで無料音楽会をやっていますが、年に2回くらいは上野水上音楽堂でフルオーケストラの無料または投げ銭コンサートをやったらどうですかね。都知事好みの○○フェスティバルというような名目でもいいでしょう。クラシック音楽を聴くにはにはまだ敷居があるように思います。まず生で聴いてもらうことでしょう。それにどんな商売にも宣伝は必要です。

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2018年11月 7日 (水)

都響-小泉-レイ・チェン:ブラームス・マチネ@東京芸術劇場2018・11・07

Img都響のブラームス・マチネに行ってきました。ステージを眺めるとあれれ!? 非常に違和感があります。なぜだろう? よくみると勝山(クラリネット)がバッサリ髪切ってるじゃありませんか。さらに大和加奈が1stヴァイオリンに移籍していました。

本日の指揮はマエストロ小泉、コンマスは矢部ちゃんでサイドは四方さん。首席奏者総出演の最強シフトです。ソリストのレイ・チェンはまだ20才代ですが、欧米でも引っ張りだこの人気ヴァイオリン奏者です。

ブラームスのVnコンチェルトは、ともかくソリストの演奏が際立って素晴らしくて圧倒されました。ポスターでは見た目ちょい悪のような風貌ですが、精緻な演奏ではあっても決して優等生的ではなく、独自の豊かなニュアンスで聴衆を自分の世界に引き込んでいく強力な磁力を持った演奏家です。ブラームスの音楽が持つポエジーを強く感じさせてくれるところに特徴があります。

都響も彼に合わせるというスタンスを取らざるを得ませんが、このような演奏家は希有なのでどうつけたらいいのか、ちょっと戸惑った感じもありました。広田氏などは明らかに意識していて、第2楽章の冒頭など特段に情緒豊かな演奏を繰り広げていました。

後半のブラームス交響曲第4番は私も大好きな曲で、小泉-都響の手堅い演奏でたっぷり楽しめました。ひとつだけ注文をつけるとすると、第一楽章の冒頭、ひっかく感じじゃなくて、もう少しひそやかでやわらかくスタートできないかなと思うんですね。

レイ・チェンの演奏

ワルチング・マチルダ
https://www.youtube.com/watch?v=4c364LnyOU4

https://www.youtube.com/watch?v=BmDVH2rWinM

勝山大輔
https://www.youtube.com/watch?v=E4sN2PwbmNk

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2018年11月 4日 (日)

ミニ救助

A0001_002518今日京成線に乗っていたら、ふたつ離れた席の見知らぬおばちゃんが突然私に倒れかかってきて、助けてくれと言うのです。

そして「次の駅で降りますか?」と訊くと、そのまま倒れ込んで吐いてしまいました。意識が途切れているようです。

向いに座っていた乗客の1人が車掌に知らせに行ってくれたので、私は次の駅で彼女を抱きかかえて降車させました。

駅のホームに寝かせていると、車掌が駆けつけてくれて、駅員も来たので私は席に戻り、電車は数分遅れで発車しました。

まあそれだけのことなのですが、それで思い出したのは、学生時代丹沢大山に登山しているとき、突然道ばたの崖をよじ登ってきた2人の登山者が現れたとこのことです。どうやら沢登りをしていて最後に道に迷って、なんとか登山道にたどりついたようでした。沢登りをしているとありがちなことです。

ところがそのうちの1人の顔が真っ青で息も絶え絶えだったので、これは救助しないと命が危ないかもしれないという状況でした。携帯電話もない時代だったので、麓と連絡することも出来ません。

そこで同行登山者数人であたりの木の枝を集め、みんな上着を脱いでつなぎ合わせて担架をつくり、電話のあるヤビツ峠まで下ろしました。担架はにわか造りですし、道が滑るので非常に危険な救助でした。

私が人生で人の救助をしたのはこの2回だけです。

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2018年11月 2日 (金)

管理人からのお知らせ

A1180_001239このブログのアネックスのひとつである、「生物学茶話@渋めのダージリンはいかが」の増補改訂にとりかかりました。

http://morph.way-nifty.com/lecture/

多少わかりやすくなるかもしれません。この改訂は「やぶにらみ生物論」には反映されません。

ココログはいろんなスタイルを選べますが、ここでは右カラムのスタイルにしています。右カラムのタイトルは白い押しピンでとめてありますが、このうち「カテゴリー」または「バックナンバー」のタイトルをクリックすると、2006年にこのブログをはじめて以来のすべての記事にアクセスできます。

カテゴリー別に古い過去記事にアクセスしたい場合、カテゴリーピンの下の各カテゴリーをクリックするか、上記の「カテゴリー」をクリックし、例えばさらに「にゃんこ」をクリックして記事を表示させ、下端までスクロールすると古い記事にアクセスできます。

記事をひとつづつ古い方から順番に読むには、記事の最下部にある「固定リンク」をクリックすると読みやすいかもしれません。固定リンクにすると記事はひとつだけ表示され、一つ前または次の記事に進むには、最下部の前の記事名または後の記事名をクリックします。

「ドメイン内で検索」で、下のボックスに入力して検索してもヒットする確率は低いと思います。これはココログの昔からの弱点です。むしろグーグルで「渋めのダージリンはいかが  and 検索したい言葉」で検索した方が、圧倒的にヒットする確率は高いです。

では どうぞごゆっくり

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2018年11月 1日 (木)

日本はどうなってしまうのか?

1280pxbank_of_japan_headquarters_in日本経済新聞によると、イオンの筆頭株主は実質日銀(左の写真)になったそうです。

私はイオンに依存して生活しているので、これは見逃せない情報です。政府の指示によってこっそり遺伝子組み換え食品を食べさせられたり、食べ物は日本の製品ではなく、TPP11の国のものを食べるように誘導されたりすることはありがちだと思います。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32284120W8A620C1000000/

年金を投入するだけでは間に合わなくて、日銀がETFを購入して無理矢理株価を高止まりさせようとしているわけです。政権を維持する目的のためにこのようなことをやっているうちに、もうやめられない状況になってしまいました。

これは世界初の実験であり、まさしく私達国民は安倍=黒田のモルモットになっているのです。実験するなら、実験の目的と道程、成功したらどうなる、失敗したらどうなるなどの情報をきちんと提示してほしいものです。

このままいくと日本の多くの企業が実質国営になり、日本は国家が上から社会主義を推進する国家社会主義の国になりつつあるんじゃないですか。それが良いことか悪いことかは私にはわかりません。しかし一つ言えるのは、知らず知らずのうちにそうなってしまうというのは容認できないということです。

安倍政権の一番の問題は、国民を籠絡しながら、知らないうちに自らが目指す方向の政策を実現していくという政治手法です。移民という言葉を使わないで外国人の移住を促進するとか、インフレという言葉を使わないで日銀がジャブジャブお金を刷るとか、政府の統計を改竄する、議事録を改竄する、みんなそうです。

論語の中にこんな話があります。
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孔子はある小さな国の政治をやってくれないかと頼まれました。しかしその国には予算は少なく、軍隊も弱い状態でした。弟子である子路は心配して、孔子に「そんなところで、先生は何をなさるのですか」とききました。すると孔子は

必也正名乎。名不正則言不順、 言不順則事不成。
(かならずや名をたださんか。名正しからざれば則(すなわ)ち言(げん)順(したが)わず、言順わざれば則ち事成らず)

という有名な言葉で答えました。この意味は「私はまず言葉を正しく定義する。もし言葉の定義が正しくなければ、何を言っているか意味がわからない。何を言っているかわからなければ、何事もできなくなってしまう」 
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政府には自分たちがやっている政策を、正しく定義された言葉で正直に語って欲しいと思います。

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2018年10月29日 (月)

2018クラシコ: バルサなんとメッシ抜きでマニータの勝利

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美しく彩られたカンプノウで、いよいよクリロナ&メッシのいないクラシコ。

バルサはやはり冒険はせず、デンベレは使わないでラフィーニャを右デランテーロに起用。右SBはセルジ。マドリーは左デランテーロにイスコを起用(メディアプンタ=トップ下としてプレーすることも多い)。右SBはナチョです。

マドリーはなんと現在7位という信じられない順位で、それにふさわしい脆弱な右サイドの守備でした。ジョルディ・アルバが自由に動けるのでバルサは楽です。得意の深く進入しての折り返しをコウチーニョが決めてバルサ先制。ヴァランがスアレスの突入を止めてPKで加点。前半は2:0で折り返し。

楽勝ムードだったバルサですが、さすがに後半はロペテギもフォーメーションを変更して、なんとカゼミーロがCBの3バック。ルカス・バスケスを投入して中盤を支配し、バルサは完全に主導権を奪われました。これであれだけ警戒していたマルセロに得点を許し、危機感は頂点に達しました。

バルサが活路を見いだしたのはカウンター攻撃。セルジのクロスをスアレスがデスヘッドでゴール。さらにスアレスがもう一発決めてハットトリック。完全にマドリーの息の根を止めました。

最後はコウチーニョと交代で出たデンベレのクロスを、やはり途中出場のヴィダルがヘッドで決めてマニータ。5:1でバルサ勝利でした。うまく行きすぎたようなクラシコでしたが、メッシがいなくても、とりあえずバルサは戦えることを証明しました。

https://www.youtube.com/watch?v=o8jMLaLNAPE&feature=onebox

https://www.youtube.com/watch?v=-qtsZxlkdWc

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2018年10月27日 (土)

ジャーナリスト?

A0001_016923ここ半年ほどジャーナリストまがいのことをやっています。

ほんとに小さな町の出版物なのですが、何か書くと必ず文句をつけてくる輩がいて、まあ会社なら会社が防壁になってくれるのでしょうが、実質ひとりで編集しているのでダイレクトにいろいろきます。

1番ひどかったのは、見出しのデザインや色を変えろなどと上から目線で言ってくる輩で、まったく相手をしていられません。何しろそんなどうでもよさそうなことに、いろんな筋を使って圧力をかけてくるわけですからあきれました。

別に好きでやっていることではなく、報酬のある仕事でもないので、いつやめてもいいようなものなのですが、一応それは任せられた責任を放棄することなのでやむなく続けています。

都響の会員を更新しました。1年半も先のチケットを買うのは不安でもありますが(生きてるかどうかもわからないので)、一方で確保できていると言う意味で安心でもある不思議な気持ちです。ともかくまとめて買うと圧倒的に安いというのが肝要ではありますが。

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2018年10月25日 (木)

日本は法律を整備して移民を認めるべきです

Japan_sex_by_age_2000

上の図は2000年の国勢調査の結果に基づく人口構成比の図です(ウィキペディアより)。30才以下の人口が急速に減少していることは明らかです。このまま推移すれば、いずれ老人国家になることはこの時点でサルでもわかります。この異常事態に対して、政府はなんら有効な対策を実施してきませんでした。

今安倍内閣がやろうとしてる入管法改正は、もうおしりに火がついて体に火が回りそうになってからの泥縄式の改革です。自民党は国粋主義的傾向を持つ一定の国民の支持を得ているため、あからさまに移民政策を促進するとは言えなかったのです。それによって政権を失うことを恐れたのでしょう。

ですからなし崩し的に少しづつ法改正を行なって、外国人労働者をなるべく国民に知られないような形で増やしてきました。しかしそれももう限界です。きちんと移民法を制定して、米国のグリーンカードのようなものを発行し、永住権を認める政策に転換すべきです。

土建屋さんに訊くと、今労働者は15,000~20,000円/日で集めても、必要な人員をなかなか確保できないそうです。ですから植え込みの位置を10メートル移動するというような仕事もスムースにはいかないとのこと。日本の労働者不足は、専門的技術を持った人に来てもらうというような事態をはるかに越えているのです。

私達は、「日本国は日本人という人種だけのものではない」という覚悟をすべきです。それは何も有効な対策を打ってこなかった政府をずっと支持してきたことのツケです。

日本国民としてのアイデンティティーを何に求めるべきかというと、それは日本語を話すということでいいのではないでしょうか。米国ではスペイン語しか話せない人が多いと聞きますが(わが阪神タイガースのヒーローインタビューでもスペイン語通訳付きの場合がままあります)、そのようなことにならないよう、日本語教育は政府が支援してきちんと行なうべきです。

野党も政府を批判するだけではなく、移民法と人種差別禁止法をセットで国会に提出するくらいのことはやってほしいと思います。

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2018年10月22日 (月)

メッシ骨折の衝撃 来週はクラシコ

Braugranaなんとクラシコを目の前にしたセビージャ戦で、メッシが腕を骨折するというアクシデント。自分で地面についた手ですから、誰にも文句は言えません。

試合はまさしくバルサスタイルの絶妙のなショートパスの連続からコウチーニョが決め、さらにカウンターからメッシがお得意の中央に切れ込んでの左足シュートを決める、という理想的展開で4:2で勝利しました。

とはいえセビージャは3322という変則的なフォーメーションで、3列目サイドのアラーナとヘスース・ナヴァスが左右から攻め込むというのが止めにくく、手こずりました。試合開始からしばらくの間、この2人が引き気味だったのがラッキーでした。

メッシが引っ込んだ後デンベレがでましたが、もうデンベレはポジションフリーでやらせた方がはるかに良いということがわかっているはずなのに、この試合では右固定でした。これでは彼の良さが引き出せません。鎖につながれた猛獣のような感じですね。ミスも多かったと思います。

クラシコでは彼を完全フリーでやらせて欲しいですね。そうすればコウチーニョやスアレスとのコンビネーションもうまくいきます。私のカンでは、バルベルデは使ってこないような気がします。おそらくセルジを使うのでしょう。まあその方が安全策ではありますが。

Barca vs Sevilla
https://www.youtube.com/watch?v=lDl2nBU7mZQ

エル・クラシコ:

ゴール集
https://www.youtube.com/watch?v=ZbXTZQ5tGds

アクシデント
https://www.youtube.com/watch?v=b0o9rc66F0M

バルサのアート
https://www.youtube.com/watch?v=_lHClR8TO24

直前スペシャル(WOWOW)
https://www.wowow.co.jp/detail/113947/-/01

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2018年10月21日 (日)

サラとミーナ208: すっかり落ち着いた感じのサラ

Imgaもうすぐ13才となるサラ。同じ12才でもミーナは子供のままなのですが、サラはそれなりに落ち着いた感じになってきました。

昔のように家中点検してまわるというようなこともなく、のんびりと過ごしています。

私とのコミュニケーションが必要なときは、若干のジュスチャーとともに小さな声でミャーと鳴くので、だいたいわかります。

水の容器の前で鳴くと「水が古いから替えろ」

ベランダと私を交互に見ながら鳴くと
「ベランダの扉を開けろ」

鳴いた後私をエサの場所に誘導すると
「エサが残り少ない」

そのほか数語は理解できるので、そこそこコミュニケーションはできている感じがします。

一方ミーナはどんなときに鳴くかというと、

「サラばかり可愛がらないで、私もなでて」
「もっと遊ぼう」
「もっと抱いて」
「はやくイベント(ミーナとのイベントがいくつかある)をやろう」

などで、ずいぶんサラとはしゃべる言葉が違うようです。

Imgb


サラはあまり歓迎しないのですが、サラとくっついて眠るのが好きなミーナ。

2匹分のスペースはないので、無理につめこむか、このように下半身がはみ出した状態で我慢するかです。

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2018年10月20日 (土)

大野-都響 サン=サーンス交響曲第3番オルガン付き@サントリーホール2018・10・19

Img今日は矢部ちゃんがコンマス(指揮はマエストロ大野、サイドはゆづき)でやっぱり雨降りの六本木。

サントリーホールに到着すると、チケット引き替え窓口で絶叫している女がいて、それが止まりません。カラヤン広場に係と通訳(?)が出てきて説得するも納得せず、延々と衆人環視の前で絶叫は続く。どうも日本語ではないようです。

日本の大企業のモラルの劣化は著しいですが、中小企業も同じでしょうかね。サントリーホールの係員はどうしてこの人を事務所に案内して、関係者だけで座って話をしようとしないのでしょうか? 常識が欠如しています。そのくせ周りで写真におさめようとしている人がいると阻止にはこまめに向かっていきます。カラヤン広場で誰かが絶叫していれば、それは見世物でしょう。

ところがこの日のアクシデントはこれが序の口で、マントヴァーニの本邦初演曲の演奏中に、ソリスト(ツィンマーマン)の弦が切れて演奏中断というびっくりのアクシデント。交換している間みんな手持ち無沙汰で困りますが、マキロンだけは爆笑していました。

曲はまあ眠らずに聴けるという程度の内容でした。ソリストの2人のヴィオラ奏者は大変だろうなという難曲でしょう。私的にはわざわざCD買って聴くような有難い音楽ではありません。こういうのをやるならオネゲルかペッテションのシンフォニーをやって欲しいと思うのは私だけでしょうか。

本邦初演は大失敗でしたが、大喝采に答えてソリストアンコール。ここでタメスティは鈴木と楽器を交換して演奏(ジョークだと思いますが)。しかも曲がバルトークの「嘆き」とは!!
・・・余裕です。

一方マエストロ大野はドカンとアドレナリンが上昇したらしく、後半は鬼神のような指揮でサン=サーンスの交響曲第3番。冷静を棄てたときの大野はすごい。すごすぎてピアノが活躍すべきところなどに若干の不満はありましたが、物凄くテンションの高い爆演を楽しませていただきました。

こんな曲です
https://www.youtube.com/watch?v=ZWCZq33BrOo

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2018年10月17日 (水)

The surf girls

1

Internet explorer から YouTube が閲覧できないという不具合が発生したため、いったん削除しましたが回復したのでもう一度トライしてみました。

写真は The surf girls。 美しい米語(個人的にはカレン・カーペンター以来だと思う)で、「I can hear music」を歌っています。
https://www.youtube.com/watch?v=Lq1Ip1PxJIE
https://www.youtube.com/watch?v=aeKosgyL100

オリジナルは多分 The ronettes だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=9HLHIpiUjmE
https://www.youtube.com/watch?v=fDnlWG40gmw&start_radio=1&list=RDfDnlWG40gmw

Beach Boys & Kathy Troccoli version
https://www.youtube.com/watch?v=wBBJP4RS4VE

それにしてもHPは閉鎖されていますし、CDも売っていないということで、解散してしまったのでしょうね。

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YouTube のアクセス障害の記事がいったんアットニフティーニュースに掲載されたにもかかわらず、すぐに削除されるという不穏な事態になっています。

ひょっとするとGoogle社に悪意を持っている者が、いかにもGoogle社の仕業のようにみせかけてハッキングしたのかもしれません。

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2018年10月14日 (日)

大野-都響 フルネ没後10年記念コンサート@東京芸術劇場2018・10・13

Img芸術の秋です。第一弾は都響永久名誉指揮者ジャン・フルネ没後10年記念コンサートです。マエストロ大野がプレトークでフルネさんの想い出を語りました。アンサンブルが整うまで、同じフレーズを10回もやり直させたというお話をうかがいました。

本日のコンマスは四方さん。サイドは矢部ちゃんです。ジャン・フルネの最後のコンサートですが、私はどうしてもの仕事で行けなかったのは残念な思い出です。

大野さんはいつもきちんとした仕事で信頼は厚いのでしょうが、本日のプログラムは特に自家薬籠中のものらしく、ノリノリでした。

ただラヴェルのピアノ協奏曲は、ソリストのリーズ・ドゥ・ラ・サールにペースを奪われて、彼女のなすがまま。こんなピアノは日本人や中国人やドイツ人には弾けないんでしょうね。参りました。でも第2楽章でイングリッシュホルンの南方とはアイコンタクトなどとりつつ合わせていました。いい感じでしたね。

終了後大歓声でソリスト・アンコールもやってくれました。
(ドビュッシー前奏曲集第1集からパックの踊り)

いい感じと言えば、ステージの中心でイケメン男子がフルートを吹いています。やわらかくていい音色です。上野星矢というそうで、HPをみるとまるでアイドルタレントです。
http://www.mori-music.com/seiya.html

こういう人が中心にいるとオケのイメージが変わります。エキストラだったのでしょうが、彼は基本ソリストでやっていくみたいで、団員にはなってくれないでしょうね。

久しぶりでフルートの小池さんが演奏していました。休み明けにしては妙にやつれた感じがしたのはどうしたことでしょう?

都響提供の動画
https://www.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=id9bFs4kEig&app=desktop

ジャン・フルネさんのインタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=C-muFcrrbH0

ジャン・フルネさんの指揮
https://www.youtube.com/watch?v=nxtKmbkLoi0

リーズ・ドゥ・ラ・サールさんの演奏
https://www.youtube.com/watch?v=wZG5hOS6blk
https://www.youtube.com/watch?v=gLg1jPVRqzo

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2018年10月13日 (土)

やぶにらみ生物論115: 昆虫の単眼

多くの昆虫たちは立派な複眼を2つ持っている上に、3つの単眼を持っています(図1)。彼らはどうしてこんなに贅沢な眼のセットを装備しているのでしょうか?

図1中央のカマキリ(1)の3つの単眼をみると、左右の単眼は左右を、前の単眼は前を向いているように見えます。これは左のアシナガバチの場合とは違う感じがします。

右図のカマキリが飛んでいるところを示しますが(2)、カマキリは人間で言えば立った状態で飛んでいるように見えます。こんな状態だと、眼が前を向いていないと視界が上と後方に限られます。ですから単眼の前の1個は前方を見ている必要があること、そして後ろの2個は左右を見ていることが推測できます。

ハチは体を水平にして飛ぶので、体の外側に眼が飛び出してさえいれば、広い視野が確保できるのでしょう。

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私が単眼に興味を持ったのは、水波誠著「昆虫-驚異の微小脳」(3)を読んでからです。この第4章はすべて単眼について述べてあります。

素晴らしい本なのですが、この第4章は記述に混乱がみられ、私も原著をさがして検証していったので少し疲労しました。特にチャールズ・テイラーの仕事(後述)については、名前を出して解説すべきではないでしょうか? 是非改訂版を出版して欲しいと思います。

単眼の構造はヤフー知恵袋にきれいな絵があったので(4)、改変して図2を作成しました。図2に示したように、昆虫たちの単眼が私達の眼と異なるのは、ピントを合わせたり光量を調節したりする装置がまったく装備されていないことです。ですから網膜の上に像を結ばせることはできませんし、まぶしさを回避することもできません。

A_9


単眼からは少し話がそれますが、ドナルド・ウィルソンという登山家としても有名な研究者が1961年に「The central nervous control of flight in a locust」という論文を出版しました(5、図3)。これは衝撃的なタイトルです。それまでは動物のリズミカルな運動は末梢神経における反射の連続で行なわれると考えられていたからです。

ドナルド・ウィルソンはバッタの飛翔が全身の感覚器を動員して、中枢神経の制御のもとに行なわれることを証明しました。彼の論文は単独名ですが、ジェラルディン・タカタという方が実験のお手伝いをしていたようです(6)。

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ドナルド・ウィルソンは1970年に37才の若さで亡くなりました。アイダホ州の川でラフティング(急流下り)を楽しんでいるときに不慮の事故にあったそうです。あるサイト(7)に、彼の仕事と生涯の記録がアップされています。プライベートな多数の写真も見ることができます。

マーチン・ウィルソンはドナルド・ウィルソンの仕事を引き継ぎ、バッタの飛翔には3つの単眼から得られた情報が中枢神経で処理されることが重要であることを示しました(8)。さらにチャールズ・テイラーはバッタの3つの単眼がそれぞれ空と大地などの明るさを識別し、その割合と境界線の角度を知ることによって、飛翔を安定化していることを示しました(9、10)。これこそが主要な単眼の機能だったのです。

前に位置する1個の単眼は、暗部が多いと下向きの飛翔、明部が多いと上向きの飛翔であることを認識し、これを中枢神経に伝えて、もし水平飛行すべきであればそのように筋肉に修正の指示を出すわけです(図4)。後部のふたつの単眼はそれぞれの明暗部の割合から左右どちらに傾いているかを認識し、修正することができます。また明暗域の左右への移動から旋回の方向と速度を測定することができます(図4)。まさしく航空機が搭載しているジャイロスコープのような役割を果たしているわけです(9、10、図4)。

しかし地平線とか景色とかは複眼でも見えているわけですから、なぜ単眼でなければならないのでしょうか? 複眼は見ているものの形を識別するために、多数のニューロンに個別にパルスを発生させ解像度を高めています。また記憶と照合するなどの作業のために神経回路も複雑になっています。一方単眼はもともと結像していませんし、単眼といってもそれなりに視細胞は多数ありますが、実はそれぞれの情報を極めて僅かなニューロンに集積しているのです。しかもその結果を最少のシナプスで中枢神経に伝えます。

このようなシステムによって、単眼は明るさ暗さを精細かつ短時間に中枢神経に伝達することができます。水波の著書(3)によると、バッタの単眼と複眼に光刺激を与え、刺激開始から運動中枢のニューロンに応答が起こるまでの時間を測定したところ、複眼では25ミリ秒~33ミリ秒であったのが、単眼では9ミリ秒だったそうです。飛翔の制御は迅速に行なうことが特に重要なので、単眼のメリットは十分にあると考えられます。

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単眼はすべての昆虫に3つづつ配置されているわけではなく、ゴキブリや類縁関係にあるシロアリでは2個しかありませんし(11、12、図5、単眼は触角の根元にあるようですが、私はどこにあるのか判定できませんでした)、多くの甲虫は単眼を持っていません。おそらく生活の中で、上手に飛翔する必要がないグループでは退化してしまったのでしょう。実際カミキリムシなど甲虫の飛翔は実にのんびりしたものです。それでも体が硬いので鳥のエサにはなりにくいのでしょう。

単眼が2個のゴキブリですが、バッタやミツバチに比べてゴキブリは実験室での飼育が圧倒的に簡単です(さすがに大量に飼育しているのを見るのは気持ち悪いですが)。

水波はワモンゴキブリを材料として単眼の研究を行ないました(3)。水波によると、ワモンゴキブリの単眼には約1万個の光受容細胞がありますが、それらは僅か4つの二次ニューロンとシナプス結合するそうです。これは明るさの違いを二次ニューロンが精細に識別することができることを意味します。そして1個の二次ニューロンはそれぞれ13個以上の脳細胞(3次ニューロン)に接続しているそうです。

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ゴキブリはおそらく上手に飛翔するよりも、主として明るさを避けたり、暗闇の中での確実で迅速な行動のために単眼を使っているのではないかと考えられます。ゴキブリの飛翔は何度か見たことがありますが、ミサイルのように直線的に突進する感じでした。

さて、では私達の祖先にもあったはずの単眼はどこに行ってしまったのでしょうか? ヒトの場合、その痕跡は脳の奥深くに松果体という組織で残っています(図6)。私達の祖先には頭頂部に光を通す頭蓋骨の「窓」があり、現在は松果体となった光感知組織(網膜)が存在したと考えられています。

今その松果体は何をやっているかというと、メラトニンという催眠ホルモンを分泌し、概日リズムを保つ(ひらたくいえば夜が来ると眠くなる)上で重要な働きをしています。松果体自体は脳の深部にあるので光を感知できず、眼や皮膚で感知した光の情報が視床下部に届き、視床下部が松果体に指示を下すとされています(13)。

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脊椎動物の中にも、祖先が持っていた単眼(頭頂眼)を失わずに持っている種類がいます。図7のウシガエル、マダガスカルミツメイグアナ、カリフォルニアアノールトカゲなどです。ほとんどの脊椎動物は三畳紀にこの頭頂眼を失ったとされています(13)。どうしてそうなったのかは全くわかりませんが、哺乳類についてはおそらく多くが夜行性だったために、夜になると眠くなるのでは困ったのかもしれません。もっともゴキブリは単眼があるのに夜行性です。ただこれは察知して明るいところを避けているとか、日光の照射には弱いとか別の理由がありそうです。

また三畳紀末期は哺乳類を派生した単弓類のほとんどが壊滅するような絶滅時代で、これは乾燥によるとされています。この時代を生き残るには夏眠(冬眠)ができるものが有利で、概日リズムはむしろ上書きされなければならなかったのでしょう。三畳紀には翼竜という空飛ぶ爬虫類も出現しましたが、昆虫のように3つの単眼でジャイロスコープの役割を果たすというような特殊な進化はみられなかったと思われます。3つの単眼を持つ脊椎動物はみつかっていません。

A_14

参照

1)南大沢昆虫便り
https://blog.goo.ne.jp/mos314/e/8ef2c28d7e5a9d8cdc7bc313160a3a86

2)昆虫の楽園
http://a-kurosawa.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-0461.html

3)水波誠著「昆虫-驚異の微小脳」中公新書1860(2006)

4)https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11174624961

5)Donald M. Wilson, The central nervous control of flight in a locust., Exp. Biol., vol.38, pp. 471-490 (1961)
http://jeb.biologists.org/content/209/22/4411

6)Donald M. Wilson, Inherent asymmetry and reflex modulation of the locust flight motor pattern. Exp. Biol., vol.48, pp. 631-641 (1968)

7)Donald M. Wilson~ the point that must be reached ~ (1932 - 1970)
http://faculty.ucr.edu/~currie/donald-wilson.htm

8)Martin Wilson., The functional organisation of locust ocelli., J. Comp. Physiol., vol. 124, pp. 297-316 (1978)
https://link.springer.com/article/10.1007/BF00661380

9)Charles P. Taylor., Contribution of compound eyes and ocelli to steering of locusts in flight. I. Behavioural analysis.,  J. Exp. Biol., vol. 93., pp. 1-18 (1981)
http://jeb.biologists.org/content/93/1/1

10)Charles P. Taylor., Contribution of compound eyes and ocelli to steering of locusts in flight. II. Contribution of compound eyes and ocelli to steering of locusts in flight.,  J. Exp. Biol., vol. 93., pp. 19-31 (1981)
https://pdfs.semanticscholar.org/d5f7/0c0958c6dc3ac9674038bb2ff20e53dcceb3.pdf#search=%27Contribution+of+compound+eyes+and+ocelli+to+steering+of+locusts+in+flight.+I.%27

11)BSI生物科学研究所 衛生昆虫の微細構造 第一章
http://bsikagaku.jp/insect/cockroach.pdf#search=%27%E3%82%B4%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%AA+%E5%8D%98%E7%9C%BC%27

12)山野勝次 昆虫学講座 第3回
https://www.bunchuken.or.jp/wp-bunchuken/wp-content/uploads/2012/03/60_4.pdf

13)松果体(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9E%9C%E4%BD%93

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2018年10月11日 (木)

都響: 2019~2020シーズンプログラムを発表

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都響の2019-2020シーズンのラインナップが発表になりました。

http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=1414

#アンナ・ヴィニツカヤが共演してくれるのはうれしいのですが、非常にニュアンス豊かな方なので、どちらかというとソロで聴きたいピアニストです。

#マエストロ・小泉は最近芸域を広げていますが、演奏効果も重視しているので、プログラムも名曲揃いです。特にプロムナードは激しいのがてんこ盛りでオケは大丈夫か?

#マエストロ・アラン・ギルバートがマーラーの6番をやるというので楽しみです。今シーズンの都響マーラーはこれのみということで呆然。チケット取るのは大変そう。

#マエストロ・インバルはショスタコ-ヴィチの11番、12番などエキサイティングなラインナップ。まだ昨年井上-大フィルの演奏で、一日で両方聴いてノックアウトされた余韻が残っていて、ちょっともったいない気もします。
http://morph.way-nifty.com/grey/2017/02/post-860b.html

#ベルクもニールセンもブリテンも全く苦手なので、今シーズンのマエストロ・大野はシベリウスナイトくらいかな。ただ美音の柳原と、超美音のエーベルレは・・・どうしよう? インバルがショスタコーヴィチの11、12番で大野は10番と、ショスタコーヴィチは大繁盛です。

#おそらくマエストロ大野は都響が永年積み上げてきたマーラーオケブランドを解体したいのではないかと思いますね。

#特に聴きたいのはマエストロ・ロトのコンサートでしょうかね。ラモー「優雅なインドの国々」とラヴェル「ダフニスとクロエ」です。ミンコフスキの悲愴交響曲も興味津々ですが。

#ひとつ気がついたことは、年末恒例の第9を除くと、ベートーヴェンは7番のみです(マエストロ?・ペンデレツキが担当)。そうえいば、矢部ちゃんが都響のメンバーを使って「トリトン晴れた海のオーケストラ」でベートーヴェン・チクルスを進行中でしたね。

#「5大陸音楽めぐり」とはまあ苦心惨憺のサブタイトルですが、無理しなくてもそのまま「プロムナードコンサート」でいいのにと思います。

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2018年10月 9日 (火)

JPOP名曲徒然草190: nekomeshi by やくしまるえつこ

Imgやくしまるえつこさんは泣く子も黙る「相対性理論」のプロデューサー兼ボーカルで著名な人ですが、私は相対性理論の曲はわりとよくわからないものが多い、というのが本音(業界の評価は非常に高いらしい)。

けれども、やくしまるえつこ名義のこの「nekomeshi」は気に入っています。時代の空気が流れているんだけれども、少し距離を置いている感じなのかな。

作詞・作曲:ティカα(=やくしまるえつこ)、編曲:Jimanica、キングレコードKICM1312 (2010)

公式HP:http://yakushimaruetsuko.com/

相対性理論公式HP:http://mirairecords.com/stsr/

nekomeshi
https://www.youtube.com/watch?v=Mt468q_jqoY

ジェニーはご機嫌ななめ(ジューシーフルーツ)
https://www.youtube.com/watch?v=enXuwImFYl4

ロンリープラネット
https://www.youtube.com/watch?v=CLKO4yWY-0g

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わたしは人類

https://www.youtube.com/watch?v=92Dcp9Fbdac

https://www.youtube.com/watch?v=BMiogElZRGw

わたしは人類(ライヴ)

https://www.youtube.com/watch?v=WOkZ0cAv-Is
↑自分の音楽をシアノバクテリアのゲノムに移植
(実演は5分45秒から@リンツ・ブルックナーハウス)

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「YOU & IDOL」相対性理論
https://www.youtube.com/watch?v=FYtBA-1eXhE

「LOVEずっきゅん」相対性理論
https://www.youtube.com/watch?v=nFG4oQE1Et8

「たまたまニュータウン」相対性理論
https://www.youtube.com/watch?v=jO4C_m-c8eo

「ケルベロス」相対性理論
https://www.youtube.com/watch?v=hLMJXH8TMJg

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2018年10月 6日 (土)

サラとミーナ207: ミーナに大接近

Imga


Imgb


ミーナ(12才)のクローズアップショットに挑戦!

緊張するとカメラ目線になるので、リラックスしてる方かな。

それにしても立派なおひげです。

青は私のスエット。

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2018年10月 4日 (木)

井上-読響 マーラー交響曲第8番@東京芸術劇場2018.10.3

Imga井上-読響の「千人の交響曲」です。読響主催ではなく、芸劇主催ですが、たいしたプロモーションがなくてもチケット完売。

ステージの前に「こぶ」みたいな小さなステージをくっつけて、指揮台を置いていました。コーラスを収容するために必要な措置だったのでしょう。客席もかなり減らしていました。

マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」は、今回の公演でもホルン9本というような大規模な編成のうえに、コーラスがとてつもない大人数になるので、ブッキングと練習が大変な曲です。めったに上演できるものではありませんし、聴けるものでもありません。

先週はびわ湖ホールでの公演が台風で中止となり、ゲネプロを公開して公演にかえるという主催者の奇策が物議を醸しました。
https://www.biwako-hall.or.jp/performance/2017/12/02/208.html

今日のコーラスは首都圏の音楽大学が総力を挙げて取り組み、立派な演奏をなしとげました。

第1部が終了したところで、「若い天使たち」のパートの方々が、ステージ上でお色直しをしたのには仰天しました。初めての経験です。

私は第1部が終わったところで休憩したらと思いますが、指揮者は(こんな無理筋をやっても)休みを入れたくないんですね。

井上-読響の演奏はバラで悪魔を打つところから、マリア崇拝の博士が歌い出すまでのところが息をのむような美しさでした。特に1Vnの驚異のアンサンブルとロマンティックな雰囲気が素晴らしいと思いました。

ソリストの中では特に池田さんの声が印象に残りました。慶応大学法学部出身だそうで、声楽家にはいろんな方がおられます。マリア崇拝の博士のグリフノフは張りのあるエキサイティングなテナーですが、ステージではなくそをほじるのはやめてほしい。青戸も素晴らしいですが、立ち位置を間違えてあわててもどるというのは爆笑です。

森麻季は例によって栄光の聖母役で、おいしいところを持っていきます。オルガンの前で歌うのですが、手すりに両手をついて歌うというのにはびっくり。どうしてなんでしょう? 謎です。ひょっとして高所恐怖症なのか?

井上さんの指揮はいつ聴いても魅了されます。結局最後は彼の人徳なんですね。演奏終了の合図は客席を向いてやるのですが、大野やヤルヴィや上岡がこれをやったらいやらしいでしょう。

最後に芸劇のリーフレットですが、児童合唱も含めて出演者全員の名前が記してあるのは好感が持てました。

都響はマーラーが売りなんですが、今年は他のオケに持って行かれましたね。来年は頑張って欲しいと思います。

こんな曲です
https://www.youtube.com/watch?v=sgEvco07TWw

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2018年10月 2日 (火)

やぶにらみ生物論114: ミツバチは日々記憶をたぐり、考え、判断する

今回はミツバチのお話しです。ミツバチの研究は日本でも活発に行なわれており、玉川大学にはミツバチ科学研究センターがあり(1)、山田養蜂場にはみつばち健康科学研究所があります(2)。ここでは簡単なミツバチについてのお話しと、私が関心を持ったことについて少し述べたいと思います。

ミツバチはご存じのように社会性昆虫でハイブと呼ばれる巣(そういえばバイオ・ハザードのアンブレラ社の研究所はハイブといって、ボスはコンピュータでした)をつくり、1匹の女王(図1)と多数の働き蜂と少数のオス蜂で社会を構成します。働き蜂の形態は図1の右に示したようなもので、尾部に毒針をもっていることが目立った特徴ですが、これについては最後にふれます。

もうひとつの特徴はかなり毛むくじゃらだということで、この毛は哺乳類の毛とは全くちがったものですが、哺乳類と同じ役割を果たすのかどうかはわかりません。保温や紫外線の直射を逃れるのには多少役だっているのかもしれません。多分より大事な役割は花粉をくっつけることで、蜜をまぜて花粉団子をつくり巣への運搬に役立てています(3)。このほか単眼や複眼や体全体に花粉がくっついて、それを足で払いのける際にキズがつかないようにという役割もあるのでしょう。

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みつばちはひとつのApisという属の生物ですが、コミツバチ・オオミツバチ・ミツバチという3つの亜属にわけられていて、セイヨウミツバチとトウヨウミツバチはミツバチ亜属に含まれます。ニホンミツバチはトウヨウミツバチの亜種なので、もちろんミツバチ亜属に含まれます。

セイヨウミツバチは欧州・アフリカに分布し、トウヨウミツバチ・オオミツバチ・コミツバチはアジアに分布します(コトバンク)。オーストラリアやアメリカ大陸にはもともとミツバチはいませんでした。ただし養蜂業者が持ち込んだために、現在では図2のような分布図は無意味となっています。セイヨウミツバチは採取できる蜜の量が多いので、最近では日本でもセイヨウミツバチが優位の分布になっているようです。

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さて、ミツバチが8の字ダンス(waggle dance)で花の位置を仲間に教えるということは大変有名で、高校などの教科書にも記載されています。このことを発見したのはカール・フォン・フリッシュです(4、5、図3)。無脊椎動物が言葉を持っているという大発見でしたが、彼がノーベル生理学医学賞を受賞したのは研究発表後50年も経過してからの1973年のことでした。

ミツバチは蜜が吸える花が巣から数メートルくらいの距離にあるときは、ぐるぐる回るだけですが、花が少し遠いところにあると、方角と距離を仲間に教えるために8の字ダンスを踊ります。図3の蛇行曲線の位置をおしりを振りながらブンブン羽音をたてて進みます。

この尻振りダンスの重力の鉛直線(図3の上下の青線)からの角度が、太陽からの角度(θ)を示し、尻振りダンスをしながら進む時間の長さが距離をあらわしています(図3)。現在ではリアルタイムで自動的にミツバチのコミュニケーション・ダンスを検出、解読、そしてマッピングできるシステムが開発されています(6、7)。

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大事なのは、ミツバチが垂直に巣板をならべるように巣をつくることです(図4)。図4はたまたま外側の覆いが無く、内部が露出した巣です。左のスズメバチの巣(8)は私達の団地のように水平に1F・2F・3F・・・となっていますが、右のミツバチの巣(9)は垂直の層構造になっています。もし水平の構造だったら、8の字ダンスはありえません。なぜならY軸が決まらないからです。ミツバチは重力のベクトルと反対方向を0度とし、そこから何度ダンスの進行方向がずれているかで太陽と花の角度を仲間に知らせます。

ですからスズメバチのような巣だと、地磁気探知の機能を使って方位を知る能力でも持たない限り、太陽からの角度を表現できません。

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ここで一つ驚くのは、太陽と花の角度は図3の左図のように地面に水平な地図上の角度ですが、ミツバチはこれを90度ずらして、垂直な壁に角度を表現します。これは彼らが壁に地図をかけて位置を知ることができる人間にも似た能力を持っていることを意味します。人間にも地図が読めない人がいる(10)ことを考えると、これは驚異的です。

そしてミツバチの知能はまだまだこんなものではありません。Martin Giurfa らはいろいろな図形を左右に傾けて、右に傾斜したときだけご褒美(砂糖水)をあげると、ミツバチはやがて学習した図形以外のさまざまな図形がどちらに傾いているかを認識することができることを証明しました(11、図5)。つまり彼らは図形の傾きという抽象的概念を抽出して頭脳に記憶し、さまざまな図形に適用してそれらが傾いていることを判断できるのです。

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文献(11)では、さらにさまざまな対称性をもつ図形と対称性を持たない図形(図6a)をミツバチに見せ、片方を選択した場合だけご褒美をあげるというトレーニングをすると、学習した図形とはまったくことなる図形群(図6b)を見せた場合も、それが対称性を持つものか持たないものかを判別することができることを証明しています(図4)。

つまり彼らはさまざまな図形から対称性という抽象的概念を抽出して頭脳に記憶し、さまざまな図形に適用してそれらが対称性をもつものかどうかを判断しているのです。図5や図6の図形はミツバチやその祖先が何億年もの間みたこともないものです。彼らはあきらかに本能にしたがって生きているだけではなく、私達と同様日々記憶し、また日々記憶をたぐっていろいろ迷い考えて、そして最後は決断しながら生きているのです。

A_13


こんな画像から抽象的な概念を抽出するなどという複雑なことがうちのサラやミーナにできるでしょうか? いやそれは無理でしょう。ミツバチはほとんどの哺乳類の脳ができないようなことができるという、きわめて知的な動物であることがわかります。

私達とミツバチとは系統的にはずいぶん離れていますが、結局毎日なさねばならぬ事はそんなに違わないということでしょうか? エサをみつける、エサかエサでないかを判断する、エサの場所を記憶する、共有すべき情報を仲間に伝える、住む場所をつくる、捕食者から逃れる、敵と戦う、などはヒトもミツバチも日常的にやっていることです。そのようなことを上手にやれるように進化してきた結果、似たようなことになる部分もあるというのはわかる気がします。

最後に蜂の毒針についてふれておきます。毒針はもともと産卵器だった構造が変化してできたそうで、すべての蜂がもっているわけではありませんが、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチなどは持っています。ただし産卵器が変化したものなのでオスは持っていません。

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図7の毒針の形態図は生きペディアのサイト(12)から拝借しました。ここで示すように、毒針は2本の穿刺針と1本の毒液注入針からなります。穿刺針の外側は矢尻状になっていて、いったん刺すと抜けにくくなっています。抜けるかどうかは刺された生物の皮膚の硬さによります。ミツバチはいったん刺すと、刺した針を抜けず無理に抜こうとすると体内の臓器ごとはがれてしまうので、やがて命を落とすことになるとされていますが、それは人を刺した場合のことであって、「皮膚が硬いが刺せないほどではない」というミツバチにとってはまずい事情のためにそうなってしまうのです。ですから、刺した動物(昆虫も含む)によってはうまく抜いて再使用できる場合もあるようです。

図7の右側には毒の成分を示しました。一部しか記していないので、詳しいことが知りたい方は他の文献(13など)をご覧下さい。なかでもスズメバチのマンダラトキシンは神経伝達を阻害する強力な毒素のようです。私達哺乳類が刺された場合、毒性そのものはたいしたことない場合でも過剰な免疫反応でアナフィラキシーショックを起こすことがあるので気をつけなければなりません。

参照

1)http://www.tamagawa.jp/research/academic/center/honey.html

2)https://www.bee-lab.jp/?prid=pli_ad_aac_A02_Y426&sc_cid=pli_ad_aac_A02_Y426

3)NHK for school  だんご職人 ミツバチの秘密
https://www.nhk.or.jp/rika/micro/shiryou/2010_001_01_shiryou.html

4)Uber die "Sprache der Bienen". Eine tierpsychologische Untersuchung. In: Zoologische Jahrbucher (Physiologie), Abteilung fur allgemeine Zoologie und Physiologie 40, S.1-186 (1923)

5)Aus dem Leben der Bienen. Springer Verlag Berlin (1927)
https://www.springer.com/de/book/9783642649226

6)ニューラルネットで「ミツバチのダンス」解読、大量死の謎解明へ
http://ascii.jp/elem/000/001/549/1549709/

7)Automatic detection and decoding of honey bee waggle dances. Fernando Wario, Benjamin Wild, Raul Rojas, Tim Landgraf., arXiv:1708.06590 (2017)
https://arxiv.org/abs/1708.06590

8)スズメバチの巣(やす緑のひろば) 
http://midorinohiroba.shiga-saku.net/e977278.html

9)ミツバチの巣(山里の素人農業) 
https://daii.jp/bee/kaiho_s.php

10)「地図が読めない人」の脳はどうなっているのか
https://wired.jp/2013/12/05/map-sense/

11)Julie Bernard, Silke Stach, and Martin Giurfa., Categorization of visual stimuli in the honey bee Apis mellifera. Anim Cogn col.9, pp. 257-270 (2006)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16909238
https://www.cs.helsinki.fi/group/cosco/Teaching/CoscoSeminar/spring2007/articles/benard-2006.pdf

12)https://ikimono-seibutu.com/hati-hari/

13)高見台クリニック ハチ毒について
http://takamidai-clinic.com/?p=44408
http://takamidai-clinic.com/?p=44411

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