2016年8月30日 (火)

リーガ2016~2017 第2節: レフェリーに負けずに戦うバルサ

Braugrana_2今シーズン最初のアウェイ戦は、サン・マメス・バリアでのアスレティック・ビルバオとのゲーム。試合前にさかんにスタンドを映していましたが、おそらくビルバオとバルサのサポーターを分離しないで、混在する状態を示したかったのだと思います。スペイン戦争でフランコ軍を相手に、バスクとカタルーニャが手を携えて戦ったことが今でも影響しているのかもしれません。

ビルバオはホームということもあって、厳しいチャージで攻撃的なサッカーです。特に右エストレーモのウィリアムスは快速FWで、なかなか止まりません。突破されてクロスを上げられるので、ピケやウムティティは大忙しです(なんとマスチェラーノはベンチスタート、こうなっては彼は移籍したくなるでしょう)。

最大のピンチはGKテア・シュテーゲンが相手にパスしてしまったときで、これでせっかくブラボを移籍に追いやってまで獲得した正GKの地位をふいにするのかと目を被いましたが、ベニャのシュートを自分のアゴでとめてセーフ。助かりました。

バルサは21分、カウンターから左のアルダにパスが通って、アルダが侵入しながら手を上げるラキティッチにピンポイントクロスを供給し、美しいヘディングでゴール。ネイマールはオリンピックの後特別休暇を与えられたそうですが、これではアルダにポジションを奪われそうです。ネイマールを左エストレーモにしたとしても、アルダは中盤で使いたいですね。私が監督ならデニス・スアレスやイニエスタよりアルダをスタメンで起用したいと思います。

このあと豪雨になって難しい試合になりました。お互い滑りまくりで大変です。前半から審判がホームチーム・アドバンテージをとりすぎで、全然現場を見ていないプレーにイエローカードを出すなどひどいものでした。ブスケツは相手と全く接触していません。これはあとで取り消されるのではないでしょうか。ウムティティのカードもさっぱりどこが問題なのかわかりません。

後半はバルサペースで、きっちりビルバオを押さえ込んで無得点で終了。こういういかにも審判がビルバオに勝たせたいと願って仕切っている試合を、僅差でも勝利したのは非常に大きいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=5n1tpDzVTLU

https://www.youtube.com/watch?v=cuRDSgmchgA

https://www.youtube.com/watch?v=hSE8OOjMZMM



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月29日 (月)

やぶにらみ生物論30: 古第三紀以降の生物

白亜紀に続く時代は古第三紀です。古第三紀は6600万年前から2300万年前までの時期です。白亜紀末におこった巨大隕石衝突による大災害で鳥類以外の恐竜は死滅し、一方で哺乳類はかなりの種が生き残りました。

やぶにらみ生物論29で、哺乳類の母乳による育児や雑食性について述べましたが、彼らが生き残った理由には、他にもペルム紀大絶滅の時と同様、穴居生活を習慣とする者がかなりいたことや、冬眠・夏眠ができる能力がある者が多かったことが決め手になったのかもしれません。また穴にもぐることと、夏眠・冬眠することとは密接に関連しています。

哺乳類や他の生物についても数千万年も経過した化石のDNAは系統進化の研究に利用できませんが、哺乳類や鳥類の場合、化石しかない絶滅生物群と違って、現在も多数の種が生きているという大きなメリットがあります。この点が古第三紀以降とそれまでの違いです。

現存生物のDNAやタンパク質を比較することによって、それらの姻戚関係の遠近が推定されますし、グループ分けも可能です。またいつそのグループが分岐したのかについても推定できます。もちろん哺乳類・鳥類以外の現存生物、魚類・昆虫・爬虫類・植物などについても同様です。

大絶滅によって鳥類以外の恐竜が絶滅したことは、生き残った哺乳類にとって望外の幸運でした。1億数千万年にわたって恐竜によって閉め出されてきた地上のニッチの大部分がフリーになったわけですから、あっという間にそれらは哺乳類、特に先進的な有胎盤類によって埋められました。樹上生活、穴居生活、夜行性などの条件付きで生きてきた哺乳類が昼間の地上を闊歩し始めたというわけです。ウィンタテリウムやピロテリウムなどの大型草食獣が草食恐竜に代わって出現しました。ネコ・イヌの祖先である肉食獣や絶滅したアンドリュウサルクスなどもいました。私たちの祖先であるサルは相変わらず樹上で生活していました。

図1の進化系統図は M.S.Springer らがまとめたものですが(1)、多くの研究者の研究成果が含まれています。普通の進化系統図と違うのは絶対時系列で分岐点が示されていることです。翻訳した上に簡略化したので、詳しい情報を得たい方は原著(1)をご覧下さい。

Photo_3


ここでちょっと驚くのは霊長類がすでに白亜紀に棲息していて、しかもメガネザル・キツネザル系のグループと、それ以外のグループに分岐していたという点です。霊長類についての詳細は稿をあらためて述べたいと思いますが、白亜紀の終わり頃には、かなりバラエティーに富んだ哺乳類が棲息していたことが示されています。そしてその多くのグループが、白亜紀末の大絶滅を乗り越えて、現在まで命をつないでいるのです。

しかし数多い哺乳類のすべてにここで言及するのは無理なので、犬猫類(本稿)と人猿類(次稿)については少し詳しく、その他は簡潔に述べたいと思います。

図1によると犬と猫が意外に近縁の生物であることがわかります。彼らは第三紀にはいってかなり経過してから分岐しました。

では犬と猫の共通の祖先はどんな生物だったのでしょうか? その候補はミアキス・ヴルパヴス・ドルマーロキオンなどですが、生きた化石のような生物がマダガスカルにいます。それはフォッサです(図2 ウィキペディアより 以下同)。マダガスカルは白亜紀に大陸から分離して孤島になったので、当時の動物がそのままに近い形で生き残っていたとしても不思議ではありません。

Photo_2

図2をみるとちょっと感動します。体長が60~80cmのこの動物は、容姿が犬のようでもあり、猫のようでもあります。鼻はイヌっぽい感じですね。手足が頑丈に見えます。肉食獣で、樹上に住み、夜行性だそうですが、子供は地上の穴などで育てていたようです。上野動物園で実物を見ることができます。絶滅危惧種なので、無事に生き延びることを祈りたいと思います。

白亜紀には地上はほぼ恐竜に支配されていたので、哺乳類は昼間は樹上か穴で生活し、必要なら夜に地上を徘徊してエサを探すという生活をしていたのでしょう。上野動物園の小獣館地下には、当時を想像させる小型の夜行性哺乳類が飼育されており、その薄暗がりでの敏捷性には驚かされます。フォッサの生態についてはウェブサイト(2)に動画があります。彼らがいかに上手に樹上を移動するかがよくわかります。

恐竜は基本的に2足歩行であり、4足歩行する恐竜は大型草食動物がほとんどだったため、彼らにとって樹上での生活は困難だったと思われます。鳥類は歯を失ったうえに、飛翔に最適化した軽量な体に進化したため、ある程度体重のある哺乳類なら襲われる可能性は少なかったのでしょう。子供は授乳で育てるので、親がある程度守ることができます。ミーアキャットなど集団生活をする哺乳類は、見張りをおくこともできます。

犬と猫が分岐した後、ネコの系統の方にはニムラブス科(ネコ科と近縁ですが、同じではありません)の様々な生物が登場します。ディニクティスの図を貼っておきましょう(図3 Robert Bruce Horsfall の復元 ウィキペディアより)。ヒョウのような生物です。犬歯(牙)が長いので、サーベルタイガーのようでもあります。ニムラブスとネコは耳の構造に大きな違いがあるとされています。しかしその点と犬歯の長さを除外すれば、非常に現在のネコ科の生物と似ていると言えます。

Photo_3

イヌと分かれたあと、最初期のネコ科の生物にはメタイルルスというピューマのような生物がいます(3)。これははやくもサーベルタイガーのような犬歯を持っており、これが進化とともにどんどん大きくなって、一般にも良く知られているスミロドンのようになったと思われます。ただしメタイルルスがスミロドンの直接の祖先とは考えられていません。ツシマヤマネコがメタイルルスの子孫だという説はあるようです。

スミロドンの犬歯はあまりにも巨大で、却って邪魔だと思いますが、これをどのように使ったのかについては議論があって、まだ定まってないそうです。私の想像では、スミロドン系のネコは中小型のすばしっこい動物を捕らえるほどの俊敏さ、またはスピードがなく、また集団で狩りをするタイプでもなかったので、比較的大型の草食獣にいどみかかるしかなかったため、犬歯が異常に発達したのではないかと思います。

スミロドンのグループは絶滅しましたが、ネコファミリーの中でもうひとつの犬歯を巨大化させなかったグループは、現在も図4のようにトラ・ライオン・ジャガー・カラカル・オセロット・家庭猫・ヤマネコ・チータ・ピューマなど多くの種が生きています。

Photo_4

さて、では最初期のイヌはどのような生物だったのでしょうか? 土屋氏の著書(4)にしたがって紹介します。最初期のイヌを代表する生物としてヘスペロキオンが知られています(図5 Robert Bruce Horsfall の復元 ウィキペディアより)。まだイヌというよりシベット猫(5)に似ています。ヘスペロキオンは後ろ足の指が5本あり、現在の飼い犬の後肢の指は4本なので、それなりに原始的な生き物ではありました。糞の化石を調べたところ齧歯類(ネズミなど)を食べていたようで、俊敏なハンターであったことが想像できます。

Photo_5

とりあえずイヌ科の系統図を示しておきます(図6)。ヘスペロキオンの次に出現したレプトキオンは、どちらかといえばキツネに近い生物のように思えます(6)。しかしこの生物の仲間の子孫から、キツネ・タヌキのグループとオオカミ・イヌのグループが分岐したと考えられています。

Photo_6


オオカミ・イヌのグループの中にもキツネという名前の付いた生物がいます。クルペオキツネなどはがそうですが、彼らはキツネよりひとまわり大きな体で、DNAの研究によって、キツネ・タヌキのグループではなく、オオカミ・イヌのグループに属しているとされています(図6)。図7をみると、風貌はコヨーテ(図8)に似ている感じです。

Photo_7

Photo_8


見た目からすると、コロコロした体型で泳ぎが得意なヤブイヌと、チータのように草原を快速で疾走するタテガミオオカミが近縁だというのは意外ですが、DNAはウソをつかないのでしかたありません。ヤブイヌは埼玉こども動物自然公園やよこはまズーラシア動物園で見ることができるそうです(7)。タテガミオオカミは上野動物園にいます。先日見に行ったときは、ずっと寝ていたため本領発揮の姿はみられませんでした。残念。

参考文献とリンク先

1) M.S. Springer et al. The historical biogeography of mammalia.  Phil. Trans. R. Soc. B, vol. 366, pp.2478-2502 (2011)
2) http://www.alpacapacas.com/archives/845
3) https://www.youtube.com/watch?v=M72BwXh0Si8
4) 土屋健著 「古第三紀・新第三紀・第四紀の生物」上 技術評論社 (2016)
5) https://en.wikipedia.org/wiki/Civet
6) http://dinosaurs.about.com/od/mesozoicmammals/p/Leptocyon.htm
7) http://matome.naver.jp/odai/2142294579556745401





| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月27日 (土)

夏の上野動物園

上野動物園で、犬と猫の共通祖先に近いといわれているフォッサを飼育しているという話をきいて、どうしても見たくなりました。フォッサはマダガスカルにしかいない動物で、日本では上野動物園にしかいないそうです。東京の夏は動物にとっては厳しすぎますが、今日はやや涼しいので活動していてくれるかなと思ったのですが、甘かったですね。

珍しい動物にしては案内パンフレットに居場所が書いてありません。しかたなく窓口で尋ねると、園内で最も辺境の地である西園の不忍池周辺にいるそうで、不安な気持ちでそこに直行しました。すると展示所にはいなくて、つがいのうちメスは体調不良で展示していないことがありますという掲示がありました。裏にまわってみると、オスだけ室内展示になっていていました。しかし夏バテなのか隅でちじこまって寝ています。20分くらい見ていましたが、一度も起きませんでした。

Photo

Photo_2

うーん、これは厳しい。うちのネコ達と同様に、手で目を隠して寝ています。ウィキペディアの写真を見ると

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B5

鼻ずらが犬っぽいですね。樹上生活ができるようで、この点は犬や猫と違います。動いているところが見たいので、また涼しくなってから出直したいと思います。そのまま帰るのももったいないので、少し園内をまわってみました。

ところがタテガミオオカミも寝たきりでがっかり。チーターと同じくらいのスピードで走れる動物だそうですが、その面影はありません。

Photo_3

Photo_4


ところが、無茶苦茶に元気な動物がたくさんいる場所を発見! それは小獣館です。なにしろ全館空調ですから、みんな快適にすごしています。マヌルネコは大変古いタイプのネコで、ネコの原型のような動物です。寒さに耐えるために分厚い毛皮で体を保護しています。これじゃあとても東京の夏には耐えられるわけもなく、冷房完備は当然ですね。ただガラスで囲われた部屋で飼われているので、写真撮影は難しいです。人間やライトなどいろんなものが映り込んで、下の写真はかなりましな方です。

Photo_5

Photo_6

Photo_7

小動物は元気すぎて、すばしっこく動くので私のコンデジでの写真撮影はほぼ不可能(発光は動物を驚かすので不可)。地下はさらに夜行性動物のために非常に暗くしてあるので、なおさら不可。なぜか哺乳類にまじって、マダガスカルオオゴキブリが展示してありました。非常にのんびりと動くようで、日本のゴキブリとは全然違います。ペットだそうで、売っています。

http://sf-japan.ocnk.net/product/193

ただし例外はミーアキャットです。彼らは穴から出たときに、じっと周りや空をみつめる習慣があるので、まるでポーズをとってくれているようです。ミーアキャットはもちろん猫ではありません。マングースの仲間です。

Photo_8


Photo_9


Photo_10


ちょっと驚いたのは、まわりで聞こえる言葉の70%くらいが中国語だったことです。北京や上海にも立派な動物園はあると思うのですが、わざわざ子連れで日本に来て動物園とは驚きました。これだけ中国人が大勢来てくれると、上野動物園も当分安泰だと思いました。






| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月25日 (木)

JPOP名曲徒然草171:「Love letter」 by 倉橋ルイ子

Imga「RUIKO」倉橋ルイ子のCDのなかで、私が最も好きなアルバムです。ポリドール H33P-20003 (1984) 廃盤だそうですが、ヤフオクなどで入手可能です。この珍奇なジャケットも凄い。なんと洗面器に足をつけてボーッとしているショットです。

どの曲も好きですが、まあアップがみつかったものということで 「love letter」 (作詞/作曲: 福島邦子 編曲: 船山基紀)。歌詞カードにミスプリがあり、night が4回出てくるのですが、全部 hight になっています。歌詞の中に Billy Joe という言葉が出てくるのですが、これは Green Day の Billy Joe のことなのでしょうか?

倉橋ルイ子さんという人は不思議な方で、昔も今もウェブサイトがなくて、ファンの方がフェイスブックなどで発信されているようです。それにしても無精なのか、ウェブアレルギーなのかわかりませんが、サイトが無いというのは致命的です。ただ一度ライヴに行くと、必ずライヴの前に自筆の案内ハガキが届きます。だから無精じゃないんだよね。不思議です。
https://www.facebook.com/ruikosan/

左党だそうで、普通ライブで花を届けるところ、お酒を持参するファンが多いようです。南青山マンダラなどで、ときどきライヴをやっています。

Love letter
https://www.youtube.com/watch?v=tHlNUFopBkI

ジュテーム
https://www.youtube.com/watch?v=rbKabpshlQ8

ガラスのイエスタディ
https://www.youtube.com/watch?v=1_9ecnDTzWs
http://v.youku.com/v_show/id_XMjEyMDQ5OTA0.html?from=s1.8-1-1.2&spm=0.0.0.0.sZ1mRV

雨だれ
https://www.youtube.com/watch?v=VkQSkfWBxbI

噂・Still Love you
https://www.youtube.com/watch?v=Y-bfhHVvwp4

あなたしか見えない
https://www.youtube.com/watch?v=NnYMUzOltec

Never Fall in Love
https://www.youtube.com/watch?v=Y2by1R46tpM

プロローグ ~ Morning
https://www.youtube.com/watch?v=x98WZtSuNo8

アモール~行かないで~
https://www.youtube.com/watch?v=jVZ4GBMTqMk

Love is over (本当はこの曲でデビューするはずだったところ、欧陽菲菲になって大変がっかりしたそうです)
https://www.youtube.com/watch?v=fx2868kx0OU

I love you (cover)  名唱 音質良好 尾崎豊の天才をあらためて痛感します
https://www.youtube.com/watch?v=cE7zUfeoJeg

Rose (cover)
https://www.youtube.com/watch?v=fM746iQpyoI

Love letter (cover)
https://www.youtube.com/watch?v=sxBCZT6CXek

花~すべての人の心に花を~ (cover)
https://www.youtube.com/watch?v=nju441l3W6o

もうひとつの土曜日 (cover)
https://www.youtube.com/watch?v=DvcPD4SP02Y

愛の賛歌 (cover)
https://www.youtube.com/watch?v=M_fb6HsFegI

いつかどこかで Home
https://www.youtube.com/watch?v=gnzkmCNIQrI

ラストシーンに愛をこめて
https://www.youtube.com/watch?v=fWLN4MsVso4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月24日 (水)

天皇陛下の生前退位について

天皇陛下の生前退位をめぐってドタバタがつづいています。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-13081.html

80歳を過ぎた人間に労働を強いるというのは、どうみても著しい人権侵害であることに異論はないでしょう。内閣法制局が憲法を改正しなければ退位できないというなら、それはおかしな憲法なのですから、すみやかに憲法を改正すればいいのです。

だいたい日本国憲法第一条はおかしいのです。

第一条   天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

総意ってなんでしょう。日本国民全員の支持というなら、少なくとも私は憲法第一章で規定されるような天皇制を支持しないので、そういう意味ではありません。では日本国民の過半数の支持という意味なら(総意というのはおかしいと思いますが)、一度も国民投票で確認していないというのはおかしいでしょう。

そもそも日本国憲法第一章は、特定の人物に対する著しい人権侵害を是認するだけでなく、民主主義の本意に反する規定であり、全く容認できません。第一条だけでなく、第一章全体が問題なのです。これは根本的なものであり、文面を少々変更したくらいではどうにもなりません。

ひとつだけ指摘すると、第七条に天皇は「儀式を行ふこと」とあるために、旧来から行われている奇妙な儀式、たとえば土葬された天皇が骨になるまで徐々に腐敗していくのを、次代の天皇は見届けなければならないなどという、とんでもない人権侵害を越えたおぞましい儀式を行わなければならないなどということになるのです。

私の考えでは、第一章をすべて廃止し、天皇制は国民の過半数の支持により維持され、天皇は国事行為などを含めて政治的な活動は一切行わず、儀礼的な活動のみを行うと定めればよいのです。そしてその他のことは皇室典範によって決めれば良いと思います。日本は民主主義の国なので、国民の過半数が皇室は不用と考えるとき、どうして皇室が存立しうるのでしょうか。私のような人間でも、皇室の存在は認める立場なので、当分そういう事態は起こりえません。

しかし何事にも永遠はありません。非科学的で宗教的な規定は憲法から排除すべきです。

===========

小池百合子都知事の特別秘書「野田数(のだかずさ)」

wikipedia より
日本国憲法無効論を唱える。2012年10月に大日本帝国憲法復活請願を東京都議会に提出したが、自身の会派東京維新の会が連携を目指していた日本維新の会代表橋下徹からは「ありえない」「大日本帝国憲法復活なんてマニアの中だけの話だ」と批判された。

日刊現代より
もっとも、ナショナリスト的な言説とは対照的な、幼稚な言動も目撃されている。東村山市議時代の同僚議員が語る。「野田さんはいつもソワソワしていて、議会中に何度も席を外す人でした。単刀直入に『あなたはどうしてそんなに落ち着きがないの?』と聞くと、彼はムキになって『ボクは15分しかジッとしていられないんです!』と言い返してきた。聞いてもないのに、『ボクは小池百合子さんの秘書だったんですよ~』

赤旗より
2012年9月都議会で同氏は、「我々臣民としては、国民主権という傲慢(ごうまん)な思想を直ちに放棄」して、現行の日本国憲法を無効とし大日本帝国憲法の復活を求める時代錯誤の請願に紹介議員となり、賛成しました。(日本共産党、自民党、公明党、民主党などの反対で不採択)

上記の詳報 http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-9063.html
南出喜久治国体護持塾長(京都市)らが12年6月に都議会に提出した「我々臣民としては、国民主権という傲慢(ごうまん)な思想を直ちに放棄」して、日本国憲法を無効とし、大日本帝国憲法は現存するとの都議会決議を求める請願は、10月4日の都議会本会議で、東京維新の野田数(かずさ)都議が紹介議員になり、一人会派・平成維新の会土屋敬之議員と東京維新の3人(民主党を離党した栗下善行・柳ヶ瀬裕文両都議と自民党を離党した野田数都議の3人、2012年9月に東京都議会に新会派「東京維新の会」として設立)が賛成したのみで、民主党、自民党、公明党、日本共産党、生活者ネット・みらいなどの反対で不採択となった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月22日 (月)

サラとミーナ176: 植物を食べる

Imgc猫は肉食動物ですが、実は植物も食べます。これは毛玉をはき出すために必要だとされています。

とはいっても、猫がそれを意識して無理に食べているとは思えません。それぞれに嗜好があって、好んで食べているようです。

ミーナはこの枯れかかったロウバイが好きで、ベランダにはいろいろな植物があるのですが、一直線にここに向かっていき、むさぼり食います。

無制限に食べさせると、アルカロイドの作用が心配なので、少し食べさせた後でバチンとたたいて中止させます。ミーナは割とおとなしく中止してくれるので助かります。

スミレ(毒性が強い)があると食べるので、この点は気をつけています。

http://x12.jp/nc-41.html

Imgd

サラはどうも枯葉が好きなようで、ちりとりに集めた落ち葉の中から、気に入ったのを食べます。

ミーナの好きなロウバイには全く関心を示しません。頭の上にある新鮮なハーブなどにも全く関心がありません。

毎日私と二匹で就寝前に猫会議をやることにしていて、近くでボーッとして過ごしていますが、そのときにブラッシングをしてあげます。それでもやっぱり植物を食べたいのです。

サラは市販の猫草スナックが好きで、よく食べるのですが、だからもう植物はいらないというわけではありません。もう嗜好品として脳にこびりついているようです。

Imge

初夏に拳くらいのコーヒーの苗木を購入し、植え替えて少し育ちました。現在虫ころりアースと同じくらいの高さです。さて何年後にコーヒー豆がとれるくらいに生長してくれるのでしょうか?







| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月21日 (日)

リーガ2016~2017 第1節: ベティスの守備を粉砕

Braugranaリーガ・エスパニョーラ開幕です。それにしてもメッシのヒゲと髪型(金髪)はひどい。アルダのようにきちんと手入れしていればいいのですが、まるでホームレスのようです。金髪を染め直してはいなかったので、そのうちやめるのかな?

バルサのスタメンはオリンピックで不在の左エストレーモネイマールの代理はアルダ、中央ルイス・スアレス、右メッシのFW。中盤はデニス・スアレスとラキティッチ、底はブスケツ、SBは左ジョルディ・アルバ、右セルジ・ロベルト。ビダルを使わないのは、多分セルジの方がメンバー(特にメッシ)と気心が知れているからだと思います。コンビネーションのスムースさを狙ったのでしょう。CBはユムティティとピケ。ユムティティは早くもルーチョに信頼されているようです。GKはブラボ。

ベティスは細かいパスをどんどん通してきて、バルサの守備が間に合いません。ベティスってこんなチームだっけ? どんどん監督も選手も変わるので、このチームはこういうチームっていう伝統のようなものがなくなって、毎年リセットです。それでもなんとか攻撃をはねかえして、6分カウンターからジョルディ・アルバがフリーとなり、アルダがゴール前に出てアルバのショートクロスをリフレクションでゴール。

ベティスも21分FKをルベン・カストロがねじ込んでゴール。バルサはベティスのエリア内でルイス・スアレスが倒されたのにお咎め無しが痛い。これはゲームを盛り上げるためと解釈しましたが、あれがいいのならどんどん手で押し倒せばいいわけですからサッカーになりません。

37分ならばとメッシが、ふさがっているはずの前の壁を外から通過する信じられないミドルシュートでゴール。これはベティスもがっくりきたのではないでしょうか。さらに42分には、右セルジ・ロベルトからのマイナスパスを、ルイス・スアレスがロングリフレクションでゴール。これはさすがにベティスの守備が甘いでしょう。前半で大勢は決しました。

後半も11分絵に描いたようなカウンターが決まって、メッシ→ルイス・スアレスでゴール。直後にメッシがまたミドルシュートでゴール。仕上げはルイス・スアレスの強烈なFKのハットトリックです。この後さすがにバルサもゆるんでルベン・カストロの二発目を許しましたが余裕の圧勝でした。

https://www.youtube.com/watch?v=e6_6CJQuy_w
https://www.youtube.com/watch?v=fMXKQXqDU94
https://www.youtube.com/watch?v=Mt6gejSEoyI

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月20日 (土)

リーガ2016~2017シーズン開幕

Braugranaリーガの新シーズンが開幕しました。バルサも日本時間の明日午前1時からベティスと対戦です。プレシーズンマッチは何試合かみましたが、今年はメンバーもかなり代わって、新しいバルサになりそうです。

来る人:アンドレ・ゴメス←バレンシア、デニス・スアレス←ビジャレアル、リュカ・ディニュ←ローマ、サミュエル・ユムティティ←リヨン

行く人:ダニエウ・アウヴェス→ユヴェントス、アドリアーノ・コレイア→ペシタクシュ、マルク・バルトラ→ドルトムント、トーマス・ヴェルマーレン→ローマ、サンドロ・ラミレス→マラガ

ダニがやめたのは残念ですが、年齢もそこそこいってしまったので仕方ないのかなとは思います。ただ彼がいなくなったことによって、バルサのサッカーが変化することは確かです。プレシーズンマッチでは、右SBビダルや逆サイドのディニュらがチームオーダーで高いポジションをとるようにしていましたが、裏がスカスカになって危ない場面が頻出しました。その結果ブスケツが3バックの真ん中としてプレイする時間が多くなって、なんだかなあという感じで、少し心配ですね。

相手が守備に徹してきたときは別ですが、そんなに無理してCBが高いポジションを取らなくてもと思います。ケースバイケースでやればいいのです。ダニは非常に特殊なスタイルの選手だったので、彼の代わりをそのままやれと言っても不可能です。ビダルやディニュは極端なプレイをオーダーしないかぎり、堅実で有能なプレーヤーだと思います。

アルダ・トゥランはバルサスタイルにフィットしてきて、ネイマールがダメなときは左エストレーモとしても十分やれると思いました。デニス・スアレスはもともとバルサにいた人なので、突然参加しても違和感はありません。ユムティティはバルトラやヴェルマーレンよりも安定感があって、パスも正確・堅実で好感が持てます。アンドレ・ゴメスはまだよくわかりません。バルサに欠けている2枚目であることは確かです。

ムニルはかなりトップチームになれてきました。ただメッシからパスをもらったときに、必ずメッシに返すのを第一選択肢として考えるという頭の固さを変える必要があります。

いろいろ心配はありますが、ルイス・スアレスが健在であるかぎり、今年もバルサはトップを争えると思います。フォルサ・バルサ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月18日 (木)

小旅行

4人の相部屋だがカーテンはきちんと閉じられ、その狭小な空間で私は天井のシミをみつめる。たった1週間だが、もう病院にはすっかり飽きた。天井のシミの形もすっかりなじんでしまった。隣のベッドでは誰かがせきこんでいる。その音がしだいに遠ざかり、シミの形もぼんやりとして、まだ午前11時頃だというのに私は眠りにおちた。

目が覚めると、もう夕闇がせまっていた。
暗い船着き場には数人の客がベンチに座って待っていた。誰も何も話してはいなかった。知り合いは誰もいなかった。
私は誰かに話しかけてみようとしたが、声を出すことができなかった。
まあいいか、そのうち船が来てどこかに連れて行ってくれるんだろう。

「それにしてもここは何処なんだ」

しばらくすると、遠くに小さな明かりが見え、しだいに近づいてきた。遠くからマーラーの交響曲第9番の冒頭の音楽がきこえてきた。
https://www.youtube.com/watch?v=eaaAbrkOH_Y

カローンのような風貌の男がたくみに船を漕いで、静かに接岸した。男はゆっくりと船を降り、係留用ロープを杭に結んで、私たちに船に乗るように手招きした。全員が乗り込むとカローンはロープをはずして、ギイギイとまた船を漕ぎだした。誰も声を発せず、ただ櫂をさばく音と、カローンの荒い息づかいが聞こえるだけだった。私はふとこれは三途の川で、これから私たちは冥途に送られるのではないだろうかと思った。

800pxcharon_by_dore

しばらくすると薄暗がりのなかで、中州のような砂地が見えてきて、数人の男女が何か叫んでいた。ひとつだけある小さな岩の上で、セイレーンのような姿の女が狂ったように歌っていた。私にはその顔が岡田有希子のように見えた。
https://www.youtube.com/watch?v=B7cPgL70fHo

カローンが突然漕ぐのをやめて話し始めた。
「あの者達は川を渡るのにふさわしくないので、中州に下ろした。心が穏やかになるまで向こう岸に渡らせることはできない」
カローンは中州を一瞥すると、私たちの方に向き直り告げた。
「この中州を過ぎると、お前達は別の姿になる。どのような姿になっても心配はいらない。それは神が決めることだ」
そう言うと、彼はまた漕ぎ始めた。

私があらためて自分の姿を見ると、カローンが言ったように、手足がなくなり幽霊のような状態になっていた。これでよいのだろうか?

船が向こう岸に接近すると、濃い霧が漂ってきて、視界が数メートルくらいになってしまった。向こう岸には船着き場はなく、岸に接近すると、カローンがひとりづつ背中を押して、霧の中に送り出してくれた。

私たちはもはや自分の意思で移動することはできず、かすかに吹いている風にゆられて漂うだけになっていた。声も失って誰とも話すことはできない。ただ視覚だけはしっかり残っていた。霧が晴れてくれれば、どんなところかわかるかもしれない。しかし、いくら時間が経っても霧が晴れることはなかった。ただ暗闇になる気配はない。ここは日夜や四季がない場所なのだろうか。

かなり長い間霧の中を漂っていると、向こうから亡父がやってくるのが見えた。すれ違ったときに視線が合ったような気がした。そうか、ここでは死者と会うことができるのか。 と言ってもすれ違うだけだが.....。それでもこんな何もない場所にもわずかな楽しみがあることがわかって、私は少し落ち着いた気分になった。

霧はいつまで経っても晴れなかった。きっとここはそういう場所なのだろう。またしばらく漂っていると坂井泉水と出会った。むこうはこちらに気がつかないようだった。そりゃそうだ、知り合いじゃないんだから。それにしても坂井泉水は川を渡ることができたんだ!
https://www.youtube.com/watch?v=7o13VEU5vus

そのうちグスタフ・マーラーにも会えるのかと思って漂っていると、目の前を昔飼っていた猫のクロパン号がサーッと通り過ぎて行った。私に気づいてくれただろうか?

ここでフラフラと漂いながらずっと待っていると、そのうち今生きている家族や友人たちや、サラとミーナにもまた会えるのかなと思うと、この場所もそんなに悪くはないかもしれない。

そんなことを考えているうちに、私は意識を失ってしまった。

どのくらい経過したのだろう。突然、私はまた病室の中に放り出された。見覚えのある天井のシミが見える。すっかり顔見知りとなった小太りの担当看護婦が、採血の準備をしていた。「お目覚めですか」と看護婦は皮肉っぽく言うと、私の腕をゴム管で縛って、注射針をブスリと突き刺した。

看護婦がカーテンを閉めないで去ったので、欅(けやき)の緑が窓いっぱいに広がっているのが見えた。

「もう少し生きろってことかな.....」 と私はつぶやいた。

(画像は wikipedia より)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月16日 (火)

A0070_000258夏です。何をしても能率が上がらず、結局日常に埋没して、残りはボーッとして過ごしてしまいます。

それもどうかということで、今日はシネマにシン・ゴジラを見に行ってきましたが、全くのB級映画で超がっかり。ちょっと面白かったのは、幼体のゴジラがトカゲのような動きをしていたことで、これならしっぽが長くてもいいかな・・・。CGだけはすごい。

最近恐竜の勉強をしたので、手の指が4本とか、背中のスパイクみたいなのが気になってしまいます。ああゆうスパイクは植物食の鳥盤類のものなので。

結局 天才達が作ってくれた音楽を聴いてボーッと過ごすのがいちばんかも。

「夏蝉」 熊木杏里
https://www.youtube.com/watch?v=x3FV-qimxdM

「五年目の夏」 西島三重子
https://www.youtube.com/watch?v=jME73_dMbR0

「ハムカツサンド」 鈴木亜紀
https://www.youtube.com/watch?v=_XsOfMc4qUs

「時間よ止まれ」 矢沢永吉
https://www.youtube.com/watch?v=etv1AZkPDyg


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月15日 (月)

続・投票の構成に疑問

1

GHOST RIPON 氏が「公表されている都知事選の選挙結果」から計算したグラフが、奇妙な結果を示しています。

http://ameblo.jp/ghostripon/theme3-10065224055.html

小池候補が各投票区で獲得した票数が、平成26年に舛添氏が獲得した投票数x1.38倍、または平成24年に猪瀬氏が獲得した投票数x0.67倍と一致しているのです。

こんなことは普通に選挙が行われていればあり得ません。26年、および本年に行われた都知事選挙が、コンピュータで票数が操作された不正選挙であったことが示唆されます。不思議なのは野党がなぜ調査を要求しないのかということです?

--------------------------

http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2016/08/03/8145533 も以下引用しておきます。

今回の都知事選  午後9時、西東京市内体育館にて投票箱投入。 上から双眼鏡で見る。全部て卓球の机が10台で、そこからムサシの読み取り分類機に入れるわけですが、ざっと見た感じ、えー、鳥越さんが一番多いですね。 増田さんは、かなり少なく、鳥越さんの半分強。 その中間に小池さん。 割合でいくと、鳥越さんが5とすると、小池さんは4くらい、増田さんは、2.5から3の間といった感じです。 やはり、小池さんの票は、相当盛ったようですね。

西東京市は、過去の得票から考えると、野党系が6、与党系が4 与党を多く見積もっても五分五分。 与党が分裂選挙で、野党が合同なので、普通に考えれば鳥越さんがダブルスコアかトリプルスコアで圧勝するはずですが、様々なネガティブキャンペーンを貼ったり、小池フィーバーを演出したり、期日前投票や多重投票など様々なことをした上で、鳥越さんには及ばないものの、かなりの得票がある様子。

ただ、西東京市では、さすがに小池トップは無理だったみたいですね。 でも、おそらく、もっと不正が簡単な場所で小池票を水増しして当選させるのだろうな。と思いました。 ところが、開けてビックリ玉手箱 小池4万 増田2万7千 鳥越2万3千 だって どこから湧いて出たのだ? この得票 うーん、手品よりスゴイとしか言いようが無い。

まあ、単純に 鳥越4万 小池2万7千 増田2万3千  だったのなら、納得出来ますが。。

今回の選挙では、2014年衆院選の時のような圧倒的な特定政党の票の山みたいなものは、見つかりませんでした。
増田さんが多いところは見ましたが、直ぐに撹拌されてしまいました。 今回、票の撹拌が徹底されていました。

それから、やたらと急いで読み取り機に突っ込んでいるのも印象的でした。 そして、読み取り機にかけている時間が異常に長かったです。 参院選の時と比べると、今回の方が圧倒的に票の数が少ないはずですが、むしろ、参院選の時よりも、読み取り機にかけている時間が長かったように感じられました。

あと、ムサシの読み取り分類機に繋いであるコンピューターの画面が見えないようになっていました。
それが、先月の参院選と違うところです。 見られては困ることがあったのでしょうね。

それから、先月の参院選でいえば、候補者の得票が全て机の上に並べてありましたが、政党別の比例区の得票は、中央の双眼鏡では見えない場所にあり、開票作業終了後、並べるふりをして、直ぐに段ボール箱に入れてしまいました。

今回の都知事選は、小池・増田・鳥越の2万票は、早くから机の上にありましたが、なぜかそれ以上の集計をせず、途中の結果発表をしないで(かなりの集計済みの束があったにも関わらず)最終結果まで発表されませんでした。 そして、机の上に並べることなく、急いで段ボール箱にしまってしまいました。 小池票と鳥越票は混じっていましたので、何票あるのか?確認出来ませんでした。

以上が現場報告です。

--------------------------

「みんな楽しくHAPPYがいい」より
http://kiikochan.blog136.fc2.com/

Aさん:
それともう一つ、じゃあ、投開票システムの方はどうなの?というと、こちらは※※※という埼玉の会社が、実は、大阪市と堺市を担当しています、管理運用しています。これはムサシの、子会社ではないかもしれませんが、下請け会社ですね。
ムサシとの契約関係で入ってきている業者さんです。

で、この※※※という会社がまた不思議な会社で、実は統一地方選、私が出た府会議員選挙もそうなんですが、この時に遠隔操作で投開票システムの中に入っているという事実が分かりました。

(中略)

私は「どうやって入ったんですか?遠隔で」ということで、「普通入れないでしょ、セキュリティがあるから」というと、なんと設計段階の、2006年にこのシステムは設計されたらしいんですが、わざわざ遠隔で入れるようにバックドアっていうんですね、これはIT用語で。それを設置したらしいんです。そして「遠隔で入るためのIPとパスワードは、2006年の段階で設定した」というふうに社長本人が言っています。

これも複数の人が一緒に同席して聞いていますし、録音でも持っています。

だからそもそも製品にバックドアを作るということ自体がセキュリティ上の大問題であり、これは後々発覚した場合にはリコールに通常はなる。そのバックドアが2006年段階で設置されてる。恐ろしい問題が出てきました。

これもまだ、マスコミも報道していないし、堺市の職員さん自身がこの問題の重要性をあまりわかっていないと思っています。だとすれば、確信犯です。2006年の段階で後から遠隔で入れるようにわざわざバックドアを付けたわけです。

佐々木:
仮に遠隔操作で入った方が、この場合は社長が入ったと言っていて、で、入って何がしかをしたと。たぶんシステムがダウンしたのでメンテナンス、直すために入ったと。とにかく、何かしたことは確かですよね。

で、「そこで何をした」というのは断定的に言えるものではないんですけれども、ま、本当に直したこともありますし、何をしたっていうのはないんですけれども、仮に、仮に悪質なハッカーがいて、バックドアから入って、何かをした、と。
した時に、実際の票数に影響を及ぼすっていうようなことは、細工というのは何かできるものなんですか?

Aさん:
なんでもできますよ。
だっていじれるんですから、数字を。
開票結果を全部いじれます。

佐々木:やろうと思えば。

Aさん:はい。

佐々木:ただ、開票データというのはアナログで数えていない?

Aさん:
堺市の場合は途中段階が出ていないわけですから。途中段階が出ていれば、途中までこの人5000票出ていたのに、最終結果が3500票になっていたら「おかしい」ってなりますよね。”途中がない”ということは、なんでもできます。
投票者数さえ合っていれば、問題ないんです。

--------------------------

「幹部からの指令で偽票を書いた。」との内部告発です。

https://www.youtube.com/watch?v=xo7WttVZlEI

文字書き起こし。
同一人物が書いた複数の票

http://ameblo.jp/shig1956/entry-12177760750.html

--------------------------

コンピュータによる不正選挙には米国でも事例があります。

http://alternativereport1.seesaa.net/article/437351314.html によると

米国大統領選挙ではディーボールド社の選挙投票マシーン等が使用されている。2004年の、ブッシュ大統領が選出された大統領選挙では、ガハナーという地域で638人が投票すると、この選挙投票マシーンは「自動的にブッシュに4258票と加算の表示を行った」。3600票も水増しされ、投票は全てブッシュになっていた。

この「選挙マシーン」を開発したボブ・ウロセビッチ、トッド・ウロセビッチ兄弟は、現在、選挙マシーン製造メーカーのカウンシル・フォー・ナショナル・ポリシー社に「所属し」、新しいマシーン開発を行っている。

2004年大統領選挙で、米国ヤングスタウンでは、25の選挙マシーンでケリーに投票すると「不思議な事に」全て「ブッシュ」と表示される事態が発生した。また、ケリーの支持者の多い地区では投票のために10時間以上、行列で待たされる事態が発生した。長時間、待たされ嫌気がさし、投票をやめて帰宅する人間が続出した。

1996年、ジョージア州のマックス・クレランド民主党・上院議員の選挙では、「投票マシーン」を用い、民主党に投票すると6割が自動的に共和党になる事態が発生した。同年、チャック・ヘーゲル上院議員は、自分の選挙で、ヘーゲル自身の経営する企業が製造した投票マシーンを使用した。「不思議な事に」投票結果は100%全て、ヘーゲルに「票を投じていた」(管理人:これは多分部分的な話だと思います 意外な圧勝だったことは事実)。彼は2014年まで国防長官の要職にありました。

ドナルド・トランプも選挙結果が操作されることを懸念しています。
http://jp.sputniknews.com/us/20160803/2587192.html

「選挙の結果は操作されるだろう。11月8日は注意深くあらねばならない」

--------------------------

ともかく選挙事務を怪しげな民間企業に丸投げするのは法律で禁止すべきです。
それだけでも不正選挙の可能性は大幅に少なくなるでしょう。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2682.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月13日 (土)

アンナ・フェドロヴァ

FedorovaiPod classic が死滅した後遺症はまだ続いていて、手持ちのCDをPCに入力する作業を続けています。なかにはカビが生えているものもあって、アルコールティッシュで拭いて乾かすなどの作業が必要です。それにしても、このカビは何を栄養源にして生きているのでしょうか?

なかにはどうして購入したのか記憶にない、聴いた記憶もないCDもあって、そうなると聴いてみたくなるのは致し方ありません。そして作業は渋滞します。

このアンナ・フェドロヴァのCDもそう。聴いてみるとこれがすごい。正々堂々とした演奏で、変なことは一切やらないぞという頼もしさのようなものを感じました。少々のことではビクともしない重量感があります。情感もたっぷりです。オーケストラのメンバーも安心して、ゆったりとサポートしています。素晴らしい名演奏ですね。

ちょっと調べてみると、今年大阪(フェニックスホール)に来て演奏会を行ったそうです。聴けた人はうらやましいですね。
http://phoenixhall.jp/performance/2016/06/03/3234/

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
現時点で視聴回数 8,483,538 回
https://www.youtube.com/watch?v=rEGOihjqO9w
http://phoenixhall.jp/performance/2016/06/03/3234/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月12日 (金)

やぶにらみ生物論29: 白亜紀の生物4

「白亜紀の生物」の最後に、恐竜・鳥類・哺乳類以外の生物について概観したいと思います。白亜紀の海の生物の化石は、レバノンから数多く発掘されるそうです。当時のレバノンは温暖な内海で、多くの魚類やその他の海の生物が数多く暮らしていたようです。「Memory of time」 のサイト(1,2)や本のPDF(3)に、美しい化石の写真が数多く展示されています。

魚類としてはエイの仲間の軟骨魚類、バラエティに富んだ条鰭類のほか、肉鰭類の化石も出ています。キクロバティス(図1)というエイの化石が売られていました(4)。大変珍しい9500万年前のタコの化石もみつかっています(5)。白亜紀後期の超巨大なイカとタコの化石は北海道羽幌町からも出土しています(6)。オウムガイやアンモナイトも健在。

1白亜紀には浅海底の珊瑚礁が奇妙な二枚貝に駆逐されるという事件がおこりました。その二枚貝は厚歯二枚貝という動物の角のような形の不思議な貝です(7)。

海洋の大型動物としては首長竜や魚竜も健在でしたが、魚竜は白亜紀の半ばで絶滅してしまいます。代わってモササウルスという海棲爬虫類が登場します(図2)。体長15m前後の巨大生物で、凶暴な肉食生物だったようです。モササウルスは恐竜ではなく、現生生物ではオオトカゲに近縁のようです。

2

恐竜全盛時代にも、ワニは堂々と水辺のテリトリーを確保していたようです。ヘビはおそらく白亜紀に誕生したと考えられています(ジュラ紀の化石がない)。カメが海洋に進出したのも白亜紀のようです(8)。空には有名な巨大翼竜のプテラノドン(図3)が飛んでいましたが、翼竜は次第に鳥類にニッチを奪われていき、白亜紀末期にはごくわずかしかいなくなっていたようです。

3

ジュラ紀末期か白亜紀初期に被子植物が登場して、地球は花が咲く惑星となりました。しかしその美しい地球に、突然の悲劇がおとずれました。それは小惑星が6550万年前にユカタン半島に激突したことにはじまります。

激突したときにできたクレーターは現在でも確認できます(9,図4)。この衝突を契機として世界各地に地層の境界が確認され。それはK-T境界と呼ばれています。衝突時のエネルギーは広島型原爆の10億倍。津波の高さは300メートルという想像を絶する規模の災害で、カンブリア紀以来では2番目の規模の生物大絶滅が発生しました(最大規模はペルム紀末の大絶滅)。

Photo

ルイス・W・アルバレツらは1980年にK-T境界(白亜紀と第三紀の境界)に、地球表層にはほとんどないイリジウムが多量に含まれていることから、小惑星の衝突による「衝突の冬」説を提唱しました(9)。

衝突地点がユカタン半島だということを発見したのは、ボホールとセイツで、1990年のことでした。この説は現在多くの研究者によって認められているそうです。この衝突地点には硫黄が多く含まれた岩石があり、衝突で粉砕されて毒や酸性雨として地球全体にふりそそいだほか、エアロゾルとして太陽光を遮断しました。

この災害によって、鳥類以外の恐竜、翼竜、首長竜、モササウルス、アンモナイト、厚歯二枚貝などは地球から姿を消しました。生き残った生物がなぜ生き残ったかというのは謎です。体重25kg以上の生物は全滅したという指摘があります。エサを多量に必要とする生物が不利だということは理解できます。

多くの被子植物はこの災害で数を減らし、一時的にシダ類に取って代わられたことからも、まず植物食の生物が餓死し、そしてそれらをエサとしていた肉食獣も餓死したのでしょう。しかし体重25kg以下の生物が無事だったわけではありません。ほとんどが小型だった哺乳類も35%の種を失いました(10)。哺乳類が生き延びたのは、その雑食性と母乳で子供を育てられたことが有利だったのかもしれません。

ワニやカメは長期間エサがなくても生きられるという特技があり、これは災害時の生存には有利だったのでしょう。実際あまりダメージは受けませんでした。また昆虫はサナギの状態のものは生き延びた上に、腐った樹木や動物の遺体を食べて生き延びた者も多かったのでしょう。一部のセミのように、十数年も地中で生活するような昆虫は圧倒的に有利だったでしょう。

翼竜は絶滅したのに、鳥類が生き延びたのはなぜでしょう? しかも鳥類の中でも、孔子鳥、エナンティオルニス、ヘスペロルニス、イクチオルニスが絶滅し、現生鳥類の祖先だけが生き延びたのはなぜでしょう? これは未解決の謎です。アイデアすらわいてきません。

海では表層ほど環境が悪かったので、特にアンモナイトなど卵が海面に浮く生物は不利だったようです(8)。石灰質の殻をもつプランクトンも大打撃を受けたため、この災害を最後に石灰質が地層に蓄積されることはなくなりました。すなわち白亜紀の終了です。

1) http://www.memoryoftime.com/home

2) http://www.memoryoftime.com/fossils

3) こちら

4) http://www.master-fossil.jp/product/detail/FILeC-0001/

5) 「白亜紀の生物」上巻 土屋健著 技術評論社 2015年刊

6) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/06/news083.html

7) http://pokesplicing24.tumblr.com/post/140671560133/ommanyte-so-whilst-the-initial-pok%C3%A9mon-sun

8) 「白亜紀の生物」下巻 土屋健著 技術評論社 2015年刊

9) Alvarez LW et al.,  Extraterrestrial cause for the cretaceous-tertiary extinction. Science. 1980 Jun 6; 208(4448):1095–1108.

10) 「生命進化の物語」 Richard Southwood 著 垂水雄二訳 八坂書房 2007年刊




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月10日 (水)

やぶにらみ生物論28: 白亜紀の生物3

本稿「白亜紀3」では、まず哺乳類の進化についてみてみます(図1)。哺乳類は三畳紀にサイノドンから分岐したようです。まず単孔類のような生物が生まれ、その後ジュラ紀に有袋類と有胎盤類(真獣類)が出現したと考えられています。

1


哺乳類(哺乳形類)の化石は今のところ2億2500万年前(三畳紀後期)に生きていたアデロバシレウスが最古とされています。アデロバシレウスはサイノドンと哺乳類の中間的な生物かも知れません。アデロバシレウスやその他の三畳紀の原始的哺乳類(哺乳形類)の復元図はすでに示しました(1)。哺乳類は単系統とされているので、私たちすべての哺乳類の祖先がアデロバシレウスかもしれません。ただ三畳紀のサイノドンは、かなり哺乳類に近い顎や耳の骨を持つように進化してきていたので、いくつかの系統から哺乳類が進化してきた可能性は残されているのではないかと私は思っています。

哺乳類の遺伝子解析によれば、単孔類と有袋類・有胎盤類が分岐したのは、2億3100万~ 2億1700万年前(三畳紀中期から後期)と推定してされています(2)。これは系統図におけるアデロバシレウスの位置決めにとっては微妙です。2つの系統がわかれる前の生物だったのか、それとも後だったのかがわかりません。専門家は哺乳形類(原始的哺乳類の意味)という枠を設けて、そこにとりあえず放り込んでいます。

単孔類に属するカモノハシとハリモグラ(図2 ウィキペディアより 以下同)はいまでもオーストラリアとパプアニューギニアに生きています。彼らは尿道・生殖道・結腸の出口が共通で、この点が有袋類や有胎盤類と異なります。カモノハシは卵生で、鳥類などと同様、親が抱卵して暖めますが、ハリモグラは繁殖期にできる育児嚢のなかに卵を産み、そこで孵化するまで育てます(2)。単孔類の母親は乳首は持っていませんが、乳腺はもっており、孵化した子は母乳によって哺育します。中生代の単孔類にはよい化石がなく、復元も困難だそうです。新生代の化石からは歯を持ったカモノハシがみつかっています(3)。

2a

有袋類は現在でも多数の種類がオーストラリア、パプアニューギニア、北南米に生きています。彼らは尿道・生殖道は一体ですが、肛門が分化して結腸の出口は別になりました。また胎盤をもっていないか、胎盤が未発達なため、非常に未熟な段階で子供を産み落とし、育児嚢のなかで育てることになります。内温動物でありますが、気温により保ちうる体温が変動するなど、有胎盤類や多くの鳥類に比べ、体温調節能力は低いとされています。

有袋類の中生代の化石は稀少ですが、1億2500万年前(白亜紀前期)のシノデルフィスという生物の化石が中国でみつかっています。これはかなり良い状態で、毛皮の存在までわかる全身(全長約15cm)の化石で、オポッサムのような感じです(図3)。BBCニュースの復元図です(4)。川崎悟司氏も復元図を描いています(5)。

3a

有胎盤類は現在主流となっている哺乳類で、ヒトももちろん含まれます。有胎盤類(真獣類)で特筆されるのは、ジュラマイアという1億6000万年前の生物の化石が見つかっているという点です。現存生物のDNAを比較すると、有袋類と有胎盤類が分岐したのは1億6000万年前くらいということですので(6)、ジュラマイヤは分岐したばかりの有胎盤類といえるでしょう。ジュラマイヤはマウスくらいの大きさの生物で、樹上生活に適した前肢の構造が認められるそうです(6、7)。昼間は安全な樹上で休み、夜間に地上で昆虫を捕食するなどの活動していたのかもしれません。

ジュラマイヤよりさらに完全な化石が2013年に中国で発掘されました(8)。これはハラミヤという、やはり1億6000万年前に生きていた、現在で言えばハタネズミのような感じの生物ですが、リスのような樹上生活をしていたと考えられています。硬い木の実を食べられるような歯をもっていました。多丘歯類(あとで登場)と近縁とも言われています。この復元図(図4)は出所不明なので、問題があれば下のコメント欄をクリックしてご指摘下さい。その際は直ちに削除します。

4

同時期にやや毛色の違うカストロカウダというビーバーに似た生物も生きていました(図5)。体長約45cmで、水中で魚を補食していたと思われます。サイノドンと哺乳類の中間的な生物のようです。樹上とか河川などは恐竜があまり得意でないニッチで、われわれの祖先はそのような場所を見つけてしぶとくジュラ紀・白亜紀を生き抜いたのでしょう。

5a

やはり1億6000万年前の地層から、ルゴソドンという多丘歯類(齧歯類に近い)の化石もみつかっています。ラットとリスの中間的な印象ですが、雑食性の樹上生活者だったようです。くるぶしが180℃回転するという、樹上生活に適した体の構造を持っていました。この後白亜紀大絶滅も生き延びて、多丘歯類は哺乳類の中ではかなり繁栄したグループと言えます。最終的には類似した齧歯類との生存競争に敗れたと思われ、現存している種はありません。ルゴソドンについては、美しいイラストと詳しい解説が文献(9)にあります。

ジュラ紀・白亜紀に恐竜とまともにニッチを争って生きていた哺乳類は少なかったと思われますが、ゴビコノドン類(トリコノドンタ)はまさしくそのような生き方をしていたと考えられています。体長1mくらいのものもいたようで、レペノマムスは恐竜の幼体を襲って食べていた証拠もみつかっています。図6としてウィキペディアに出ていたゴビコノドンの復元図を貼っておきます。すばらしいイラストですが、耳が妙に人間的なのが気になります。

A

1億2500万年前のエオマイヤの化石も美しく印象的です(図7)。全身がまるごとみられることと、明らかに体毛が化石として残っているのがすごいところです。哺乳類やサイノドンは体毛を持っていたと考えられていますが、実際に化石として残っているのは、これが今のところ最古でしょう。この生物も原始的な有胎盤類と考えられています。復元イラストは文献(10)を参照してください。ジュラマイヤが発見されるまで、この生物の化石が最古の有胎盤類でした。

Photo_3

哺乳類は樹上を自分たちのニッチとして獲得したと思われるのですが、それ以外にも重要な点があります。それは彼らが夜間の行動を得意としていたことです。その名残は現在でもみられます。恐竜の末裔である鳥類は4原色の非常にカラフルな世界で生きていますが、「とり目」と言われるように多くの鳥類は夜が苦手です。一方哺乳類はほとんどの種類がモノクロに近い世界で生きていて、一部の霊長類だけが3原色の色彩世界で生きています。もともと夜行性の生物は色彩の認識は不用で、むしろ光に対する感度を高める方が重要でした(11)。

夜行性ということは、私たち哺乳類の特性と密接に結びついています。上記の目の感度上昇、耳の感度上昇、においの感度上昇、これらは脳の機能の発達と関係があります。体毛を持つ内温動物であることも、寒い夜に行動するには大きなメリットです。感覚毛(ヒゲ)の発達も、暗闇で目鼻を傷つけないため大事でしょう。

参照サイトおよび文献:

1) http://morph.way-nifty.com/grey/2016/06/post-12e9.html

2) http://www.seibutsushi.net/blog/2008/02/404.html

3) http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8517/

4) http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/3311911.stm

5) http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/sinoderufisu.html

6) http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4773/?ST=m_news

7) http://blogs.scientificamerican.com/observations/jurassic-mammal-moves-back-marsupial-divergence/

8) http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9710/

9) http://science.sciencemag.org/content/suppl/2013/08/15/341.6147.779.DC1/Yuan-SM.pdf

10) http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/eomaia.html

11) 「恐竜vsほ乳類」NHK恐竜プロジェクト著 監修:小林快次 ダイヤモンド社(2006)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 6日 (土)

鈴木亜紀&石川智ライヴ@ウッドストック・トーキョー

Img

かなり前から一度聴いてみたかった鈴木亜紀&石川智のライヴ。ようやく実現しました。場所は大岡山のウッドストック・トーキョー。大学脇の商店街から1本離れた通りは、オシャレでエスニックな感じです。まるで代官山みたいです。しばらく歩くと1Fがバーになっている建物の地下にはいる入り口に写真のようなパネルがみつかります。

向いのそば屋で腹ごしらえをしてからドアを開けました。なかなか好感の持てるお店でした。若い頃、亜紀・智コンビは「みなしご兄妹」などと呼ばれていたそうです。言われてみれば、そういう雰囲気がないでもありません。その後長いブランクがあって、最近復活したそうです。

ピアノ・ボーカル(亜紀)&パーカション(智)のものすごいパフォーマンスに圧倒された一夜でした。琴の様な楽器(でも琴ではない)を手持ちで演奏しながらノーマイクで歌ったのも印象に残りました(マイクいらないんだ)。ブレリアお七はすごかったですが、個人的には「旅人眠る」が好き。あと「天城越え」(カバー)には参りました。

鈴木亜紀

「甘夏」
https://www.youtube.com/watch?v=cz1uGQ-vBUQ

「港タクシー」
https://www.youtube.com/watch?v=n81gWIkMaqs

石川智

「Tabu」まんなかが智
https://www.youtube.com/watch?v=wJ-uo8xJBn4

「Samba do Avião 」なにか叩いている方
https://www.youtube.com/watch?v=SD1dwwtbp7w

鈴木亜紀HP
http://suzukiaki.com/

石川智HP
http://www.pinguinfabrica.com/pinguin/shi_chuan_zhi_Satoshi_Ishikawa_official_web_site.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 4日 (木)

やぶにらみ生物論27: 白亜紀の生物2

1図1は私が中生代の生物に関する記事を書く上で、一番頼りにした教科書(1)の表紙です。

復元されている動物は、鳥類以外で最初に羽毛が発見された恐竜で、白亜紀前期に生きていた、体長1メートルくらいの「シノサウロプテリクス」というコエルロサウルス類の一種です。

コエルロサウルスは獣脚類の1グループで、このなかから鳥類の祖先であるマニラプトルの生物群が生まれてきました。

化石に羽毛が認められたので、当初シノサウロプテリクスは鳥だと考えられ、発見された中国では「中華竜鳥」とよばれているそうです。ちなみにシノサウロプテリクスという名前は支那の竜の翼という意味です。

長い尻尾があるとか、飛ぶための羽がないとか、歯があるとか、シノサウロプテリクスは明らかに鳥類ではありませんが、それでも羽毛だけでなく、ステゴサウルス・イグアノドン・トリケラトプス・ティラノサウルス・デイノニクスなどのスター恐竜たちとは異なり、見た目全体的に鳥っぽい感じになっていて、恐竜と鳥のミッシングリンクが埋められたという直感的な印象はあります。

シノサウロプテリクスの羽毛化石が発見されたのは1996年ですが、その後続々と羽毛恐竜の化石が発見され、ついに2014年にはロシアで鳥盤目のクリンダドロメウスの羽毛化石がみつかって、恐竜において羽毛は特定の系統の生物だけが持つものではないという考え方が一般的になりました。

鳥盤目の生物は、鳥類とは系統的に非常に離れた存在であるからです。最も原始的な羽毛はおそらく三畳紀に生まれ、ジュラ紀・白亜紀を通して、かなりの系統の生物に受け継がれ進化して、ついに飛翔の道具として使う鳥類が生まれたのでしょう。羽毛の起源や進化については私の過去記事も参照してください(2)。(2)の系統図では図2のアヴィアラエに相当するところが Paraves となっていますが、この Paraves というカテゴリーはほぼエウマニラプトルと同義と考えてよいと思います。

Photo_7




さて図2はコエルロサウリア→マニラプトラ→エウマニラプトラと進化してきた系統が、ついに広義の鳥類であるアヴィアラエを生み出してから、現生鳥類へつながっていく系統図です。

アヴィアラエの根元に近い生物がアーケオプテリクス(始祖鳥)です(図3)。アーケオプテリクスはジュラ紀後期の地層から発見され、現在では多数の標本が発掘されています。長い尾を含めて50cmくらいの体長で、第1指が他の指と対向していないので、枝に止まるという行動は苦手で、地上を走って勢いをつけてから飛翔していたと思われます。写真で判るように羽にはまだ指があり、歯ももっていることがわかっています。

Photo_2

アーケオプテリクスは今まで述べてきた羽毛恐竜とは異なり、羽毛を体温保持のためだけでなく、空を飛ぶために使用していたと思われます。それは彼らが現在の鳥類が持っているのと同様な羽軸に対して非対称な羽毛を持っているからです。保温のためだけなら、このような特殊な羽毛は必要ありません。アーケオプテリクスだけでなく、アヴィアラエに属する生物は一般にこの種の特殊な羽毛を持っています(2)。なぜと言われると、それを説明するには、流体力学などについての深い知識が必要なので、私にはできません。

白亜紀前期になるとコンフシウソルニス(孔子鳥)が登場します。ブリタニカが美しいイラストをのせています(3)。サイズはカラスくらいの生物で、羽にはまだかぎ爪がみられますが、歯は失っており、尾骨の萎縮もはじまっています。ブリタニカのイラストでは、第1指は他の指と対向していて木の枝に留まれそうですが、羽ばたくだけで静止位置から飛翔することはできなかった考えられています。

孔子鳥はくちばしを獲得した最も古い鳥類ですが、口からくちばしへの進化は何度も繰り返し行われており(たとえば鳥盤類・カモノハシ・イルカなど)、遺伝子の変化に一定のパターンがあると思われます。くちばしから口へはもどれないようです。多分歯を形成するための遺伝子が失われるからでしょう。鳥は手を失った代償として、口をくちばしに代えて、獲物をつかまずに丸呑みし砂嚢ですりつぶすという方式にするほかなかったのでしょう。

しかし鳥類のメインストリームは孔子鳥のグループではなく、分岐したオルニソソラセス(鳥胸類)です。オルニソソラセスは2つの大きなグループ、エナンティオルニテス(エナンティオルニス、反鳥類などの呼び方もある)とオルニスラエ(真鳥類)に分岐します。エナンティオルニテスに属する鳥の復元図がウィキペディアにありましたので、貼っておきます(図4)。

Photo_3

ジュラ紀から白亜紀に多くの種類が存在し、サイズ的にはスズメからカモメくらいのものまでいたようです。このグループは第1指が他の指と反対向きについているので、容易に木の枝に留まることができたと考えられています。また翼を完全に体にくっつけてたためるようになりました。

オルニスラエとの違いは見た目にはよくわかりませんが、ウィキペディアによると「肩甲骨と烏口骨の関節面において烏口骨側が瘤状に突出し、肩甲骨側が皿状に窪んでいることーを指している。現生の鳥類ではこの凹凸の組み合わせが逆になっている」となっています。まだ歯がある種が多かったようです。食性は多種多様だったようです。白亜紀末の大絶滅によりエナンティオルニスは絶滅し、オルニスラエは生き延びたわけですから、もっと大きな違いがあってもよさそうですが謎はつきないのです。

そして鳥類の最後にオルニスラエ(真鳥類)が登場するわけですが、図2にヘスペロルニスという名前があります。これは真鳥類なのに。まだ歯を捨てていないグループで、骨格図を示します(図5)。


Photo_4この Hesperornis regalis という種は体高が1.8メートルもある、巨大なペンギンのような生物で、白亜紀後期に生存し、主に海にもぐって魚をとっていたと考えられています。

とはいってもペンギンの祖先ではなく、白亜紀末に絶滅しました。

より現生鳥類に近いイクチオルニスは鳩くらいのサイズで、やはり白亜紀後期に生存し、アジサシのように海中にダイヴして魚を捕っていたと考えられています。イクチオルニスも歯を持っていました(図6)。イクチオルニスの子孫も現在みつかっていません。結局生き残ったのは現生鳥類のグループのみということです。

現生鳥類はすでに白亜紀に、シギ・ダチョウ・カモ・キジなどある程度分岐したグループをつくっていたようです。ならばそれらは白亜紀末大絶滅を生き残ったのに、どうしてイクチオルニスも、ヘスペロルニスも、エナンティオルニテスも、孔子鳥も絶滅してしまったのでしょう? それはまだ誰も答えられません。

Photo_5
白亜紀を2で終わらせるつもりだったのですが、終わりませんでした。

まだ哺乳類について何も述べていません。稿を改めて3で述べることにします。さらにその他の生物や大絶滅について言及すると4まで膨張しそうです。

白亜紀の生物2(鳥類スペシャル)の終わりに、現生鳥類の代表として、うちにくるヒヨドリ=ジョージ2世の写真を貼っておきます。

Photo_6



1) 「恐竜学入門-かたち・生態・絶滅-」 Fastovsky, Weishampel 著 東京化学同人 2015年刊
2) http://morph.way-nifty.com/grey/2014/04/post-fcbc.html
3) https://global.britannica.com/animal/Confuciusornis

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 2日 (火)

科学技術の中心は、近未来に中国となる

Nature Index は2014年にベータ版の公開が始まった指標で、対象となる有力な学術雑誌68誌に過去12ヵ月間に掲載された論文について、共著者の割合に応じて国・研究機関ごとに論文数を案分した指標等を提供しています。特に論文数の多い宇宙物理学分野の雑誌の値を正規化したWFC(Weighted Fractional Count)に基づくと、2015年のNature Indexが最も高かったのは米国(17203.82)で、次いで中国(6478.34)、ドイツ(4078.09)と続き、日本は5位でした(3053.48)。日本のWFCの値は2014年に比べ5.2%減少したとのことです。

下記のランキングは2012年と2015年を比較して学術における貢献が伸びた順(%ではなく伸びた実数値)を示したものです。数値は左からWFC(上記)、AC(論文数)、貢献度アップの実数、貢献度アップの%。

これをみると中国パワーのすごさに圧倒されます。このランキングは伸びのランキングですが、貢献度そのものを見ても、中国科学院の1357は圧倒的ですし、北京大学などは完全に世界の一流大学に仲間入りしていて、今年は確実にベスト10にはいるでしょう。日本の大学や研究所はこの伸びのランキングにはひとつもはいっていません(泣)。

2015年の貢献度ランキングでは
3位 東京大学(前年より 6.3% 増)
14位 京都大学(前年より 5.9% 減)
35位 大阪大学(前年より 11.9% 減)
となっています

中国科学院は世界トップのハーバード大学(858)より貢献度は上ですが、ひとつの研究機関とはみなされていないのか、貢献度の単純ランキングにははいっていません。

こうしてみると、中国はロシアと全く違うことがわかります。米国とロシア(当時はソ連)で世界を2分していた頃も、ロシアの科学への貢献は非常に低いものでした。中国は科学の進歩に大きく貢献しており、近未来におそらく世界一になると思われます。

日本は小泉政権のときから大学のリストラをはじめており、徐々に崩壊が進んでいます。1部のプロジェクトや東大・京大・理研・産総研などに資金を集中して、なんとか格好をつけようとしていますが、そのメッキもはがれつつあります。若手研究者が安定したポストを得るのは至難の業です。

http://www.jsa.gr.jp/03statement/20130519tokyo2.pdf

1  Chinese Academy of Sciences (CAS), China   1,357.82  3449  245.02  22.02 
2  Peking University (PKU), China   300.39  1113  88.32  41.64 
3  Nanjing University (NJU), China   253.62  666  84.48  49.95 
4  University of Science and Technology of China (USTC), China   229.13  661  82.35  56.11 
5  Nankai University (NKU), China   150.88  334  65.04  75.76 
6  Zhejiang University (ZJU), China   183.62  386  61.27  50.08 
7  Fudan University, China   177.65  374  56.12  46.17 
8  Tsinghua University (TH), China   231.33  785  52.74  29.53 
9  Soochow University, China   108.47  209  52.43  93.57 
10  University of Oxford, United Kingdom (UK)   398.38  1373  52.25  15.10 
11  Institute for Basic Science (IBS), South Korea   50.31  189  49.27  4,732.54 
12  Stanford University, United States of America (USA)   530.83  1514  48.84  10.13 
13  East China Normal University (ECNU), China   83.90  164  48.35  136.03 
14  Hunan University (HNU), China   92.47  144  43.26  87.88 
15  Sichuan University (SCU), China   83.22  186  38.35  85.45 
16  Indian Institutes of Technology (IITs), India   162.59  302  35.75  28.19 
17  Xiamen University (XMU), China   112.49  240  35.38  45.89 
18  The University of Manchester (UoM), United Kingdom (UK)   149.09  665  32.13  27.47 
19  King Abdullah University of Science and Technology (KAUST), Saudi Arabia   72.19  176  31.67  78.19 
20  Nanyang Technological University (NTU), Singapore   207.83  423  30.23  17.02 
21  Chongqing University (CQU), China   33.20  69  30.20  1,006.69 
22  Swiss Federal Institute of Technology in Lausanne (EPFL), Switzerland   215.28  689  28.50  15.26 
23  Imperial College London (ICL), United Kingdom (UK)   199.52  838  28.49  16.66 
24  Indian Institute of Science Education and Research (IISER), India   78.67  138  27.71  54.36 
25  Southwest University (SWU), China   45.36  67  26.99  146.93 
26  Technion-Israel Institute of Technology (IIT), Israel   95.59  291  26.84  39.05 
27  Tianjin University (TJU), China   64.02  206  26.29  69.68 
28  Wuhan University (WHU), China   100.27  185  25.99  35.00 
29  Baylor College of Medicine (BCM), United States of America (USA)   92.15  241  25.86  39.01 
30  Helmholtz Association of German Research Centres, Germany   413.71  1663  25.10  6.46 
31  North Carolina State University (NCSU), United States of America (USA)   76.29  223  24.58  47.53 
32  Stockholm University, Sweden   81.22  529  24.29  42.67 
33  University of Chinese Academy of Sciences (UCAS), China   88.73  547  23.78  36.60 
34  Sun Yat-sen University (SYSU), China   103.71  242  23.57  29.42 
35  Jilin University (JLU), China   87.47  187  22.68  35.00 
36  Lanzhou University (LZU), China   89.40  178  21.99  32.62 
37  McGill University, Canada   162.07  576  21.83  15.56 
38  East China University of Science and Technology (ECUST), China   88.55  159  21.22  31.52 
39  Hong Kong University of Science and Technology (HKUST), China   76.12  200  21.05  38.22 
40  South China University of Technology (SCUT), China   52.12  112  20.72  65.96 
41  University of Southampton (Soton), United Kingdom (UK)   90.47  409  20.66  29.59 
42  Xi'an Jiaotong University (XJTU), China   50.78  121  20.51  67.75 
43  Harbin Institute of Technology (HIT), China   39.73  86  20.43  105.82 
44  University College London (UCL), United Kingdom (UK)   214.83  972  20.27  10.42 
45  Changzhou University (CZU), China   20.36  33  19.80  3,566.40 
46  Huazhong University of Science and Technology (HUST), China   63.78  176  19.62  44.45 
47  King's College London (KCL), United Kingdom (UK)   92.43  397  19.08  26.01 
48  Swiss Federal Institute of Technology Zurich (ETH Zurich), Switzerland   323.06  948  19.04  6.26 
49  Italian Institute of Technology (IIT), Italy   41.39  129  18.97  84.64 
50  Ulsan National Institute of Science and Technology (UNIST), South Korea   41.49  113  18.41  79.76 
51  Oak Ridge National Laboratory (ORNL), United States of America (USA)   101.06  303  18.41  22.27 
52  University of New South Wales (UNSW), Australia   79.09  256  18.33  30.17 
53  Beijing Normal University (BNU), China   54.24  177  17.51  47.66 
54  Central South University (CSU), China   23.57  75  17.11  265.24 
55  Shaanxi Normal University (SNNU), China   20.52  34  17.02  485.19 
56  Shandong Normal University (SDNU), China   25.33  33  16.50  186.98 
57  The Rockefeller University, United States of America (USA)   89.83  256  16.23  22.06 
58  The University of Queensland (UQ), Australia   98.09  348  15.93  19.39 
59  University of Regensburg (UR), Germany   72.58  156  15.72  27.65 
60  Tata Institute of Fundamental Research (TIFR), India   46.53  228  15.68  50.84 
61  Beijing University of Chemical Technology (BUCT), China   32.03  53  15.40  92.63 
62  South University of Science and Technology of China (SUSTC), China   15.80  36  15.18  2,442.49 
63  University of Sussex (US), United Kingdom (UK)   33.26  251  15.17  83.90 
64  Zhengzhou University (ZZU), China   22.93  59  15.16  194.95 
65  University of Zurich (UZH), Switzerland   108.92  510  15.08  16.07 
66  Indian Institute of Science (IISc), India   85.45  137  14.57  20.56 
67  Perimeter Institute for Theoretical Physics (PI), Canada   46.54  150  14.28  44.25 
68  University of Pennsylvania (Penn), United States of America (USA)   257.16  646  14.22  5.85 
69  Jagiellonian University (UJ), Poland   31.00  186  13.63  78.48 
70  Council of Scientific and Industrial Research (CSIR), India   119.80  170  13.58  12.79 
71  University of Munster (WWU), Germany   101.27  229  13.49  15.36 
72  Beihang University (BUAA), China   31.81  99  13.23  71.15 
73  Lund University (LU), Sweden   85.83  338  13.08  17.98 
74  University of Bath, United Kingdom (UK)   40.15  98  13.01  47.96 
75  National Institute for Health and Medical Research (INSERM), France   85.55  739  12.70  17.43 
76  University of Erlangen-Nuremberg (FAU), Germany   89.64  290  12.69  16.49 
77  University of Copenhagen (UCPH), Denmark   125.32  679  12.69  11.27 
78  Tongji University, China   33.27  110  12.48  60.02 
79  U.S. Geological Survey (USGS), United States of America (USA)   51.10  141  12.46  32.25 
80  University of Michigan (U-M), United States of America (USA)   304.18  944  12.35  4.23 
81  Sao Paulo State University (UNESP), Brazil   23.52  112  12.31  109.87 
82  University of Basel (UB), Switzerland   92.77  258  12.26  15.23 
83  University of Wurzburg, Germany   114.81  328  12.21  11.89 
84  University of Girona (UdG), Spain   16.15  38  12.18  306.61 
85  Heidelberg University (Uni Heidelberg), Germany   121.53  690  12.09  11.04 
86  University of Leeds, United Kingdom (UK)   68.52  236  11.93  21.08 
87  Pierre and Marie Curie University (UPMC) - Paris 6, France   103.02  1472  11.77  12.90 
88  Southeast University (SEU), China   37.51  82  11.73  45.51 
89  Leibniz Association, Germany   159.77  750  11.62  7.85 
90  University of Nebraska-Lincoln (UNL), United States of America (USA)   54.74  159  11.43  26.39 
91  Saint Petersburg State University (SPbGU), Russia   25.36  122  11.39  81.53 
92  National Aeronautics and Space Administration (NASA), United States of America (USA)   95.63  1182  11.33  13.44 
93  Umea University (UMU), Sweden   30.84  83  11.20  57.03 
94  Curtin University, Australia   24.16  233  10.93  82.59 
95  University of Turin (UNITO), Italy   33.99  322  10.76  46.33 
96  University of Warsaw (UW), Poland   37.50  211  10.58  39.32 
97  University of Stuttgart, Germany   51.42  119  10.34  25.18 
98  Nanjing University of Science and Technology (NUST), China   17.50  42  10.23  140.83 
99  Lawrence Berkeley National Laboratory (LBNL), United States of America (USA)   159.73  863  9.90  6.61 
100  Nanjing Normal University (NNU), China   19.73  55  9.79  98.39 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 1日 (月)

都知事選挙終了

ドイツは第二次世界大戦敗戦と同時に国歌:ホルスト・ヴェッセルの歌と、国旗:ハーケンクロイツを廃棄しました。そればかりか、ハーケンクロイツを公共の場で展示すると処罰されます。日本はどうか? 天皇制度の形を変えた温存と共に、君が代・日の丸を結局国旗・国歌として温存しました。全くそこには反省の表明というものがみられません。

ホルスト・ヴェッセルの歌
https://www.youtube.com/watch?v=LcQZwgCfoCM

ハーケンクロイツを掲げ行進する在特会
https://www.youtube.com/watch?v=brGvQl3UxM0

在特会と小池百合子
http://lite-ra.com/2016/07/post-2433.html

日本の軍隊はある意味ドイツよりもひどくて、食糧・物品現地調達せよとか(早く言えば略奪せよ)、中国・フィリピン・ニューギニアなどでの乱暴狼藉はドイツにまさるともおとりません。国内でも自由主義者や共産主義者は徹底的に弾圧されました。それでも戦前に戻りたいという人々はそこそこ多くて、「日本会議」を組織し、現行憲法を戦前憲法にもどそうという運動をやっています。そして小池百合子はそのメンバーです。すなわち都庁は「日本会議」に乗っ取られました。

http://morph.way-nifty.com/grey/2016/07/post-f622.html

ここで問題になるのは、教育委員会の人事です。東京都の教育委員会は極右の巣窟であり、故米長邦雄などは天皇陛下から直接小言をいただいたほどです↓。

-------------------
2004/10/28朝日コムより引用

天皇陛下は28日の園遊会の席上、東京都教育委員を務める棋士の米長邦雄さん(61)から「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と話しかけられた際、「やはり、強制になるということではないことが望ましい」と述べた。 米長さんは「もうもちろんそう、本当に素晴らしいお言葉をいただき、ありがとうございました」と答えた。

(中略)

「日の丸・君が代」をめぐっては、長年教育現場で対立が続いてきた。東京都教委は昨秋、都立校の式典での「日の丸・君が代」の取り扱いを細かに規定し、職務命令に従わない教職員を大量に処分。99年に教育委員に就任した米長さんは、こうした方針を推進する発言を繰り返してきた。

引用終了:
-------------------

その後も米長の言葉とは裏腹に、東京都は厳しい処分を繰り返しています。最高裁判所から厳しすぎるという判決をもらっているくらいです。

日本会議の息がかかった者達が教育委員をやることによって、歴史修正主義者が書いた教科書が選定され、子供達は「日本会議」の主張が正しいという教育を受けて育ち、真実が伝わらないまま大人になってしまうという悪循環から抜け出せなくなります。

小池百合子を支持した人々はこのようになったことに責任を感じなければなりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月31日 (日)

小泉-都響 ブラームス交響曲第2番@ミューザ川崎2016年7月31日

Imgaある理由で部屋の徹底清掃をやったら、埃を吸い込んだせいか体調最悪となり、今日のミューザ川崎は無理かと思いましたが、朝起きるとそこそこ恢復していたので、おそるおそる川崎まで出かけることにしました。

幸いにして無茶苦茶暑くはなく、無事にミューザ川崎に到着。ここは素晴らしい音響のホールで、マリス・ヤンソンスも気に入って、バイエルン放送交響楽団をつれてくるそうです。

食事せずに出かけたので、ミューザのどこかでと思ったら、これが大変。正面玄関のマクドナルドもエクセルシオも広ーいお店なのに満員。サイゼリアに至っては25分待ちということで、結局立ち食いとなりました(泣)。圧倒的にレストランの収容力が足りません。これがミューザ川崎の泣き所です。

本日の指揮は小泉さん、コンマスは矢部ちゃん、サイドはマキロン。とはいえビオラトップ、チェロトップ、オーボエがエキストラで都響も夏休みモードか、と思ったらとんでもない。エキストラも大奮闘で素晴らしい演奏を展開しました。

弦楽のアンサンブルがホールのアシストもあってとりわけ絶好調でした。特に1Vnのマシュマロ感触のやわらかで変幻自在なフレージング。コントラバス(池松気合い十分)から激しく盛り上げるトゥッティ。特にブラームスの第2楽章は都響らしい味わい深い演奏で、深い感銘をうけました。アラン・ギルバートのマーラーもなかなか良かったですが、個人的には今日の演奏がさらに好きですね。ブラボー小泉。

Img_1308最後に入り口でみかけたストリート・ミュージシャンの写真を1枚。多くの場所でパフォーマンスが禁止されている中で、ミューザ川崎が許可を出している(あるいは積極的に関わっている)のは素晴らしいことだと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月28日 (木)

都知事候補6名がテレビ局とBPOに要望書を送付

都知事候補6名がテレビ局とBPOに要望書を送付

-------------------

放送法第4条 

放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。

一  公安及び善良な風俗を害しないこと。

二  政治的に公平であること。

三  報道は事実をまげないですること。

四  意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

-------------------

放送法第4条が法的義務か倫理規定かという問題については議論がありますが、高市総務大臣ははっきり法的義務だとして、違反した場合放送局に停波を命じる可能性があると発言しています。

私は放送局にも左右があって良いと思っていますが、こと選挙に関しては厳密に放送法第4条を守った方がよいと思います。なぜならこの規定は独裁政治から放送局を守る意味もあるからです。

ここで今大問題が発生しています。

なぜ高市総務大臣は民放東京キー局すべてに停波を命じないのでしょうか? 今回の都知事選挙での報道において、97%の時間が特定の3人に与えられ、残りの18人はあわせて3%の時間しか報道されていないというのは、政治的公平を著しく欠いています。編集権による裁量を完全に逸脱しています。

こんな著しい不公平でも停波を命じないのなら、高市総務大臣は「放送法第4条に違反した場合、停波を命じる可能性がある」という発言を撤回すべきであると思います。

-------------------
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamaguchikazuomi/20160726-00060412/

以下↑より引用:

上杉氏ら候補者有志6人はこうした報道姿勢を、有権者に対して多様な情報を提供し、多様な選択肢の存在を伝えるという報道機関としての責務を放棄しているばかりか、「政治的に公平である」とする放送法第4条1項2号に違反する可能性があると批判し、上記の民放4社に即時の是正を求める「要求書」を26日付で送付した。

候補者有志らは同時に、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会に対しても、この不公正な報道姿勢について審議対象にするよう要望する「要望書」を送った。放送業界全体がこの問題に対して、どう対応するかが注目される。

:引用終了

(管理人)全く上杉氏らの言うとおりで、このままだと総務大臣は辞任で選挙を無効にするか、最低でも民放4社にはなんらかのペナルティーを課す必要があります。今から改めても、もう選挙は終盤戦ですから意味ありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月27日 (水)

日本会議と小池百合子

小池百合子に一票投じようという人は、彼女が日本最大の極右団体「日本会議」のメンバーであることを無視すべきではないでしょう。実際日本会議国会議員懇談会の副会長のポストについているそうです。
http://madonna-elegance.at.webry.info/201606/article_23.html

日本会議に所属する国会議員のリスト
http://www.nipponkaigi.org/voice/10years

日本会議とは(管理人の過去記事)
http://morph.way-nifty.com/grey/2015/06/post-3e29.html

日本会議は何をめざすか(日本会議のHP)
http://www.nipponkaigi.org/about/mokuteki

日本会議がやってきたこと(アマゾン書評「日本会議とは何か」上杉聰著 より)

本書の特徴は、一種の国家神道カルトである宗教右翼「日本会議」の反憲法運動の実態や、歴史修正主義史観による歴史の偽造(戦前を美化する靖国史観)を進めるために、いかに育鵬社の教科書を大阪で大量採用させたのかという実態が詳しく記されています。各地で右翼的な育鵬社の教科書が多く採用されるようになっていった背景には、日本会議とそれに属する地方議員たちの暗躍があることがよく分かります。また、日本会議が育鵬社の歴史教科書を大阪で採用させるために行った組織的活動は、まさに教育に対する不当な介入とも言えるような行動であることも本書を読むと分かります。「日本会議」と極右人種差別団体「在特会」との関係にも触れられているなど、菅野氏の「日本会議の研究」では触れられていないことも多く書かれており、既に「日本会議の研究」を買ったという人にも読んで欲しい良書です。

在特会との関係
http://lite-ra.com/2016/07/post-2433.html

ネット工作員との関係
http://lite-ra.com/2016/07/post-2448.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月26日 (火)

アラン・ギルバート-都響のマーラー交響曲第5番@サントリーホール2016年7月25日

Imgaアラン・ギルバートのマーラーははじめてなので、期待に胸が膨らみます。とりあえず森ビルの水内庵(みのちあん)にはいると、やはり都響メンバーが数人食事していました。開演前にここにくると、メンバーが誰もいないということはまずありません。

チケットは完売で、平日にもかかわらず満席で、C席裏の予備席もすべて埋まっていました。始まる前から熱気が感じられました。プログラムにニューヨーク時代のマーラーの写真がでていて、これははじめてみました。やせこけていて、かなり体調が悪そうな感じでした。これではトスカニーニに職を奪われたのもやむをえないのかな?

本日のコンマスは矢部ちゃん。サイドは四方さん。シノトモが復活していました。村田さんがビオラのトップサイドでしたが、これははじめてかな?

最初のモーツァルトから、アランはその肉食系の指揮で都響に襲いかからんばかりの勢いです。この徹底的にアグレッシヴな演奏は、それなりにモーツァルトの意図を正しく表現しているのかなとは思いました。これで5番をやって、オケの体力が持つのか、ちょっと心配になりました。

休憩後の5番は予想したとおり、メンバーに芸術家としてだけでなく、一流のアスリートとしての仕事も要求する苛烈な演奏でした。第2楽章冒頭の管楽器のアンサンブルには、ちょっと首をかしげるところがありましたが、あとはもうアラン-都響のなすがままに心をゆすぶられました。第4楽章も吉野さんの素晴らしいハープの先導で、深くえぐられるような弦楽の響きに圧倒されました。ただこのような演奏がこの楽章のベストかというと、疑問は残ります。

それにしても、前回「指輪」を演奏したときとの印象がかなり異なっていました。アラン時によって肉食系・草食系を使い分けるマヌーバーな人なのかもしれません。

終了後、アランはすぐにコントラバスのところにいって主任と握手していましたが、これはリハで何か要求して、それを都響がなんとかこなしたことに対する敬意なのでしょう。最後はトランペットの高橋さんと、ホルンの西條さんをともなってのカーテンコールでした。観客席もスタンディングオベーションで大いに盛り上がりました。

ところで、その高橋さんとコントラバスの池松さんの対談で、池松さんが素晴らしいコメントをしていたので紹介します。楽譜を見ながらどうぞ。

Photo

第4楽章の Vn 4音目
確かに、あの冒頭の「ボン!」というコントラバスの音は聴いていても快感です。

池松宏「僕はあそこにすごく強烈なイメージを抱いていて、おねしょをする夢を想像するんです。夢の中でトイレを探して探してもう耐えられない!というのがヴァイオリンが「ミ」を伸ばしてるところで、トイレが見つかって、これ以上我慢できない限界で用を足せて安心したところがコントラバスのピッツィカート。夢だと気がつく前におねしょした布団が「ほわ~」と暖かくなる感じもぴったりですね。我慢して我慢して先にちびったりしちゃダメなんです(笑)」

管理人:マーラーは最初に Sehr langsam (非常に遅く) というテンポの指示を出しておいて、さらに第1Vnの最初の3音に molte rit. (強くリタルダンド)って、音楽停止するでしょう?

マエストロ・ベルティーニはここで両手を上げて目一杯伸び上がります。
https://www.youtube.com/watch?v=HPbrQetfG8o

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月25日 (月)

核武装論者が都知事になるのか?

A1830_000010小池百合子氏は、もともとは核武装論者であることを忘れてはいけません。

「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうるのですが、それを明言した国会議員は、西村真悟氏だけです。わずかでも核武装のニュアンスが漂うような発言をしただけで、安部晋三官房副長官も言論封殺に遭ってしまった。このあたりで、現実的議論ができるような国会にしないといけません」

http://lite-ra.com/2016/07/post-2438.html

リテラ編集部:権力志向の塊である小池氏はそれこそ、自分の支持が広がり、権力獲得に繋がるなら、なんでもやる。世間の空気に簡単に乗っかって、さらにそれをエスカレートさせるような扇情的な政策を打ち出す。こういう人間こそが、戦争を引き起こすのは、過去の事例を見ても明らかだろう。

管理人:自民党に反逆しているようにみえる小池氏ですが、当選すればたちまち晋三一家にすりよって一体化するでしょう。都連会長の石原氏は晋三の政敵で(2012年の総裁選挙では、議員票は晋三より多かった)、石原氏が都連と小池氏の板挟みで苦境に陥れば陥るほど晋三は高笑いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月23日 (土)

やぶにらみ生物論26: 白亜紀の生物1

ジュラ紀につづく白亜紀(Cretaceous period)は1億4500万年前から6600万年前までの時代です。ジュラ紀と白亜紀の境界には絶滅などのイベントはありません。この時代に有孔虫・サンゴ・貝類などが繁栄して、彼らが残した石灰石のために地層の色が白くなって、このような名前が付けられました。この時代にパンゲア大陸はさらに細かく分裂し、現在とほぼ同じ大陸が形成されました。気候が比較的安定していた上に、大陸が海で隔てられたことにより、生物の多様化が進行しました。生物にとって住みやすい時代だったと言えますが、それは総論であって、個体にとっては油断するとあっという間に他の動物のエサになってしまうという危険な時代でもありました。

生存競争を勝ち抜いて、地上を制覇したのは爬虫類であり、とりわけ竜盤類と鳥盤類が目立つ存在となりました。竜盤類のなかでも竜脚類は巨大な草食生物となり、獣脚類は雑食または肉食生物の道を歩むことになりました。一方鳥盤類は基本的に草食生物ですが、特異な武器や防具を進化で獲得し、獣脚類に対抗しました。

鳥盤類の系譜は図1のようになります。ただしこれはもちろんファイナルバージョンではなく、研究者の意見も異なりますし、数年後には科学の進展に伴って改良された分岐図が発表になるかもしれません。

Photo


ピサノサウルスは三畳紀の最初期の鳥盤類とされていますが、骨格は部分的にしか発掘されていません。レソトサウルスはジュラ紀初期の鳥盤類で、植物食で2足歩行を行っていたようです。体長は1mくらい、体高は40cmくらいです。白亜紀には分岐図右下の鳥脚類がメインとなりました。鳥脚類を代表する恐竜イグアノドン(図2 ウィキペディアより 特に断らない限り以下同)は、19世紀から化石が発掘され、古くから研究されています。体長7~9mの巨大な4足歩行の植物食の恐竜で、巨大竜脚類と同様な生き方をめざしていたようです。竜脚類のような長い首はありませんが、歯は竜脚類より優秀な、すりつぶしに適した臼歯を多数持っていました。

Photo_3

また周飾頭類を代表するトリケラトプス(図3)も白亜紀を生きた恐竜としては有名です。イグアノドンと同じくらいの大きさの4足歩行植物食恐竜ですが、大きく異なるのは顔面に巨大な角があることと、顔の周りにフリルがついていることです。角は人間で言えば鼻の頭と眉毛の部分に計3本あって、トリケラトプスの名前の由来となっています。この武器は肉食獣脚類と戦うのに十分役に立ったでしょう。フリルも防具として役だったと思います。

Photo_4

さてもう片方のグループ竜盤類です。竜盤類は主に竜脚形類と獣脚類からなります。竜脚形類についてはジュラ紀のところで説明したので、ここでは獣脚類について述べますが、まず分岐図(図4)を見て下さい。初期の獣脚類の例として、三畳紀のコエロフィシスがよく研究されています(図5)。米国ニューメキシコのゴーストランチで大量の化石が発見され、彼らは群れで暮らしていたことがわかりました。この写真は親が子に1本の骨を与えているところのようで、彼らの社会性を強調するディスプレイでしょう。

コエロフィシスは完全2足歩行で(すなわち手が存在する)、手足の指は4本ずつあり、獣脚類を特徴付ける中空の部分がある脊椎骨と四肢骨を持っていました。すでに三畳紀において獣脚類の基本は確立されていたわけです。しかもこれらの特徴は、現在の鳥類にも受け継がれています。

Photo_5

Photo_6


獣脚類の特徴として、後肢が体の真下についていて、まっすぐ前に踏み出せたということがあります。ファッションモデルの歩行のように、足跡が1直線になっている化石もあります。現在の鳥類にもこのような歩き方をするものは少なくありません。このような特徴によって、他の爬虫類より足が速いというアドバンテージを得ることができました。

図4を見ていただくと、コエロフィシスらと分かれてテタヌラエというグループがあり、その根元の分岐にスピノサウルスという名前があります。スピノサウルスは白亜紀に棲息した獣脚類ですが、かなりユニークで特筆すべき生物です。まずその大きさですが、なんと体長が15~17mもある、ティラノサウルス以上の巨大な肉食生物で、私も国立科学博物館で全身骨格をみて驚きました(図6)。

水中で獲物をとるワニのような生き方をしていたと考えられています。また背中に「帆」を持っていました。多くの獣脚類が羽毛をもっていたと考えられていますが、スピノサウルスの場合水中では羽毛は役立たないので、帆を進化的に獲得したものと思われます。あるいは、このような巨大生物の場合、温暖な環境で激しく動くと体温が上昇しやすく、熱を逃がすことが必要で、帆はラジエーターの役割を果たしていたのかもしれません。いずれにしてもスピノサウルスは完全な内温動物ではなかったと思われます。

Photo_7


スピノサウルスなどと分岐したアヴェロポーダというグループが獣脚類のメインストリームです。コエルロサウリアに属する白亜紀の小型恐竜シノサウロプテリクス(図7 幕張メッセにて撮影)は、恐竜としてはじめて羽毛の化石が見つかった生物で有名です。それは1996年のことですから、そんなに古い話ではありません。

その後化石にメラノソームが含まれることがわかったり、メラニンの化学分析などがすすんで、図7の毛色には多少の科学的根拠があります。獣脚類は一般に肉食と言われていますが、ティラノサウルスやマニラプトルを分岐する前のコエルロサウリアは植物食だったそうです(1)。マニラプトルがすべて肉食だったわけでもないようです。

またシノサウロプテリクス以来、続々と羽毛の化石が発見され、コエルロサウリアやその子孫は一般的に羽毛恐竜であったと考えられています。私が2012年に幕張メッセでシノサウロプテリクスを見たときに書いた記事がありますので、参照して戴ければ幸いです(2)。シノサウロプテリクスの羽毛の化石を再掲しておきます(図8)。この過去記事の分岐図(2)と、ここで示した分岐図(図4)には違いがありますが、どちらが正しいかは今後の研究をまたなければなりません。

Photo_8

Photo_9

コエルロサウルスの仲間から進化した生物の中に、最も有名な恐竜であるティラノサウルス(またはティランノサウルス 図9)がいます。スピノサウルスには及びませんが、体長は11~13mの巨大なハンターで、白亜紀後期における百獣の王に相当する生物であったことは間違いないでしょう。進化の系譜からみてティラノサウルスも羽毛を持っていたと考えられています。ただし巨体だったので、生体には無用の長物で幼体だけにあったという説もあります。白亜紀前期の地層からティラノサウルスをそのまま小型にしたようなラプトレックスも発掘されています。手が小さくて指が2本、頭が巨大というようなティラノサウルスらしい特徴を持っていました。

Photo_10

ティラノサウルスが優秀なハンターだったかどうかについては意見が分かれていて、極端な例ではその走行速度は時速4kmだったという人もいます(3)。体が巨大なので、2本足で速く走るには物凄い量の筋肉が必要だそうです。それに彼らはハンターとしては異常に幅広く巨大な歯を持っていて、しかも3t~8tの異常に強力な噛み砕く力も持っていた事が知られています。しかも手にはエサを切り裂くような構造がありません。このことから、彼らはひからびてコチコチになった屍体を噛み砕いて食べていたのではないかと推測する人もいます(3)。

最近の研究によると、ティラノサウルスの仲間は知能は低いが、聴覚・嗅覚・視覚は優れていたとされています(3)。私の想像では、彼らは巨大草食恐竜のコロニーを襲って、幼体をエサにしていたのではないかと思います。獲物の親は鈍足なので、逃げる際に特に速く走る必要もありません。ただし尾によるムチ攻撃は避ける必要があります。そのためには就寝中に襲い、大きな口と歯で一気に幼体の息の根を止めて屍体をくわえて逃げれば、それほどリスクを背負わずに食事ができたのではないでしょうか。同じコロニーを何度も襲うのはリスクが大きいので、草原をさまよい、鋭い聴覚・嗅覚・視覚でコロニーを探知して新たな獲物をさがす毎日だったのでしょう。もちろん他の肉食動物が食べ残した骨をかじって飢えをしのいだこともあったのでしょう。

ティラノサウルスの化石の中に、生化学的に解析可能なコラーゲンが残っていたらしく、アミノ酸配列を解析した研究者がいて、彼らによるとそれがニワトリとよく似ていたと報告しています(4)。しかし解析した領域が少ないことから異論も多く、まだ賛同者は多くはありません。DNAを解析すればいいのではないかと思いますが、さすがにこれだけ古い時代のDNAは信頼できる形で残ってはいません。あるとすれば、ジュラシックパークでやっていたように、恐竜の血を吸った蚊がコハクに閉じ込められたのをみつけるとか、かなり特殊な方法でないと解析はできません。

コエルロサウルス類の子孫の中で、ジュラ紀に上記のティラノサウルス類という巨大肉食恐竜に進むグループとは別の道を選んだグループがマニラプトラです。マニラプトラはティラノサウルスとは逆に、小型の体型で雑食性の生き方を選びました。ジュラ紀の生物2(5)で示したアンキオルニスはマニラプトラの基部に近い生物のひとつだと思われます。マニラプトラはオヴィラプトラとエウマニラプトラに分岐します。オヴィラプトラを代表するオヴィラプトルは体長2mくらいの生物ですが、抱卵している状態の化石がみつかっており、しかもその卵にはヒナが認められることから、現在の鳥類と同様卵を温めて孵化させていたと考えられています。そのためには彼らは当然内温動物だったということになります。しかし彼らは鳥類の直系の祖先ではなく、もう一つの分岐であるエウマニラプトラが鳥類の直系の祖先です。

図4の分岐図を見ていただくと、エウマニラプトラはふたつのグループに分岐し(おそらくジュラ紀に分岐したと思われます)、片方はトロオドン・ドロマエオサウルス・デイノニクスらのグループ、もう片方は現在も繁栄している鳥類のグループです。前者を代表する生物のひとつがデイノニクス(ドロマエオサウルスと近縁)です。私が幕張メッセで撮影したパネルの写真を貼っておきます(図10)。上は羽毛恐竜説が一般的になる前の復元で、下が現在の復元です。デイノニクスは白亜紀前期に生きた体長2.5~4mの中型恐竜ですが、時速50kmで走ることができたと考えられています。デイノニクスと近縁で白亜紀後期の生物にヴェロキラプトルというのがいて、ジュラシックパークにも登場しますが、実は映画でヴェロキラプトルという名で登場する生物のモデルはデイノニクスです。

Photo_11


2009年に中国のジュラ紀の地層から風切羽をもつトロオドン類の生物が発掘されました。このことはエウマニラプトラがふたつのグループに分岐した頃から、一部の生物は風切羽を持っていて、滑空・飛翔の方向に進化し始めていたことが示唆されます。図11は白亜紀前期のトロオドンの一種(ジンフェンゴプテリクス)ですが、きわめて鳥類に近いことがわかります。このような絵をみると、素人目には分岐図においてトロオドン類をもっとアーケオプテリクスに近い位置にしたほうがよいのではないかと思いますが、さてどうなのでしょうか。最後に残った鳥類の進化、そして哺乳類については次稿にしたいと思います。

Photo_12


1) こちら

2) http://morph.way-nifty.com/grey/2014/04/post-fcbc.html

3) 「恐竜学入門-かたち・生態・絶滅-」 Fastovsky, Weishampel 著 東京化学同人 2015年刊

4) http://news.nationalgeographic.com/news/2008/04/080424-trex-mastodon_2.html

5) http://morph.way-nifty.com/grey/2016/07/post-6720.html

分岐図は文献3)を参考にして作成しました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2016年7月21日 (木)

オリンピックとドーピング問題

292pxolympic_flag_svg組織ぐるみのドーピングが発覚し、8月のリオデジャネイロ五輪にロシア陸上チームが出場できなくなった問題で、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は21日、出場を求めるロシア側の訴えを却下したと発表しました。

http://www.asahi.com/articles/ASJ7P5W89J7PUTQP02T.html

選手ではなく、国家にペナルティーが与えられたわけです。この問題の根底には、本来アマチュアスポーツの祭典であるべきオリンピックが国家主義に汚染されていることがあります。ドーピングもいたちごっこで、テストでばれないものが次々と開発されて、テスト機関も限界に近い状態だそうです。

近代オリンピックは国威発揚ではなく、経済効果を狙ったものだという人もいます。確かに日本などではその要素が濃いと言えそうですが、そうではない国も多いと思います。論点が少しずれますが、経済効果というのは=富の移転ということです。すなわち税金を土建業者やオリンピックにぶら下がっている企業や団体にばらまくという意味です。

私が提案したいのは、オリンピックで国歌・国旗の使用を禁止したらどうかということです。ベルリンオリンピックがナチスに利用されたことはよく知られていますが、ロシアも国威発揚のためにドーピングを組織的に行ったのではないでしょうか。

国威発揚を抑制し、個人やチームの栄誉を讃えるようにすれば、ドーピングをやる意義が希薄になり、今回のような事態は避けられると思います。国家は参加者の旅費・宿泊費は支払っても、合宿費・コーチへの援助・メダル獲得者やチームへの金銭的援助は廃止すべきです。

私は一部の人々が提唱しているように「オリンピックは廃止すべきだ」とは思いませんが、「オリンピックからプロ選手を排除すべきだ」とは思います。そうなっても、意外にサッカーや野球も面白いと思いますよ。プロチームに所属していても、ほぼ無給なら立派なアマチュア選手として認めたらどうでしょう。

そしてどんな邪悪な行為を行った国家に所属する選手にも参加を認めるべきです。それが本来のオリンピック精神でしょう。

クーベルタン男爵が提唱したオリンピックの精神:
(日本オリンピック委員会のHPより 
http://www.joc.or.jp/olympism/coubertin/

「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」

---------------

オリンピックへの疑義
http://nishidanishida.web.fc2.com/view_32.htm

オリンピックで国威発揚は、もう古い!?
http://okwave.jp/qa/q7631428.html

2020年の日本には発揚する国威もない
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130911/1378858508

オリンピックは国威発揚のイベントか
http://odoratec.hatenablog.com/entry/2015/06/16/164247

オリンピックが決まった途端にこうなっちゃうの!?
http://blogos.com/article/69840/

ナチス・ドイツのオリンピック
http://inri.client.jp/hexagon/floorB1F_hss/b1fha621.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月20日 (水)

関西

関西に行っていたので、ブログの更新が遅れ目になりました。関西に行くとまずどぎまぎするのがエスカレータです。東京は左ステイ、右ムーヴですが、大阪は左ムーヴで、右ステイ。右利きの人が多いことを考えれば、右ステイ(右手で手すりを持つ)が自然だと思うのですが、どうして東京で逆になったのか不思議です。さらに神戸は関西流なのに、京都は関東流というのも不思議です。

Img_1300

これは阪急六甲駅に停車しようとしている阪急電車です。遙か昔からこのシックな色の電車のみで、その潔さにいつも感心します。阪急六甲駅は昔はメジャーな駅だったはずですが、今は岡本駅や夙川駅に停車するようになった特急も停車せず、すっかりローカルな駅になってしまいました。

帰りの新幹線のテロップで大橋巨泉氏の死を知りました。「安倍総理はおそろしい」というのが遺言となりました。あれれ、東海道新幹線が不通になっています・・・。 私はその前に小田原を通過してセーフ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月17日 (日)

熊木杏里 「飾りのない明日」 @銀座ヤマハホール

Imga休日の銀座に来たのはもう10年以上前だったので、かなりカルチャーショックをうけました。中央通りがホコテンになっていて、新橋との境目あたりに多数のバスが乗り付けて、中国人観光客がどっとはき出されます。注意していると、ホコテンを歩いている人の80%以上は中国人でしょう。

しかも縁石をベンチがわりにして、ずらっと人がすわっています。みんなのんびりしている様子です。買い物命というのではなく、スモッグに悩まされる彼らにとって、ホコテンのきれいな空気と、湿度の高いまったりした環境、そして格調高い街の雰囲気というのは「オアシス」そのものかもしれません。私は確信しました・・・日本は中国人相手の物販と観光で生きていける。

私は熊木杏里の「飾りのない明日」エクストラ・ショーが目的だったので、ヤマハホールに急ぎました。ここは最近田部京子のリサイタルで来たばかりだったので、迷い無く到着。

今日の公演はヤマハ移籍で急遽決まったもので、中国ツァーの凱旋公演ともなりました。今回も会場は満席。最前列に8番イニエスタのゲームシャツを着ている男がいてびっくり。

本日のセットリスト
http://www.livefans.jp/events/645660

ピアノ伴奏(扇谷研人氏)と本人のピアニカだけのサポートで、ややカルトな構成だったと思いますが、「こと」や「君」を聴けたのはうれしい。

「こと」
もともとピアノ伴奏の曲だったので、今回きっとやるとは思っていました。クマッキー畢生の傑作。
https://www.youtube.com/watch?v=iWfCmIDnvQQ

「君」
非常に格調高いメロディーと歌詞で、まるでクラシック音楽のようです。
https://www.youtube.com/watch?v=a6_1LGDYd0o

「飾りのない明日」
ツァーのタイトルになっているナンバー。 キーが高いせいか、練習しているとお子さんに「もうやめて」と言われたそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=TH4j2WtK7sU

休憩のかわりに「夢のある喫茶店」というラジオ番組の収録が行われました。扇谷さんとの名コンビで楽しい雰囲気でした。クマッキーは非常に健康そうで、これからも活躍を期待できそうです。

以前に毎年アルバムを出版することが生命線だと言っていましたが、実際には「ファンが存在すること」が生命線なんだよね。

ライヴの画像
http://ameblo.jp/anri-kumacky/

------------

今回ちょっと注目していたのは、このような最高のホールでPAの音がどうなるかということでした。結果はやはり満足できるものではありませんでした。80%くらいしか歌詞がききとれません。これではライヴハウスや家庭オーディオの音声に完敗です。音響の設定が間違っているのではないかと思います。これではヤマハホールでやっている意味がありません。

ただメインのマイクより、ピアノそばのマイクで歌ったときのほうが聞き取りやすかったので、マイクの問題も多少あるかもしれません。「夢のある喫茶店」での音声は100%聞き取れたので、音量は小さくなっても、ややオフマイク気味に歌った方がよいのかもしれません。PAに限界があるとするならば、その他の方法でいろいろ工夫してみてほしいと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月14日 (木)

村上正邦氏 インタビューに答える

51xfv69ie0l__aa324_pikin4bo_2日本会議の設立者のひとりであり、日本の右翼の泰斗として知られる村上正邦氏がヤフーニュースのインタビューに答えています。

http://news.yahoo.co.jp/feature/256

彼は今回の参議院選挙の結果について語っています。

1.参院選の選挙運動期間中、(安倍総理は)アベノミクス、カネの話ばかりしていた。それなのに、選挙が終わった途端、憲法改正を言い出している。姑息なんですよ! 姑息すぎる。

1.安倍さんの希望は「憲法改正に手を付けました」と名前を残したいだけなんだよ。

1.現実的かもしれないが、私からすると苛立たしい。アメリカにはいいように利用されている。ただ、岸さんだって、実際はアメリカとの関係を重視して、主義主張は捨てて柔軟に適合してきた。そういう意味では、孫も似ているかもしれない。

--------------------------

インタビュアー「村上さん自身は現行の憲法をどのように改憲すべきと考えていますか。」

村上「明治憲法に戻すんですよ。いまの日本国憲法はアメリカが占領しやすいようにつくった憲法なんだから。もともと日本には明治につくった大日本帝国憲法がある。だから、その明治憲法に復元する。」

村上氏は安部総理より、ずっと信頼できる人という感じがします。まあ明治憲法に戻すという思想については論外だとは思いますが。

ちなみに彼のルーツである「生長の家」も今回の選挙では野党支持にまわりました。

私が特に関心を抱いたのは、安保法制の強行採決があったあと、村上氏は自分の事務所に山本太郎氏を呼んでふたりで議論したという話です。

思想信条は異なっても、山本氏の「議論を尽くしたい」という姿勢に共感を覚えたからだそうで、こういう人材が集まって、はじめて憲法の議論ができるのだろうと管理人も痛感しました。

姑息なボスの周りには、姑息な人材ばかり集まります。テレビ局の編集にこまかく注文をつけたり、スポンサーに圧力をかけたり、反政府的なウェブサイトに圧力をかけたり、しらずしらずのうちに憲法を有名無実にする(ナチス方式)とか、ともかくこんな政権でまじめに議論なんてできないでしょう。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月12日 (火)

田部京子ピアノ・リサイタル~ドイツの思い出を訪ねて

Imga今年2回目の平日マチネ。団塊の世代が定年になってから、このようなコンサートが増えてきました。本日の田部京子のコンサート@浜離宮朝日ホールも満席です。

地下鉄を出ると、なんと朝日新聞社の前に街宣車が止まっていて、大音響で軍歌のような歌を流していました。どうやら反朝日のキャンペーンのようです。どうみても駐車違反でしょう。どうして警察が取り締まらないのか不可解です。ホールに聞こえてしまうのではないか心配です。

田部さんは薄紫色の衣装で登場。最初の曲「夏の名残のバラ」は、日本では「庭の千草」で知られている曲です。もともとアイルランド民謡ですが、メンデルスゾーンが小品に編曲してピアニストに提供しています。田部さんの演奏がYOUTUBEにアップされています。

https://www.youtube.com/watch?v=G-faLeIomyc

「テンペスト」は女性らしい繊細な解釈で、イングリット・フリッターほどとんでる感じはありませんが、はっとするようなシーンがいくつかありました。むしろベートーヴェンがどのような効果を狙って作曲したのか、考えさせられるような部分が増えました。

これは田部さんの弟子である辻井伸行の「テンペスト」。彼はかなりアグレッシヴにやっていますが、今日の田部先生の演奏を聴くと、やはり先生の演奏は非常に考えられ、洗練されていると再認識しました。これはまあ年の功だと思います。↓

https://www.youtube.com/watch?v=24OPuC09fVc

休憩後のトークタイムは、田部さんがベルリン滞在時の写真をたくさん紹介していただいてとても面白かったです。このホールで巨大な銀幕が降りてくるとはびっくり。その中にメンデルスゾーンの絵があって、彼の音楽も16分音符が多くて、絵と同様とても繊細な仕様と説明してくれました。

メンデルスゾーンの絵です(ウィキペディアより)↓

Ansicht_von_luzern__aquarell_mend_2

田部さんがベルリンに留学したのは1988年秋だったそうで、ベルリンの壁が崩壊した夜(1989年11月10日)には、そんなことがあるとはつゆ知らず、夜間レッスンのあとお友達と食事して、マクドナルドでだべっていたら、どんどん人が集まってきて異様な雰囲気になったのでびっくりしたそうですが、何が起こったのか知ったのは、翌日日本から電話がかかってきてからだそうです。テレビも見ないし、新聞も読まない、ある意味よき時代だったわけですね。それにしても当時の田部さんの可愛いルックスにも感動しました。

ちょっと驚いたのは、壁崩壊の前は制限一杯の25マルク(2500円)持って東ベルリンに行くのが楽しみで、これでオペラを見て、フルコースのお食事をして、おつりがきたそうです。これまたよき時代だったのでしょう。

シューマンの交響的練習曲は大好きな曲で、大変楽しめました。この曲は、同じ田部さんの演奏で、同じホールで聴いたことがあり、記事も書いています↓。今日もまったく同じ感想です。田部さんにとっても、ミュンヘンで弾いてコンクール審査員に認められ、出世のきっかけになった曲で想い出深いそうです。

http://morph.way-nifty.com/grey/2008/06/post_7a14.html

アンコールはトロイメライでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月10日 (日)

やぶにらみ生物論25: ジュラ紀の生物2

地球史の中での生物多様性の推移を示した図1(ウィキペディアより)を見てください。カンブリア紀・オルドビス紀に順調に増加していた生物多様性が、デボン紀(矢印A)から三畳紀(矢印B)の2億年弱の間、徐々に低下しています。しかしジュラ紀にはいると反転して上昇をはじめています。これは生物が住む環境が豊かになったことを意味していると考えられます。

Photo

ジュラ紀・白亜紀の豊かな環境の中で、地上で最も繁栄したのが竜盤類(竜盤目)です。鳥盤類と竜盤類が分岐したのは三畳紀と考えられ、その後図2(管理人作成)に示すように、原始的な竜盤類から獣脚類のグループと、竜脚類・古竜脚類(まとめて竜脚形類)のグループに分かれました。

Photo_2


竜盤類の中で最も鳥盤類との分岐点に近い生物は、今のところテコドントサウルス(図3 ウィキペディアより 以下同)が第一候補でしょう。竜脚形類に所属します。彼らは三畳紀に生きていた体長2m程度の小型恐竜です。初期の鳥盤類と似ています。三畳紀に生きていた恐竜では、プラテオサウルスもよく知られています。

ひとつ問題があって、それはテコドントサウルスもプラテオサウルスも後ろ足の指が4本で、5本の指を持つ竜脚類とは直接つながらないということです。そういうわけで、これらはとりあえず古竜脚類として別枠におさめられています。またエオラプトルも以前は獣脚類に近いとされていましたが、竜脚形類のグループに属するのではないかとも言われています。竜盤類や竜脚形類のルーツについては、まだまだ議論の余地があります。

Photo_3

哺乳類が肺の拡張や横隔膜収縮、すなわち胸郭周囲の筋肉による呼吸を発達させたのに対して、鳥類は気道に気嚢というポンプを設置し、空気の吸い込みと押し出しを複数のポンプによって効率化していることが知られています。鳥類の祖先である竜盤類も気嚢システムを持っていたのではないかと推測されていて、多少の証拠もあります(1,2)。

鳥類の直接の祖先である獣脚類はもちろんですが、竜脚類は巨大化した種が多かったので、体温が上がりすぎるのを防ぐためのラジエーターとしてや、また重すぎる骨の重量を軽くするための空洞として利用するなど、より切実に気嚢システムが必要だったのではないかと思われます。空を飛ぶ鳥は、竜脚類とは別の理由で体重を軽くするために骨を空洞化して、気嚢システムの一部として利用しています。鳥類の呼吸システムは哺乳類より優秀で、標高1500メートル(ほぼジュラ紀の酸素濃度)ではほぼ2倍の効率で酸素をとりこめるそうです(4)。鳥類の中にはヒマラヤ山脈を越えて渡りをする者もいるので、呼吸システムの優秀さは哺乳類をはるかに凌駕しています。

恐竜の中で、竜脚類(科と目の中間の分類群)は基本的に植物食です。ジュラ紀のはじめ頃に生きていた原始的な竜脚類としてヴルカノドン(図4)があげられます。背中が人の身長くらいの控えめなサイズの竜脚類です。後ろ足の指は5本で、ヒトと似ています。ジュラ紀も中盤以降になると、やはり原始的なタイプであるマメンキサウルスなども巨大化してきます。

Photo_4

新しいタイプの竜脚類であるディプロドクス(図5)やアパトサウルス(図6)も登場します。これらは全長20メートル以上の巨大草食恐竜です。キリンのように高い位置の葉を食べるために首が長くなったという説もありますが、そのためには血圧を非常に高く上げる必要があり、現実的ではないという説が有力です。足は動かさず、首だけ動かして食事するほうが省エネだからというのが新しい考え方のようです。

ただこれだけ巨大になったのは、やはり肉食の獣脚類に食べられないためだったのでしょう。長いしっぽはムチとして使えば、かなり強力な武器になったと思われます。草食恐竜はいくら巨大化したといっても、子供の時代はあるわけで、集団生活で子供を守ることはマストだったのではないでしょうか。

Photo_5

Photo_6

獣脚類は三畳紀のヘレラサウルスなどが根元にあたる系統のグループで、多くの種は肉食で2足歩行でした。ジュラ紀になって草食恐竜が巨大化するにしたがって、肉食恐竜も巨大化せざるを得なくなりました。ジュラ紀の獣脚類を代表するのは、やはり当時の食物連鎖の頂点に君臨していたと思われるアロサウルス(図7)でしょう。全長は8.5mくらいの凶暴な肉食獣で、後足は5本指ですが1本は地面につきません。前足はかぎ爪つきの3本指で、2足歩行をしていたため、ほぼ手として使っていたのでしょう。ディロフォサウルスやケラトサウルスもジュラ紀を代表する獣脚類です。

今のところはアロサウルスは図7のような復元になっていますが、鳥盤類のクリンダドロメウスが羽毛を持っていたことから、ひょっとすると彼らも羽毛を持っていたかもしれません。それが証明されれば、かなりイメージチェンジされた復元がなされなければならないことになります。

Photo_7


1990年以降、中国の遼寧省から発掘される獣脚類の化石の中に羽毛の痕跡が残っているものが多数あることがわかって、獣脚類が羽毛を持っていたことは動かしがたい事実となりました。すでにジュラ紀にして、ニワトリと見まがうようなアンキオルニス(図8)という獣脚類が現れました。色素タンパク質も調べられていて、体はほぼモノクロですがトサカが茶系統だったことが示唆されています(5)。始祖鳥も出現しました。白亜紀にはこれらの仲間から、鳥類への進化を行う系統のグループが出現します。

Photo_8


空飛ぶ爬虫類の翼竜も健在で、ダーウィノプテルスというダーウィンの名前が付いた種の形態が注目されました。彼らは三畳紀の頭が小さく尾が長い翼竜と白亜紀の頭が大きく尾が短い翼竜の中間的な形態をとっており、まさしく進化の道筋をリンクさせる存在です。

哺乳類も恐竜の陰に隠れて、さまざまな進化を遂げて生き延びていました。ビーバーのように水かきや平たい尾をもつカストロカウダや、モモンガのように滑空するヴィラティコテリウムなどが知られています(6)。さらに中国遼寧省の1億6000万年前の地層から、真獣類(発達した胎盤をもつ)の化石もみつかっています。体長5cm~10cmの小さな生物でジュラマイア(図9)と名付けられました。

Photo_13


さて陸から離れて海をみると、まず三畳紀にひきつづいて魚竜が繁栄していました。ステノプテリギウス(図10)は全長4m弱であり、イルカとそっくりな形態で、出産途中の化石が発見されたことから胎生であるとされています。首長竜もプレシオサウルス(図11)などが健在でした。ネッシーのモデルになった動物ではないでしょうか(7)。魚類も健在で、条鰭類のリードシクティスは体長8.9m~16.5mの巨大な魚でした(6)。

Photo_14

Photo_15


1) http://dinosaur-fan.net/naruhodo/news/29/

2) http://www.dino-paradise.com/news/2013/07/a-new-sauropod-dinosaur-from-the-early-cretaceous-oftunisia-with-extreme-avian-like-pneumatization.html

3) http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0608/dinosaur.html

4) 「恐竜はなぜ鳥に進化したか」 ピーター・D・ウォード著 文藝春秋社刊 2008年 p.264

5) Li, Q. et al (2010). "Plumage color patterns of an extinct dinosaur". Science 327, No.5971, pp.1369–1372.

6) 「ジュラ紀の生物」 土屋健著 技術評論社 (2015)

7) https://www.youtube.com/watch?v=c2A4_Leh67A









| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月 9日 (土)

それでも英国はEUにとどまる

Flag_of_the_united_kingdom_svgEric Zuesse
Global Research
2016年7月1日

だが、正しいやら、間違いやらが、政策や法律を作るわけではない。権力が作るのだが、多国籍企業が権力を持っており、国民は不幸にして権力を持っていない。結果的に、多国籍企業の所有者たちが、再投票を望んでいるのだから、たぶん再投票が行われよう。

(中略)

だから、イギリスはEUに残留する可能性が極めて高い。イギリスでは、その時点以降、おそらく取り消し不能の形で、民主主義は絶えてしまうだろう。多国籍企業の主要株主が、イギリスを厳格に支配するようになるだろう。そうなれば、イギリスの不文憲法は、いかなる事実上の異議申し立てもなしに、何であれ多国籍企業の主要株主が望む通りのものとなるだろう。

いずれも成文憲法がある、他のEU諸国については、そうした憲法は、時間とともに次第に効力を失い、新たに出現するヨーロッパ連合国で、EU多国籍企業独裁制が益々優位にたつこととなる。これは、ビルダーバーグ参加者の夢、日米欧三極委員会の夢、ダボス出席者の夢だ。国際的支配層による国際的独裁制だ。言葉は外面的には快くても、結果は地獄だ。

そして、この地獄は、バラク・オバマ大統領が太平洋諸国に提案している、大西洋諸国(ヨーロッパを含め)向けに提案しているTTIPやTISA条約とよく似た、TPP条約に書かれている。環境、労働者の権利や製品の安全に関する諸規制は、何であれ多国籍企業が望む通りのものになる。民主主義、国民主権はおしまいだ。

利潤は、かつては、投資家がリスクを負うことで得られる特権だった。今や利潤は、大衆が彼らに保証する投資家の権利となり、国民の主権に優先するようになった - その役割で、国民に置き換わり、投資家が今や新たな主権者だ。政府は、国民ではなく、投資家に仕えるべく存在している。国民は、支配層にとっての単なる臣民となる。これは封建制への回帰だが、大企業時代の今では、ベニート・ムッソリーニがそう呼び - 擁護した - “企業主義”(あるいは別名“ファシズム”)だ。

ーーーーーー

(管理人)

自民党政権の施策の内容を観察していると、必ず多国籍企業(日本の一流企業もほとんどそうなった)の利益のためのものであることがわかります。

(Eric Zuesse の著書 管理人は未読)

こちら

(ソース)

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/brexit-1207.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月 8日 (金)

バルサ:サミュエル・ユムティティに期待

Braugranaバルサに入団するサミュエル・ユムティティですが、彼は1993年生まれのカメルーン出身フランス人で、オリンピック・リヨンに所属していた選手です。今日のドイツvsフランス戦にフランス代表としてスタメンで出ていたので、じっくり見てみました。相方ポグバが非常に目立つ派手な選手なので、それほど目立ちはしませんが、かなり慎重で堅実なプレイを心がけている感じでした。

それでもここというときには、思い切ったプレイで危機を回避していました。バルサで相方となるピケがお茶目な選手なので、彼のような堅実派が入団することは有難いことです。ここ一発での10メートルくらいを走る快速も魅力です。マスチェラーノに似たタイプだと思います。マスチェラーノはもともとボランチの選手なので、プロフェッショナルなCBとしてはより安定感があるのではないでしょうか。もちろん彼にMFをやらせるのは無理(というかもったいない)と思います。

試合はドイツのポゼッション能力が勝って有利に展開していましたが、シュバインシュタイガーのチョンボで(個人的には厳しすぎるPKの判定だとは思いますが)PKを決められ、これで流れが変わってしまいました。後半はグリーズマンにノイアーが股を抜かれて万事休す。フランスが2:0で勝利して、決勝に進出しました。

バルサはユムティティの他に、デニス・スアレス(ビジャレアル)とマルロン・サントス(フルミネンセ)の入団が決まりました。二人ともMFです。バルサからはダニエウ・アウベスとマルク・バルトラの退団が決まっています。ダニはユベントス、バルトラはドルトムントへ旅立ちますが、絶対活躍できると思います。ダニは特別な選手だったので、代わりの選手は居ませんが、ビダルが彼らしいやり方でバルサの右サイドを守って欲しいと思います。セルジもSBできます。バルトラは私は是非SBをやって欲しかったのですが、どうやらCBで選手生活を全うしたいようです。

バルサにとってあと心配なのは、前の3人が出ずっぱりで、故障・負傷時あるいはパフォーマンスが落ちてきたときにどうするかということで、ローテーションは使うべきだと思います。特に国王杯には彼らを使うべきではありません。ネイマールとメッシは、アルダ・セルジ・ラフィーニャらでなんとかするとしても、スアレスが出ないときは代わりの選手が見当たりません。がっくり得点力が落ちるので、どうしても出ずっぱりになりがちです。スアレスの控えでもよいという選手(浮き球のトラップがうまくて、DF裏への抜け出しができることが条件)が予算内でみつかるかどうか・・・・・ここがバルサ補強のキーポイントです。

https://www.youtube.com/watch?v=sYxTir7J5UQ
https://www.youtube.com/watch?v=qsNYSGqLBU8

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月 7日 (木)

サラとミーナ175: 暑い日はまったりと

A夏がやってきました。うちは東向きなので、朝から日光直射で、猫たちをベランダに出しても、1分くらいでそそくさと室内に逆戻りしてきます。明らかに人間より暑さに弱い動物です。

それもそのはず、猫には汗腺がフットパッドにしかないので、汗をかくことによって体温を下げられません。

ジュラ紀は今より10℃くらい気温が高かったという説もありますが、当時の巨大草食恐竜であるディプロドクスやアパトサウルスなどは、どうやって涼をとっていたのかがわかりません。巨大なほど熱が逃げにくく、彼らの体温は40℃以上だったという説もあります。体内に巨大な風船様の気嚢があって、そこから各所にパイプを出して空冷していたのかもしれません。

サラはお得意のポーズで、お気に入りの窓際で休んでいます。すっかり脂肪もついて中年猫らしくなりました。

Bミーナは私のベッドが好きで、私がいるいないにかかわらず、よく休んでいます。ミーナは足を前に投げ出して休むことが多いようです。

ところで最近私がサブで持っている2つのブログがアクセス不可になったので、@ニフティに相談したところ、「サイドバーのアクセサリーを提供する会社がそのサービスを終了すると、ブログ自体がアクセス不可になる」 という、なんとも理不尽なトラブルが発生するとのこと。

アクセスを試みた方々にお詫びします。現在はそのアクセサリーを削除して、アクセス可能になっております。

IT はどこに落とし穴があるかわからなくて怖いですね。マイナンバーカードもトラブル続出で大変なようですが。今年6月15日の時点で、発行されたカードの枚数はたった543万枚だそうです。ちなみに私はなぜか持っています。

http://www.sankei.com/politics/news/160427/plt1604270015-n1.html
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/042801270/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月 4日 (月)

中村正人にエールを送る

中村正人はん 面白すぎるで
「吉田美和が大嫌いだけど別れられない」
ホンマようわかるわ

腐れ縁>愛 という公式はたしかに存在する

ドリカムはCDを少しは持っているけど、
残念ながら、特に思い入れはないんや

だけど「LOVE LOVE LOVE」がデビュー前に
中村はんが作ったメロディーだったと初耳
で、びっくりしてもた

さらにもともとあった歌詞をルルルルルに
されてしまったときの無念さと、その後の
納得にも恐れ入りました

良い曲やね!!!!!!!!!!

「LOVE LOVE LOVE」

https://www.youtube.com/watch?v=_M2lzAui5l8
https://www.youtube.com/watch?v=eDS2L8mRInI

https://www.youtube.com/watch?v=21Q-KXriVuQ

番組:http://news.mynavi.jp/news/2016/07/03/042/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月 2日 (土)

やぶにらみ生物論24: ジュラ紀の生物1

三畳紀末の大絶滅を経て、時代はジュラ紀(2億年前~1億4500万年前)に突入します。三畳紀には唯一の超大陸だったパンゲアが、この時代に北部のローラシア大陸(中国・ロシア・欧州)と南部のゴンドワナ大陸(南北アメリカ・アフリカ・オーストラリア・南極)に分裂しました。これによって赤道付近の海流が両大陸のまわりに流れるようになって、海洋性の温暖な地域が増えました。動植物にとっては生活しやすい気候になりました。ただ酸素濃度は三畳紀後期のどん底にくらべれば改善されたとは言え15%弱くらいの低濃度だったようです。

三畳紀に地上の覇権を競っていたクルロタルシ、サイノドン、オルニソディラですが、三畳紀末の大絶滅によって、クルロタルシはワニ類などごく一部のグループみが生き残って地上の覇権は放棄しました。またサイノドンもそのひとつのバリエーションである哺乳類やトリティロドンなどのごく1部を残して絶滅し、生き延びたサイノドンの子孫たちは、覇権を狙わない目立たない生物としてジュラ紀を生き延びました。そしてジュラ紀はオルニソディラが地上の主役となりました。

1_2


ジュラ紀に繁栄したオルニソディラの系譜を図1に示します。それまで空は昆虫の独壇場だったのですが、ついに翼竜という脊椎動物が参入してきました。彼らは三畳紀に恐竜の祖先と分岐し、独自の進化を行って三畳紀末の大絶滅を乗り切り、ジュラ紀に繁栄しました。空を飛べるというのは、エサをみつけるには圧倒的なアドバンテージがあります。彼らは第4指と足の間に皮膚の膜をはって(もちろん羽毛ではない)翼をつくり飛翔しました。現存の哺乳類であるコウモリのような方法で空を飛んだわけですが、コウモリほど1~3指は退化していなかったので(第5指は退化)、4足歩行もできたようです。

ジュラ紀の翼竜を代表してプテロダクティルスを図2(ウィキペディアより)に示します。4足歩行しているイラストです。翼を全開したときの幅は種によって異なり、25cm~2.5mくらいの幅があります。彼らはまだ確定的ではないものの、なんらかの毛を持つ内温動物であったと考えられています。浜辺でゴカイなどをあさったり、魚を捕らえて食べたりしていたようです。

2
翼竜を分岐したあとのオルニソディラは、鳥盤類(鳥盤目)と竜盤類(竜盤目)からなる恐竜に進化しました。鳥盤類の起源については、恐竜学の教科書(1)によると、竜盤類から分岐したのではなく、鳥盤類・竜盤類ともに派生的であり、どちらが先に生まれたのかはわからないとしています。

鳥盤類と竜盤類は図3のような骨盤の構造の違いによって分類されています。すなわち鳥盤類では恥骨の一部が座骨に寄り添って平行に後ろに伸びているのに対して、竜盤類では恥骨と座骨は別方向を向いています。このほか鳥盤類は前歯骨という下あごの前端の骨を持っているという特徴があります。恥骨が後ろに追いやられることによって、大きな胃とか長い腸を収める場所ができるという利点があります。植物を消化するには有用です。前歯骨はくちばしをサポートしており、このグループがくちばしのような構造を持っていたことと関係があります。


3


昨年国立科学博物館でクリンダドロメウスの骨格と復元を見ることができました(2、図4管理人が撮影)。クリンダドロメウスは全長1.5mほどのジュラ紀を生きた鳥盤類ですが、なんと羽毛を持っていました。羽毛は竜盤類から鳥類へ受け継がれたものと私は理解していたので、これはショックでした。このことは三畳紀に生きていた鳥盤類・竜盤類の共通の祖先が、すでに羽毛を発明していたことを暗示します。単弓類のサイノドンが体毛を獲得していたのと同時期に、双弓類も羽毛を獲得していたのかもしれません。それだけ三畳紀が内温性を必要としていた時代だったのかもしれません。

4


鳥盤類は恐竜の大スターであるステゴサウルスを生み出しました(図5 ウィキペディアより)。ステゴサウルスはジュラ紀から白亜紀にかけて生きていた体長7mくらいの草食恐竜です。彼らは背中にたくさんの板をしょっていますが、これらはどんな役割を果たしたのでしょうか? 

林昭次氏は国立科学博物館や世界各地の博物館にある実物を切断するという快挙をなしとげ(3)、この板に血管ネットワークがはりめぐらされていて、体温調節に役立ったことを示唆しました。これはペルム紀の盤竜類と同じで、彼らが少なくとも完全な内温性を獲得していなかったことを示唆しています。また中身がスカスカであることや倒れないことから、アーマー(防具)としては役立たないことがわかりました。また思春期に急激に大きくなることから異性へのディスプレイである可能性も指摘しています。

しっぽにある4本のスパイクは、肉食獣との戦闘に役立ったようです。数年前に幕張で恐竜展をやっていたとき、背骨にこのスパイクがささったあとがある肉食恐竜の骨がディスプレイされていました。

5


もう1種鳥盤類の動物を紹介します。やはりジュラ紀に棲息していたフルイタデンス(図6 ウィキペディアより)です。多くの鳥盤類が植物食であるなかで、このグループは雑食性だったと考えられています。中型犬くらいのサイズで、鳥盤類の中では最小クラスでした。ちいさなサイズの内温性動物は、大きなサイズの動物にくらべて熱を失いやすいので、ハイカロリーな食事を必要とします。

Photo

鳥盤類はジュラ紀から白亜紀にかけて多くの種類を繁栄させましたが、白亜紀最後の大絶滅によって世界から消え去り、現在では化石でしかみることができません。鳥盤類はくちばしをもっているなど、現在の鳥類に似た点もありましたが、鳥類は彼らが生み出したものではなく、もうひとつの恐竜のグループである竜盤類が生み出したものです。竜盤類などについては次回に解説します。

1)「恐竜学入門-かたち・生態・絶滅-」 Fastovsky, Weishampel 著 東京化学同人 2015年刊

2) http://morph.way-nifty.com/grey/2016/04/post-d6d5.html

3) http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141003/418474/?P=5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月28日 (火)

英国のEU離脱からみえてきたこと

A0790_000093_2報道ステーションで取材していた日本の製薬会社の話は興味深いものがありました。

工場を英国につくって、従業員はすべて外国人の出稼ぎ労働者や移民を雇い、製品をEU諸国に輸出するというビジネスモデルでした。これだと賃金は安くて済むし、輸出に関税はかからないというわけで、日本でやるより5倍の収益があるそうです。本当に頭の良い商売です。

しかしこれだと外国人労働者が流入して、文化・治安・就業機会が破壊されるというリスクを日本が回避し、英国にすべて押しつけているという意味では、英国人からみるとずるいやり方だとみられるのは致し方在りません。

日本人から見ても、この会社のやり方だと、会社経営者と株主だけボロ儲けですが、税金は英国に支払い、給料はルーマニアなどの外国人労働者に支払うということで、さらに上手な経営者だと利益はケイマン諸島に移転しておくなどやっているでしょうから、日本とはほとんど関係のない商売ということになります。

ですからまあ「好きにやって、好きに困れば」というしかありませんが、TPPが批准されるとどうなるかも見えてきますね。

英国と違って、日本は外国人嫌いに支持されている右翼政権なので、外国人労働者を入れにくいという事情があり、おそらくまずベトナムに、すぐにフィリピンやタイもひきいれて、当地に工場を作り、安い賃金で製品をつくって関税のない米国・日本など加入各国に輸出するという形になるでしょう。これで儲かるのは、やはりグローバル企業の経営者と株主だけです。そのうえ英国の場合とはことなり、日本から工場が海外に移転するので、景気や雇用については英国よりひどい状況になることは目に見えています。

私は上記の理由だけでもグローバル化には反対する意見ですが、その中で平和を維持するためには国連の強化が必須の条件だと思います。国家エゴイズムによる戦争は阻止しなければいけません。

(写真はフリーフォトサイト足なりより)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月27日 (月)

スペイン出直し総選挙2016

A1300_000011スペインの出直し総選挙の結果が出ました。→の左が旧議席で右が新議席です。

右翼系:
国民党123→137、
シウダダノス40→32、
合計169議席

左翼系:
社会労働党90→85、
ポデモス69→71、
合計156議席

カタルーニャ シ ERC (左派):9
・・・カタルーニャ独立をめざす

民主主義と自由 DL (右派):8
・・・カタルーニャ独立をめざす

バスク民族主義党 PNV :6
・・・バスク独立をめざす

他左翼系諸派政党:4、
カナリア諸島民族主義政党:1

過半数176議席

国民党は躍進しましたが、シウダダノスが議席をかなり失ったため、またもや右派で安定政権をつくることは困難になりました。「民主主義と自由」は右派で8議席持っているので、ここを足すと合計177議席で、過半数176議席を1議席上回りますが、さてカタルーニャ独立をめざす政党と国民党が連立政権をつくることができるのか? キャスティングヴォートはDLが握っているようです。

左翼はバスク民族主義者を加えてもERC+PNV+4=19、156+19=175議席で1議席足らず、カナリア諸島の民族主義者が持っている1議席を足せば、ちょうど176議席で過半数に達しますが、これで政権を担うのは危うすぎます。ただ政権がカタルーニャ独立の住民投票を支持するという約束をすれば、DLが労働党政権の一翼を担う可能性はゼロではないと思いますが、さあどうでしょう? 

国民党、社会労働党いずれが政権をとるにしても、諸派と連立しても過半数+1,2議席で政権を維持するのは非常に困難です。スペインはこれほどまでに左右真っ二つに世論が割れています。

今話題となっているEU離脱問題ですが、スペインの場合どの組み合わせになっても直ちにEU離脱ということにはならないようです、

(写真はフリーフォトサイト足なりさんから借用しました)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月26日 (日)

ガリー・ベルティーニが残してくれたCD

Imgマエストロ・ベルティーニは1998年から2005年まで東京都交響楽団の音楽監督を務めました。彼のマーラー・チクルスは私たちに大きな感銘を与えてくれました。その後都響は、やはりマーラーのスペシャリストであるマエストロ・インバルを迎え、さらにマエストロ・大野を音楽監督として迎えて現在至っています。

ベルティーニ氏を解雇したのは石原都知事です。東京都が貧乏でやむなく解雇したのではありません。

東京都にはうなるくらいお金があったにもかかわらず、石原知事は科学や芸術をゴミ同然に扱い、やったことと言えばオリンピックのために多額のお金をストックして結局落選するとか、新銀行東京に湯水のようにつぎ込んで、ブラックホールの中に吸い込まれてしまうとか、ろくな事をやりませんでした。

マエストロ・ベルティーニが留任してもう少し生きていてくれれば、都響とマーラー交響曲全集のCDを出版してくれていたと思いますが、それはかないませんでした。インバル-都響のマーラー全集も素晴らしく、第3番や第10番の交響曲は歴史的名演だと思いますが、第5番は納得がいかないところがあります。若干あざとさやわざとらしさを感じるところがあるのです。

このベルティーニ-ウィーン交響楽団の演奏はそのような部分が微塵もなく、むせ返るような、耽美的で豊穣な音楽を聴かせてくれます。「ベニスに死す」のイメージから言えば、クライツベルク-モンテカルロ管弦楽団の演奏も捨てがたいですが、本来アルマへの愛情に溢れた音楽であるはずなので、ベルティーニ流が正統でしょう。なぜか彼の手兵であるケルンや都響の演奏よりも、このCDが私は好きです。

YOUTUBE にベルティーニ-ケルンWDR交響楽団のマーラー交響曲第5番アダージェットの演奏がアップされていました。彼の人柄やマーラーの音楽への愛情が偲ばれるような指揮ぶりです。

https://www.youtube.com/watch?v=HPbrQetfG8o

若くして亡くなったヤコフ・クライツベルクの第9(ちょっぴり)

https://www.youtube.com/watch?v=-ks9yDlAuSY

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月24日 (金)

やぶにらみ生物論23: 三畳紀の生物2

ペルム紀に出現したとされるサイノドンはP-T境界を乗り越えて、三畳紀に命をつなぎました。三畳紀が始まった頃は砂漠のような場所が多く、酸素濃度も15%以下に低下するなど、非常に厳しい環境で生きなければいけませんでした。彼らはリストロサウルスのようにもっぱら省エネ(穴居と長期睡眠)で生きるという徹底的に消極的な作戦ではなく、やや積極的な進化戦略を実行しました。それは、1)横隔膜を使う呼吸法の獲得・・・これによって積極的に空気を出し入れして呼吸が楽になりましたが、腹部の肋骨という内臓を防御する道具を捨てなければなりませんでした。

次に、2)トカゲやワニのように足を横に張り出して体をクネクネとひねりながら歩く方法だと、ひねるたびに肺が圧迫されて呼吸が妨害されます。腕立て伏せをしながら歩いている感じなので、体重を支えるのが大変でもあります。これを避けるために、サイノドン達は足をなるべく体の下にまっすぐつけて、前後に動かすだけて移動するという方法を採用しました。このことは歩行のスピードを上げるにも有効です。体をくねらせて移動するというのは、カンブリア紀以来魚類が獲得してきた遊泳技術に基づくものであり、地上の歩行には適さない方法です。

3)あごの骨の一部を進化させて、聴力を強化しました(図1)。これは危険を察知する上で、特に夜行性の動物には重要です。サイノドンはあごの奥の方ある様々な骨を徐々に、角骨→鼓室骨、関節骨→槌骨、方形骨→砧骨という耳の骨に変成させて、耳の構造を確立させていきました。爬虫類から鳥類のラインも聴覚を発達させましたが、サイノドンから哺乳類のラインとは全く別の進化過程であったことが判っています(1)。

Photo4)内温性を確立すると共に体毛と感覚毛を発達させ、温度が下がる夜の活動に備えました。感覚毛は暗闇でも目鼻を傷つけないために重要な役割を果たしました。サイノドンが生きていた時代のオルニソディラはおそらく外温性であり、クルロタルシも当然外温性(ワニはいまでも外温性)だったと考えられるので、夜間・冬期・寒冷地帯ではサイノドン達が優位に立てたのでしょう。

5)卵ではなく、子供を産んで親が授乳して育てるという繁殖方式を確立しました。食糧不足だった三畳紀初期には、成獣は夏眠・冬眠すればいいのですが、それができない新生仔に与えるためのエサを確保するのが困難だったため、授乳というのは非常に有用だったと思われます。サイノドンは三畳紀の環境圧力に耐えて生き抜くため、この5つの方向に進化していったわけです。

サイノドン達は三畳紀中期に出現した新興勢力である恐竜類や、それより前からの仇敵であるクルロタルシ達と弱肉強食の戦いを行う中で次第に劣勢になりますが、上記の5つの戦略をすすめて、ついに三畳紀後期には哺乳類を誕生させました。つまりサイノドン達は爬虫類から哺乳類へ進化するさまざまな中間点と言えます。ですから最初の哺乳類が何かというのは、学術用語の定義上は大事ですが、それ以上の問題ではありません。

サイノドンについてはすでに「三畳紀1」で、トリナクソドンとエクサエレトドンについて紹介しましたが、彼らのなかの1グループであるプロバイノグナシアが後に哺乳類を誕生させることになります。プロバイノグナシアに属する生物を一種紹介します。プロベレソドンです(図2)。これは中型犬くらいのサイズの生物です。三畳紀後期に、このグループから最初の哺乳類(不完全な哺乳類という意味で哺乳型類とよぶべきだと主張する人もいます)が誕生したとされています。

Photo_2


最初期の哺乳類として、2億2500万年前の地層から発掘されたアデロバシレウス(図3)が知られています。モルガヌコドン(図4)やメガゾストロドン(図5)もよく知られています。いずれもネズミくらいのサイズの動物です。特にアデロバシレウスは、今生きているトガリネズミ(2)と外見がよく似ています。トガリネズミも白亜紀から生きている動物なので、関係があるのかもしれません。いずれにしても、哺乳類はネズミのような生物から出発したことは確かなようです。

Photo_3

Photo_4

Photo_5

クルロタルシ(目と綱の中間の分類群)はサイノドンやオルニソディラをしのいで、三畳紀に繁栄したグループです。現在でもこのグループの直系子孫であるワニ類が生きています。クルロタルシの祖先はペルム紀からプロテロスクス(図6、体長1.5m)などが棲息していました。このグループはP-T境界を生き延びることができました。その理由は彼らが水中で多くの時間を過ごしていて、火砕サージをまぬがれ、また「噴火の冬」時代にエサを水中に求めることができたからだと思われます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Proterosuchus

Photo_6

もう一例ペルム紀のクルロタルシであるプロテロチャムサを図7に示しますが、見た目が現在のクロコダイルとほとんど同じです。三畳紀にはこれと近縁の種から生まれたクルロタルシ類が適応放散していろんなタイプが生まれましたが、結局現在まで生き残ったのは原型に近いもので、進化の過程ではよくある現象です。

Photo_7

では三畳紀のクルロタルシをいくつかみていきましょう。ポストスクス(図8)は体長4~5mの肉食獣で、当時食物連鎖のトップにいたとされています。ワニよりも足が長く直立していて、以前には恐竜の祖先とされていたこともあったそうです。ワニのように待機していて一瞬のアクションでエサを仕留める感じではなく、エサを求めて歩き回り、追いかけて仕留めることができるような体型です。これと類似した種は世界各地に分布していて、三畳紀の百獣の王はまさしくこれらのクルロタルシでした。

Photo_8
同じクルロタルシの仲間で草食獣も繁栄していて、例えばデスマトスクス(図9)などは強力なアーマーを装備して、そのスパイクで敵を倒せそうです。

Photo_9

三畳紀の初期(2億5000万年前)には恐竜の祖先動物も登場しました。プロロトダクティルスという祖先動物の足跡は有名です。土屋健著「三畳紀の生物」(3)には復元図も掲載されています。猫くらいの大きさの足の長いトカゲという感じです。しかしその後2億2800万年前のエオラプトル(図10)まで情報がありません。同時代の地層からパンファギアやエオドロマエウスも発見されていて、後者はティラノサウルスにもつながる肉食恐竜(獣脚類)の始祖と考えられています。

恐竜は大きく分けて鳥盤目と竜盤目がありますが、上記の生物は竜盤目の根元に相当すると思われます。しかし2億2300万年前の地層からは、鳥盤目に分類されるピサノサウルスが発掘されています。三畳紀の半ばには、恐竜を構成するふたつの目が出そろったことになります。そして三畳紀の終わり頃には、レッセムサウルスという体長18mにも及ぶ巨大な草食恐竜が出現しました。三畳紀の後期には恐竜やクルロタルシとは別系統の爬虫類である首長竜も出現しました。これについてはジュラ紀で言及します。

Photo_10

P-T境界の大絶滅の被害も癒えて、再び地球が活気を取り戻した三畳紀でしたが、2億100万年前にまたもや大絶滅が起こります。これはP-T境界のような破滅的なものではありませんでしたが、単弓類では哺乳類以外は絶滅し、クルロタルシ類ではワニ以外は絶滅しました。この三畳紀末の絶滅の原因は、まだ特定されていないそうです。そしてどうしてここで恐竜が優位を確立したかもよくわかっていません。

1) http://www.riken.jp/pr/press/2015/20150422_2/

2) こちら

3) 「三畳紀の生物」 土屋健著 技術評論社 2015年

(図はウィキペディアからお借りしました)








| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月22日 (水)

報道ステーションの党首討論

Jp100私が一番驚いたのは最後です。

皆さん最後の挨拶をしているのに、晋三だけさっさと立ち去りました。

こちら

どんな事情があるにせよ、最低限の挨拶もできないような人物が国家のトップに居座っているのは日本国の恥です。

中身については全く期待していなかったのですが、金融緩和・財政出動・消費税、みんなその場しのぎで限界に近いですね。もっと将来の日本の国家としてののビジョンについて語って欲しかったと思います。

私は食糧の自給については最低語って欲しかったと思います。軍隊より前に語るべきことでしょう。あとは、日本は中国に抱きついて生きるしかありません(今でもすでにそうですが)。なのに、政治的・経済的・軍事的すべてについて米国と連携して中国を封じ込めようというわけですから、矛盾しています。これが晋三政権の一番ダメなところです。

「日本の企業が不安無く中国で活動できるように、政治が環境を整えることが将来の日本のために最も重要だ」、ということを言う政党がひとつもなかったのは残念。

一例をあげれば、私がファンである熊木杏里は日本ではさして人気があるタレントでは無く、数百人収容のホールでの公演がせいぜいなのに、中国では3000人クラスのホールでツァーができるというすごさです。中国のマーケットは日本とは桁が違います。

中国の反日は中国共産党が統治のために利用しているだけで、強力な反日教育をやっても結構親日家は少なくありません。総理が南京と重慶に行って陳謝し、一方でTPPとは別の枠組みで貿易を行うことにすれば、いずれ日米安保条約も廃棄できるでしょう。

中国が最近領土問題で強硬になっているのは、習近平の権力基盤が危うくなっているからだと思います。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48959

後日判ったこと: 晋三があいさつもせずに急いでいたのは、大分県由布市の温泉「ゆふいんホテル秀峰館」 に行くために、羽田に急行したかったからだと判明したようです。やれやれ。報道ステーションも報道ステーションで、後藤謙次が自民党に買収されていたという報道がありました↓。テレ朝は人選を誤りましたね。

http://健康法.jp/archives/18438

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月20日 (月)

宇野功芳氏 逝去

Imgクラシック音楽のファンや関係者なら誰でも知っている音楽評論家・宇野功芳氏が10日になくなられたそうで、ご冥福をお祈りします。

こちら1

こちら2

彼は辛口評論家として知られていましたが、「そんなにクソミソに言って、じゃあお前が指揮したらどうなるんだ」という疑問に答えて、自ら指揮棒をとることもいといませんでした。音楽を自然な流れで演奏すると言うことを絶対に拒否し、すみずみまで自分の思想と感性通りに調教して提供するのが理想というやり方でした。

頻繁にテンポをいじるので、演奏者は大変です(普段指揮者なんて見てないので)! ティンパニ重視(たとえば「英雄」17分40秒あたりから)で、いくらぶったたいても壊れない楽器を特注して使っていたらしいです。

ハウエバー: 聴いてみると、はじめは体がよじれますが、我慢して聴いているうちに、それなりにはめられてしまうという危険な音楽です。

写真のCDはベートーヴェン交響曲第3番「英雄(エロイカ)」
宇野功芳指揮 新星日本交響楽団
Firebird KICC238 (1990)

ベートーヴェン:「英雄」交響曲
https://www.youtube.com/watch?v=3v94hhvYnAk

ベートーヴェン:「コリオラン」序曲
https://www.youtube.com/watch?v=xHpix4zGqzg

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
https://www.youtube.com/watch?v=YXrdQN10c1M

ベートーヴェン:交響曲第9番
https://www.youtube.com/watch?v=ehXRaCZfR6c
https://www.youtube.com/watch?v=XWHC-B5fu58

ベートーヴェン:交響曲第7番
https://www.youtube.com/watch?v=9DSyi6mVDlw

対談:
https://www.youtube.com/watch?v=55gjMd9A8ss

リハーサル風景
https://www.youtube.com/watch?v=vFeAiJytjCQ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月17日 (金)

やぶにらみ生物論22: 三畳紀の生物1

カンブリア紀から現在に至るまでで最大の絶滅が発生したP-T境界(ペルム紀-三畳紀境界、1)から、恐竜の時代であるジュラ紀までの期間、2億5千100万年前から2億年前までの約5000万年の期間を三畳紀とよびます。種のレベルで90~95%の生物が絶滅したと言われるペルム紀末の大絶滅により、個体のレベルではほぼ100%生物は死滅し、ごくわずかの生き残りから再出発することになりました。

Photo

ではどんな生物が生き残ったのでしょう? 図1に三畳紀前期の状況を示します。ペルム紀に繁栄していた単弓類はほとんどが死に絶え、リストロサウルス・バウリア・サイノドンなどわずかなグループが生き残りました。リストロサウルス(図2 以下の図はウィキペディアより拝借)は見た目武器も防具も持たない平凡な草食動物のようですが、穴を掘って夏眠(冬眠)することができる動物だったとされています(2)。体長も数十センチの小型動物です。まず地下に住んでいたため火砕サージなどの直撃を免れたこともあるかもしれませんが、その後火山灰が降って植物も消え去り、砂漠のようになった大地で、彼らはわずかな食糧で生き延びることができたはずです。

Lystrosaurus_bw

リストロサウルスはエネルギーをごくわずかしか使わずに生きるという術を持っていたことが幸いしたのでしょう。バウリア(図3)はリストロサウルスと同様、平和的な外見の草食動物ですが、二次口蓋(のどまで続く鼻の穴)が発達するなどかなり哺乳類に近い生物だったようです。二次口蓋があるということは、食事しているときの呼吸が格段に楽になるというメリットがあります。草食動物にとってこのことは特に重要です。ウィキペディアのバウリアの項目にはヒゲまで描いてあります。おそらくリストロサウルスと同様省エネ生活が得意だったのでしょう。噴火後2~3ヶ月生き延びられれば、草原がある程度復活して、最低限の食糧は確保できたのではないでしょうか。

Bauria_bw_2
これらの生き残った草食動物は、さらにわずかに生き残った肉食動物にとって貴重な食糧となり、生態系の維持に大きな役割を果たしたと思われます。私たちのご先祖様であるサイノドンもいくつかのグループが生き残ったようで、サイノドンが全滅していればもちろん人類を含めた哺乳類は出現していないはずです。そうなると現在の地球の状況も随分違ったものになっていたでしょう。

サイノドンはおそらく内温動物で、三畳紀前期は酸素が15%くらいあるいはそれ以下しかなかったので、さすがにウォードが言っているように低酸素環境が圧力となって内温性が進化したのでしょう。内温性の進化はミトコンドリアの質的・量的発達を意味しているので、同時に呼吸の効率化が進み、低酸素に適応できたと思われます。

サイノドンでは門歯と臼歯がはっきり分かれて分業し(異歯性の確立)、二次口蓋が完成し、脳が発達してきました。また腹部の肋骨が退化してきました。これは横隔膜による呼吸をはじめたことによります。横隔膜で呼吸するためには、腹部はでたりひっこんだりしなければならないので、肋骨は邪魔になります。おそらくリストロサウルスなどのディキノドングループは横隔膜による呼吸法を獲得できなかったと思われます。彼らは腹部の肋骨を維持しています(4)。

トリナクソドン(図4)は代表的な三畳紀前期のサイノドンで、昆虫などを食べていた猫くらいの大きさの生物です。リストロサウルスなどと同様に多くの時間を穴の中ですごしていたと考えられています。顎骨に多くの穴が開いており、ヒゲの毛根を収納していたと思われます。私はヒゲがある生物はすべて体毛も持っていたと考えています。このほかプロガレサウルス(5)などもよく発掘されるようです。

Thrinaxodon_bw

2010年に六本木ヒルズで「地球最古の恐竜展」というのをやっていて、私も見てきたのですが、そこにサイノドンの1種として知られているエクサエレトドンの全身骨格があったのには感動しました(6)。三畳紀前期の地層から発掘されたもので、復元図はかなり凶暴な雰囲気ですが、実は草食動物だったそうです。

ここまで単弓類について述べてきましたが、双弓類もP-T境界で大打撃を受け、大変数が減ってしまいました。三畳紀後期には恐竜が登場するので、その祖先動物は生き残ったはずですが、明らかにはなっていません。恐竜や翼竜も含めて、これらのグループをオルニソディラとよびます。オルニソディラの基部に近い位置にある動物で、三畳紀の中期に生きていた動物はいくつかしられています。アシリサウルス(図5)は体長1~2mの大型で、マラスクスは猫くらいのサイズです。これらの生物は恐竜ではなく、共通の祖先から派生した動物だとされています。それにしても素晴らしくスマートな生物で、クルロタルシなどに狙われたときの逃げ足も速かったのでしょう。彼らより古い三畳紀前期に生きていた類似動物としてプロロダクティルスが知られていますが、残念ながら足跡しか化石が見つかっていないようです。オルニソディラの系統樹基部・恐竜の起源などについては、まだまだ謎が多いのです。

1024pxasilisaurus


湖沼や河川で生活していた生物は、完全に陸上に上がった生物に比べると、P-T境界を生き延びるチャンスが大きかったようです。この代表はクルロタルシ類で、上記のオルニソディラとは別系統の双弓類です(図1)。オルニソディラでは鳥類だけが現存し、クルロタルシではワニ類だけが現存しています。これにカメおよびその祖先動物を加えて主竜類とよぶこともあります。クルロタルシ類については次回で述べることにします。

主竜類以外の双弓類では、魚竜が三畳紀前期から出現していました。このグループの起源はよくわかりません。化石はみつかっていないようですが、おそらくペルム紀の頃から存在して、P-T境界を生き延びたと思われます。首長竜はオルニソディラやクルロタルシではなく、魚竜とも別のルーツを持つ双弓類のグループで、ペルム紀・三畳紀前期にもその祖先が存在していたことは想像されますが、証拠がみつかっていません。

せっかく肺を獲得して地上で生活していた動物が再び海をめざすということは複雑な話ですが、我々哺乳類においてもクジラやイルカはそういう運命をたどりました。三畳紀前期の魚竜の中で、ウタツサウルス(図6)は宮城県の歌津というところ(現在は南三陸町)で発掘されました。ウタツサウルスは初期の魚竜ですが、足はすでにヒレに変化しています。魚竜は白亜紀で絶滅しており、現在では生きている生物をみつけることができません。

Utatsusaurus_bw

両生類もP-T境界で大きなダメージを受け、ほとんどの種が絶滅してしまいました。リネスクスというトカゲっぽいグループ、クロニオスクスというワニっぽいグループ(もちろんワニではない)などが生き残りました。ペルム紀の生物とどうつながっているかはわかりませんが、三畳紀初期にトリアドバトラクス(図7)という、カエルの始祖と思われるような生物が新たに登場しました。まだ短い尾がついています。現在のカエルには尾はありません。


800pxtriadobatrachus


ペルム紀末の大絶滅によって、海洋の生物も大きなダメージを受けました。三葉虫・棘魚類・フズリナは絶滅してしまいました。絶滅はしないまでも、その後ずっとマイナーな生物として生き延びたグループとしては腕足類やウミユリなどがあげられます。棘魚類以外の魚類はなんとか生き延びることができました。

アンモナイトは大打撃をうけながらも、ごく一部がしぶとく生き延びて、2億3000万年前くらいまでにはペルム紀をしのぐほどの大復活をとげました。彼らは白亜紀大絶滅まで生き残ります。彼らの祖先生物と思われるオウムガイは、これらの大絶滅を乗り切って現在も生き続けています。また三畳紀には2枚貝が繁栄しました。アサリ・シジミなどの2枚貝は現在も繁栄を続けています。昆虫は非常に絶滅しにくいしぶといグループですが、それでもペルム紀に22目あったのが、P-T境界で14目に減りました。生き残った目に属する生物は、その後復活して現在に至っています。

1) http://morph.way-nifty.com/grey/2016/06/post-dd7b.html

2)「三畳紀の生物」 土屋健著 技術評論社 2015年

3)C. A. Sidor and R. M. H. Smith. 2004. A new galesaurid (Therapsida: Cyndontia) from the Lower Triassic of South Africa. Palaeontology vol.47, pp535-556

4) http://biggame.iza-yoi.net/Therapsida/Dinocephalians.html

5) http://viergacht.deviantart.com/art/Progalesaurus-lootsbergensis-438381312

6)http://morph.way-nifty.com/grey/2010/08/post-beb8.html






| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月15日 (水)

大野-都響「シェヘラザード」他@東京芸術劇場2016年6月15日

Imgc平日のマチネで、老人と暇人のための音楽会です。とはいえ、シェヘラザードは矢部ちゃん=都響の18番。これを聴かずしてどうして都響ファンという曲目です。やっぱりチケットは完売で、芸劇は大盛況。指揮:大野、コンマス:矢部、サイド:ゆずき。

矢部ちゃんの赤ネクタイはどうしても違和感があります。一方広田さんはセンスが感じられるおしゃれなネクタイで、その差が際立っています。

本日のソリスト、小山さんは観光地でイカを焼いているおばちゃんという感じの人ですが、日本のピアノ界では重鎮。

サン=サーンスのピアノ協奏曲は第1楽章が少し退屈な曲なので、まわりに眠る人が多く、あちこちからいびきが聞こえて大迷惑です。曲を楽しむ雰囲気ではありませんでした。

不思議なのは曲がそろそろ終わる頃に目覚める人が多い・・・なぜだろう? 小山さんはさすがに貫禄十分の名演。

休憩後はお目当てのシェヘラザード。さすがに文句をつけようのない名演奏で、特に第3楽章冒頭の弦楽アンサンブルなど鳥肌が立ちました。大野さんときっちり納得がいくまでリハーサルをやっていることがうかがえます。それにしても矢部ちゃんのソロははまっています。彼のVnの音色もこの曲にぴったりなんですね。

サン・サーンス ピアノ協奏曲第5番ヘ長調「エジプト風」 
https://www.youtube.com/watch?v=a8FQD8qs7O4

シェヘラザード(オーケストラ)
https://www.youtube.com/watch?v=SQNymNaTr-Y

シェヘラザード(バレエ)
https://www.youtube.com/watch?v=s1aFrAV3d1o

ところで、舛添は第九を聴きに行くのに公用車を使っていたそうですが、それが都響だったら結構なことなのにと思ったのですが、なんとN響だそうであきれました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月13日 (月)

リニア新幹線は本当に必要なのか?

A0001_002909

私はよく新幹線を使って関西方面に行き来するのですが、その料金の高さには参ります。そのJR東海が金食い虫のリニアをやろうというのが大問題です。JR東海も将来経営が圧迫される可能性が大で、そんなにやる気はないはずなのに、政府がゼネコンの圧力でやらせようとしているのは納得いきませんね。大阪国際空港を成田なみに使いたいという政府の方針だそうですが、それはJR東海が私企業だとすると関係ありません。口実でしょう。

1.途方もない(一応9兆円とされている)費用がかかる。
2.その割に東京・大阪間が1時間短縮されるだけである。
3.人口が減少する日本ですから、経済がそんなに拡大するわけがない。
4.南アルプスの自然破壊がおこなわれる。
5.観光のためなら,地方空港を国際空港として整備する方がベター。
6.エアロトレインという代替案がある。

一般国民にとってリニアはほとんど意味はありません。それどころか現在より交通費が高額になるのは必然と思われます。こんな列車を走らせる意味があるのでしょうか?

かさこブログによるレジメ
http://kasakoblog.exblog.jp/20980559/

リニアの問題点
http://opinioline.com/post-6583-6583

これならエアロトレインに力を入れた方が、料金が下がる可能性が大きいので。圧倒的にベターなのではないかと思われます。JR東海は方針を切り替えるべきだと思いますね。

こちら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月12日 (日)

バーニー・サンダースの支持層

1米国の大統領選挙もいよいよ2大政党の候補者が決まって、大詰めを迎えようとしています。

私が最も関心を抱いたのは、米国ではじめて社会民主主義を標榜する候補者、すなわちバーニー・サンダースが予想外の健闘をしてヒラリー・クリントンを追い詰めたと言うことです。

サンダースは労働組合にかつがれた、古いタイプの社会主義者ではなく、まさに21世紀的なグローバリズムによって支配されようとしている世界を救う、「救世主」として登場しました。

サンダースは若者の支持でここまできたということがよく言われますが、それは一面的な見方ではないでしょうか? サンダースはカリフォルニア州で敗北しましたが、各地区での勝敗(青がクリントン勝利、緑がサンダース勝利)をみると、くっきりと北部農村地帯がサンダース、南部都市部がクリントンという色分けができました(ニューヨーク・タイムズより)。

ハンボルトにはUCLAのハンボルト校がありますが、マイナーな分校です。ほかにめぼしい大学はありません。南部には多くの大学が密集していて、米国でも屈指の教育王国と言えます。

ハンボルトはどんなところか少し調べてみました。歴史的に見ると、米国でも有名なインディアン大量虐殺事件とか、中国人の居住を禁止したりという、かなり白人中心主義的な土地柄のようです。政党支持は意外にも伝統的に民主党が強い地域だそうです。産業は林業・農業・酪農・マリファナ栽培などが中心の、典型的な田園地帯です。ここでサンダースが70%近い支持を得て、圧勝しているのです。

このことは、この地域の居住者がTPPによってオーストラリアの乳製品、東南アジアの木材などが流入し、自分たちの生業が脅かされるのではないかと懸念した結果でしょう。サンダースは明確にTPPを拒否し、そのためなら何でもすると表明しているので、彼らの支持を集めたと思われます。クリントンは信用されていません。このあたりはウィキペディアに詳しい解説が出ています。

こちら

つまり学費や最低賃金をとりあげてはいますが、彼の主張の中心はアンチ・グローバリズムと租税回避の撲滅であり、私はこの点を高く評価したいと思います。日本人の多くはグローバリズムこそが日本の産業の生きる道だと考えていますが、サンダースの言葉を借りればそれは「底辺への競争」であり、人々に幸福をもたらすことはできません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月10日 (金)

大野-都響 with イアン・ボストリッジ@サントリーホール2016年6月10日

Imga今回の演奏会に行くに当たって、少し予習しました。まず角川文庫の「イリュミナシオン」(アルチュール・ランボー著、金子光晴訳)を購入して読んでみました。

イリュミナシオンは過激ではあるけれども、そんなに難解な詩ではないと思いましたが、なんとブリテンがとりあげて音楽を付けているのは、ほとんどがかなり難解なパートで、金子光晴がはしょっていることがわかりました。正確な日本語に訳す自信がなかったものと思われます。

ブリテンが取り上げているのは、同性愛が関わっている部分が多く、それが許容され難かった時代ゆえに婉曲で難解な表現になっています。もともと彼の性的パートナーである歌手(ピーター・ピアーズ)のために作曲したので、やむを得ません。

仕方が無いのでウェブで検索したら、門司邦雄氏のサイトに詳しい解説があることがわかりました。おかげさまで、良く理解できました。感謝します。
http://rimbaud.kuniomonji.com/jp/home_jp.html

入梅したものの雨は降らず、蒸し暑い曇天です。名歌手イアン・ボストリッジの登場とあって、平日のコンサートにしては賑わっていました。私はそれほどでもないのですが、はまる人はドツボのようです。彼の表現力は卓越していて、下の魔王でもわかりますが、物語の世界にすぐに引き込まれてしまいます。ただ同性愛の世界はどうでしょうかね?

本日の指揮は大野さん、コンマス(コンミス)は四方さん、サイドは矢部ちゃんの都響最強のシフトです。「イリュミナシオン」はなんと言っても終曲の「Depart」が素晴らしかったです。イアンと都響が一体となって、素晴らしい時空を創造した瞬間でした。

スクリャービンは2011年にアラン・ブリバエフの指揮で「交響曲第2番」を聴きましたが、この時は都響にしてはめずらしい凡演だったので良くおぼえています。都響がダメというより、このシンフォニーの(第3楽章以外の)できが悪いという印象でした。それに比べると「法悦の詩」はずっとできが良くて、かなり楽しめました。四方さんのVnが意外に官能的ではまっていました(まだまだいける)。トランペットやトロンボーンも素晴らしいと思いました。

唯一残念だったのは最後の中途半端なフラブラで、やるんだったらもっと思い切り元気よくやれよと言いたくなります。

今日も岩城先生の不気味な笑顔に見送られて帰途につこうとしたら、ゲェー、なんとその笑顔が超巨大化しているではありませんか!!!(のけぞる)。

イアン・ボストリッジ
https://www.youtube.com/watch?v=zCNDBNQj868

「法悦の詩」 サローネン-フィルハーモニア管弦楽団の演奏ですが、エロティックな表現の素晴らしさでは都響の上をいっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HAnVrdQ3qFk

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月 8日 (水)

サラとミーナ174 : 窓辺のサラ

Img_1253サラも腹がプヨプヨしてきて、すっかり中年猫の風情になりましたが、相変わらず調査・観察は怠りません。しっかり窓から外の様子をうかがっています。

家の中に進入する生き物はほとんど退治してくれます。直近ではガガンボとクモを退治しました。ゴキブリなどはもちろん許しません。

しかしさすがに最近ではアリは無視するようになりつつあります。あと一番困る蚊は気になってもどうしようもないようです。蚊取り線香の臭いはそう嫌いでもないので、毎日お世話になっています。

Img_1262ベランダでラベンダーセージを飼育していると、アリがやってきて困ります。レタスやゴーヤには全く寄りつきませんが、ラベンダーセージには本当にどんどんやってきます。こいつらが網戸のスキマから部屋に侵入してくるのです。

ラベンダーセージはラベンダーとは関係なく、単に色が青いだけです。セージはサルビアの英語名だそうです。赤いサルビアの花の蜜には毒があるそうですが、このサルビアはどうなのでしょうか?

もとまろ:サルビアの花
https://www.youtube.com/watch?v=A63ELtj4iH0


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月 5日 (日)

JPOP名曲徒然草170: 「流れ星」 by 里花

A0050_000369


4月11日にJPOP名曲徒然草169の「The fin」(*)の記事を書いてから2ヶ月近く経過しました。特に忙しかったわけでもないのに、これといったシンガーに出会うことなく時が過ぎてしまい、がっかりだったのですが、ようやく里花さんという美声のシンガーに出会えて嬉しい気持ちです。
http://morph.way-nifty.com/grey/2016/04/without-excuse-.html

昨年「Grain」という1stアルバムをリリースされたそうで、まだ購入していませんが、近いうちに入手しようと思っています。MISIA に曲を提供しているそうですが、これだけの美声なので、裏方さんとしてはもったいなく、SSWをめざしたのは正解でしょう。キャリアを積むと、白鳥英美子に匹敵しそうです。

ライヴの様子が YouTube にアップされています。

「流れ星」、「花」、「Hallelujah」 作詞・作曲・演奏 里花
https://www.youtube.com/watch?v=QyyOOdiQC8o

「流れ星」
https://www.youtube.com/watch?v=JDdhT5hVRLE

「花」
https://www.youtube.com/watch?v=C0h6wxvoILA
https://www.youtube.com/watch?v=cCbHorOqrNM
https://www.youtube.com/watch?v=PqeK56R-w-Y

「ほんとうのこと」
https://www.youtube.com/watch?v=L0kkz5y5O04

MISIA version 「流れ星」
https://www.youtube.com/watch?v=8MgQI0reJns

カラオケ
https://www.youtube.com/watch?v=NKKY6AlRI1k

HP: http://www.rica-wacca.com/

フェイスブック:
https://www.facebook.com/%E9%87%8C%E8%8A%B1-1607408852862350/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月 2日 (木)

やぶにらみ生物論21: ペルム紀の生物2

ペルム紀の中期から後期にかけて、おそらく2億7000万年前前後に地上の主な四肢動物は盤竜類から獣弓類に入れ替わった、というより様々な系統の四肢動物のなかから獣弓類が主役に躍り出たということがわかっています。ペルム紀前期を代表する単弓類であるエダフォサウルスやディメトロドンは背中に帆を持っていて、これを日光で暖めて活動していたと思われますが、獣弓類にはそのような生物はいないこと、またその他のいくつかの理由から、獣弓類は内温性だったのではないか、それによって他の系統の生物との生存競争に勝利したのではないかと考えられています。

それでは内温性とはいったいどういうものなのでしょうか? 実はその科学的解明や説明がとても難しいのです。そもそもエサを食べる(従属栄養の)生き物は、エサに含まれる分子を分解して、そのエネルギーを使ってATPという高エネルギー化合物を生成し、ATPを利用して筋肉を動かすなどの活動を行っています。そしてその際にすべてのエネルギーを化学エネルギーとして利用できるわけではなく、一部は熱となって放出されます。この意味で、従属栄養の生物はすべからく内温性であるとも言えます。独立栄養の生物だって、光エネルギーを利用するにしても、生命活動を行うには必ず発熱反応を伴います。

食物を分解して得るエネルギーは、真核生物がATP生産工場としてミトコンドリアを飼い慣らすことによって、圧倒的に増加しました。したがって熱の発生量も増加しました。それでも足りないので、エダフォサウルスやディメトロドンは帆を発達させたのですが、そのほかの解決策もあります。ミツバチやマグロは運動の活発さを調節することによって、体温を一定に保っています。またミトコンドリアの活動を高めたり、数を増やすことで熱の発生量を増やすこともできます。ミシガン大学のベネットは、ラットと何種かの爬虫類のミトコンドリア呼吸関連酵素の活性を比較すると、ラットの方が5倍くらい活性が高いということを発見しました。そして顕微鏡で両者の肝臓などの組織をみると、何とラットの方が明らかに多数のミトコンドリアをもっていることがわかりました(1)

その後アクメロフ(2)やハルバート&エルス研究室(3)らが、内温性の哺乳類と外温性の爬虫類のミトコンドリアをさらに比較研究し、内温性の哺乳類においては、量的のみならず質的にも高い活性をもつミトコンドリアを持っていることがわかり、この点で獣弓類は旧来の四肢動物を凌駕することができたと示唆されました。このほかミトコンドリアには脱共役タンパク質という、ATPの産生が過剰なときに合成を低下させて、熱としてエネルギーを逃がす作用がある物質が存在し、これも進化の過程で発展してきた代謝システムだとされています(4,5)。ただ哺乳類と爬虫類でどう違うかという文献はみつかりませんでした(あるかもしれません)。

1) A. F. Bennett. Comparison of activities of metabolic enzymes in lizards and rats.  Comp. Biochem. Physiol., 1972, vol. 42B, pp. 637-647

2) R.N. Akhmerov. Qualitative difference in mitochondria of endothermic and ectothermic animals., FEBS lett., 1986, vol.198, pp. 251-255

3) M. D. Brand et al., Evolution of energy metabolism. Proton permeability of the inner membrane of liver mitochondria is greater in amammal than in a reptile. Biochem. J. 1991 vol. 275, pp. 81-86

4) 稲葉(伊東)靖子・斉藤茂.熱産生における脱共役タンパク質の役割と適応進化. 化学と生物 2008, vol. 46, pp. 841-849

5) http://d.hatena.ne.jp/kuiiji_harris/20081129/1227941781

私はピーター・ウォードのように、ペルム紀後期に酸素が低下してきた(それでも18%くらいはあった)ことに適応して、内温性が発達してきたとは思いません。パンゲア大陸は極地方から赤道地方まであったので、闘争に敗れた獣弓類などのグループが極地方に敗走し、そこで内温性という代謝システムを育てて、ついには大繁栄していた盤竜類を打倒して取って代わったという説を支持したいと思います。ただ三畳紀については別途考えたいですね。

ペルム紀後期には陸上ではディキノドン類、ディノケファルス類、ゴルゴノプス類、テロケファルス類などの単弓綱・獣弓目の生物が大繁栄しましたが、双弓綱の生物も劣勢とはいえちゃんと生き延びていました。例えばヨンギナという体長40cmくらいのトカゲに似た生物(https://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11079022977&GroupCD=0&no=)がいました。類縁のタデオサウルスの復元図がウィキペディアに出ていたので、お借りして貼っておきます(図1)。

800pxtadeosaure_2

ペルム紀の代表的な化石としてフズリナというのがあります。これは海洋単細胞生物なのですが、1cmくらいのサイズがあり、石灰の殻を持っていいるので死後も形を残すことができます(図2)。高知の海岸などでみられる星砂も近縁の生物が残した死骸です。アンモナイトもペルム紀の代表的な海の生物です。

800pxfusulina091116

魚類は軟骨魚類・硬骨魚類共に繁栄し、棘魚類もまだ生き残っていました。三葉虫も Proetida 目がまだ生き残っていました。ウミユリ・ウニ・ヒトデなどの棘皮動物は繁栄していたようです。

このように百花繚乱の生物でにぎやかだったペルム紀後期の地球だったのですが、ペルム紀末にそれらのほとんどが死滅してしまいます。カンブリア紀から現在に至るまでの地球の歴史の中で、空前絶後の絶滅を引き起こした原因は何だったのでしょうか? 現在一番有力視されているのが、シベリアでの火山噴火です。この噴火は通常のものではなく、地殻の下にあるマントルが上昇して噴き出したとされていて、その溶岩の分厚さは3000~6000mに及び、広さは西欧を飲み込むくらいというとてつもないスケールでした。この累積した溶岩層をシベリアトラップといいます(図3)。

この異常な噴火によって大量の火山ガスと粉じんが噴き出して空を被い、「噴火の冬」が訪れました。日照不足・酸性雨・硫化水素・オゾン層の破壊などの影響で、地上植物・海洋プランクトンが死滅し、酸素も失われるという悲劇の連鎖が発生したのです。このペルム紀末期の大絶滅は古生物学におけるP-T境界という境目をつくり、ここで生物相が大幅に入れ替わり、ペルム紀を最後とする古生代は終了し、三畳紀からはじまる中生代に移行します。

Siberia1024pxextent_of_si


シベリアトラップについて
http://siberia.mit.edu/research

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月 1日 (水)

漂流するスペイン・カタルーニャ・バルサ

400pxautonomous_communities_of_spaiリーガ・エスパニョーラのバルサをみられるのも今年が最後かと思っていましたが、カタルーニャの独立問題が吹き飛んでしまうくらいスペインの政治は混乱していて、大変な状態になっています。

スペイン下院(350議席)の議席数です。

国民党          123
社会労働党        90
ポデモス          42
シウダダノス           40
アン・クムー・プデム   9
コンプロミス           9
カタルーニャ・シ        9
民主主義と自由        8
諸派                       17

これらのうち右派政党は国民党とシウダダノスとみられますが、合計163議席で過半数に達しません。左派政党は社会労働党とポデモスなど5政党とみられますが、こちらも167議席で過半数に達しません。国民党と社会労働党が連立しないと政権ができませんが、まあ自民党と民進党のようなもので連立できるわけもなく、結局無政府状態となって、6月26日に再選挙となりました。

ポデモスは米国で言えばサンダースに近い感じで、グローバル企業の租税回避に反対し、EUに反対、貧困の撲滅を目指した政党です。カタルーニャに本拠地があります。シウダダノスもカタルーニャに本拠地がある政党ですが、独立には反対しており、スペイン語の普及に熱心で、独立派にとってはいわゆる裏切り者の政党です。カタルーニャにも、独立すると仕事などに支障がでる人は当然多数いると思われるので、そこそこ人気があるのは理解できます。「EUはスペインの未来」と言っているように、欧州統合派です。

一方ポデモスも独立の是非を問う住民投票には賛成しているものの、カタルーニャの独立には反対しています。これらの点で、両政党ともカタルーニャの地方政党にとどまらず、スペイン全国で人気を得ることができています。

昨年の選挙の結果、バルセロナ市議会でポデモス系勢力が第1党となり、ポデモスやシウダダノスが全国でも有力な政党になったことで、カタルーニャの独立は遠のいたと思われますが、いざ住民投票で独立派が勝った場合、カタルーニャでの政治対立は非常に厳しいものになると思われます。スペイン政府については、再選挙の結果がどうなるかわかりませんが、今度こそは妥協的な連立政権ができると思います。しかしおそらく非常に不安定な政権で、スペイン・カタルーニャ・バルサともども漂流する2016年になりそうです。

スペインは大変と言いたいところですが、日本はもっと大変で、1000兆円の借金(だから絶対に金利は上げられない)、農業の壊滅、原発の始末、がどれも解決のめどがたたないという悲惨な現実があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«大寒波が北日本にやってくる